JPH0218107Y2 - - Google Patents

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JPH0218107Y2
JPH0218107Y2 JP1983000627U JP62783U JPH0218107Y2 JP H0218107 Y2 JPH0218107 Y2 JP H0218107Y2 JP 1983000627 U JP1983000627 U JP 1983000627U JP 62783 U JP62783 U JP 62783U JP H0218107 Y2 JPH0218107 Y2 JP H0218107Y2
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JP
Japan
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bridge
vibration
spoiler
cross
model
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JP1983000627U
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JPS59107615U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は橋梁の耐風耐振装置に係るものであ
る。
逆梯形箱桁橋梁1においては第1図に示すよう
に、流れが橋梁1の角部から剥れて後流にカルマ
ン渦2が発生し、橋梁1に渦励振力が作用するた
め、同橋梁1が振動する。
この振動を制止するため、第2図に示すように
フラツプ3、フエアリング4、カウリング5を設
置すると、角部での流れの剥離が抑えられ、防振
作用が発揮される。なお断面形状によつては前記
フラツプ3の代りに、第3図に示すような二重フ
ラツプ3′を組合わせて使用することもある。
しかしながら、前記第2図及び第3図に示す制
振装置によつて完全に振動を制止することは困難
である。特にフエアリング4は、橋梁の断面形状
によつては振動に悪影響を及ぼすことがある。
本考案はこのような欠点を除去するために提案
されたもので、橋梁の橋軸に垂直な断面の角部外
方に同橋桁と間隙を隔てて、風を堰止め且つ撹乱
するスポイラを水平線に対し30〜90度の外開き角
で配設してなることを特徴とする橋梁の耐風防振
装置に係るものである。
前記したように従来の橋梁においてはフラツ
プ、フエアリング、カウリングによつて流れを整
流して振動を制止しようとしていたのに対し、本
考案においては橋桁の角部外方に同橋桁と間隙を
隔てて配設されたスポイラによつて逆に流れを積
極的に撹乱することと、同スポイラによつて角状
構造物の角部より流れが剥れて発生した渦を堰止
めることとの2つの作用によつてカルマン渦の発
生を抑制して、励振力の消去効果を増大せしめる
ようにしたものであり、本考案によれば防振装置
の工作及び取付が従来装置より容易で、優れた防
振効果を挙げることができるものである等、本考
案は多くの利点を有するものである。
以下本考案を図示の実施例について説明する。
第4図において11は橋軸に垂直な断面が逆梯
形をした箱桁橋梁で、その張出し部の上面角部外
方に間隔を存して従来のフラツプ12が取付角γ
=10度で取付けられ、張出し部の下面角部外方に
は間隙を存し、且つ水平線に対する角度βが約45
度の外側斜め下方に指向して延びる板状体よりな
るスポイラ13が取付けられている。
従つて従来の防振装置であるフラツプ12は橋
梁11の上面角部aから流れが剥れるのを防止
し、スポイラ13は橋梁11の下面の角部bから
流れが剥れて発生した渦をcに示すように張出し
部下部に閉じ込めること、並にdに示すように流
れを積極的に撹乱することの2つの作用によつ
て、カルマン渦の発生を抑制し、励振力の消去効
果を挙げるものである。
第5図は本防振装置の実験装置を示し、逆梯形
箱桁橋梁断面模型pの上下をばねqで支持し、側
方から矢印rに示すように迎角θで風を吹き付け
る風洞実験を行なつた。
第6図a乃至dは供試体を示し、第6図aは防
振装置を具えない基本の逆梯形断面橋梁断面模型
pを、第6b図は基本断面の前記模型pに従来の
防振装置であるフラツプ3を取付けた模型(γ=
10゜)、第6c図は基本断面の前記模型pに本発明
のスポイラ13を取付けた模型(β=45゜)、第6
d図は基本断面の前記模型にフラツプ3(γ=
10゜)と本発明のスポイラ13(β=45゜)とを取
付けた模型を示し、前記4種の模型を第5図に示
す実験装置で実験し、風速とカルマン渦による振
動応答を測定したものが第7図に示すグラフであ
る。なおこれは迎角θ=+7゜の撓み振動を比較し
たものである。
なおK1は第6a図に示した如く基本断面形の
模型、K2は第6b図に示した如く基本断面形の
模型にフラツプを附設したもの、K3は第6c図
に示した如く基本断面形の模型に本考案のスポイ
ラを装着したものを示している。なお基本断面形
の模型にフラツプと本考案のスポイラとを附設し
たものについては振動が発生しなかつた。
上記風洞実験の結果、従来の防振装置であるフ
ラツプを附設した橋梁模型は、防振対策のない基
本断面形の橋梁模型に比して振動振幅は約3/4に
減少するに止まるが、本考案のスポイラを装着し
た橋梁模型は基本断面形の橋梁模型に比して振動
振幅は約1/2に減少し、更にフラツプと本考案の
スポイラとを附設した橋梁模型では完全に振動が
止まることが判つた。
第8図は風速一定でスポイラの取付角βを変化
させた実験結果でAはスポイラのみ取付けた場合
(第6c図相当)、Bはスポイラとフラツプ(取付
角γ=10°)を組合せたもの(第6d図相当)で
ある。図から明らかなようにβ=30゜〜90゜の範囲
で振幅はフラツトな最小値を示す。特にフラツプ
と組合せた場合β=30〜90゜では振動は完全に止
ることが分る。
第9図は本考案をビルデイング14に適用した
例を示し、第10図に示すような従来のビルデイ
ング14で発生するカルマン渦が防止されてい
る。第11図は本考案を煙突15等の円形断面の
構造物に実施した例である。このような場合通常
の風16の方向に対するスポイラの角度δを30〜
90度にすることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の逆梯形箱桁橋梁の断面図、第2
図は制振装置を具えた同橋梁の断面図、第3図は
同制振装置の他の実施例を示す部分縦断面図、第
4図は本考案に係る耐風防振装置の一実施例を示
す縦断面図、第5図は風洞実験装置の縦断面図、
第6a,6b,6c,6d図は前記風洞実験の供
試体の縦断面図、第7図は前記風洞実験結果を示
すグラフ、第8図はスポイラの取付角を変化させ
た実験結果を示すグラフ、第9図は本考案をビル
デイングに適用した場合を示す平面図、第10図
はビルデイングにカルマン渦の発生する状態を示
す平面図、第11図は本考案を煙突等の円形断面
の構造物に適用した場合を示す平面図である。 11……橋梁橋桁、13……スポイラ、β……
スポイラの取付角。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 橋桁の橋軸に垂直な断面の角部外方に同橋桁と
    間隙を隔てて、風を堰止め且つ撹乱するスポイラ
    を水平線に対し30〜90度の外開き角で配設してな
    ることを特徴とする橋梁の耐風防振装置。
JP62783U 1983-01-07 1983-01-07 橋▲りょう▼の耐風防振装置 Granted JPS59107615U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62783U JPS59107615U (ja) 1983-01-07 1983-01-07 橋▲りょう▼の耐風防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62783U JPS59107615U (ja) 1983-01-07 1983-01-07 橋▲りょう▼の耐風防振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59107615U JPS59107615U (ja) 1984-07-20
JPH0218107Y2 true JPH0218107Y2 (ja) 1990-05-22

Family

ID=30132383

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62783U Granted JPS59107615U (ja) 1983-01-07 1983-01-07 橋▲りょう▼の耐風防振装置

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5572502A (en) * 1978-11-24 1980-05-31 Nippon Kokan Kk Method of preventing vibration of bridge girder

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5572502A (en) * 1978-11-24 1980-05-31 Nippon Kokan Kk Method of preventing vibration of bridge girder

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JPS59107615U (ja) 1984-07-20

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