JPH02180999A

JPH02180999A - 中性機械用洗浄剤組成物

Info

Publication number: JPH02180999A
Application number: JP74989A
Authority: JP
Inventors: Yoko Igarashi; 五十嵐　洋子; Makihei Tanaka; 田中　巻平
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1989-01-05
Filing date: 1989-01-05
Publication date: 1990-07-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は機械工場、車輌工場、修理工場等の工場及び家
庭で安全性が高く、かつ簡便で経済的にグリースや機械
油の付着した被洗浄物を洗浄する為の中性機械用洗浄組
成物に関する。

（従来の技術）従来機械工場、車輌工場、修理工場等においては、グリ
ースや機械油の付着した被洗浄物を洗浄する際、大きな
洗浄設備を設置し、高温、高圧で強アルカリ洗浄剤を吹
付けて洗浄をしたり、有機溶剤を用いて洗浄する事が一
般的であった。

（発明が解決しようとする課題）従来の洗浄方法によれば、洗浄液を高温に維持する為に
膨大な燃料費を必要としたり、使用されている強アルカ
リ性洗浄剤は眼や皮膚に損傷を与える為、取扱いには充
分な注意が必要であった。

また、浄化槽や廃水処理槽に流入するとバクテリアを死
滅させてしまう。一方、各種有機溶剤は火災の危険が有
る事、作業者の健康面の問題、発ガン性の問題等が有り
、好ましい方法とは言いがたい。また不燃性の塩素系溶
剤や弗素系溶剤は、火災の危険は無いものの、環境破壊
の問題、発ガン性の問題等が有る。これらの問題点につ
いては、既に各種の研究又は刊行物により、明らかにさ
れている。その為各工場では特殊な廃水処理を打つたり
、溶剤回収装置を設置したりしている。しかしながらこ
れらの処理には多額な労力と費用がかかり、かつ用在の
技術では必ずしも満足のゆく処理がなされているとは言
いがたい。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）本発明者等は従来の種々の問題点を解決すべく鋭意研究
を重ねた結果、ニトリロトリ酢酸、エチレンジアミンテ
トラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ヒドロキ
シエチレンジアミントリ酢酸からなる群より選ばれた少
なくとも一種のアミノポリカルボン酸の有機アミン塩又
はアンモニウム塩の０．５〜６０重母％、界面活性剤０
．０５〜４０重量％を含有し、更に必要に応じて酵素剤
、漂白剤、溶剤、防錆剤、増粘剤、ツヤ出し剤の一種又
は二種以上を含有してなる洗浄剤組成物がｐＨが中性で
有害な有機溶剤を含まず、特別な設置を使用せずども低
温で洗浄力を有する事を見い出し、本発明の、中性機械
用洗浄剤組成物とした。

（作　用）本発明の中性機械用洗浄剤組成物を構成する、ニトリロ
トリ酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸。

ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ヒドロキシエチレン
ジアミントリ酢酸で表わされるアミノポリカルボン酸の
アルカリ塩はすべて強力なキレート力を有するものであ
り、グリース中の各種脂肪酸金属塩を有効にキレート分
解する。−例として各種アミノポリカルボン酸アルカリ
塩（例えばナトリウム塩）とポリリン酸のナトリウム塩
のキレート力を表−１に示す。

表−１ＮＴＡ　　：ニトリロトリ酢酸、ＥＯｒＡ：エチレンジアミンテトラ酢酸、０ｒＰＡ　ニ
ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ＨＥＯｒＡ　：ヒド
ロキシエチレンジアミントリ酢酸以下、上記の如く略記
する。

しかしながら、アルカリ塩の使用を誤るとｐＨ値が上昇
し、廃水処理槽内のバクテリアを死滅させる原因となる
。また、誤って眼や皮膚に付着した際に損傷を与える可
能性が大である。

本発明の７ミノボリカルボン酸の有機アミン塩及びアン
モニウム塩は、通常使用されるナトリウム塩及びカリウ
ム塩が強アルカリ剤でおるがゆえに、アミノポリカルボ
ン酸の中和当量でｐｔｆ値が１１以上を示すのに対し、
中性で生成される。アミノポリカルボン酸の各種アルカ
リ塩のｐＨ値を表−２に示す。

（以下余白）表−２ＴＥＡニトリエタノールアミン以下上記の如く略記する。

更にアミノポリカルボン酸のナトリウム塩及びカリウム
塩の最大の欠点は、機械部品等の汚染物であるグリース
に対して、グリースの成分中の脂肪酸金属塩をキレート
分解した後、分解後の脂肪酸とナトリウム又はカリウム
とが反応し脂肪酸ナトリウム塩又は脂肪酸カリウム塩を
生成する。これらの脂肪酸ナトリウム塩及び脂肪酸カリ
ウム塩は脂肪酸アンモニウム塩や脂肪酸有機アミン塩と
比べ水にとけにくく、ゲル化又は固化してしまう事であ
る。本発明のアミノポリカルボン酸の有機アミン塩及び
アンモニウム塩は、グリース中の脂肪酸金属塩をキレー
ト分解し、アミノポリカルボン酸の金属塩と、脂肪酸有
機アミン塩又は脂肪酸アンモニウム塩を生成する。これ
ら脂肪酸有機アミン塩及び脂肪酸アンモニウム塩は非常
に流動性が有りまた水に溶けやすい。従ってグリースの
骨格である脂肪酸金属塩をすみやかに分解する。リチウ
ムグリースの成分であるステアリン酸リチウムのエチレ
ンジアミンテトラ酢酸の各種アルカリ塩によるキレート
分解後の水に対する溶解性の実験結果を表−３に示す。

エチレンジアミンテトラ酢酸のアルカリ塩をキレート分
解するのに必要な理論量の３倍量使用した場合の状態を
示す。

本組成物中のニトリロトリ酢酸、エチレンジアミンテト
ラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ヒドロキシ
エチレンジアミントリ酢酸で表わされるアミノポリカル
ボン酸の有機アミン塩又はアンモニウム塩はグリースに
対してすぐれた除去性を有するが、キレート力や価格を
考慮した場合エチレンジアミンテトラ酢酸モノエタノー
ルアミン塩又はエチレンジアミンテトラ酢酸トリエタノ
ールアミン塩を使用する事が好ましい。

また本組成物中の界面活性剤は機械油等の汚染物に対す
る乳化１分散、浸透作用を有し、油やその他の汚染物の
除去性及び洗浄中の再汚染防止に優れた効力を発揮する
。

また、本組成物中の界面活性剤は、アニオン系界面活性
剤、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両
性系界面活性剤等あらゆる種類の界面活性剤を使用する
事が可能であるが、生分解性の優れた界面活性剤を使用
することが好ましい。

本組成物中のニトリロトリ酢酸、エチレンジアミンテト
ラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ヒドロキシ
エチレンジアミントリ酢酸で表わされるアミノポリカル
ボン酸の有機アミン塩又はアンモニウム塩の含有量は０
．５〜６０重世％、好ましくは２〜４０重量％の範囲内
で使用される。

更に上記の各成分の他に必要に応じて下記の成分を含有
せしめることにより本発明の洗浄剤組成物の洗浄力を高
めることができる。

１、溶剤（例えば低臭気、低毒性のグリコール系溶剤、
アルコール系溶剤など）２、酵素（油脂分解酵素など）３、防錆剤（鉄、銅などの防錆剤）４、漂白剤５、ツヤ出し剤（水溶性シリコンなど）また用途により
本組成物を固形化又は増粘化することにより被洗浄面へ
の作用時間を長くすることも可能である。

（実施例）以下に実施例（表−４の１．２，３，４．５゜６）及び
対照例（表−４の１’、２’、３’、４°、５゜６゛、
７°）の配合、及び洗浄力試験結果を表−５゜表−６に
示す。

洗浄力試験方法 ■試験片の準備縦４５酎、横４５ｍ、厚さ３酬の鉄板の片面にリチウム
グリース１ｇ１機械油０．１ｇを混合したものを均一に
塗る。

■試験溶液の調整表−４の試料のそれぞれ１０重串％水道水溶液 ■洗浄ｍ度４０℃、　６０℃、　８０℃ ■洗浄力試験方法（１）　５００．、ｔ２ビーカーの底に試験力を固定す
る。

（２）試験溶液を洗浄温度にし、５００ｍ１を静かに入
れる。

（３）ビーカーの底から５０．上部の位置に攪拌機の羽
根がくるように設置し、毎分２５０回転で２０分間攪拌
する。

＜４）洗浄終了俊、洗浄温度と同じ温度の水道水５００
ｄで、洗浄条件と同一条件ですすぐ。

（５）洗浄、すすぎが終了したならば試験片を静かに引
上げ風乾する。風乾後型量を測定し式−１により洗浄率
を算出する。

く式−１〉（以下余白）表−５表−６本実施例による比較試験において明らかな如く、本発明
の組成物である試料１，２，３，４．５及び６は、本発
明のアミノポリカルボン酸の有機アミン塩又はアンモニ
ウム塩を含まない試料１゛２°、３°、４°、５°、６
°及び７゛の市販強アルカリ洗浄剤と比較し、ｐＨ及び
低温での洗浄率の点においてすぐれた効果が有ることが
わかった。

［発明の効果］本発明の洗浄剤組成物は中性にも拘らず優秀な洗浄力を
有し、しかも低温においてもその洗浄力は優れている。

これらにより、安全性が高くかつ、燃料費の低減をも可
能にすることが可能であり、その経済的効果は大きなも
のがある。なお本発明は各種工場における機械の洗浄に
限定されるものではなく、グリースや機械油の付着した
工具。

什器備品、製品、工場の床、壁あるいは衣料、人体等に
も応用可能であることは言うまでもない。

その形態はエアゾール、ゲル化して増粘させたちの１ス
テイツク状にしたもの、担体に混合して粉末化した物な
ど広い範囲で使用可能である。

Claims

【特許請求の範囲】

ニトリロトリ酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエ
チレントリアミンペンタ酢酸、ヒドロキシエチレンジア
ミントリ酢酸からなる群から少なくとも一種のアミノポ
リカルボン酸の有機アミン塩又はアンモニウム塩０．５
〜６０重量％、界面活性剤０．０５〜４０重量％を含有
し、更に必要に応じて溶剤、酵素剤、漂白剤、防錆剤、
増粘剤、ツヤ出し剤の一種又は二種以上を含有してなる
中性機械用洗浄剤組成物。