JPH02180892A - 新規リン酸誘導体及びそれを用いた酸性ホスファターゼ活性測定法 - Google Patents

新規リン酸誘導体及びそれを用いた酸性ホスファターゼ活性測定法

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JPH02180892A
JPH02180892A JP12843189A JP12843189A JPH02180892A JP H02180892 A JPH02180892 A JP H02180892A JP 12843189 A JP12843189 A JP 12843189A JP 12843189 A JP12843189 A JP 12843189A JP H02180892 A JPH02180892 A JP H02180892A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3.1  産業上の利用分野 本発明は一般式(I) L式中Xはハロ (n=0〜3)である。
又はその塩。
(2)一般式(I) ゲン原子、Rは−(CH2)nCH3 ]で表わされる新規リン酸誘導体 [式中Xはハロゲン原子、Rは−(CH2)nCH3E
式中Xはハロゲン原子、Rは−(CH2)nCH3(n
=θ〜3)である。】で表わされる新規リン酸誘導体又
はその塩、及びそれを基質として用いることを特徴とす
る酸性ホスファターゼ活性の測定法に関する。
本発明は、新規リン酸誘導体及びそれを用いる測定法で
あり、本発明によれば酸性ホスファターゼ活性を正確か
つ簡便に測定することができ、酸性ホスファターゼを測
定するための臨床検査用測定法として医学的治療や臨床
検査の分野において極めて有用である。
3.2  従来の技術 酸性ホスファターゼ(以下Acpと記す)は、酸性条件
下(pH4〜6)において、リン酸モノエステルを加水
分解する酵素で、前立腺癌、骨転移をもつ乳癌や骨疾患
、肝および腎疾患患者では血清又尿中のAcpの上昇が
みられ、特に前立腺癌において著しく上昇し、腫瘍マー
カーとしてAcp活性測定は注目されている。
従来、酸性ホスファターゼ活性測定法については、以下
に示すように種々の合成基質を使用する方法が報告され
ており、また日常の臨床検査に実用化されているものも
ある。
(a)  p−グリ七ロリン酸を基質とする方法[Bo
dansky、A、 : J、 Biol、 Chem
、、 10193. (1933) ] :]p−グリ
セロリンは、Acpによって加水分解され、グリセリン
と無機リンを生じ、この無機リンを発色させ測定する。
(b)  p−ニトロフェニルリン酸を基質とする方法
[Hudson、 P、B−: J−Urol、t 5
A、89p (1947) ] :Acpによる加水分
解で生じたp−ニトロフェノールをアルカリによって発
色させ測定する。
(e)  フェニルリン酸を基質とする方法:Acpに
よる加水分解で生じたフェノールをFolin−C1o
calten試薬で発色させる方法[King。
E、 J、、 Armstrong、 A、 R,: 
Canad 、 Med、 As5oc、 J、。
3X、376、 (1934月、犀び生じたフェノール
を4−アミノアンチピリンを用いて酸化縮合させ生成す
る赤色キノンを測定する方法[Kind、 P、 R,
N。
King、 E、J、: J、 Cl1n、 Path
、、ヱ、 322. (1954) ]がある。
(d)  ナフチルリン酸を基質とする方法[Hill
man。
G、 : Z、 K11n、 Chem、、 K11n
、U、 Biochem、、 9 、237゜(197
1)] : Acpによる加水分解で生じたナフトールにFast 
Red TRを反応させてアゾ色素とし比色測定を行う
(e)  2.6−ジクロロ−4−二トロフェニルリン
酸を基質とする方法[Teshima、 S、 Hay
ashi、 Y、 Ando。
M、 : C11n、 Chim、 Acta、、 1
68231. (1987) ] :Acpによる加水
分解で生じた2、6−ジクロロ−4−二トロフェノール
の黄色の色調を400 nmで比色測定する方法である
3.3  発明が解決しようとする課題これらの測定法
には種々問題点があり、測定値の不正確さの原因になっ
ている。例えば(a)では正常血清中に無機リンが含ま
れているため、あらかじめ被検血清中の無機リンを測定
しておかなければならずまた繁雑な操作を必要とし実用
上の問題がある。(b)はAcpの至適pHである酸性
域で酵素反応した後、カセイソーダ水溶液等でアルカリ
性にしないと色原体であるp−ニトロフェノールが呈色
せず、それ故にレートアッセイが出来ない。また測定波
長である405 nmでは、色原体のU、 V、スペク
トルのスロープであり、また血清中のビリルビンの影響
を強く受け、測定値の誤差原因になっている。(C)は
(b)と同様にAcpによる加水分解で生じたフェノー
ルを呈色する反応が必要となりレートアッセイが出来な
い。またフェノールと4−アミノアンチピリンとの呈色
も不安定であり測定値の誤差原因になっている。(d)
は、遊離したナフトールと反応させるFast Red
 TRが不安定である。また、この方法はレートアッセ
イも出来、自動分析装置に適用可能だが、反応に大きな
ラグタイムがあり測定値の誤差原因になっている。
(e)は、呈色反応を必要とせずレートアッセイが出来
、自動分析装置にも適用可能であるが、測定波長が40
0nm近傍であるため血清中のビリルビンやヘモグロビ
ンの影響を受は易すくさらに基質そのものが水溶液中で
不安定であり、自然加水分解が起る。
以上、述べたごとく、従来のAcp活性測定法は種々の
欠点を有し、測定値の誤差原因になるなど実用上問題が
ある。
3.4  課題を解決するための手段 状々は従来法の欠点を解決すべく鋭意研究し本発明に到
達した。即ち、一般式(I)で示される新規化合物を合
成し、かかる化合物を基質として用いるUV法によるA
cp活性測定について検討したところ、この方法は測定
波長として約320〜370 nmの波長を使用するこ
とが出来、非酵素的加水分解に対して極めて安定であり
、血清中のAcpと特異的に反応するなどの知見を得た
従って、本基質を用いることにより極めて正確に再現性
よ< Acp活性を測定することが可能になり、その他
種々の利点を有する測定が可能になった。
即ち、本発明は一般式(I) 酸誘導体の塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウ
ム塩などのアルカリ金属塩;トリス(ヒドロキシメチル
)アミノメタン塩、シクロヘキシルアミン塩、ジシクロ
ヘキシルアミン塩などのアミン塩等が挙げられる。
新規リン酸誘導体は、例えば以下に示す反応スキームに
より合成することができる。
[式中Xはハロゲンであり、Rは−(CH2八Cへ3(
n=0〜3)である。Jで表わされる新規リン酸誘導体
又はその塩、及びこの新規リン酸誘導体又はその塩を基
質として用いること特徴とする酸性ホスファターゼ活性
の測定法である。
上記式(I)のRはメチル、エチル、プロピル又はブチ
ルである。Xは、例えば塩素、臭素、フッ素などのハロ
ゲン原子である。上記式(I)の新規リン(V) 即ち、2,6−ジハロフエノール(II)を酸無水物と
反応させてエステル化して2,6−ジハロフエノールエ
ステル(1■)とし、次いで塩化アルミニウム、塩化亜
鉛などの触媒の存在下にFr1es転位を行い2゜6−
シハロー4−アシルフェノール(IV)を得、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物
[MetOH(VI月と反応させて対応する塩(V)と
した後、オキシ塩化リン(poce3)と反応し加水分
解することにより式(I)の新規リン酸誘導体が得られ
る。これらの反応はいずれもそれ自体公知の反応であり
、反応条件は公知の反応と同様である。
新規リン酸誘導体の塩は、式(I)の化合物と、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化
物;又はトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、シ
クロヘキシルアミンなどのアミンとを公知の方法で処理
することにより得られる。
次に、新規リン酸誘導体を用いる本発明のAcp活性測
定法について2,6−ジクロロ−4−アセチルフェニル
リン酸(以下、DCAP−Pと記す)を例にとつて説明
する。
第1図にDCAP−P(a)と2,6−ジクロロ−4−
アセチルフェノール(b)のU、Vスペクトルを示した
。DCAP−PがAcpの作用で加水分解するとリン酸
と2,6−ジクロロ−4−アセチルフェノールを生成す
る。リン酸とDCAP−Pは300nm以上ではU。
■、吸収はほとんどない。2,6−ジクロロ−4−アセ
チルフェノールは370 nm以下でU、V吸収する。
したがって、U、V法によりAcp活性を測定する方法
においてDCAP−Pを基質として使用し、測定波長3
00〜370 nmで反応を追跡することができ、この
場合他の血清成分の干渉を受けることが少ない。従って
2,6−ジクロロ−4−アセチルフェノールの増加を正
確に追跡することができ、Acp活性を正確に測定する
ことが可能である。また、後述する如く、DCAP−P
は多くの優れた利点を有する。
従って、一般式(I)の新規リン酸誘導体を用いたAc
p活性測定法として、具体的には例えば次の測定法が提
供される。即ち、Acpを含む検体と一般式(I)で表
わされる新規リン酸誘導体又はその塩とを混合し、次い
で吸光度、特に300〜370 nmでの吸光度を測定
することによりAcp活性を測定する方法である。
前述の2,6−ジクロロ−4−二トロフェニルリン酸を
基質として用いる方法では、Acpの至適pHである酸
性域でレートアッセイできるが、測定波長が400nm
であるので血清成分であるビリルビンやヘモグロビンの
干渉を強く受ける。これに対し、本発明の測定波長約3
00〜370nmではあまり干渉を受けないので至適な
測定条件が容易である。また本発明の新規リン酸誘導体
、例えばDCAP−Pが加水分解されて生じる2、6−
ジクロロ−4−アセチルフェノールは300nm附近に
極大吸収をもち、従って測定波長をピークに設定する事
ができる。この事は分析装置の波長精度の問題から発生
する分子吸光係数の違いなどが非常に小さくなり測定値
の分析装置機種間差などが非常に小さくなることを示し
ている。
更に、本発明の新規基質、例えばDCAP−Pは非酵素
的加水分解に対して非常に安定である。たとえばpHが
5.4の100mMクエン酸緩衝液中37°Cの条件下
で10分間ではほとんど加水分解は起きなかった(第5
図)。この結果は測定中非酵素的加水分解は無視でき、
正確にAcp活性を測定することができることを示して
いる。
また、本発明の新規基質リン酸誘導体はAcpに対して
高い親和性を有しており、Acpの活性測定に適してい
る。
Acpの活性測定を行うに際してpHを一定に保持する
ための緩衝剤として、クエン酸、酢酸、コハク酸、フタ
ル酸などが使用できる。上記以外の緩衝剤でもPH4,
0〜6.0の間において緩衝能を維持できるものであれ
ば用いることが可能である。
例えばDCAP−Pを基質として用いた場合、100m
Mクエン酸緩衝液ではAcpの至適pHは5.4附近で
あった(第4図参照)。前述のごとく、DCAP−Pは
pH5,4で非酵素的加水分解安定性があるので、本発
明の測定法はAcpの至適pHで反応を行うことができ
る。
3.5 発明の効果 本発明のAcp活性測定法は種々の点で従来法の問題点
が解決されている。本発明の利点を記すと次のごとくで
ある。
(1)測定系の反応機構が単純明快で、測定値の誤差原
因が非常に少ない。
(2)ピークの波長(330nm)で測定可能である。
(3)基質に用いる本発明の新規リン酸誘導体、例えば
DCAP−Pが非酵素的加水分解に対し非常に安定なの
で、測定値の再現性が良い。
(4)検体ごとに検体ブランクをたてる必要がないので
簡易かつ迅速に測定でき、多数の検体を処理する事が可
能である。
(5)本発明の新規リン酸誘導体、例えばDCAP−P
が安定であるので、至適pH(5,4)で反応が可能で
ある。
(6)本発明の新規リン酸誘導体、例えばDCAP−P
が加水分解して生じる2、6−ジクロロ−4−アセチル
フェノールが、Acpの至適pH:(5,4)で測定波
長における分子吸光係数が充分大きいので、p−ニトロ
フェノールの様に、−度反応を停止しアルカリ性にして
比色測定するなどの操作をせず、連続的に反応追跡する
事ができる。
(7)自動分析装置に簡単に適用できる。
(8)本発明の新規リン酸誘導体はAcpに対して高い
親和性を有しており、Acpの活性測定に適している。
以上のごとく、本発明のAcp活性測定法は従来法の有
する問題点を解決し、多くの利点や特徴を有し、正確か
つ簡便にAcp活性を測定でき、日常の臨床検査のAc
p活性測定に充分貢献できるものである。
3.6 実施例 以下に実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明はこれによって限定されるものではない。
実施例1゜ 26−ジクロロ−4−アセチルフェニルリン酸の合久 (1)  2.6−ジクロロフェノール50.0gを無
水酢酸28meに溶解し、濃硫酸1,2滴を加え、13
0°C110分間、反応させ、アセチル化を行い反応後
反応液を氷水300m(に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、
酢酸エチル相を無水硫酸マグネシウムで一晩乾燥後、酢
酸エチルを濃縮し無色の油状物58.2gを得た。次に
、その油状物をニトロベンゼン150m4’に溶解し、
それに粉末状の塩化アルミニウム56.8 gを徐々に
加え、60〜70°Cで27時間反応させ、Fr1es
転位を行なった。反応終了後、反応液を冷希塩酸1eに
注ぎ、有機相と水相とを分離し、有機相を2N水酸化ナ
トリウム水溶液で抽出した。抽出後、溶液を5N塩酸を
加え酸性とし、さらに、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、濃縮し、2,6−ジクロロ−4
−アセチルフェノールの粗結晶38.5 gを得た。こ
の結晶を熱酢酸エチルで再結晶し、純粋な白色の2,6
−ジクロロ−4−アセチルフェノールの結晶、19.9
 gを得た。
2.6−ジクロロ−4−アセチルフェノール(3,5−
ジクロロ−4−ヒドロキシアセトフェノン)C9H6C
62o□ m、p、 160〜162°C 元素分析値E%]  Found、  Ca1cd。
C・47.05 46.86 H;2.78 2.95 (2)  2.6−ジクロロ−4−アセチルフェノール
8.9gをアセトンに溶解し、水冷下、2N水酸化ナト
リウム水溶液10.8 m(を加える。
この溶液に再びアセトン及びエーテルを加え結晶を析出
させる。ろ取した結晶を減圧乾燥する。
淡黄色の2,6−ジクロロ−4−アセチルフェノールの
ナトリウム塩8.04gを得た。次にこのナトリウム塩
2.61 gを、約10°Cに冷やしなオキシ塩化リン
10.4 me中に徐々に加える。添加後、12〜15
°Cで30分間反応させる。析出した塩化ナトリウムを
ろ別技、ろ液を濃縮しかつ色の油状物を得た。この油状
物に、約100m?の冷水を加え、45分間0°Cから
室温で加水分解反応を行なった。不溶物をろ別した後、
そのろ液を酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、酢酸エチルを濃縮すると、2,6−ジクロロ
−4−アセチルフェニルリン酸の粗結晶1.22gを得
る。この粗結晶を熱酢酸エチルln−ヘキサンで再結晶
し、682 mgの結晶を得た。さらに、この結晶をカ
ラムクロマトグラフィ(固定相;5ephadex@L
H−20、溶媒:メタノール)で精製し、2.6−ジク
ロロ−4−アセチルフェニルリン酸の白色結晶521m
gを得た。
2.6−ジクロロ−4−アセチルフェニルリン酸cs 
H7Ceρ5 P   m、 p、  165〜170
°C(dec)元素分析値E%]  Found 、 
Ca1cd。
C33,3833,71 H2,532,48 UVスペクトルおよびIRスペクトルをそれぞれ第1図
、2図に示した。
実施例2 瓜えΔ組皿1鳳定汰 (1)  100mMクエン酸緩衝液pH5,4(25
°C)(2)検体 (3)7.8mM1質(DCAP−P)液(1)の緩衝
液2.0 mt’に検体0.1 mffを加え2〜10
分間程度37°Cで予加温し、それに(3)の基質液0
.5meを加え、同時にストップウォッチをスタートさ
せ正確に1分、2分の330 nmにおける吸光度を測
定し1分間当りの吸光度変化を求める。第3図にタイム
コースを示した。
検体は、ヒト前立腺由来Acp(シグマ社製)を使用し
た。Acp活性値は下記の式により計算される。
1)ΔOD / minは測定波長330 nmにおけ
る1分間当りの吸光度の変化量。
2)波長330nmにおける2、6−ジクロロ−4−ア
セチルフェノールの分子吸光係数は、18500である
上式より、使用した検体のAcp活性は205 (IU
/e )であった。第3図に示したごとく、10分分間
時的に直線性を示した。これは自動分析装置が使用可能
なことを示している。
実施例3 実施例2の(1)の緩衝液のpHを4.8から6.2ま
で変化させ、この方法におけるAcpの至適pHを求め
た。緩衝液のpH以外は全て実施例2に従った。その結
果を第4図に示した。この条件下では至適pHは5.4
であった。
実施例4 実施例2の(1)の緩衝液2.0mぞに(3)の基質液
0.5m4’を加え、37°Cの保温セルに入れ、波長
330nmにおける吸光度の変化を経時的に追跡し、基
質の非酵素的加水分解安定性を調べた。その結果は第5
図に示したごとく、10分まではほとんど安定であった
。基質DCAP−Pは至適pH5,4において安定であ
るので、検体ごとの試薬ブランクを測定する必要はない
実施例5 実施例2に従い、ヒト前立腺由来Acpの希釈率と酵素
活性の関係を調べた(第6図)。検体希釈は実施例2の
(1)を用いて行った。第6図に示したごとく、検体希
釈と酵素活性は原点を通過する直線的な比例関係にあり
Acp活性が低単位から高単位まで幅広く測定できるこ
とが明らかになった。
実施例6 実施例2の(3)の基質液を適宜希釈して用い、Lin
eweaver −Burkプロットより、本基質に対
するKm値を求めたところ0.14 mM / eであ
った(第7図)。このことから基質のAcpに対する親
和性は高く、この反応系に十分な適応性を備えているこ
とが明らかになった。
実施例7 26−ジプロモー4−アセチルフェニルリン酸の合久 (1)  2.6−ジプロモフエノール5.0gを無水
酢酸5m(に溶解し、濃硫酸1滴を加える。時々手で振
り撹拌し発熱がおさまったら、氷水50meにその溶液
を注ぎ、析出した酢酸−2,6−ジブロモフェニルの結
晶をろ取し、冷水で洗浄し、減圧乾燥を行なった。
次にこの酢酸−2,6−ジブロモフェニルをニトロベン
ゼン20m1に溶解し、それに粉末状の無水塩化アルミ
ニウム4.0gを徐々に加え、60〜70°Cで50時
間反応させ、Fr1es転位を行なった。反応終了後、
反応液を冷希塩酸100m(に注ぎ一晩5°Cに放置後
、析出結晶をろ取し、n−ヘキサンで洗浄し、減圧乾燥
を行ない、2,6−ジプロモー4−アセチルフェノール
の粗結晶3.87 gを得た。この結晶を熱酢酸エチル
で再結晶し、純粋な薄かつ色の2,6−ジプロモー4−
アセチルフェノールの結晶2.42 gを得た。
2.6−ジプロモー4−アセチルフェノール(3,5−
ジブロモ−4−ヒドロキシアセトフェノン)CBH6C
6202m、 p、 180〜183°C元素分析値[
%]   Found、   Ca1cd。
C・  32.71   32.69 H;    1.90    2.06(2)  2.
6−ジプロモー4−アセチルフェノール2.21gをア
セトンに溶解し水冷下2N水酸化ナトリウム水溶液3.
75 m(を加える。この溶液に再びアセトン及びエー
テルを加え、析出した結晶をろ取し減圧乾燥する。淡黄
色の2,6−ジブロモアセチルフェノールのナトリウム
塩1.88gを得た。次にこのナトリウム塩0.90g
を10m(のn−ヘキサンに懸濁させ、−10°Cに冷
却したところですキシ塩化リン2m?を滴下する。滴下
後、反応液の温度を室温に戻し、20時間反応させる。
析出した塩化ナトリウムをろ別技、ろ液を濃縮し、かつ
色の油状物を得た。この油状物に氷水50mefを加え
、0〜15°Cで1時間、30〜45°Cで1時間加水
分解反応を行なう。不溶物をろ別し、ろ液に塩化ナトリ
ウムを加え飽和とした後、酢酸エチルで抽出し、無水硫
酸マグネ、シウムで乾燥後酢酸エチルを留去すると、2
,6−ジプロモー4−アセチルフェノールの粗結晶32
3 mgが得られた。この粗結晶をジメチルスルホキ゛
シトな淡かつ色の結晶234mgを得た。
CBH7Br205P −+C3H7N0m、p、 1
49〜154°C 元素分析値[%]   Found、   Ca1cd
C;   28.03   27.80H;    2
.82   2.56 N ;    1.75   1.71実施例8 26−ジクロロ−4−n−ブチリル フェニルリン醒立
念広 (1)  2.6−ジクロロフェノール10.0gを無
水n−酪酸10m(に溶解し、濃硫酸1滴を加える。時
々手で容器を振り撹拌し、発熱がおさまったら、氷水1
00meに溶液を注ぐ。この溶液を、n−ヘキサンで抽
出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで一
晩乾燥後、n−ヘキサンを留去し、無色油状のn−酪酸
−2,6−ジクロロフェニル13.22gを得た。次に
、この酪酸−2,6−ジクロロフェニルをニトロベンゼ
ン25meに溶解し、それに粉末状の無水塩化アルミニ
ウム13.8gを徐々に加え、55〜65℃で400時
間反応せFr1es転位を行なった。反応終了後、反応
液を冷希塩酸500mffに注ぎ、−晩5℃に放置後、
水相を分離し、有機相を2N水酸化ナトリウム水溶液で
抽出した。抽出後、溶液に5N塩酸を加え酸性とし、析
出した結晶を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後
、無水硫酸マグネシウムで一晩乾燥後酢酸エチルを留去
し、2,6−ジクロロ−4−(n−ブチリル)フェノー
ルの粗結晶2.09gを得た。この結晶をエーテル及び
n−ヘキサンを用いて再結晶し、淡かつ色の純粋な2,
6−ジクロロ−4−(n−ブチリル)フェノールの結晶
1.95 gを得た。
2.6−ジクロロ−4−(n−ブチリル)フェノールC
C10H1002Ce 2. p、 93〜96℃ 元素分析値E%]   Found、   Ca1cd
C・  51.58   51.53 H;    4.35   4,32 (2)  2.6−ジクロロ−4−(n−ブチリル)フ
ェノール2.33gをアセトンに溶解し、水冷下4N水
酸化ナトリウム水溶液2.5mt’を加える。この溶液
に再びアセトン及びエーテルを加え、析出した結晶をろ
取、減圧乾燥し淡かっ色の2,6−ジクロロ−4−(n
−ブチリル)フェノールのナトリウム塩2.14gを得
た。次にこのナトリウム塩2.14 gを20 meの
n−ヘキサンに懸濁させ、−10’Cに冷却し、オキシ
塩化リンフ、25m?を滴下する。滴下後、反応液の温
度を室温に戻し24時間反応させる。析出した塩化ナト
リウムをろ別技、ろ液を濃縮しがっ色の油状物を得た。
これに氷水75me加え、o℃〜15°01時間、40
〜50°Cで1時間加水分解反応を行なった。
反応後、不溶物をろ別し、ろ液に塩化ナトリウムを加え
飽和とし酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、酢酸エチルを留去し2.6−ジクロロ−(n
−ブチリル)フェニルリン酸の粗結晶2.06 gを得
た。この粗結晶をDMFエーテルで再結晶し、2,6−
ジクロロ−4−(n−ブチリル)フェニルリン酸・DM
Fの純粋な白色結晶1.79 gを得た。
2.6−ジクロロ−4−(n−ブチリル)フェニルリン
酸 m、 p、 78〜80°C clOI(11cr2o5 P −C3H9NO元素分
析値[%l   Found、   Ca1cd。
C;   40.39   40.43H;    5
.18    4.7ON ;    3.61   
 3.63実施例9 実施例2の(3)の基質(DCAP−P)の代わりとし
て、2,6−ジブロモアセチルフェニルリン酸(DBA
P−P)及び2,6−ジクロロ(n−ブチリル)フェニ
ルリン酸(DCBP−P)を用いてAcp活性の測定を
行なった。試薬及び操作は実施例2に準拠した。
第8図及び第9図にその時のタイムコースを示した。ま
た、検体のAcp活性は、DBAP −Pで103IU
le、 DCBP−Pで109IU/(であった。分子
吸光係数はそれぞれ18900.11200である。第
8図及び第9図に示したごとく、10分分間時的に直線
性を示した。これは、これらの基質においても自動分析
装置が使用可能なことを示している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、(a) DCAP−P (濃度50nM)お
よびb)2゜6−ジクロロ−4−アセチルフェノール(
濃度50nM)の100mMクエン酸ナトリウム緩衝液
pH5,4(25’C) 中のU、Vスペクトルを示す
。 第2図はDCAP−Pの1.Rスペクトルを示す。 第3図はDCAP−Pを基質とした場合の反応タイムコ
ースを示す。 第4図はAcpの至適pHを示す。 第5図はDCAP−Pの非酵素的加水分解安定性を示す
。 第6図はAcp希釈と酵素活性との関係を示す。 第7図はS−VカーブとLineweaver−Bur
kプロットを示す。 第8図はDBAP−Pを基質とした場合の反応タイムコ
ースを示す。 第9図はDCBP−Pを基質とした場合の反応タイムコ
ースを示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) [式中Xはハロゲン原子、Rは−(CH_2)_nCH
    _3(n=0〜3)である。]で表わされる新規リン酸
    誘導体又はその塩。
  2. (2)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) [式中Xはハロゲン原子、Rは−(CH_2)_nCH
    _3(n=0〜3)である。]で表わされる新規リン酸
    誘導体又はその塩を基質として用いることを特徴とする
    酸性ホスファターゼ活性の測定法。
JP12843189A 1988-09-19 1989-05-22 新規リン酸誘導体及びそれを用いた酸性ホスファターゼ活性測定法 Expired - Fee Related JPH075616B2 (ja)

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