JPH02180812A - ルーメンバイパス製剤 - Google Patents

ルーメンバイパス製剤

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JPH02180812A
JPH02180812A JP63335031A JP33503188A JPH02180812A JP H02180812 A JPH02180812 A JP H02180812A JP 63335031 A JP63335031 A JP 63335031A JP 33503188 A JP33503188 A JP 33503188A JP H02180812 A JPH02180812 A JP H02180812A
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JP
Japan
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rumen
physiologically active
coating
active substance
agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP63335031A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoharu Arai
基晴 新井
Masaji Ito
伊藤 正次
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は1反すう動物に投与する生理活性物質を有効に
摂取させることができるルーメンバイパス製剤に関する
〔従来の技術〕
反すう動物の第1胃であるルーメンは、消化器であるの
と同時に発酵室であるため、生体に必須な栄養素や生理
活性物質を分解して活性を低めてしまうので、投与され
た生理活性物質は有効に摂取されない、そこで近年、ル
ーメン内で分解を受けない物質の研究が行われ、ルーメ
ンバイパスアミノ酸やルーメンバイパス油脂などのルー
メンバイパス製剤が提案されている。
例えば特開昭52−24878号には、油脂をタンパク
質によってコーティングした後、アルデヒドで硬化した
ルーメンバイパス製剤が提案されている。
しかし、こうして製造したルーメンバイパス製剤にはp
H依存性がないため、第1胃におけるバリアー能が高ま
るが、第4胃以降の消化器でも消化。
吸収されにくいという欠点がある。
また特開昭59−66843号には、キトサンをコーテ
ィング剤として用いたルーメンバイパス製剤が提案され
ている。しかし、キトサンで油性物質をコーティングし
た場合、第4胃で油性物質が放出されにくいという欠点
がある。
さらに特開昭60−168351号には、炭酸カルシウ
ムを硬化油脂に分散させた組成物でコーティングしたル
ーメンバイパス製剤が提案されている。しかし、上記組
成物では油状物質(液体)はカプセル化しに<<、また
第4胃で油性物質が放出されにくいという欠点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記のような問題点を解決するため、
水溶性および油溶性のいずれの生理活性物質でも第1v
7では保護し、第4胃では効率よく溶出させることがで
き、これにより投与した生理活性物質を有効に摂取させ
ることができるルーメンバイパス製剤を提供することで
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、pH3以下で可溶のタンパク質を含むコーテ
ィング剤で生理活性物質を被覆したことを特徴とするル
ーメンバイパス製剤である。
本発明のルーメンバイパス製剤は、生理活性物質をpH
3以下、好ましくはP112以下で可溶のタンパク質を
含むコーティング剤で被覆することにより1反すう動物
の第1胃における分解からは保護するが、第4胃以降の
消化器では効果的に消化。
吸収できるようにしたものである。したがって。
本発明のルーメンバイパス製剤によれば、投与した生理
活性物質を有効に摂取させることができる。
本発明で使用できる生理活性物質は特に限定されず、水
溶性物質でも油溶性物質でも使用することができる。水
溶性物質としては、例えばメチオニン、リジンおよびト
リプトファンなどのアミノ酸類;チアミン、ピリドキサ
ール、リボフラビン、アスコルビン酸およびニコチン酸
などのビタミン類;グルタチオン、インスリンおよびバ
ゾプレッシンなどのホルモン類;抗生物質などの薬物類
等をあげることができる。また、油溶性物質としては、
例えばリノール酸、リルン酸、エイコサペンタエン酸お
よびドコサヘキサエン酸などの脂肪酸類;ビタミンA、
ビタシンD、およびビタミンEなどのビタミン類;ホス
ファチジルコリン、ホスファチジルイノシトール、ホス
ファチジルセリンおよびカルシオリビンなどのリン脂質
類;セレブレシドおよびガングリオシドなどの糖脂質類
;コレステロール、エルゴステロールおよびプロスタグ
ランジンなどのホルモン類等をあげることができる。
本発明で使用するコーティング剤は、pl+3以下で可
溶のタンパク質を含むものであるが、このようなタンパ
ク質を単独でまたは混合して使用してもよい、PI+3
以下で可溶のタンパク質としては、例えばグルテン;ツ
ェイン、グリアジン、ホルデイン等のプロラミンなどを
あげることができる。
グルテンとしては、小麦、大麦、ライ麦、燕麦。
カラス麦、米またはトウモロコシから抽出したグルテン
が望ましいが、プロラミンなどの他のタンパク質やデン
プン等が混合していてもよい、また、プロラミンとして
は、トウモロコシ、小麦、大麦から抽出したプロラミン
が望ましいが、グルテンなどの他のタンパク質やデンプ
ン等が混合していてもよい、したがって、単に粉砕した
小麦粉、米粉またはトウモロコシ粉等も用いることもで
きる。
これらの他にワックス、牛脂硬化油、ナタネ極!に硬化
油などの油脂類;キチン、キトサンなどの糖類;ポリア
クリル酸、ポリピロリドンなどの合成高分子類;シリカ
ゲルなどの無機物質等を配合して用いることができる。
いずれの場合も、セルロースなどの第1胃で分解する物
質を実質的に含まないことが必要である。
コーティング剤に占める2113以下で可溶のタンパク
質の割合は1重量%以上、好ましくは5重最%以上が望
ましい、PH3以下で可溶のタンパク質の割合がコーテ
ィング剤に対して1重量%未満の場合、第4胃での生理
活性物質の溶出が十分に行われない。
本発明は生理活性物質を前記コーティング剤で被覆した
ものであるが、コーティング剤を被覆するために必要と
なる乳化剤、塩類および溶媒などは適宜使用できる。
本発明における各成分の配合割合は、生理活性物質10
〜95重量%、好ましくは40〜80重量%、コーティ
ング剤5〜90重量%、好ましくは20〜60重社%で
ある。その他の成分は適宜証配合することができる。
コーティング剤が5重凰%未満の場合、十分な被覆がで
きないため生理活性物質が第1胃で分解する場合がある
。また、コーティング剤が90重量%を越えると、被覆
が強すぎて第4胃において生理活性物質が溶出しにくく
なる。
本発明のルーメンバイパスl剤は、適当な溶媒にコーテ
ィング剤および必要により乳化剤等を加え、均質化した
後、噴vI乾燥法等により乾燥して製造することができ
る。この場合、被膜の硬化膜剤処理は不要である。
噴霧乾燥法は、一般に被覆剤の入った水溶液中において
芯物質をエマルションあるいはサスペンションにして、
ノズル式(圧力1〜5kc/aJ)あるいはディスク式
(回転数15,000〜30.00Orpm)の噴霧器
から熱風中(約200℃)へ噴霧することにより水分を
蒸発させ、粉末状の被覆物を得る方法であり、そのまま
本発明の製剤に採用することができる。
この他、噴霧凝固法、粉床法、噴霧造粒法、流動造粒法
、破砕造粒法、または攪拌造粒法等の方法で製造するこ
ともできる。
このようにして製造されたルーメンバイパス製剤は粉末
状であり、そのまままたは飼料等と混合して、反すう動
物に経口的に投与することができる。投与されたルーメ
ンバイパス製剤は、生理活性物質の表面がP113以下
で可溶のタンパク質を含むコーティング剤によって被覆
されているため、第1胃において分解されることなく、
第4冑に至って消化され、第4胃以降の消化器で吸収さ
れる。
本発明のルーメンバイパス製剤のルーメンバイパス効果
は1次のような作用によるものと推定される。すなわち
、pH6i度の第1 S!!中ではコーティング剤とし
てのグルテン、プロラミン等が溶解しないため、コーテ
ィング剤でコーティングされた生理活性物質は微生物や
酵素による分解から保護される。このため1本発明のル
ーメンバイパス製剤はそのまま第4胃に移行する。しか
し、 pHが2程度の第4胃ではグルテン、プロラミン
等が容易に溶解するため、生理活性物質が溶出する。溶
出した生理活性物質は第4胃以降の消化器で吸収される
。したがって生理活性物質を被覆する被膜のうち、少な
くとも一部がpH3以下で可溶のタンパク質によって形
成されていれば、他の部分は第4胃で分解しない物質に
よって形成されていてもよい。
このように5本発明のルーメンバイパス製剤では、第1
胃に長時間滞留しても生理活性物質の損失は生じず、第
4胃ではじめて消化されるため。
投与した生理活性物質を有効に摂取させることができる
これまでは凹室性の反すう動物について説明したが、本
発明のルーメンバイパス製剤を王室性の反すう動物に投
与しても同様の効果を上げることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、2116程度の第1胃では溶解せず、
pl+2程度の第4胃では溶解するタンパク質をコーテ
ィング剤として用いるようにしたので、水溶性および油
溶性のいずれの生理活性物質でも反すう動物に有効に摂
取させることができる。
〔実施例〕
次に本発明の実施例について説明する。
実施例1 牛脂硬化油(融点55℃)50重量部を溶融させた後、
混合機中で攪拌しながらメチオニン40重量部。
小麦粉(日清製粉■製、 @)N111 > 10重量
部を添加して混合懸濁させ溶融液を得た。
この溶融液をスプレークーリングを用いて噴霧、凝固さ
せることにより、メチオニン硬化油コーティング製剤を
得た。なお、スプレークーリングはディスク型のスプレ
ードライヤーを用い、ディスクの回転速度20.OOO
rpm、冷風温度10℃の条件で行った。
上記のようにして得た製剤を局方溶出試験器にかけ、パ
ドル法(日本薬局方溶出試験法)によって溶出試験を行
った。溶ご試験の条件は、pH6,0のリン酸水素二ナ
トリウムークエン酸緩衝液(人工第1胃液)で10時間
、またはpH2,0の塩酸水溶液(人工第4胃液)で3
時間である。7B出後、それぞれの溶出液についてヨー
ド滴定法でメチオニンを定量し、人工第1胃液および人
工第4胃液におけるメチオニンの溶出率を算出した。
結果を表1に示す。
比較例1 牛脂硬化油60重量部にメチオニン40重量部を添加し
て溶融液を調製した以外は、実施例1と同様にして行っ
た。結果を表1に示す。
実施例2 ナタネ極度硬化油35重量部、L−アスコルビン酸60
i[K量部、およびツェイン(東京化成f411111
1)5重量部をボール式遠心回転型混合機メカノミル−
8810(岡田情工社裂、商品名)に入れ1回転速度3
00rpmで1時間攪拌することによりL−アスコルビ
ン酸硬化油コーティング装用を得た。
上記のようにして得た製剤について実施例1と同様の溶
出試験を行った。溶出試験後窒素分をケルゾール法でニ
コチン酸アミドを定量し、L−アスコルビン酸の溶出率
を算出した。結果を表1に示す。
比較例2 ナタネ極度硬化油40重量部、およびL−アスコルビン
酸60重量部を用いた以外は実施例2と同様にして行っ
た。結果を表1に示す。
実施例3 P112の塩酸水溶液に小麦グルテン(和光純薬■製)
50重量部を添加し、完全に溶解させた0次に。
ビタミンA油(ビタミンAパルミテート100万IU/
g)50重量部を添加し、60℃でlO分間混合乳化さ
せた6次にこの乳化液をホモゲナイザーを用いて150
kg/aJの圧力で均質化させた後、ディスク型のスプ
レードライヤーを用い(回転数20.OOOrpm、入
口温度200℃、出口温度100℃)噴211乾燥させ
ることにより、ビタミンAグルテンコーティング製剤を
得た。
上記のようにして得た製剤について実施例1と同様の溶
出試験を行った。溶出試験後、高性能液体クロマトグラ
フィー(IIPLC)でビタミンAパルミテートを定量
し、ビタミンAパルミテートの溶出率を算出した。なお
、 IIPLCの条件は下記のとおりである。結果を表
1に示す。
!11’LCの条件 カラム充填剤:ODS 移動相:メタノール 検出器二紫外部吸光光度計(325nae)比較例3 実施例3の小麦グルテン50重址部の代りにカゼインナ
トリウムsoium部を用いた以外は実施例3と同様に
行った。結果を表1に示す。
表   1 以上の結果より、コーティング剤にpH3以下で可溶の
タンパク質を配合するか、コーティング剤としてpH3
以下で可溶のタンパク質を使用することにより、ルーメ
ンバイパス性が高まることがわかる。
代理人 弁理士 柳 原   成

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)pH3以下で可溶のタンパク質を含むコーティン
    グ剤で生理活性物質を被覆したことを特徴とするルーメ
    ンバイパス製剤。
JP63335031A 1988-12-29 1988-12-29 ルーメンバイパス製剤 Pending JPH02180812A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11313658A (ja) * 1998-05-08 1999-11-16 Nof Corp 食品用造粒・コーティング用組成物、造粒・コーティング食品及びその製造方法
JP2008306931A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 All In One:Kk 家畜用飼料
CN106666113A (zh) * 2015-11-06 2017-05-17 黑龙江八农垦大学 一种过瘤胃胆固醇保健颗粒及其制备方法

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