JPH0217500B2 - - Google Patents
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- JPH0217500B2 JPH0217500B2 JP25070987A JP25070987A JPH0217500B2 JP H0217500 B2 JPH0217500 B2 JP H0217500B2 JP 25070987 A JP25070987 A JP 25070987A JP 25070987 A JP25070987 A JP 25070987A JP H0217500 B2 JPH0217500 B2 JP H0217500B2
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Landscapes
- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、天井材や壁材その他の調湿性建築パ
ネルに用いる吸湿性成形体の製造方法に関するも
のである。 (従来技術とその問題点) 発明者は塩化カルシウムや塩化リチウムを石膏
と混練硬化して得られたパネルが、木材やゾノト
ライト系ケイ酸カルシウム板等の従来の調湿性パ
ネルの数倍から十数倍の吸湿量を得ることを見出
だした。(特願昭61−281338号−特開昭63−
134032号) 上記発明では、硬化材に石膏を用いたため成形
性の良好なものが得られたが、耐水性を付与する
ためセメントを硬化材として用いるとともに、吸
湿面積を増やすため押出成形により側面に中空孔
に設けたところ、セメントが硬化収縮し、クラツ
クを多数生じ、強度が著しく低下して満足な硬化
体を得ることができないという問題点があつた。 (目的) 本発明は、このような問題点に鑑みてなされた
もので、高吸湿性を有し、耐水性と強度にすぐれ
た吸湿性成形体の製造方法を提供するものであ
る。 (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための、本発明の吸湿性成
形体の製造方法は、モンモリロナイトを主成分と
する粘土鉱物と塩化物を水に混合したスラリー
に、セメント系硬化物質を適宜骨材、充填材とと
もに混練し、押出成形して中空孔を有する成形体
を得るものである。 (作用および効果) モンモリロナイトを主成分とする粘土鉱物と塩
化物とを水に混合してスラリーにすると、粘土鉱
物が水により膨潤するとともに、膨潤した粘土鉱
物層間で粘土鉱物の交換性陽イオンと塩化物の陽
イオンとが交換して塩化物の陽イオンが粘土鉱物
層間に入り込んだ状態になる。 次いで、セメント系硬化物質と適宜骨材、補強
材を上記スラリーに添加して混練すると、モンモ
リロナイトのねばり作用の発現により、可塑性、
保水性が向上し、押出成形すると滑りが良好で平
滑性、密度の均一性、成形性にすぐれた中空孔を
有する押出物が得られる。 そして、この押出物が硬化する際、上記セメン
ト系硬化物質は収縮しようとするが、水により膨
潤した粘土鉱物が充填作用をし、更に、粘土鉱物
はその層間に入り込んだ塩化物がブロツキング効
果を奏しているので、粘土鉱物の乾燥収縮を抑制
する。 従つて、本発明の吸湿性硬化体は、硬化乾燥時
の収縮が少なく、クラツクを生じることなく均質
で、高強度の成形体を得ることができる。 又、上記硬化体は、吸湿性の高い塩化物が連続
する多孔質体に内添された状態にあるので、塩化
物の吸湿能力が妨げられないとともに、上記塩化
物は粘土層間に保持されているので、保水しても
容易に流失することがなく、長期に渡りすぐれた
吸湿性能を維持できる。 更に、押出成形により中空孔を設けてあるので
硬化体を軽量化できるだけでなく、湿気との接触
面積を大にし、吸湿速度を上げることができる。 (実施例) 本発明の実施例を説明すると、モンモリロナイ
トを主成分とする粘土鉱物としてベントナイト、
酸性白土を使用する。 塩化物としては、塩化カルシウム、塩化リチウ
ム、塩化マグネシウム等の潮解性の強い物質を使
用し、上記粘土鉱物100重量%に対し、塩化物を
1〜70重量%の比率で水に混合し、スラリーにす
る。 上記スラリー中では、水により膨潤した粘土鉱
物の層間で粘土鉱物の交換性陽イオンと塩化物の
陽イオンとが交換して塩化物の陽イオンが粘土鉱
物層間に入り込んだ状態になつている。 次いで、上記スラリーに、セメント系硬化物質
を粘土鉱物100重量%に対して30〜2000重量%の
混合比率で骨材、補強材とともに混練する。 上記セメント系硬化物質としては、各種セメン
ト類、ケイ酸カルシウム、石膏スラグ、フライア
ツシユ等の単体若しくは混合体が用いられる。 又、上記骨材、補強材としては硅砂、砂、寒水
石、パーライト、シラスバルーン、石綿等の無機
材やポリプロピレン等の合成樹脂繊維、木粉、パ
ルプ、その他減水剤、起泡剤等を添加する。 上記の添加物を混練した後、適宜中空孔を有す
る形状に押出し、引き続いて常態又はオートクレ
ーブ等で水和反応させて硬化乾燥し、吸湿性成形
体を得る。 上記混練物は、モンモリロナイトを主成分とす
る粘土鉱物によりねばり作用を発現するので、押
出成形した際、混練物の可塑性、保水性、すべり
性を向上させ、表面平滑で、密度が均一な中空孔
を有する押出物が得られる。 従つて、従来、押出し組成において粘性を高め
る目的で用いるメチルセルロースは必要とせず、
本発明によれば、安価になるだけでなく、ウエツ
トブレンドで製造することができ生産性も良い。 上記セメント系硬化物質は、その平均粒径が40
〜80μである一方、粘土鉱物の層間距離は膨潤し
た状態でも1μ以下であるから、上記粘土鉱物層
間にセメント系硬化物質が入り込むことがなく、
成形体は、無数の微小な空隙を有する多孔質体と
なり、粘土鉱物層間に保持された塩化物が湿気と
接触し易く、すぐれた吸湿性が得られる。 尚、このような吸湿性成形体の製造工程におい
てセメント硬化体をあらかじめ水と混練してお
き、粘土鉱物と塩化物を含むスラリーと混合して
もよい。 要するに、水は粘土鉱物を膨潤させその層間に
塩化物を入り込ませるとともに、セメント系硬化
物質が水和反応するのに必要な量を適宜添加すれ
ばよい。 次に本発明の具体的な実施例と比較例を示す。 実施例 1 水80gに塩化カルシウム5gを添加し、ベント
ナイト10gを加えてスラリーにして1時間放置し
た後、ポルトランドセメント70g、8号硅砂20g
を混練し、押出機ダイスに圧力計を取付け、押出
圧力10Kg/cm2で成形した。 次に、上記実施例1の組成、押出圧を変えて実
施例2、実施例3を作成した。 比較例として実施例1から塩化カルシウムを除
いて比較例1を、実施例1からベントナイトを除
いて比較例2を、実施例1のベントナイトのかわ
りにメチルセルロースを添加して比較例3を作成
し、表1に示した。 そして、各々のサンプルについて押出適性、成
形体の外観、吸湿性を調べ、実験結果を表2に示
した。 尚、表2に於て吸湿性試験は絶乾状態の試片を
20℃、95%RHに3日間放置し、その重量増加率
を測定したものである。 以上の様に実施例1、2、3は良好な成形性と
吸湿性を示す一方、比較例1はベントナイトを混
合したので押出適性は良好であつたが塩化物を添
加しなかつたので硬化・乾燥すると多数のクラツ
クを生じ脆弱であつた。比較例2はベントナイト
を混合しなかつたので成形不能であり、比較例3
は良好な成形性を示すがメチルセルロースが吸湿
性を妨げていることが明らかになり、粘土鉱物と
塩化物の両方が必須であることが示された。。 以上の様に本発明によれば、セメント硬化物質
内にモンモリロナイトを主成分とする粘土鉱物と
塩化物が内添保持されており、吸湿性がすぐれる
だけでなく、押出し適性にすぐれるとともに、硬
化収縮しないので、表面性、強度、軽量性、耐水
性にすぐれた中空孔を有する成形体を大量に生産
できるという利点を有するものである。
ネルに用いる吸湿性成形体の製造方法に関するも
のである。 (従来技術とその問題点) 発明者は塩化カルシウムや塩化リチウムを石膏
と混練硬化して得られたパネルが、木材やゾノト
ライト系ケイ酸カルシウム板等の従来の調湿性パ
ネルの数倍から十数倍の吸湿量を得ることを見出
だした。(特願昭61−281338号−特開昭63−
134032号) 上記発明では、硬化材に石膏を用いたため成形
性の良好なものが得られたが、耐水性を付与する
ためセメントを硬化材として用いるとともに、吸
湿面積を増やすため押出成形により側面に中空孔
に設けたところ、セメントが硬化収縮し、クラツ
クを多数生じ、強度が著しく低下して満足な硬化
体を得ることができないという問題点があつた。 (目的) 本発明は、このような問題点に鑑みてなされた
もので、高吸湿性を有し、耐水性と強度にすぐれ
た吸湿性成形体の製造方法を提供するものであ
る。 (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための、本発明の吸湿性成
形体の製造方法は、モンモリロナイトを主成分と
する粘土鉱物と塩化物を水に混合したスラリー
に、セメント系硬化物質を適宜骨材、充填材とと
もに混練し、押出成形して中空孔を有する成形体
を得るものである。 (作用および効果) モンモリロナイトを主成分とする粘土鉱物と塩
化物とを水に混合してスラリーにすると、粘土鉱
物が水により膨潤するとともに、膨潤した粘土鉱
物層間で粘土鉱物の交換性陽イオンと塩化物の陽
イオンとが交換して塩化物の陽イオンが粘土鉱物
層間に入り込んだ状態になる。 次いで、セメント系硬化物質と適宜骨材、補強
材を上記スラリーに添加して混練すると、モンモ
リロナイトのねばり作用の発現により、可塑性、
保水性が向上し、押出成形すると滑りが良好で平
滑性、密度の均一性、成形性にすぐれた中空孔を
有する押出物が得られる。 そして、この押出物が硬化する際、上記セメン
ト系硬化物質は収縮しようとするが、水により膨
潤した粘土鉱物が充填作用をし、更に、粘土鉱物
はその層間に入り込んだ塩化物がブロツキング効
果を奏しているので、粘土鉱物の乾燥収縮を抑制
する。 従つて、本発明の吸湿性硬化体は、硬化乾燥時
の収縮が少なく、クラツクを生じることなく均質
で、高強度の成形体を得ることができる。 又、上記硬化体は、吸湿性の高い塩化物が連続
する多孔質体に内添された状態にあるので、塩化
物の吸湿能力が妨げられないとともに、上記塩化
物は粘土層間に保持されているので、保水しても
容易に流失することがなく、長期に渡りすぐれた
吸湿性能を維持できる。 更に、押出成形により中空孔を設けてあるので
硬化体を軽量化できるだけでなく、湿気との接触
面積を大にし、吸湿速度を上げることができる。 (実施例) 本発明の実施例を説明すると、モンモリロナイ
トを主成分とする粘土鉱物としてベントナイト、
酸性白土を使用する。 塩化物としては、塩化カルシウム、塩化リチウ
ム、塩化マグネシウム等の潮解性の強い物質を使
用し、上記粘土鉱物100重量%に対し、塩化物を
1〜70重量%の比率で水に混合し、スラリーにす
る。 上記スラリー中では、水により膨潤した粘土鉱
物の層間で粘土鉱物の交換性陽イオンと塩化物の
陽イオンとが交換して塩化物の陽イオンが粘土鉱
物層間に入り込んだ状態になつている。 次いで、上記スラリーに、セメント系硬化物質
を粘土鉱物100重量%に対して30〜2000重量%の
混合比率で骨材、補強材とともに混練する。 上記セメント系硬化物質としては、各種セメン
ト類、ケイ酸カルシウム、石膏スラグ、フライア
ツシユ等の単体若しくは混合体が用いられる。 又、上記骨材、補強材としては硅砂、砂、寒水
石、パーライト、シラスバルーン、石綿等の無機
材やポリプロピレン等の合成樹脂繊維、木粉、パ
ルプ、その他減水剤、起泡剤等を添加する。 上記の添加物を混練した後、適宜中空孔を有す
る形状に押出し、引き続いて常態又はオートクレ
ーブ等で水和反応させて硬化乾燥し、吸湿性成形
体を得る。 上記混練物は、モンモリロナイトを主成分とす
る粘土鉱物によりねばり作用を発現するので、押
出成形した際、混練物の可塑性、保水性、すべり
性を向上させ、表面平滑で、密度が均一な中空孔
を有する押出物が得られる。 従つて、従来、押出し組成において粘性を高め
る目的で用いるメチルセルロースは必要とせず、
本発明によれば、安価になるだけでなく、ウエツ
トブレンドで製造することができ生産性も良い。 上記セメント系硬化物質は、その平均粒径が40
〜80μである一方、粘土鉱物の層間距離は膨潤し
た状態でも1μ以下であるから、上記粘土鉱物層
間にセメント系硬化物質が入り込むことがなく、
成形体は、無数の微小な空隙を有する多孔質体と
なり、粘土鉱物層間に保持された塩化物が湿気と
接触し易く、すぐれた吸湿性が得られる。 尚、このような吸湿性成形体の製造工程におい
てセメント硬化体をあらかじめ水と混練してお
き、粘土鉱物と塩化物を含むスラリーと混合して
もよい。 要するに、水は粘土鉱物を膨潤させその層間に
塩化物を入り込ませるとともに、セメント系硬化
物質が水和反応するのに必要な量を適宜添加すれ
ばよい。 次に本発明の具体的な実施例と比較例を示す。 実施例 1 水80gに塩化カルシウム5gを添加し、ベント
ナイト10gを加えてスラリーにして1時間放置し
た後、ポルトランドセメント70g、8号硅砂20g
を混練し、押出機ダイスに圧力計を取付け、押出
圧力10Kg/cm2で成形した。 次に、上記実施例1の組成、押出圧を変えて実
施例2、実施例3を作成した。 比較例として実施例1から塩化カルシウムを除
いて比較例1を、実施例1からベントナイトを除
いて比較例2を、実施例1のベントナイトのかわ
りにメチルセルロースを添加して比較例3を作成
し、表1に示した。 そして、各々のサンプルについて押出適性、成
形体の外観、吸湿性を調べ、実験結果を表2に示
した。 尚、表2に於て吸湿性試験は絶乾状態の試片を
20℃、95%RHに3日間放置し、その重量増加率
を測定したものである。 以上の様に実施例1、2、3は良好な成形性と
吸湿性を示す一方、比較例1はベントナイトを混
合したので押出適性は良好であつたが塩化物を添
加しなかつたので硬化・乾燥すると多数のクラツ
クを生じ脆弱であつた。比較例2はベントナイト
を混合しなかつたので成形不能であり、比較例3
は良好な成形性を示すがメチルセルロースが吸湿
性を妨げていることが明らかになり、粘土鉱物と
塩化物の両方が必須であることが示された。。 以上の様に本発明によれば、セメント硬化物質
内にモンモリロナイトを主成分とする粘土鉱物と
塩化物が内添保持されており、吸湿性がすぐれる
だけでなく、押出し適性にすぐれるとともに、硬
化収縮しないので、表面性、強度、軽量性、耐水
性にすぐれた中空孔を有する成形体を大量に生産
できるという利点を有するものである。
【表】
【表】
* ベントナイトのかわりにメチルセルロー
ス2gを添加した
ス2gを添加した
Claims (1)
- 1 モンモリロナイトを主成分とする粘土鉱物と
塩化物を水に混合したスラリーに、セメント系硬
化物質を適宜骨材、補強材とともに混練し、押出
成形して中空孔を有する成形体を得ることを特徴
とする吸湿性成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25070987A JPH0196048A (ja) | 1987-10-06 | 1987-10-06 | 吸湿性成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25070987A JPH0196048A (ja) | 1987-10-06 | 1987-10-06 | 吸湿性成形体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0196048A JPH0196048A (ja) | 1989-04-14 |
JPH0217500B2 true JPH0217500B2 (ja) | 1990-04-20 |
Family
ID=17211881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25070987A Granted JPH0196048A (ja) | 1987-10-06 | 1987-10-06 | 吸湿性成形体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0196048A (ja) |
-
1987
- 1987-10-06 JP JP25070987A patent/JPH0196048A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0196048A (ja) | 1989-04-14 |
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