JPH0217495Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、方形の平らな底プレートから成る底
部と、該底部の互いに向かい合う２つの縁からそ
れぞれ直角に起立する側壁と、嵌込まれるモニタ
ーシヤシーのための保持装置とを備えたモニター
のためのケーシングに関する。

モニターは種々の監視目的のために多方面に使
用される。それに相応して、モニターの製造者は
種々の技術及び異なる寸法を有する種々のモニタ
ーシヤシーを提供して、該モニターシヤシーを別
の製造者の規定のケーシングに組込まなければな
らない。

モニターシヤシーをケーシングに固定するため
に、もちろん程度の差はあるが不十分である種々
の技術が公知である。要するにモニターシヤシー
の固定のために、フロントプレートに設けられた
控えボルトも、モニターシヤシーをねじで取付け
るための山形鋼材も、あるいは底部に固定された
条片も使用される。モニターシヤシーの種々な異
なる寸法及び種々の構成のために、モニターシヤ
シーの固定はやつかいでありかつ不確実であり、
さらに受像管のために設けられたフロントプレー
トにおける開口に対して避けられない調整がしば
しば大きな時間浪費につながる。

本考案の課題は、モニターのためのケーシング
内へのモニターシヤシーの固定を改良しかつモニ
ターシヤシーの調整を簡単にすることである。

このような課題を解決するために、本考案で
は、前記保持装置の断面Ｌ字状に形成された２つ
の保持条片が、それぞれの一方の脚面が前記側壁
の上縁と面一になるように互いに平行に配置され
ており、しかも両保持条片は、底部に固定されて
いるＵ字状の結合条片によつて互いに結合されて
おり、さらに各保持条片の脚面には一列の長孔が
設けられており、さらに少なくともＵ字湾曲部材
が、それぞれの脚が上向きに両側壁に対して平行
に配置されるように保持条片に解離可能に固定さ
れており、しかも前記脚の端部には固定部材とし
て役立つねじ山が形成されていて、このねじ山
が、ナツトによつて調節可能に前記長孔に係合し
ている。

このような構成によつて、Ｕ字湾曲部材の固定
は確実に簡単な形式で行われ、かつ調整は簡単か
つ迅速に行われる。

このような両方のＵ字状湾曲部材は、モニター
シヤシーのための安定的な載着部を一緒に形成
し、該モニターシヤシーはフロントプレートに対
して相対的な固定部材を介して傾斜あるいは移動
によつて簡単に調整される。

両方の保持条片がＵ字状に曲げられた結合条片
によつて互いに結合されており、該結合条片が底
部に固定されている構成によつて、両方の保持条
片と底部との申し分のないかつ確実な結合が保証
され、さらに底部は結合条片によつて付加的にさ
らに補強される。

両方のＵ字状湾曲部材へのモニターシヤシーの
固定のために有利には少なくとも１つの締付け部
材が役立ち、かつ該締付け部材はそれぞれＵ字状
湾曲部材を部分的につかみかつ固定孔を有してお
り、該固定孔によつてＵ字状湾曲部材はモニター
シヤシーにねじで取付けられる。

以下に図示の実施例につき本考案を説明する。

本考案のモニターのためのケーシングは、起立
する２つの側壁２，３を備えた底部１を有してい
る。底部１の背面には背壁４が設けられている。
底部１には、見通しをよくする理由から破線で示
されたフード５が載着されておりかつ前方側はや
はり破線で示したフロントプレート６によつて閉
鎖されており、該フロントプレートは図示されな
いモニターシヤシーの受像管のための開口７を有
している。ケーシングは薄鋼板から製造されてお
り、しかもフロントプレート６は適当なプラスチ
ツクから成ることもできる。

底部１には２つの平行な保持条片８，９が配置
されており、該保持条片はＬ字状の横断面形状を
有していてかつ保持条片の一方の脚面１０は側壁
２，３の上縁１１と面一に位置している。両方の
保持条片８，９はＵ字状に曲げられた結合条片１
２によつて互いに結合されており、もしくは一体
に製造されており、前記結合条片は底部１及び両
側壁２，３に当接しておりかつこれらに固定され
ている。それぞれの保持条片８もしくは９の脚面
１０は長孔１３の列を有している。

両方の保持条片８，９に、平行の、かつ互いに
間隔を置いて配置された２つのＵ字状湾曲部材１
４，１５が固定されており、該湾曲部材は、側壁
に対して平行に配置された上向きの脚１６の端部
に固定部材を支持しており、該固定部材が保持条
片８，９に係合する。固定部材として端部まで連
続するねじ山１７が役立ち、該ねじ山にそれぞれ
２つのナツト１８がねじ込まれている。両方のナ
ツト１８は保持条片８，９の上側及び下側に位置
しており、ナツトは、該ナツトを回動させること
によつてＵ字状湾曲部材を上方へ、かつ脚１６を
長孔１３内で移動させることによつてＵ字状湾曲
部材を側方へ調整した後に締付けられる。保持条
片８，９とナツト１８との間に、普通の形式で座
金が嵌込まれている。

モニターシヤシーは、両方のＵ字状湾曲部材１
４，１５上に載着されていてかつ該湾曲部材にそ
れぞれ２つの締付け部材１９，２０によつて固定
されている。それぞれの締付け部材１９，２０は
Ｖ字状であり、端部まで連続するみぞ２１によつ
てＵ字状湾曲部材に下方から係合する。締付け部
材１９，２０をモニターシヤシーの下側にねじで
取付けるために、締付け部材は図示されない固定
ねじのための固定孔２２を有している。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案によるモニターのためのケーシン
グの斜視図である。 １……底部、２，３……側壁、４……背壁、５
……フード、６……フロントプレート、７……開
口、８，９……保持条片、１０……脚面、１１…
…上縁、１２……結合条片、１３……長孔、１
４，１５……Ｕ字状湾曲部材、１６……脚、１７
……ねじ山、１８……ナツト、１９，２０……締
付け部材、２１……みぞ、２２……固定孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 方形の平らな底プレートから成る底部１と、
   該底部の互いに向かい合う２つの縁からそれぞ
   れ直角に起立する側壁２，３と、嵌込まれるモ
   ニターシヤシーのための保持装置とを備えたモ
   ニターのためのケーシングにおいて、前記保持
   装置の断面Ｌ字状に形成された２つの保持条片
   ８，９が、それぞれの一方の脚面１０が前記側
   壁の上縁１１と面一になるように互いに平行に
   配置されており、しかも両保持条片８，９は、
   底部１に固定されているＵ字状の結合条片１２
   によつて互いに結合されており、さらに各保持
   条片の脚面１０には一列の長孔１３が設けられ
   ており、さらに少なくともＵ字湾曲部材１４，
   １５が、それぞれの脚１６が上向きに両側壁
   ２，３に対して平行に配置されるように保持条
   片に解離可能に固定されており、しかも前記脚
   の端部には固定部材として役立つねじ山１７が
   形成されていて、このねじ山が、ナツト１８に
   よつて調節可能に前記長孔に係合していること
   を特徴とするモニターのためのケーシング。 ２ それぞれのＵ字湾曲部材１４，１５を部分的
   に取囲む少なくとも１つの締付け部材２０が、
   モニターシヤシーにねじで取付けるために役立
   つ固定孔２２を有している実用新案登録請求の
   範囲第１項記載のケーシング。