JPH0321615Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、図板支持台に関する。

従来、図板支持台の支持枠に図板を取付けるに
は、木ねじを用いていた。そのため、支持枠に図
板を取付ける作業が容易でなく、時間もかかると
いう欠陥が存した。

本考案は簡単な操作で図板を取付け得るように
した図板支持台を提供することを目的とするもの
である。

以下に本考案の構成を添付図面に示す実施例に
基いて詳細に説明する。

第１図において、２，４は図板支持台の支持枠
であり、昇降可能な脚体（図示省略）に固設され
た横軸６の両端に傾斜可能に支承されている。前
記支持枠２，４は断面四角の中空部材から成り、
該支持枠２，４の後部に摺動枠２ａ，４ａがスラ
イド自在に嵌挿している。摺動枠２ａ，４ａの一
端部には立ち上り片から成る規制部材２ｂ，４ｂ
が上向き直角方向に固設され、該規制部材２ｂ，
４ｂにコ字状のフツク部８が屈折形成され、該フ
ツク部８の水平部は係止部８ａを構成している。
前記摺動枠２ａには長手方向に沿つて長孔９が形
成され、該長孔９に、前記支持枠２に透設された
孔に嵌挿されたビス１０の軸部が嵌挿し、該ビス
１０の軸部は板ナツト１２に螺合している。前記
板ナツト１２とビス１０とから成る固定手段は、
前記支持枠４と摺動枠４ａとの間にも、同様の箇
所に設けられている。１４は小物入れ部材であ
り、前記支持枠２，４の前方部に掛架固定されて
いる。前記小物入れ部材１４の前記規制部材２
ｂ，４ｂと平行な一方の側壁は、図板の前端縁側
面を規制する規制部材１４ａを構成し、該規制部
材１４ａには突片から成る係止部１４ｂが形成さ
れている。前記支持枠２，４の前後部の各上面に
はゴム等から成る台座１６，１８が接着されてい
る。２０は図板であり、これの後端縁側面には金
具２２が木ねじ２４によつて固定され、該金具２
２には全長にわたつてＴ溝２２ａが形成されてい
る。前記Ｔ溝２２ａの幅狭部の下部壁面は係合部
２３を構成している。図板２０の前縁部側面に
は、中空のレ−ル部材２６が配置され、該レ−ル
部材２６は、図板２０に圧入されたナツト管２８
とこれに螺合するビス３０とによつて図板２０に
固定されている。前記レ−ル部材２６の側壁に
は、前記係止部１４ｂを遊嵌配置するのに適した
寸法の孔３２が透設されている。該孔３２の下部
壁面は係合部３２ａを構成している。

次に本実施例の作用について説明する。

支持枠２，４上に図板２０を取付ける場合に
は、まず、ビス１０を緩めて摺動枠２ａ，２ｂを
支持枠２，４に対してスライド自在な状態にして
おく。

次に、図板２０を支持枠２，４の台座１６，１
８に載置する。このとき、図板２０を傾けて、規
制部材２ｂ，４ｂのフツク８を金具２２のＴ溝２
２ａに第２図に示す如く係合させる。次に、図板
２０の支持枠２，４上の位置を適宜調整して、レ
−ル部材２６の側面を規制部材１４ａに当接し、
且つ第４図に示す如く係止部１４ｂを孔３２に遊
嵌する。次に、ビス１０を締付け摺動枠２ａ，４
ａを支持枠２，４に固定すれば支持枠２，４への
図板２０の取付け作業は完了する。前記摺動枠２
ａ，４ａに形成された規制部材２ｂ，４ｂは、図
板２０の後端縁側面を規制し、小物入れ部材１４
と一体的な規制部材１４ａは、図板２０の前端縁
側面を規制する。また、金具２２に形成されたＴ
溝の係合部２３とこれに対向する係止部８ａ及び
係止部１４ｂと係合部３２ａは、図板２０の浮上
方向の移動を規制する手段を構成している。尚、
規制部材１４ｂの両側面は、孔３２の両側壁面に
スライド自在に密嵌するため、図板２０は、その
支持平面内において、支持枠２，４の長手方向に
対して直角な方向の移動が規制されている。

次に他の実施例を第７図乃至第１０図を参照し
て説明する。

４０は図板４２の前端縁側面に圧入されたアル
ミニウムから成る金具であり、これの複数箇所に
ガイド板４４が、板ナツト４６とビス４８とで固
定され、該ガイド板４４は金具４０底面との間に
挿入溝５０を形成している。前記溝５０の底面を
構成するガイド部材４４の内壁面は係合部５０ａ
を構成している。前記挿入溝５０に対応して、小
物入れ部材５２には係止部５４が突設されてい
る。前記小物入れ部材５２は、支持枠５６の前方
部に固定されている。５８は支持枠５６の後方部
にスライド自在に嵌挿された摺動枠であり、これ
に規制部材６０が固設され、該規制部材６０の上
端に係止部６０ａが形成されている。前記摺動枠
５８は、つまみ付きねじ６２を締付けることによ
つて、支持枠５６に固定することができるように
構成されている。前記図板４２の後端縁側面に
は、前記係止部６０ａに対応して凹入部６４が形
成され、該凹入部６４には図板後端縁側面に接着
された鉄板６６の凹入部が嵌合している。該鉄板
６６の凹入部の底面は係合部６６ａを構成してい
る。

上記した構成において、支持枠５６上台座に図
板４２を載置し、図板４２の前端縁側面の金具４
０を小物入れ部材５２と一体的な規制部材５２ａ
に当接するとともに、係止部５４を挿入溝５０に
挿入する。次に、係止部６０ａを図板４２後縁部
の凹入部６４に挿入し、しかる後に、ねじ６２を
締付けて摺動枠６０を支持枠５６に固定する。係
止部５４と挿入溝５０の係合部５０ａ及び係止部
６０ａと係合部６６ａは、図板４２の浮上方向の
移動を規制する。尚、係合部の係止部は更に、図
板４２の第７図上、紙面垂直方向即ち横方向の移
動をも規制している。

本考案な、上述の如く、支持枠側に図板の前後
端縁側面を規制する規制部材を設けるとともに、
係止部とこれに対向する係合部とから成る図板浮
上方向規制手段を設けたので、簡単な操作で図板
を支持枠に取付けることができる効果が存する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の好適な実施例示し、第１図は全体
概略平面図、第２図は、側面図、第３図は平面
図、第４図は側面図、第５図は断面図、第６図は
側面図、第７図は他の実施例を示す側面図、第８
図は同、平面図、第９図は側面図、第１０図は
同、断面図である。 ２，４…支持枠、６…横軸、２ａ，４ａ…摺動
枠、２ｂ，４ｂ…規制部材、８…フツク部、８ａ
…係止部、１０…ビス、１４…小物入れ部材、１
４ａ…規制部材、１４ｂ…係止部、１６，１８…
台座、２３…係合部、２６…レ−ル部材、３２ａ
…係合部、２０，４２…図板、５０ａ…係合部、
５２ａ…規制部材、５４…係止部、５６…支持
枠、６０…規制部材、６０ａ…係止部、６６ａ…
係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 図板２０，４２の前後方向に延びる支持枠２，
   ４，５６と、該支持枠２，４，５６の後部にスラ
   イド自在に嵌挿する摺動枠２ａ，４ａ，５８と、
   該摺動枠２ａ，４ａ，５８を支持枠２，４，５６
   に解除可能に固定するための固定手段とから成る
   装置において、前記支持枠２，４，５６の前方部
   に前記図板２０，４２の前端縁側面を規制する規
   制部材１４ａ，５２ａを設け、前記摺動枠２ａ，
   ４ａ，５８に前記図板２０，４２の後端縁側面を
   規制する規制部材２ｂ，６０を設けるとともに、
   前記支持枠２，４，５６側と前記図板２０，４２
   側に、係止部８ａ，１４ｂ，５４，６０ａとこれ
   に対向する係合部２３，３２ａ，５０ａ，６６ａ
   とから成る図板浮上方向規制手段を設けたことを
   特徴とする図板支持台。