JPH02172939A - 光学活性化合物およびその製法 - Google Patents

光学活性化合物およびその製法

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JPH02172939A
JPH02172939A JP63326558A JP32655888A JPH02172939A JP H02172939 A JPH02172939 A JP H02172939A JP 63326558 A JP63326558 A JP 63326558A JP 32655888 A JP32655888 A JP 32655888A JP H02172939 A JPH02172939 A JP H02172939A
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Fumio Moriuchi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は新規な光学活性化合物およびその製法に関する
。さらに詳しくは、強誘電性液晶混合物の成分などとし
て有用な新規な光学活性化合物およびその製法に関する
。 〔従来の技術] 現在、最も広く用いられている液晶表示素子はツイスト
マチック(TN)型表示素子であるが、発光型表示素子
(エレクトロルミネッセンスデイスプレィ、プラズマデ
イスプレィなど)と比べて応答が遅いという欠点を有し
ている。この欠点の改浮のため種々の研究が試みられて
おり、TN型表示素子とは別な原理による液晶デイスプ
レィとして強誘電性液晶を用いる表示方法が提案されて
いる(エヌ・ニー・クラーク(N、^。 C1ark)ら、アプライド・フィジクス・レターズ(
App目ed Physics Lettors)3B
。899(191!tO)参照)。 この表示方法は強誘電性液晶のカイラルスメクチックC
相またはカイラルスメクチックl相を利用するものであ
り、TN型表示素子に比べて高速応答性などが優れてい
る。さらに、大容量表示素子をつくるばあいにコントラ
ストが向上するなどの利点があるため、このような強誘
電性液晶材料としてカイラルスメクチック相を存する強
誘電性液晶化合物で自発分極の値(以下、Psという)
が大きい化合物が求められてきている。しかし、充分満
足しうるような性能を有するものはえられていないのが
現状である。 一方、スメクチック液晶に、それ自体は成品性を示さな
い光学活性を有するカイラルな化合物を添加することに
よっても強誘電性液晶混合物かえられることが知られて
いる。この混合物は、用いられる液晶モノマーの種類と
それらの組成比または相溶性などによって性能が大きく
異なるため、強誘電性液晶材料の探索の範囲がさらに広
まっている。 しかしながら、一般に微生物による発酵により、または
天然物として比較的容易に入手しうるアミノ酸、を機酸
、糖などを除いて光学活性化合物の入手は困難である。 とくに前記スメクチック液晶に添加して使用される化合
物であって、スメクチック液晶との相溶性の高い光学活
性化合物をうる技術は完成されていない。 すなわち、従来行なわれていた生化学的手段または何・
機化学的手法による光学活性化合物の合成法では適用範
囲が狭く、次のような欠点を有している。 たとえば生化学的手法として、パン酵母やデヒドロゲナ
ーゼを利用する不斉合成法があげられるが、この方法で
は用いられる基質の水への溶解性により化学収率や光学
純度が著しく低下する傾向があり、一方、水に溶解しな
い化合物についてはこれらの方法を用いる存意性が−認
められていない。 他の生化学的手法として、有機溶媒中でリパーゼを用い
てトリブチリンと第2級アルコールとを不斉エステル交
換反応させる方法があげられるが、この方法は反応速度
が非常に遅く、しかもえられる光学活性化合物がブチル
エステルに限定されるため、目的化合物をうるにはさら
に数ステップの合成が必要になるという欠点がある。 一方、宵機化学的手法によるばあいには、使用される基
質によって光学純度や化学収率が低く、えられる光学活
性化合物も低分子のものに限定されるばあいが多く、ス
メクチック液晶への利用可能な光学活性化合物の合成は
困難である。
【発明が解決しようとする課題] 本発明の目的の一つは既存のスメクチ・ツク液晶との相
溶性がよく、しかもPsiの大きな液晶混合物を与えう
る光学活性化合物を提供することであり、さらに他の一
つは前記有用な光学活性化合物を容易に製造しうる方法
を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 本発明は、−紋穴(I); H (式中、R1は炭素数1〜15のアルキル基またはアル
キルオキシ基、x3   ’1,2およびx3はいずれ
も水素原子、ハロゲン原子またはシアノ基であり、XI
   g2およびx3は同じである必要はない)で表わ
される光学活性化合物(以下、−紋穴mで表わされる(
R)体のアルコールを(R)−(1)アルコール、(S
)体のアルコールを(S)−(1)アルコールともいう
)、−紋穴(I): (式中、RI   R2XI   X2およびx3はい
ずれも前記と同じ)で表わされる光学活性化合物(以下
、−紋穴(1)で表わされる(R)体のエステルを(R
)−(1)エステル、(S)体のエステルを(S)−(
1)エステルともいう)および有機溶媒中、−紋穴(I
ll : H (式中、RI   XI   X2オ!びx3ハイずれ
も前記と同じ)で表わされるラセミアルコールおよび2
.2.2−トリクロロエタノールの脂肪酸エステル(脂
肪酸の炭素数2〜te)にエステラーゼ活性を有する酵
素を作用せしめ、ラセミアルコールの(R)体のみを選
択的にエステル化合物としたのち、未反応の(S)体の
アルコールと分離することを特徴とする光学活性化合物
の製法に関する。 【作用および実施例] 本発明の光学活性化合物は一般式(1):で表わされる
光学活性化合物および一般式(I):0−C−R’ で表わされる光学活性化合物である。 −紋穴(1)で表わされる光学活性化合物において、1
1は炭素数1〜15、好ましくは2〜12のアルキル基
またはアルキルオキシ基であり、XI   X2および
x3はいずれも水素原子、ハロゲン原子またはシアノ基
である。 前記1の炭素数が15をこえると粘度が高くなり液晶混
合物に添加したときの応答速度が遅くなり、またR凰が
アルキル キシ 成物に添加したときのスメクチック相の熱安定性を急激
に低下させやすくなる。 前記炭素数1−15のアルキル基の具体例としては、た
とえばメチル、エチル、プロピル、1−プロピル、ブチ
ル、1−ブチル、ペンチル、l−または2−メチルブチ
ル、ヘキシル、l−または3−メチルペンチル、ヘプチ
ル、l−または4−メチルヘキシル、オクチル、i−メ
チルヘプチル、ノニル、!−または6−メチルオクチル
、デシル、1−メチルノニル、ウンデシル、l−メチル
デシル、ドデシル、1−メチルウンデシルなどがあげら
れるが、これらに限定されるものではない。これらのア
ルキル基中には不斉炭素が含まれていてもよい。 また炭素数1〜15のアルキルオキシ基の具体例として
は、たとえばメトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、l
−プロピルオキシ、ブチルオキシ、I−ブチルオキシ、
ペンチルオキシ、l−または2−メチルブチルオキシ、
ヘキシルオキシ、1−または3−メチルペンチルオキシ
、ヘプチルオキシ、■−または4−メチルへキシルオキ
シ、オクチルオキシ、■−メチルへブチルオキシ、ノニ
ルオキシ、1−または6−メチルオクチルオキシ、デシ
ルオキシ、■−メチルノニルオキシ、ウンデシルオキシ
、l−メチルデシルオキシ、ドデシルオキシ、l−メチ
ルウンデシルオキシなどがあげられるが、これらに限定
されるものではない。これらのアルキルオキシ基中には
不斉炭素が含まれてもよい。 前記XI   x2およびx3がそれぞれ水素原子、ハ
ロゲン原子またはシアノ基のいずれでもないばあいには
、強誘電性液晶材料としての有意性を認めがたい化合物
となる。 前記−紋穴(!)で表わされる光学活性化合物において
、R2は炭素数1〜15、好ましくは2〜12のアルキ
ル基であり、RI   Xi   X2およびx3はい
ずれも一般式(1)で表わされる化合物のばあいに同じ
である。 前記R2の炭素数が15をこえると、粘度が高くなり液
晶混合物に添加したときの応答速度が遅くなり、またR
2がアルキル基でないばあいには液晶組成物に添加した
ときのスメクチック相の熱安定性を急激に低下させやす
くなる。 前記R2の具体例としては、たとえば前記R1の具体例
としてあげた炭素数1〜15のアルキル基と同じものが
あげられる。 一般式(I)で表わされる光学活性化合物の具体例とし
ては、たとえば((S))または((R))−4°−(
n−オクチルオキシ)−4−14−(1−ヒドロキシエ
チル)フェノキシメチル) ビフェニル、((S))ま
たは((R))−4°−(n−へブチルオキシ)−4−
i4−(1−ヒドロキシエチル)フェノキシメチル) 
ビフェニルなどや、不斉炭素を2個有する4’−(1−
メチルへブチルオキシ)−4−14−(1−ヒドロキシ
エチル)フェノキシメチル) ビフェニル、4’−(1
−メチルオクチルオキシ)−4−14−(1−ヒドロキ
シエチル)フェノキシメチル) ビフェニル、4°−(
1−メチルへキシルオキシ)−4−14−(1−ヒドロ
キシエチル)フェノキシメチル) ビフェニルなどがあ
げられ、さらに合成原料として選ばれる2−アルカノー
ル、ハロゲン化アルキルの種類によって任意に合成でき
る4−(アルキルオキシ)−4−14−(1−ヒドロキ
シエチル)フェノキシメチル) ビフェニル誘導体、こ
れらのベンゼン環の3位またはメタ位に結合している水
素原子がハロゲン原子またはシアノ基で置換されたアル
コールの(R)体および(S)体があげられる。なお、
前記不斉炭素を2個をする化合物は、それぞれについて
((S。 S)) 、((S 、 R)) 、((R、S))およ
び((輩、R))体がある。また、−紋穴(II)で表
わされる光学活性化合物の具体例としては、前記−紋穴
(11で表わされる光学活性化合物の酢酸、酪酸、ヘプ
タン酸などとのエステルがあげられる。なお、これら光
学活性アルコールおよび光学活性エステルは一般式[1
)または−紋穴(1)で表わされる光学活性化合物の一
例にすぎず、本発明は前記化合物に限定されるものでは
ない。 前記光学活性化合物は(R)体であってもよく、(S)
体であってもよいが、−紋穴(1)で表わされる化合物
は(S)体で、−紋穴(1)で表わされる化合物は(R
)体であるのが、製造しやすいなどの点から好ましい。 また前記光学活性化合物の光学純度は100%であるの
が強誘電性液晶混合物をうるのに添加量が少量(2〜1
0%)で済み、スメクチック相の相転移温度への影響を
無視できるなどの点から好ましいが、光学純度が85%
程度以上であれば強誘電性液晶混合物をうるための添加
剤などの用途に使用するのにとくに問題はない。 −紋穴[1)で表わされる光学活性化合物および一般式
(1)で表わされる光学活性化合物は、置換アルキル基
またはアルキルオキシ基の炭素数によっても異なるが、
通常は白色結晶のごとき性状を有する。 とくに−紋穴(1)で表わされる光学活性化合物は、既
存の多くの液晶性物質と相溶性が高いので液晶月料の成
分として混合使用するのに有用である。とくにスメクチ
ックit1品混合物の成分として用いると、えられるス
メクチック相において大きなPs値を実現できる。さら
に、本発明の光学活性アルコールおよび光学活性エステ
ルはいずれも医薬、農薬、香料などの原料としても好適
に用いることができる。 つぎに本発明の一般式(1)または−紋穴(11)で表
わされる光学活性化合物の製法について説明する。 一般式(1)または(1)で表わされる光学活性化合物
は、−紋穴(1) 。 (式中、RI   XI   X2オヨびx3ハイずれ
も前記と同じ)で表わされるラセミアルコールまたはこ
れらの化合物のベンゼン環に結合している水素原子の唯
1つがハロゲン原子もしくはシアノ基で置換されたラセ
ミアルコール(XIx2およびx3のいずれか1個、X
i   X2およびx3のいずれか2個、またはXI 
  X2およびx3のすべてが置換されたラセミアルコ
ール)を光学分割することにより製造される。すなわち
、−紋穴+1)で表わされる光学活性アルコールは4°
−(アルキル)−4−14−(1−ヒドロキシエチル)
フェノキシメチル)ビフェニル、4°−(アルキルオキ
シ)−4−14−<1−ヒドロキシエチル)フェノキシ
メチル)ビフェニルまたはこれらの化合物のベンゼン環
に結合している水素原子の唯1つがハロゲン原子もしく
はシアノ基で置換された化合物の(R)体のアルコール
および(S)体のアルコールであり、−紋穴(1)で表
わされる光学活性エステルは前記−紋穴(1)で表わさ
れる光学活性アルコールに対応する脂肪酸エステルであ
る。 本発明の製法においては、前記−紋穴(5)で表わされ
るラセミアルコールと、2.2.2−)リクロロエタノ
ールの脂肪酸エステル(脂肪酸の炭素数2〜te)との
反応が、有機溶媒中、エステラーゼ活性を有する酵素を
用いて行なわれる。エステラーゼ活性を存する酵素はラ
セミアルコールの(R)体のみを選択的にエステル化す
るため、該反応により(R)−(1)エステルと(S)
−(1)アルコールかえられる。また(R)−(1)エ
ステルは加水分解により(R)−(1)アルコールに、
(S)−(1)アルコールはエステル化により(S)−
(璽)エステルになしうる。 −紋穴(II)で表わされるラセミアルコールをうる方
法にはとくに制限はなく、該アルコールかえられる方法
であるかぎりいかなる方法によってもよい。 たとえば、−紋穴(2)における置換基R1がアルキル
基のばあいには目的物に対応する4°−アルキルビフェ
ニル−4−カルボン酸エチルを用い、また置換基R1が
アルキルオキシUのばあいには、まず下記反応式に示す
ように4゛−ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸エ
チルと目的物の置換基R1に対応するハロゲン化アルキ
ルまたはアルキルP−トルエンスルホネート(RTS)
とからウィリアムソン合成法によって4°−アルキルオ
キシビフェニル−4−カルボン酸エチルを合成し、これ
を用いる。 (式中、「は炭素数1〜15のアルキル基を示す)つぎ
に下記反応式に示すとおり4°−置換ビフェニル−4−
カルボン酸エチルを水素化リチウムアルミニウムCLl
^1)t4)などにより還元させ、ついで三臭化リン(
PBrz)などにより臭素化したのち、バラヒドロキシ
アセトフェノンと反応させてウィリアムソン合成法によ
りエーテル化した化合物を、【、I A I 84など
により還元する方法があげられる。 [以下余白] 前記2.2.2−)リクロロエタノールの炭素数2〜1
6の脂肪酸エステルはエステル交換剤として用いられる
。この脂肪酸の炭素数はえられる一紋穴帽)で表わされ
る化合物のR2の炭素数に対応しており、脂肪酸の炭素
数を適宜選択して用いることにより目的に応じた化合物
かえられる。 すなわち、本発明ではエステル交換剤として、それぞれ
に炭素数の違った脂肪酸を用いているため、従来法に比
べて反応ステップを減少させることができる。2.2.
2−トリクロロエタノールの脂肪酸エステルの具体例と
しては、たとえば2.2.2−1リクロロエチルアセテ
ート、2.2.2−トリクロロエチルブチレート、2.
2.2−トリクロロエチルヘプタノエートなどがあげら
れる。2.2゜2−トリクロロエタノールの脂肪酸エス
テルの代わりに他のエステル交換剤、たとえば2−クロ
ロエチルアセテート、トリブチリン、トリクロロエチル
アセテート、エチルアセテートなども使用可能ではある
が、反応速度が2.2.2−1−リクロロエタノールの
脂肪酸エステルに比べて著しく遅くなるので実用的でな
い。 前記エステラーゼ活性を有する酵素とは、2゜2.2−
)リクロロエタノールの脂肪酸エステルを用いて、有機
溶媒中で一般式(II)で表わされるラセミアルコール
のうちの(R)体のみを不斉的にエステル化しうるちの
であれば何ら制限なく使用することができ、微生物由来
のものでも、動物由来のものでも、また市販のものでも
よい。 かかる酵素の具体例としては、たとえば微生物由来の酵
素であるシュードモナス・アエルギノーサ(Pseud
omonas aoruglnosa)などのシュード
モナス属、アクロモバクテリウム・ビスコスム(Ach
romobactcrlus viscose)などの
アクロモバクテリウム居に属する微生物から産生された
酵素など、また動物由来の酵素としては豚の閉域から産
生された酵素などがあげられるが、fliIらこれらに
限定されるものではない。 これらの酵素の市販品としては、たとえばリパーゼ[ア
マノJP(大野製薬■製、商品名)、リパーゼ東洋(東
洋酩造■製、商品名)、バンクレアチンリパーゼ(大野
製薬■製、商品名)、バンクレアチンリパーゼ(シグマ
■製、商品名)、リパーゼB(和光純薬工業■製、商品
名)、リパーゼNY (名糖産業■製、商品名)などが
あげられる。 本発明の製法に用いられるを機溶媒は、−紋穴([で表
わされるラセミアルコールおよび2゜2゜2−トリクロ
ロエタノールの脂肪酸エステルを溶解し、エステラーゼ
活性を有する酵素の酵素活性を阻害しないなどの要件を
満たす限りとくに限定なく使用しうる。このような有機
溶媒の具体例としては、たとえばジエチルエーテル、メ
チルエチルエーテル、n−へキサン、シクロヘキサン、
n−へブタン、トルエンなどがあげられる。 本発明の製法においては一般式(10で表わされるラセ
ミアルコール、2.2.2−トリクロロエタノールの脂
肪酸エステルおよびエステラーゼ活性を有する酵素を含
む有機溶媒が調製されるが、この調製法にはとくに限定
はなく、たとえば−紋穴圓で表わされるラセミアルコー
ル、2.2.2−トリクロロエタノールの脂肪酸エステ
ルおよびエステラーゼ活性を有する酵素をを機溶媒に加
えて調製してもよく、それらを別々に溶かすかまたは分
散させた液を混合して調製してもよく、さらには溶解さ
せにくいが加熱溶解しうるちののみを先に溶解させたの
ち他のものを加えて調製してもよい。 一般式(2)で表わされるラセミアルコールと2゜2.
2−)リクロロエタノールの脂肪酸エステルとの使用割
合は、−紋穴(I)で表わされるラセミアルコール1モ
ルに対して2.2.2−トリクロロエタノールの脂肪酸
エステル0.5〜2.0モルを使用するのが好ましく、
1〜1.5モル使用するのがさらに好ましい。前記使用
割合が0.5モル未満のばあいには一般式(III)で
表わされるラセミアルコール中の(R)体よりモル量で
少なくなるため、(R)体のすべてをエステル化させる
ことができなくなり、また2モルをこえるばあいには使
用した2、2.2−トリクロロエタノールの脂肪酸エス
テルのうちで反応に関与しなくなる割合が増加するため
、経済性が低下する傾向がある。 またエステラーゼ活性を有する酵素の使用量は、−紋穴
圓で表わされる化合物1モルに対して10〜600gが
好ましく、さらには100〜500gが好ましい。前記
使用量が10g未満のばあいには反応速度が遅く経済的
に不利であり、600gをこえるばあいには反応速度に
比べて酵素が過剰になりすぎ経済的に不利となる。 さらに−紋穴圓で表わされるラセミアルコールおよび2
.2.2−)リクロロエタノールの脂肪酸エステルの合
計使用量の割合は、これらを有機溶媒にとかした溶液の
itrmに対して0.1〜50%(重量%、以下同様)
が好ましく、さらに好ましくは10〜30%である。前
記使用割合が0.1%未満のばあいには反応液量の割に
は収率が低くなる傾向があり、経済的に不利となり、ま
た50%をこえるばあいには濃度が高すぎるため反応速
度が低下し収率が低くなる傾向がある。 本発明の製法においてはエステラーゼ活性を有する酵素
を使用するため、通常10〜40℃、好ましくは25〜
30℃の反応温度が採用される。反応時間は一般式(3
)で表わされるラセミアルコールやエステラーゼ活性を
有する酵素の種類、−紋穴(2)で表わされるラセミア
ルコール、2.2.2−トリクロロエタノールの脂肪酸
エステルおよびエステラーゼ活性を有する酵素の使用割
合、撹拌状態などにより異なり、−概に規定できないが
、通常は1〜150時間、好ましくは24〜9B時間程
度である。 反応の終了は液体クロマトグラフィー法で一般式(II
I)で表わされるラセミアルコールのエステルへの変換
率を測定し、該変換率が一定になることによって確かめ
られる。 かくしてえられた反応混合物は、まず濾過などによって
エステラーゼ活性を存する酵素が除かれる。そののち、
必要であれば有機溶媒などを除去したのち、たとえばシ
リカゲルクロマトグラフィー法により(R)−(1)エ
ステルと(S)−(1)アルコールとに分離される。さ
らに、このようにしで分離されたものにエステル交換反
応によって生成したアルコールまたは未反応の2.2.
2−トリクロロエタノールの脂肪酸エステルが混入して
いるばあいには、蒸留などの方法により精製すればよい
。なお、カラムクロマトグラフィーの展開溶媒としては
、たとえば酢酸エチル/n−ヘキサン混合液(酢酸エチ
ル/ 0−ヘキサンが容量比で174〜1120のもの
)、クロロホルム/メタノール混合液(クロロホルム/
メタノールが容量比で1/10〜1140のもの)など
を用いるのが好ましい。 また、前記分離した使用済のエステラーゼ活性ををする
酵素は、再使用しうる。 えられた化合物の同定は、! !I−NMRINクトル
、IRスペクトル、比旋光度などを測定することによっ
て行なわれる。 さらにえられた(R)−+1)エステルは酵素的または
化学的方法などにより加水分解すれば、容品に(’5)
−(1)アルコールの鏡像体である(R)−(1)アル
コールになしうる。また、(S)−(1)アルコールは
エステル化すれば(R)−帽)エステルの鏡像体である
(S)−帽)エステルになしうる。 このようにして−紋穴(1)または−紋穴(1)で表わ
される光学活性化合物を80〜90%の収率でうろこと
ができる。 以下に、本発明を実施例をあげてさらに詳細に説明する
が、本発明は何らこれらに限定されるものではない。 なお、各実施例において不斉炭素を2個有する化合物に
ついては絶対配置を決定したわけではなく、出発原E1
から当然予想されうる絶対配置として便宜上((S 、
 S)) 、((S 、 R)) 、((R。 S)) 、((R、R))などで表わした。すなわち、
(R)−2−オクタツールを出発原料として(R)−2
−オクチル9−トルエンスルホネートとしたのち4′−
ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸エチルと反応さ
せるばあい、当然反転反応であるので生成物である4−
(1−メチルへブチルオキシ)ビフェニル−4−カルボ
ン酸エチルは((S))体とした。 一方、酵素による光学分割ではエステル交換剤である2
、2.2−トリクロロエタノールの脂肪酸エステルとエ
ステル交換を受ける鏡像体を、エイエム クリバッフ(
A、M、に11banov)の「ジャーナル オブ ア
メリカン ケミカル ソサイアテー(J、Am、Cho
i、Soc、) 107.7072 (1985) J
の記載にしたがって<(R))体とした。 実施例1 [4°−<1−メチルへブチルオキシ)−4−14−(
1−ブタノイルオキシエチル)フェノキシメチル) ビ
フェニル((S 、 R))体の合成および4’−(1
−メチルへブチルオキシ)−4−+4− (1−ヒドロ
キシエチル)フェノキシメチル) ビフェニル<(S 
、 S))体の合成] (1)  (R) −2−オクチル9−トルエンスルホ
ネートの合成 (R)−2−オクタツール130.Osr (1モル)
をに011で脱水したピリジン1gに溶解し1.5℃に
冷却した。ゆるやかに攪拌しながら、I)−)ルエンス
ルホニルクロライド190.5g (1モル)のトルエ
ン溶液350 mlを内温か10℃をこえないように注
意しながら2時間かけて加え、0〜5℃で48時間反応
させた。反応後、トルエン2gを加え、析出した結晶を
ン戸別したのち、1%塩酸、水、ついで飽和食塩水で洗
浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧留去す
ることにより(R)−2−オクチルp−トルエンスルホ
ネート239.7 gをえた。 (04°−(1−メチルへブチルオキシ)−4−ヒドロ
キシメチルビフェニルの合成 4′−ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸エチル2
42.3g (1,0モル)およびKOt! 87.3
g〈1.2モル)をエタノール1.5Nに溶解し、これ
に(R)−2−オクチルp−トルエンスルホネート34
1.3g (1,2モル)を加え、8時間環流した。 反応終了後、エタノールを減圧留去し、析出した結晶を
と戸別し、トルエン3gを加えて不溶物を再度炉別し、
IN KOI、水、飽和食塩水で洗浄した。を機層を硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧留去して4’−(1−メ
チルへブチルオキシ)ビフェニル−4−カルボン酸エチ
ルをえた。つぎに285.9g(0,75モル)の4−
(1−メチルヘプチルオキシ)ビフェニル−4−カルボ
ン酸エチルを無水エーテルに溶解し、L I A 1 
)1a17.1g (0,45モル)を懸濁したエーテ
ル中へ滴下して4時間反応させたのち、1%塩酸、水、
飽和食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧留去して4°−(1−メチルへブチルオキシ
)−4−ヒドロキシメチルビフェニル187.2g(0
,6モル)をえた(収率80%)。 @ 4“−(1−メチルへブチルオキシ)−4−(4−
(1−ヒドロキシエチル)フェノキシメチル)ビフェニ
ルの合成 四塩化炭素200m1中に4°−(1−メチルへブチル
オキシ)−4−ヒドロキシメチルビフェニル50g(0
,16モル)を溶解し、これに水冷下でPBr34g、
7g (0,1Jlモル)を滴下した。5時間反応させ
たのち、0.5N NaOH1水、飽和食塩水で洗浄し
、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒留去するこ
とにより55「(収率95%)の4°−(1−メチルへ
ブチルオキシ)−4−ブロモメチルビフェニルをえた。 ついで50g(0,13モル)の4°−(1−メチルへ
ブチルオキシ)−4−ブロモメチルビフェニルと21.
8r (0,16モル)のバラヒドロキシアセトフェノ
ンを500 mlのアセトンに溶解し、30.4g (
0,22モル)の無水炭酸カリウムを加えて還流下、3
00時間反応せた。反応終了後、無機塩をン戸別したの
ちアセトンを減圧留去して残香をアセトンにより再結晶
させた。結晶を決別、乾燥して51g (収率90%)
の4’−(1−メチルへブチルオキシ)−4−1(4−
アセチル)−フェノキシメチル) ビフェニルをえた。 えられた化合物をIH−NMRスペクトル分析法により
分析したa−1定結果はつぎに示すとおりであった。 IH−NOR(300MIlz、  CDCf  s 
 、   δ 値 ppm):0.87(t、 311
) 、1゜22−1.111(m 、 1411 )、
2.53(s、 311) 、4.39(g+、  f
il)、5.12(s、 2H) 、8.93(d、 
211)、7.01(d、 2H) 、7.48(d、
 2!1)、7.49(cl、  211)  、7.
5Jl(d、  211)  、7.93(d、  2
11) この化合物を前記(i)と同様の方法により還元して(
(S)、 (R,S))体の4°−(1−メチルへブチ
ルオキシ)−4−14−(1−ヒドロキシエチル)フェ
ノキシメチル)ビフェニル50g(収率98%)をえた
。 なお、えられた化合物を1)1−NMRスペクトル分析
法およびIRスペクトル分析法により分析した結果を以
下に示す。 1H−NNR(300MIlz、 CDCl s 、 
δ値ppm) :0.87(t、 311) 、1.2
3−1.Jll(−、18H)、4、H(鳳、  IH
)  、 4.83(q、  111)  、5.07
(s、 211) 、0.92(d、 211)、8.
97(d、 211) 、0.99(d、 2+1)、
7.44(d、 211) 、7.49(d、 211
)、7.56(d、 211) IR(KBr 、 am−’ ) : 3344.3032.295B、2924.2854.
1909.1608.1581.1512.1500.
1465.1377.1288、1246.1192、
1177.1119、1080゜1022.945 .
933 .906 .875  、[7,814,77
5,75(1,725,551,520fh&((S、
S))体および((S 、 I?))体への光学分割 無水ジエチルエーテル2gに((S)、 (R,S))
体の4’−(1−メチルへブチルオキシ)−4−14−
(1−ヒドロキシエチル)フェノキシメチル) ビフェ
ニル3.89g (9ミリモル)および2.2.2−ト
リクロロエチルブチレート2.69+r (10,2ミ
リモル)を溶解させ、ついでリパーゼP「アマノ」(大
野製薬味製、商品名>5gを加え、よく分散するように
攪拌しながら25℃で96時間反応させた。反応は8時
間毎に液体クロマトグラフィー法によりエステルへの変
換率を追跡することによって行なった。エステルへの変
換率が一定となり反応が終了したことを確認したのち、
吸引濾過によりリパーゼを除去した。 濾液を濃縮後、シリカゲルクロマトグラフイー(酢酸エ
チル/n−ヘキサン−1/4り容量比、以下同様))に
より、((S 、 S))体の4’−(1−メチルへブ
チルオキシ)−4−14−(1−ヒドロキシエチル)フ
ェノキシメチル)ビフェニルと2.2゜2−トリクロロ
エタノールと((S 、 R))体の4−(i−メチル
へブチルオキシ)−4−+4−(1−ブタノイルオキシ
エチル)フェノキシメチル) とフェニルと2.2.2
−)リクロロエチルブチレートとに分離し、さらにエス
テル成分には未反応の2.2.2−トリクロロエチルブ
チレートが混入していたため、減圧除去した。これらの
フラクシヨンのうち、((S 、 S))体の4°=(
1−メチルへブチルオキシ)−4−14−(1−ヒドロ
キシエチル)フェノキシメチル) ビフェニルの分画を
濃縮したところ、1.65 it (収率69%)をえ
た。また(<8 、 R))体の4°−(1−メチルへ
ブチルオキシ)−4−14−(1−ブタノイルオキシエ
チル)フェノキシメチル) ビフェニルの分画について
も同様に減圧濃縮し、2.32 g (収率94%)を
えた。 なお、えられた化合物は、IH−NMI?スペクトル分
析法およびIRスペクトル分析法により分析し目的の化
合物であることを確認した。また、比旋光度および透明
点のAH定結果はつぎに示すとおりであった。 4’−(1−メチルへブチルオキシ)−4−14−(1
−ヒドロキシエチル)フェノキシメチル)ビフェニル(
(S 、 S))体 比旋光度:[α]2°−−20.8°(c−1,00゜
CHCl3) 透明点: 95.3℃ 11(−N M R(300M Hz 、CD Cl 
a中、δ値(ppm) )  :0、H(1,3H) 
 、 1.28(i+、  AH)  、1.31(t
l、 3)り 、1.411(d、 3H)1.56(
s、 2H) 、1.73(m、 2B)、4.38(
濁、  1)I)  、 4.84(q、  IH) 
 、5.1)8(S、 2)1) 、6.92(d、 
2H)、7.29(d、 2H) 、7.43(d、 
2)1)、7.49(d、 2H) 、7.54(d、
 2H)IR(KBr、 cs −’ )  ;334
4.2958、2924、2854、1909、160
8.1581% 1512、1500、1465、13
77、1300.1288.124G、 1192、1
172、1118、10[i8.1022.968 .
902  、875 .8H,837、4°−(1−メ
チルへブチルオキシ)−4−14−(1−ブタノイルオ
キシエチル)フェノキシメチル)ビフェニル((S 、
 R))体 比旋光度:Ccx ] 1.”−+ 52.7°(c−
1,0!。 CICl3’) 透明点=60℃(40〜(10℃の範囲で液晶相を冑し
ていた。) ’H−NMR(300MHz、 CDCl1中、δ値(
ppm)):0.89(t、  13H)  、 1.
21−1.80(−、20H)  、2.28(t、 
2H) 、4.31!(m、  IO)、5.08(s
、 2B) 、5.8[i(q、  IH)、8.91
(d、 2H) 、8.913(d、 2H)、7.2
8(d、 2H) 、7.45(d、 2H)、?、4
9(d、 2)1) 、7.58(d、 2)1)IR
(KBr、 cga−1)  : 2958.2931.2873、2g54,1901.
 1735.1608、1581、1512.149B
、1458、1377.1296、1249.117G
、1130. 1037.1014.95B  、93
3 .888 .829 .748 .725実施例2 [4’−(1−メチルへブチルオキシ)−4−14−(
1−ヘプタノイルオキシエチル)フェノキシメチル) 
ビフェニル((S、S))体の合成] 実施例1でえられた((S、S))体の4’−(1−メ
チルへブチルオキシ)−4−(4−<1−ヒドロキシエ
チル)フェノキシメチル) ビフェニル3.0g (6
,9ミリモル)を、KOllで脱水したピリジン1.1
g(14ミリモル)に溶解し、水冷下にてヘプタノイル
クロリド1.2g(8,3ミリモル)を加えた。室温で
5時間反応させたのち、100 mlのジエチルエーテ
ルを加え、1%塩酸、水、0,5Nに0115飽和食塩
水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減
圧留去して、3.5g (収率93%)の4’−(1−
メチルへブチルオキシ)−4−i4−(1−ヘプタノイ
ルオキシエチル)フェノキシメチル) ビフエニル((
S、S))体をえた。 なお、えられた化合物は、IH−NMRスペクトル分析
およびIRスペクトル分析法により分析し、目的の化合
物であることを確認した。また、比旋光度および透明点
の測定結果はつぎに示すとおりであった。 比旋光度: 【α] ”−−46,4゜ (c −1,0,CHCf s  ) 透明点:406℃(30〜40.8”Cの範囲で液晶相
を有していた) ’H−NMR(300MHz、CDC1a I、δ値p
ps) :0.84(t、 3H) 、0.88(t、
 3H)、1.20−1.82(暑、 24H)、2.
211(t、 2H)、4.38(m、  LH>  
、 5.55(s、  2H)  、5.85(q、 
 IH)  、 6.91−8.98(腸 、 4H)
7.28(d、 2M) 、7.43−7.H(s+ 
、 11)1)IR(icBr、 cm−’ )  :
2954.2931.2870.2854.1901%
1735.1608.101.1512.140B、1
458.1415.1318、■29B、1249.1
172.1114.1068.1033.970 .9
41 .871 .824 .810  。 725  、(190、(144、(132実施例3 [4°−((−メチルへブチルオキシ)−4−(4−(
1−ヘプタノイルオキシエチル)フェノキシメチル; 
ビフェニル((S、R))体の合成] 2.2.2−)リクロロエチルブチレートの代わりに2
.2.2− )リクロロエチルヘプタノエート2.8g
(IOミリモル)を用いたほかは実施例1と同様の操作
を行ない、4−(1−メチルへブチルオキシ)−4−1
4−(1−ヘプタノイルオキシエチル)フェノキシメチ
ル1ビフエニル((S、R))体2.4g (収率95
%)をえた。 なお、えられた化合物のIH−NOR,1Mの結果は実
施例2と同様であった。また、比旋光度および透明点の
測定結果はつぎに示すとおりであった。 比旋光度: [α]D”−+ 47.4゜(c −1,
03,CHCf s ) 透明点=82℃(40〜82℃の範囲で液晶相を有して
いた) また、このとき同時にえられた4“−(l−メチルへブ
チルオキシ)−4−14−(1−ヒドロキシエチル)フ
ェノキシメチル1ビフエニルは比旋光度[a ] ]D
2°−−20.2°c −1,00,ClCl5)を有
していたが、IN−NMR,IHの結果および透明点は
実施例1でえられたものと同様であった。 実施例4 [4°−(1−メチルへブチルオキシ)−4−14−(
1−ブタノイルオキシエチル)フェノキシメチル)ビフ
ェニル((S、S))体の合成】 実施例1でえられた((S、S))体の4°−(1−メ
チルへブチルオキシ)−4−14−(1−ヒドロキシエ
チル)フェノキシメチル)ビフェニル3.2g (7,
5ミリモル)をピリジン・1.2g(15ミリモル)に
溶解し、水冷下でブチリルクロリド溶液1.0g(9,
4ミリモル)を加えた。4時間反応させたのち、100
 mlのジエチルエーテルを加え、1%塩酸、水、0.
5N KOH,飽和食塩水で洗浄した。存機層を硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧留去して、3.4g(収率9
Q%)の4°−(トメチルへブチルオキシ)−4−(4
−(1−ブタノイルオキシエチル)フェノキシメチル)
 ビフェニルをえた。 えられた化合物は比旋光度[a120−−51.8@(
c −1,01,CHCf s )および透明点40.
5℃を有していたが、l)l−NMRおよびIRの結果
は実施例1でえられた((S、R))体と同様であった
。 実施例5 (4−(1−メチルへブチルオキシ)−4−14−(1
−デカノイルオキシエチル)フェノキシメチル)ビフェ
ニル(<S、S))体の合成】 ((S、S))体の4’−(1−メチルへブチルオキシ
)−4−14−(1−ヒドロキシエチル)フェノキシメ
チル1ビフェニル4.0g (9,3ミリモル)、I−
デカノイルクロリド2.1g(11,2ミリモル)、ピ
リジン1.8g (22ミリモル)を使用したほかは実
施例2と同様の操作を行なって、5.1g(収率93%
)のし−(l−メチルへブチルオキシ)−4−(4−(
1−デカノイルオキシエチル)フェノキシメチル) ビ
フェニルをえた。 えられた化合物は、IH−NMRスペクトル分析法およ
びIRスペクトル分析法により分析し、目的の化合物で
あることを確認した。また、比旋光度および透明点の測
定結果はつぎに示すとおりであった。 比旋光度= [α] 20−−36.5°(c−1,0
4゜CHCl3) 透明点: 49.2℃(35〜40℃の範囲で液晶相を
有していた) ”)l −NMR(300MHz、CDCl3中、δ値
ppm) 二0.88(m、 (lH) 、1.15−
1.H(s 、 27M)、2.29(t、 2H)、
4.38(■、 IH)、s、o7(s、 2)1) 
、5.84(Q、 IH)6.94(d、 2M) 、
8.96(d、 2H)、7.29(d、 2H) 、
1.48Cd、 2H)7.48 (d 、 2H) 
、7.55(d、 2H)IR(K[3r、  cs−
’  )   :3032.2954.2920.28
5G、189g、172B、iaog、15g1.15
1BS150G、1485.1419.1342.12
92.1249.1215.117B、111g、10
41.1026.937 .875 .829 .77
5 、[発明の効果] 本発明の光学活性化合物は、強誘電性液晶混合物の成分
などとして有用な化合物であり、また本発明の製法によ
れば、該光学活性化合物を容易に製造することができる

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1は炭素数1〜15のアルキル基またはア
    ルキルオキシ基、X^1、X^2およびX^3はいずれ
    も水素原子、ハロゲン原子またはシアノ基であり、X^
    1、X^2およびX^3は同じである必要はない)で表
    わされる光学活性化合物。 2 一般式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R^1は炭素数1〜15のアルキル基またはア
    ルキルオキシ基、R^2は炭素数1〜15のアルキル基
    、X^1、X^2およびX^3はいずれも水素原子、ハ
    ロゲン原子またはシアノ基であり、X^1、X^2およ
    びX^3は同じである必要はない)で表わされる光学活
    性化合物。 3 有機溶媒中、一般式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、R^1は炭素数1〜15のアルキル基またはア
    ルキルオキシ基、X^1、X^2およびX^3はいずれ
    も水素原子、ハロゲン原子またはシアノ基であり、X^
    1、X^2およびX^3は同じである必要はない)で表
    わされるラセミアルコールおよび2,2,2−トリクロ
    ロエタノールの脂肪酸エステル(脂肪酸の炭素数2〜1
    6)にエステラーゼ活性を有する酵素を作用せしめ、ラ
    セミアルコールの(R)体のみを選択的にエステル化合
    物としたのち、未反応の(S)体のアルコールと分離す
    ることを特徴とする光学活性化合物の製法。 4 前記エステラーゼ活性を有する酵素がシュードモナ
    ス(Pseudomonas)属もしくはアクロモバク
    テリウム(Achromobacterium)属に属
    する微生物から産生された酵素または動物の翠臓から産
    生された酵素である請求項3記載の製法。
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