JPH02171282A - 多色感熱記録材料 - Google Patents

多色感熱記録材料

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JPH02171282A
JPH02171282A JP63325550A JP32555088A JPH02171282A JP H02171282 A JPH02171282 A JP H02171282A JP 63325550 A JP63325550 A JP 63325550A JP 32555088 A JP32555088 A JP 32555088A JP H02171282 A JPH02171282 A JP H02171282A
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JP63325550A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Hosoi
憲行 細井
Teruhiro Shimomura
彰宏 下村
Tomomasa Usami
宇佐美 智正
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/392Additives, other than colour forming substances, dyes or pigments, e.g. sensitisers, transfer promoting agents

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は透明感熱層を有する多色感熱記録材料に関し、
特に色相再現性が良好であるのみならず、記録装置内に
おける搬送をスムーズに行い色ずれをも防止することの
できる多色感熱記録材料に関する。
(従来の技術) 感熱記録方法は、(1)現像が不要である、(2)支持
体が紙の場合は紙質が一般紙に近い、(3)取り扱いが
容易である、(4)発色濃度が高い、(5)記録装置が
簡単であり安価である、(6)記録時の騒音がない等の
利点があるため、白黒のファクシミリやプリンターの分
野で近年急速に普及している。これらの感熱記録材料は
、紙、合成紙等の支持体上に発色剤、顕色剤を塗布した
もので、原稿に対応した電気信号に基づき、サ−マルヘ
ッドを用いて加熱するプロセスにより記録される。
このような記録分野においても、情報産業の急激な発展
に伴い、計算機、ファクシミリをはじめとする情報機器
の端末機から簡便にカラーハードコピーを得たいという
要求が強まってきている。
本発明者らは、感熱記録材料について鋭意研究を重ねる
うち、加熱時に反応して発色する発色剤と顕色剤から成
る発色系のうち、発色剤又は顕色剤の何れか一方をマイ
クロカプセルに含有せしめ他方を一定の条件で乳化分散
した後両者を混合し支持体上に塗布した場合には、得ら
れた感熱層が実質的に透明となること及び、上記乳化分
散物の安定性が感熱層の透明性を安定なものとする上で
捲めて重要であることを見出した。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者等は、上記透明な感熱層を用いて感熱記録材料
の多色化を検討する中で、このようにして得られる画像
が、その鮮明性の点において更に改善する余地のあるも
のであり、又、色相再現性の均一性の点においても更に
改善する余地のあることが判明した。
又、ファクシミリ装置等のを熱記録材料を使用する装置
については、小型軽量化が進むにつれて感熱紙搬送系部
材の材質が金属材料からプラスチック材料に転換される
ようになってきた。このため、感熱紙のストッカー、ト
レイ、搬送のためのローラー等との接触により帯電する
ことによるトラブルが多発する傾向にある0例えば、帯
電した感熱紙は静電気によってシート同士、又はシート
と搬送系とが(つつき、いわゆる“ジャミングパを起こ
すし、又、帯電した感熱紙表面に付着する紙粉等のゴミ
により熱記録されない場合を生ずると言う欠点がある。
本発明者らは、上記改善をなすべく鋭意検討した結果、
透明な支持体の両面に夫々相異なる色相に発色し得る一
層以上の感熱層を配し、一方の面の最外側の発色層を不
透明とし、他の発色層のヘイズを60%以下とすると共
に、ヘイズが60%以下の実質的に透明な感熱層の上に
は透明な保護層を積層し、不透明な感熱層の上に不透明
な保護層を積層した場合には多色画像の鮮明度を著しく
改善することができること及び結晶性金属酸化物又はこ
れらの複合酸化物微粒子を感熱記録材料を構成する何れ
かの層へ含有せしめた場合には、記録装置内の搬送が極
めてスムーズに行なえる上、多色画像の色ずれは防止す
ることができることを見出し本発明に到達した。
従って本発明の第1の目的は、発色色相の数及び色分離
を充分に制御し、色相再現性が良好で多色の鮮明な画像
を得ることのできる感熱記録材料を提供することにある
本発明の第2の目的は、色相再現性のみならず記録装置
内における搬送適性にも優れた多色感熱記録材料を提供
することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の上記の諸口的は、両面に下塗り層を設けた透明
支持体の両面に、何れの発色色相とも相異なる色相に発
色し得る発色単位層を夫々一層以上設けた多色感熱記録
材料において、一方の面の最外側の発色単位層の上に不
透明な保護層を積層すると共に反対面に設けられた発色
単位層の上に透明な保rIi層を積層せしめることによ
り、透明な保護層側から多色の反射画像が見られる如く
、前記各発色単位層のうち、少なくとも前記不透明な保
護層直下の発色単位層を除くすべての発色単位層として
ヘイズが60%以下の実質的に透明な感熱層を配した多
色感熱記録材料であって、該多色感熱記録材料を構成す
る何れかの層に、体積抵抗が1O11〜10SΩ’cm
のZn0STiet。
Snow 、Alz Os 、in= Os 、S l
oz −MgOlBaOSMoO3の中から選ばれた少
なくとも1種の結晶性金属酸化物或いはこれらの複合酸
化物微粒子を含有せしめたことを特徴とする多色感熱記
録材料によって達成された。
次に本発明の多色感熱記録材料を使用して、鮮明な多色
画像を得るための方法を図に従って説明する。
第1図は、両面に下塗り層を設けた透明支持体の裏面に
不透明なマゼンタ感熱層、おもて面に透明なシアン感熱
層を設け、シアン感熱層の上部には透明な保護層、マゼ
ンタ感熱層の上部には不透明な保護層を設けた場合の本
発明の多色感熱記録材料である。
両感熱層は同じ印加熱エネルギーで発色するものとし、
これに熱ペン又はサーマルヘッドで両側から画像を熱記
録すれば、実質的に同じ印加エネルギーで、第2図の如
く支持体両面に各々独立にシアン色とマゼンタ色を発色
させることができる。
又下塗り層が実質的に透明である場合には、支持体は実
質的に透明であるので、透明保護層側から見ると結果と
してシアン、シアン+マゼンタ(ブルー)及びマゼンタ
の発色が色分離良く実現できることになる。この場合の
反射画像は、マゼンタ感熱層の不透明化のみならずその
上に設けられた不透明保護層によって不透明化の程度が
完全になっているので、画像は極めて鮮明なものとなる
(第2図参照)。
以上はシアン及びマゼンタの二つの発色単位の場合を記
したが、これがシアン、マゼンタ、イエローの三つの発
色単位から成る場合も基本的には全く同様である。即ち
、例えば第1図におけるシアン感熱層と透明保護層の間
にイエローに発色する透明感熱層を設ける(第3図参照
)。この場合三色口を独立に発色させるために、1以上
の感熱層の発色系にはジアゾ化合物のカップリング発色
反応からなる光定着反応の系を採用する。第3図の構成
の場合には、少なくとも透明なイエロー感熱層の発色系
としてジアゾ化合物とカプラーの組み合わせから成る発
色系を使用する。即ち、まず初めに低熱エネルギーの熱
記録で支持体両側外面のイエロー感熱層及びマゼンタ感
熱層を各々独立に発色させる。その後、イエロー感熱層
のジアゾ化合物を光分解する特定波長の光源を用いて光
定着する0次に、相対的に前回より高熱エネルギーで内
側にある熱感度の低いシアン感熱層を熱記録すれば、シ
アン、マゼンタ、イエローを各々独立に支持体両面に発
色させることができる。しかも、シアン感熱層の発色に
用いた熱エネルギーは、記録材料及び装置にそれ程過大
の負担をかけないので実用的意義が大きい、下塗り層が
実質的に透明であれば、透明保護層の側から見ると、結
果として、従来感熱記録で困難視されていたシアン、マ
ゼンタ、イエロー、シアン+マゼンタ(ブルー)、マゼ
ンタ+イエロー(レッド)、シアン+イエロー(グリー
ン)、シアン+マゼンタ+イエロー(ブラック)の計7
色の基本発色が色分離良く実現できることになる(第4
図参照)、この場合の反射画像は、マゼンタ感熱層の不
透明化のみならず、その上に設けられた不透明保護層に
よって不透明化の程度が完全になっているので、画像は
極めて鮮明なものとなる。又、印加熱エネルギーを適度
に加減して各ユニットの発色をコントロールすることに
より、混色により実現できる色の数を相乗的に増すこと
ができることは、当業者であれば容易に理解することが
できる。
下塗り層を不透明とすれば、支持体の両側に夫々3色の
画像を再現することも可能である。
以上、本発明の多色発色プロセスの例を概略的に示した
が、本発明に係る感熱記録材料に用いる素材は、加熱に
よる物質の接触に基づく発色反応を生ずる成分であり、
具体的にはジアゾ化合物とカプラーの組み合わせ及び酸
性物質と電子供与性染料前駆体の組み合わせである。し
かしながら、光定着することができるという点から透明
な感熱層の発色系として、ジアゾ化合物とカプラーの組
合せを一層以上の感熱層に採用することが好ましく、こ
のような感熱層を組み入れることによって感熱層を2W
i以上重層することができる。
本発明で使用する電子供与性染料前駆体としては、電子
を供与して、又は酸等のプロトンを受容して発色する公
知の化合物の中から無色又は淡色のものを適宜選択する
。このような化合物は、ラクトン、ラクタム、サルトン
、スピロピラン、エステル、アミド等の部分骨格を有し
、顕色剤と接触してこれらの部分骨格が開環若しくは開
裂するものであり、好ましい化合物としては、例えばト
リアリールメタン系化合物、ジフェニルメタン系化合物
、キサンチン系化合物、チアジン系化合物、スピロピラ
ン系化合物等を挙げることができ、具体的には、クリス
タルバイオレットラクトン、ベンゾイルロイコメチレン
ブルー、マラカイトグリーンラクトン、ローダミンBラ
クタム、1,3゜3−トリメチル−6′−エチル−8′
−ブトキシインドリノベンゾスピロピラン等がある。
上記電子供与性染料前駆体と発色反応を起こす顕色剤と
しては、公知のものの中から適宜選択して使用すること
ができる0例えば、ロイコ染料に対する顕色剤としては
フェノール化合物、含硫フェノール性化合物、カルボン
酸系化合物、スルホン系化合物、尿素系又はチオ尿素系
化合物等が挙げられ、その詳細は、例えば、祇バルブ技
術タイムス(1985年)49〜54頁及び65〜70
頁に記載されている。これらの中でも、特に融点が50
″C〜250°Cの物が好ましく、中でも60℃〜20
0°Cの、水に難溶性のフェノール及び有機酸が望まし
い、又、顕色剤を2種以上併用した場合には溶解性が増
加するので好ましい。
又、必要に応じて、例えば特開昭61−283589号
、同61−283590号、同61−283591号に
記載された光退色防止剤を適宜加えることができる。
本発明に係る感熱記録発色素材のもう一方のジアゾ化合
物とは、後述するカップリング成分と呼ばれる顕色剤と
反応して、所望の色相に発色するものであり、且つ、反
応前に特定の波長の光を受けると分解し、もはやカップ
リング成分が作用しても発色能力を持たなくなる光分解
性のジアゾ化合物である。この発色系における色相は、
ジアゾ化合物とカップリング成分が反応して生成したジ
アゾ色素により略決定される。従って良く知られている
ように、ジアゾ化合物の化学構造を変更するか、カップ
リング成分の化学構造を変更すれば容易に発色色相を変
えることができ、組み合わせ次第で略任意の発色色相を
得ることができる。
前記光分解性のジアゾ化合物とは主に芳香族ジアゾ化合
物を指し、更に具体的には、芳香族ジアゾニウム塩、ジ
アゾスルホネート化合物、ジアゾアミノ化合物等の化合
物を指す、以下、例とじて主にジアゾニウム塩を挙げて
説明する。
普通、ジアゾニウム塩の光分解波長はその吸収橿大波長
であるといわれている。又ジアゾニウム塩の吸収損大波
長はその化学構造に応じて、200nm位から700n
m位迄変化することが知られている(「感光性ジアゾニ
ウム塩の光分解と化学構造j角田隆弘、山岡亜夫著 日
本写真学会誌29(4)  197〜205頁(196
5))。
即ち、ジアゾニウム塩を光分解性化合物として用いると
、その化学構造に応じた特定の波長の光で分解する。又
、ジアゾニウム塩の化学構造を変えることにより、同じ
カップリング成分とカップリング反応した場合であって
も反応後の色素の色相を変化せしめることができる。
ジアゾニウム塩は、一般式A r N t″X−で示さ
れる化合物である(式中、Arは置換された、或いは無
置換の芳香族部分を表わし、Nt゛はジアゾニウム基を
表わし、X−は酸アニオンをあられす。)、このうち、
400 nm付近に光分解波長を有する化合物としては
、4−ジアゾ−1−ジメチルアミノベンゼン、4−ジア
ゾ−1−ジエチルアミノベンゼン、4−ジアゾ−1−ジ
プロピルアミノベンゼン、4−ジアゾ−1−メチルベン
ジルアミノベンゼン、4−ジアゾ−1−ジベンジルアミ
ノベンゼン、4−ジアゾ−1−エチルヒドロキシエチル
アミノベンゼン、4−ジアゾ−1−ジエチルアミノ−3
−メトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−ジメチルアミノ
−2−メチルベンゼン、4−ジアゾ−1−ベンゾイルア
ミノ−2,5−ジェトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−
モルホリノベンゼン、4−ジアゾ−1−モルホリノ−2
,5−ジェトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−モルホリ
ノ−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−ア
ニリノベンゼン、4−ジアゾ−1−)ルイルメルカブト
ー2.5−ジェトキシベンゼン、4−ジアゾ−1,4−
メトキシベンゾイルアミノ−2,5−ジェトキシベンゼ
ン等を挙げることができる。
300〜370nmに光分解波長を有する化合物として
は、1−ジアゾ−4−(N、N−ジオクチルカルバモイ
ル)ベンゼン、1−ジアゾ−2−オクタデシルオキシベ
ンゼン、1−ジアゾ−4−(4−tert−オクチルフ
ェノキシ)ベンゼン、1−ジアゾ−4−(2,4−ジー
tert−アミルフェノキシ)ベンゼン、1−ジアゾ−
2−(4−tert−オクチルフェノキシ)ベンゼン、
l−ジアゾ−5−クロロ−2−(4−t e r t−
オクチルフェノキシ)ベンゼン、1−ジアゾ−2゜5−
ビス−オクタデシルオキシベンゼン、1−ジアゾ−2,
4−ビス−オクタデシルオキシベンゼン、1−ジアゾ−
4−(N−オクチルテラロイルアミノ)ベンゼン等を挙
げることができる0以上挙げた例に代表される芳香族ジ
アゾニウム化合物は、その置換基を任意に変えることに
より広くその光分解波長を変えることができる。
これらのジアゾ化合物の詳細については、例えば特開昭
63−45084号に記載されている。
上記のジアゾ化合物に対して用いられるカプラーは、ジ
アゾ化合物(ジアゾニウム塩)とカップリングして色素
を形成するものであり、具体例としてはレゾルシン、フ
ロログルシン、2.3−ヒドロキシナフタレン−6−ス
ルホン酸ナトリウム、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸
モルホリノプロピルアミド、1.5−ジヒドロキシナフ
タレン、2.3−ジヒドロキシナフタレン、2.3−ジ
ヒドロキシ−6−スルファニルナフタレン、2−ヒドロ
キシ−3−ナフトエ酸モルホリノプロピルアミド、2−
ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−2゛メチルアミド、2−
ヒドロキシ−3−ナフトエ酸エタノールアミド、2−ヒ
ドロキシ−3−ナフトエ酸オクチルアミド、2−ヒドロ
キシ−3−ナフトエ酸−N−ドデシル−オキシ−プロピ
ルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸テトラドデ
シルアミド、アセトアニリド、アセトアセトアニリド、
ベンゾイルアセトアニリド、1−フェニル−3−メチル
−5−ピラゾロン、2.4−ビス(ベンゾイルアセトア
ミノ)トルエン、1.3−ビス(ピバロイルアセトアミ
ノメチル)ベンゼン、1−(2°、4°、6°、−トリ
クロロフェニル)−3−ベンズアミド−5−ピラゾロン
、1−(2”4°、6°−トリクロロフェニル)−3−
アニリノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−3−フェニ
ルアセトアミド−5−ピラゾロン等が挙げられる。
更にこれらのカップリング成分を2種以上併用すること
によって任意の色調の画像を得ることができる。これら
のジアゾ化合物とカップリング成分とのカップリング反
応は、塩基性雰囲気下で起こり易い為、層内に塩基性物
質を添加してもよい。
塩基性物質としては、水難溶性ないしは水不溶性の塩基
性物質や、加熱によりアルカリを発生する物質が用いら
れる。それらの例としては無機及び有機アンモニウム塩
、有機アミン、アミド、尿素や千オ尿素及びその誘導体
、チアゾール類、ピロール類、ピリミジン類、ピペラジ
ン類、グアニジン類1、インドール類、イミダゾール類
、イミダシリン類、トリアゾール類、モルホリン類、ピ
ペリジン類、アミジン類、フォルムアジン類、ピリジン
類等の含窒素化合物が挙げられる。これらの具体例は、
例えば、特願昭60−132990号に記載されている
塩基性物質は2種以上併用してもよい。
以上の発色反応を生ずる素材は、感熱層の透明性向上の
観点、常温で発色剤と顕色剤の接触を防止するといった
生保存性の観点(カブリ防止)、及び希望の印加熱エネ
ルギーで発色させるような発色感度の制御の観点等から
発色に必須な成分の一部をカプセル化して用いることが
好ましい。
この場合に使用するマイクロカプセルの種類は、特に限
定されるものではないが、特に本発明において好ましい
マイクロカプセルは、常温ではマイクロカプセル壁の物
質隔離作用によりカプセル内外の物質の接触を妨げ、あ
る温度以上に加熱されている間のみ物質の透過性が上が
るものである。
この場合、カプセル壁材、カプセル芯物質、添加剤等を
適宜選ぶことにより、その透過開始温度を自由にコント
ロールすることができる。この場合の透過開始温度は、
カプセル壁のガラス転移温度に相当するものである(例
えば特開昭59−91438号、特願昭59−1908
86号、特願昭59−99490号参照)。
カプセル壁固有のガラス転移点を制御するためには、カ
プセル壁形成剤の種類を変えることが必要である。マイ
クロカプセルの壁材料としては、ポリウレタン、ポリウ
レア、ポリエステル、ポリカーボネート、尿素−ホルム
アルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン、スチレ
ンメタクリレート共重合体、スチレン−アクリレート共
重合体、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
アルコール等が挙げられる0本発明においてはこれらの
高分子物質を2種以上併用することもできる。
本発明においては、上記の高分子物質のうちポリウレタ
ン、ポリウレア、ポリアミド、ポリエステル、ポリカー
ボネート等が好ましく、特にポリウレタン及びポリウレ
アが好ましい。
本発明で使用するマイクロカプセルは、発色剤等の反応
性物質を含有した芯物質を乳化した後、その油滴の周囲
に高分子物質の壁を形成してマイクロカプセル化するこ
とが好ましく、この場合高分子物質を形成するリアクタ
ントを油滴の内部及び/又は油滴の外部に添加する。マ
イクロカプセルの好ましい製造方法等、本発明で好まし
く使用することのできるマイクロカプセルについての詳
細は、例えば特開昭59−222716号に記載されて
いる。
ここで、油滴を形成するための有機溶剤としては、一般
に高沸点オイルの中から適宜選択することができるが、
特に、後述のジアゾ化合物やカプラー或いは電子供与性
染料前駆体や顕色剤等の発色反応を起こす素剤を溶解す
るに適した有機溶剤を使用した場合には熱印字の際の発
色濃度と発色速度を増大せしめ、又、カプリも少なくす
ることができるので好ましい。
マイクロカプセルを作製する時、マイクロカプセル化す
べき成分を0.2重量%以上含有した乳化液から作るこ
とができる。
上記の如く製造される好ましいマイクロカプセルは、従
来の記録材料に用いられているような熱や圧力によって
破壊するものではなく、マイクロカプセルの芯及び外に
含有されている反応性物質はマイクロカプセル壁を透過
して反応することができる。
使用する発色剤の量は、ジアゾ化合物1重量部に対して
カップリング成分を0.1〜10重量部、塩基性物質は
0.1〜20重量部の割合で使用することが好ましい、
一方、電子供与性染料前駆体1重量部に対しては、顕色
剤を0.3〜160重量部、好ましくは0.3〜80重
量部使用することが好ましい。
本発明では、発色助剤を用いることも可能である。この
発色助剤とは、加熱印字時の発色濃度を高(する、もし
くは最低発色温度を低くする物質であり、カンプリング
成分、塩基性物質、発色剤、顕色剤もしくはジアゾ化合
物等の融解点を下げたりカプセル壁の軟化点を低下せし
める作用により、ジアゾ、塩基性物質、カップリング成
分、発色剤、顕色剤等が反応し易い状況を作るためのも
のである。
発色助剤としては、フェノール化合物、アルコール性化
合物、アミド化合物、スルホンアミド化合物等があり、
具体例としては、p −tert−オクチルフェノール
、p−ベンジルオキシフェノール、p−オキシ安息香酸
フェニル、カルバニル酸ベンジル、カルバニル酸フェネ
チル、ハイドロキノンジヒドロキシエチルエーテル、キ
シリレンジオール、N−ヒドロキシエチル−メタンスル
ホン酸アミド、N−フェニル−メタンスルホン酸アミド
等の化合物を挙げることができる。これらは、芯物質中
に含有させてもよいし、乳化分散物としてマイクロカプ
セル外に添加してもよい。
本発明においては、実質的に透明な感熱発色層を得るた
めに、前記ジアゾ化合物或いは電子供与性染料前駆体に
対する顕色剤(以下、「顕色剤」は前記カップリング成
分をも包含した意味として統一して使用する。)を水に
難溶性又は不溶性の有機溶剤に溶解せしめた後、これを
界面活性剤を含有し水溶性高分子を保護コロイドとして
有する水相と混合し、乳化分散した分散物の形で使用す
る。
顕色剤を溶解する有機溶剤は高沸点オイルの中から適宜
選択することができるが、特にエステル類及び感圧用オ
イルとして知られる、ベンゼン環を2個以上有し且つ、
ヘテロ原子の数が規定数以下の下記一般式(I)〜(I
II)で表される化合物及びトリアリルメタン(例えば
、トリトルイルメタン、トルイルジフェニルメタン)、
ターフェニル化合物(例えば、ターフェニル)、アルキ
ル化合物、アルキル化ジフェニルエーテル(例えば、プ
ロピルジフェニルエーテル)、水添ターフェニル(例え
ば、ヘキサヒドロターフェニル)、ジフェニルエーテル
等である。中でも、高沸点のエステル類を使用すること
が顕色剤の乳化分散物の乳化安定性の観点から好ましい
す。pl、q′は1〜4の整数を表し、且つ、アルキル
基の総和は4個以内とする。
尚、R1,R1のアルキル基は炭素数1〜8のアルキル
基が好ましい。
(I) 式中、R1は水素又は炭素数1〜18のアルキル基、R
2は炭素数1〜18のアルキル基を表わ(II) 式中、R3は水素原子又は炭素数1−12のアルキル基
、R4は炭素数1〜12のアルキル基を表わす、nは1
又は2を表わす。
T)”、q”は1〜4の整数を表わす、n=1の場合に
は、アルキル基の総和は4個以内であり、n=2のとき
アルキル基の総和は6個以内である。
(III) 式中、R’ 、R”は水素原子又は、炭素数1〜18の
同種もしくは異種のアルキル基を表わす。
mは1〜13の整数を表わす@P’、q3は1〜3の整
数を表し、かつアルキル基の総和は3個以内である。
なお、R% 、、R&のアルキル基は炭素数2〜4のア
ルキル基が特に好ましい。
式(I)で表される化合物例としては、ジメチルナフタ
レン、ジエチルナフタレン、ジイソプロピルナフタレン
等が挙げられる。
式(n)で表される化合物例としては、ジメチルビフェ
ニル、ジエチルビフェニル、ジイソプロピルビフェニル
、ジイソブチルビフェニルが挙げられる。
式(III)で表される化合物例としては、l−メチル
−1−ジメチルフェニル−1−フェニルメタン、1−エ
チル−1−ジメチルフェニル−1−フェニルメタン、1
−プロピル−1−ジメチルフェニル−1−フェニルメタ
ンが挙げられる。
高沸点エステル類としては、燐酸エステル類(例えば、
燐酸トリフェニル、燐酸トリクレジル、燐酸ブチル、燐
酸オクチル、燐酸タレジルジフェニル)、フタル酸エス
テル(フタル酸ジブチル、フタル酸−2−エチルヘキシ
ル、フタル酸エチル、フタル酸オクチル、フタル酸ブチ
ルベンジル)、テトラヒドロフタル酸ジオクチル、安息
香酸エステル(安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安
息香酸ブチル、安息香酸イソペンチル、安息香酸ベンジ
ル)、アビエチン酸エステル(アビエチン酸エチル、ア
ビエチン酸ベンジル)、アジピン酸ジオクチル、コハク
酸イソデシル、アゼライン酸ジオクチル、シュウ酸エス
テル(シュウ酸ジプチル、シュウ酸ジペンチル)、マロ
ン酸ジエチル、マレイン酸エステル(マレイン酸ジメチ
ル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル)、クエ
ン酸トリブチル、ソルビン酸エステル(ソルビン酸メチ
ル、ソルビン酸エチル、ソルビン酸ブチル)、セバシン
酸エステル(セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジオクチ
ル)、エチレングリコールエステル類(ギ酸モノエステ
ル及びジエステル、酪酸モノエステル及びジエステル、
ラウリン酸モノエステル及びジエステル、パルミチン酸
モノエステル及びジエステル、ステアリン酸モノエステ
ル及びジエステル、オレイン酸モノエステル及びジエス
テル)、トリアセチン、炭酸ジエチル、炭酸ジフェニル
、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、ホウ酸エステル(ホ
ウ酸トリブチル、ホウ酸トリペンチル)等が挙げられる
上記のオイル同士、又は他のオイルとの併用も可能であ
る。
本発明においては、上記の有機溶剤に、更に低沸点の溶
解助剤として補助溶剤を加えることもできる。このよう
な補助溶剤として、例えば酢酸エチル、酢酸イソプロピ
ル、酢酸ブチル及びメチレンクロライド等を特に好まし
いものとして挙げることができる。
顕色剤を溶解した油相と混合する水相に、保護コロイド
として含有せしめる水溶性高分子は、公知のアニオン性
高分子、ノニオン性高分子、両性高分子の中から適宜選
択することができるが、ポリビニルアルコール、ゼラチ
ン、セルロース誘導体等が好ましい。
又、水相に含有せしめる界面活性剤としては、アニオン
性又はノニオン性の界面活性剤の中から、上記保護コロ
イドと作用して沈澱や凝集を起こさないものを適宜選択
して使用することができる。
好ましい界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホ
ン酸ソーダ(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)、スル
ホコハク酸ジオクチルナトリウム塩、ポリアルキレング
リコール(例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテル) 等ヲ挙ケることができる。
本発明における顕色剤の乳化分散物は、顕色剤を含有す
る油相と保護コロイド及び界面活性剤を含有する水相を
、高速撹拌、超音波分散等、通常の微粒子乳化に用いら
れる手段を使用して混合分散せしめ容易に得ることがで
きる。
この時、顕色剤乳化分散物の油滴サイズ(直径)は、ヘ
イズが60%以下の透明な感熱層を得るために7μ以下
であることが好ましい、更に好ましくはO,1〜5μの
範囲内である。
又、油相の水相に対する比(油相重量〆水相重量)は、
0.02〜0.6が好ましく、更に好ましくは0.1〜
0.4である。0.02以下では水相が多すぎて希薄と
なり十分な発色性が得られず、0.6以上では逆に液の
粘度が高くなり、取り扱の不便さや透明度の低下をもた
らす。
電子供与性染料前駆体と顕色剤の組み合わせを発色系と
する感熱層には、以上の素材の他に酸安定剤としてクエ
ン酸、酒石酸、シュウ酸、ホウ酸、リン酸、ビロリン酸
等を添加することができる。
又、本発明における感熱記録材料は、透明支持体の片面
側から反射画像として見ることができるが、特に、地肌
部分の裏側が透けて見えることになると画像が冴えない
ので、白く見せるために記録画像を見る側とは反射側の
最外層を従来の不透明感熱層とすることが好ましく、更
に好ましくは白色顔料を加えて不透明化を増大せしめ、
更にその上に、後述する如(白色顔料を含む不透明保護
層を設ける。
好ましい白色顔料の例として、タルク、炭酸カルシウム
、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシ
ウム、アルミナ、合成シリカ、酸化チタン、硫酸バリウ
ム、カオリン、ケイ酸カルシウム、尿素樹脂等が挙げら
れる。
ジアゾ以外の発色成分、顕色剤成分等を用いて最外層の
発色層自身を不透明化する場合には、これらをサンドミ
ル等により固体分散して用いるのがよい。この場合、そ
れぞれ別々に水溶性高分子溶液中で分散される。好まし
い水溶性高分子としては、マイクロカプセルを作る時に
用いられる水溶性高分子が挙げられる。このとき水溶性
高分子の濃度は2〜30重量%であり、この水溶性高分
子溶液に対しジアゾ以外の発色成分、顕色剤は、それぞ
れ5〜401!量%になるように投入される。
分散された粒子サイズは10μ以下が好ましい。
本発明の感熱記録材料は適当なバインダーを用いて塗工
することができる。
バインダーとしてはポリビニルアルコール、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、アラビヤゴム、ゼラチン、ポリビニル
ピロリドン、カゼイン、スチレン−ブタジェンラテック
ス、アクリロニトリル−ブタジェンラテックス1、ポリ
酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等の各種エマルジョン等を用いることが
できる。使用量は固形分に換算して0.5〜5g/ポで
ある。
又、感熱層の塗布量は3g/M〜20g/ポ、特に5g
/rrf〜15g/nlの間にあることが好ましい。3
g/if以下では十分な感度が得られず、20g/%以
上塗布しても品質の向上は見られないのでコスト的に不
利になる。
本発明における・感熱層は色分離性向上のために支持体
の一方の面の最外側の一層を除き、すべての層が実質的
に透明であることが必要である。前記最外側の一層は透
明であっても不透明であっても良い、ここでいう実質的
に透明とは、ヘイズ(%)(日本精密工業■製、積分球
法HTRメーターで測定)で表わせば60%以下でなく
てはならない、好ましくは40%以下であり、更に好ま
しくは30%以下である。但し、現実の感熱層試験サン
プルの透明度には感熱層表面の微細な凹凸に基づ(光散
乱が大きな影響を与る。従うて、本発明で問題とすべき
感熱層固有の透明性、即ち、感熱層内部の透明性をヘイ
ズメーターで測る場合には、筒便な方法として感熱層の
上に透明接着テープをはりつけて、表面散乱をほぼ除い
て測定した値をもって評価する。
本発明において設ける透明保゛護層は、少なくともケイ
素変性ポリビニルアルコール及びコロイダルシリカから
なる。
本発明で使用するケイ素変性ポリビニルアルコールは、
分子内にケイ素原子を含有するものであれば特に限定さ
れるものではないが、通常分子内に含有されるケイ素原
子がアルコキシル基、アシロキシル基あるいは加水分解
等により得られる水酸基又はそのアルカリ金属塩等の反
応性置換基を有しているものを使用することが好ましい
このような、分子内にケイ素原子を含む変性ポリビニル
アルコールの製造法の詳細は特開昭58−193189
号広報に記載されている。
本発明で使用するコロイダルシリカは、水を分散媒とし
無水珪酸の超微粒子を水中に分散せしめたコロイド溶液
として使用される。コロイダルシリカの粒子の大きさは
lomμ〜100mμ、比重1.1−1.3のものが好
ましい、この場合のコロイド溶液のPH値は約4〜約1
0のものが好ましく使用される。
上記保護層を感熱記録材料の表面に設けた場合には、前
記透明接着テープを施した場合と同様に表面散乱現象が
抑制され、更に驚くべきことに保護層の透明性は極めて
良好であり、又、感熱層表面の機械的強度が向上するの
で、ひいては感熱材料全体の透明性をより一層著しく改
善することができる。
本発明におけるケイ素変性ポリビニルアルコールとコロ
イダルシリカとの適当な配合比率は、ケイ素変性ポリビ
ニルアルコール1重量部に対してコロイダルシリカ0.
5〜3重量部であり、更に好ましくは1〜2重量部であ
る。コロイダルシリカの使用量が0.5重量部より少な
いと透明性向上の効果が少なく、3重量部以上、使用す
ると保護層の膜にヒビ割れを生じ、かえって透明性が低
下する。
保護層には、更に1種以上のポリマーを併用してもよい
、併用し得るポリマーの具体例としては、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチル
セルロース、澱粉類、ゼラチン、アラビアゴム、カゼイ
ン、スチレン−無水マレイン酸共重合体加水分解物、ス
チレン−無水マレイン酸共重合体ハーフエステル加水分
解物、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリルアミド誘導体、ポリビニル
ピロリドン、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、アル
ギン酸ナトリウム等の水溶性高分子及びスチレン−ブタ
ジェンゴムラテックス、アクリロニトリル−ブラシエン
ゴムラテックス、アクリル酸メチル−ブタジェンゴムラ
テックス、ポリ酢酸ビニルエマルジョン等の水不溶性ポ
リマー等が挙げられる。併用する量としては、ケイ素変
性ポリビニルアルコール1重量部に対して0.01〜0
.5重量部が好ましい。
保護層中には熱印字時のサーマルヘッドとのマツチング
性の向上、保fillの耐水性の向上等の目的で、顔料
、金属石鹸、ワックス、架橋剤等が添加される。
顔料は屈折率1.4〜1.55、粒径1μ以下の顔料が
好ましい、具体的には、炭酸カルシウム、タルク、蝋石
、カオリン、水酸化アルミニウム、非晶質シリカ等があ
り、それらの添加蓋はポリマーの総重量の0.05〜0
.5倍、特に好ましくは0.1−0.3倍の景である。
0.05倍以下の量ではヘッドとのマツチング性の向上
に無効であり、0.5倍以上の量では感熱記録材料の透
明度及び感度低下が著しくその商品価値を損ねる。
金属石鹸にはステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム等の高級脂肪酸金属塩の
エマルジョン等があり、保護層全重量の0.5〜20!
i量%、好ましくは1〜10重量%の割合の量で添加さ
れる。ワックスにはパラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス、カルナバワックス、メチ麿ロールス
テアロアミド、ポリエチレンワックス、シリコン等のエ
マルジョンがあり、保護層全重量の0.5〜40重量%
、好ましくは1〜20重量%の割合の量で添加される。
又、感熱層上に均一に保護層を形成させるために、保護
層形成用塗布液には界面活性剤が添加される。界面活性
剤にはスルホコハク酸系のアルカリ金属塩、弗素含有界
面活性剤等があり、具体的にはジー(2−エチルヘキシ
ル)スルホコハク酸、ジー(n−ヘキシル)スルホコハ
ク酸等のナトリウム塩又はアンモニウム塩等がある。
一方、本発明において設ける不透明保護層の組成は、上
記透明保fiF!で使用したケイ素変性ポリビニルアル
コールとコロイダルシリカの組み合わせを使用しない他
は透明保護層の組成と同様であるが、特に、白色度を向
上させるために各種の顔料を用いることが好ましい、こ
れらの顔料とじては、粒径0.01μ〜8μのものをポ
リマー総重量の0.1〜3倍量、特に0.3〜2倍量使
用することが好ましく、中でも屈折率1.55以上の白
色顔料を用いることが好ましい。
次に本発明で用いられる透明支持体について記述する。
ここで言う透明支持体とは、ポリエチレンテレフタレー
トやポリブチレンテレフタレート等のポリエステルのフ
ィルム、三酢酸セルロースフィルム等のセルロース誘導
体のフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレン
フィルム、ポリエチレン等のポリオレフィンのフィルム
等があり、これらを単体で或いは貼り合わせて用いるこ
とができる。
本発明においては、透明支持体の厚みを40μm以上、
特に55μm−100μmに設定することが好ましい、
支持体の厚みが40μmに満たない場合には、感熱記録
時の支持体の断熱性が不十分となり、夫々の面の悪態記
録信号による、他方の面の感熱層の発色を完全に防ぐこ
とができない場合が生じ、かかる影響の強弱によって色
相の再現性が十分でなかったり不均一になる場合がある
上、プリンター内部での送行不良が生じ易く色ずれの原
因となるので好ましくない。
本発明においては、透明支持体と感熱層の接着を高める
ために両層の間、に下塗層を設けることができる。下塗
層の素材としては、ゼラチンや合成高分子ラテックス、
ニトロセルロース等が用いられる。下塗層の塗布量は0
.1g/M〜2.0g/ポの範囲にあることが好ましく
、特に0.2g/ポ〜1.Og/rrfの範囲が好まし
い。
0.1g/rrfより少ないと支持体と感熱層との接着
が十分でなく、又2.Og/r+f以上にふやしても支
持体と感熱層との接着力は飽和に達しているのでコスト
的に不利となる。
下塗層は、感熱層がその上に塗布された時に塗布液中に
含まれる水により下塗層が膨潤する場合には感熱層の画
質が悪化することがあるので、硬膜剤を用いて硬化させ
ることが望ましい。
本発明に用いることができる硬膜剤としては、下記のも
のを挙げることができる。
■ジビニルスルホンN、N’ −エチレンビス(ビニル
スルホニルアセタミド)、1.3−ビス(ビニルスルホ
ニル)−2−プロパツール、メチレンビスマレイミド、
5−アセチル−1,3−ジアクリロイル−へキサヒドロ
−5−)リアジン、1.3.5−)リアクリロイル−へ
キサヒドロ−s−トリアジン、1,3.5−)リビニル
スルホニルーへキサヒドロ−5−)リアジン、の如き活
性ビニル系化合物。
■2.4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−8−トリアジン
・ナトリウム塩、2.4−ジクロロ−6−ノドキシ−S
−トリアジン、2.4−ジクロロ−6−(4−スルホア
ニリノ)−s−トリアジン・ナトリウム塩、2.4−ジ
クロロ−6−(2−スルホエチルアミノ)−S−)リア
ジン、N−N。
一ビス(2−クロロエチルカルバミル)ピペラジンの如
き活性ハロゲン系化合物。
■ビス(2,3−エポキシプロピル)メチルプロピルア
ンモニウム・p−トルエンスルホン酸塩、1.4−ビス
(2°  3°−エポキシプロピルオキシ)ブタン、1
,3.5−)リグリシジルイソシアヌレート、1.3−
ジグリシジル−5−(T−アセトキシ−β−オキシプロ
ピル)イソシアヌレートの如きエポキシ系化合物。
■2,4.6−ドリエチレンーs−)リアジン、1.6
−へキサメチレン−N、N“−ビスエチレン尿素、ビス
−β−エチレンイミノエチルチオエーテルの如きエチレ
ンイミノ系化合物。
■1,2−ジ(メタンスルホンオキシ)エタン、1.4
−ジ(メタンスルホンオキシ)ブタン、1゜5−ジ(メ
タンスルホンオキシ)ペンタンの如きメタンスルホン酸
エステル系化合物。
■ジシクロへキシルカルボジイミド、1−シクロへキシ
ル−3−(3−)ジメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミド−P−トリエンスルホン酸塩、l−エチル−3−(
3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩の
如きカルボジイミド系化合物。
■2.5−ジメチルイソオキサゾール・過塩素酸塩、2
−エチル−5−フェニルイソオキサゾール−3°−スル
ホネート、5,5°−(パラフェニレン)ビスイソオキ
サゾールの如きイソオキサゾール系化合物。
■クロム明ばん、酢酸クロムの如き無機系化合物。
■N−カルボエトキシー2−イソプロポキシ−1,2−
ジヒドロキノリン、N−(1−モルホリノカルボキシ)
−4−メチルピリジニウムクロリドの如き脱水縮合型ペ
プチド試薬、N、N’ −アジボイルジオキシジサクシ
ンイミド、N、N’テレフタロイルジオキシジサクシン
イミドの如き活性エステル系化合物。
■トルエンー2,4−ジイソシアネート、1゜6−ヘキ
サメチレンジイソシアネートの如きイソシアネート類。
■グルタルアルデヒド、グリオキザール、ジメトキシ尿
素、2.3−ヒドロキシ−1,4−ジオキサン等のジア
ルデヒド類。
これらの硬膜剤の添加量は、下塗素材の重量に対して、
0.20重量%から3.0重量%の範囲で、塗布方法や
希望の硬化度に合わせて適切な添加量を選ぶことができ
る。
添加量が0.20重量%より少ないと、いくら経時させ
ても硬化度が不足し、感熱層の塗布時に下塗層が膨潤す
る欠点を有し、又逆に、3.0重量%よりも多いと硬化
度が進みすぎ、下塗層と支持体との接着がかえって悪化
し、下塗層が膜状になって支持体より剥離する欠点を有
する。
用いる硬化剤によっては、必要ならば、更に苛性ソーダ
等を加えて、液のpHをアルカリ側にする事も、或いは
クエン酸等により液のpHを酸性側にする事もできる。
又、塗布時に発生する泡を消すために、消泡剤を添加す
る事も、或いは、液のレベリングを良くして塗布筋の発
生を防止するために、活性剤を添加する事も可能である
更に、下塗層を塗布する前には、支持体の表面を公知の
方法により活性化処理する事が望ましい。
活性化処理の方法としては、酸によるエツチング処理、
ガスバーナーによる火焔処理、或いはコロナ処理、グロ
ー放電処理等が用いられるが、コストの面或いは、簡便
さの点から、米国特許第2,715.075号、同第2
.846,727号、同第3,549,406号、同第
3.590,107号等に記載されたコロナ放電処理が
最も好んで用いられる。
本発明に係る塗布液は、一般によ(知られた塗布方法、
例えばデイツプコート法、エアーナイフコート法、カー
テンコート法、ローラーコート法、ドクターコート法、
ワイヤーバーコード法、スライドコート法、グラビアコ
ート法、或いは米国特許第2,681.294号明細書
に記載のホッパーを使用するエクストルージョンコート
法等により塗布することが出来る。必要に応じて、米国
特許第2.761,791号、同第3.508.947
号、同第2,941,898号、及び同第3゜526.
528号明細書、原崎勇次著「コーティング工学」25
3頁(1973年朝倉書店発行)等に記載された方法等
により2層以上に分けて、同時に塗布することも可能で
あり、塗布量、塗布速度等に応じて適切な方法を選ぶこ
とができる。
本発明に用いる塗液に、顔料分散剤、増粘剤、流動変化
剤、消泡剤、離型剤、着色剤を必要に応じて適宜配合す
ることは、特性を損なわぬ限り何らさしつかえない。
本発明においては、感熱記録材料が記録装置内でスムー
スに搬送される様にするために、感熱記録材料を構成す
る層の少なくとも一層又は支持体に金属酸化物からなる
導電性粒子を含有せしめることによって帯電防止能を保
有させる。
本発明で使用する金属酸化物からなる導電性微粒子は、
体積抵抗が100〜105Ω・cmのZn O,Ti 
Ox 、Sn Ox 、AlxC)+、In、O,、S
i O! 、Mg0SBad、Mo0.1及び、これら
の複合酸化物微粒子の群から選択される少なくとも1種
であり、特にSn Oxを使用することが好ましい。
本発明に使用される金属酸化物から成る電導性微粒子は
主として次のような方法により製造される。第1の方法
は、金属酸化物微粒子を焼成により作製し、導電性を向
上させる異種原子の存在下で熱処理する方法、第2の方
法は、焼成により金属酸化物微粒子を製造するときに導
電性を向上させる為の異種原子を共存させる方法、第3
の方法は、焼成により金属微粒子を製造する際に雰囲気
中の酸素濃度を下げて、酸素欠陥を導入する方法等が容
易である。
第1の方法では、微粒子表面の導電性を効果的に向上さ
せることができるが、熱処理中に粒子成長が起こる可能
性があるので条件を選ぶ必要がある。また、熱処理は還
元雰囲気で行う方が良い場合がある。第2の方法は、最
も製造経費が少なくてすむと思われるので好ましい0例
えば5nOtの水和物であるβ−スズ酸コロイド(無定
型)を焼成炉中に噴霧してS n O!微粒子を得る方
法において、β−スズ酸コロイド中に、塩化アンチモン
、硝酸アンチモン、酸化アンチモンの水和物等を共存さ
せておくと導電性SnO,微粒子を得ることができる。
また、別の例としてS n Cl a、TiC1,を酸
化分解してSnow 、Tie!を制作する所謂気相法
において、酸化分解の時に異種原子の塩類を共存させる
と導電性のSnO,、Tie、を得ることができる。ま
た、金属の有機塩分を加熱分解して金属酸化物を得る方
法において、加熱分解の際に異種金属の塩類を共存させ
る方法もある。第3の例としては、酸素雰囲気中で金属
を蒸発させて金属酸化物微粒子を得る真空蒸発法におい
て、酸素量を不足気味にしてお(方法、あるいは酸素を
十分に供給せずに金属、金属塩類を加熱する方法がある
本発明に使用される導電性粒子はできるだけ小さい方が
望ましいが、前記の粒子作製法によって得られた微細粒
子は、強く凝集してしまって、粗大粒子となってしまう
ことがある。これを避ける為に、導電性粒子を作る際に
、導電性向上には直接寄与しない微細な粒子を微粒子化
助剤として共存させると効果があることが多い、この目
的に利用される粒子としては、導電性を高める目的で作
られたのではない微細な金属酸化物粒子(たとえば、Z
nO,Ti1t 、S ioz 、Alz Os、Mg
O,BaO1WOx 、M OOs 、P ! Os等
)、BaSO4,5rSO,、CaSO4、MgSO4
、等の硫酸塩の微粒子、MgC0,、CaCO3等の炭
酸塩の微粒子等がある。
ここに例として挙げた粒子は導電性微粒子と共にバイン
ダー中に分散させて用いることも可能である。また、大
部分の助剤様粒子及び粗大粒子を除く目的で物理的ある
いは化学的処理をすることもできる。即ち、得られた粒
子を液体中に投入し、ボールミル、サンドミル等により
粉砕した後、濾過又は、遠心分離法等により、極微細導
電性粒子を選択的に補集する方法、あるいは上記のよう
に粉砕した後、助剤粒子だけを溶解してしまうという方
法が効果的である。これらの操作を繰返したり、また組
合せることにより一段と効果的に極微細導電性粒子が得
られることは言うまでもない。
粒子を分散する液体中に、分散助剤として界面活性剤、
少量の本発明に使用できるバインダー類あるいは少量の
ルイス酸、ルイス塩基を加えておくと更に効果的に極微
細導電性粒子が得られる。
化学的処理を併用すれば、助剤粒子として使用できる粒
子は更に広い範囲にわたることは自明のことである。
次に、具体的な微粒子の作り方の例をあげる。
塩化第二スズ水和物65重量部と三塩化アンチモン1.
5重量部をエタノール1000重量部に溶解し均一溶液
を得た。この溶液にIN水酸化ナトリウム水溶液を前記
溶液のpHが3になるまで滴下してコロイド状酸化第二
スズと酸化アンチモンの共沈澱を得る。得られた共沈澱
を50°Cに24時間放置し赤褐色のコロイド状沈澱を
得、これを遠心分離により分離する。
次に、過剰なイオンを除くため沈澱に水を加え、遠心分
離によって水洗する操作を繰り返し過剰イオンを除去す
る。
過剰イオンを除去したコロイド状沈:rj、100重量
部を平均粒径0.3μの硫酸バリウム50重量部及び水
1000重景部重量合し、900°Cに加熱された焼成
炉中に噴霧し青味がかった平均粒径0.1μの酸化第二
スズと硫酸バリウムからなる粉末状混合物を得る。この
ようにして得られたSnow粉末10重量部とポリビニ
ルアルコール(クラレ■製PVA105)10%水溶液
50重量部と水100重量部からなる混合物をペイント
・シェーカー(東洋精機製作所■製)で1時間分散し微
粒子分散物が得られる。
また、酸化亜鉛100重量部、A I (NOり 3・
9H,Oの10%水溶液5重量部、水100重量部から
なる混合物を10分間超音波照射して均一分散液を得、
この分散液を1100Cで1時間乾燥した後、lXl0
−’Torr、eoo°Cで5分間焼成し比抵抗2X1
0”Ω・0、粒径約2μの酸化亜鉛を得ることができる
。この粒子をボールミルにより粉砕すれば平均粒径0.
7μの粒子を得ることができる。
このようにして得られたZnO粉末10重量部、水15
0重量部からなる混合物をペイント・シェーカーで1時
間分散し均一な分散液を得、この分散液をlooorp
m、30分遠心分離し粗大粒子を取り除き、残った上澄
液を200Orpm、1時間遠心分離し微細粒子からな
るZnOペーストを得る。上記ZnOペースト10重量
部をポリビニルアルコール10%水溶液25重量部、水
100重量部に混合しペイント・シェーカーで1時間分
散すれば、ZnOの微粒子分散物が得られる。
本発明においては、上記の如くして得られる粒子のうち
、少な(とも1種が使用される。これらの導電性化合物
は通常1ポあたり0.0001〜1g、好ましくは0.
05〜0.5g程度の割合の量で使用される。
これらの導電性化合物を添加することによる帯電防止能
の作用については必ずしも明確ではないが、これらの化
合物を感熱記録材料を構成する少なくとも1層に添加す
ることにより本発明の感熱記録材料に帯電防止能が付与
される。
しかしながら、感熱層に添加した場合には、熱感度の低
下等が生ずるという好ましくない効果を生ずることから
、特に、感熱層の上の保護層、感熱層の下の下塗層のう
ちの少なくとも1層好ましくは不透明保護層に上記電導
性化合物を添加することが好ましい。前記導電性化合物
を含有する層を帯電防止層として設けても良いことは当
然である。
本発明の感熱記録材料は、高速記録の要求されるファク
シミリや電子計算機のプリンター用多色シートとして用
いることができる0、この場合、通常のファクシミリや
プリンターと異なり、両面同時熱記録可能な、いわゆる
両側サーマルヘッドを持った装置が望ましい、従来の単
一サーマルヘッドを用いて片面記録後、反転して戻った
シートの反対側を熱記録させることもできる。又、本発
明においては少なくとも一層以上の感熱層に発色成分と
してジアゾ化合物を含有せしめた感熱層を使用すること
ができるので、特に光分解用の露光ゾーンを持たせるこ
とが画像の保存性及び多色化に有利である。
印字ヘッドと露光ゾーンの配列には、大別して2種の方
法がある。一つは一度印字した後、光分解用の光照射を
行ない、この光照射に前後して、記録材料の送り機構に
より、−度印字した所にもう一度印字できるように記録
材料が印字待期の状態に戻り、次に又、印字し、記録材
料がちとに戻る動作をくり返す、いわゆる1ヘッド多ス
キャン方式であり、もう一つは、記録したい色の数だけ
記録ヘッドを持っており、その間に光照射ゾーンを有し
ているいわゆる多ヘッド1スキャン方式であり、必要に
応じて両方式を組合わせてもよい。
又、必要に応じてヘッドにかける熱エネルギーを変化さ
せてもよい、又、光分解用の光源としては、希望する波
長の光を発する種々の光源を用いることができ、例えば
種々の螢光灯、キセノンランプ、キセノンフラッシュラ
ンプ、各種圧力の水銀灯、写真用フラッシュ、ストロボ
等種々の光源を用いることができる。又、光定着ゾーン
をコンパクトにするため、光源部と露光部とを光ファイ
バーを用いて分離してもよい、 又、場合によっては、
−度印字した記録材料を太陽光もしくは螢光灯等のちと
におき、主に可視光領域の光で定着した後もう一度印字
して、多色サンプルを得ることもできる。
(発明の効果) 以上詳述した如(、本発明の感熱記録材料は特別の層構
成を有するので従来得ることのできなかった3色以上の
鮮明且つ色分離性の良好な多色画像を得ることができる
上、感熱記録材料を構成する何れかの層に導電性の金属
酸化物を含有せしめるので記録装置内での走行不良を生
じたり色ずれを起こすことがない。
更に、支持体の厚みを40μm以上とすることにより色
相再現性及びその均一性をより十分なものとすることが
できる。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明
はこれによって限定されるものではない。
尚添加量を示す「部」は「重量部」を表わす。
下記のジアゾ化合物 3.4部 トリクレジルホスフェート         6部塩化
メチレン             1−2部トリメチ
ロールプロパン トリメタアクリレート          18部タケ
ネートD−11ON(75重量%酢酸エチル溶液)(武
田薬品工業■製(商品名))    24部を混合し、
ポリビニルアルコール(クラレPVA−217E)8重
量%水溶液63部と蒸留水l。
0部からなる水溶液の中に添加した後20°Cで乳化分
散して平均粒径2μの乳化液とし、得られた乳化液を4
0°Cにて3時間撹拌した。
この液を20°Cに冷却した後、アンバーライトIR−
120B (ロームアンドハース社製(商品名))を1
00cc添加し、1時間撹拌した後濾過してカプセル液
Aを得た。
カブーー      Aの  (乳化分散液)下記のカ
プラー         14部CH。
4部 トリフェニルグアニジン(塩基) 発色助剤 6部 トリクレジル フォスフェート 酢酸エチル 10部 20部 上記混合液をポリビニルアルコール4重量%水溶液17
0部に加えて混合し、20°Cにて乳化して平均粒径1
.5μの乳化分散液を、得た。
友1丈上教旦夏H製 電子供与性染料前駆体として、 t Hs 1−フェニル−1−キシリルエタン   55部酢酸エ
チル              55部スミソープ2
00(住友化学■製紫外線吸収剤)2部 タケネー)D−11ON (武田薬品工業■製(商品名
))60部 を混合し、ポリビニルアルコール8重量%水溶液100
部と蒸留水40部からなる水溶液の中に添加した後、2
0°Cで乳化分散し、平均粒径lμの乳化分散液を得た
次に、得られた乳化液を40°Cにて3時間撹拌し、カ
プセル液Bを得た。
への 下記構造式で表される顕色剤(a)8部、ら)4部及び
(c)30部を1−フェニル−1−キシリルエタン2、
 0部、フタル酸ジブチル6.0g及び酢酸エチル30
部に溶解した。得られた顕色剤の溶液を、ポリビニルア
ルコール8重量%水溶液100部と水150部、及びド
デシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5部の水溶液に混
合して乳化分散し、粒子サイズ0.5μの乳化分散物を
得た。
顕色剤(a) 顕色剤(C) C,H。
ノ皇j」IL彰1製 電子供与性染料前駆体として下記の化合物(CIBA 
 Pergascript Red T−6−B)CI
HI? 顕色剤としてビスフェノールA、増感剤としてβ−ナフ
チルベンジルエーテルの各々20gを100gの5%ポ
リビニルアルコール(クラレ■製PVA−105)水溶
液とともに各々−昼夜ボールミルで分散し、体積平均粒
径を3μm以下とした。
顔料としては炭酸カルシウム(Unibur70:白石
工業■製)を用い、80gをヘキサメタリン酸ソーダ0
.5%水溶液160gとともにホモジナイザーで分散し
て使用した0以上のようにして作製した各分散液を2−
アニリノ−3−メチル−N−メチル−シクロヘキシルア
ミノフルオラン分散液5g、ビスフェノール八分散液1
0g。
β−ナフチルベンジルエーテル分散液15gの割合で混
合し感熱分散液Aを得た。
医復l戒A皇立l シリカ変性ポリビニルアルコール(クラレ■製PVA 
 R2105)  10重量%液  10部コロイダル
シリカ(日産化学■製スノーテックス30)  30重
重量液         5部ステアリン酸亜鉛(中東
油脂■製ハイドリンZ−7) 30重量%液     
   0.42部パラフィンワックス(中東油脂■製ハ
イドリンP−7)  30重量%液       0.
42部を混合し透明保護層側のための保護層液Aを得た
m且皿且旦■作製 シリカ変性ポリビニルアルコール(クラレ■WPVA 
 R2105)10重憧%水溶液 15部コロイダルシ
リカ(日産化学■製スノーテックス30)  30重量
%水溶液     8.5部ステアリン酸亜鉛(中東油
脂■製ハイドリン2−7) 30重量%水溶液    
  0.42部パラフィンワックス(中東油脂■製セロ
ゾールD−130)  22重重量水溶液   0.5
4部酸化チタン(石屋産業■製 タイベークA−100
) 33重量%水分散液      1.9部本明細書
中で例示した、Snow粉末10重量部とポリビニルア
ルコール(クラレ■製PVA105)10重量%水溶液
50重量部と水100重量部からなる微粒子分散物・・
・0.05部 を混合し不透明保護層のための保護層液Bを得た。
E1受よニドλ1袈 95μ厚の2軸延伸されたポリエチレンテレフタレート
フィルムの両面にコロナ放電処理を施した後、カプセル
液B5.0部、顕色剤分散液A10.0部の混合液を乾
燥塗布量が6g/ifとなる様に塗布した。
次いで、中間層としてアルギン酸ソーダ1%水溶液(富
士化学■製スノーアルギン5)I)を乾燥塗布量が1g
7m”となる様に塗布した。
更にカプセル液A6部とカプラー/塩基分散液A5゜5
部の混合液に塩化カルシウム0.1部を加え乾燥塗布量
が6g/m”となる様に塗布した後、保1層液Aを乾燥
塗布量が2g/m”となる様に塗布した。
前述の塗布層のもう一方の面に、感熱分散液Aを乾燥塗
布量が6g/m”となる様に塗布した後、保護層液Bを
乾燥塗布量が2g/m”となる様に塗布し、記録シート
を得た。
塗布はワイヤーバーを用いて行った後50°Cのオーブ
ンで乾燥した。
得られた記録シートを、市販のプリンターを用いて透明
保護層側より低エネルギーで熱印字した後(サーマルヘ
ッド電圧13V、印字時間O〜2゜5 m s e c
 ) 、リフピース−パードライ100型にて10秒間
光照射しジアゾ発色層を定着した。
その後、前記印字エネルギーに比し高エネルギーで熱印
字した(サーマルヘッド電圧18V、印字時間2.5〜
5m5ec)。
得られた画像は低エネルギー印字部がイエローであり高
印字エネルギ一部がシアン色の鮮明な2色印字であった
更に不透明保護層側より低エネルギーで熱印字した(サ
ーマルヘッド電圧13V、印字時間O〜5ms e c
)ところマゼンタ色に発色した。
得られた画像を透明保護層側より観察したところ鮮明な
フルカラー画像が得られた。
又、印字を100C1相対湿度40%で且つゴミやホコ
リの多い環境で行っても全く問題点は見い出されなかっ
た。
比較例 l。
支持体として30μ厚の2軸延伸されたポリエチレンテ
レフタレートフィルムを用いた他は実施例と全く同様の
方法を用いて記録シートを得た。
得られた記録シートを実施例と全く同様の方法で発色さ
せた所、シアン色にマゼンダ色が混色した色バランスの
ずれた画像しか得ることができなかった。
更に3色の位置ずれが見られた。
比較例 2゜ 実施例で設けた不透明保護層から本明細書中で例示した
、S n Oを粉末10重量部とポリビニルアルコール
(クラレ■製PVA105) 10重量%水溶液50重
量部と水100重量部からなる微粒子分散物0.05部
を除いた場合には、感熱記録層に付着するゴミが多く、
白ぬけや印字不良が発生した上、記録装置内でジャミン
グも発生した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る感熱記録材料の断面構成図であ
る。 第2図は、第1図の感熱記録材料を加熱印字した後の発
色状況図である。 第3図は、透明なイエロー感熱層を含む、本発明に係る
感熱記録材料の断面構成図である。 第4図は、第3図の感熱記録材料を加熱印字及び露光し
た後の発色状況図である。 1・・・・透明支持体 2・・・・不透明なマゼンタ感熱層 3・・・・透明なシアン感熱層 4・・・・透明保護層 5・・・・不透明保護層 6・・・・透明なイエロー感熱層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 両面に下塗り層を設けた透明支持体の両面に、少くとも
    何れの発色色相とも相異なる色相に発色し得る発色単位
    層を夫々一層以上設けた多色感熱記録材料において、一
    方の面の最外側の発色単位層の上に不透明な保護層を積
    層すると共に反対面に設けられた発色単位層の上に透明
    な保護層を積層せしめることにより、透明な保護層側か
    ら多色の反射画像が見られる如く、前記各発色単位層の
    うち少なくとも前記不透明な保護層直下の発色単位層を
    除くすべての発色単位層としてヘイズが60%以下の実
    質的に透明な感熱層を配した多色感熱記録材料であって
    、該多色感熱記録材料を構成する何れかの層に、体積抵
    抗が10^0〜10^5Ω・cmのZnO、TiO_2
    、SnO_2、Al_2O_3、In_2O_3、Si
    O_2、MgO、BaO、MoO_3の中から選ばれた
    少なくとも1種の結晶性金属酸化物或いはこれらの複合
    酸化物微粒子を含有せしめたことを特徴とする多色感熱
    記録材料。
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