JPH02171261A - インクジェットプリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は記録シート上の記録インクを定着させるために
紙送りパスに沿ってヒーター部を設けた記録装置に関す
る。

〔従来の技術〕

第７図はこの種の記録装置の全体構成を示す縦断面図で
ある。

第７図において、用紙やプラスチック薄板などの記録シ
ート（記録媒体）１はカットシートであり、カントンー
トフィーダーに積層されたカントシート１は最上層のも
のから１枚づつ給紙ローラ３および分離爪２によって分
離給送される。

給送された記録シート１は紙送りローラ（フリクション
ローラ）４とそれに圧接されたピンチローラ５に挟まれ
、紙送りローラ４の回転量を制御することにより所定の
位置まで送り込まれる。

６はインクジェット式の記録ヘッドを示し、この記録ヘ
ッド６はキャリア７に取付けられており、該キャリア７
を印字桁方向（記録シート１を横切る方向）に往復動さ
せて１ライン分づつ記録画像を形成し、紙送り（改行）
を行うように構成されている。

すなわち、記録ヘッド６の前面（記録シートｌに対抗す
る面）には複数のインク吐出口が縦に並べて形成されて
おり、キャリア７の移動を制御することにより記録ヘッ
ド６を記録シート１の一端から他端へ主走査すること、
並びに、紙送りローラ４によって記録シートｌをピッチ
送りして副走査することにより、記録シート１の全域に
わたって画像あるいは文字を記録していくように構成さ
れている。

記録ヘッド６に対面する位置から後流Ｉ１１　（上側）
のシート送り経路に沿って、記録シート１上の記録イン
クを定着させるためのヒーター部８が配置されている。

このヒーター部８は、記録シート１の案内板を兼ねてお
り、図示の例では記録シー）１の裏面に接触して案内す
るガイド板８ａと該ガイド板８ａの裏面に添設された発
熱体８ｂとで構成され、例えば６０℃程度に温度調節さ
れ記録シート１上に付着したインクの乾燥を促進するも
のである。

図示の例では、前記ヒーター部８は、記録ヘッド６の前
面をカバーする範囲に設置され、プラテンとしての機能
も有している。

前記ヒーター部８を通過した記録シート１は、該ヒータ
ー８の上側（排出側）に配置された排出ローラ９とそれ
に圧接する拍車ローラ１０ａ、１０ｂによって、スタッ
カｌｌ上へ排出される。

記録装置の本体に設けた支軸１２にアーム１３が枢支さ
れ、該アーム１３に設けた支軸１４にローラ支持部材１
５が枢支されており、前記一対の拍車ローラ１０ａ、１
０ｂは、このローラ支持部材１５に軸支され、前記アー
ム１３および該ローラ支持部材１５をばね（不図示）で
排出ローラ９へ向けて付勢することにより、排出ローラ
９に圧接されている。

また、前記アーム１３には拍車１６が軸支されており、
この拍車１６は、記録シートが浮き上がって記録ヘッド
６に接触し汚れてしまうことを防止するためのものであ
る。

〔発明が解決しようとする問題〕

上記従来の記録装置にあっては、記録シート１がヒータ
ー部（プラテン）８により直接加熱されるため、例えば
ホスト側のデータ処理時間が長い場合など、ヒーター部
８上に長時間停止する場合がある。

この時、記録シート１は記録面（表）側がインクにより
濡れており、裏面がヒーター部８により加熱され、この
熱でインクの水分およびシート１の含有水分が蒸発する
。

ところが、水分は記録面側からは自由に蒸発するが、裏
面側ではヒーター部８のガイド板８ａと記録シート１と
に挟まれているので水蒸気が逃げ難く記録面はど蒸発で
きない。

このため、記録シート１の裏と表とでは乾燥の程度に差
異が生じ、シートの収縮率の差異となって表われ、その
結果記録シート１は乾燥しやすい面の方向すなわち記録
ヘッド６の方向へ反ってくる。

そのため、記録シート１と記録へフド６とのギヤ・７プ
６ａが狭くなり、ついには記録シート１と記録へソド６
とが擦れて汚れの発生となる。

あるいは、汚れの発生までには至らなくとも、記録シー
ト１に凹凸が生じ記録画像のズレとなるなどの問題があ
る。また、水蒸気によりヘッド面がぬれるという問題も
ある。

本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので
あり、記録シート１の表裏両面からの水分の蒸発を促進
させて乾燥度の差異を小さくすることにより記録シート
１の反りをなくし、擦れによる汚れをなくしうる記録装
置を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、記録シート上の記録インクを定着させるため
に紙送り経路に沿ってヒーター部を設けた記録装置にお
いて、前記ヒーター部の前記記録シートと接する面に外
部へ通じる空孔を形成することにより、上記目的を達成
するものである。

（作用〕 ヒーター部の記録シートと接する表面に孔または溝から
成る外気連通手段を設けるので、記録シートの表（記録
面）と裏とで水分の蒸発程度がほぼ同じになり、記録シ
ートの乾燥度の差による反りがなくなる。

〔実施例〕

第１図は本発明による記録装置の定着用のヒーター部の
一実施例を示す斜視図であり、第２図は第１図の線ｎ−
ｎに沿った断面図である。

第１図および第２図において、ヒーター部２０は表側の
ガイド板２１と裏側の面状発熱体２２を接着あるいはハ
ンダ等で一体的に接合した構造を有し、これを表から裏
へ貫通する通孔２３が所望の分布を成して多数形成され
ている。

前記各通孔２３は発熱体２２の熱により記録シート１か
ら発生する水蒸気を逃すためのものであり、その分布範
囲は定着すべき記録シートエの全中にわたっている。

ここで、前記通孔２３の大きさが大きすぎると、記録シ
ート１がこの通孔２３の部分では加熱されないことから
、記録インクが未定着のままとなってしまい、また、通
孔２３のピッチが大きすぎると、定着は促進されるが水
蒸気を逃がす効果はうすくなる。

実用機で実施した例では、直径１〜３ｆｌの通孔２３を
ピッチ３〜５鶴で配置したところ、記録シート１の表裏
乾燥度の差を減少させ、記録シート１の反りをほとんど
なくすことができた。

第３図は定着用のヒーター部の第２実施例を示す斜視図
であり、第４図は第３図中の線ＩＶ−ＩＶに沿った部分
断面図である。

第３図および第４図において、ヒーター部３０は表側の
ガイド板３１と裏側の面状発熱体３２を接着あるいはハ
ンダ等で一体的に接合した構造であり、記録シート１の
裏面に接するガイド板３１の表面には記録シートｌの送
り方向と略平行に溝３３が形成されている。

この溝３３は所望ピンチで記録シート１の全ｌ］にわた
って多数形成されている。

また、谷溝３３はガイド板３１を上下に通り抜けるよう
に形成され、それらの上下端はガイド板３１の上下の外
部空間へ開口している。

第３図および第４図の実施例によれば、記録シート１の
裏面から蒸発した水蒸気を谷溝３３を通して常時外部空
間へ放出することができ、したがって、記録シート１の
表裏の乾燥度の差を減少させ、記録シート１の反りを大
巾に減少または無くすことができた。

また、谷溝３３は記録シート１の送り方向と略平行に形
成されているので、シート送りに際し記録シート１の先
端が引っ掛かって紙詰まり等の不具合が生じることはな
い。

さらに、第４図に示すごとく、谷溝３３はガイド板３１
に貫通するものではないので、裏面の面状発熱体３２に
孔などを加工する必要がなく、接着も容易に行うことが
できる。

第５図は定着用のヒーター部の第３実施例を示す斜視図
であり、第６図は第５図中の線ｖｔ−ｖｒに沿った断面
図である。

第５図および第６図において、ヒーター部４０は、表側
のメンシュで形成されたガイド部材（プラテン）４１と
該ガイド部４１の裏側に接合された面状発熱体４２と該
面状発熱体４２の裏面に接合され全体を支持する基板４
３とで構成されている。

前記ガイド部材４１を形成するメツシュは、例えば金属
やプラスチックなどの細い線材（丸形断面や薄形断面な
どの種々の断面のものを含む）を縦横に組付けた構造を
しており、該ガイド部材４１のに沿って送られる記録シ
ート１の裏面から生じる水蒸気は該メツシュ４１の間を
通してその上下端および左右端から容易に外部へ逃がす
ことができる。

前記メツシュ４１の寸法構造は記録シート１の表裏の水
分蒸発度を考慮して適当に選定することができる。

第５図および第６図の実施例によれば、記録シート１の
裏面から蒸発した水蒸気をメツシュ構造のガイド部材（
プラテン）４１内部を通してその端縁部から常時外部へ
放出することができ、したがって、記録シート１０表裏
の乾燥度の差を減少させ、記録シート１の反りを大巾に
減少または無くすことができる。

また、メソシュ４１は金属板などの板部材より薄くする
ことができ、記録シート１と面状発熱体４２との間隔を
小さくできるので、板状プラテンのように記録シー）１
と全面で接触しなくとも加熱効果（ヒーター効果）を充
分に維持することは容易である。

なお、第６図の構造において基板４３と面状発熱体４２
との間に断熱材の層を設ければ、前述の効果に加えて発
熱体４２の熱を効率的に伝達できるという効果が得られ
る。

また、第６図において、メソシュは絶縁被覆された発熱
線で形成することができ、その場合は面状発熱体４２を
削除して構造を簡単化することができる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなごとく、本発明によれば、記録
シート上の記録インクを定着させるために紙送り経路に
沿ってヒーター部を設けた記録装置において、前記ヒー
ター部の前記記録シートと接する面に外部へ通じる空孔
を形成するので、記録シートの表裏の乾燥度の差異を減
少させ、該記録シートの反りを減少または無くすことが
でき、もって、記録シートの汚れや画像のズレなどを防
止することができた。

また、水蒸気によるヘッド面の濡れを減らす効果もあっ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による記録装置の記録シート定着用のヒ
ーター部の第１実施例を示す一部破断斜視図、第２図は
第１図中の線Ｉ［−［１に沿った断面図、第３図は本発
明による記録シート定着用のヒーター部の第２実施例を
示す一部破断斜視図、第４図は第３図中の線ＴＶ−ＩＶ
に沿った断面図、第５図は本発明による記録シート定着
用のヒーター部の第３実施例を示す一部破断斜視図、第
６図は第５図中の線■−Ｖ７に沿った断面図、第７図は
本発明を実施するのに好適な記録装置の縦断面図である
。 ■−・−一−−−・−記録シート、４−−−−・−紙送
りローラ、６−−−−−−−・−記録ヘソド、７−−〜
−ｍ−・−・キャリア、２０．３０．４０・−・−・−
一一−−ヒーター部、２１．３１．４１ガイド部材（プ
ラテン）、２２．３２．４２−・−−−−−−−一面状
発熱体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）記録シート上の記録インクを定着させるために紙
   送り経路に沿ってヒーター部を設けた記録装置において
   、前記ヒーター部の前記記録シートと接する面に外部へ
   通じる空孔を形成することを特徴とする記録装置。