JPH1110973A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH1110973A
JPH1110973A JP16218197A JP16218197A JPH1110973A JP H1110973 A JPH1110973 A JP H1110973A JP 16218197 A JP16218197 A JP 16218197A JP 16218197 A JP16218197 A JP 16218197A JP H1110973 A JPH1110973 A JP H1110973A
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JP
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platen
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JP16218197A
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English (en)
Inventor
Kazuya Asano
一也 浅野
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0045Guides for printing material
    • B41J11/005Guides in the printing zone, e.g. guides for preventing contact of conveyed sheets with printhead

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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字を行なうときに用紙に熱を与える印字部
を備えた記録装置において、用紙に熱が加えられても、
その用紙が、印字面側から印字ヘッド側へ浮き上がるこ
とがなく、良好な印字を確保できる記録装置を提供する
こと。 【解決手段】 プラテン12の印字面11における、用
紙7が印字される印字領域の側方に、印字ヘッド13側
への用紙の浮き上がりを防止するための、ガイド27を
設けた。このガイド27により、印字面11側から印字
ヘッド13側への用紙7の浮き上がりを、有効に防止で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置、詳しく
は、印字を行なうときに用紙に熱を与えるように構成さ
れている、たとえば、ホットメルトインクを用いるタイ
プのインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高品質印字が容易な記録装置
として、インクジェット方式の記録装置がよく知られて
いるところであり、なかでも、高速印字が可能で、印字
されたインクの耐候性がよいものとして、ホットメルト
インクを用いるタイプのインクジェット記録装置が知ら
れている。
【0003】この種の、ホットメルトインクを用いるタ
イプのインクジェット記録装置は、インクとして、ホッ
トメルトインク、つまり、常温で固形化し加熱すること
により液化するインク、を用いるため、印字を行なうに
あたっては、ホットメルトインクを加熱溶融した後に印
字ヘッドから噴射させるとともに、印字される用紙にイ
ンクを良好に定着させるために、用紙を受ける印字面
を、ヒーターなどで加熱するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、印字するとき
に、印字面から用紙に熱を加えると、用紙の有する湿気
が蒸発することによって、用紙の端が印字面側から印字
ヘッド側へ浮き上がることがあり、浮き上がった用紙
は、インクを噴射するノズルが形成される印字ヘッドの
ヘッド面に接触して、用紙が汚れたり、あるいは、紙づ
まりが発生するという不具合を生じていた。
【0005】そのため、従来では、印字面と印字ヘッド
との間の隙間を広くしたり、あるいは、印字面の加熱温
度を下げるなどしていたが、印字面と印字ヘッドとの間
の隙間を広くすると、画質が低下し、また、印字面の加
熱温度を下げると、インクの定着性が低下するという問
題があった。本発明の目的は、上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、用紙に熱が加えられて
も、その用紙が、印字面側から印字ヘッド側へ浮き上が
ることがなく、良好な印字を確保できる記録装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、印字を行なうときに用紙
に熱を与える印字部を備え、該印字部に、用紙を受ける
印字面をもつプラテンと、前記プラテンの前方に所定間
隔を隔てて配設され、用紙に印字するための印字ヘッド
とが設けられている、記録装置において、前記プラテン
の前記印字面における、用紙が印字される印字領域の側
方に、前記印字ヘッド側への用紙の浮き上がりを防止す
るための、ガイドが設けられていることを特徴としてい
る。
【0007】このような構成によると、印字時におい
て、印字面から用紙に熱を加えたときに、用紙の端が印
字面側から印字ヘッド側へ浮き上がろうとしても、印字
領域の側方には、この浮き上がりを防止するためのガイ
ドが設けられているため、かかるガイドにより浮き上が
りが阻止される。したがって、浮き上がった用紙が、印
字ヘッドのヘッド面に接触することはなく、用紙が汚れ
たり、あるいは、紙づまりを生じるということはない。
また、ガイドにより用紙の浮き上がりを阻止すれば、印
字面と印字ヘッドとの間の隙間を広くしなくてもよいた
め、画質が低下することはなく、また、印字面の加熱温
度を下げなくてもよいため、インクを良好な定着温度で
定着させることができる。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記ガイドが、印字領域の両側
方に設けられていることを特徴としている。ガイドを、
印字領域の両側方に設けることにより、熱が加えられ、
浮き上がろうとする用紙の端を、用紙の幅方向の両側か
ら挟み込むことができる。したがって、用紙の幅方向両
端の浮き上がりを有効に防止できる。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明において、前記ガイドが、前記印
字面によって受けられた用紙を、前記印字面側に押圧す
るための押圧手段を備えていることを特徴としている。
熱が加えられ、印字面側から印字ヘッド側へ浮き上がろ
うとする用紙の端は、押圧手段により、印字面側に押さ
え込まれるので、浮き上がりが確実に阻止されて、良好
な印字を確保することができる。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし3のいずれかに記載の発明において、前記ガイド
が設けられる位置には、前記印字面によって受けられた
用紙が、前記印字面よりも後方へそることを許容し得る
空間が存在していることを特徴としている。かかる空間
が存在することで、用紙は、印字面よりも後方側にそる
ことができる。したがって、熱が加えられ、印字面側か
ら印字ヘッド側へ浮き上がろうとする用紙を、積極的に
反対側に反らすことができ、印字ヘッド側への浮き上が
りを一層有効に防止できる。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の発明において、前記空間が、前記印字面に凹部
を形成することによって与えられていることを特徴とし
ている。印字面に凹部を形成すれば、格別な構成を要せ
ずとも、簡易に空間を存在させることができる。したが
って、簡易な構成でもって、用紙の浮き上がりの、効果
的な防止を実現できる。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
ないし5のいずれかに記載の発明において、前記ガイド
が、前記プラテンにおける、上流側および下流側のそれ
ぞれの位置に設けられていることを特徴としている。ガ
イドを上流側および下流側のそれぞれの位置に設けるこ
とにより、熱が加えられ、浮き上がろうとする用紙を、
用紙の長さ方向の両側から挟み込むことができる。した
がって、用紙の長さ方向両端の浮き上がりを有効に防止
できる。
【0013】また、請求項7に記載の発明は、請求項6
に記載の発明において、上流側に設けられる前記ガイド
が、押さえばねにより構成され、下流側に設けられる前
記ガイドが、ころにより構成されていることを特徴とし
ている。プラテンの上流側のガイドを押さえばねにより
構成することにより、印字される用紙の厚さが変わった
場合でも、用紙の厚みの変化に対応してばねが撓み、用
紙を良好に押さえることができるので、用紙を損傷させ
ることなく、確実に用紙の浮き上がりを阻止できる。一
方、プラテンの下流側のガイドをころにより構成するこ
とで、印字された用紙に摩擦を与えることなく、良好に
用紙を印字部から排出させることができる。したがっ
て、良好な印字状態を確保しながら、確実に用紙の浮き
上がりを阻止することができる。
【0014】また、請求項8に記載の発明は、請求項6
または7に記載の発明において、下流側に設けられる前
記ガイドが、前記印刷領域内に位置されていることを特
徴としている。上流側のガイドと下流側のガイドとで用
紙の浮き上がりを防止する場合に、上流側のガイドと下
流側のガイドとの間隔が長いと、用紙の浮き上がりを良
好に押さえることができない。そのため、下流側のガイ
ドを、印刷領域内に位置させることで、用紙の浮き上が
りをより押さえ込み、上流側のガイドと下流側のガイド
との間隔が長い場合でも、有効に用紙の浮き上がりを阻
止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の記録装置を具体
化した一実施形態を示す側面の断面図である。図1に示
す記録装置は、ホットメルトインクを用いるタイプのイ
ンクジェット記録装置である。図1において、インクジ
ェット記録装置1は、下カバー2と上カバー3とでケー
シングが構成されており、上カバー3の後部上側には、
用紙を印字部8に供給するための給紙機構4が備えられ
ている。この給紙機構4は、異なるサイズの用紙を同時
にセットできるように、2つの給紙トレイ5および6を
もち、各給紙トレイ5および6には、多数の用紙7がそ
れぞれ積層状にセットされる。そして、2つの給紙トレ
イ5および6の下端部には、それぞれ搬送ローラ9およ
び10が配設されており、各給紙トレイ5および6にセ
ットされた用紙7は、搬送ローラ9および10により、
用紙7が印字される印字部8に順次供給される。
【0016】印字部8は、用紙7を受ける印字面11を
もつプラテン12と、プラテン12の前方において、所
定間隔を隔てて対向状に配設され、用紙に印字するため
の印字ヘッド13とを備えている。この印字ヘッド13
は、ホットメルトインクが収容されるタンクと、タンク
に収容されたホットメルトインクを加熱溶融するヒータ
ーとを備えるヘッドユニット14に取付けられており、
ヒーターにより加熱溶融され、液状となったホットメル
トインクは、印字ヘッド13のヘッド面に形成される多
数のノズル(図示せず。)から印字面11によって受け
られた用紙7へ噴出され、これにより、印字を行えるよ
うに構成している。また、ヘッドユニット14は、キャ
リッジ15に取付けられており、このキャリッジ15
は、プラテン12の印字面11に対して幅方向に延びる
ガイド部材16に、移動可能に支持されている。そし
て、図示しない駆動機構により、キャリッジ15をガイ
ド部材16上で直線往復移動させて、キャリッジ15と
ともに移動する印字ヘッド13から、所定の印字タイミ
ングにより、液状のホットメルトインクを噴射すること
により、1バンド分の印字を行なうようにしている。
【0017】また、搬送ローラ9および10により、印
字部8に供給される用紙7は、プラテン12の印字面1
1上に配設される給紙ローラ17と、プラテン12の下
流側に配設される排紙ローラ18とにより、用紙7を矢
印19で示す方向に送り、印字部8において印字が行な
われた後に、印字された用紙7を排出するようにしてい
る。また、排出された用紙7は、排紙ローラ18の下方
に配設される排紙トレイ20上で保持できるようにされ
ている。
【0018】図2は、印字部8におけるプラテン12の
要部上面図である。図3は、図2におけるA−A線断面
図である。これら図2および図3を用いて、印字部8を
詳述する。図2および図3において、プラテン12は、
その上流側から用紙7が進入されるプレプラテン21
と、プレプラテン21の下流側であって、用紙7を印字
するためのメインプラテン22と、メインプラテン22
より下流側であって、メインプラテン22で印字された
用紙7を冷却するための冷却プラテン23とを備えてい
る。プレプラテン21とメインプラテン22とは、連続
して一体に形成されており、また、冷却プラテン23
は、メインプラテン22とは、所定間隔を隔てた下流側
に別部材として配設されている。そして、これらプレプ
ラテン21、メインプラテン22および冷却プラテン2
3の上面は、用紙7を受ける印字面11とされている。
【0019】また、プレプラテン21の下面には、用紙
7を予熱するためのプレヒーター24が設けられてお
り、また、メインプラテン22の下面には、用紙7を所
定の定着温度に加熱するためのメインヒーター25が設
けられている。また、給紙ローラ17は、プレプラテン
21とメインプラテン22との境において、印字面11
の幅方向に1列となるように、所定間隔を隔てて複数設
けられている。この給紙ローラ17は、印字面11を挟
んで上下に配設されており、下側の給紙ローラ17は、
ローラ軸(図示せず。)がプラテン12の下方に配置さ
れており、プラテン12に形成された開口部から、その
上部のみがプラテン12上から露出するように配置され
ている。そして、この給紙ローラ17の回転により、上
下に配設された給紙ローラ17に接触した用紙7を、メ
インプラテン22に送るようにしている。一方、冷却プ
ラテン23の下流側には、排紙ローラ18が、上下に配
設されており、下側の排紙ローラ18は、印字面11に
対して幅方向に延びるローラ軸26に取り付けられてい
る。そして、この排紙ローラ18の回転により、上下に
配設された排紙ローラ18に接触した用紙7を、排紙ト
レイ20上に排出するようにしている。
【0020】そして、印字部8において、用紙7は、プ
レプラテン21上において、プレプラテン21の下面に
設けられたプレヒーター24により予熱されてから、給
紙ローラ17により、メインプラテン22の印字面11
上に送られ、印字面11上で、印字ヘッド13から噴射
される溶融されたホットメルトインクが吹きつけられる
とともに、メインプラテン22の下面に設けられたメイ
ンヒーター25により定着温度に加熱されて、インクが
用紙7に定着されるのである。そして、印字された用紙
7は、メインプラテン22の下流側に位置する冷却プラ
テン23において冷却され、その後、排紙ローラ18に
より、排紙トレイ20上に排出されるのである。
【0021】このように構成された印字部8において、
本実施形態では、メインプラテン22の印字面11にお
いて、印字ヘッド13の直線往復移動によって、用紙7
が印字される印字領域の側方に、印字ヘッド13側への
用紙7の浮き上がりを防止するための、ガイド27が設
けられている。このガイド27は、印字領域の両側方で
あって、プラテン12における、上流側および下流側の
それぞれの位置に設けられている。また、このガイド2
7は、印字面11によって受けられた用紙7を、印字面
11側に押圧するための押圧手段を備えており、具体的
には、上流側には押さえばね28が、下流側にはころ2
9が、それぞれ設けられている。
【0022】上流側に設けられる押さえばね28は、平
板状の板ばねであり、印字部8を構成する部材(図示せ
ず。)に、その一端が固定され、他端の遊端部が、印字
面11上における印字領域の外側であって、給紙ローラ
17の軸線上に位置するように配設されている。そし
て、この押さえばね28は、印字面11側に用紙を押圧
するような弾性をもち、遊端部において上下方向に撓む
ことができる。また、遊端部には、凸状の当接部35を
形成して、印字面11側に用紙7を押さえ込めるように
している。
【0023】また、下流側に設けられるころ29は、転
写しにくい材料で形成され、用紙押さえ31に回転可能
に支持されている。用紙押さえ31は、排紙ローラ18
を支持する部材(図示せず。)にその一端が固定される
板ばね30の遊端部に、固定されている。そして、板ば
ね30の遊端部は、上下方向に撓むことができるように
されている。また、ころ29は、排紙ローラ18のロー
ラ軸26の軸線上であって、印字領域の内側に配設され
ている。
【0024】また、ガイド27が設けられる位置には、
印字面11によって受けられた用紙7が印字面11より
も後方へそることを許容し得る空間が、印字面11に凹
部を形成することによって与えられている。具体的に
は、図2に示すように、印字面11における、押さえば
ね28に対向する位置に、溝33および34が形成され
ている。この溝33および34は、印字面11の長さ方
向において、メインプラテン22と冷却プラテン23と
にわたって連続して形成されており、また、冷却プラテ
ン23の溝は、メインプラテン22の溝よりも、より印
字領域の内側から形成されている。
【0025】次に、このように構成されるガイド27の
作用について説明する。メインプラテン22の印字面1
1上においては、用紙7は、印字面11側からホットメ
ルトインクを定着させるための熱が加えられ、用紙7の
端が印字面11側から印字ヘッド13側へ浮き上がろう
とする。しかし、印字面11における印字領域の側方に
は、この浮き上がりを防止するためのガイド27が設け
られているため、かかるガイド27により用紙7の浮き
上がりが阻止される。したがって、浮き上がった用紙7
が、印字ヘッド13のヘッド面に接触することはなく、
用紙7が汚れたり、あるいは、用紙7による紙づまりを
生じるということはない。また、ガイド27により用紙
7の浮き上がりを阻止すれば、印字面11と印字ヘッド
13との間の隙間を広くしなくてもよいため、画質が低
下することはなく、また、印字面11の加熱温度を下げ
なくてもよいため、インクを良好な定着温度で定着させ
ることができる。
【0026】また、ガイド27は、印字面11における
印字領域の両側方に設けられているので、熱が加えら
れ、浮き上がろうとする用紙7の端を、用紙7の幅方向
の両側から挟み込むことでき、用紙7の幅方向両端の浮
き上がりを有効に防止できる。しかも、このガイド27
は、プラテン12における、上流側および下流側のそれ
ぞれの位置に設けられているので、浮き上がろうとする
用紙7を、用紙7の長さ方向の両側からも挟み込むこと
ができ、用紙7の長さ方向両端の浮き上がりをも有効に
防止できる。したがって、ガイド27を、印字領域の両
側方において、プラテン12における、上流側および下
流側のそれぞれの位置に設けることにより、用紙7の幅
方向両端および長さ方向の両側から挟み込んで、確実に
浮き上がりを防止している。
【0027】また、ガイド27は、印字面11によって
受けられた用紙7を、印字面11側に押圧するための押
圧手段として、上流側には押さえばね28が、下流側に
はころ29が、それぞれ設けられているため、浮き上が
ろうとする用紙7を、これら押圧手段により、印字面1
1側に押さえ込むことができる。しかも、プラテン12
の上流側には、押さえばね28が設けられており、この
押さえばね28は、その遊端部において上下方向に撓む
ことができるため、プレプラテン21から送られてくる
用紙7の厚さが変わった場合でも、用紙7の厚みの変化
に対応して押さえばね28が撓み、その撓んだ状態にお
いて、用紙7を良好に押さえることができる。したがっ
て、用紙7を損傷させることなく、上流側における、用
紙7の浮き上がりを確実に阻止できる。一方、プラテン
12の下流側のガイド27は、ころ29により構成され
ているため、印字された用紙7の上を回転可能に接触で
きるようにして、印字された用紙7に摩擦を与えること
なく、印字された用紙7を良好な印字状態のまま、印字
部8から排出させることができる。
【0028】そして、このホットメルトインクを用いた
記録装置では、装置の構成上、給紙ローラ17と排紙ロ
ーラ18との間に、メインプラテン22と冷却プラテン
23とを配置させる必要があることから、プラテン12
の長さは、比較的長くなる。そのため、上流側であっ
て、印字領域の外側において、押さえばね28により用
紙7を押さえる一方で、下流側においても、印字領域の
外側で用紙7を押さえた場合には、用紙7の端が浮き上
がりを十分に阻止することができない。そこで、下流側
に配置されるころ29を、印刷領域の内側に位置させる
ことにより、用紙7の浮き上がりをより押さえ込めるよ
うにして、確実に用紙の浮き上がりを阻止するようにし
ている。また、この際、ころ29は、用紙7の上を回転
可能に接触し、しかも、転写しにくい材料で形成されて
いるため、印字状態は良好に保たれる。
【0029】また、押さえばね28により押圧される用
紙7は、溝33および34側、つまり、印字面11より
も後方側にそることができるので、この溝33および3
4の形成により、浮き上がろうとする用紙7を、積極的
に反対側に反らすことで、用紙7の浮き上がりを有効に
防止している。また、この溝33および34は、メイン
プラテン22と冷却プラテン23とにわたって形成され
ているため、用紙7は、用紙7の両側において、長さ方
向に連続してそることができ、浮き上がりは効果的に阻
止される。さらに、冷却プラテン23の溝は、メインプ
ラテン22の溝に対して、より印字領域の内側から形成
されているため、上流側の押さえばね28から離れた、
用紙7が最も浮きやすい側端を、より積極的に反対側に
反らすことができ、用紙7の浮き上がりを、効果的に防
止することができる。
【0030】なお、この溝33および34は、印字面1
1に直接形成しているので、格別な構成を要せずとも、
簡易に空間を形成して、浮き上がろうとする用紙7を、
積極的に反対側に反らすことができる。図4は、図1に
対応する、他の実施形態を示すプラテンの要部上面図、
図5は、図4におけるB−B線断面図である。
【0031】図4に示すように、プラテン12の上流側
であって、印字領域内に、印字ヘッド13側への用紙7
の浮き上がりを防止するための、ガイド40を、さらに
設けてもよい。このガイド40は、上流側において、印
字面11の幅方向に設けられ、また、このガイド40
は、可撓性のフィルム41、具体的には、耐熱性のポリ
エステルフィルムにより構成されている。
【0032】図5に示すように、プレプラテン21の上
方には、プレヒーター24によりプレプラテン21上に
おいて用紙7を予熱するときに、用紙7をプレプラテン
21上に押しつけるための平板状のプレバッフル42
が、印字面11の幅方向にわたって設けられており、フ
ィルム41は、このプレバッフル42の上面に接着され
ている。そして、図4に示すように、このフィルム41
は、印字領域内であって、複数配設される給紙ローラ1
7の外側と、各給紙ローラ17の間とに突出する、複数
の矩形状の用紙押さえ部43をもち、この用紙押さえ部
43は押圧手段として作用させるため、印字面11側に
用紙7を押圧するような弾性をもち、上下方向に撓むこ
とができるようされている。そして、この用紙押さえ部
43の先端で、プレプラテン21からメインプラテン2
2に送られる用紙7を印字面11側に押圧するようにし
ている。
【0033】また、用紙押さえ部43が設けられる位置
に対向する、印字面11には、前述した溝33および3
4と同じように、印字面11によって受けられた用紙7
が印字面11よりも後方へそることを許容し得る空間
が、印字面11に凹部45を形成することによって与え
られている。このように、プラテン12の上流側であっ
て、印字領域内に、ガイド40を別途設けることによ
り、ガイド40により、プラテン12の上流側における
用紙7の浮き上がりを抑制することができ、前述した印
字領域の側方に設けられるガイド27と相まって、用紙
7の浮き上がりを確実に阻止できる。とりわけ、このガ
イド40は、プラテン12の上流側の、印字領域内に設
けられているため、印字しようとする用紙7が、印字領
域の最大幅よりも、狭いサイズのものであっても、その
浮き上がりを有効に抑制することができる。
【0034】また、このガイド40は、印字面11によ
って受けられた用紙7を、印字面11側に押圧するため
の押圧手段として、用紙押さえ部43を備えているの
で、浮き上がろうとする用紙7を、印字面11側に押さ
え込むことができるので、浮き上がりを確実に阻止で
き、また、このフィルム41は、上下方向に撓むことが
できるため、プレプラテン21から送られてくる用紙7
の厚さが変わった場合でも、用紙7の厚みの変化に対応
して用紙押さえ部43および44が撓み、その撓んだ状
態において、用紙7を良好に押さえることができる。し
たがって、用紙7を損傷させることなく、用紙7の浮き
上がりを抑制できる。さらに、ガイド40をフィルム4
1により構成することで、ガイド40を取付けるために
多くの空間を要せず、簡易な構成により設けることがで
きる。
【0035】また、用紙押さえ部43および44により
押圧される用紙7は、凹部45側、つまり、印字面11
よりも後方側にそることができるので、この凹部45の
形成により、浮き上がろうとする用紙7を、積極的に反
対側に反らすことで、用紙7の浮き上がりを有効に防止
できる。なお、この凹部45も、前述した溝33および
34と同じように印字面11に直接形成しているので、
格別な構成を要せずとも、簡易に空間を形成して、浮き
上がろうとする用紙7の端を、積極的に反対側に反らす
ことができる。
【0036】なお、本実施形態では、ガイド27とし
て、印字面11の両側であって、プラテン12の上流側
に押さえばね28、下流側にころ29をそれぞれ設けた
が、用紙を浮き上がらせないためのガイドであれば、た
とえば、印字面の両側において、断面逆L字形状のガイ
ド板を、印字面の長さ方向に連続して形成するようにし
てもよい。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、印字時において、印字面から用紙に熱を加えたと
きに、用紙の端が印字面側から印字ヘッド側へ浮き上が
ろうとしても、印字領域の側方には、この浮き上がりを
防止するためのガイドが設けられているため、かかるガ
イドにより浮き上がりが阻止される。したがって、浮き
上がった用紙が、印字ヘッドのヘッド面に接触すること
はなく、用紙が汚れたり、あるいは、紙づまりを生じる
ということはない。
【0038】また、ガイドにより用紙の浮き上がりを阻
止すれば、印字面と印字ヘッドとの間の隙間を広くしな
くてもよいため、画質が低下することはなく、また、印
字面の加熱温度を下げなくてもよいため、インクを良好
な定着温度で定着させることができる。また、請求項2
に記載の発明によれば、ガイドを、印字領域の両側方に
設けることにより、熱が加えられ、浮き上がろうとする
用紙の端を、用紙の幅方向の両側から挟み込むことがで
きる。したがって、用紙の幅方向両端の浮き上がりを有
効に防止できる。
【0039】また、請求項3に記載の発明によれば、熱
が加えられ、印字面側から印字ヘッド側へ浮き上がろう
とする用紙の端は、押圧手段により、印字面側に押さえ
込まれるので、浮き上がりが確実に阻止されて、良好な
印字を確保することができる。また、請求項4に記載の
発明によれば、印字面よりも後方へそることを許容し得
る空間が存在することで、熱が加えられ、印字面側から
印字ヘッド側へ浮き上がろうとする用紙を、積極的に反
対側に反らすことができ、印字ヘッド側への浮き上がり
を一層有効に防止できる。
【0040】また、請求項5に記載の発明によれば、印
字面に凹部を形成することにより、格別な構成を要せず
とも、簡易に空間を存在させることができる。したがっ
て、簡易な構成でもって、用紙の浮き上がりの、効果的
な防止を実現できる。また、請求項6に記載の発明によ
れば、ガイドを上流側および下流側のそれぞれの位置に
設けることにより、熱が加えられ、浮き上がろうとする
用紙を、用紙の長さ方向の両側から挟み込むことができ
る。したがって、用紙の長さ方向両端の浮き上がりを有
効に防止できる。
【0041】また、請求項7に記載の発明によれば、プ
ラテンの上流側のガイドを押さえばねにより構成するこ
とにより、印字される用紙の厚さが変わった場合でも、
用紙の厚みの変化に対応してばねが撓み、用紙を良好に
押さえることができるので、用紙を損傷させることな
く、確実に用紙の浮き上がりを阻止できる。一方、プラ
テンの下流側のガイドをころにより構成することで、印
字された用紙に摩擦を与えることなく、良好に用紙を印
字部から排出させることができる。したがって、良好な
印字状態を確保しながら、確実に用紙の浮き上がりを阻
止することができる。
【0042】また、請求項8に記載の発明によれば、下
流側のガイドを、印刷領域内に位置させることで、上流
側のガイドと下流側のガイドとの間隔が長い場合でも、
用紙の浮き上がりをより押さえ込むことができ、したが
って、有効に用紙の浮き上がりを阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置を具体化した一実施形態を示
す側面の断面図である。
【図2】印字部におけるプラテンの要部上面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図1に対応する、他の実施形態を示すプラテン
の要部上面図である。
【図5】図4におけるB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 7 用紙 8 印字部 11 印字面 12 プラテン 13 印字ヘッド 27 ガイド 28 押さえばね 29 ころ 33,34 溝

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字を行なうときに用紙に熱を与える印
    字部を備え、該印字部に、用紙を受ける印字面をもつプ
    ラテンと、前記プラテンの前方に所定間隔を隔てて配設
    され、用紙に印字するための印字ヘッドとが設けられて
    いる、記録装置において、 前記プラテンの前記印字面における、用紙が印字される
    印字領域の側方に、前記印字ヘッド側への用紙の浮き上
    がりを防止するための、ガイドが設けられていることを
    特徴とする、記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイドは、印字領域の両側方に設け
    られている、請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイドは、前記印字面によって受け
    られた用紙を、前記印字面側に押圧するための押圧手段
    を備えている、請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイドが設けられる位置には、前記
    印字面によって受けられた用紙が、前記印字面よりも後
    方へそることを許容し得る空間が存在している、請求項
    1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記空間は、前記印字面に凹部を形成す
    ることによって与えられている、請求項4に記載の記録
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ガイドは、前記プラテンにおける、
    上流側および下流側のそれぞれの位置に設けられてい
    る、請求項1ないし5のいずれかに記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 上流側に設けられる前記ガイドが、押さ
    えばねにより構成され、下流側に設けられる前記ガイド
    が、ころにより構成されている、請求項6に記載の記録
    装置。
  8. 【請求項8】 下流側に設けられる前記ガイドは、前記
    印刷領域内に位置されている、請求項6または7に記載
    の記録装置。
JP16218197A 1997-06-19 1997-06-19 記録装置 Pending JPH1110973A (ja)

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JP16218197A JPH1110973A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 記録装置
US09/095,762 US6109806A (en) 1997-06-19 1998-06-11 Mechanism for preventing recording sheet from contacting print head in printing device

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013103791A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Ricoh Co Ltd 媒体搬送装置及び画像形成装置
US9860406B2 (en) 2015-08-21 2018-01-02 Seiko Epson Corporation Processing apparatus

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JP2013103791A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Ricoh Co Ltd 媒体搬送装置及び画像形成装置
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