JPH02168924A

JPH02168924A - 洗浄用具

Info

Publication number: JPH02168924A
Application number: JP32515088A
Authority: JP
Inventors: Yukihiro Kaneko; 行裕金子; Emi Kimura; 絵美木村
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1988-12-23
Filing date: 1988-12-23
Publication date: 1990-06-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（技術分野）本発明は、固体表面に強固に付着した汚れを、水を含浸
させて擦るだけで除去できる洗浄用具に関するものであ
る。

（従来技術及びその問題点）ホーロー、鉄、ステンレス、ガラス等の固体表面に強固
に付着した汚れを除去するためには、−般に、粉体クレ
ンザ−や洗浄剤をタワシやウレタンスポンジに付着させ
てその固体表面を擦することが行なわれている。しかし
、このような方法では、粉体クレンザ−や洗浄剤とは別
に洗浄用具を用意する必要があり、洗浄作業に手間を要
するという問題がある。その上、ケイ砂や石英等の硬度
の高い研磨材を含んだ粉体クレンザ−では、固体表面を
傷付けてしまうという問題があり、一方、研磨材の入っ
ていない洗浄剤では汚れを十分除去できないという問題
がある。また、研磨材を配合した液体クレンザ−を用い
る場合もあるが、この液体クレンザ−は、研磨材の長期
分散安定性に問題があり、従来のスメクタイト等の分散
剤を含むものでは、研磨材の沈殿分離を生じ、安定した
洗浄能力が得られないという問題がある。

また、洗浄用具として従来多用されているタワシやウレ
タンスポンジは、嵩高のものであるため、その保管や陳
列に多くの場所を取るという問題がある他、旅行等の携
帯品としては不便であるという問題がある。さらに、ウ
レタンスポンジ等の合成樹脂製品は、焼却時に有毒ガス
を発生する等の問題を残している。

（発明の課題）本発明は、固体表面に強固に付着した汚れを除去する従
来技術に見られる前記問題を一挙に解決した洗浄用具を
提供することを・その課題とする。

（課題を解決するための手段）本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、低密度のセルロース系スポンジに研磨材と界面活
性剤を含有させ、これを圧縮してコンパクト化したもの
を洗浄用具として用いることにより、その課題を解決し
得ろことを見出し。

本発明を完成するに到った。

すなわち１本発明によれば、研磨材及び界面活性剤を含
有させた低密度のセルロース系スポンジを圧縮してコン
パクト化してなる洗浄用具が提供される。

本発明で研磨材及び界面活性剤を含有させる洗浄用具基
材として用いるセルロース系スポンジは、セルロース骨
格を有するスポンジを意味する。このようなものとして
は、セルロース自体からなるスポンジの他、セルロース
誘導体、例えば、ビスコース、セルロースエーテル、セ
ルロースエステル等からなるスポンジあるいはそれらの
混合物からなるスポンジを挙げることができる。また、
このセルロース系スポンジは１例えば、補強材として、
天然繊維や合成繊維を含むことができる。この基材セル
ロース系スポンジは１通常、０．０１〜０．８ｇ／ａＪ
、好ましくは０．０３−０．６ｇ／ｃｊという低密度の
ものである。

本発明の洗浄用具は、前記した如き低密度のセルロース
系スポンジに、研磨材及び界面活性剤を含有させ、圧縮
してコンパクト化したものである。

本発明の洗浄用具は、その基材セルロース系スポンジの
圧縮により、高められた密度を有し、一般的には、密度
０．１−１ｇ／ｃＩ１．好ましくは０．３−０．５ｇ／
ａＪを有するものである。その密度が前記範囲より小さ
くなると、洗浄用具の強度が小さくなり、一方、前記範
囲より大きくなると、洗浄用具の柔軟性（風合）が悪な
るので、洗浄用具の密度は前記範囲に規定するのが好ま
しい。

本発明で用いる研磨材は、固体表面、を形成する材質に
よって適宜選定するのがよい６例えば、固体表面がホー
ロー、鉄、ステンレス等からなる場合には、洗浄に際し
、その固体表面に傷付が生じないように、モース硬度が
３〜４の範囲にある物質の使用が好ましい、このような
ものとしては１例えば、炭酸カルシウムや炭酸マグネシ
ウム等の各種の水不溶性固体物質が用いられる。また、
固体表面がガラス等の場合は、洗浄に際し、その傷付が
生じないように、モース硬度１〜２．５の物質を研磨材
として用いるのが好ましい。このようなものとしては、
例えば、含水ケイ酸マグネシウム、含水ケイ醜アルミニ
ウム、タルク等があげられる。

研磨材の粒度は５Ｒ以下にするのが好ましく、その粒度
が小さい程洗浄用具の洗浄効果は高くなる。

本発明で用いる界面活性剤としては、一般に台所用洗剤
として用いられているものを用いることができる。この
ようなものとしては、アニオン系。

カチオン系、ノニオン系及び両性の各種界面活性剤及び
それらの混合物が用いられる。本発明で用いる好ましい
界面活性剤としては、その主剤として、高級アルコール
エーテルサルフェート、高級アルコールポリオキシエチ
レンエーテルサルフェート、脂肪酸セッケン、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、モノグリセリド、ポリオキ
シエチレンモノグリセリドエステル、ソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ショ糖エステル、アルキロールアミド、アミンオキ
シド等の界面活性剤を含むものである。

このような界面活性剤の形態（液体、固体、粉体）は特
に制限されない。

本発明の洗浄用具を好ましく製造するには、研磨材と界
面活性剤を含む液体洗浄剤組成物を低密度セルロース系
スポンジの表面に散布したり、あるいはその液体洗浄剤
組成物中に低密度セルロース系スポンジを浸漬する等し
て、低密度セルロース系スポンジに液体洗浄剤組成物を
含浸させた後。

含水率５０重景％以下に乾燥させ、プレスローラー等で
圧縮する。また５本発明の洗浄用具は、２つの低密度セ
ルロース系スポンジの間に、研磨材と界面活性剤を含む
粉体ないしペースト状物をサンドイタチ状に介在させ、
これを圧縮することによっても得ることができる０本発
明の洗浄用具において、その研磨材の含有量は、通常、
０．３〜７０重量％、好ましくは１〜６０重量％であり
、界面活性剤の含有量は１通常、０．２−８０重量％、
好ましくは１〜５０重量％である。さらに１本発明の洗
浄用具には、必要に応じ１着色剤、抗菌剤等の補助成分
を添加することもできる。

（発明の効果）本発明の洗浄用具は、全体がセルロース系スポンジの圧
縮体からなるので、従来のウレタンスポンジやタワシ等
とは異なり、非常にコンパクト化された製品として用い
ることができる。従って、その保管、陳列に場所をとら
ず、また携帯にも便利である。しかも圧縮体でありなが
らその保形性はすぐれている。その上５本発明の洗浄用
具は、これを水に浸漬させた時に、水を吸収して迅速に
体積増加を生じ、はぼ１秒以内に元の非圧縮の体積に復
元する。そして、水を含んだ洗浄用具は。

柔軟性に富み、使用感にもすぐれている。

本発明の洗浄用具を用いて固体表面を洗浄するには、そ
の内部にあらかじめ研磨材と界面活性剤が添加されてい
ることから、洗浄用具に水を含ませてその固体表面を擦
るだけでよく、非常に簡単である。この洗浄作業におい
て、スポンジ中に含まれている界面活性剤は水に溶解し
てその洗浄効果を発揮するとともに、同じくスポンジ中
に含まれる研磨材は固体表面を磨擦する。このようにし
て、固体表面に強固に付着する汚れは除去され。

再び美麗な固体表面とすることができる。

本発明の洗浄用具は、ホーロー、鉄、ステンレス、ガラ
ス等の固体表面を損傷を与えずに洗浄するのに好適のも
のである。しかも、本発明の洗浄用具は、その全体がセ
ルロースからなるので、燃焼によっても有毒ガスの発生
はなく、使用後の廃棄上の問題もないという利点を有す
る。

（実施例）次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。

実施例１〜４、比較例１〜３厚さ１０ｍｍのビスコーススポンジ（嵩密度０．０４５
ｇ／ｄ）に１表−１に示す液体洗浄組成物Ａ−Ｄを単位
面積当り、　０．００２〜０．０３２ｇ／ｄで散布後、
これを乾燥し。

ローラーにて密度０．４５ｇ／ａＪの圧縮体に成形し、
性能評価試験に供した。その結果を表−２に示す、なお
１表−２における圧縮保形性、体積復元性、洗浄効果、
風合は、以下のようにして評価した。

また、比較のために、ビスコーススポンジの代りにウレ
タンスポンジを用いた以外は前記と同様にして洗浄用具
を作り、その性能評価を行った。

その結果を表−２にあわせて示す。

（圧縮保形性）被試験体の圧縮直後の厚み（Ａ）、および被試験体の湿
度７０％、温度２５℃以下の条件で１月放置後の厚み（
Ｂ）をそれぞれ厚み計を用いて測定しく荷重圧力８ｇ／
ａＪ）、被試験体の圧縮保形Ｉ＄（％）を次式から求め
、圧縮保形性を評価した。

圧縮保形率（％）　＝　ｔｏｏ−（Ｂ−Ａ）／Ａ（体積
復元性）圧縮前における被試験体の飽和吸水時の厚みを測定し、
また、圧縮後の被試験体の飽和吸水時における厚みを測
定し、前者の測定値に対する後者の測定値の割合（％）
を求めて厚さ復元率とした。

さらに、圧縮体の飽和吸水状態に至るまでに要する時間
を測定した。これらの２つの値を用いて被試験体の体積
復元性を評価した。

（洗浄効果）モデル汚れとして、鉄板上にサラダオイル（３００ｇ／
ｒｒｌ’）を１００℃、５時間の条件で酸化することに
よって得られるオイルの醸化被膜を用いた。鉄板上のモ
デル汚れ（幅５ｃｍ、長さ２０ｃ＋＋＋）の重量（Ｃ）
、および吸水後の被試験体（幅５ｃ＋ｗ、長さ１０ｅ＋
ｗ）を用いた一定条件下の洗浄（圧力２０ｇ／ａｊ、振
１１１ｇ２０ｃｍ、時間１分）後における残存汚れ重ｆ
ｆｌ　（Ｄ）を測定し、洗浄効率を次式より求め、洗浄
効果を評価した。

洗浄効率（１）　＝　（Ｃ−Ｄ）／ＣＸ　１００（風合
）被試験体の吸水時の風合（柔軟性）を官能により評価し
た。

表−１実施例５〜８．比較例４〜６実施例１において、液体洗浄剤組成物として表−３に示
すＥ−）１を用いた以外は同様にして、洗浄用具を作り
、その性能評価を実施例１〜４の場合と同様に行った。

但し、洗浄効果の評価においては、固体表面としてガラ
スを用いた。その結果を表−４に示す。

表−３

Claims

【特許請求の範囲】

（１）研磨材及び界面活性剤を含有させた低密度のセル
ロース系スポンジを圧縮してコンパクト化してなる洗浄
用具。
（２）該研磨材が、モース硬度３〜４を有するものであ
る請求項１の洗浄用具。
（３）該研磨材が、モース硬度１〜２．５を有するもの
である請求項１の洗浄用具。