JPH0397799A - 複合洗浄剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は汎用の複合洗浄剤に係り、特に自動車、ガラス
、厨房器具のように傷付きを嫌う洗浄物のの洗浄に最適
な複合洗浄剤に関するものである。

［従来の技術及び発明が解決しようとする課題］従来の
自動車用洗剤には次のようなものがあるが、いずれも一
長一短があった。

（１）液体状の合或洗剤や、水に溶解して使用する粉粒
状の合或洗剤 これらの合或洗剤は、車体に付着した通常の泥やほこり
を良く落とし、洗車作業が容易で、車体の塗装を痛める
こともないという長所がある。しかし、水あか、シミ、
ワックスのムラ、ピッチ、タール等のように車体に強力
に付着した汚れを落とす能力は必ずしも十分ではなく、
これらの汚れを落とすにはスポンジ等で強く何回も擦ら
なければならなかった。

（２）　ｍ粉状の硬質研磨剤を含んだ洗浄剤（コンバウ
ンド５水あか落し等として市販されているもの）この洗
浄剤は、硬質研磨剤の微小な切削作用を利用しているた
め、前記水あか、シミ等の強力な汚れでも弱い力で擦る
だけで簡単に落とすことができるという長所がある。し
かし、硬質研磨剤は汚れと共に車体の塗装の表面部も削
り取るため、使用の仕方によっては塗装を傷付けること
があり、特にメタリック塗装には適さないという問題が
あった。また、洗車後に乾燥して車体に付着した洗浄剤
を拭き取る作業が面倒であった。

本発明の目的は、上記従来例の短所を解消して長所のみ
を兼ね備えた新規な複合洗浄剤、すなわち、自動車やガ
ラス等の洗浄物の表面に強力に付着した水あか、シミ等
の汚れを簡単に落とすことができるとともに、洗浄物の
表面を傷付けることがなく、洗浄作業を容易に行うこと
もできる優れた複合洗浄剤を提供することにある。

［課題を解決するための千段コ 上記目的を達或するため、第１図に示すように、本発明
の複合洗浄剤１は粉粒状の高吸水性樹脂２と粉粒状の洗
剤３とから構戒した。

前記粉粒状の高吸水性樹脂２は、高分子電解質に橋かけ
や不溶部を導入することによって自重の数倍〜数百倍の
水を吸収できるようにした高分子であって、デンブンや
セルロースにアクリロニトリルをグラフト共重合させた
ものや、アクリル酸とビニルアルコールとのブロック共
重合物等を例示することができる。

また、この高吸水性樹脂２の粉粒の大きさ、ひいてはこ
の高吸水性樹脂２が吸水・膨脹して第２図に示すように
軟質粒状体２ａとなったときの直径は、特定の大きさに
限定されず、洗浄物の種類によって適当な大きさも異な
る。例えば、自動車用の複合洗浄剤として洗浄作業が行
いやすく洗浄能力も高くなるのは、軟質粒状体２ａの直
径が０．１ｍ〜ｉ．Ｏｍｍの場合である。

また、前記粉粒状の洗剤３としては、各種の合或洗剤又
は石けんを選択して使用することができ、要するに水に
溶解して界面活性作用及び乳化作用を発揮するものであ
れば特定のものに限定されない。また、この洗剤３の粉
粒の大きさも、特定の大きさに限定されない。

［作用］ 本複合洗浄剤１は、上記の通り粉粒状の高吸水性樹脂２
と粉粒状の洗剤３とから構戒されているので、第１図に
示すように未使用時には体積及び重量が小さく、取扱性
に優れている。

さて、本複合洗浄剤１に水を加えて撹拌すると、第２図
に示すように粉粒状の洗剤３が溶解して洗剤水溶液３ａ
ができるとともに、粉粒状の高吸水性樹脂２がこの洗剤
水溶液３ａを多量に吸収して膨脹し、ゼリー状の軟質粒
状体２ａとなる。

上記の状態となった本複合洗浄剤１を第５図Ｃこ示すよ
うにスポンジ４等に取り、第６図に示すように自動車や
ガラス等の洗浄物５に付けて擦ると、軟質粒状体２ａの
表面に付着した洗剤水溶液３ａが洗浄物５に付着すると
ともに、軟質粒状体２ａ内に吸収された洗剤水溶液３ａ
も圧力により一部放出されて洗浄物５に付着する。

そして、同第６図に示すように、■洗剤水溶液３ａの界
面活性作用及び乳化作用と、■軟質粒状体２ａが汚れ６
を掻き取る作用と、■軟質粒状体２ａが洗剤水溶Ｗｉ３
ａを汚れ６に押し付ける作用とが相乗的に働くことによ
り、水あか、シミ、ワックスのムラ、ピッチ、タール等
のように洗浄物５に強力に付着した汚れ６でも簡単に落
とすことができる。

また、上記軟質粒状体２ａはゼリー状に軟らかいので、
従来の硬質研磨剤のように洗浄物５の表面を傷付けるよ
うなことは全くない。

さらに、洗浄後には、上記軟質粒状体２ａは水洗いによ
って洗浄物５から簡単に洗い落とすことができるので、
従来の硬質研磨剤のように乾燥後させてから洗浄物５か
ら拭き取るといった作業は要らなくなる。

［実施例］ 本発明を自動車用の複合洗浄剤に具体化した実施例につ
いて、図面を参照して説明する。

まず、実施例■の複合洗浄剤１は、次の組成からなるも
のとした。

粉粒状の高吸水性樹脂２　　　　１００重量部粉粒状の
洗剤３　　　　　　　　　１００重量部また、実施例■
の複合洗浄剤工は、次の組成からなるものとした。

粉粒状の高吸水性樹脂２　　　　１００重量部粉粒状の
洗剤３　　　　　　　　１００重旦部粉粒状のメタ珪酸
ソーダ　　　　ｌ○０重量部粉粒状のトリポリリン酸ソ
ーダ　１００重量部粉粒状のシリカゲル　　　　　　１
００重量部上記粉粒状の高吸水性樹脂２として、本実施
例では三菱油化株式会社の商品名、ダイヤウェットＮｏ
．２を使用した。また、高吸水性樹脂２の粉粒の大きさ
は、これが膨脹して軟・質粒状体２ａとなったときの直
径が０．２ｎｔｍ〜０．６ｍｍの範囲に分布するような
大きさのものを使用した。

また、上記杓粒状の洗剤３として、本実施例では一般的
な合或洗剤として共栄社油脂化学工業株式会社の商品名
、ミネライト１．　Ｏ　Ｏを使用した。

なお、上記粉粒状のメタ珪酸ソーダ及びトリポリリン酸
ソーダは、周知の通り強い洗浄力を発揮するアルカリ性
の添加剤であって、本発明の複合洗浄剤１の持つ強力な
洗浄力を、さらに補強的に高めるものである。また、上
記粉粒状のシリカゲルも、弱いコンバウンド作用〈微小
な切削作用〉を発揮して本複合洗浄剤１の洗浄力を補強
的に高める添加剤であるが、車体の塗装を痛めるほどの
ものではない。上記メタ珪酸ソーダ、トリポリリン酸ソ
ーダ及びシリカゲルについては、これらのうちの一種又
は二種を選択して添加することもできるし、他の材料に
変更したり、他の材料を追加したりすることもできる。

さて、上記実施例■及び■の各複合洗浄剤１を、第３図
に示すように、透明な合或樹脂により蛇腹状に成形した
伸縮自在の容器７に入れた。そして、第４図に示すよう
にこの容器７を伸ばして略一杯に水を入れ、キャップを
し、て撹拌したところ、第２図に示すように洗剤３が溶
解して洗剤水溶液３ａができるとともに、高吸水性樹脂
２がこの洗剤水溶液３ａを吸収して膨脹し、ゼリー状の
軟質粒状体２ａとなって容器７内に充満した。

上記の状態となった本複合洗浄剤ｌを第５図に示すよう
にスポンジ４に取り、第６図に示すように洗浄物５とし
ての車体に付けて擦ったところ、実施例■の複合洗浄剤
１は、従来の単なる合成洗剤と比べてより弱い力かつ短
い時間で、水あか、シミ、ワックスのムラ、ピッチ、タ
ール等の汚れ６を落とすことができた。また、実施例■
の複合洗浄剤１は、さらに簡単に前記汚れ６を落とすこ
とができた。

また、実施例■及び■のいずれの複合洗浄剤１も、車体
の塗装を傷付けず、洗車後は水洗いによって車体から簡
単に洗い落とすことができた。

なお、本発明の複合洗浄剤は、白動車のみならず、煙草
のやに等が付着するガラス、油脂等が付着する厨房器具
、その他の各種洗浄物の汎用複合洗浄剤として具体化及
び使用することができ、特に傷付きを嫌う洗浄物に適し
ている。

［発明の効果］ 本発明の複合洗浄剤は、上記の通り構戒されているので
、自動車やガラスや厨房器具等の洗浄物の表面に強力に
付着した水あか、シミ、ワックスのムラ、ピッチ、ター
ル、煙草のやに、油脂等の汚れを簡単に落とすことがで
きるとともに、洗浄物の表面を傷付けることがなく、洗
浄作業を容易に行うこともできるという優れた効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を具体化した実施例の複合洗浄剤を示す
拡大図、第２図は該複合洗浄剤に水を加えた状態の拡大
図、第３図は水を加える前の複合洗浄剤を容器に入れた
状態を一部破断して示す正面図、第４図は該容器を伸し
て水を入れた状態を一部破断して示す正面図、第５図は
該容器から複合洗浄剤を取り出すときの正面図、第６図
は該複合洗浄剤を使用して洗浄する時の拡大断面図であ
る。 １・・・複合洗浄剤、 ２・・・高吸水性樹脂、 ３・・・洗剤、 ２ａ・・・軟質粒状体、 ３ａ・・・洗剤水溶液。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、粉粒状の高吸水性樹脂と粉粒状の洗剤とからなる複
   合洗浄剤。