JPH0216549Y2 - - Google Patents
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- JPH0216549Y2 JPH0216549Y2 JP1984016097U JP1609784U JPH0216549Y2 JP H0216549 Y2 JPH0216549 Y2 JP H0216549Y2 JP 1984016097 U JP1984016097 U JP 1984016097U JP 1609784 U JP1609784 U JP 1609784U JP H0216549 Y2 JPH0216549 Y2 JP H0216549Y2
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- intermediate electrode
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- Thermistors And Varistors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(1) 考案の技術分野
本考案は、高圧サージを防止するガス入放電管
の多極避雷器に係り、特に、放電面の略中央に貫
通孔を有する中間電極構造に関するものである。
の多極避雷器に係り、特に、放電面の略中央に貫
通孔を有する中間電極構造に関するものである。
(2) 従来技術とその問題点
一般に、加入者電話回線のごとき通信回線に
は、繰り返し耐量性の優れたガス入放電管形多極
避雷器が広く用いられている。通常、このガス入
放電管形多極避雷器は、銀ろう付けによつて中間
電極を挟着した絶縁管の両管端に、同じく銀ろう
付けによつて一対の端部電極を設けて成り、全体
として円筒形状を呈している。この構造のガス入
放電管形多極避雷器の放電特性の向上に一役を担
つているのが、端部電極及び中間電極の夫々の放
電面乃至それらの近傍に塗布する電極塗布剤であ
る。この電極塗布剤は、内部ガスの活性化を促進
させ放電開始条件を良好な状態にする効果があ
る。
は、繰り返し耐量性の優れたガス入放電管形多極
避雷器が広く用いられている。通常、このガス入
放電管形多極避雷器は、銀ろう付けによつて中間
電極を挟着した絶縁管の両管端に、同じく銀ろう
付けによつて一対の端部電極を設けて成り、全体
として円筒形状を呈している。この構造のガス入
放電管形多極避雷器の放電特性の向上に一役を担
つているのが、端部電極及び中間電極の夫々の放
電面乃至それらの近傍に塗布する電極塗布剤であ
る。この電極塗布剤は、内部ガスの活性化を促進
させ放電開始条件を良好な状態にする効果があ
る。
そこで、従来は、一例として第1図に示すよう
に、端部電極11,12の各放電面11a,12
aの表面と、中間電極13の両放電面13a,1
3bの表面に塗布剤cを塗布したものがある。こ
の構成によれば、塗布剤cを所定の箇所に塗布す
る作業は比較的容易である。しかし、放電時の電
極のスパツタリングと共に塗布剤が剥離飛散し、
その結果、絶縁管の内壁に付着して早期の絶縁低
下を起し易かつた。
に、端部電極11,12の各放電面11a,12
aの表面と、中間電極13の両放電面13a,1
3bの表面に塗布剤cを塗布したものがある。こ
の構成によれば、塗布剤cを所定の箇所に塗布す
る作業は比較的容易である。しかし、放電時の電
極のスパツタリングと共に塗布剤が剥離飛散し、
その結果、絶縁管の内壁に付着して早期の絶縁低
下を起し易かつた。
また、上記従来例の欠点を解消するために、第
2図に示すような構成の放電管が提案されてい
る。即ち、端部電極21,22の放電面21a,
22bの中央を僅かに窪んだ凹部24,25を設
け、この凹部24,25の底部に塗布剤cを付着
させると共に、中間電極23に穿設した貫通孔2
6の内壁26aの全周に亘つて塗布剤cを付着さ
せている。この構成では、スパツタリング等の影
響で塗布剤が端部電極21,22の凹部24,2
4から剥離するなどの不都合を防止できるが、中
間電極23の貫通孔26の放電面23a,23b
近傍からの飛散を抑制することは依然できないも
のであつた。又、中間電極23の貫通孔内壁26
aに塗布剤cを塗布することは面倒なことであ
る。然も、内壁全体に均等に塗布剤を付着させる
ことは難かしいものであつた。そのうえ、放電面
形状の相違と相俟つて極性差が避けられないこと
が判明した。
2図に示すような構成の放電管が提案されてい
る。即ち、端部電極21,22の放電面21a,
22bの中央を僅かに窪んだ凹部24,25を設
け、この凹部24,25の底部に塗布剤cを付着
させると共に、中間電極23に穿設した貫通孔2
6の内壁26aの全周に亘つて塗布剤cを付着さ
せている。この構成では、スパツタリング等の影
響で塗布剤が端部電極21,22の凹部24,2
4から剥離するなどの不都合を防止できるが、中
間電極23の貫通孔26の放電面23a,23b
近傍からの飛散を抑制することは依然できないも
のであつた。又、中間電極23の貫通孔内壁26
aに塗布剤cを塗布することは面倒なことであ
る。然も、内壁全体に均等に塗布剤を付着させる
ことは難かしいものであつた。そのうえ、放電面
形状の相違と相俟つて極性差が避けられないこと
が判明した。
(3) 考案の目的
しかして、本考案は、上記実情に鑑みて提供さ
れたものであつて、貫通孔内に簡単な作業で塗布
剤を均一に塗布することのできる中間電極構造を
有するガス入放電管形多極避雷器を提供すること
を目的とするものである。
れたものであつて、貫通孔内に簡単な作業で塗布
剤を均一に塗布することのできる中間電極構造を
有するガス入放電管形多極避雷器を提供すること
を目的とするものである。
(4) 考案の特徴
上記目的を達成するために、本考案の特徴は、
中間電極には端部電極の放電面に対向して両面に
放電面がそれぞれ突出されるとともに、貫通孔の
内部中央には上記放電面から深くて隠された位置
に突起が設けられ、この突起の粗面化された両面
の立上り面に電極塗布剤が塗布されていることに
ある。以下、本考案の一実施例を図面第3図に基
づいて説明する。
中間電極には端部電極の放電面に対向して両面に
放電面がそれぞれ突出されるとともに、貫通孔の
内部中央には上記放電面から深くて隠された位置
に突起が設けられ、この突起の粗面化された両面
の立上り面に電極塗布剤が塗布されていることに
ある。以下、本考案の一実施例を図面第3図に基
づいて説明する。
(5) 考案の一実施例
図面第3図は本考案に係るガス入放電管形多極
避雷器の一実施例を示す斜視断面図、第4図は中
間電極の平面図、第5図は同じく部分欠載側面図
である。
避雷器の一実施例を示す斜視断面図、第4図は中
間電極の平面図、第5図は同じく部分欠載側面図
である。
図中、1及び2は通信回線を構成する2線の
夫々に接続される主電極となる端部電極である。
これら端部電極1,2は多段に重ねた絶縁管7,
8で離間されて対設状に固定保持されている。ま
た、端部電極1,2は夫々が対向する側に放電面
1a,2aを有する突起1b,2bを形成してい
る。突起1b,2bの放電面1a,2aの中央に
深い凹部4,5を設け、凹部4,5の底部に塗布
剤cを付着させている。突起1a,2aの形状は
特に限定するものではないが、この実施例では絶
縁管7,8の内径より僅かに小径な略円柱状を呈
している。
夫々に接続される主電極となる端部電極である。
これら端部電極1,2は多段に重ねた絶縁管7,
8で離間されて対設状に固定保持されている。ま
た、端部電極1,2は夫々が対向する側に放電面
1a,2aを有する突起1b,2bを形成してい
る。突起1b,2bの放電面1a,2aの中央に
深い凹部4,5を設け、凹部4,5の底部に塗布
剤cを付着させている。突起1a,2aの形状は
特に限定するものではないが、この実施例では絶
縁管7,8の内径より僅かに小径な略円柱状を呈
している。
3は、絶縁管7,8の間に挟持固定された接地
電極となる中間電極である。この中間電極3は上
記端部電極1,2の放電面1a,2aに対向して
略同一形状の放電面3a,3bを両面に有する。
両放電面3a,3bの略中央の貫通孔6の内部中
央部には放電面3a,3bから隠された状態で円
周状の突起9を設けている。この円周状突起9は
略矩形状の断面を有し、上記貫通孔6の内壁面6
aと突起9の立上り面9aとは直交状の境界部を
形成している。突起9の立上り面9aの表面は格
子状凹凸乃至点状突起等により粗面にしておくと
よい。上記貫通孔の内壁面6aと突起9の立上り
面9aとの境界部に塗布剤cを塗布する。
電極となる中間電極である。この中間電極3は上
記端部電極1,2の放電面1a,2aに対向して
略同一形状の放電面3a,3bを両面に有する。
両放電面3a,3bの略中央の貫通孔6の内部中
央部には放電面3a,3bから隠された状態で円
周状の突起9を設けている。この円周状突起9は
略矩形状の断面を有し、上記貫通孔6の内壁面6
aと突起9の立上り面9aとは直交状の境界部を
形成している。突起9の立上り面9aの表面は格
子状凹凸乃至点状突起等により粗面にしておくと
よい。上記貫通孔の内壁面6aと突起9の立上り
面9aとの境界部に塗布剤cを塗布する。
上記構成の中間電極3の内部への塗布剤の塗布
作業は、手作業においては塗布剤を染み込ませた
刷毛を、中間電極3の貫通孔6の内壁6aと突起
9の立上り壁9aとの境界部の一部に当接させ
る。この境界部を形成している両壁面6a,9a
が近接しているため液状の塗布剤cは毛細管現象
によつて、単に刷毛を一点に当てるだけでも一瞬
のうちに塗布剤が円周状突起9の立上り壁9a全
域に回り込み、塗布剤の表面張力によつて全周に
亘つて均等に分布する。突起9の上下両立上り壁
9a,9bについて同じ作業を行うが、いずれも
定量で均一に分散した塗布剤の付着状態が得られ
る。
作業は、手作業においては塗布剤を染み込ませた
刷毛を、中間電極3の貫通孔6の内壁6aと突起
9の立上り壁9aとの境界部の一部に当接させ
る。この境界部を形成している両壁面6a,9a
が近接しているため液状の塗布剤cは毛細管現象
によつて、単に刷毛を一点に当てるだけでも一瞬
のうちに塗布剤が円周状突起9の立上り壁9a全
域に回り込み、塗布剤の表面張力によつて全周に
亘つて均等に分布する。突起9の上下両立上り壁
9a,9bについて同じ作業を行うが、いずれも
定量で均一に分散した塗布剤の付着状態が得られ
る。
また、自動組立機械への適用も容易に行え、突
起9の両立上り壁9a,9bに塗布剤供給用細管
を同時に接触させるだけで、塗布剤を強制供給し
なくても上記同様に毛細管現象により塗布剤は瞬
間的に突起立上り壁9a,9bに確実に付着す
る。
起9の両立上り壁9a,9bに塗布剤供給用細管
を同時に接触させるだけで、塗布剤を強制供給し
なくても上記同様に毛細管現象により塗布剤は瞬
間的に突起立上り壁9a,9bに確実に付着す
る。
突起立上り壁9a,9bの表面を格子状凹凸等
による粗面にしておくことで、塗布剤との接合が
強固になり放電熱乃至サージ衝撃等の原因でたや
すく剥離することもない。
による粗面にしておくことで、塗布剤との接合が
強固になり放電熱乃至サージ衝撃等の原因でたや
すく剥離することもない。
また、構造的に中間電極3が端部電極1,2と
同一になり、各種放電特性における極性差がほと
んど生じなくなる。一例として第1図に示す構成
の従来放電管との性能比較実験結果を以下に示
す。
同一になり、各種放電特性における極性差がほと
んど生じなくなる。一例として第1図に示す構成
の従来放電管との性能比較実験結果を以下に示
す。
本考案による放電管のDC放電開始電圧
(400V)を立上り速度100V/秒の条件で10回放
電させて、両端部電極1,2(L1,L2)と中間
電極3(接地E)との極性差を測定した。同条件
による上記従来放電管の測定結果とを、夫々平均
値で以下に示す。
(400V)を立上り速度100V/秒の条件で10回放
電させて、両端部電極1,2(L1,L2)と中間
電極3(接地E)との極性差を測定した。同条件
による上記従来放電管の測定結果とを、夫々平均
値で以下に示す。
Γ 上記一実施例のガス入放電管形避雷器
(単位;V) 正極性 負極性 L1−E 406 400 L2−E 403 400 Γ 従来のガス入放電管形避雷器 (単位;V) 正極性 負極性 L1−E 435 411 L2−E 429 402 以上の実験結果データから明らかなように、上
記一実施例のガス入放電管形避雷器は平均値にお
いて最大6Vの極性差しか現われなかつたが、従
来例では同じく27Vの極性差が認められた。この
ように従来例に比べ上記一実施例のガス入放電管
形避雷器は極性差の少ない安定した放電動作が可
能となる。
(単位;V) 正極性 負極性 L1−E 406 400 L2−E 403 400 Γ 従来のガス入放電管形避雷器 (単位;V) 正極性 負極性 L1−E 435 411 L2−E 429 402 以上の実験結果データから明らかなように、上
記一実施例のガス入放電管形避雷器は平均値にお
いて最大6Vの極性差しか現われなかつたが、従
来例では同じく27Vの極性差が認められた。この
ように従来例に比べ上記一実施例のガス入放電管
形避雷器は極性差の少ない安定した放電動作が可
能となる。
上記一実施例において三極避雷器を図示説明し
たが、中間電極と絶縁管の積層によつて多数極に
も実施容易である。
たが、中間電極と絶縁管の積層によつて多数極に
も実施容易である。
(7) 考案の効果
以上説明したように、本考案によれば以下の効
果を奏する。
果を奏する。
(イ) 中間電極に穿設した貫通孔内部に突起を設
け、突起の立上り壁と貫通孔内壁との境界部に
塗布剤を塗布するようにしたので、塗布剤の塗
布作業が極めて容易になり、且つ、全周に亘つ
て均等な塗布分布が達成できる。
け、突起の立上り壁と貫通孔内壁との境界部に
塗布剤を塗布するようにしたので、塗布剤の塗
布作業が極めて容易になり、且つ、全周に亘つ
て均等な塗布分布が達成できる。
(ロ) 中間電極の放電面と塗布剤の位置関係が端部
電極のそれら位置関係と略々等しいため各種放
電特性に極性差が現われにくく、良好な放電特
性を安定して維持することができる。
電極のそれら位置関係と略々等しいため各種放
電特性に極性差が現われにくく、良好な放電特
性を安定して維持することができる。
(ハ) 塗布剤が中間電極の放電面より深くて隠され
た位置に粗面化した状態で塗布されるため、ス
パツタリングによる塗布剤の飛散も少なく、従
つて、高耐量性が実現する。
た位置に粗面化した状態で塗布されるため、ス
パツタリングによる塗布剤の飛散も少なく、従
つて、高耐量性が実現する。
図面第1図は従来のガス入放電管形多極避雷器
の一例の側面断面図、第2図は同じくその他例を
示す側面断面図、第3図は本考案に係るガス入放
電管形多極避雷器の一実施例を示す側断面斜視
図、第4図は中間電極の部分欠載側面図、第5図
は同平面図である。 1,2……端部電極、3……中間電極、3a,
3b……放電面、6……貫通孔、6a……内壁
面、7,8……絶縁管、9……突起、9a……立
上り面、c……塗布剤。
の一例の側面断面図、第2図は同じくその他例を
示す側面断面図、第3図は本考案に係るガス入放
電管形多極避雷器の一実施例を示す側断面斜視
図、第4図は中間電極の部分欠載側面図、第5図
は同平面図である。 1,2……端部電極、3……中間電極、3a,
3b……放電面、6……貫通孔、6a……内壁
面、7,8……絶縁管、9……突起、9a……立
上り面、c……塗布剤。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 放電面の略中央に貫通孔を有する中間電極が絶
縁管を介して放電面の略中央に電極塗布剤凹部を
有する端部電極と対向配置されてなるガス入放電
管形多極避雷器において、 上記中間電極には端部電極の放電面に対向して
両面に放電面がそれぞれ突出されるとともに貫通
孔の内部中央には上記放電面から深くて隠された
位置に突起が設けられ、この突起の粗面化された
両面の立上り面に電極塗布剤が塗布されているこ
とを特徴とするガス入放電管形多極避雷器の中間
電極構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1609784U JPS60129088U (ja) | 1984-02-09 | 1984-02-09 | ガス入放電管形多極避雷器の中間電極構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1609784U JPS60129088U (ja) | 1984-02-09 | 1984-02-09 | ガス入放電管形多極避雷器の中間電極構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60129088U JPS60129088U (ja) | 1985-08-29 |
JPH0216549Y2 true JPH0216549Y2 (ja) | 1990-05-08 |
Family
ID=30502543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1609784U Granted JPS60129088U (ja) | 1984-02-09 | 1984-02-09 | ガス入放電管形多極避雷器の中間電極構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60129088U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5187746A (ja) * | 1975-01-27 | 1976-07-31 | Siemens Ag | Hiraiki |
JPS556792A (en) * | 1978-06-28 | 1980-01-18 | Siemens Ag | Gas discharge tube |
-
1984
- 1984-02-09 JP JP1609784U patent/JPS60129088U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5187746A (ja) * | 1975-01-27 | 1976-07-31 | Siemens Ag | Hiraiki |
JPS556792A (en) * | 1978-06-28 | 1980-01-18 | Siemens Ag | Gas discharge tube |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60129088U (ja) | 1985-08-29 |
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