JPH021036Y2 - - Google Patents

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JPH021036Y2
JPH021036Y2 JP10162982U JP10162982U JPH021036Y2 JP H021036 Y2 JPH021036 Y2 JP H021036Y2 JP 10162982 U JP10162982 U JP 10162982U JP 10162982 U JP10162982 U JP 10162982U JP H021036 Y2 JPH021036 Y2 JP H021036Y2
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discharge
electrode
intermediate electrode
thin film
lightning arrester
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Description

【考案の詳細な説明】 (1) 考案の技術分野 本考案は、通信線に流入する異常サージから通
信機器を保護するためのガス入放電管形の多極避
雷器に関する。
(2) 従来技術とその問題点 今日、この種の通信用ガス入放電管形の多極避
雷器(以下、避雷器という。)は、放電特性が良
く長寿命であるとして多用されているが、放電特
性の低下を招く大きな原因として、蒸発金属によ
るスパツタに伴なつて、管内壁を汚染して絶縁低
下に至ることが挙げられる。このために、電極材
料はスパツクし難い金属が選ばれている。
ところが、避雷器として例えば3極避雷器は、
第1図A,Bに示されるように、端部電極1,1
の接合面3,3と複数の絶縁管5,5の一方の管
端接合面6,6との間にろう材7,7が挾み込ま
れると同時に、中間電極2の接合面4,4と絶縁
管5,5の他方の管端接合面6,6との間にろう
材7,7が挾み込まれて封着する状態に組立てら
れる。これを外囲器(図示せず)内にセツトし、
真空排気後にガス導入して、加熱によりろう材7
…を溶融させて封着製造されていた。この場合、
ろう材7は、管端接合面6のメタライズ層8と、
電極1の接合面3との間で溶融して定着しようと
する。ところが、接合面3から内方へ突出する放
電面9の清浄化によつて、ろう材7に対して大な
る親和力が示されているので、溶融したろう材7
は、親和力の大なるおよび放電面9の略全面に沿
つて無限に拡大し、薄膜11を形成していた。同
様に、中間電極2においても、ろう材7は、両放
電面10,10の連通孔12に到達するまでの略
全域に沿つて薄膜11を形成していた。封着製造
における真空排気工程によつて、放電面9,10
は、完全に清浄化処理されるので、適量のろう材
7を使用したときでも薄膜11の発生が避けられ
なかつた。そのために、ろう材7としてはスパツ
タし易いZnなどを含有しない銀ろう、例えばJIS
規格BAg8などが使用されていたが、AgはZnほ
どではないがスパツタし易い金属である。上記薄
膜11には多量のAgが含まれているので、放電
面9,10からはできるだけ遠ざける必要があつ
た。とくに、放電面9,10には、初期電子の発
生を促すために、低仕事関数の塗布層やゲツター
剤などの充填層が形成されていることがある。上
記薄膜11は、これらの層を被覆してその機能を
妨害し、放電開始電圧のバラツキの原因ともなる
ものであつた。
また、中間電極2の中央部分には、連通孔12
が位置しているので、連通孔12の囲周の放電面
10は、端部電極1の放電面9より対応部分の放
電面積が狭くならざるを得ず、塗布剤などの塗布
量にも影響が生じることとなる。その結果、衝撃
波に対しては、正極性に比べて負極性の場合に放
電遅れが生じることとなる。そのために、連通孔
12の大きさを規制しなければならない。現在の
ところでは、許容できる放電遅れの範囲で、連通
孔12の大きさを決定している。
(3) 考案の目的 しかして、本考案は、上記欠点を解消するため
に提供されたものであつて、中間電極の放電面の
外側に切欠孔を設けて中間電極における薄膜の発
生を防止し、各電極へのトリガ効果を直接的に波
及せしめるようにしたことを、その目的とするも
のである。
ここで、出願人は、実願昭56−93058号に係る
考案を提供しているが、これは、接合面に金属電
極へのろう材の流出を防止する付着部を設けて、
薄膜の発生を防止するようにしたものである。同
様に、実願昭57−32126号に係る考案を提供して
いるが、これはテーパ部に放電面へのろう材の流
出防止部を設けた構造である。本考案は、上記両
考案とは異なる構造によつて薄膜の発生を抑える
ようにしたものである。以下、本考案を図示する
一実施例に基いて説明する。
(4) 考案の一実施例 図面第2図は、本考案に係る通信用ガス入放電
管形の多極避雷器の一実施例を示す断面図、第3
図は中間電極を示す平面図、第4図は中間電極の
封着構造を示す一部拡大断面図である。図中、第
1図と同一符号は同等部分を示すので、重複説明
を省略する。
しかして、図中20は、平板状の中間電極で、
中間電極20の中央には放電面22が形成されて
おり、放電面22の外側には切欠孔21…が穿け
られている。すなわち、切欠孔21は、端部電極
1の放電面9に対応する位置の放電面22の外側
(周囲)で、かつ、接合面4の内側に位置して
各々弧状に設けられている。切欠孔21は、中間
電極2の成形時にプレス成形等によつて形成さ
れ、隣接する切欠孔21,21との間には連結部
23が残されている。上記切欠孔21は、少なく
とも端部電極1を平面的にしたテーパ部分の面積
だけ拡張することができる。また、切欠孔21の
外側面24は、絶縁管5の内壁と略同一壁面状に
連続する。なお、図中25は端子部、26,27
はトリガ手段としての導電条片である。
上記構成に基づく作用について説明すると、接
合面4,6間にリング状に成型したろう材7を介
在させて、封着する状態に組立て、この未封着物
に縦荷重を加える。真空排気後にガス導入して加
熱をすると、ろう材7が溶融するが、上記縦荷重
によつて接合面4,6間での吸引力が作用すると
同時に、この吸引力<流出親和力の間係にあるろ
う材7が放電面22に流出しようとする。ここ
で、切欠孔21…は放電面22の外側に弧状に配
されているので、ろう材7は、放電面22まで流
出することがなく、接合面4,6間に定着する。
この場合、連結部23から流出するろう材量は、
連結部23の面積に規制されて僅少となるので、
放電面22やその塗布面への薄膜が最少限に抑え
られて製造されることとなる。
また、高圧サージが一方の端部電極1に印加し
て一方の導電条片26がトリガ放電すると同時
に、切欠孔21を介して、他方の導電条片27に
も直ちにトリガ効果が起こり易くなる。その結
果、各室の各ギヤツプ間で同一タイミングでトリ
ガ放電が起こることとなる。
(5) 考案の他の一実施例 上記一実施例において、切欠孔21が4個設け
られている場合を図示したが、複数個以上であれ
ば何個でも良く、切欠形状も弧状に限定されない
ものである。
また、切欠孔21の外側面24と絶縁管5の内
壁とが略同一面にあるものを説明したが、内壁に
対して外側面24は凹凸いずれでも良い。
さらに、多極として3極を図示したがこれに限
定されないことは言うまでもない。
(6) 考案の効果 本考案によれば、以下の効果を奏する。
○イ 中間電極の放電面の外側に切欠孔が設けられ
ているので、放電面へのろう材の流出による薄
膜の発生を防止することができ、これに伴なう
弊害を防止できた。とくに、絶縁管の管端接合
面に成形上生じることのある傾きに従つて、溶
融したろう材が集まつて流出し易い現象があつ
たが、切欠孔によつて完全に流出規制できた。
○ロ 上記○イの理由により、従来のごとく中央部分
で放電面の面積を狭く制限することがないばか
りか、負極性による放電遅れも解消できた。こ
れに併せて、外側で切欠孔の大きさを大きく設
定できるとともに外側のために絶縁管の内壁に
近接するので、導電条片などのトリガ手段を設
けた場合のトリガ効果を他のトリガ手段に直接
的に波及させることが可能となつた。
○ハ 上記○イの理由によつて、放電面で継続放電な
どによる放電熱が発生しても、放電熱の伝達が
切欠孔で制限されるので、開放破壊の予防効果
がある。
【図面の簡単な説明】
図面第1図は、従来の通信用ガス入放電管形の
多極避雷器を示し、同図Aは同断面図、同Bは薄
膜の発生状態を示す説明図、第2図乃至第4図
は、本考案に係る通信用ガス入放電管形の多極避
雷器の一実施例を示し、第2図は同断面図、第3
図は中間電極を示す平面図、第4図は中間電極の
封着構造を示す一部拡大断面図である。 1……端部電極、2,20……中間電極、3,
4,6……接合面、5……絶縁管、7……ろう
材、9,10,22……放電面、11……薄膜、
21……切欠孔、23……連結部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 絶縁管の管端接合面と電極の接合面との間にろ
    う材を挟み込んで加熱封着して成る通信用ガス入
    放電管形の多極避雷器において、中間電極の放電
    面の外側にろう材の流出を防止する切欠孔が設け
    られていることを特徴とする通信用ガス入放電管
    形の多極避雷器。
JP10162982U 1982-03-09 1982-07-05 通信用ガス入放電管形の多極避雷器 Granted JPS595896U (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10162982U JPS595896U (ja) 1982-07-05 1982-07-05 通信用ガス入放電管形の多極避雷器
KR2019820009651U KR860002717Y1 (ko) 1982-03-09 1982-12-02 통신용 가스입 방전관형 피뢰기

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10162982U JPS595896U (ja) 1982-07-05 1982-07-05 通信用ガス入放電管形の多極避雷器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS595896U JPS595896U (ja) 1984-01-14
JPH021036Y2 true JPH021036Y2 (ja) 1990-01-11

Family

ID=30239913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10162982U Granted JPS595896U (ja) 1982-03-09 1982-07-05 通信用ガス入放電管形の多極避雷器

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JPS595896U (ja) 1984-01-14

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