JPH02165440A - 光情報記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光ディスクあるいは光カード等の光情報記録
媒体及びその製造方法に関する。

〔従来の技術〕

例えば、光ディスクにおいては、ディスク両面から使用
可能なように、基板上の光記録膜を相対向する形で貼り
合わせる両面貼り合わせ型のものがある。

ところで、従来、レーザーディスクでは特開昭５８−６
５３６号公報、特開昭５８−６５３７号公報等に示され
ているように、ディスクの貼り合わせにホットメルト接
着剤あるいはエポキシ系接着剤が用いられている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし前者ではＩＳＯで標準化されたマグハブクランプ
方式の場合、レーザーディスクのように上下からメカニ
カルにクランプするのと異なり、スピンドルは片側にし
か引っ掛かっていないので、ディスクドライブ内では発
生する熱で接着剤層のクリープが発生し、ディスクの偏
心や偏心の増大によるクランプはずれが起こる危険性が
ある。

また後者では耐熱クリープ性は有するが接着剤層が硬い
ため、温度・湿度の変化に伴う基板の伸縮により生じる
記録膜の応力ひずみを緩和できないため、記録膜にクラ
ックが発生する危険性がある。

この発明は、上述の熱クリープあるいはクラックの発生
という欠点を解決し、以て耐久性に優れた光情報記録媒
体及びその製造方法を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕 上記目的のために本発明は、ガラス基板と紫外線硬化樹
脂あるいはプラスチックで構成された光情報記録媒体基
板上に、Ｉｎ−Ｓｅ系の相変化膜あるいはＴｂ−Ｆｅ−
Ｃｏ系の光磁気記録膜のごとき、孔形成によらずピット
を形成する光記録膜を形成した光情報記録媒体において
、相対向して設けた光記録膜間に半硬化状態の紫外線硬
化性粘接着剤層を介在させるとともに、光記録膜側部の
透明の基板間に完全硬化状態の紫外線硬化性粘接着剤層
を介在させたことを特徴とする。

また、基板上に設けた光記録層を相対向させて貼り合わ
せる接着剤として、紫外線硬化性粘接着剤を用い、この
接着剤を保護膜を介して光記録膜間に塗布するとともに
、光記録膜側部の透明の基板間に充填塗布し、紫外線を
照射して光記録膜間の接着剤を半硬化させ、かつ基板間
の接着剤を完全硬化させたことを特徴とする。

〔作用〕

本発明では、光情報記録媒体の貼り合わせ用の接着剤と
して、放射線硬化性と粘着性を有する接着剤（シリコン
系粘着剤やポリエステル系ホットメルト接着剤の末端あ
るいは側鎖にアクリル基を導入あるいはゴム系樹脂にア
クリルオリゴマーをブレンド）を用い、媒体にロールコ
ートし、放射線量を調整、接着層を半硬化（粘弾性が残
るように）させ、２枚の媒体を貼り合わせ、記録膜部の
クラック発生を防止する。さらに記録膜のついていない
透明部分に放射線（紫外光）を照射し、この部分を完全
に硬化させることにより、熱によるクリープの発生を防
ぐ。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

図は本発明の一実施例に係る光デイスク媒体の断面図で
ある。

１）ポリカーボネート（ＰＣ）、ポリエーテル（ＰＥ）
、ポリオレフィン（ＰＯ）のうちいずれかを射出成型し
て得られたプリフォーマットされた光デイスク基板１に
、エンハンス膜２、Ｔｂ−ＦｅＣｏ系光磁気記録膜３、
無機あるいは金属保護膜４を順次積層し、接着剤のコー
ティング時の傷防止層として紫外線硬化樹脂（表面硬度
Ｉ（以下）を塗布・硬化させる。この紫外線硬化樹脂皮
膜５上に、ロールコータ−を用いて紫外線硬化性を有す
る粘着剤（アクリル基を末端あるいは側鎖に導入したシ
リコンゴム系粘着剤）あるいはホットメルト接着剤（ア
クリル基を末端あるいは側鎖に導入した炭化水素系ゴム
やポリエステル系ホットメルト接着剤およびアクリルオ
リゴマーをブレンドしたアクリルゴム系ホットメルト接
着剤）［６を約３０μｍの厚さに塗布し、波長３６５ｎ
ｍの紫外線を約１０１００Ｏ／ｃｍ”照射後、２枚を圧
着する。さらに、１０００〜１５００ｍＪ／ｃｍ”紫外
線を照射し、記録膜３のついていない透明部分の接着剤
層６′のアクリル成分を完全に反応硬化させる。このよ
うにして作製した光デイスク媒体は、内周と外周が完全
に硬化した接着剤層６′で貼り合わされているため、耐
熱クリープ特性に優れ（接着面積２０ｍｍ角のテストピ
ースで、２００ｇ荷重下、１００℃で６時間以上クリー
プなし、後照射なしでは３．５時間でクリープ発生）、
また記録膜３部は温度・湿度変化により基板ｌと記録膜
３の伸縮率差で生じる応力歪が接着剤層６の粘弾性によ
って緩和する構造となっているため、記録膜にクラック
が発生することがない。

２　）　Ｐｈｏｔｏ　−Ｐｏｌｙｍｅｒｉｚａｔｉｏｎ
　　（２Ｐ大）によって作製したガラス−２２からなる
プリフォーマットされた光デイスク基板ｌに無機下地膜
２、Ｉｎ−Ｓｅ系相変化型光記録膜３、無機あるいは金
属保護膜４を順次積層する。次に、保護膜４層の上に保
護膜４層との接着力が強い紫外線あるいは電子線硬化型
樹脂を塗布後、放射線を照射、樹脂を硬化させ、樹脂層
５（表面硬度Ｈ以下）を形成する。この樹脂層５の上に
、１０”１５ｍｏ１％アクリル酸エステルあるいはメタ
クリル酸エステルをグラフト重合、共重合したブタジェ
ン系、イソプレン系ゴムをアクリルオリゴマー、反応性
希釈剤に溶解した粘度１００〜２００ｃｐの溶液をスピ
ンコードし、波長３６５ｎｍの紫外線を約１０００　ｍ
　Ｊ　／　ｃ　ｍ　２照射し、半硬化の状態で２枚のデ
ィスクを圧着後さらに５００〜１０００ｍＪ／ｃｍ２照
射し、記録膜３のない透明部分の接着剤層６′を完全硬
化させる。これにより実施例Ｉと同様の効果が得られ、
耐熱クリープ特性に優れ、記録膜３にクラックが発生し
ない光デイスク媒体が得られる。またゴム系樹脂に紫外
線の透過率を大きく下げない範囲（５ｗｔ％以下）でカ
ーボンブラック、Ｓｉｎｇのようなフィラーを添加する
ことで接着層のクリープ特性をさらに向上できる。

〔発明の効果〕

以上説明したようにアクリルオリゴマーをブレンドある
いはアクリル基（ＣＨｚ　＝ＣＨＣＯＯ）を導入した粘
着性を有する接着剤層に紫外線を照射し、半硬化状態に
することで粘弾性を持たせることができ、これにより、
記録膜に生じる応力歪の緩和が容易になる。さらに記録
膜のない透明部に紫外線を照射し、完全硬化させること
により２枚の媒体が記録膜のない部分で完全に接着され
、接着剤層も架橋等により強度を増し、耐熱クリープ特
性が向上する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例に係る光デイスク媒体の縦断面図
である。 １・・・光デイスク基板、２・・・エンハンス膜、下地
膜、３・・・光記録膜、４・・・無機保護膜、５・・・
紫外線硬化樹脂、６・・・紫外線硬化性粘着剤（半硬化
）、６′・・・紫外線硬化性粘着剤（完全硬化）。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ガラス基板と紫外線硬化樹脂あるいはプラスチッ
   クで構成された光情報記録媒体基板上に、Ｉｎ−Ｓｅ系
   の相変化膜あるいはＴｂ−Ｆｅ−Ｃｏ系の光磁気記録膜
   のごとき、孔形成によらずピットを形成する光記録膜を
   形成した光情報記録媒体において、相対向して設けた光
   記録膜間に半硬化状態の紫外線硬化性粘接着剤層を介在
   させるとともに、光記録膜側部の透明の基板間に完全硬
   化状態の紫外線硬化性粘接着剤層を介在させたことを特
   徴とする光情報記録媒体。
2. （２）ガラス基板と紫外線硬化樹脂あるいはプラスチッ
   クで構成された光情報記録媒体基板上に、Ｉｎ−Ｓｅ系
   の相変化膜あるいはＴｂ−Ｆｅ−Ｃｏ系の光磁気記録膜
   のごとき、孔形成によらずピットを形成する光記録膜を
   形成した光情報記録媒体の製造方法において、基板上に
   設けた光記録層を相対向させて貼り合わせる接着剤とし
   て、紫外線硬化性粘接着剤を用い、この接着剤を保護膜
   を介して光記録膜間に塗布するとともに、光記録膜側部
   の透明の基板間に充填塗布し、紫外線を照射して光記録
   膜間の接着剤を半硬化させ、かつ基板間の接着剤を完全
   硬化させたことを特徴とする光情報記録媒体の製造方法
   。