JPH0216402Y2 - - Google Patents

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JPH0216402Y2
JPH0216402Y2 JP1982066456U JP6645682U JPH0216402Y2 JP H0216402 Y2 JPH0216402 Y2 JP H0216402Y2 JP 1982066456 U JP1982066456 U JP 1982066456U JP 6645682 U JP6645682 U JP 6645682U JP H0216402 Y2 JPH0216402 Y2 JP H0216402Y2
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recording
crosstalk
windings
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JP1982066456U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は多チヤンネルのテープレコーダにおけ
るクロストーク量低減回路に関する。
多チヤンネルのテープレコーダにおいては、一
つの録音/再生ヘツド内に複数のコアおよびヘツ
ド巻線が極めて密に配置されているため、その磁
気的な結合により、隣接するトラツクの音声が混
入する、いわゆるクロストーク(漏話)が重要な
問題となる。実際、トラツク間隔の狭い多チヤン
ネルのテープレコーダでは、隣接するトラツクが
録音状態である場合、クロストーク量が再生レベ
ルと同等もしくはそれ以上となるため、その悪影
響は極めて大きい。
しかして、従来より上記クロストークを低減す
るために種々の対策がとられてきたが、ヘツド巻
線間の相互誘導に係るクロストーク量はヘツドの
特性により決定されるため、ヘツド内部の磁気シ
ールド等の構造面に手を加えるしか改良のしよう
がなく、それにも自ら限界があつた。
本考案は上記の点に鑑み提案されたものであ
り、ヘツド巻線と録音、再生アンプとの接続ライ
ンに抵抗、コンデンサ等の受動素子よりなる付加
回路を設け、ヘツド巻線間の誘導結合により生じ
たクロストークを容量結合にて得た信号と合成す
ることにより打消し、構成簡易にしてクロストー
ク量の大幅な低減を可能としたクロストーク量低
減回路を提供することを目的とする。
以下、実施例を示す図面に従つて本考案を詳述
する。
第1図は本考案に係るクロストーク量低減回路
の一実施例を示す具体的回路図である。図におい
て構成を説明すると、録音/再生ヘツドRPHの
各ヘツド巻線HC1,HC2,〜,HC5の各接地側端
子は夫々抵抗R12,R22,〜,R52(実際の値とし
ては数10Ω〜数100Ω)を介して接地されこれら
の抵抗R12,R22,〜R52と並列にスイツチS11
S21,〜,S51がその両端を短絡するように接続さ
れている。これらのスイツチS11,S21,〜,S51
は、リレーまたは半導体スイツチ等から構成され
るもので、開閉制御可能であり、制御回路Aから
与えられる制御信号により適宜に開閉する。すな
わち、制御回路Aは録音トラツクおよびその隣接
トラツクのスイツチのみを開とし、その他を閉と
する信号を送出する。また、各ヘツド巻線HC1
HC2,〜,HC5の接地側端子は隣接するヘツド巻
線の同じく接地側端子とCRネツトワーク1,2,
〜,5を夫々介して接続されている。CRネツト
ワーク1,2,〜,5は例えば図中に示す如く抵
抗とコンデンサの直列回路で構成されるが、これ
に限定されるものでなく、容量性を有する他の構
成に置き換えることも可能である。一方、各ヘツ
ド巻線HC1,HC2,〜,HC5の他端は録音/再生
を選択する切換スイツチS12,S22,〜,S52の共
通端子に夫々接続され、切換スイツチS12,S22
〜,S52の図中P側(再生側)の選択端子には再
生アンプPA1,PA2,〜,PA5の入力端が、R側
(録音側)には録音アンプRA1,RA2,〜,RA5
の出力端が夫夫接続されている。なお、再生アン
プ、録音アンプ以後の構成は一般に良く知られた
テープレコーダの回路であるため省略してある。
また、図においては5チヤンネル分の構成だけを
示したが、チヤンネル数はこれより多くても、ま
たは少なくても本考案が適用できることは言うま
でもない。
以下、第1図の回路に従つて動作を説明する
が、説明の便宜上、第3トラツク(ヘツド巻線
HC3)が録音状態、他のトラツクは再生状態にあ
るものとする。
しかして、録音状態にある第3トラツクのヘツ
ド巻線HC3には録音アンプRA3から録音電流IR
供給され、それと直列に接続された抵抗R32の両
端にはV3≒IR・R32なる電圧が生じる。そしてこ
の電圧はCRネツトワーク2,3を介して隣接す
る第2および第4トラツクの抵抗R22,R42に位
相が前記第3トラツクの録音電流IRより約90゜進
み、かつ録音電流IRに応じた振幅をもつ電圧V2
V4を生ぜしめる。また、隣接トラツク同志が再
生の時はCRネツトワークにより再生クロストー
クを悪化させてしまう不都合があるため録音トラ
ツクとその隣接トラツク以外のトラツクにおいて
は、ヘツド巻線と直列接続された抵抗(第1図に
おいてはR12,R52)の両端をスイツチによりシ
ヨートし、CRネツトワークを通過してきた信号
を接地して回路に影響を与えないようにしてい
る。そしてこのスイツチの開閉は制御回路Aによ
り行われる。なお、制御回路Aの具体的な回路構
成は示していないが、切換スイツチS12,S22
〜,S52等の状態を入力とし、その入力に対応し
た出力を得る一対一対応であるから、論理素子を
用いても、あるいはデイスクリートでも容易に構
成することができる。
一方、ヘツド巻線間の相互誘導作用により、録
音状態にあるトラツクと隣接したトラツクのヘツ
ド巻線HC2,HC4の両端には、録音電流IRより90゜
位相の遅れた電圧V2M,V4M、すなわちクロスト
ークの原因となる電圧信号が発生している。つま
り、図からは明らかでないがヘツドの構造からい
つて、隣接するヘツド巻線とはマイナスの相互イ
ンダクタンスを有するため、録音電流より90゜位
相が遅れた電圧が生じることになる。なお、ヘツ
ド巻線の極性が異なる場合は、ヘツド巻線の接続
を逆にするか、または録音アンプ、再生アンプの
出力を反転させればよいことであり、本考案の本
質的な事項ではない。
さて、上述のようにして得られた電圧を図示す
れば第2図の如くなる。図からも明らかなように
ヘツド間の相互誘導により生じた電圧V2M,V4M
とCRネツトワーク2,3を介して抵抗R22,R42
に生じた電圧V2,V4とは位相がほぼ逆相となり、
抵抗値およびコンデンサ等の値を適当に設定する
ことにより互いに打消すことができる。理想的に
はクロストークを完全にゼロとすることが可能で
あるが、考案者の行つた実験によれば、本考案の
実施以前に比べて1/10〜1/30に低減することが可能 である。なお、クロストーク量は第3図に示す如
く、低・中域においては相互インダクタンスによ
り6dB/octで増加し、高域においては巻線間結
合容量等によりa,bなる特性を有する場合があ
り、このクロストーク周波数特性に合わせた特性
をもつCRネツトワークを設計すれば、低域から
高域の全オーデイオ帯域にわたつて一様にクロス
トーク量を低減することが可能である。しかし
て、第1図に示した抵抗とコンデンサの直列接続
によるCRネツトワークにおいても、基本的には
容量性であるため打消し電圧も低・中域では
6dB/octで上昇する特性をもつており、ヘツド
のクロストーク周波数特性と非常によく一致し、
クロストーク量低減の効果も大きい。
以上のように本考案にあつては、多チヤンネ
ル、テープレコーダの録音/再生ヘツドにおい
て、隣接するヘツド巻線の接地側端子間を接続す
るCRネツトワークと、クロストーク量低減のた
め前記各ヘツド巻線の接地側端子と接地間に直列
挿入された抵抗と、これらの抵抗と並列に接続さ
れるスイツチの開閉を制御する制御回路とを設
け、この制御回路により録音状態にあるトラツク
およびその隣接トラツクのヘツド巻線にかかる前
記スイツチのみを開成するようにしたので、簡単
な構成にてクロストーク量を大幅に低減すること
が可能であり、従来録音補償が少なくて済む速い
テープスピードでしか行えなかつた操作、例えば
隣接トラツク間でのピンポン録音等も、その半速
のテープスピードにて容易に行うことが可能であ
る。
また、回路は対称性を有していることから、一
方のヘツドが録音(再生)、他方のヘツドが再生
(録音)でも有効にクロストーク打消しの動作を
行うことができ、多チヤンネル、多重録音等にも
適用できる。
なお、本考案のクロストーク量低減回路はアナ
ログ・レコーダに限らず、デジタル・レコーダの
ヘツド・クロストークに対しても同様の効果が期
待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のクロストーク量低減回路の一
実施例を示す具体的回路図、第2図、第3図はそ
の説明図である。 RPH……録音/再生ヘツド、HC1,〜,HC5
……ヘツド巻線、R11,〜,R51,R12,〜,R52
……抵抗、C1,〜,C5……コンデンサ、1,〜,
5……CRネツトワーク、S11,〜,S51……スイ
ツチ、A……制御回路、S12,〜,S52……切換ス
イツチ、PA1,〜,PA5……再生アンプ、RA1
〜,RA5……録音アンプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 多チヤンネル、テープレコーダの録音/再生ヘ
    ツドにおいて、隣接するヘツド巻線の接地側端子
    間を接続するCRネツトワークと、クロストーク
    量低減のため前記各ヘツド巻線の接地側端子と接
    地間に直列挿入された抵抗と、これらの抵抗と並
    列に接続されるスイツチの開閉を制御する制御回
    路とを設け、この制御回路により録音状態にある
    トラツクおよびその隣接トラツクのヘツド巻線に
    かかる前記スイツチのみを開成することを特徴と
    したクロストーク量低減回路。
JP6645682U 1982-05-06 1982-05-06 クロスト−ク量低減回路 Granted JPS58170014U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6645682U JPS58170014U (ja) 1982-05-06 1982-05-06 クロスト−ク量低減回路

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JP6645682U JPS58170014U (ja) 1982-05-06 1982-05-06 クロスト−ク量低減回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58170014U JPS58170014U (ja) 1983-11-12
JPH0216402Y2 true JPH0216402Y2 (ja) 1990-05-07

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ID=30076324

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5030706B2 (ja) * 1972-08-31 1975-10-03

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5030706U (ja) * 1973-07-13 1975-04-05

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JPS5030706B2 (ja) * 1972-08-31 1975-10-03

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JPS58170014U (ja) 1983-11-12

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