JPH0422404Y2 - - Google Patents

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JPH0422404Y2
JPH0422404Y2 JP18781484U JP18781484U JPH0422404Y2 JP H0422404 Y2 JPH0422404 Y2 JP H0422404Y2 JP 18781484 U JP18781484 U JP 18781484U JP 18781484 U JP18781484 U JP 18781484U JP H0422404 Y2 JPH0422404 Y2 JP H0422404Y2
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【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] この考案は、多チヤンネル用のテープレコーダ
等において録音と再生を兼ねた磁気ヘツドが各チ
ヤンネルに対応して1つのケース内に複数個格納
されている場合、漏れ磁束によつて磁気ヘツド間
に発生する漏話を電気的に打ち消す漏話除去回路
に関するものである。
[考案の技術的な背景] テープレコーダ等の磁気ヘツドは、高透磁率の
材料を用いて形成されたコアにコイルが巻かれて
おり、磁気テープなどに録音する際には、通常、
録音増幅器を介してこのコイルに比較的大きなバ
イアス電流と録音信号電流とが流される。磁気テ
ープから録音信号を再生する場合にはバイアス電
流が断たれ、コイルに発生する微弱信号が再生増
幅器で増幅されるようになつている。多チヤンネ
ルのテープレコーダにおいては、このようなチヤ
ンネル数と同数の磁気ヘツドが一般には一つのケ
ース内に隣接して収容されるから、磁気ヘツド相
互間には注意深く磁気シールドが施される。しか
しながら、ケース内の狭い空間においてはシール
ドの程度にも限度があるので、録音時に大きな電
流が流されると漏れ磁束も増加し、隣接する磁気
ヘツドに交差してある程度の漏話が生じることは
避けられなくなり、特に比較的高い周波数におい
てより顕著に生じる。
この場合、録音だけを行ない再生は行わないの
であれば漏話があつてもとくに支障はないが、例
えば第1チヤンネルにある信号を録音しながら第
2チヤンネルから録音済みの他の信号を再生しよ
うとすると、この再生音の中に第1チヤンネルか
ら漏れた録音中の信号が混入してきて著しく耳障
りになることがある。このため、従来のテープレ
コーダ等においては、同じ磁気テープ上のあるチ
ヤンネルに録音しながら他のチヤンネルの録音信
号を再生するというようなことは困難であり、そ
のような場合には、録音および再生用として一般
に2台のテープレコーダを用意する必要があつ
た。このようなことから、漏話の少ない多チヤン
ネル用の磁気ヘツドがユーザから望まれていた。
[考案の目的] この考案は上記の要望にこたえるためになされ
たもので、その目的は、録音中の信号の一部を取
り出して再生増幅器に加えることにより磁気ヘツ
ドから漏れる磁束の影響を電気的に打ち消すよう
にした構成が簡単な多チヤンネル用テープレコー
ダの漏話除去回路を提供することにある。
[実施例] 以下、この考案を添付図面に示された実施例に
より詳細に説明する。
第1図には、第1チヤンネル1と、このチヤン
ネルと同じように構成された第2チヤンネル2と
を有するテープレコーダの回路が示されている。
上記第1チヤンネル1を参照すると、被録音信号
とこの信号に重畳されたバイアス信号とは、入力
端子3を介して録音増幅器4の一方の入力側に加
えられ、この録音増幅器4の出力信号電流は磁気
ヘツド5内のコイル6に流されるようになつてい
る。この電流によつて誘起される磁束により、磁
気テープ7上の図示しない第1トラツクに上記第
1チヤンネル1の入力信号が録音される。この場
合、録音/再生用の切換器8は図示のように「録
音」側に接続される。これにより、上記コイル6
に加えられた録音用の信号電流は接地側に流れ、
次段の再生増幅器11には信号が加わらないよう
になつている。
上記磁気ヘツド5には磁気シールド9が施され
ていて、図示しない上記第1トラツク以外の方向
には磁束の漏れが少なくなるようにされている。
上記録音増幅器4には一般のテープレコーダと同
様に録音利得補償回路10が接続され、第3図イ
に示されるように、被録音信号の比較的高域周波
数帯における録音損失が補償されるようになつて
いる。この場合、上記録音利得補償回路10の入
力側は上記録音増幅器4の出力側に接続され、そ
の出力側は上記録音増幅器4の他方の入力端に接
続される。上記第1トラツクに録音された信号を
再生する場合には、上記切換器8を「再生」側に
切り換えればよい。この状態で磁気テープ7を移
動させると、コイル6には磁化された上記第1ト
ラツクの録音信号に追随して電流が流れ、上記再
生増幅器11の一方の入力端に加えられる。この
再生増幅器11からの出力は、出力端子12を介
して例えば図示しないスピーカ等に送られる。こ
の場合、上記再生増幅器11には通常のテープレ
コーダと同様に再生利得補償回路13が接続され
ている。この再生利得補償回路13の入力側は上
記再生増幅器11の出力側に接続され、その出力
側は上記再生増幅器11の他方の入力端に接続さ
れている。これにより、例えば第3図ロに示され
ているように録音信号の比較的低域周波数帯にお
ける再生損失が補償されるようになつている。し
たがつて、例えば第1チヤンネル1のトラツクに
録音された信号を再生する場合の総合利得は同図
ハのAに示されるように周波数に対して比較的平
坦な特性となる。
次に、再び第1図に戻つて第2チヤンネル2を
参照すると、この第2チヤンネル2は上記したよ
うに第1チヤンネル1と同様に構成されており、
その対応する各構成ブロツクには第1チヤンネル
1と同一の参照符号にダツシユ(′)が付されて
いるのみであるから、個々のブロツクの説明は省
略する。
この考案によるテープレコーダの回路が一般の
テープレコーダの回路と特に異なる点は、上記第
1チヤンネル1と第2チヤンネル2にそれぞれ同
じ構成の漏話除去回路15,15′が設けられて
いることである。この場合、第1チヤンネル1に
設けられた漏話除去回路15の入力側は、上記録
音増幅器4の出力側と録音利得補償回路10の入
力側とを結ぶ共通配線に接続され、その出力側
は、第2チヤンネル2における上記再生増幅器1
1′の他方の入力端と再生利得補償回路13′の出
力側とを結ぶ共通配線に接続される。また、第2
チヤンネル2に設けられた漏話除去回路15′の
入力側は、上記録音増幅器4′の出力側と録音利
得補償回路10′の入力側とを結ぶ共通配線に接
続され、その出力側は、第1チヤンネル1におけ
る上記再生増幅器11の他方の入力端と再生利得
補償回路13の出力側とを結ぶ共通配線に接続さ
れる。
漏話除去回路15,15′の内部構成の一例は
第2図に示されおり、それぞれ抵抗とコンデンサ
およびコイル等により一種のT形のフイルタで構
成されている。すなわち、抵抗16とコンデンサ
17および抵抗18がこの順に接続されて直列回
路が形成され、抵抗16とコンデンサ17の接続
点と接地との間にはトラツプ19が接続されてい
る。トラツプ19はコンデンサ20とコイル21
の直列回路で構成され、磁気ヘツド5,5′のバ
イアス信号に共振するように設定され、これによ
りトラツプ19がバイアス信号で共振するとその
インピーダンスが急激に低下し、バイアス信号の
周波数成分を接地側へバイパスする。したがつ
て、低域から所定帯域まではコンデンサ17によ
つて周波数が高くなるにしたがつてインピーダン
スが減少するので、漏話除去回路15,15′の
通過利得も上昇し、所定帯域以降バイアス信号の
周波数までは抵抗16と18の和のインピーダン
スにより通過利得は平坦状に維持される。その後
周波数がバイアス信号の周波数まで高くなると、
トラツプ19が共振しそのインピーダンスが急激
に低下し、抵抗16とトラツプ19のインピーダ
ンスによつて形成されるアツテネータによつて減
衰が生じ、通過利得も急激に低下し、この信号は
出力されない。
このような構成の漏話除去回路15,15′を
備えたテープレコーダの回路において、例えば第
1チヤンネル1である信号を録音しながら第2チ
ヤンネル2で他の録音済みの信号を再生したとす
ると、上記したように磁気ヘツド5から若干の磁
束が漏れて磁気ヘツド5′に交差し漏話が発生す
る。この漏話信号は例えば上記第3図ハの点線B
で示されるように、一般には周波数の高い方でよ
り大きくなり、本来の再生信号に加わつて再生増
幅器11′に入力される。
このとき、録音信号の一部が録音増幅器4の出
力側から取り出され、漏話除去回路15を介して
再生増幅器11′に加えられる。この再生増幅器
11′に加えられる信号は、上記再生信号中に含
まれる漏話信号とほぼ同相で、かつ、同じレベル
となるように漏話除去回路15,15′の定数が
設定され、かつバイアス信号の周波数成分を取り
除くようになつている。したがつて再生増幅器1
1′内において漏話信号成分が打ち消され、その
出力側には上記した第3図ハのAに示されるよう
に本来の再生信号のみが現われる。
[効果] 以上、説明したように、この漏話除去回路1
5,15′等は、例えば抵抗16,18とコンデ
ンサ17などの直列回路と、コンデンサ20およ
びコイル21の直列共振回路からなるトラツプ1
9とでT形に構成された簡単な回路であるが、録
音増幅器4又は4′からバイアス信号の周波数成
分を取り除いた形の録音信号の一部を取り出し、
この漏話除去回路15又は15′を介して例えば
隣接するチヤンネルの再生増幅器11′又は11
に加えられることにより、漏話信号を電気的に打
ち消すことができる。
このため、隣接チヤンネルを用いて録音と再生
とを同時に行なうことが可能となつた。また、高
価な磁気シールドを狭い磁気ヘツド内で現在以上
に厳重にする必要がなく、低コストで高性能化が
得られるようにもなつた。なお、回路構成が簡単
なため量産品に対して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
添付図面はいずれもこの考案による漏話除去回
路の実施例に係り、第1図はこの漏話除去回路を
適用したテープレコーダの一部回路のブロツク線
図,第2図は漏話除去回路の具体的な構成の一例
を示す結線図、第3図は上記第1図に示された回
路の作用説明用の利得/周波数特性図である。 図中、1は第1チヤンネル、2は第2チヤンネ
ル、4,4′は録音増幅器、5,5′は磁気ヘツ
ド、6,6′はコイル、7は電磁テープ、8,
8′は切換器、11,11′は再生増幅器、15,
15′は漏話除去回路、16,18は抵抗、17,
20はコンデンサ、19はトラツプ、21はコイ
ルである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数のチヤンネルを有し、磁気ヘツドを介して
    その1つのチヤンネルに信号を録音するとともに
    隣接する他のチヤンネルの既録音信号を再生する
    テープレコーダの漏話除去回路であつて、抵抗と
    コンデンサとからなる直列回路と、上記磁気ヘツ
    ドのバイアス信号の周波数成分を接地側にバイパ
    スするため上記抵抗とコンデンサの接続点と接地
    との間に接続されたコンデンサとコイルとからな
    る直列共振回路とを備えてなり、上記直列回路の
    一端が上記磁気ヘツドに加えられる録音信号の増
    幅側に接続されるとともに他端は上記再生信号の
    増幅側に接続され、上記磁気ヘツドの録音用素子
    から隣接する再生用素子に及ぼす磁気的な漏話を
    上記再生信号の増幅側において電気的に打ち消す
    ことを特徴とするテープレコーダの漏話除去回
    路。
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