JPH02162094A

JPH02162094A - 熱転写シート

Info

Publication number: JPH02162094A
Application number: JP63316323A
Authority: JP
Inventors: Akemi Iwata; 岩田　珠美; Hideo Fujimura; 藤村　秀夫
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1988-12-16
Filing date: 1988-12-16
Publication date: 1990-06-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は昇Ｊ＃性染料（熱移′４′Ｆ性染料）を用いた
熱転写シートに関し、東に詳しくは熱転写時のサーマル
ヘッドと熱転写シートとのスティッキング現象を解決し
た熱転写シートの提供を目的とする。

（従来の技術）従来１種々の熱転写方法が公知であるか、それらの中で
昇華性染料を記録剤とし、これをポリエステルフィルム
等の基材フィルムに担持させて熱転写シートとし、ｙＬ
苓性染料で染着可能な被転写材、例えば、紙やプラスチ
ックフィルム等に染料受容層を形成した受像ジートドに
各種のフルカラー画像を形成する方法が提案されている
。この場合には加熱手段としてプリンターのサーマルヘ
ッドが使用され、極めて短時間の加熱によって３色又は
４色の多数の色ドツトを被転写材に転移させ、該多色の
色ドツトにより原稿のフルカラー画像を再現するもので
ある。

この様に形成された画像は、使用する色材が染料である
ことから非常に鮮明であり、且つ透明性に優れている為
、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従来
のオフセット印刷やグラビア印刷による画像と同様であ
り、且つフルカラー写真画像に匹敵する高品質の画像が
形成可能となっている。

（発明か解決しようとしている問題点）Ｆ記熱転写シー
トの基材フィルムとしては、コンデンサー紙の様な紙類
が使用されることもあるが、この様な薄紙は強度が低く
、特に引き裂きに弱いので、例えば、ポリエステル樹脂
の様な強靭なプラスチックのフィルムを基材フィルムと
して使用することか望ましい。

しかしながら、この場合にも次の様な問題点が生じる。

即ち、印字の際に加熱ヘットより熱転写シートに２５０
乃至３００で萌後或いはそれ以トの高熱が加わり、基材
フィルムがヘッドに一部融着するという現象が生じ、熱
転写シートの送りが妨げられる。

この現象はスティッキングと呼ばれ、記録の鮮明さを失
わせるだけでなく、熱転写シートの走行不良等の操作上
のトラブルを招くことになる。

又、熱により基材フィルムにシワが生じ、染料画像の色
ずれを生じることもある。これは印字画像の濃淡が部分
的に片寄りがある場合に特に発生し易い。

熱転写シートの基材フィルムとしてプラスチックフィル
ムの使用を可能にする方策としては、熱硬化性樹脂等の
耐熱保護層を染料層とは反対の面に設けること等が提案
されている。

しかしながら、これらの方法を用いても、記録のスピー
ド化を図る為にスティッキング現象の防止に有効な程耐
熱保護層を厚くすると、印字画像の解像度が低下するこ
とから充分な解決策となり得ていない。

従って、本発明の目的は、昇華性染料を使用する熱転写
方法において、熱転写時にスティッキングを生じること
なく、十分に濃度のある鮮明な画像を与える熱転写シー
トの提供を目的とする。

（問題点を解決する為の手段）Ｆ北口的は以下の本発明によって達成される。

即ち、本発明は、基材フィルムの表面に染料層を形成し
てなる熱転写シートにおいて、ト記基材フィルムが二塩
基酸成分としてナフタレンジカルボン酸を含む線状ポリ
エステルからなることを特徴とする熱転写シートである
。

（作　　用）一般に感熱記録法において記録に必要なエネルギーは、
溶融転写法の場合は約０．７ｍＪ／ｄｏｔ迄程度であり
、一方、昇華転写法の場合は約２．３ｍＪ／ｄｏｔ迄程
度であり、記録に際しては基材フィルムにかかる熱量は
、昇華転写法では溶融転写法の３倍以上である。この（
玉な点から感熱昇華転写法では特に熱転写シートの耐熱
性が重要であり、本発明者は、上記の様な二塩基酸成分
としてナフタレンジカルボン酸を含む線状ポリエステル
からなるフィルムを熱転写シートの基材フィルムとして
用いることで、特に高い耐熱性を必要とする昇華転写法
におけるスティッキングの問題が容易に解決されること
を知見した。

従って、本発明によれば、熱転写シートの基材フィルム
として、Ｌ配線状ポリエステルからなるフィルムを使用
することによって、熱転写時にスティッキングを生しる
ことなく、十分に濃度のある鮮明な画像を与える熱転写
シートが提供される。

（好ましい実施態様）次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説明
する。

本発明の熱転写シートの基材フィルムとして使用するフ
ィルムは、その二塩基酸成分がナフタレンジカルボン酸
、好ましくはナフタレン−２，６−ジカルボン酸を主成
分としたポリエチレンナフタレンジカルボキシレート（
以下ＰＥＮと言う）フィルム、好ましくはポリエチレン
−２，６−ナフタレンジカルボキシレートフィルムであ
り、塩基酸成分のうち、ナフタレン−２，６−ジカルボ
ン酸が８５モル％以上を占めるのが好ましい。

又、ナフタレン−２，６−ジカルボン酸に他の塩基酸成
分、例えば、ナフタレン−２，７−ジカルボン酸、脂肪
族ジカルボン酸、イソフタル酸。

テレフタル酸等を混合して使用してもよい。

又、ジオール成分としてエチレングリコールを８５モル
％以上含むことが望ましい。

又、本発明におけるＰＥＮフィルム中に、微粒子シリカ
等の微粒子や燐酸、亜燐酸及びそれらのエステル等の安
定剤が含まれていてもよい。

本発明におけるＰＥＮフィルムは一般的な方法を用いて
延伸し二軸配向フィルムとすることが好ましい。

又、本発明におけるＰＥＮフィルムは更に耐熱性を向ト
させる為にアニーリング処理を施してもよい。アニーリ
ング処理方法としては、例えば、１３０℃の金属ロール
に密着し、約１０秒間加熱する方法があるかこれに限定
されるものではない。

本発明における熱転写シートの基材フィルムの厚みは薄
すざると耐熱性が不足し、厚すぎると染料の移行効率が
低くなる。よってその好ましい厚みは０．５乃至５０μ
ｍ、特に好ましくはｌ乃ｔ２０μｍのフィルムであり、
又、形状においては、所定の寸法に裁断した枚葉状フィ
ルムであってもよく、又、連続状或いは巻取状フィルム
であってもよく、更に幅の狭いテープ状フィルムであっ
てもよい。

本発明において特に好ましい基材フィルムは、主成分と
してナフタレン−２，６−ジカルボン酸を８５モル％以
上含む二軸配向線状ポリエステルであり、基材フィルム
としての長さ方向と幅方向のヤング率の和か１．２００
　ｋｇ／　ｍｍ’以上、破断強度５０ｋｇ／ｍｔｎ”以
し、密度１，３４５ｇ／ｃｍ″乃至１，３６５ｇ／ｃｍ
’、ガラス転８温度７０℃以トのものである。この林な
ＰＥＮフィルムとしては１例えば、音大−より「Ｑフィ
ルム」の商品名で市販され、市場から８紡に人手し得る
ものであり、特に本発明における基材フィルムは表面粗
さＲａ＝０．００３μｍ乃至０．０５０μｍのものか好
ましい。

上記の如き基材フィルムは、その表面に形成する染料層
との密着力が乏しい場合にはその表面にブライマー処理
やコロナ放電処理を施すのが好ましい。

上記の様な基材フィルム上に形ｐｉ＆する昇華性（熱移
行性）染料層は染料を任意のバインダー樹脂で担持させ
た層である。

使用する染料としては、従来公知の熱転写シートに使用
される染料はいずれも本発明にイｆ効に使用可能であり
、特に限定されない。例えば、幾つかの好ましい染料と
しては、赤色染料として、ＭＳレッドＧ、マクロレック
スレッドバイオレットＲ、セレスレッド７Ｂ、サマロン
レッドＨＢＳＬ、ＳＫ／Ｌ／ビン５ＥＧＬ、パイミクロ
ンＳＮ　ｖＰ　　２６７０、レゾリンレッドＦ３ＢＳ等
が挙げられ、又、黄色の染料としては、ホロンブリリア
ントイエローＳ−６ＧＬ、ＰＴＹ−５２、マクロレック
スイエロー６Ｇ、テラジルゴールダンイエロー２Ｒ５等
が挙げられ、又、１１色染料としては、カヤセットブル
ーフ１４、ワタソリンプルーＡＰ−ＦＷ、ホロンブリリ
アントブルーＳ−Ｒ１ＭＳブルー１００、ダイト−ブル
ーＮｏ、１等が挙げられる。

Ｅ記の如き熱移行性染料を担持する為のバインダー樹脂
としては、従来公知のものかいずれも使用出来、好まし
いものを例示すわば、エチルセルロース、とドロキシエ
チルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セル
ロース、酢醋酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリ
ビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポリエス
テル等が挙げられるが、これらの中では、セルロース系
、アセタール系、ブチラール系及びポリエステル系等が
特に好ましい。

染料層は形成すべき画像がモノカラーである場合は航記
染料のうちから任意の１色を選択して各所定の形成パタ
ーンに沿って形成し、一方、形成すべき画像が多色カラ
ー画像である場合には、適当なシアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラック等の中から所定の色相のものを選択し、
任意に組み合せて形成することが出来る。

本発明の熱転写シートの染料層は基本的には上記の材料
から形成されるが、その他必要に応じて従来公知と同様
な各種の添加剤も包含し得るものである。

この様な染料層は好ましくは適当な溶剤中に前記の昇争
性染料、バインダー樹脂その他の任意成分を加えて各成
分を溶解又は分散させて染料層形成用塗料又はインキを
調製し、これを上記の基材フィルム上に塗布及び乾燥さ
せて形成する。

この様にして形成する染料層は０．２乃至５．０μｍ、
好ましくは０．４乃至２．０μｍ程度の厚さであり、又
、染料層中の昇華性染料は、染料層の重量の５乃至９０
重量％、好ましくは１０乃至７０重量％の量で存在する
のが好適である。

又、本発明において基材フィルムと染料層の間に必要な
らば下塗層を設けてもよい。下塗層は基材フィルムと染
料層の接着性の改良、基材フィルムの保護等の為に設け
られるが、例えば、親水性樹脂を下塗層とした場合は、
染料層がら基材フィルムへの染料又は染料の移行を防止
するバリヤー層の役目を有する。下塗層を形成する材料
としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、アクリルポリオール系樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体系樹脂、酢酸セルロース、メチルセルロ
ース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ゼ
ラチン等染料層の染料の拡散係数が基材フィルムより小
さいものが有効である。

本発明においては、基材フィルムの染料層とは反対の面
に滑性層を設けて、サーマルヘッドと基材フィルムとの
滑り性を向上させることも好ましい。この様な滑性層を
形成する材料としては、燐酸エステル、シリコーンオイ
ル、グラファイトパウダー等か挙げられる。

本発明においては基材フィルムの他の表面に耐熱滑性層
を設けない場合でも充分に本発明の効果、即ち耐ステイ
ツキング性を発揮しつるものであるが、更に基材フィル
ムの片面に耐熱滑性層を設けてもよい。

耐熱滑性層としては、従来公知のものであればよいが、
好ましくは、ポリオール、例えば、ポリアルコール高分
子化合物とポリイソシアネート化合物及び燐酸エステル
系化合物から形成する。

この様なポリアルコール高分子化合物としては、水酸基
を有するポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂
、塩化ビニル／酢酸ビニル共重合体、ポリエーテル樹脂
、ポリブタジェン樹脂、アクリルポリオール、ウレタン
若しくはエポキシのプレポリマー又はニトロセルロース
樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、セル
ロースアセテートブチレート樹脂若しくは酢酸セルロー
ス樹脂等のうちから選択することが望ましい。

上記の樹脂はその重合単位中に水酸基を有するものの他
、末端や側８ｎに未反応の水酸基を有しているものでも
よい。本発明において特に好ましいポリアルコール高分
子化合物は、耐熱性に優れた反応生成物を生じるポリビ
ニルブチラール樹脂である。ポリビニルブチラール樹脂
としては、出来るだけ高分子量であり且つポリイソシア
ネ−１・類との反応サイトである水酸基を多く含有する
ものが好ましい。特に好ましいのはポリビニルブチラー
ル樹脂のうちで、分子量が６０，０００乃至２００，０
００、ガラス転移温度が６０乃至１１０’Ｃ，含有する
ビニルアルコール部分の重量が１５乃至４０重量％であ
るものである。

上記耐熱滑性層を形成する際に用いられるポリイソシア
ネート類としては、ジイソシアネート、トリイソシアネ
ート等のポリイソシアネートが挙げられ、これらは単独
で又は混合して用いられる。具体的には、パラフェニレンジイソシアネート、１−クロロ−２，４−フエニルジイソシアネート、２−クロロ−１，４−フエニルジイソシアネート、２．４−１−ルエンジイソシアネート、２．６−トルエ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、４．４′−ビフェニレンジイソシアネートトリフェニル
メタントリイソシアネート、４．４”、４”−トリメチ
ル−３，３”、２′トリイソシアネート、２．４．６−）リフェニルシアヌレート等が挙げられる
。

ポリアルコール高分子化合物に対してイソシアネート類
は、ポリアルコール高分子化合物１００重量部当り通常
！乃至４００重量部、好ましくは、５乃至３００重量部
の量で用いられる。

燐酸エステル系化合物は、耐熱スリップ層に滑性を与え
るものであり、具体的には東邦化学製のＧＡＦＡＣＲＤ
７２０、第−工業製薬製のブライサーフＡ−２０８Ｓ等
が用いられる。この燐酸−スチル系化合物は、ポリアル
コール高分子化合物１００重量部当り！乃至１５０ｆｆ
ｉｆｌｔ部、好ましくは５乃至１００重量部の割合で用
いられる。燐酸エステル系化合物は、バインダー中に分
子状に溶解した状態で滑剤として添加されている為、雲
母或いはタルク等の固体状の滑剤を添加した場合と比較
して、印字部におけるザラつきが生じないという利点が
ある。

耐熱滑性層は、０．０５乃至５μｍ、好ましくは、１乃
至２μｍの膜厚を有することが好ましい。この膜厚が０
．０５μｍより薄い場合は、耐熱滑性層としての効果が
充分ではなく、又、５μｍより厚い場合は、染料層への
サーマルヘッドからの熱伝達か悪くなり印字濃度が低く
なるという欠点が生じる。

本発明における熱転写シートは、耐熱滑性層と基材フィ
ルムの間に橡着性改良層を設けてもよい。

接着性改良層としては基材フィルムと耐熱滑性層の接着
をより強固するものであればよく、例えば、ポリエステ
ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリルポリオール系
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂等を単独
若しくは混合して塗布し使用する。又、必要に応じてポ
リイソシアネート等の反応性硬化剤を添加してもよい。

更にチタネート及びシラン系のカップリング剤を使用し
てもかまわない。又、必要に応じて２層以上積層しても
よい。

本発明における熱転写シートは実質的に帯電防止剤を含
有してもよく、帯電防止剤としては陽イオン型界面活性
剤（例えば、第４級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体
等）、陰イオン型界面活性剤（例えば、アルキルホスフ
ェート等）、両性イオン型界面活性剤（例えば、ベタイ
ン型のもの等）若しくは非イオン型界面活性剤（例えば
、脂肪酸エステル等）が使用出来、更にポリシロキサン
系のものも使用出来る。

上記の如き熱転写シートを用いて、画像を形成する為に
使用する受像シートは、その記録面が前記の染料に対し
て染料受容性を有するものであればいかなるものでもよ
く、又、染料受容性を有しない紙、金属、ガラス、合成
樹脂フィルムやシート等である場合には、その少なくと
も一方の表面に染料受容性に優れた樹脂から染料受容層
を形成すればよい。又、この様な染料受容層には、離型
剤として公知のポリエチレンワックス、アミドワックス
、テフロンパウダー等の固形ワックス、弗素系、燐酸エ
ステル系の界面活性剤、シリコーンオイル等を含有させ
ることが好ましい。

本発明の方法で使用する熱転写時の熱エネルギーの付与
手段は、従来公知の付与手段がいずれも使用出来、例え
ば、サーマルプリンター（例えば、■日立製作新製、ビ
デオプリンターｖｙ−１００）等の記録装置によって、
記録時間をコントロールすることにより、５乃至１００
ｍＪ／ｍｒｎ”程度の熱エネルギーを付与することによ
って所期の目的を十分に達成することが出来る。

（効　　果）以、トの如き本発明によれば、熱転写シートの基材フィ
ルムとして、二塩基酸成分としてナフタレンジカルボン
酸を含む線状ポリエステルからなるシートを使用するこ
とによって、熱転写時にスティッキングを生じることな
く、十分に濃度のある鮮明な画像を与える熱転写シート
が提供される。

又、好ましい実施態様では、基材フィルムの背面に耐熱
滑性層を設けることにより、スティッキングの問題が更
になくなり、且つサーマルヘッドと熱転写シートとの間
の摩椋力が減少し、印字時の騒音は更に低下し、サーマ
ルヘッドの耐久性も向上する。

（実施例）次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中、部又は％とあるのは特に断りの無い
限り重量基準である。

実施例１４．５μｍ厚のポリエチレン−２，６−ナフタレンジカ
ルボキシレートフィルム（Ｑフィルム、音大■製）の片
面に、ポリエステル系下塗層を設け、その而に下記組成
の染料層形成用インキ組成物を乾燥塗布量が１．２ｇ／
ばになる様にワイヤーバーにより塗１ｔｉＥｔび乾燥し
て染料層を形成した。

工２ヱ皿栽分散染料（カヤセットブルーフ１４、　日本化薬■］）
　　　　　　　　　　　　４．０部ポリビニルブチラー
ル樹脂（エスレックｕ×−１，Ｈ４水化学製）　　　　
　　　　４．３部メチルエチルケトン／トルエン（重量
比１／１）８０．０部次いで上記基材フィルムの染料層とは反対の面に燐酸エ
ステル（第−工業製薬製、ブライサーフ＾−２０８５）
のメチルエチルケトン溶液を塗布し風乾し、本発明の熱
転写シートを得た。

比較例１基材フィルムとして４．５μｍポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを用い、他は実施例１と同様に染料層及び
り酸エステル層を形成して比較例の熱転写シートを得た
。

実施例２実施例１と同じ基材フィルムの片面に下記組成の耐熱滑
性層形成用インキ組成物をワイヤーバーで塗布し温風乾
燥して耐熱滑性層を形成した。

工Ｚ至Ｕ城ポリビニルブチラール樹脂（Ｍ水化学製、エスレック０
Ｘ−１３４，５部トルエン　　　　　　　　　　　　　　４５部メチルエ
チルケトン　　　　　　４５．５部燐酸エステル（第−
工業製薬製、プライサーフ＾−２０８５）　　　　　　
　　　０．４５部ジイソシアネート［タケネート　Ｄ−
１１０ＮＪ７５％酢酸エチル溶液　　　　　　　　２部
上記フィルムを６０℃で１２時間、オーブン中で加熱し
て硬化処理した。乾燥後のインキ塗布量は約１．２ｇ／
ｒｎ”であった。次いで上記フィルムの耐熱滑性層とは
反対側の面に、実施例１と同様にして染料層を形成して
本発明の熱転写シートを得た。

比較例２基材フィルムとして４．５μｍポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを用い、他は実施例２と同社に耐熱滑性層
及び染料層を設けて比較例の熱転写シートを得た。

参考例１合成紙（ユボーＦＲＧ−１５０、厚さ１５０μｍ、玉子
油化製）の一方の面に、下記の組成の塗工液をバーコー
ターにより乾燥時１０．０ｇ／ｒｎ”になる割合で塗布
及び乾燥して熱転写受像シートを得た。

支工直凪威ポリエステル（バイロン６００、東洋紡績製）１１．５
部塩化ビニル／酢酸ビニル共重合体（ＶＹＩＩＨ１ＵＣＣ
製）　　　　　　　　　　　　　５．０部アミノ変性シ
リコーン（ＫＦ−３９３、信越化学製）　　　　　　　
　　　　　　１．２部エポキシ変性シリコーン（Ｘ−２
２−３４３、信越化学製）　　　　　　　　　　　　　
１．２部メチルエチルケトン／トルエン／シクロヘキサ
ノン（重量比４：４：２）　　　　　１０２．０部前記
の実施例１及び比較例１の熱転写シートと参考例の熱転
写受像シートとを、夫々の染料層と染料受容面とを対向
させて重ね合せ、熱転写シートの背面からヘッド印加電
圧１２Ｖ、印加時間１０、０ｍ５ｅｃ、の条件で受像シ
ートのほぼ全幅にサーマルヘッドで記録を行い、又、実
施例２及び比較例２の熱転写シートの場合には受像シー
トの片側半分に上記と同一条件で印字を行い、下記第１
表の結果を得た。

γ７　１　　　翼実施例！＝サーマルヘッドのスティッキング現象は全く
認められず、明瞭な染料画像が得られた。

比較例１：印字の際、熱転写シートがサーマルヘッドに
熱融着してしまい、印字出来なかった。

実施例２：サーマルヘッドのスティッキング現象は全く
認められず、明瞭な染料画像が得られた。

比較例２：印字の際、サーマルヘッドの熱によりフィル
ムにしわが生じ、得られた染料画像が色ズレを生じていた。

（以下余白）特許出願人　　大日本印刷株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

（１）基材フィルムの表面に染料層を形成してなる熱転
写シートにおいて、上記基材フィルムが二塩基酸成分と
してナフタレンジカルボン酸を含む線状ポリエステルか
らなることを特徴とする熱転写シート。
（２）ナフタレンジカルボン酸がナフタレン−２，６−
ジカルボン酸である請求項１に記載の熱転写シート。
（３）基材フィルムが二軸配向線状ポリエステルフィル
ムである請求項１又は２に記載の熱転写シート。
（４）基材フィルムがアニーリングされている請求項１
乃至３に記載の熱転写シート。
（５）基材フィルムの背面に滑性層が設けられている請
求項１乃至４に記載の熱転写シート。
（６）基材フィルムの背面に耐熱滑性層が設けられてい
る請求項１乃至４に記載の熱転写シート。
（７）耐熱滑性層がポリオール化合物、ポリイソシアネ
ート及び燐酸エステルからなる請求項６に記載の熱転写
シート。
（８）染料層、基材フィルム、滑性層及び耐熱滑性層の
少なくとも１層が帯電防止剤を含有する請求項１乃至７
に記載の熱転写シート。