JP3009048B2 - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JP3009048B2 JP2062721A JP6272190A JP3009048B2 JP 3009048 B2 JP3009048 B2 JP 3009048B2 JP 2062721 A JP2062721 A JP 2062721A JP 6272190 A JP6272190 A JP 6272190A JP 3009048 B2 JP3009048 B2 JP 3009048B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱転写シートに関し、更に詳しくは昇華性染
料(熱移行性染料)を用いた熱転写方式に有用であり、
長期保存後であっても熱転写時の染料移行性に優れ、高
濃度画像を与えることが出来る熱転写シートの提供を目
的とする。
(従来の技術及びその問題点) 従来の一般的印字方法や印刷方法に代えて、優れたモ
ノカラー或いはフルカラー画像を簡便且つ高速に与える
方法として、インクジェット方式や熱転写方式等が開発
されているが、これらの中では、優れた連続階調性を有
し、カラー写真に匹敵するフルカラー画像を与えるもの
として昇華性染料を用いた、いわゆる昇華熱転写方式が
最も優れている。
上記の昇華型熱転写方式で使用する熱転写シートは、
ポリエステルフイルム等の基材フイルムの一方の面に昇
華性染料とバインダーとからなる染料層を形成し、他
方、サーマルヘッドの粘着を防止する為に基材フイルム
の他の面に耐熱層を設けたものが一般に用いられてい
る。
この様な熱転写シートの染料層面をポリエステル樹脂
等からなる受像層を有する被転写材に重ね、熱転写シー
トの背面からサーマルヘッドにより画像状に加熱するこ
とによって、染料層中の染料が被転写材に移行して所望
の画像が形成される。
以上の如き熱転写方式においては、染料層中から染料
のみが被転写材に移行し、バインダーは基材フイルム側
に残る。この際、染料の移行性が良好である程、鮮明且
つ高濃度の画像が形成される。
しかしながら、従来の熱転写シートの場合には、製造
直後は良好な染料の移行性を示すものの、時間経過と共
に染料の移行性が低下し、十分な濃度の画像が形成出来
ないという問題がある。この様な場合、染料の移行性を
良好にする方法としては、印字エネルギーを大にするこ
とが最も簡単であるが、高い印字エネルギーは説明する
までもなく印字コストが高くなり望ましくなく、又、基
材フイルムとしてプラスチックフイルムを用いる場合に
は自ら印字エネルギーには限界がある。
従って本発明の目的は、上記従来技術の問題を解決
し、長期間保存後であっても低い印字エネルギーで高濃
度画像を形成することが出来る熱転写シートを提供する
ことである。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、
本発明は、基材フイルム上に染料とバインダーとからな
る染料層を設けた熱転写シートにおいて、上記バインダ
ーがアセチル化及びウレタン化されたセルロースであっ
て、アセチル化度が2.4以上且つ総置換度が2.7以上の酢
酸セルロースであることを特徴とする熱転写シートであ
る。
(作用) アセチル化及びウレタン化されたセルロースであっ
て、アセチル化度が2.4以上であり且つ総置換度が2.7以
上である酢酸セルロースをバインダーとして使用するこ
とによって、長期保存後であっても染料の析出がなく、
低い印字エネルギーでも高濃度画像を形成することが出
来る。
(好ましい実施態様) 次に本発明を好ましい実施態様を挙げて更に詳しく説
明する。
本発明の熱転写シートは、基本的には従来技術と同様
に、基材フイルム上に染料層を形成してなるものである
が、該染料層を構成するバインダーとして、アセチル化
及びウレタン化されたセルロースであって、そのアセチ
ル化度を2.4以上であり且つ総置換度が2.7以上である酢
酸セルロースを使用したことを特徴としている。
以上の様な本発明の熱転写シートの基材フイルムとし
ては、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するもの
であればいずれのものでもよく、例えば、0.5〜50μ
m、好ましくは3〜10μm程度の厚さの紙、各種加工
紙、ポリエステルフイルム、ポリスチレンフイルム、ポ
リプロピレンフイルム、ポリサルホンフイルム、アラミ
ドフイルム、ポリカーボネートフイルム、ポリビニルア
ルコールフイルム、セロファン等であり、特に好ましい
ものはポリエステルフイルムである。これらの基材フイ
ルムは枚葉式であってもよいし、連続フイルムであって
もよく特に限定されない。これらの中で特に好ましいも
のは、予め表面が易接着性処理されたポリエチレンテレ
フタレートフイルムである。
染料層に使用する染料としては、従来公知の熱転写シ
ートに使用されている染料はいずれも本発明に有効に使
用可能であり特に限定されない。例えば、幾つかの好ま
しい染料としては、赤色染料として、MS Red G、Macrol
ex Red Violet R、CeresRed 7B、Samaron Red HBSL、Re
solin Red F3BS等が挙げられ、又、黄色の染料として
は、ホロンブリリアントイエロー6GL、PTY−52、マクロ
レックスイエロー6G等が挙げられ、又、青色染料として
は、カヤセットブルー714、ワクソリンブルーAP−FW、
ホロンブリリアントブルーS−R、MSブルー100等が挙
げられる。
上記の如き染料を担持する為のバインダー樹脂として
は、アセチル化及びウレタン化されたセルロースを使用
する。該セルロースとはセルロースの無水グルコース単
位の3個の水酸基の1部又は全部を酢酸基及びウレタン
基で置換したものであり、本発明で特に好ましい例はア
セチル化度が2.4以上であり且つ総置換度が2.7以上であ
るセルロースである。アセチル化度が2.4未満である
と、染料とバインダー樹脂との相溶性が低下して染料が
結晶化し染料の移行性が低下する。又、製造直後の染料
層の染料が溶解していても、時間経過と共に染料が析出
して、染料の移行性が低下し、又、表面に析出した染料
によって熱転写時に被転写材の地汚れが発生する。又、
総置換度が2.7未満であると同様な問題が発生する。
尚、上記のウレタン化は、例えば、芳香族や脂肪族のモ
ノイソシアネートで行うことができる。
本発明の熱転写シートは、前記の基材フイルムの少な
くとも一方の面に、以上の如き染料及びバインダーに必
要な添加剤、例えば、離型剤等を加えたものを、適当な
有機溶剤に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分
散体を、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、
グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の
形成手段により塗布及び乾燥して染料層を形成すること
によって得られる。
この様にして形成する染料層は0.2〜5.0μm、好まし
くは0.4〜2.0μm程度の厚さであり、又、染料層中の昇
華性染料は、染料層の重量の5〜90重量%、好ましくは
10〜70重量%の量で存在するのが好適である。
形成する染料層は所望の画像がモノカラーである場合
は前記染料のうちから1色を選んで形成し、又、所望の
画像がフルカラー画像である場合には、例えば、適当な
シアン、マゼンタ及びイエロー(更に必要に応じてブラ
ック)を選択して、イエロー、マゼンタ及びシアン(更
に必要に応じてブラック)の染料層を形成する。
上記の如き熱転写シートを用いて、画像を形成する為
に使用する被転写材は、その記録面が前記の染料に対し
て染料受容性を有するものであればいかなるものでもよ
く、又、染料受容性を有しない紙、金属、ガラス、合成
樹脂等である場合には、その少なくとも一方の表面に染
料受容層を形成すればよい。
上記の熱転写シート及び上記の如き被記録材を使用し
て熱転写を行う際に使用する熱エネルギーの付与手段
は、従来公知の付与手段がいずれも使用出来、例えば、
サーマルプリンター(例えば、(株)日立製、ビデオプ
リンター VY−100)等の記録装置によって、記録時間
をコントロールすることにより、5〜100mJ/mm2程度の
熱エネルギーを付与することによって、所望の画像が形
成される。
(実施例) 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りの無
い限り重量基準である。
実施例1 基材フイルムとして染料層を形成する面の背面に耐熱
滑性処理を施した6μm厚のポリエチレンテレフタレー
トフイルムの面に、下記の染料層形成用インキ組成物を
乾燥時厚みが1.0g/m2になる様にグラビア印刷にて塗布
及び乾燥して連続フイルム状の本発明の熱転写シートを
調製した。
染料層形成用インキ組成物 下記構造の染料I 5.50部 酢酸セルロース(アセチル化度2.40、フェニルウレタ
ン化度0.4及び総置感度2.80) 3.00部 塩化メチレン 81.50部 エタノール 9.00部 構造式 実施例2 実施例1におけるバインダーとしてアセチル化度2.60
及び総置換度2.90(エチルウレタン化度0.3)の酢酸セ
ルロースを使用し、他は実施例1と同様にして本発明の
熱転写シートを得た。
比較例1 実施例1におけるバインダーとしてアセチル化度2.40
及び総置換度2.40の酢酸セルロースを使用し、他は実施
例1と同様にして比較例の熱転写シートを得た。
比較例2 実施例1におけるバインダーとしてポリビニルブチラ
ール樹脂(エスレックBX−1、積水化学(株)製)を使
用し、他は実施例1と同様にして比較例の熱転写シート
を得た。
次に基材フイルムとして合成紙(王子油化(株)製、
ユポFPG150)を用い、この一方の面に下記の組成の塗工
液を乾燥時4.5g/m2になる割合で塗布し、80℃で10分間
乾燥して本発明及び比較例で使用する熱転写受像シート
を得た。
染料受容層用塗工液組成 ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、Vylon600) 4.0部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(電気化学工業
(株)製、#1000A) 6.0部 アミノ変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)
製、X−22−3050C) 0.2部 エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業製、X
−22−3000E) 0.2部 メチルエチルケトン 44.8部 トルエン 44.8部 熱転写試験 前記実施例及び比較例の熱転写シートを所定期間保存
後、上記被転写材の受像層と対向させて重ね合わせ、熱
転写シートの背面からサーマルヘッド(KMT−85−6、M
PD2)を用いて、ヘッド印加電圧12.0V、印加パルス幅1
6.0msec./lineから1msec.毎に順次減少させるステップ
パターン、副走査方向6ドット/mm(33.3msec./line)
の条件でサーマルヘッド記録を行って下記第1表の結果
を得た。
相対感度:製造直後及び60℃で30日間保存後の熱転写シ
ートで印字した画像濃度を測定し、比較例1の印字濃度
を1.0として相対的に比較した。
(効果) 以上の如き本発明によれば、アセチル化度が2.4以上
であり且つ総置換度が2.7以上である特定の酢酸セルロ
ースをバインダーとして使用することによって、長期保
存後であっても染料の析出がなく、低い印字エネルギー
でも高濃度画像を形成することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−89398(JP,A) 特開 昭59−169894(JP,A) 特開 平3−205190(JP,A) 特開 昭58−215397(JP,A) 特開 昭63−134291(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材フイルム上に染料とバインダーとから
    なる染料層を設けた熱転写シートにおいて、上記バイン
    ダーがアセチル化及びウレタン化されたセルロースであ
    って、アセチル化度が2.4以上且つ総置換度が2.7以上の
    酢酸セルロースであることを特徴とする熱転写シート。
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