JPH02160038A - マイクロカプセル化微粒子の製造方法 - Google Patents

マイクロカプセル化微粒子の製造方法

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JPH02160038A
JPH02160038A JP31665788A JP31665788A JPH02160038A JP H02160038 A JPH02160038 A JP H02160038A JP 31665788 A JP31665788 A JP 31665788A JP 31665788 A JP31665788 A JP 31665788A JP H02160038 A JPH02160038 A JP H02160038A
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Application number
JP31665788A
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English (en)
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Kiyoshi Kasai
澄 笠井
Masayuki Hattori
雅幸 服部
Junji Machida
純二 町田
Masahiro Yasuno
政裕 安野
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JSR Corp
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/04Making microcapsules or microballoons by physical processes, e.g. drying, spraying

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、マイクロカプセル化微粒子の製造方法の改良
に関し、詳しくは粒子表面に所望の性質を有する更に細
かい微粒子を成膜または固定化して粒子表面を均一に改
質するマイクロカプセル化微粒子の製造方法に関する。
このマイクロカプセル化微粒子は塗料、電子材料、電子
写真、生化学担体、化粧品、医薬品、触媒など広い分野
で利用できるものである。
(従来の技術) 粒子表面の改質方法としては、無機質粒子の表面を界面
活性剤、シランカップリング剤、チタンカップリング剤
などで処理して粒子表面の親油性を向上させ、粒子の油
層への分散性を向上させる方法、ポリマー粒子の表面に
金属メツキを施してポリマー粒子に導電性を付与する方
法などが知られている。しかし、これらの方法は、粒子
の表面の親油化あるいは導電性の付与といった単一目的
を達成するにすぎず、またポリマー粒子の金属メツキの
場合、メツキに使用できる金属はNi。
Au、Cu、Snなどに限定されるという欠点があった
そこで、最近、いわゆるメカノケミカル効果を利用して
粒子表面を改質する方法が提案されていた(化学装置、
 1986年3月号、  p 27−33)。この方法
によれば、母粒子に対し所定の粒子径比を有する被覆用
の子粒子を静電気的に付着させ、ボールミルあるいは自
動乳鉢で強く混合することにより、母粒子に子粒子を埋
めこみ、固定化すひことによって粒子表面の改質及び複
合化を図ろうとするものである。
しかし、上記メカノケミカル効果を利用した表面改質方
法によれば母粒子と子粒子との混合をボールミルあるい
は自動乳鉢を利用して行なうため、母粒子が割れてしま
ったり、粒子同士で融着をしてしまい、子粒子からなる
被覆層を均一に被覆することはできなかった。
本発明者らは、上記問題点を解決するために鋭意検討を
行った結果、数平均粒子径が1〜200μmの母粒子と
数平均粒子径が母粒子の数平均粒子径の115以下であ
る被覆層形成材料の子粒子とを気流中で高速撹拌すると
、芯物質としての母粒子と該母粒子表面上に形成された
被覆層とからなるマイクロカプセル化微粒子が得られる
ことを知り、先に特π′I出願した(特願昭61−25
5484号および特願昭62−87727号参照)。
(発明か解決しようとする問題点) しかし、これらの方法は、先の従来のマイクロカプセル
化方法よりも厚い被覆層が確実に得られるものの、すべ
ての子粒子を母粒子上に成膜または固定化することは難
しく、マイクロカプセル化微粒子中に母粒子に固定化さ
れない残留子粒子が一部混入するという問題があった。
これにより粉体流動性、かさ密度などの粉体特性に悪影
響があった。
このため、このマイクロカプセル化微粒子を例えば電子
写真用トナーとして用いた場合、画像におけるカブリの
発生、転写不良、ベタのムラ、クリーニング性不良など
画質の低下がみられるという問題があった。
(問題点を解決するための手段) 本願発明者らは、母粒子表面に子粒子の成膜を形成して
マイクロカプセル化する方法において、高速撹拌処理前
または処理中に母粒子よりも太きな粒子径の粗大粒子を
添加することにより残留子粒子がほとんどなくなること
を知り、この知見に基づいて本発明を完成するに至った
すなわち、本発明は、数平均粒子径が1〜200μmで
ある母粒子と、数平均粒子径が母粒子の数平均粒子径の
】15以下である被覆層形成用の子粒子とを気流中で高
速撹拌処理することにより、母粒子の表面に子粒子の被
覆層を形成するマイクロカプセル化微粒子の製造方法で
あって、母粒子の数平均粒子径の2〜20倍の数平均粒
子径を有する粗大粒子を、母粒子および子粒子の全重量
100重量部に対し0.2〜20重量部の割合で共存さ
せた状態で高速撹拌処理を行うことを特徴とするマイク
ロカプセル化微粒子の製造方法に関する。
本発明においては、高速撹拌処理において特定の粗大粒
子を共存させることにより、母粒子表面において成膜な
いしは固定化に関与しない子粒子が粗大粒子の表面に付
着、固定化され、その結果、分離の困難な残留子粒子が
存在しない状態でマイクロカプセル化微粒子を製造する
ことができる。
そして、前記粗大粒子は母粒子に比較して大きな粒子径
をHしており、通常の分離手段、例えば気流/、)級装
置、振動ふるいなどで容易に分離、除去することができ
る。また、粗大粒子を鉄などの磁性材料で構成し、母粒
子を非磁性材料で構成した場合には、粗大粒子を磁石な
どで回収分離することができる。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明で使用する母粒子の数平均粒子径は、1〜200
μm1好ましくは1〜100μm1さらに好ましくは2
〜50μmである。数平均粒子径が1μm未満では、粒
子の高速撹拌による衝突エネルギーが不十分で被覆層の
形成が困難になる上、粒子同士の凝集が起り、粒子を個
々に独立させて、その表面に被覆層を形成することが困
難になる。
一方、数平均粒子径が200μmを越えると、微粒子と
しての特性が失われてしまう。
本発明で使用する母粒子としては、上記条件を満足する
ものであれば有機物質および無機物質のいずれも使用可
能であり、最終製品としてのマイクロカプセル化微粒子
の使用目的などによって適宜選択することができる。有
機物質の代表例としては、例えば合成樹脂を挙げること
ができる。
合成樹脂としては、ビニル系ポリマー1 ポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂。
エボキン樹脂等を挙げることができるが、特に、ビニル
系ポリマーが好ましく、その製造に使用するビニル系モ
ノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ハロ
ゲン化スチレン、ジビニルベンゼンなどの芳香族ビニル
単量体、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニル
エステル類、アクリロニトリルなどの不飽和ニトリル、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、エチルメタ
クリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレー
ト、2−エチルへキシルアクリレート、2エチルへキシ
ルアクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタ
クリレート、エチレングリコールジアクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレートなどのエチレン系不飽
和カルボン酸アルキルエステルなどを例示することがで
きる。
このビニル系ポリマーは、単独重合体であっても、ある
いは上記ビニル系モノマーから選ばれた2種類以上のモ
ノマーからなる共重合体であってもよい。また、上記ビ
ニル系モノマーと、ブタジェン、イソプレンなどの共役
ジオレフィン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルア
ミド、メタクリルアミド、グリシジルアクリレート、グ
リシジルメタクリレート、N−メチロールアクリルアミ
ド、N−メチロールメタクリルアミド、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、ジアリルフタレート、アリルアクリレート、アリ
ルメタクリレートなどの共重合可能なモノマーとの共重
合体も使用することができる。
本発明の特定範囲の数平均粒子径を有するポリマー粒子
は、例えば上記のビニル系モノマーの懸濁重合、あるい
はポリマーバルクの粉砕によって容易に得ることもでき
る。
特に均一な粒子径を有するマイクロカプセル化微粒子が
必要な場合には、均一な粒子径を有する母粒子を用いれ
ばよく、このような母粒子は、特公昭57−24389
号公報記載の膨潤重合法、ジャーナル オブ ポリマー
サイエンス ポリマーレターエデイジョン(J、 Po
1yII1. Set、、 Po1yIler Let
ter[Ed、)記載の重合方法、あるいは本発明者ら
が先に提案した重合方法(特開昭61−215602 
、同61−215603  同61−251504)に
よって容易に製造することができる。例えば数平均粒子
径Snが1〜100μm、好ましくは1〜25μmでS
n±20%の範囲の粒子径を有する粒子が全体の70重
量%以上、好ましくは80重量%以上、さらに好ましく
は90重1%以上を占めるような粒子径分布を有する微
粒子を使用すると、均一な粒子径を有するマイクロカプ
セル化微粒子を得ることができる。
本発明のマイクロカプセル化工程で粗大粒子を共存させ
ることにより残留子粒子を減少させる効果は、母粒子が
均一径であるほど効果が大きい。
母粒子の粒子径分布が広いと、その大粒子側の成分は実
質的に本発明の粗大粒子の働きをなすが、大粒子径の粒
子を除去する工程でその分布のプロトさ故に確実に分離
することができず、本発明の効果を小さくする。
本発明では、母粒子の粒子径分布としてSn±20%の
範囲の粒子が、母粒子の好ましくは70重量%以上、さ
らに好ましくは80重回%以上、特に好ましくは90重
量%以上であることが望ましい。
本発明の母粒子としては、上記ポリマー粒子の他に、数
平均粒子径が1〜200μmの範囲にある医薬品、農薬
1食品、香料、染料、顔料、金属粉、トナー粒子なども
使用することができる。
また、多孔性粒子または中空粒子に液体物質または固体
物質微粉末を吸収または吸着させた後、この粒子を母粒
子として使用すると、上記液体物質または固体物質を内
部に含んだマイクロカプセル化微粒子が得られる。なお
、本発明における上記物質の吸収または吸着は、粒子表
面ならびに内孔における吸収または吸着、もしくは付着
などを意味するものであり、この吸収および吸着は従来
公知の方法によって実施することができる。
本発明における粒子の数平均粒子径は、電子顕微鏡写真
上にて1000個の粒子の粒子径を無作為に測定して求
めた。なお、染料の一部のように針状粒予め場合には、
長径と短径との平均値をもって粒子径とし、ワックスの
ように無定形粒子の場合には、最大径と最小径との平均
値をもって粒子径とした。
本発明で使用する被覆層形成用の子粒子は、母粒子の数
平均粒子径の115以下、好ましくは1710以下、さ
らに好ましくは1/20以下の数平均粒子径を有する。
子粒子の数平均粒子径が母粒子の数平均粒子径の115
を超えると母粒子表面に均一かつ十分な厚みを持った被
覆層を形成することかできない。
本発明で使用する子粒子の種類は母粒子の表面改質の目
的によって適宜選択することができるが、例えば母粒子
がポリマー粒子であってこれに導電性を付与する場合、
子粒子としてはカーボンブラックの他、ニッケル。銅、
アルミニウム、鉄などの各種金属粉、ヨウ化銅、酸化ル
テニウムなどの無機材料、ポリアセチレン、ポリピロー
ル、ポリエチレンなどの導電性ポリマーを使用すること
ができる。逆に母粒子が導電性であってこれを表面改質
によって電気抵抗を高くして帯電性を付与したい場A、
子粒子としてはポリマー粒子、好ましくは熱可塑性ポリ
マー粒子を使用するのがよい。
この熱可塑性ポリマー粒子としては、上記ビニル系ポリ
マーのなかから目的に応じて適宜選択することができる
また、母粒子の表面改質の目的が粒子の着色の場合、着
色用子粒子として次のような顔料を使用することができ
る。
黒色顔料 カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラッ
ク、アニリンブラック、マグネタイト黄色顔料 黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネ
ラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー ネー
ブルスイエロー ナフトールイエロー51ハンザ−イエ
ローG、ハンザーイエロー10G1ベンジジンイエロー
G1ベンジジンイエローGR,キノリンイエローレーキ
、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ褐
色顔料 赤口黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジ
GTR,ピラゾロンオレンジ、パルカンオレンジ、イン
ダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレ
ンジG1インダンスレンブリリアントオレンジGK 赤色顔料 ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウ
ム、パーマネントレッド4R,リソールレッド、ピラゾ
ロンレッド、ウオチングレッドカルシウム塩、レーキレ
ッドD1ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、
ローダミンレーキB1アリザリンレーキ、ブリリアント
カーミンJB紫色顔料 マンガン紫、ファストバイオレットB1メチルバイオレ
ットレーキ 17色顔料 紺青、コバルトブルー アルカリブルーレーキ、金属フ
タロシアニンブルー フタロシアニンブル一部分塩素化
物、ファーストスカイブルー インダンスレンブル−B
C 緑色顔料 クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB1
マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリー
ン 白色顔料 亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛体質顔料 パライト粉、炭酸バリウム、クレー シリカ、ホワイト
カーボン、タルク、アルミナホワイト母粒子の帯電性を
制御することを目的とする場合、被覆層形成用子粒子と
しては、ニグロシン、メチレンブルー ローズベンガル
、キノリンイエロー ウルトラブルーなどの各種染料を
使用することができる。
また、母粒子に磁性を付与することを目的とする場合、
肢rfi層形成用の子粒子としてはコバルト、鉄、ニッ
ケルの他、酸化鉄、各種フェライトを使用することがで
きる。
また、目的に応じて、蛍光物質、ヒドロキシアパタイト
などの各種機能材料を被覆層形成用の子粒子として使用
することもできる。
上記の被覆層形成用の子粒子は、単独種だけに限られず
、二種以上を組み合せて使用することができる。特に、
無機物質のように溶融しにくいものを使用する場合、こ
の無機物質粒子と熱可塑性ポリマー粒子とを混合して使
用すると、被覆層の形成が良好となって好ましい。また
、同一の母粒子の表面改質を2回以上繰り返して行ない
、2以上の被覆層を設けることも可能である。この場合
、成田層毎に子粒子の種類を変えると摩擦帯電で付着し
やすくなり、被覆層の形成が容易になる。
本発明で使用する粗大粒子は、母粒子の数平均粒子径の
2〜20倍、好ましくは4〜10倍の数平均粒子径を有
する。粗大粒子の数平均粒子径が母粒子の数平均粒子径
の20倍を越えると、粗大粒子に残留子粒子のみならず
母粒子も固定化されてしまい、1」的とするカプセル化
微粒子の回収率が低下する。一方、粗大粒子の数平均粒
子径が母粒子の2倍未満では、残留子粒子を減少させる
効果が不十分な上に、母粒子と粗大粒子との粒子径が近
似しているため、目的とするカプセル化微粒子と粗大粒
子とを完全に分離することが困難となる。
本発明で使用する粗大粒子の材質は、前記粒子径の範囲
のものであればどのようなものでもよ(、母粒子または
子粒子と同一でもよくまた異なったものでもよい。
本発明の方法によって母粒子の表面に子粒子を成膜また
は固定化して母粒子表面を改質するには、母粒子と子粒
子とを攪拌翼付きの容器内において気流中で攪拌翼によ
って高速攪拌する。この高速攪拌処理によって粒子同士
あるいは粒子と翼または容器壁面とが衝突して、粒子表
面に局所的な衝撃エネルギーが発生し、このエネルギー
によって母粒子表面あるいは子粒子が溶融あるいは子粒
子が延伸されて被覆層が母粒子表面に形成される。
本発明の方法においては、上記のとおり、母粒子と子粒
子との高速攪拌を気流中で行なうが、この気流中での処
理によって母粒子同士の融合を防止し、使用した母粒子
の個々の表面に子粒子を成膜・固定化して均一な被覆層
を形成し、母粒子表面を改質することができる。なお、
従来方法のようにボールミルあるいは粉体ミルを使用す
ると、粒子の融合の度合か大きくなって好ましくない。
本発明の方法における撹拌翼の周速度は15m/秒以上
、好ましくは30m/秒以上、さらに好ましくは40〜
150 m、/秒である。撹拌翼の周速度が15m/秒
より低いと、被覆層を形成するのに十分なエネルギーを
得ることができない。なお、撹拌翼の周速度の上限につ
いては、特に制限はないが、使用する装置、エネルギー
効率などの点から自ずと決定される。
本発明の方法において、上記母粒子と子粒子とを攪拌翼
付き容器内に多量に導入して高速攪拌すると粒子同士あ
るいは粒子と翼または壁面との衝突か必要以上に起って
所望の被覆層を形成できなかったり、あるいは高速攪拌
が困難になるので母粒子と子粒子との全重量か攪拌翼付
き容器内容積の1e当り10〜100g1好ましくは2
0〜70gとなるような濃度で使用するのがよい。両粒
子の全重量が10g未満では、粒子同士の衝突の頻度が
小さく、被覆層形成に必要な衝突エネルギーが得られな
い。一方、両粒子の全重量が100gを超えると、母粒
子同士の歯合が生じ、均一な粒子径の被覆層形成微粒子
が得られず、また装置内壁への付着が生じて好ましくな
い。
母粒子と子粒子との使用割合については、母粒子100
重量部当り子粒子を1〜40重量部、好ましくは5〜3
0重量部の割合で使用するのがよい。子粒子の使用量が
1重量部未満では被覆層形成が不十分であり、一方40
重量部を越えると、子粒子同士の融合粒子が生成しやす
くなり、好ましくない。なお、繰り返し改質処理を行う
場合は、処理後の改質粒子が次工程の母粒子となり、そ
の母粒子と子粒子の使用割合は上記の割合に従う。
また、母粒子および子粒子に対する粗大粒子の使用割合
は、母粒子および子粒子の全m11o。
重量部に対して0,2〜20重量部、好ましくは05〜
10重量部である。粗大粒子の使用量が0.2重量部未
満では残留子粒子を減少させる効果が不十分である。一
方、粗大粒子の使用量が20重量部を越えると、粗大粒
子に固定化される子粒子の割合が大きくなり、母粒子の
被覆層形成に供される子粒子が相対的に不足してカプセ
ル化が不十分となる。
本発明の方法において、粗大粒子を添加する方法として
は次の手段がある。
(a)予め母粒子、子粒子および粗大粒子の3者を混合
し、その後マイクロカプセル化のための高速撹拌処理を
行う。
(b)マイクロカプセル化のための高速撹拌処理中に粗
大粒子を添加しながらひき続き撹拌処理を行う。
(C)また場合によっては、マイクロカプセル化のため
の高速撹拌処理後、粗大粒子を添加して高速気流中で撹
拌処理を行うこともできる。
(実施例) 以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明はこれらによって制限されるものではない。
実施例1 特公昭57−24369号公報記載の方法によって、モ
ノマー組成がスチレン/ブチルアクリレート、ガラス転
移温度が50℃、分子量Mn=1,6万、Mw=4.6
万のポリマー粒子を製造した。この粒子は数平均粒子径
(以下、Snと表す)が7μm、5.6〜8.4μmの
範囲の粒子径を有する粒子が全体の95重量%を占める
ような粒子径分布(粒子径の標準偏差が平均粒子径の5
%)を有する、極めて粒子径の揃った粒子であった。
この粒子を水洗、乾燥し、得られた粒子粉体800 g
を母粒子とした。
一方、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを乳化剤
とし、過硫酸ナトリウムを重合開始剤として乳化重合を
行い、Snが0.08μnl、モノマー組成がp−MM
A/ブチルアクリレート、ガラス転移温度が50℃、M
n−3,9万、MW−5,8万のポリマー微粒子を得た
。この粒子を塩化カルシウムで凝固した後、水洗、乾燥
し、得られた粒子粉体100gを子粒子とした。
さらに、Snが001μmのカーボンブラック#40(
三菱化成■製)100gを第2の子粒子とした。
そして、粗大粒子としてSnが60μmの鉄粉EFV 
(日本鉄粉■製)50gを用い、これを先の母粒子およ
び2種類の子粒子と共にヘンシェルミキサーによって5
分間混合処理した。
この混合物を150gとり、内容積4!のノ\・rブリ
ダイザ−NH5−1型(奈良機械製作所■製)を使用し
C1室温にて羽根の周速度78m/秒で8分間処理した
ところ、母粒子の表面にカーボンブラックとp−MMA
系子粒子粒子均一な被膜層が形成されていた。なお、処
理後のノ1イブリダイザー内部の温度は約80℃であっ
た。
得られた粉体を走査型電子顕微鏡で観察したところ、残
留子粒子はほとんどなく、カプセル化された母粒子と一
部の子粒子が固定化された粗大粒子とからなる混合粉体
であることが確認された。
この混合粉体における粗大粒子は磁石に付着させること
により、マイクロカプセル化微粒子と容易に分離させる
ことかできた。
iりられたマイクロカプセル化微粒子は、Snが7.5
μmで6.0〜90μIの範囲の粒子は全体の90重量
%であった。またコールタ−カウンターでAl1定した
ところ、2.0μm以下の微粒子の成分は02容積%で
あった。
比較例1 実施例1における粗大粒子としての鉄粉を用いないほか
は、実施例1と同様な操作を行った。
得られた粉体を走査型電子顕微鏡で観察したところ、カ
プセル化された母粒子と共に0.1〜2μmの残留子粒
子が粒子全体の約2重量%程度存在していることが認め
られた。またこれをコールタ−カウンターでΔp1定し
たところ、2.0μm以下の微粒子成分は2.8容積%
であった。
実施例2 ドデシル硫酸ナトリウムを乳化剤とし、過硫酸カリウム
を重合開始剤として乳化重合を行い、Snが0.15μ
m、モノマー組成がポリスチレン/ブチルメタクリレー
ト、ガラス転移温度が60℃、Mn−1,9万、Mw−
4,9万のポリマー微粒子を得た。この粒子を硫酸アル
ミニウムで凝固した後、水洗、乾燥して粉末を得た。こ
の粉末をカレントジェットCJ−25(日清エンジニア
リング■製)を用いて操作空気圧7.0kg/cdにて
解砕処理した。
この粒子40gを子粒子として用い、実施例1で得られ
たマイクロカプセル化微粒子を母粒子として100g用
い′、これに粗大粒子としてSnが80μmの架橋ポリ
スチレン粒子(住友化学■製)を10g加え、これらを
内容積11のポリエチレン製ビン中で良く混合した。こ
れを実施例1で使用したと同じ装置を使用して羽根の周
速度84m/秒で室温にて4分間撹拌処理した。
得られた粉体について気流分級装置MDS−2型(日本
ニューマチック工業■製)で分級処理を行い、粗大粒子
を除去した。また、最終的に得られたカプセル化微粒子
の数平均粒子径Snは8.3μmであり、残留子粒子は
ほとんどなく、Sn±20%の範囲の粒子径を有する粒
子は全体の94重量%であった。これをコールタ−カウ
ンターで測定したところ、2.0μm以下の成分は0.
1容積%であった。
得られた粒子表面はポリスチレンで被覆されているため
、電気抵抗が2X1016Ω・備と高く、帯電量が一2
2μC/gである負帯電性トナーが得られた。このトナ
ーを用い電子写真複写機ミノルタカメラ■製E P −
5702で複写テストを行ったところ、全(カブリがな
く、10本/關の解像度が得られ、階調も良好であった
。また、3万枚ロングランテスト後も良好な画像が得ら
れた。
実施例3 実施例2においては、粗大粒子、母粒子および子粒子の
3者を予め混合してから高速気流中で撹拌処理をしたが
、本実施例においては、まず母粒子と子粒子のみを用い
てハイブリダイザ−で高速撹拌処理を開始し、4分後に
粗大粒子のみを装置に投入し、さらに撹拌処理を1分間
継続して行う。
その他の操作条件は実施例2と同じである。
得られた粉体には残留子粒子がほとんど含まれていない
ことが確認された。
また、実施例2と同様にこの粉体をトナーとして評価し
たところ、得られた粒子表面はポリスチレンで被覆され
ているため、電気抵抗が3×10”cmと高く、帯電量
が−27u C/ gである負帯電性トナーが得られた
。このトナーを用い電子写真複写機ミノルタカメラ■製
E P −5702で複写テストを行ったところ、全く
カブリがなく、10木/ll11の解像度が得られ、階
調も良好であった。また、3万枚ロングランテスト後も
良好な画像が得られた。
比較例2 実施例2における粗大粒子としての架橋ポリスチレン粒
子を使用しなかったほかは実施例2と同様に操作を行っ
た。
得られた粉体には、粒子径が0.1〜2μmの残留子粒
子が子粒子全体の3重量%程度含まれていた。この残留
子粒子を気流分級装置で除去しようとしたが、子粒子は
目的粒子であるマイクロカプセル化微粒子の表面に付着
していてその一部しか分離することかできなかった。ま
た、この粉体を実施例2と同様にトナーとして用い、電
子複写機による複写テストを行ったところ、画像にカブ
リがみられ、また転写も不良でベタ部にムラができ、さ
らにクリーニング性も悪かった。
比較例3 実施例2における粗大粒子(Sn:80μm)のかわり
にSnが200μmの架橋ポリスチレン粒子粗大粒子と
して使用するほかは、実施例2と同様に操作を行った。
得られた粉体を走査型電子顕微鏡で観察したところ、粗
大粒子の表面に子粒子のみならず母粒子も固定化されて
おり、目的粒子であるマイクロカプセル化微粒子の回収
率は70%と低くなってしまった。
比較例4 実施例2における粗大粒子0.2 g (母粒子と子粒
子の合計量の0.14重量%)を用いた他は実施例2と
同様に操作を行った 本例では粗大粒子の使用量が本発明の範囲外であり、使
用量が少なすぎるため、残留子粒子が多量に残されてお
り、その口は使用した子粒子全体の2重量%であった。
比較例2よりはやや良いが、複写テストでカブリを生じ
た。
比較例5 実施例2における粗大粒子35g(母粒子と子粒子の合
計量の25重1%)を用いた他は実施例2と同様に操作
を行った。
本例では粗大粒子の使用量が本発明の範囲外であり、粗
大粒子の使用量が多すぎる例である。残留子粒子は存在
しないが、粗大粒子に固定化される子粒子が少なくなり
目的とするカプセル化が不完全となった。このトナーの
帯電量を測定したところ、−8μC〜/gで負帯電性ト
ナーとして不十分な帯電性能であった。
(発明の効果) 本発明の方法によれば、特定の粗大粒子の共存下におい
てj>J粒子と子粒子との高速撹拌処理を行うことによ
り、残留子粒子をほとんど生じることなく、不純物の少
ないマイクロカプセル化微粒子を容易に得ることができ
る。また、粗大粒子は通常の分離手段で容易に除去する
ことができるため、分離の困難な残留子粒子を除去する
方法に比べ、生産性も大きく向上する。
このマイクロカプセル化微粒子は塗料、電子材゛料、電
子写真、生化学用担体、化粧品、医薬品。
触媒などの広い分野に使用することができる。特に、電
子写真の分野では、カブリがなくしかも解像度が高く、
良好な画像が得られるトナーとしてH効に利用すること
ができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)数平均粒子径が1〜200μmである母粒子と、
    数平均粒子径が母粒子の数平均粒子径の115以下であ
    る被覆層形成用の子粒子とを気流中で高速撹拌処理する
    ことにより、母粒子の表面に子粒子の被覆層を形成する
    マイクロカプセル化微粒子の製造方法であって、 母粒子の数平均粒子径の2〜20倍の数平均粒子径を有
    する粗大粒子を、母粒子および子粒子の全重量100重
    量部に対し0.2〜20重量部の割合で共存させた状態
    で高速撹拌処理を行うことを特徴とするマイクロカプセ
    ル化微粒子の製造方法。
JP31665788A 1988-12-15 1988-12-15 マイクロカプセル化微粒子の製造方法 Pending JPH02160038A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003034727A (ja) * 2001-07-24 2003-02-07 Sumitomo Bakelite Co Ltd 導電性樹脂粒子の製造方法
JP2006036841A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Trial Corp イオン交換樹脂で被覆された複合粒子
JP2012256574A (ja) * 2011-06-10 2012-12-27 Hitachi Chem Co Ltd 導電性粉体の製造方法
JP2016051152A (ja) * 2014-09-02 2016-04-11 シャープ株式会社 カプセルトナー

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