JPH1115207A - キャリアの被覆方法 - Google Patents

キャリアの被覆方法

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JPH1115207A
JPH1115207A JP17404198A JP17404198A JPH1115207A JP H1115207 A JPH1115207 A JP H1115207A JP 17404198 A JP17404198 A JP 17404198A JP 17404198 A JP17404198 A JP 17404198A JP H1115207 A JPH1115207 A JP H1115207A
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coated
carrier
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JP17404198A
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John A Creatura
エー クリーチュラ ジョン
Derek Henderson K
デレク ヘンダーソン ケー
A Kelly Bernard
エー ケリー バーナード
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリアの被覆方法を提供する。 【解決手段】 コア粒子を第一の被覆樹脂または樹脂混
合物とブレンドして第一のブレンドを調製し、得られた
第一のブレンドを加熱して第一の被覆粒子を調製し、得
られた第一の被覆粒子を第二の被覆樹脂または樹脂混合
物とブレンドして第二のブレンドを調製し、第二のブレ
ンドを加熱して第二または二回被覆粒子を調製すること
を含む被覆方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粒子材料、たとえば
ゼログラフィー用の二成分系現像剤に使用されるキャリ
ア粒子の樹脂被覆方法に関し、さらに詳しくは、ポリマ
ーで被覆した多孔性酸化金属コア粒子を調製するための
改良された粉末コーティング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】静電複写法、特にゼログラフィー法はよ
く知られた技術である。この方法は、静電潜像をフォト
レセプタに形成し、次いで現像した後、画像を適当な基
板上に転写するものである。ゼログラフィー式画像形成
法は様々な形式のものが多数知られている。たとえば、
使用する現像システムに応じて、絶縁性の現像剤粒子を
用いたり導電性のトナー組成物を用いたりする。さら
に、上記現像剤組成物に関して重要なことは、適切な摩
擦帯電量を有していることである。というのは、連続か
つ一定した高画質高解像度の現像画像を実現するのはこ
の値だからである。
【0003】また、静電潜像の現像に用いられるキャリ
ア粒子に関しては、米国特許第3,590,000号な
どの多数の特許に記載がある。これらのキャリア粒子は
スチールなどの各種コアを含み、その上にフルオロポリ
マー類や、スチレン、メタクリレート、シラン化合物の
ターポリマー類のコーティングが施されている。これま
で、現像品質を改良し、粒子をリサイクルできるように
するために、また、画像形成部材に実質的に悪影響を及
ぼさないように、キャリアのコーティングを達成するこ
とに努力が払われてきた。これらのコーティングのいく
つかは、特に連続してゼログラフィー法に用いると急速
に劣化する可能性がある。すなわち、キャリアコアから
コーティングがチップやフレークの形ですべて分離し、
衝撃や機械部品および他のキャリア粒子との擦過接触に
よって剥げ落ちてしまう。これらのフレークやチップ
は、一般的に現像剤混合物から回収できないので、キャ
リア粒子の摩擦帯電特性に悪影響を及ぼし、そのため
に、コーティングがキャリアコアに保持されている組成
物と比べて画像の解像度が低くなる。さらに、いくつか
の従来技術のキャリアコーティングにある別の問題は、
特に相対湿度の変化に伴って摩擦帯電特性が変動するこ
とである。摩擦帯電特性に上述のような変化があると、
現像画像は低品質で背景に付着物のあるものとなる。
【0004】米国特許第4,233,387号に、微細
トナー粒子がキャリア粒子表面に付着した静電複写用現
像剤混合物の被覆キャリア成分に関する記載がある。当
該特許は具体的には、平均直径約30から1,000ミ
クロンのキャリアコア粒子と、被覆キャリア粒子の重量
に対して約0.05から約3.0重量%の熱可塑性樹脂
粒子とを混合して得られた被覆キャリア粒子について開
示している。次に、熱可塑性樹脂粒子が機械的はめ込み
および/または静電気的吸引によってキャリアコアに付
着するまで、得られた混合物をドライブレンドする。次
に、混合物を約320から約650°Fで20から約1
20分間加熱し、熱可塑性樹脂粒子をキャリアコアに溶
融融着する。当該特許の方法に従って調製した現像剤と
キャリア粒子は所望の目的にかなうものであるが、得ら
れた粒子の導電度は常に一定とは限らない。たとえば、
摩擦帯電特性を変えるためにキャリアのコーティング重
量を変えた場合などである。さらに、当該米国特許4,
233,387号特許に関しては、多くの場合、特定の
導電度や特性を意図して、特定の摩擦帯電量のみを有す
るキャリアと現像剤混合物を調製する。本出願発明で
は、得られたキャリア粒子の導電度は実質的に一定であ
る上、摩擦帯電量は、たとえば−30未満から+40マ
イクロクーロン/gまで大きく変化させることができ
る。
【0005】米国特許第4,937,166号、4,9
35,326号に、摩擦電気系列表であまり近くにない
2種類のポリマー類などのポリマー混合物を含むキャリ
アに関する記載がある。また、米国特許第4,810,
611号には、キャリアコーティングに無色の導電性ハ
ロゲン化金属、たとえばヨウ化銅、フッ化銅、およびそ
れらの混合物などを約25から約75重量%添加する技
術が開示されている。当該米国特許4,810,611
号特許では、導電度の範囲は比較的狭いが、キャリアの
摩擦帯電量の範囲はあまり広くないと考えられる。本発
明ではその欠点を克服または最小限に抑えた。
【0006】絶縁性の樹脂コーティングを多孔性の金属
キャリアコアに溶液コーティング技術で被覆して得られ
たキャリアは多くの点で望ましくない。たとえば、コー
ティング材料はキャリアコアの表面よりは孔の中に存在
するので、被覆キャリア粒子を微細トナー粒子と混合し
たときに摩擦帯電が得られない。この問題を解決するた
めに、キャリアコーティングの重量をたとえば3%以上
に増加して効果的な摩擦帯電量を有するコーティングを
キャリア粒子に被覆しようとする試みは、多量の溶媒を
扱う必要があり、この方法による収量は通常低くなる。
さらに、溶液被覆キャリア粒子は微細トナー粒子と混合
した場合、多くの用途に不向きなほど少ない摩擦帯電量
しか提供できないことがある。本発明の粉末コーティン
グ法はこれらの欠点を克服し、微細トナー粒子と用いる
場合、高くて有用な摩擦帯電量を発生できる現像剤の調
製が可能である。また、本発明のキャリア粒子の導電度
は実質的に一定である。さらに、樹脂被覆キャリア粒子
を本発明の粉末コーティング法で調製すると、コーティ
ング材料の大部分はキャリア表面に融着するので、キャ
リア材料にトナーの入り込む部位が減少する。さらに、
本発明の方法とそれを用いたキャリアは、互いに独立し
て、望ましい摩擦帯電特性と導電度を達成することがで
きる。すなわち、たとえば、摩擦帯電量は、米国特許第
4,233,387号の方法で考えられるような状況と
は異なり、キャリアのコーティング重量に左右されな
い。前記特許の方法では、キャリア粒子のコーティング
重量の増加は、摩擦帯電量の増加とも関係がある。した
がって、具体的には、本発明のキャリア組成物と方法を
用いると、特定の摩擦帯電量および/または導電度をい
くつかの異なる組合せで有する現像剤を調製できる。た
とえば、本出願発明に従うと、磁気ブラシ導電セルで測
定した導電度が約10-6から10-17ohm−cm、約
10-10から約10-6ohm−cm、好ましくは約10
-8から約10-6ohm−cm、公知のファラデーケージ
法で測定したキャリアの摩擦帯電量が約−30から約+
40、実施の形態では約−25から約+25マイクロク
ーロン/gと広い現像剤を調製できる。
【0007】その他、興味のある米国特許は、ポリエチ
レンで被覆したスチールキャリアビーズについて記載し
た米国特許第3,939,086号の第6欄;ドライコ
ーティングおよび融着法について開示した第4,26
4,697号;第3,533,835号;第3,65
8,500号;第3,798,167号;第3,91
8,968号;第3,922,382号;第4,23
8,558号;第4,310,611号;第4,39
7,935号;第4,434,220号である。
【0008】上述の参考文献は、すべて本発明の参考文
献である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来技術による粒子被
覆方法は様々な重要問題を抱えている。小さな粒子にポ
リマーを被覆すること自体元来困難であることは周知の
通りである。コア粒子サイズが小さくなり、体積に対す
る表面積比が大きくなると、完全被覆に要するポリマー
量は増加する。ポリマー量がコア/ポリマー組成物の1
0から20重量%にもなると、ビーズ間の接触数が非常
に多くなり処理不全をもたらす。ある種のフェライトコ
アでは問題はさらに深刻である。コアは、たとえば約5
0ミクロン未満と小さく、多孔性で構造的に非常に弱
い。その上絶縁体であることが多く、導電性のキャリア
にするためには多量の導電性ポリマーで被覆しなければ
ならない。さらにコストに関する問題も重要である。コ
ーティングポリマーは高価であることが多く、キャリア
の製造コストに5ドル/ポンドを追加する。そこで、機
能性は有しながら、組成物中の高価なポリマーの使用量
も最小限にするような調製方法が望ましい。本発明の目
的は、完全な被覆と所望の導電度の両方を達成するため
に従来必要であった多量のコーティングを使用すること
なく、高価な導電性キャリアコーティングで完全に被覆
された機能性キャリアを調製するための経済的かつ効率
的な方法を提供することにある。
【0010】本発明の方法によって上述およびその他の
欠点は、回避または最小限に抑えられる。
【0011】このように、コア粒子が高多孔性で脆く、
得られた被覆粒子は低孔性で機械的に強固であるような
樹脂被覆キャリアコア粒子の簡単で経済的な調製法が求
められている。
【0012】本発明の方法および生成物は多方面で有用
である。たとえば、電子写真式画像形成法に用いられる
現像剤を含む様々な専門的用途のほか、熱可塑性および
熱硬化性フィルムおよびコーティング技術にも使用でき
る。
【0013】当業者は、コア粒子が高多孔性で脆く、得
られた被覆粒子は低孔性で機械的に強固であるような樹
脂被覆キャリアコア粒子の安価で効率的な、しかも環境
にも優しい調製法を長年探し求めていた。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の実施の形態に
は、効率、応用性、運転経済性の改善されたキャリア被
覆方法を提供することによって従来技術の上記欠点を克
服または最小限に抑えること、樹脂被覆粒子の調製方法
を提供することが含まれる。
【0015】前記調製方法は、コア粒子を第一の被覆樹
脂または樹脂混合物とブレンドして第一のブレンドを調
製し、得られた第一のブレンドを加熱して第一の被覆粒
子を調製し、得られた第一の被覆粒子を第二の被覆樹脂
または樹脂混合物とブレンドして第二のブレンドを調製
し、第二のブレンドを加熱して第二または二回被覆粒子
を調製することを含む。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の粒子被覆方法は、乾式現
像法に使用されるキャリアコア粒子を含む各種の粒子材
料や高分子材料を経済的に処理調製するのに使用され
る。本発明の利点は、本方法によって、コーティング、
得られた被覆粒子表面の性質、および得られた被覆コア
粒子の多孔度や摩擦帯電量をコントロールできることで
ある。
【0017】本発明は、樹脂被覆粒子の調製法、さらに
詳しくは、コア粒子を第一の被覆樹脂または樹脂混合物
とブレンドして第一のブレンドを調製し、得られた第一
のブレンドを加熱して第一の被覆粒子を調製し、得られ
た第一の被覆粒子を第二の被覆樹脂または樹脂混合物と
ブレンドして第二のブレンドを調製し、第二のブレンド
を加熱して第二または二回被覆粒子を調製し、必要に応
じて、得られた被覆粒子の回収、冷却、サイズ調整をす
ることを含む樹脂被覆粒子の調製法を提供する。
【0018】非被覆コア粒子は高多孔性で、たとえば、
BET表面積(窒素吸収)は1グラムあたり約0.01
から約1.0平方メートルにもなる。この表面積は、同
じ直径同じ材料密度の固体球形粒子の理論表面積の約3
倍である。実施の形態におけるコア粒子は、たとえば、
公知のフェライト、マグネタイト、多孔性または海綿質
金属コアなど、およびそれらの混合物から選ばれる。実
施の形態におけるコア粒子の体積平均直径は、約10か
ら約150ミクロン、好ましくは約10から約60ミク
ロンである。
【0019】第一の被覆樹脂は、たとえば架橋可能な熱
硬化性樹脂で、実施の形態においては、ポリウレタン
類、ポリエステル類、ポリアクリル類、フェノール樹脂
類、アミノ樹脂類、エポキシ樹脂類、同様のポリマー
類、およびそれらの混合物などのポリマー類である。第
一の被覆樹脂は、コア粒子表面の内外の全孔を実質的に
充填するための犠牲フィラーとして機能する。第一の被
覆樹脂のロード(負荷)量は比較的少なく、コア粒子の
サイズや多孔度によるが、たとえば、約0.5から約1
5重量%、好ましくは約1.0から約10重量%、さら
に好ましくは約1.0から約5.0重量%である。第一
の被覆樹脂には、非架橋熱可塑性ポリマー類およびコポ
リマー類、架橋熱可塑性プラスチック類、熱硬化性プラ
スチック類など、およびそれらの混合物などの適切な樹
脂材料を使用できる。
【0020】第二の被覆樹脂は、たとえば、摩擦帯電量
が約−60μC/gから+60μC/g、さらに詳しく
は約−30μC/gから約+40μC/g、50Vにお
ける導電度が約10-6から約10-15mho/cm、お
よび得られたコア粒子を機械的に強固にするための機械
的安定性を提供できるようなポリマー類およびそれらの
混合物である。
【0021】コア粒子の被覆の仕上げは、実施の形態で
は第一の樹脂または樹脂ポリマーブレンドのコーティン
グを第一の被覆樹脂の架橋温度以上に加熱して行う。こ
の工程によってコア粒子の表面は比較的完全に被覆され
る。加熱は様々な装置で行えるが、好ましくはたとえば
ロータリーキルンを用いる。第一および第二の被覆ポリ
マー類の総重量は、非被覆コア粒子の総重量の約1から
約20重量%である。実施の形態において、第一の樹脂
または樹脂混合物、および第二の樹脂または樹脂混合物
は、コア粒子に順次別々に約2から約10回適用され
る。実施の形態では、第一およびまたは第二の被覆樹脂
は、カーボンブラックやその他の有色または無色顔料な
どの顔料、ハロゲン化金属、金属類、酸化金属類など、
およびそれらの混合物からなる群から選ばれた導電性化
合物または化合物類を含むことができる。
【0022】選ばれる第一および第二の被覆樹脂または
樹脂混合物は、各コーティング作業に使用される各樹脂
組成物の、たとえば添加剤の存在、分子量、樹脂混合物
中の各ポリマー樹脂の比率、および同様の変数によっ
て、同一であることも異なることもある。
【0023】さらに別の実施の形態において、本発明
は、 a)コア粒子を第一の被覆樹脂または樹脂混合物とドラ
イブレンドして第一のブレンドを調製し、 b)得られたブレンドを加熱して第一の被覆粒子を調製
し、 c)第一の被覆樹脂または樹脂混合物と得られた中間被
覆粒子を用いてステップa)とb)を1から約20回繰
り返し、 d)ステップc)の被覆粒子を第二の被覆樹脂または樹
脂混合物とブレンドして第二のブレンドを調製し、 e)第二のブレンドを加熱して第二の樹脂被覆粒子を調
製し、 f)第二の被覆樹脂または樹脂混合物と得られた中間被
覆粒子を用いてステップd)とe)を1から約20回、
たとえば所望の被覆重量、構造的完成度および/または
表面の被覆度に到達するまで繰り返すことを含む、樹脂
被覆キャリア粒子を調製するための多ステップまたは多
段階被覆方法を提供する。
【0024】前述のとおり、第一および第二の被覆樹脂
は同一でもよいが、好ましくは摩擦電気的に異なるのが
よい。使用される樹脂の総被覆重量は、非被覆キャリア
粒子の重量の約1から約30重量%である。得られた複
数回被覆キャリア粒子の摩擦帯電量は約−60μC/g
から約+60μC/g、導電度は10ボルトで約10-6
から50ボルトで約10-15mho/cmである。
【0025】図を参照すると、図1は被覆前の高多孔性
のストロンチウムフェライトコア粒子の写真である。図
2は本発明の方法で複数回樹脂被覆したストロンチウム
フェライトコア粒子の写真である。写真は各々のサンプ
ルを指示倍率で顕微鏡検査して得た。図2の複数回被覆
したキャリアコア粒子の表面積は、図1の被覆前のコア
粒子よりもかなり小さいことが当業者には明らかであ
る。さらに、本発明の実施の形態で得られた複数回被覆
コア粒子は、機械的強度も改良されていることが明らか
である。すなわち、コア表面はコア粒子内外にある高分
子コーティングによって補強されており、通常のゼログ
ラフィー現像ハウジング内で経験するようなせん断力の
影響下で壊れにくい。摩擦帯電量と導電度も被覆回数に
従って変化する。それは、ここに示されているとおり、
被覆重量が増加し、表面被覆組成が変化するからであ
る。
【0026】実施の形態では、コア粒子の機械的安定度
を高めるために、第一の被覆樹脂または樹脂混合物には
機械的耐久性のあるポリマー、たとえば架橋または架橋
可能ポリマーを選んで使用する。コア粒子の孔および表
面が飽和された後、すなわちコア粒子の孔間隙に耐久性
ポリマーを充填した後、機能性樹脂または樹脂混合物を
予備被覆したコア粒子のポリマー表面に被覆する。被覆
は1回または複数回行い、所望の機能性、たとえば摩擦
帯電量や導電度を得る。別の形態では、被覆樹脂または
樹脂混合物およびコア粒子を慎重に選択し、正または負
に帯電した被覆キャリア組成物を得る。たとえば、負に
帯電したコア粒子の最終およびまたは最後から2番目の
被覆樹脂が正に帯電していると、被覆粒子は正に帯電す
る。同様に、正に帯電したコア粒子の最終およびまたは
最後から2番目の被覆樹脂が負に帯電していると、被覆
粒子は負に帯電する。さらに、実施の形態では、ここに
示してあるように、実質的に電気絶縁性のコア粒子、た
とえば絶縁性ストロンチウムフェライトコアに導電性の
被覆樹脂を適用することによって、中から高導電性にす
る。
【0027】トナー組成物はいくつかの公知の方法によ
って調製される。たとえば、スチレンブタジエンコポリ
マーなどの樹脂粒子と、マグネタイト、カーボンブラッ
ク、またはそれらの混合物、シアン、イエロー、マゼン
タ、グリーン、ブラウン、レッド、またはそれらの混合
物などの着色剤粒子と、好ましくは約0.5から約5%
の電荷増強剤をWerner Pfleiderer社
製のZSK53などのトナー押出し装置中で混合、加熱
し、生成したトナー組成物を装置から回収する。冷却
後、トナー組成物は、たとえばSturtevantマ
イクロナイザを利用して粉砕し、トナー粒子の体積平均
直径を約25ミクロン未満、好ましくは約6から約12
ミクロンにする。直径はCoulter Counte
rで測定した。次に、トナー組成物は、たとえばDon
aldson Model B分級器にかけて、トナー
微粉、すなわち体積平均直径約4ミクロン未満のトナー
粒子を分級除去する。あるいは、トナー組成物は、分級
ホイールを備えた流動床粉砕器で粉砕し、分級してもよ
い。
【0028】本発明のトナーおよび現像剤組成物に適切
な樹脂の実例は、分枝スチレンアクリレート類、スチレ
ンメタクリレート類、スチレンブタジエン類、ビニル樹
脂類たとえば2個以上のビニルモノマー類の分枝ホモポ
リマー類およびコポリマー類;ビニルモノマー類はスチ
レン、p−クロロスチレン、ブタジエン、イソプレン、
ミルセンなど;ビニルエステル類はアクリル酸メチルな
どのモノカルボン酸類のエステル類;アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、アクリルアミド;などであ
る。好ましいトナー樹脂は、スチレンブタジエンコポリ
マー類、それらの混合物などである。これ以外の好まし
いトナー樹脂は、スチレン/アクリル酸n−ブチルコポ
リマー類、PLIOLITES(登録商標);懸濁重合
スチレンブタジエン類、米国特許第4,558,108
号参照、などである。
【0029】トナー組成物中、樹脂粒子は十分な有効
量、たとえば約70から約90重量%存在する。したが
って、1重量%の電荷増強剤が存在し、10重量%のカ
ーボンブラックなどの顔料または着色剤が含まれる場
合、使用する樹脂は約89重量%となる。また、電荷増
強剤は顔料粒子上に被覆される。電荷増強剤はコーティ
ングとして使用される場合、約0.1から約5重量%、
好ましくは約0.3から約1重量%存在する。
【0030】トナー粒子の着色剤として使用できる適切
な顔料や染料は多数あり、たとえばREGAL 330
(登録商標)などのカーボンブラック、ニグロシン染
料、アニリンブルー、マグネタイト、またはそれらの混
合物などである。顔料は、好ましくはカーボンブラック
であるが、トナー組成物を高度に着色するのに十分な量
含まれる。一般的に、顔料粒子は、トナー組成物総重量
の約1から約20重量%、好ましくは約2から約10重
量%含まれるが、これより少なくても多くてもよい。
【0031】顔料粒子にマグネタイトが含まれると、一
成分系トナーとしても使用可能となる。マグネタイトは
酸化鉄(FeO・Fe23)の混合物で、市販のMAP
ICO BLACK(登録商標)などである。トナー組
成物中の含有量は約10から約70重量%、好ましくは
約10から約50重量%である。カーボンブラックとマ
グネタイトの混合物を使用してもよく、その場合、カー
ボンブラックは約1から約15重量%、好ましくは約2
から約6重量%、マグネタイトはMAPICOBLAC
K(登録商標)などで、たとえば約5から約60、好ま
しくは約10から約50重量%含まれる。
【0032】本発明のトナー組成物には、流動化剤な
ど、通常トナー組成物表面上に存在する表面添加剤粒子
を混合することもできる。このような添加剤の例は、A
EROSIL(登録商標)などのコロイダルシリカ、金
属塩類および脂肪酸類の金属塩類、たとえばステアリン
酸亜鉛、酸化アルミニウム類、酸化セリウム類、および
それらの混合物などである。含有量は、一般的に約0.
1から約10重量%、好ましくは約0.1から約5重量
%である。上記添加剤のいくつかは米国特許第3,59
0,000号および3,800,588号に例示されて
おり、当該特許の開示内容はすべて本発明の参考文献で
ある。
【0033】さらに本発明に関して、AEROSIL
(登録商標)などのコロイダルシリカは、約1から約3
0重量%、好ましくは10重量%の電荷添加剤で表面処
理できる。その後トナーに0.1から10、好ましくは
0.1から1重量%添加する。
【0034】また、トナー組成物には低分子量のワック
スが含まれていてもよい。たとえば、ポリプロピレン類
やポリエチレン類(Allied Chemical、
Petrolite Corporation社製)、
EPOLENE N−15(登録商標)(Eastma
n Chemical Products Inc.社
製)、VISCOL 550−P(登録商標)(San
yo Kasei K.K.社製の低重量平均分子量の
ポリプロピレン)、および同様の物質などである。使用
される市販のポリエチレン類の分子量は約1,000か
ら約1,500である。一方、トナー組成物に使用する
市販のポリプロピレン類の分子量は約4,000から約
5,000であると思われる。本発明に使用するポリエ
チレンおよびポリプロピレン組成物の多くは英国特許第
1,442,835号に記載されている。
【0035】低分子量のワックス材料は必要に応じて本
発明のトナー組成物またはポリマー樹脂ビーズに含ま
れ、含有量も様々である。しかしながら、一般的には約
1から約15重量%、好ましくは約2から約10重量%
であり、実施の形態では融解ロール剥離剤として機能す
る。
【0036】現像剤組成物を調製するためにトナー粒子
とキャリア成分を混合するが、キャリア成分は、トナー
組成物と逆極に摩擦帯電できるものを選ぶ。したがっ
て、キャリア粒子は陰極性のものを選び、正に帯電した
トナー粒子がキャリア粒子の周囲に付着できるようにす
る。キャリア粒子の実例は、鉄粉、スチール、ニッケ
ル、鉄、銅亜鉛フェライトなどのフェライトなどであ
る。さらに、キャリア粒子として、米国特許第3,84
7,604号に記載のニッケルベリーキャリアも使用で
きる。選んだキャリア粒子はコーティングして、あるい
はそのままで使用する。コーティングは、一般的に、ス
チレン、メチルメタクリレート、トリエトキシシランな
どのシランのターポリマーを含む。米国特許第3,52
6,533号、4,937,166号、4,935,3
26号にそれに関する記載があり、具体的にはKYNA
R(登録商標)とポリメチルメタクリレートの混合物
(40/60)である。被覆重量は、ここに記載されて
いるように様々であるが、一般的には約0.3から約
2、好ましくは約0.5から約1.5重量%である。
【0037】さらに、キャリア粒子は球形であることが
好ましく、その直径は一般的に約50から約1,000
ミクロンである。実施の形態では175ミクロンにする
ことにより、十分な濃度と、現像工程中静電画像に付着
しないようなイナーシャ(inertia)を有することができ
る。キャリア成分はトナー組成物に適切な様々な割合で
混合できるが、トナー約1から5部に対してキャリア約
10から約200重量部のときにベストの結果が得られ
る。
【0038】本発明の被覆キャリアと組み合わせて使用
するトナー組成物は、ここに記載されているようないく
つかの公知の方法で調製できる。たとえば、トナー樹脂
粒子、顔料粒子または着色剤、電荷増強剤を押出し溶融
ブレンドし、次いで機械粉砕を行う。その他の方法は、
従来技術で周知の、スプレードライ、溶融分散、エマル
ション凝集、押出し処理などである。また、ここに記載
されているとおり、電荷増強剤を含まないトナー組成物
は、調製後電荷添加剤で表面処理したコロイダルシリカ
を添加する。
【0039】トナーおよび現像剤組成物は、従来のフォ
トレセプタが正または負に帯電できるものであれば、そ
れを含む静電画像装置で使用することができる。したが
って、トナーおよび現像剤組成物は、米国特許第4,2
65,990号に記載されているような負に帯電できる
積層フォトレセプタと組み合わせて使用できる。画像形
成および記録工程用に選ばれる無機フォトレセプタの実
例は、セレン;セレン合金類たとえばセレンヒ素、セレ
ンテルルなど;ハロゲンドープ(doped)セレン物
質類;ハロゲンドープセレン合金類などである。
【0040】トナー組成物は調製後通常吐出分級し、好
ましくは約5から約25ミクロン、さらに好ましくは約
8から約12ミクロン、最も好ましくは約5から約8ミ
クロンの平均直径を有するトナー粒子とする。また、ト
ナー組成物は、公知の電荷分光器で測定した摩擦帯電量
が1ミクロンあたり約0.1から約2フェムトクーロン
であることが好ましい。トナーの混合時間(admix time)
は、好ましくは5秒から1分、さらに詳しくは公知の電
荷分光器による測定で約5から約15秒である。このよ
うに高速混合特性を有するトナー組成物は、トナー分配
速度がたとえば20g/分を越えるような高速でも背景
に実質的に付着物のない画像を電子写真装置で現像する
ことが可能となる。さらに、このようなトナー組成物
は、1分間の複写枚数が70枚を越えるような高速電子
写真装置に使用できる。
【0041】また、実施の形態において本発明のトナー
組成物は、望ましい狭い電荷分布を有する。最適の摩擦
帯電量は、一実施の形態において約0.1から約5重量
%の電荷増強剤を用いた場合、公知のファラデーケージ
法による測定で、好ましくは1gあたり約10から約4
0、さらに好ましくは約10から約35マイクロクーロ
ンである。また、電荷分光器で測定した高速混合チャー
ジング(admix charging)時間は15秒未満、ある実施の
形態においてはさらに好ましくは約1から約14秒であ
る。
【0042】
【実施例】以下の実施例において、%は特に指示のない
限り重量%である。
【0043】実施例I ポリマー被覆組成物の調製 1,091gのヨウ化銅(Shepard Chemi
cals社製)と273gのポリウレタンポリマー(P
PG Industries,Inc.社製Envir
ocron)を合わせ、押出機(APV)で処理した。
プロセスパラメータは、バレル温度260°F、ダイヘ
ッド温度255°F、ロード41%、供給速度7.9g
/分、ツール速度150回転/分であった。得られた8
0重量%のヨウ化銅がEnvirocron樹脂中に均
一に分散した押出し物を100AFG流体エネルギーミ
ルで機械粉砕し、サイズを縮小した。プロセスパラメー
タは、供給速度200g/分における粉砕圧力100ポ
ンド/in(インチ)2であった。機械粉砕後の体積平
均粒子サイズは3.4ミクロンであった。
【0044】キャリア粒子のポリマー被覆 キャリアの被覆工程は5つのステップを含む。第一のス
テップでは、20重量%のConductex SC
Ultra導電性カーボンブラックをロードした体積平
均粒子サイズ2ミクロンのポリ(メチルメタクリレー
ト)をあらかじめ化学プロセスで調製し、その32.6
6gと、上記ヨウ化銅をロードしたEnvirocro
n8.16gを2分間手動で混合し、ポリマー粉末コー
ティング混合物を得た。次に、磁気モーメント49.9
EMU/g、残磁性27.9EMU/g、保磁度1,6
40Oerstedの75ミクロン多孔性ストロンチウ
ムフェライト(PowderTech Corp.社
製)2,041gを、前記ポリマー粉末コーティング混
合物40.82gと混合した。混合はV−Coneブレ
ンダで行い、プロセス条件は、ブレンダ速度23.5回
転/分、ブレンド時間45分であった。その結果、ポリ
マーがコア粒子上に均一に分布し、静電気的に付着して
いるのが目視検査により確認された。次に、得られたキ
ャリア粒子を回転チューブ炉に30分間入れた。この炉
は400°Fに保たれているので、ポリマーはコア粒子
に融着する。第一のステップで得られたこの生成物は、
84TBC(tensile bolt cloth)
メッシュスクリーンに通し、大きな塊を除去した。
【0045】第二のステップでは、前記第一のステップ
で得られた生成物1,750gと、カーボンブラックを
ロードしたポリ(メチルメタクリレート)28gとヨウ
化銅をロードしたEnvirocron混合物7gを2
分間手動で混合して調製したポリマー粉末コーティング
混合物35gを混合する。この混合はV−Coneブレ
ンダで行い、プロセス条件は、ブレンダ速度23.5回
転/分、ブレンド時間45分であった。その結果、粉末
が第一の被覆ステップで得られたポリマー被覆粒子の表
面上に均一に分布し、静電気的に付着した。次に、得ら
れた混合物をロータリーキルンにピーク温度400°F
で30分間放置したところ、ポリマー粉末はポリマー被
覆表面に融着した。第二のステップで得られたこの生成
物は、84TBC(tensile bolt clo
th)メッシュスクリーンに通し、大きな塊を除去し
た。
【0046】第三のステップでは、前記第二のステップ
で得られた被覆粒子1,400gと、カーボンブラック
をロードしたポリ(メチルメタクリレート)5.6gと
ヨウ化銅をロードしたEnvirocron1.4gか
らなるポリマー粉末コーティング混合物7gを混合し
た。この混合はV−Coneブレンダで行い、プロセス
条件は、ブレンダ速度23.5回転/分、ブレンド時間
45分であった。その結果、ポリマーが第二のステップ
で得られた粉末上に均一に分布し、静電気的に付着して
いるのが目視検査により確認された。次に、得られた混
合物をロータリーキルンにピーク温度400°Fで30
分間放置したところ、粉末は第二のステップで得られた
ポリマー被覆表面に融着した。第三のステップで得られ
たこの生成物は、84TBC(tensile bol
t cloth)メッシュスクリーンに通し、大きな塊
を除去した。
【0047】第四のステップでは、前記第三のステップ
で得られた生成物1,100gと、カーボンブラックを
ロードしたポリ(メチルメタクリレート)8.8gとヨ
ウ化銅をロードしたEnvirocron2.2gを手
動で混合して調製したポリマー粉末コーティング混合物
11gを混合した。この混合はV−Coneブレンダで
行い、プロセス条件は、ブレンダ速度23.5回転/
分、ブレンド時間45分であった。その結果、粉末が第
三の被覆ステップで得られたポリマーコートの表面上に
均一に分布し、静電気的に付着しているのが目視検査に
より確認された。次に、得られた混合物をロータリーキ
ルンにピーク温度400°Fで30分間放置したとこ
ろ、ポリマー粉末は第三のステップで得られたポリマー
コート表面に融着した。第四の融解で得られたこの生成
物は、84TBCメッシュスクリーンに通し、大きな塊
を除去した。
【0048】第五のステップでは、前記第四のステップ
で得られた生成物1,000gと、カーボンブラックを
ロードしたポリ(メチルメタクリレート)8gとヨウ化
銅をロードしたEnvirocron2gを手動で混合
して調製したポリマー粉末コーティング混合物10gを
混合した。この混合はV−Coneブレンダで行い、プ
ロセス条件は、ブレンダ速度23.5回転/分、ブレン
ド時間45分であった。その結果、ポリマー粉末が第四
のステップで得られたポリマー被覆キャリア粒子上に均
一に分布し、静電気的に付着しているのが目視検査によ
り確認された。次に、得られた混合物をロータリーキル
ンに30分間放置し、ピーク温度400°Fにしたとこ
ろ、ポリマー被覆粒子表面のポリマー粉末は第四のステ
ップで得られたポリマー被覆表面に融着した。第五のス
テップで得られたこの生成物は、84TBCメッシュス
クリーンに通し、大きな塊を除去した。最終生成物は、
キャリアコア表面に、カーボンブラックをロードしたポ
リ(メチルメタクリレート)80重量%とヨウ化銅をロ
ードしたEnvirocronポリウレタン混合物20
重量%からなるポリマー混合物合計6.5重量%が被覆
された。
【0049】次に、得られた前記キャリア200gにト
ナー組成物10gを混合して現像剤組成物を調製した。
前記トナー組成物は、75.73重量%のResapo
lHT樹脂、すなわち非架橋ビスフェノール−Aプロピ
レンオキシドフマレートポリマー(Resana社製)
と、17.67重量%のベンゾイルペルオキシド架橋ビ
スフェノール−Aプロピレンオキシドフマレートポリマ
ー(ゲル含有量33−40%)と、6.6重量%のフラ
ッシュサンブルー(Sun Blue)顔料と、0.3
重量%の表面処理シリカTS−530(Cabosil
Corp.社製8ナノメートルの粒子をヘキサメチル
ジシラザンで表面処理したもの)を含む。表面処理シリ
カは粉砕中に注入した。
【0050】次に、キャリア粒子の摩擦帯電量を次の方
法で測定した。2個の面平行非磁性電極を1cm離して
置く。ボトム電極を電位計に接続する。ボトム電極にご
く接近して扇形の磁気ドーナツ(segmented magnetic do
ughnut)がある。磁石は電極に平行な平面で回転する。
現像剤の場合、キャリアがフリップし、磁場で規定され
たリングの周りを動くことで反応する。固有の方向に磁
場を有する電極間に電位差を印加すると、トナーはキャ
リアから解放されるのでギャップを越えて引き寄せられ
る。ギャップを越えて移動したトナーに集積した電荷は
電位計で測定される。トナーの質量は上部のプレートの
重さを量ることによって測定し、質量比に対する電荷を
計算する。キャリアの測定値は+21.5マイクロクー
ロン/gであった。さらに、キャリアの導電性は、プレ
ート間に50ボルトの電位をかけて公知のBalsba
ughセル法で測定したところ、2.47×10-9mh
o−cm-1であった。したがって、これらのキャリアは
導電性である。
【0051】全実施例とも、摩擦帯電量と導電度は上述
の方法によって得た。
【0052】実施例II−X 実施例Iの複数回キャリア被覆方法を、コア、キャリア
コーティング、コーティング重量、被覆回数を変えて実
施した。キャリアの導電性は実施例Iに記載の方法で測
定した。現像剤は実施例Iに記載の方法で調製し、その
摩擦帯電量は同じトナーに対して実施例Iに記載の方法
で測定した。これらの結果を表1、表2にまとめた。表
3はコーティング前のコア粒子の特性の一覧である。
【0053】
【表1】
【表2】
【表3】 実施例III 材料の調製 40ポンドのヨウ化銅(Shepard Chemic
als社製)と10ポンドのポリウレタンポリマー(P
PG Industries,Inc.社製Envir
ocron)を合わせ、押出機(ZDSK−28)で処
理した。プロセスパラメータは、バレル温度257−2
84°F、ダイヘッド温度275°F、融解温度281
°F、供給速度34.0g/分、スクリュー回転数35
6回転/分であった。得られた80重量%のヨウ化銅が
Envirocron樹脂中に均一に分散した押出し物
を15”Sturtevant流体エネルギーミルで機
械粉砕し、サイズを縮小した。プロセスパラメータは、
供給圧力120ポンド/in2、粉砕圧力120ポンド
/in2、フラッド供給であった。機械粉砕後の体積平
均粒子サイズは4.8ミクロンであった。
【0054】高コーティング重量のキャリア キャリアコア上のポリマーのコーティング重量が約5重
量%を越えると、たとえば、実質的に絶縁性のストロン
チウムフェライトコアを有するキャリアを導電性にする
ことができる。たとえば、75ミクロンの多孔性ストロ
ンチウムフェライトコア(PowderTech Co
rporation社製)を用いると、キャリアの導電
度はポリマーのコーティング総重量の関数となる。当該
キャリアは、20重量%のポリウレタン/80%のCu
lコンポジットと80重量%のポリメチルメタクリレー
ト/19%のカーボンブラックコンポジットとの混合物
を含むポリマーを様々なコーティング重量で被覆する。
そのキャリア1から5を以下の表4に示す。ポリマーコ
ーティング重量が4.5重量%未満では、コーティング
は実質的に絶縁性である。5.5重量%では半導体とな
り、導電度の測定値は4.9×10-12mho/cm、
6.5重量%では導電度が2.5×10-9mho/cm
で完全に導電性となる。摩擦帯電量は、ポリマー混合物
の固有摩擦帯電量がキャリアコアのそれと実質的に異な
るような状況では、ポリマーコーティング重量が約5重
量%を越えると、コアの望ましくない値からポリマーコ
ーティングの望ましい値へと変化すると考えられる。
【0055】
【表4】 キャリアコア上のポリマーのコーティング重量が約5重
量%を越えると、たとえば、様々な摩擦帯電量を有する
キャリアを絶縁性にすることもできる。たとえば、30
ミクロンの多孔性ストロンチウムフェライトコア(Po
wderTech Corporation社製)に、
フッ化ポリビニリデンとカーボンブラックドープ(do
ped)ポリメチルメタクリレートとの混合物を含むポ
リマーを様々なコーティング重量で被覆したキャリアの
摩擦帯電量は、ポリマーコーティング総重量の関数とな
っている(上記実施例8−10より)。それを表5に示
す。ポリマーコーティング重量が約4重量%未満では、
3つのキャリアの摩擦帯電量は同じである。コーティン
グ重量が8重量%になると、キャリアの摩擦帯電量に差
が出てくる。
【0056】
【表5】 実施例XI 多孔性ストロンチウムフェライトコア粒子を異なる樹脂
で複数回被覆 名目直径75ミクロン、BET表面積1,724cm2
/gのPowderTech社製ストロンチウムフェラ
イトコアは、実質的に多孔性で、物理的検査によれば構
造的にも脆弱である。このフェライトコアを第一の樹
脂、たとえば市販の熱硬化性ポリマーであるPPG I
ndustries社製のEnvirocronなどの
粉末熱硬化性樹脂4.5重量%とブレンドし、コアの孔
に溶融して流し込む。次に400°Fのキルンで30分
間架橋させる。得られた被覆ビーズの導電度は50ボル
トで約10-14mho/cmになると考えられる。被覆
前のコア粒子の導電度は10-11mho/cmであっ
た。19%のカーボンブラックでドープした名目粒子サ
イズ約3ミクロンのポリメチルメタクリレートなどの第
二の樹脂を前述の被覆ビーズと1.5重量%のロード量
でブレンドし、400°Fのキルンで30分間溶融融着
する。得られた2回被覆ビーズは、導電度が50ボルト
で約10-8mho/cm、上記実施例の方法と標準トナ
ーで測定した摩擦帯電量は約25μC/gであると考え
られる。被覆前の元のストロンチウムフェライトビーズ
に見られた孔は明らかに完全に充填されていた。あるい
は、1または2種の被覆ポリマー樹脂で覆われていた。
2回被覆した材料のBET表面積は著しく低下し、この
2回被覆コア粒子は機械的に強固なものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法による被覆前の未被覆コア粒子
の一例を示す図に代わる電子顕微鏡写真である。
【図2】 実施の形態において、本発明の方法により1
つ以上の樹脂で裸または未被覆のコア粒子を被覆するこ
とによって調製した樹脂被覆コア粒子の一例を示す図に
代わる電子顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケー デレク ヘンダーソン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ロチェ スター エスグッドマン ストリート 34 アパートメント 501 (72)発明者 バーナード エー ケリー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 オンタ リオ リッジ ロード 120エー アパー トメント 8

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア粒子を第一の被覆樹脂または樹脂混
    合物とブレンドして第一のブレンドを調製し、 得られた第一のブレンドを加熱して第一の被覆粒子を調
    製し、 得られた第一の被覆粒子を第二の被覆樹脂または樹脂混
    合物とブレンドして第二のブレンドを調製し、 第二のブレンドを加熱して第二または二回被覆粒子を調
    製することを特徴とするキャリアの被覆方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、前記第
    一の被覆樹脂は、ポリウレタン類、ポリエステル類、ポ
    リアクリル類、フェノール樹脂類、アミノ樹脂類、エポ
    キシ樹脂類、およびそれらの混合物からなる群から選ば
    れる架橋可能な熱硬化性樹脂であることを特徴とするキ
    ャリアの被覆方法。
  3. 【請求項3】 a)コア粒子を第一の被覆樹脂または樹
    脂混合物とドライブレンドして第一のブレンドを調製
    し、 b)得られたブレンドを加熱して第一の被覆粒子を調製
    し、 c)第一の被覆樹脂または樹脂混合物と得られた中間被
    覆粒子を用いてステップa)とb)を1から約20回繰
    り返し、 d)ステップc)の被覆粒子を第二の被覆樹脂または樹
    脂混合物とブレンドして第二のブレンドを調製し、 e)第二のブレンドを加熱して第二の樹脂被覆粒子を調
    製し、 f)第二の被覆樹脂または樹脂混合物と得られた中間被
    覆粒子を用いてステップd)とe)を1から約20回繰
    り返し、複数回樹脂被覆コア粒子を得ることを特徴とす
    る樹脂被覆キャリア粒子の調製方法。
JP17404198A 1997-06-13 1998-06-05 キャリアの被覆方法 Withdrawn JPH1115207A (ja)

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