JPH0215923Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 Ａ 考案の目的及び産業上の利用分野 本考案は建物外壁，内装，間仕切り等に使用さ
れる中空部を有するパネルの留付け部材の改良考
案に係るものである。

Ｂ 従来の技術 従来のものは実願昭51−4930号（実公昭58−
25067号）に示されるようなもので、例えば第４
図イ，ロに示すように、中空部を有するパネルａ
を金属プレートｂで支持する場合、中空パネルａ
の片側に設けられた取付け孔ｃに位置ぎめのた
め、金属プレートの下部に設けられた突出部ｄを
嵌合しなければならないものであるが、該突出部
の形成に当つて溶接等によらなければならない
し、またバネｅを設けるためにも溶接等によらな
ければならないものである。尚ｆは板，柱等の取
付け部、ｇは取付けボルトである。

Ｃ 考案が解決しようとする問題点及び問題点を
解決するための手段 本考案は上記のように溶接等の手数をかけるこ
となく問題点を解決しようとするものである。

Ｄ 実施例 以下本考案を図示実施例につき説明すれば、第
１図イ，ロ，ハは本考案の一実施例を示すもの
で、イは金属プレートの斜視図、ロはバネ部材の
の斜視図、ハは金属プレートとバネ部材を一体に
した本考案パネル留付け部材の斜視図である。第
２図は本考案の他の実施例を示し、イは金属プレ
ートの斜視図、ロはバネ部材の斜視図、ハは金属
プレートとバネ部材とを一体にした本考案パネル
留付け部材の斜視図である。第３図は第１図の実
施例のものを、中空パネルに取付けた状態を示す
もので、イは一部の平面図、ロはイのＸ−Ｘ線断
面図、ハはイのＹ−Ｙ線断面図である。

第１図において１は適当な厚み（６mm程度）を
有する長方形の金属プレートで、上記パネルの中
空部に挿入でき、回動できない大きさに形成され
る。１ａは金属プレート１の略中央部に設けられ
た取付けボルト孔、２は上記金属プレート１の一
方の面に重ね合せて取付け得るよう構成された弾
性を有する金属板よりなるバネ部材、２ａは該バ
ネ部材２の片側にバネ部材２と一体に接続して設
けられたバネで、該バネ２ａは金属プレート１の
他方の面側にまわり込み第３図示のように、中空
パネル４の中空部４ａの内壁面４ｂに圧接する高
さに形成される。２ｂはバネ部材２のバネ側に設
けられた金属プレート抱持用の係合片、２ｃはバ
ネ部材２の片側に舌片状に突設された金属プレー
ト抱持用の係合片、３は本考案留付け部材で、該
留付け部材３は、上記金属プレート１の一方の面
にバネ部材２を重ね合せ上記係合片２ｂ及び２ｃ
の係合にて一体的に結合して構成される。２ｄは
バネ部材２のバネ２ａの反対側において、上記金
属プレート１のボルト孔１ａに対応する位置に設
けられた、パネル留付け部材３の取付け用筒状の
突出部で、第３図示のように中空パネル４に設け
られた取付け孔４ｃに嵌合される。該中空パネル
４は適宜板，柱等の取付け部５に取付けボルト６
を以て取付けられるものである。尚本考案パネル
留付け部材３は適当な治具を以てパネル４の中空
部４ａに挿入される。

第２図の本考案の他の実施例を示す。図面にお
いて、第１図と同一符号は第１図と同一部分を示
すものである。

尚１ｂは金属プレート１の両側面に設けられた
バネ部材２の係合溝で、バネ部材２に設けられた
係合片２ｅと係合するもので、第１図の実施例同
様金属プレート１の一方の面にバネ部材２を重ね
合せ一体的に結合して構成される。

Ｅ 考案の効果 本考案パネル留付け部材は上記のように構成さ
れているので、バネ部材２にバネ２ａが一体に接
続して設けられているため、バネ２ａの溶接等の
作業を要することなく形成され、またパネル留付
け部材３の取付け用筒状の突出部２ｄがバネ部材
２に設けられているので打出し等により簡単に形
成することができるため溶接等の必要がなく、ま
た金属プレートに従来のもののように突出部ｄが
ないので、この部分における溶接等の手数も省略
することができるなどの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示し、イは金属プ
レートの斜視図、ロはバネ部材の斜視図、ハは本
考案パネル留付け部材の斜視図、第２図は本考案
の他の実施例を示し、イは金属プレートの斜視
図、ロはバネ部材の斜視図、ハは本考案パネル留
付け部材の斜視図、第３図は第１図の実施例のも
のを中空パネルに取付けた状態を示し、イは一部
の平面図、ロはイのＸ−Ｘ線断面図、ハはイのＹ
−Ｙ線断面図である。第４図イ，ロは従来のもの
を示す断面図である。 １……金属プレート、１ａ……金属プレートの
取付けボルト孔、１ｂ……係合溝、２……バネ部
材、２ａ……バネ、２ｂ，２ｃ，２ｅ……係合
片、２ｄ……筒状の突出部、３……パネル留付け
部材、４……中空パネル、４ａ……パネルの中空
部、４ｂ……中空部の内壁面、４ｃ……取付け
孔、５……中空パネル取付け部、６……取付けボ
ルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中空部を有するパネルの該中空部に挿入でき回
   動できない大きさをもち取付け用のボルト孔１ａ
   を設けた金属プレート１と、該金属プレート１の
   一方の面に重合固定されたバネ部材２とからなる
   パネル留付け部材であつて、該バネ部材２は、上
   記金属プレート１のボルト孔１ａに対応する位置
   において外側に突出する筒状の突出部２ｄと、金
   属プレート１に係合してバネ部材２を金属プレー
   ト１に一体的に重合固定する係合片と、バネ部材
   ２の片側から金属プレート１の他方の面側にまわ
   り込み中空部４ａを有するパネル４の内壁面４ｂ
   に圧接するバネ２ａとを有する構造に一体に形成
   され、上記突出部２ｄをパネル４の取付け孔４ｃ
   に嵌合するように構成したことと特徴とする中空
   部を有するパネルの留付け部材。