JPH021583B2 - - Google Patents

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JPH021583B2
JPH021583B2 JP31236986A JP31236986A JPH021583B2 JP H021583 B2 JPH021583 B2 JP H021583B2 JP 31236986 A JP31236986 A JP 31236986A JP 31236986 A JP31236986 A JP 31236986A JP H021583 B2 JPH021583 B2 JP H021583B2
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JP
Japan
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nail
nail shaft
diameter
die
shaft
Prior art date
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JP31236986A
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JPS63168244A (ja
Inventor
Katsumi Shinjo
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Shinjo Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Shinjo Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、釘軸の先端部分に連設する細径尖鋭
部の基端と前記釘軸との境界に段部を設けた段付
き釘の製造方法に関するものである。
従来の技術 通常の釘を木材の端末部に打ち込んだ時、しば
しば木材に割れ目が生じる。このような割れ(木
口割れという)は、釘軸の先端部分に設けた尖鋭
部の楔効果による釘軸の軸直角方向(半径方向)
への押し広げ応力が木材の剪断強さを超えるため
に起こるものである。
上記のような木口割れが有効に防止できる特殊
釘として、第9図に示すように、釘軸1の先端部
分にその基部の直径(d)が釘軸1の直径(D)より小さ
い細径の尖鋭部2を形成し、釘軸1と細径尖鋭部
2との境界に釘軸1の軸線に対してほぼ直角方向
に延在する環状の段部3を設けた段付き釘が提案
されている。
発明が解決しようとする問題点 しかし、この段付き釘は、細径尖鋭部2と段部
3の加工がコスト及び加工手段の両面から問題が
あつて、その実用化が阻まれている現状である。
つまり、切削加工によれば著しくコスト高とな
り、量産性と低コストが要求される釘の製造手段
としては採用することができず、また、単純な圧
造加工では釘軸1の軸線に対してほぼ直角方向に
延在する環状の段部3を成形することができない
という問題があつた。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、上記した段付き釘
を低コストで量産できる製造方法及び装置を提供
することにある。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために採用した本発明方法
すなわち第1発明は、断面形状が円形の細長い釘
軸の先端部分に、その基端の直径が前記釘軸の直
径より小さい細径の尖鋭部を圧造加工によつて成
形し、しかる後、前記釘軸の外周部に複数の抜け
止め用環状溝を転造加工する転造ダイスにより前
記釘軸の上方への逃げを制限しながら、前記転造
ダイスの下側に設けた修正ダイスで前記釘軸と前
記細径尖鋭部との接続部分を修正加工し、その境
界に前記釘軸の軸線に対してほぼ直角方向に延在
する環状の段部を形成することを特徴とする。
また、第2発明は上記製造方法を実施するため
の装置に係るもので、断面形状が円形の細長い釘
軸の先端部分に、その基端の直径が前記釘軸の直
径より小さい細径の尖鋭部を成形する喰い切り型
圧造ダイスと、前記釘軸の外周面に複数の抜け止
め用環状溝を転造する転造ダイスと、前記転造ダ
イスの下側に設けられ、前記釘軸と前記細径尖鋭
部との接続部分を修正加工し、その境界に前記釘
軸の軸線に対してほぼ直角方向に延在する環状の
段部を形成する修正用肩部を有する修正ダイスと
を備えていることを特徴とする。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は釘軸の先端部分に段付き尖鋭部を成形
するための第1工程(予備成形工程)を示してお
り、第1図aに示す素材10は通常の釘と同様の
断面形状が円形の線材である。該素材10を通常
の製釘機に供給して所定長さの釘軸11の後端に
図面には省略した頭部を成形したのち、釘軸11
の先端部分を第3図に示す喰い切り型の圧造ダイ
ス21,21を用いて圧造加工し、第1図bに示
すように、その基端13の直径(d)が釘軸11の直
径(D)より小さい細径の尖鋭部12を予備成形す
る。基端13の直径はd=0.60・D程度が好適で
ある。この予備成形の際、細径尖鋭部12の両側
面に沿つてスクラツプ14ができると同時に、釘
軸11が軸方向へ逃げるため、尖鋭部12の基端
13と釘軸11との接続部分に丸みの付いた中間
段部15が形成される。スクラツプ14は両圧造
ダイス21,21の対向刃22,22で喰い切ら
れるが、第2図に示すように、一部分にバリ14
a,14bが尖鋭部12と中間段部15に残る。
このバリ14a,14bは後のガラ磨き工程で除
去される。
なお、上記の予備成形は、第1図cに示すよう
に市販の釘を素材とし、その釘軸11の尖り先部
分(角錐形状をしている)16を第3図の圧造ダ
イス21,21により圧造加工して細径尖鋭部1
2に成形しても良い。この場合、スクラツプ1
4′は第1図bに破線で示すようにスクラツプ1
4より幾分小さくなる。
第4図は、第2工程に用いる仕上げダイス23
を示している。該仕上げダイス23は、釘軸11
の外周面に複数の抜け止め用環状溝17を成形す
る転造ダイス24と、該転造ダイス24の下側に
設けられた修正ダイス25との組合せから成り、
修正ダイス25は修正用肩部26を有し、該修正
用肩部26の下側に細径尖鋭部12の側面形状に
沿う凹曲面27を有している。また、修正用肩部
26は始端から約2度の緩い角度で上向きに傾斜
して延びる傾斜面26aと、これに続き水平に延
びる水平面26bとを具えている。
上記仕上げダイス23は相対向して配設される
一対から成り、一方を固定し、他方を往復運動さ
せる点は通常の転造ダイスと同じであり、両仕上
げダイス23の間に第1工程(予備成形工程)を
終了したブランクを第4図の仮想線に示す姿勢で
供給し、転造及び修正加工を同時に行なうもので
ある。
第5図ないし第7図は仕上げダイス23,23
による転造及び修正加工工程を示している。
加工開始時には、第5図に示すように、修正ダ
イス25の修正用肩部26が細径尖鋭部12の基
端13とほぼ同一又は幾分下側に位置しており、
まず転造ダイス24,24により釘軸11に回転
力を付与し、その外周面に抜け止め用環状溝17
が成形される。この環状溝17の溝面は図面のよ
うに上拡がりのテーパ面に形成され、釘軸11の
抜け方向に係止作用をなす。この環状溝17の成
形によつて、釘軸11は両転造ダイス24,24
でチヤツキングされ軸方向への逃げが制限された
状態になる。
この状態で釘軸11が転造ダイス24に沿つて
回転しながら進行していくと、第6図のように、
修正用肩部26の傾斜面26aによつて中間段部
15が徐々にもみ上げられ、余肉18が半径方向
へ張り出す。更に釘軸11が進行し、細径尖鋭部
12が修正用肩部26の水平面26bによるもみ
上げ上限位置にまで達すると、第7図に示すよう
に、余肉18の張り出し量が釘軸11の直径(D)と
ほぼ同一径になり、釘軸11と細径尖鋭部12と
の境界に釘軸11の軸線に対してほぼ直角方向に
延在する環状の段部19が形成され、第8図に示
すような段付き釘が完成する。なお、このとき余
肉18の一部が釘軸11の外径よりはみ出すこと
があるが、このはみ出し部分も後のガラ磨き工程
で除去されるので問題はない。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、釘軸の
先端部分にその基端の直径が前記釘軸の直径より
小さい細径の尖鋭部と、該尖鋭部と前記釘軸との
境界に前記釘軸の軸線に対してほぼ直角方向に延
在する環状の段部とを具備した段付き釘を安価に
量産することができる。
また、上記方法を実施するための第2発明の装
置は、喰い切り型の圧造ダイスと、釘軸の外周面
に環状溝を成形する転造ダイスと、該転造ダイス
の下側に設けられ、構造の簡単な修正用肩部を有
する修正ダイスとから成り、装置が単純で安価に
製作でき、本発明方法が容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法による予備成形工程の説明
図、第2図は予備成形された釘軸先端部の側面
図、第3図は予備成形に使用する喰い切り型圧造
ダイスの平面図、第4図は仕上げダイスの正面
図、第5図ないし第7図は仕上げ工程の説明図、
第8図は本発明方法により製造した段付き釘の正
面図、第9図は従来の段付き釘の正面図である。 11……釘軸、12……細径尖鋭部、13……
基端、14……スクラツプ、15……中間段部、
17……抜け止め用環状溝、18……余肉、19
……段部、21……喰い切り型圧造ダイス、22
……対向刃、23……仕上げダイス、24……転
造ダイス、25……修正ダイス、26……修正用
肩部、26a……傾斜面、26b……水平面、2
7……凹曲面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 断面形状が円形の細長い釘軸の先端部分に、
    その基端の直径が前記釘軸の直径より小さい細径
    の尖鋭部を圧造加工によつて成形し、 しかる後、前記釘軸の外周部に複数の抜け止め
    用環状溝を転造加工する転造ダイスにより前記釘
    軸の上方への逃げを制限しながら、前記転造ダイ
    スの下側に設けた修正ダイスで前記釘軸と前記細
    径尖鋭部との接続部分を修正加工し、その境界に
    前記釘軸の軸線に対してほぼ直角方向に延在する
    環状の段部を形成することを特徴とする段付き釘
    の製造方法。 2 前記細径尖鋭部が、通常の釘の尖鋭部を圧造
    加工して成形されることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の段付き釘の製造方法。 3 前記抜け止め用環状溝の溝面が上拡がりのテ
    ーパ面に形成され、釘軸の抜け方向に係止作用を
    なすことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は
    第2項記載の段付き釘の製造方法。 4 断面形状が円形の細長い釘軸の先端部分に、
    その基端の直径が前記釘軸の直径より小さい細径
    の尖鋭部を成形する喰い切り型圧造ダイスと、 前記釘軸の外周面に複数の抜け止め用環状溝を
    転造する転造ダイスと、 前記転造ダイスの下側に設けられ、前記釘軸と
    前記細径尖鋭部との接続部分を修正加工し、その
    境界に前記釘軸の軸線に対してほぼ直角方向に延
    在する環状の段部を形成する修正用肩部を有する
    修正ダイスと を備えている段付き釘の製造装置。
JP31236986A 1986-12-29 1986-12-29 段付き釘の製造方法及び装置 Granted JPS63168244A (ja)

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JPS63168244A JPS63168244A (ja) 1988-07-12
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JPH0270345A (ja) * 1988-09-01 1990-03-09 Daido Seibiyoushiyo:Kk 釘の製造方法
US5988967A (en) * 1995-06-22 1999-11-23 Ajax Cooke Pty. Ltd. Horseshoe nail and horseshoe nail forming process
JP4537973B2 (ja) * 2006-04-07 2010-09-08 河南製鋲株式会社
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