JP4768559B2 - 釘 - Google Patents

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この発明は、屋根瓦の固定等、防水性の必要な部分の部材締結に用いて好適なる釘に関する。
釘を用いた防水性の必要な部分の部材締結の例として、図2は建築物における屋根瓦の固定を示しており、野地板1の上面にシート状の防水材2によるルーフィングを施し、その上面に設置した桟木3の上に屋根瓦4を載せ、屋根瓦4の下孔5から桟木3及び野地板1に長尺の釘6を打ち込むことによって固定するようになっている。
上記した釘6は、長い軸部7の一端に頭部8と他端に先鋭状の釘先9を設け、用途に応じて軸部7の途中に多段の周突条10とスクリュウ部11の一方又は両方を形成した構造になっている(特許文献1又は2参照)。
通常このような釘6は、製釘機を用い、先ず線材に釘先9の部分を加工することで線材を切断して所定長さの軸部7とし、この軸部7の一端に頭部8を圧造することによって製作され、前記釘先9は一対の金型を用いて線材の切断と同時に四角推形に圧造されることになる。
図3(a)乃至(c)のように、上記釘先9の圧造工程において、先端15と四面の側面14からなる四角推形の釘先9を一対の金型で形成すると、金型の合わせ面に対応する四角推形の稜線9a上で釘先9と軸部7の接合部周囲に、軸部7の外径よりも外側に突出する薄皮状のようなバリ12が発生する。
このような釘6を図2で示した屋根瓦4の固定にそのまま使用すると、釘先9が防水材2を貫通するとき、四角推形の稜線9aによって十字の切れ目による切り孔を防水材に開けることになるが、前記バリ12が軸部7の外径よりも外側に突出しているので、バリ12の通過によって切れ目の両端が延長状に切り裂かれることになる。
上記のような釘6による屋根瓦4の固定において、防水材2における釘6の軸部7が貫通する部分は、防水材2の持つ復元弾性によって切り孔の周囲が軸部の外周に密着し、前記貫通部分の防水性を維持することになるが、上記のように、バリ12の通過によって切れ目の両端が延長状に切り裂かれていると、この切り裂かれた部分が防水性のない部分となって軸部7の外側に位置することになり、防水材2上に雨水が流れ込んだ場合、雨水は切り裂かれた部分を通過することで野地板1に浸入し、野地板1が腐食することで雨漏りの発生原因になる。
実開平5−27320号公報 実開平6−45104号公報
従来、上記のような釘6のバリ12による弊害を少なくするため、バレル研磨方法によってバリ12を除去するようにしているが、この方法ではバリ12を完全に除去することができず、このため、釘6は多少なりともバリが残った状態で製品となっており、このような釘6はその使用によって防水材2に上記した切り裂かれた部分を発生させることになり、防水材2の防水性を低下させることで、野地板1の腐食に起因する雨漏りが発生するという問題がある。
そこで、この発明の課題は、釘の釘先と軸部の接合部周囲に発生したバリを、釘先と軸部の接合部周面に巻き付くように、軸部周方向へ圧締することで、軸部外径よりも外方に突出する部分をなくし、防水材を貫通する部分での確実な防水状態を確保することができる釘を提供することにある。
上記のような課題を解決するため、この発明は、軸部の一端に頭部と他端に錐形の釘先を設けた釘において、前記釘先の成形時にこの釘先と軸部の接合部周囲に生じたバリを、釘先と軸部の接合部の周面に重なるように巻着させた構成を採用したものである。
上記釘先が角錐形に形成され、この釘先の稜線上の位置に生じたバリを、釘先と軸部の接合部の周面に重なるように、軸部周方向へ圧締することで巻着させた輪環部とし、この輪環部の最大外径を軸部の外径以内に収めた構造とすることができる。
ここで、上記釘は、長い軸部の途中で釘先側に周突条と頭部側にスクリュウ部が形成され、バリを釘先と軸部の接合部の周面に重なるように軸部周方向へ圧締することで巻着させた部分の最大外径は、軸部の外径以内に納まる条件になっている。
部材の締結のためにこの釘を打ち込んで防水材を釘先が貫通するとき、四角推形の稜線によって十字の切れ目による切り孔を防水材に開けることになるが、釘先と軸部の接合部の周面は、軸部の外径内に納まっているので、釘先の通過により発生する切れ目は軸部外径以上に大きくなることがなく、防水材は切り孔の周囲が軸部に密着することになる。
この発明によると、釘先の成形時にこの釘先と軸部の接合部周囲に生じたバリを、釘先と軸部の接合部の周面に重なるように巻着させたので、釘先の先端と軸部との間の接合部に軸部の外径よりも外方に突出する部分をなくすことができ、部材の締結のために打ち込んで釘先が防水材を貫通するとき、釘先の通過により発生する切り孔は軸部外径以上に大きくなることがなく、このため、防水材は切り孔の周囲が軸部に密着することで、防水材の軸部貫通部分に防水性を確保することができる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、釘の構造において、従来技術で述べた部分と同一部分には同一符号を付して説明する。
図2で示したように、この発明の釘6は、長い軸部7の一端に頭部8と他端に先鋭状の釘先9を有し、軸部7の途中で釘先9側に周突条10と頭部8側にスクリュウ部11が形成されている。
上記釘先9は、一対の金型を用いた鍛造によって四角錐形に形成されているが、この釘先9の加工時に、図3(a)乃至(c)で示したように、釘先9の稜線上の位置で釘先9の先端15と軸部7の接合部の周囲にバリ12が突出するように生じることになる。
図1(a)乃至(c)のように、上記のバリ12は、釘先9と軸部7の接合部の周面に重なるように、軸部7の周方向へ圧締することで巻着させ、この巻着部分の最大外径を軸部7の外径以内に納まるように仕上げる。
なお、巻着の手段としては、軸部7に周突条10やスクリュウ部11を施すことができるローリングマシンを用いてもよいし、ピンチポインターと呼ばれるプレスマシンを用いて巻着させることもできる。
このとき、周突条10やスクリュウ部11を施すと同時に巻着させることが望ましいが、巻着の度合いにおいては、その前やその後に別の工程として、更に圧着を高めるようにする方法を採ってもよい。
上記バリ12は、釘先9と軸部7の接合部の周面に重なるように、軸部周方向へ圧締することで巻着させれば、この巻着部分が釘先9と軸部7の接合部の周面で外周面が略弧状で少し浮き出した輪環部13となり、輪環部13は、釘先9の先鋭端側に臨む下縁が、釘先9の稜線9aの上端部で両側の側面14に弧を描いて広がりながら稜線9a間の位置に向かう弧状の波形を呈し、軸部7側に位置する上縁も同様の波形を呈した形状となる。
このように、釘先9と軸部7の接合部の周囲に生じたバリ12を、加圧して巻付けるように押し潰すことにより、輪環部13を釘先9と軸部7の接合部の最大外径を軸部7の外径以内に納まるように仕上げることができ、しかも、輪環部13の外径を円軸状に近づけることで、釘6の打ち込み時に防水材2を貫通するとき、四角推形の稜線9aによって形成される十字の切れ目による切り孔を大きく開けることがなく、しかも、上記下縁の弧状形状が、防水材2における切り孔の切れ目部分の間を無理なく押し曲げることで、切り孔が拡大するのを防ぐことができる。
上記した輪環部13による巻き付き面は、釘6の打ち込み時において、結果的に、側面14、輪環部13の巻き付け外径面、軸部7の外径曲面の順に3段階的に防水材2を押し広げていくことになり、従来の釘の側面、軸部の外径曲面という風に2段階で防水材2を押し広げる場合に比べて、3段階で押し広げたほうが防水材2は不必要に破れないという利点がある。
即ち、輪環部13は、釘先9の稜線9aをも保護しているので、防水材2に対する打ち込み時には、防水材2に釘先9の先端15で簡単に十字孔を押し開け、稜線9aの先端15付近部分が十字孔を押し切って少し広げ、その後輪環部13による巻き付き面が進入すると、十字孔はそれ以上広がらなくなり、軸部7の外径曲面と防水材2がより密着することになる。
この発明の釘6は、上記のような構成であり、図2に例示したように、屋根瓦4を桟木3に固定するために使用するものであり、屋根瓦4の下孔5に挿入して打ち込めば、軸部7は桟木3と防水材2及び野地板1を貫通し、頭部8で屋根瓦4を押さえ込むことで固定する。
上記釘6の打ち込み時において、防水材2を釘先9が貫通するとき、釘先9は四角推形の稜線9aによって防水材2に十字の切れ目による切り孔を開けることになるが、釘先9と軸部7の接合部の周面は、軸部7の外径以内に納まる輪環部13になっているので、釘先9の通過により発生する切れ目は軸部7の外径よりも大きくなることがなく、防水材2は切り孔の周囲が続いて貫通して行く軸部7の外周面に密着することで、防水材2の軸部7が貫通する部分に防水性を確保することができ、野地板1の腐食に起因する雨漏りの発生を防止できる。
なお、釘6は、屋根瓦の固定だけでなく、防水材を用いる壁材等の固定にも使用でき、また、釘先9は、四角推だけでなく円錐等の場合であってもよい。
(a)はこの発明に係る釘の釘先部分を拡大した正面図、(b)は同側面図、(c)は同底面図 釘の屋根瓦固定に使用した例を示す縦断正面図 (a)は従来の釘の釘先部分を拡大した正面図、(b)は同側面図、(c)は同底面図
符号の説明
1 野地板
2 防水材
3 桟木
4 屋根瓦
5 下孔
6 釘
7 軸部
8 頭部
9 釘先
10 周突条
11 スクリュウ部
12 バリ
13 輪環部
14 側面
15 先端

Claims (2)

  1. 軸部の一端に頭部と他端に錐形の釘先を設けた釘において、前記釘先の成形時にこの釘先と軸部の接合部周囲に生じたバリを、釘先と軸部の接合部の周面に重なるように巻着させたことを特徴とする釘。
  2. 上記釘先が角錐形に形成され、この釘先の稜線上の位置に生じたバリを、釘先と軸部の接合部の周面に重なるように、軸部周方向へ圧締することで巻着させた輪環部とし、この輪環部の最大外径を軸部の外径以内に収めたことを特徴とする請求項1に記載の釘。
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