JPH02157088A - 塩素系殺菌剤注入装置 - Google Patents

塩素系殺菌剤注入装置

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JPH02157088A
JPH02157088A JP31010688A JP31010688A JPH02157088A JP H02157088 A JPH02157088 A JP H02157088A JP 31010688 A JP31010688 A JP 31010688A JP 31010688 A JP31010688 A JP 31010688A JP H02157088 A JPH02157088 A JP H02157088A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は工業用水供給源から連続的に供給される工業用
水を貯水槽に一時的に蓄えて該貯水槽の工業用水を循環
し使用する際にその循環系の保有水中の微生物および藻
類等の繁殖によって生じるスライム障害を防止すべく該
保有水中に塩素系殺菌剤を注入するために用いられる塩
素系殺菌剤注入装置に関する。
〔従来の技術〕
工業用水例えば冷却水、洗浄水等を有効に利用するため
に工業用水を循環使用することが奨励されており、特に
大量の工業用水を消費する鉄鋼業界では工業用水の循環
使用技術は広く普及している。工業用水を循環使用する
場合、工業用水供給源から供給される工業用水は一時的
に貯水槽に蓄えられ、この貯水槽内の工業用水が循環使
用されることになる。すなわち、貯水槽に蓄えられた工
業用水がその利用場所に送り出され、そこで利用された
工業用水は再び該貯水槽に戻され、これにより貯水槽内
の工業用水が循環使用されることになる。工業用水がそ
の利用場所から貯水槽に戻されるとき、該工業用水はそ
の利用の態様に応じて適宜処理される。例えば、工業用
水が高炉、連続鋳造機等の冷却水として利用される場合
には、高炉、連続鋳造機等の冷却に利用された工業用水
は冷却塔を通過させられ、その後貯水槽に戻されること
になる。
このような工業用水の循環使用の際に配慮されなければ
ならない重要な事柄の一つはその循環水中の微生物およ
び藻類等の繁殖を効果的に抑えなげればならないという
ことである。というのは、循環水中に微生物および藻類
等が繁殖すると、その死骸等の有機物が多量に生じて、
その他の微細な汚染物と共にスライムとなり、これによ
り種々のスライム障害が引き起こされることになるから
である。例えば、そのようなスライム障害としては、循
環水の配管にスライム付着が生じると、水の良好な流れ
が阻害されるという点、あるいは高炉、連続鋳造機等の
熱交換部にスライム付着が生じると、冷却効果が低下す
るという点が挙げられる。
そこで従来では、循環水中での微生物および藻類等の繁
殖を抑えるために塩素系殺菌剤例えば次亜塩素酸ソーダ
水溶液が注入される。塩素系殺菌剤の注入方式としては
、−船釣には、ハツチ式注入法および連続注入法が知ら
れている。ハツチ式注入法では、大量の塩素系殺菌剤が
数日間隔で貯水槽内に注入され、また連続注入法では、
適当量の塩素系殺菌剤が連続的に貯水槽に注入される。
〔発明が解決しようとする課題〕
さて、従来のバッチ式注入法では、循環系の保有水中の
微生物および藻類等を完全に死滅させ得るように塩素系
殺菌剤が例えば所定日数毎に大量注入され、その注入量
については、循環系の保有水量および該循環系への補給
水量を適当に考慮して経験的に決められていた。詳述す
ると、塩素系殺菌剤の適当量を保有水中に注入すると、
その中の微生物および藻類等は一旦完全に死滅し得るが
、その後循環系の保有水が徐々に補給水によって入れ換
わるにつれ、保有水中には再び微生物および藻類等が次
第に繁殖するごとになる。その微生物および藻類等の繁
殖が所定量以上になったときに、上述の場合と同じ適当
量の塩素系殺菌剤を再び注入する。微生物および藻類等
が所定量以上になる度毎にかかる塩素系殺菌剤の適当量
の注入を繰り返すと、その注入間隔と注入量との間に成
る程度の相関関係が得られ、これに基づいて従来のハツ
チ式注入法を行い得る。
このような従来のバッチ式注入法の問題点としては、−
度に大量の塩素系殺菌剤が注入されるためにその一部だ
けが微生物および藻類等の死滅に利用されるが、その他
の大部分は消費されずに残って、保有水中の塩素濃度が
一挙に上がり、このため鋼管等の金属部分の腐食速度が
高められるという点が指摘されている。すなわち、微生
物および藻類等の死滅に利用されなかった残存塩素系殺
菌剤は微生物および藻類等の繁殖を抑える働きはあるが
、その残存塩素系殺菌剤の濃度が相当に高く、このため
鋼管等の金属部分の腐食が促進されることになる。また
、バッチ式注入法の別の問題点としては、微生物および
藻類等の死滅に利用されなかった塩素系殺菌剤の残存量
は微生物および藻類等の繁殖の抑制に必要な量よりも多
く、このため塩素系殺菌剤の相当な部分が無駄に浪費さ
れる点も指摘されている。なお、かかる浪費量は塩素系
殺菌剤の注入間隔の日数が長ければ長い程増大すること
になる。
一方、従来の連続式注入法でも、ハツチ式注入法の場合
と同様な問題が指摘されている。すなわち、保有水中の
微生物および藻類等を完全に死滅させてその繁殖を抑え
得る量の塩素系殺菌剤か連続的に注入されていると、保
有水中に塩素系殺菌剤が絶えず存在することになり、ご
のため鋼管等の金属部分の腐食が促進され、また塩素系
殺菌剤の連続注入のためにそのうちの相当な部分が無駄
に浪費されることになる。
更に、保有水中の微生物および藻類等の繁殖量は水温、
溶存酸素量、工業用水供給源の水質等の諸条件によって
変動するので、以上に説明したハツチ式注入法および連
続式注入法のいずれの場合でも、微生物および藻類等の
繁殖を完全にしかも確実に抑えるためには塩素系殺菌剤
を多めに注入することが必要であり、その結果鋼管等の
金属部分の腐食速度は一層促進されると共に塩素系殺菌
剤の浪費も一層大きなものとされる傾向にある。
要するに、従来の連続式注入法およびハツチ式注入法の
いずれにおいても、上述したような問題点は塩素系殺菌
剤の注入量が保有水中の微生物および藻類等の繁殖状態
の変動とは無関係に予め決められていることに起因する
。なお、従来の連続式注入法およびハツチ式注入法にお
いて、保有水中の微生物および藻類等の繁殖状態や鋼管
等の金属部分の腐食状態を絶えず検出して塩素系殺菌剤
の注入量をフィードバック制御し、これにより塩素系殺
菌剤の注入量を適正に決め得ると考えられるが、しかし
ながら微生物および藻類等の繁殖状態および金属部分の
腐食状態を検出するためには相当な時間が掛かるので、
かかるフィードバック制御を行うことはできない。
したがって、本発明の目的は工業用水供給源から連続的
に供給される工業用水を貯水槽に一時的に蓄えて該貯水
槽の工業用水を循環し使用する際にその循環系の保有水
中の微生物および藻類等の繁殖によって生しるスライム
障害を防止すべく該保有水に塩素系殺菌剤を注入するた
めに用いられる塩素系殺菌剤注入装置であって、塩素系
殺菌剤を無駄に浪費することなく保有水中の微生物およ
び藻類等の繁殖を確実に抑えると共に鋼管等の金属部分
の腐食速度を最小にずべく該塩素系殺菌剤の注入量を制
御し得るように構成された塩素系殺菌剤注入装置を提供
することである。
〔課題を解決するための手段〕
課題を解決する手段は第1図に示す通りのものであり、
本発明による塩素系殺菌剤注入装置は工業用水供給源か
ら連続的に供給される工業用水を貯水槽に一時的に蓄え
て該貯水槽の工業用水を循環し使用する際にその循環系
の保有水中の微生物および藻類等の繁殖によって生じる
スライム障害を防止すべく該保有水中に塩素系殺菌剤を
注入するために用いられる。第1図に示すように、塩素
系殺菌剤注入装置は貯水槽から工業用水利用場所に向か
う循環水流中に塩素系殺菌剤を注入し、かつその注入量
を変え得る注入手段と、この注入手段によって塩素系殺
菌剤を注入する箇所よりも下流側で循環水流中の塩素濃
度を検出する検出手段と、貯水槽に戻る循環水流中の塩
素濃度を一定値に維持すべく検出手段によって検出され
た塩素濃度値に基づいて注入手段の塩素系殺菌剤注入量
を増減させるフィードバック制御手段とを具備し、この
フィードバック制御手段は循環系の保有水全体を工業用
水供給源からの供給水量によって見掛は上入れ換える度
毎に始動させられ、その始動時点から循環系の保有水全
体を見掛は上1サイクル循環させた時点で停止させられ
る。
〔作 用] 本発明による塩素系殺菌剤注入装置においては、循環水
流中に塩素系殺菌剤が注入手段によって注入されると、
その塩素系殺菌剤は循環水流中の微生物および藻類等を
死滅させるべくそれらと反応して消費されるが、微生物
および藻類等の死滅に関与しなかった塩素系殺菌剤の一
部は残留塩素として検出手段によって検出される。フィ
ードバンク制御手段は検出手段によって検出された残留
塩素濃度値を一定値に維持すべく注入手段の塩素系殺菌
剤注入量を増減させる。すなわち、残留塩素濃度値が一
定値よりも大きければ、注入手段の塩素系殺菌剤注入量
が減少させられ、また残留塩素濃度値が一定値よりも小
さげれば、注入手段の塩素系殺菌剤注入量が増大される
。フィードバック制御手段の始動タイミングは循環系の
保有水全体が工業用水供給源からの供給水量によって見
掛り上入れ換わる度毎とされ、またその停止タイミング
は該始動時点から循環系の保有水全体が見掛は上1ザイ
クル循環させられた時点とされ、その結果循環系の保有
水全体に微生物および藻類等が最も繁殖した際に塩素系
殺菌剤の注入が開始され、循環系の保有水全体に塩素系
殺菌剤が行き渡った時点で塩素系殺菌剤の注入が終了さ
れるごとになる。
〔実施例〕
次に、添付図面の第2図ないし第4図を参照して、本発
明による塩素系殺菌剤注入装置の一実施例について説明
する。
第2図には冷却水を循環使用する冷却設備に本発明によ
る塩素系殺菌剤注入装置を実施化した例が示されている
。第2図において、参照番号10は貯水槽を示し、この
貯水槽10には冷却水が適当な冷却水供給源(図示され
ない)から配管12によって連続的に供給されて蓄えら
れる。すなわち、配管12にはポンプP、が設けられ、
このポンプPsによって冷却水供給源から冷却水が貯水
槽10に給送される。
貯水槽10に蓄えられた冷却水は配管14によって工場
16に送られ、そごで例えば高炉、連続鋳造機等の冷却
のために使用される。炉、連続鋳造機等の冷却に使用さ
れた冷却水は配管18によって通常の冷却塔20に送ら
れ、そこで冷やされた後に貯水槽10に戻される。この
ようにして、貯水槽10内の冷却水は循環利用されてそ
の有効利用が図れる。なお、冷却水の循環は配管14に
設けられたポンプP。によって行われる。
冷却水が循環されている間、その一部は蒸発したり、あ
るいは冷却塔20を通る際に飛散したりして失われる。
一方、冷却水が繰り返し循環させられている間には次第
に汚染されるので、冷却水の一部は絶えず貯水槽10か
ら排出管22を介して抜き取られる。このようにして循
環系から失われる冷却水はポンプP3の連続運転によっ
て絶えず冷却水供給源から補われ、これにより貯水槽1
0内の冷却水か一定に維持されることになる。
例えば、貯水槽10には冷却水の液面レヘル検出器(図
示されない)が設けられ、ごの液面レヘル検出器によっ
てポンプP3の吐出量をフィードバック制御し、これに
より貯水槽10内の冷却水の液面が一定に維持される。
換言すれば、循環系の保有水全体が常に一定に維持され
る。
本発明による塩素系殺菌剤注入装置は塩素系殺菌剤とし
て例えば次亜塩素酸ソーダ水溶液を保持するタンク24
を具備し、このタンク24は配管26によって貯水槽1
0と連通させられる。配管24にはポンプP。が設けら
れ、このポンプPCの作動によって次亜塩素酸ソーダ水
溶液が循環水流中に注入されるごとになる。第2図から
明らかなように、本実施例では、配管26の出口端は貯
水槽10の内部で配管14の漏斗状入口部に臨むように
配管され、これにより注入次亜塩素酸ソダ水溶液のすべ
てが配管14中に送り込まれるようにされるが、次亜塩
素酸ソーダ水溶液の注入を貯水槽10の外部で配管14
に対して直接的に行うようにしてもよい。なお、次亜塩
素酸ソーダ水溶液としては、単位容積(り当たりの冷却
水中の微生物および藻類等を十分死滅させ得る有効塩素
濃度1ないし7Ing/lを持つものが用いられる。
本実施例においては、ポンプP。の吐出量すなわち次亜
塩素酸ソーダ水溶液の注入量は次亜塩素酸ソーダ水溶液
注入後にそれが循環水中の微生物および藻類等の死滅の
ためにどの程度消費されたかによってフィードハ゛ツク
f)dl?卸される。このため配管18には残留塩素濃
度を検出する残留塩素検出器28が設けられ、この残留
塩素濃度検出器28の検出値に応じてポンプP。の吐出
量が制御される。詳述すると、タンク24から注入され
た次亜塩素酸ソーダ水溶液の次亜塩素酸ソーダは配管1
4中を移動して工場16から排出される間に冷却水中の
微生物および藻類等と反応して消費されるが、次亜塩素
酸ソーダ水溶液の注入量が多過ぎる場合にはその過剰分
は残留塩素として残留塩素濃度検出器28によって検出
される。そのような残留塩素が多いと、それば鋼管等の
金属部分の腐食速度を早めることになるので、ポンプP
Cの吐出量を減少させられて、次亜塩素酸ソーダ水溶液
の注入量が少なくされる。これに対して、残留塩素濃度
が一定値以下になると、循環冷却水中の微生物および藻
類等の死滅が十分なされていないことになり、この場合
にはポンプP。の吐出量が増大させられて、次亜塩素酸
ソーダ水溶液の注入量が多くされる。
要するに、ポンプPCによる次亜塩素酸ソータ水溶液の
注入量については、残留塩素濃度検出器28によって検
出される残留塩素濃度が常に一定値となるようにフィー
ドバック制御され、そのような残留塩素濃度の一定値と
して、本実施例では、0、1 mg/ Eが選ばれる。
このような管理基準値は本発明者によって求められたも
のであり、残留塩素濃度が0.1 mg/ lに維持さ
れるならば、冷却水中の微生物および藻類等の菌数はl
 mfl中104個以下に抑えられ、またスライム付着
速度は1.0(MDM)以下とすることが可能であり、
一方鋼管等の金属部分の腐食速度は20 (MDD)以
下に抑えることができる。
なお、スライム付着速度については、試料片をサンプル
冷却水中に数列間に亘って放置した後にどの位の量のス
ライムが付着するかによって決められるものであり、そ
れば次のように定義されるものである。
スライム付着速度(MDM)= スライム付着量(ml) / C試料片表面積(dn(
)×月(−〇NTH) ) また、腐食速度については、金属(鋼)試料片を所定の
塩素濃度値を持つサンプル冷却水中に数日間に亘って放
置した後にどの位の重量が腐食によって減少するかによ
って決められるものであり、それは次のように定義され
るものである。
腐食速度(MDD)−減量(mg)/ 〔金属試料片表面積(dボ)×日(DAY) )本発明
によれば、かかるポンプP。のフィードバック制御の始
動タイミングについては、循環系の保有水全体が工業用
水供給源からの供給水量によって見掛は上入れ換わる度
毎とされ、またその停止タイミングは該始動時点から循
環系の保有水全体が見掛は上1サイクル循環させられた
時点とされる。詳述すると、ポンプP、による単位時間
当たりの吐出量Mが一定であると仮定し、循環系の保有
水全体量がVであるとすると、ポンプPCのフィードバ
ック制御の始動タイミングはV/M−t1毎とされる。
ポンプPcのフィードバック制御の停止タイミングにつ
いてはかかる始動時点からV / M−t Z後とされ
、ここでMはポンプP。
による単位時間当たりの吐出量とされる。要するに、次
亜塩素酸ソーダ水溶液の注入開始後、循環系の保有水全
体量VがポンプP、によって見掛け」二1サイクル循環
させられると、循環系の保有水全体に亘って残留塩素濃
度値0.1 mg/ lが行き渡ったことになり、この
時点で次亜塩素酸ソーダ水溶液の注入が終了され(この
とき循環系の保有水全体に亘る微生物および藻類等は殆
ど0と推定される)、その保有水全体がポンプPsの供
給水によって見掛け」二人れ換わった時点(このとき循
環系の保有水全体に亘る微生物および藻類等最大となる
)で次亜塩素酸ソーダ水溶液の注入が再開されることに
なる。
次亜塩素酸ソーダ水溶液の注入の終了後からその注入が
再開されるまで、循環系の保有水中の微生物および藻類
等は次第に繁殖して増えることになるが、その繁殖量は
ポンプP、による供給水の水温すなわち貯水槽10内の
冷却水の水温に応じて決まり、貯水槽10内の冷却水の
温度が高ければ高い程、微生物および藻類等の繁殖量は
大となる。また、貯水槽10の冷却水のpH値は供給水
のpH値によって影響され、そのpH値が高ければ高い
程、次亜塩素酸ソーダ水溶液による殺菌効果は低下する
。したがって、次亜塩素酸ソーダ水溶液の注入開始時に
その初期注入量を貯水槽10内の冷却水の温度およびp
H値に応じて決めることが好ましく、このため貯水槽1
0には温度検出器30およびpH検出器32が設けられ
、これら雨検出器の検出値に応じてポンプPCの初期吐
出量が決められることになる。
以上に述べたようなポンプPCのフィードバック制御を
行うために、本発明による塩素系殺菌剤注入装置は制御
回路34を具備し、この制御回路34はマイクロコンピ
ュータによって構成される。
第2図から明らかなように、マイクロコンピュータは中
央処理装置(CPU)36と、ポンプPCの作動プログ
ラム、定数等を記憶している読出し専用メモリ(ROM
) 38と、−時的なデータ等を記憶する書込み・読出
し可能なメモリ(RAM)40と、入出力インターフェ
ース(Ilo)42とを包含する。
残留塩素濃度検出器28によって検出された残留塩素濃
度値はA/D変換器44を介して制御回路34内に取り
込まれ、また温度検出器30およびpH検出器32によ
って検出された温度値およびp++値はそれぞれA/D
変換器46および48を介して制御回路34内に取り込
まれる。
第2図に示すように、l1042の入力ポートにはカウ
ンタ(C,)50およびカウンタ(C,)52が設けら
れ、これらカウンタは必要に応じて制御回路34からの
リセット信号によってリセットされるようになっている
。カウンタ(C,)50はポンプP、の下流側で配管1
2に設けられた流量検出器54に接続されて、ポンプP
、の吐出量に応じて該流量検出器54から発生させられ
るパルスをカウントするようになっている。一方、カウ
ンタ(Co) 52はポンプPDの下流側で配管12に
設けられた流量検出器54に接続されて、ポンプP、の
吐出量に応じて該流量検出器54から発生させられるパ
ルスをカウントするようになっている。要するに、カウ
ンタ(C,)50はポンプP。
からの供給水によって循環系の保有水全体が見掛け上入
れ換わる時間L1を計測し、またカウンタ(C,)52
はポンプPDによって循環系の保有水全体が見掛は上1
ザイクル循環させられる時間t、2を計測することにな
る。
次に、第3図のフローヂャ−1・および第4図のタイム
チャートを参照して、上述した塩素系殺菌剤注入装置の
作動について説明する。
第3図に示すルーチンは制御回路が“′オンパされると
同時に実行され、その°゛オフ゛よって停止される。
ステップ301ではCH2Oがリセットされ、その後流
量検出器54から発生させられるパルスによってカウン
トアツプされる。
ステップ302では、CH2Oのカウント数が循環系の
保有水の全容量Vに対応するカウント数までカウントさ
れたか否かが判断される。すなわち、ポンプP、からの
供給水によって循環系の保有水全体■が見掛は上入れ換
わる時間1+(第4図)が計測されたか否かが判断され
る。時間t、が計測されると、ステップ303および3
04に進んで、C,50およびC952がそれぞれリセ
ットされる。
なお、CH2OおよびC052はリセット後それぞれ流
量検出器54および56によってカウントアツプされる
ステップ305では、温度検出器30およびpH検出器
32から貯水槽10内の冷却水の温度データ(T)とp
H値データ(pH)が取り込まれ、これに基づいてポン
プPCの初期吐出量q。が決定される。このようなポン
プP。の初期吐出量q。の決定については、種々の温度
値と種々のpH値とに対応させた初期吐出量をマツプ化
してROM 38内に格納し、温度データ(T)とpH
値データ(pH)とをアドレス信号として該当初期吐出
量q。を読み出すことによって行うことが可能である。
ポンプPcの初期吐出量q。が決定されると、ステップ
306ではカウンタCアがリセットされ、次いでステッ
プ307ではポンプPcが初期吐出量(loで運転させ
られることになる。カウンタCTは割込みルーチンとし
て構成されるカウンタであって、ステップ308ではカ
ウンタC1のカウンタ数が所定時間も。を越えたか否か
が判断される。
所定時間り。はメモリ(ROM 38あるいばRA)’
l 40)に予め書き込まれる定数であって、ポンプP
。によって注入された次亜塩素酸ソーダ水溶液が残留塩
素濃度検出器28の設置箇所まで到達するまでの概略時
間である。要するに、ポンプP。が初1υ]吐出量q。
で運転開始された後、所定時間t。が経過するまで(換
言すれば、残留塩素濃度が残留塩素濃度検出器28によ
って検出可能となるまで)は、初期吐出量q。での運転
が維持されることになる。
所定時間り。が経過すると、ステップ309では、残留
塩素濃度検出器28によって検出される残留塩素濃度値
データqが取り込まれ、この残留塩素濃度値データqは
ステップ310て一定値q。と比較される。本実施例で
は、上述したように一定値qoとして0.1 mg/ 
p、が用いられ、残留塩素濃度値データqが0.1mg
/ρよりも大きい場合には、ステップ311に進んで、
ポンプPCの吐出量が小さくされ、また残留塩素濃度値
データqが0.1 mg/!よりも小さい場合には、ス
テップ312に進んで、ポンプPCの吐出量が大きくさ
れる。要するに、残留塩素濃度検出器28によって検出
される残留塩素濃度値が常に0.1■/lに維持される
ようにポンプPcの吐出量がフィードバック制御される
ごとになる。このようなフィードバック制御卸はC05
2のカウント数が循環系の保有水の全容量■に対応する
カウント数までカウントされるまで繰り返される(ステ
ップ313)。すなわち、次亜塩素酸ソーダ水溶液の注
入開始後、循環系の保有水全体量VがポンプP、によっ
て見掛は上1サイクル循環させられるまでの時間tz(
第4図)がC,52によって計測されるまで、かかるフ
ィードバック制御が行われることになる。
ステップ313でC052のカウント数が時間L2以上
になると(すなわち、循環系の保有水全体に亘って残留
塩素濃度値0.1 mg/ l!が行き渡ると)、ステ
ップ314に進んでポンプP。の運転が停止させられて
、ステップ302に戻り、その結果以上に述べたような
フィードバック制御が時間t1経過する度毎に繰り返さ
れることになる(第4図)。
なお、第4図に示す破線は保有水中の微生物および藻類
等の繁殖状態の傾向が示されており、これから明らかな
ように、微生物および藻類等は循環系の保有水が供給水
によって入れ換わるにつれて増大し、その繁殖は保有水
の全体が見掛は上入れ換わった時点で最大となるが、こ
の時点で次亜塩素酸ソーダ水溶液の注入が行われ、その
次亜塩素酸ソーダ水溶液(0,1mg/l)が保有水全
体に行き渡った時点で微生物および藻類等は実質的に0
とされる。上述の実施例でば、ポンプP。の初期吐出量
q。が温度データ(T)とpH値デーク(pH)とに応
じて決定されたが、その初期吐出量qoについては、温
度データ(T)とpH値データ(pH)とは無関係に常
に一定値としてもよいし、ポンプPcの運転については
、その初期運転時から残留塩素濃度検出器28によるフ
ィードバック制御を行ってもよい。というのは、ポンプ
P、が初期吐出量q。で運転開始された後に残留塩素濃
度が残留塩素濃度検出器28によって検出可能となるま
での所定時間t。ば非常に短い無視し得るものであるか
らである。
また、上述の実施例では、残留塩素濃度の管理基準値と
して0.1■/lが採用されたが、それを必要に応じて
変更し得ることは言うまでもない。
また、上述の実施例では、時間tlおよび時間t2がそ
れぞれポンプP3およびPDの吐出量を常時計測するこ
とによって決められてたが、時間1、および時間t2に
多少変動があったとしても一定時間と認めうる場合には
、時間t、および時間t2をそれぞれ定数としてメモリ
(ROM 38あるいはRAM 40)に予め格納して
おいて、必要に応じてそこから読み出すようにしてもよ
い。この場合、特に時間t、については、循環水の蒸発
量が多くなる夏と循環水の蒸発量が少なくなる冬とでは
相当な差があるので、時間t、を定数としてメモリに格
納する場合には少なくとも夏用と冬用との2種類の時間
(Ll)を用意しておくことが好ましい。
なお、夏用と冬用の時間(tl)の何れかを選択するか
は例えばテンキー等の手動操作によって行い得るように
することができる。勿論、時間も、および時間t2をそ
れぞれ定数としてメモリ格納する場合には、流量検出器
54および56を用いる必要はない。
〔発明の効果〕
以上の記載から明らかなように、本発明による塩素系殺
菌剤注入装置においては、循環水流中への塩素系殺菌剤
の注入量が検出手段によって検出される残留塩素濃度値
を一定に維持ずべ(フィードバック制御手段によって制
御されるので、しかもそのフィードバック制御手段の始
動タイミングが循環系の保有水全体を工業用水供給源か
らの供給水量によって見掛は上入れ換える度毎とされ、
またその停止タイミングが該始動時点から循環系の保有
水全体を見掛は上1サイクル循環させる時点とされるの
で、塩素系殺菌剤の最少量でもって循環系の保有水中の
微生物および藻類等の繁殖を効果的に抑え得ると共に鋼
管等の金属部分の腐食速度も小さくし得ることになる。
なお、本発明による塩素系殺菌剤注入装置を導入するこ
とにより、塩素系殺菌剤の使用量は従来のハツチ式注入
法に比べて約4分の1まで減少させることができ、また
従来の連続式注入法に比べた場合には、塩素系殺菌剤の
使用量は約12分の1まで減少させることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による塩素系殺菌剤注入装置の構成図、
第2図は本発明による塩素系殺菌剤注入装置の一実施例
を示すブロック図であって、それを高炉、連続鋳造機等
の冷却設備に適用した例を示すブロック図、第3図は第
2図の塩素系殺菌剤注入装置の作動を説明するフローチ
ャート、第4図は第2図の塩素系殺菌剤注入装置の作動
を説明するタイムチャートである。 10・・・貯水槽、   12・14・・・配管、16
・・・工場、     18・・・配管、20・・・冷
却塔、    22・・・排出管、24・・・タンク、
    26・・・配管、28・・・残留塩素濃度検出
器、 30・・・温度検出器、 32・・・pH検出器、34
・・・制御回路、 P、・Pn’Pc・・・ポンプ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、工業用水供給源から連続的に供給される工業用水を
    貯水槽に一時的に蓄えて該貯水槽の工業用水を循環し使
    用する際にその循環系の保有水中の微生物および藻類等
    の繁殖によって生じるスライム障害を防止すべく該保有
    水中に塩素系殺菌剤を注入するために用いられる塩素系
    殺菌剤注入装置であって、 前記貯水槽からの循環水流中に塩素系殺菌剤を注入し、
    かつその注入量を変え得る注入手段と、前記注入手段に
    よって塩素系殺菌剤を注入する箇所よりも下流側で前記
    循環水流中の塩素濃度を検出する検出手段と、 前記貯水槽に戻る循環水流中の塩素濃度を一定値に維持
    すべく前記検出手段によって検出された塩素濃度値に基
    づいて前記注入手段の塩素系殺菌剤注入量を増減させる
    フィードバック制御手段とを具備し、 前記フィードバック制御手段が循環系の保有水全体を前
    記工業用水供給源からの供給水量によって見掛け上入れ
    換える度毎に始動させられ、その始動時点から循環系の
    保有水全体を見掛け上1サイクル循環させた時点で停止
    させられることを特徴とする塩素系殺菌剤注入装置。 2、請求項1に記載の塩素系殺菌剤注入装置において、
    前記貯水槽内の冷却水のpH値を検出するpH検出手段
    と、前記貯水槽内の冷却水の温度を検出する温度検出手
    段とが設けられ、前記注入手段による塩素系殺菌剤の初
    期注入量が前記pH検出手段と前記温度検出手段とによ
    って決定されることを特徴とする塩素系殺菌剤注入装置
JP31010688A 1988-12-09 1988-12-09 塩素系殺菌剤注入装置 Granted JPH02157088A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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