JPH02156864A - 玄米乳の製造方法

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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、玄米乳の製造方法に関するものである。

〔従来の技術〕

玄米には、繊維、各種のミネラル、そして、各種のビタ
ミン等が豊富に含有されていることが広く知られている
。

従って、玄米を精白して白米として食するよりも、玄米
をそのまま食する方が身体にとって好都合であると言わ
れている。

そのため、従来から、玄米を飯に炊いて、これを健康食
として食することが行われている。

また、玄米を粉に粉砕し、これを各種食品に添加して、
健康食品として食することも行われている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記の各種食品は、玄米、あるいは、玄
米粉をそのままの栄養成分で利用するに過ぎない。

本発明者は、多年に亙り玄米の有する栄養成分を有効に
利用する方法に関し研究を行い本発明を完成させること
ができたのである。

〔課題を解決するための手段〕

すなわち、本発明は、水に浸漬することにより、胚芽を
被覆する蓋が崩壊した玄米を、水の存在下に粉砕するこ
とを特徴とする玄米乳の製造方法をその要旨とするもの
である。

本発明に使用する玄米としては、前年に収穫された籾を
精搗したものが好ましく使用される。

精搗に際しては、胚芽を除去したり、あるいはこれを傷
付けることのないように気を付ける必要がある。

また、本発明に使用する玄米としては、これを水中に保
持して発芽させたとき、約８０％以上の発芽率を有する
ものが好ましく使用される。

玄米は、通常胚乳を覆う糊粉層の下部に胚芽が位置し、
その上を一般に糠と称される果皮が被覆されている。

玄米を水に浸漬し、適当な温度下に保持して、発芽させ
ると、玄米が水を吸収して、膨潤する第１段階、胚芽を
覆う蓋が崩壊する第２段階、胚芽から葉を生ずる第３段
階、そしてこれに引続（根を生ずる第４段階を経て、稲
苗を生ずるのである。

本発明は、この第２段階の状態の玄米を原料とするもの
である。

予め水により清浄した玄米を水に浸漬するが、この際使
用する水の量としては、特に特定すべきものは無く、通
常玄米を発芽させるに充分な量であれば良い。

玄米を水に浸漬する際の温度としては、特に規定すべき
ものは無く、常温下であれば何れの温度をも使用するこ
とができる。

玄米を水に浸漬する際の時間としては、温度との関係に
より決定されるものであって、低温においては長時間を
必要とし、高温においては短時間で良い。

たとえば、２５℃の温度下においては、約４８時間程度
の時間を掛ければ本発明の胚芽を覆う蓋が崩壊する第２
段階とすることができる。

上記の方法により、第２段階の工程を経た玄米は、次い
で粉砕機により粉砕されるが、粉砕機としては、特に規
定されるものは無く、出来るだけ細かく粉砕できるもの
であれば良い。

たとえば、−Ｃにブレンダー、ミキサー等と称される機
器を挙げることができる。

〔作　用〕

本発明の、水に浸漬して、胚芽を被覆する蓋が崩壊した
玄米を、粉砕して得られる玄米孔は、玄米が成長するた
めに必要な栄養素を胚乳から摂取するための種々の酵素
を生成した状態であり、これらの酵素類、あるいは活性
化された物質等が、機能性食品としての作用を発揮する
ものと考えられる。

〔実施例〕

次に実施例により本発明を更に説明するが、本発明はか
かる実施例に限定されるものではない。

実施例　１昭和６２年に長野県で栽培し、精搗された玄米の８００
ｇを、清浄し、１０１００Ｏ！の水位まで水を加え、約
２６℃の室温に、２４時間保持した。

玄米は、膨潤の状態であったが、胚芽には、変化を認め
なかった。４８時間経過した時に胚芽を覆う蓋が崩壊す
る第２段階を認めたので、８００ｍｐ、の水を加え、ケ
ンウッド社製造のブレンダーにより、５まである目盛り
の３を使用し５分間粉砕し、１８００ｍｌの玄米孔を製
造した。

本発明により製造した玄米孔の成分分析（財団法人　日
本食品分析センター）を行い、第１表及び第２表に示す
。

注１．供試品１００ｇ中のアミノ酸ｇ数。

注２．過ギ酸酸化処理後、塩酸加水分解しＪｌ＋定した
。

〔発明の効果〕

本発明により得られた玄米孔は、乳白色の懸濁液であり
、米が成長するための栄養素、あるいは酵素を充分に保
有するものであって、健康食品あるいは機能性食品とし
て使用することができる。

【特許請求の範囲】