JPH02156687A - Squidリング - Google Patents

Squidリング

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JPH02156687A
JPH02156687A JP63310190A JP31019088A JPH02156687A JP H02156687 A JPH02156687 A JP H02156687A JP 63310190 A JP63310190 A JP 63310190A JP 31019088 A JP31019088 A JP 31019088A JP H02156687 A JPH02156687 A JP H02156687A
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JP
Japan
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ring
inductance
ground plane
thin film
slit
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Pending
Application number
JP63310190A
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English (en)
Inventor
Yujiro Kato
加藤 雄二郎
Hidefumi Asano
秀文 浅野
Masayoshi Asahi
朝日 雅好
Keiichi Tanabe
圭一 田辺
Osamu Michigami
修 道上
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高臨界温度酸化物超伝導体薄膜を用いる5Q
UID リングに関し、特に、リング部のスリット部の
インダクタンスを低減化させるための接地面を有する5
QIIID リングに関するものである。
[従来の技術] 集積回路技術および薄膜技術を用いて作製される超伝導
量子干渉素子(Super−conductingQl
lantuLIljnterference pevi
ce:5QUID)を構成する主コイル(SQUIDリ
ング)は、基本的に第4図に示すように、5QUID 
リング1および開口部2が矩形であり、開口部2および
外部がスリット部3により連結される構造をしている。
5QUID リングlのインダクタンスは、5Qtll
Dの動作を決定づけるパラメータであり、5QIIID
リング1の構造そのもので決定されるため、リング形状
の設計および加工が特に重要となる。
基本的に第4図に示される5QUID リング1のイン
ダクタンスは、リングサイズが高温酸化物超伝導体の磁
束侵入距離λ〜0,3μm−1,0μmより十分大きく
、しかもリング全体のサイズが開口部2に比べて十分大
きければ、リングを流れる電流は開口部2およびスリッ
ト部3のエツジ部に集中するために、開口部2の形状で
決まるインダクタンスLcとスリット部3のインダクタ
ンスLsの和として与えられる。開口部2の一辺の長さ
をdとすると、開口部2のインダクタンスLcはほぼd
に比例する関数として次式で表わされる。
Lc−1,25μOd 一方、スリット部3のインダクタンスは次式で与えられ
る。
Lc〜1.25μo(W”S)/2〜0.62511 
oWここで、μ。は真空の透磁率、Wはスリット部3の
長さ、Sはスリット部3の幅である。
スリット部3の幅Sは、スリット部3の長さWに比べて
十分小さいため0.825μ。Sは無視できるので、ス
リット部3のインダクタンスLsはスリット部3の長さ
Wで規定される。
次に、5QUID リングの開口部およびスリット部の
インダクタンスについて説明する。
第4図に示した5QUIDリングの開口部2および接地
面のないスリット部3の概念断面図は第5図に示すよう
に、矩形の断面を持つ幅すのストリップライン4および
、5が、距離cをおいて隔てられ、逆向きに電流が流れ
ているものである。このストリップライン4および5の
単位長さあたりのインダクタンスは、文献rDC5QU
ID:TtlE 5TATESOF  八RT  M、
B、Ketchen:IEEE  Trans、Mag
n、MへG−17(1981)387 Jにおいて導出
されており、単位長さ当りのインダクタンスをLとする
と、 L〜μ。K (m) /に’ (m) ただし、++r (1+2b/c)−2である。
ここでに(m)およびに’ (m)は第一種完全楕円積
分である。数値計算を行うことにより、5QUID リ
ングの開口部2およびスリット部3のインダクタンスを
求めることができるが、l)>>(であればインダクタ
ンスはbおよびCには無関係に次の形となる。
J−〜0.625 u 。
5QUIDリングの開口部2の長さは、向かい合う2辺
が一対であることを考慮すると、等価的に2dとなる。
スリット部3の長さは、等価的にWa5となる。
[発明が解決しようとする課題] 開口部2の長さとスリット部3の長さを比較した場合に
、d<<WであればLc<<Lsとなり、5QUIDイ
ンダクタンスが、スリット部3のインダクタンスLsで
規定されることの問題点には次のようなものがある。
(1) 5QllrDインダクタンスは、通常100p
H程度の値が望ましいが、5QUIDインダクタンスを
l OOp )1以下に制御するためには、スリット部
3の長さWを120μm以下にする必要がある。しかし
、5QUIDリングの大きさ自体が小さくなりすぎるた
め、超伝導薄膜トランス結合用の信号人力薄膜コイル等
を5QUIDリング上に多層配線する場合に、制限が生
ずる。
(2)人力コイルの各ターンは、スリット部3の一部お
よび開口部2と鎖交するため、5QUID リングと人
力コイルの相互インダクタンスは全鎖交磁束を評価して
設計せねばならず、回路設計が煩雑になる。
これらの問題点を解決するために、金属系の低臨界温度
超伝導材料に対して提案された構造に、第6図に示すよ
うなオーバーラツプ部6を有する5QUIDリング(文
献rJ、M、Jaycox and M、B。
Ketchen:IEEE Trans、Magn、M
AG−171981499Jに記載)がある。第6図に
示す構造は、超伝導薄膜を用いてスリットの片側から反
対側にひさしを出したものであり、次のような利点を持
つ。
a、オーバーラツプ部6の上下の超伝導薄膜による鏡像
の効果により、スリット部3(第4図参照)に流れる電
流はオーバーラツプ部6の幅に広がるため、電流がエツ
ジ部に集中している場合に比較してスリット部3のイン
ダクタンスを著しく低減することができる。
b スリット部3のインダクタンスを低減した結果、5
QUIDインダクタンスは開口部2のインダクタンスで
規定できるだけでなく、人力コイルの各ターンは開口部
2のみと鎖交するので、5QIIIDインダクタンスと
人力コイルとの相互インダクタンスの設計が容易となる
しかし、オーバーラツプ構造は、以下に述べる理由によ
り高臨界温度酸化物超伝導体薄膜に対して適用すること
はできない。
(1)スリット部3の片側6Aの部分に対してひさし形
のオーバーラツプ部6の薄膜と5QIIID リング薄
膜との間に絶縁層を形成する必要があるが、この絶縁層
はオーバーラツプ部6の薄膜が段差切れを起こさない程
度以下、すなわち通常は400na+以下にする必要が
ある。ところが、オーバーラツプ部6と5QUID リ
ングのスリットのもう片側6Bとは、超伝導接触させる
必要がある。
この超伝導接触を実現するためには、800℃程度以上
の高温で2時間程度熱処理せねばらなず、熱処理の間に
、5QtllD ’)ング薄膜と絶縁層(MgO。
ZrO2,Au 203,5iOzまたはY2O3等)
および絶縁層とオーバーラツプ部6の薄膜との間で激し
い相互拡散が生じ、その拡散深さが200nm以上に及
ぶため、超伝導薄膜の劣化はもちろんのこと、絶縁層が
実質的に存在しないことになる。
(2) 5QtllD リングは、雑音を低減する観点
から、単結晶薄膜で形成するのが望ましい。ところが、
オーバーラツプ構造を実現するには、少なくともひさし
形のオーバーラツプ部の薄膜は、多結晶薄膜で形成せざ
るを得ない。このため、雑音が増加する。
以上のように、薄膜技術および集積回路技術を利用して
、高臨界温度酸化物超伝導材料を用いた5QUIDを作
製しようとすると、基本となる5QtllDリングの形
成においてインダクタンスを制御できないという大きな
問題が生じていた。
本発明の目的は上述の問題点を解決し、高臨界温度酸化
物超伝導体薄膜を用いた5QtllDの構成において、
オーバーラツプ構造をもつ5QtllDリングと同様に
、スリット部のインダクタンスを低減することかできる
、高温酸化物超伝導体薄膜からなる接地面を有する5Q
tlll)リングを提供することにある。
[課題を解決するための手段] このような目的を達成するために、本発明は、矩形の開
口部およびスリット部を有し、酸化物超伝導体からなる
リング部と、リング部が載置される基板と、基板のリン
グ部が載置された面の反対側の面に接し、かつスリット
部の直下に設置された酸化物超伝導体からなる接地面と
を具えたことを特徴とする。
[作 用] 本発明によれば、高臨界温度酸化物超伝導体薄膜を用い
た5QUIDを形成するにあたって、全体および中央の
開口部が矩形であり、開口部と外部がスリット部により
連結される5QIII[l リング(SQtll[1用
主コイル)において、5QUIDインダクタンスを開口
部のインダクタンスで規定するために、スリットの直下
でリング部を形成する基板面の反対側に高臨界温度酸化
物超伝導体薄膜からなる接地面を設置している。
この設置により、スリット部エツジに集中して流れよう
とする電流を接地面の幅に広げてスリット部のインダク
タンスを低減化することができる。
第1図は本発明による埋め込み接地面を有する5QUI
D リングの外観斜視図である。リング部1八が基板7
の上面に載置されている。接地面8は基板7の凹部を挟
んでリング部lへのスリット部の下側に埋め込まれてい
る。
接地面つぎのスリット部の概念断面図は、第2図に示す
ように矩形の断面を持つ幅Wのストリップライン9およ
び10が、スリット部幅Sをおいて隔てられ、幅2℃の
ストリップライン11が、hの距離をおいてストリップ
ライン9およびlOの直下に存在するものである。
この構造の単位長さ当りのインダクタンスしは、1〉〉
Sであれば2λの幅に磁束侵入距離λの厚さにだけ往復
電流が流れる向かい合ったストリップラインのインダク
タンスになり、次式で表わされる。
L〜 4μ。(h÷2λ)72℃ しかして、リング部を形成する前に、第1図に示したよ
うに、基板7面の裏側の一部に接地面8を埋め込むため
の凹部をエツチング加工して掘り下げておく。しかる後
、接地面8を形成すべき基板7の面上に、接地面となる
高臨界温度酸化物薄膜を形成し、例えばイオンミリング
によりこの薄膜を加工して接地面のパターンを形成する
その後、リング部を形成すべき基板7面にリング部用高
臨界温度酸化物超伝導薄膜を形成し、接地面と同様、例
えばイオンミリングにより加工して、リング部のパター
ンを形成して、接地面を有する高臨界温度酸化物超伝導
薄膜5QIIIDリングの形成が完了する。
第3図に、接地面を埋め込むための凹部を形成する工程
を示す。
■基板7の裏側全面に金属薄膜12を形成する。
■金属薄膜12上にレジスト13のマスクを形成する。
■レジスト13をマスクにして、R,iE、(Reac
tiveIHl:tching反応性イオンエツチング
)により金属薄膜12をエツチングする。
■金属薄I摸12をマスクとして、イオンミリングによ
り、基板7を加工する。
■lt、1.E、により金属薄[12を除去する。
[実施例] 以下に本発明の実施例について具体的に説明する。
実施例l 5rTiO5単結晶基板(1c+++x 1cm、0.
2mm厚) (001)面を2枚用意して、Bi25r
2Ca、Cu30×薄膜を用いて、1枚の基板には接地
面のないリング部、他の1枚には裏側の面に埋め込み接
地面のついたリング部を形成して、各々のインダクタン
スの評価を行った。
すなわち、1枚は3i2Sr2Ca2Cu30ターゲツ
ト(100nvφ 5mm厚)を用いて、5Paの^r
+50vollo2混合ガス中で150Wの電力を印加
してrfマグネトロンスパッタ法により、500℃に加
熱した基板上に酸化物超伝導薄膜を400nmの厚さに
形成した。
次に、レジストコート・露光・現像を行い、A「による
イオンミリング (Ar電圧、05Pa、加速電圧ao
ov、ビーム電流密度2.6mA/cm2)で酸化物薄
膜を加工して、全体の大鮒さ1a+m X 1mm 、
開口部100μmX100μm、スリットの幅lOμm
のリング部を形成した。
他の1枚は、第3図にその工程を示したように、まず、
5rTiO,、基板の片側面に、接地面を埋め込むため
の凹部を掘り下げるためのマスクをMo薄膜により形成
した。次に、A「によるイオンミリング(Ar電圧、0
5Pa、加速電圧aoov 、ビーム電流密度2.6m
A/cm2)で5rTi03基板を0.18mm−1−
ツチングした。
その後、CF4ガスによるR、1.E、により、Mo薄
膜を完全にエツチングし、リング部薄膜を形成する基板
面とわずか20μmの淳みたけ離れて近接した凹部を形
成した。
次に、Bi25r2Ca2Cu30xターゲツトを用い
て、接地面を形成する側の基板面に、rfマグネトロン
スパッタ法により、接地面用Bi25r2Ca2Cu3
0X薄膜を2μmの厚さに形成(Ar+50vo1.!
kO□ガス圧5Pa、rf電力200W、基板温度60
0℃)した。レジストコート・露光・現像を行った後、
Arによるイオンミリング(Ar電圧、05Pa、加速
電圧aoov、ビーム電流密度2.6+nA/cm2)
で酸化物薄膜を加工して、幅100μmの接地面の形成
を完了した。
その後、他の1枚の基板と同様にして、全体の大きさl
+nm X 1mm、開口部100 pm X100 
μm 、スリットの幅10μmのリング部を接地面と反
対側の基板面に形成した。このとぎ、接地面とリング部
とは5rTj(h単結晶で隔離されているため、それぞ
れ、基板との相互拡散の少ない良好な界面を形成するこ
とができ、絶縁ももちろん良好であった。
接地面のない5QUID リングのインダクタンスの理
論予測値L1は、次のようになる。
L、N1.25μO(d、W/2) 〜863.5pH
ここで、1.25μ。dの項は開口部のインダクタンス
である。
一方、接地面つき5QUID リングのインダクタンス
の理論予測値L2は次式で与えられる。
L+〜1.25μod”4μo  (h+2λ)W/2
1ここで、hは接地面とリング部薄膜との距離。
2J2は接地面の幅、λは磁束侵入距離である。
酸化物薄膜のλを1μmとすると、L2は次のようにな
る。
L2〜(1574110) pH〜270 p Hこれ
らの5QIIID リングを用いて5QUIDを作製し
て、5QUIDの動作により実際のインダクタンスを評
価したところ、接地面なしの5QIIIDリングのイン
ダクタンスは880p)I 、接地面つきの5QIII
Dリングのインダクタンスは280pHであった。
このように、接地面つきの5QUID リングでは、ス
リット部のインダクタンスを大幅に低減することができ
た。
なお、本実施例においては高臨界温度酸化物超伝導薄膜
にBi25r2(:a2Cu、Oxを用いたが、これに
限らず他のB1−5r−Ca−Cu−0高臨界温度酸化
物超伝導薄膜を用いることかできる。
実施例2 SrTiO3単結晶基板(10mmx 10mm、0.
15mm厚)(001)面を5枚用息して、B12M1
2M22Cu30y (MlはS「あるいはBa、 M
2はBe、Mg、Zn、Cd、l1gあるいはCa)薄
膜を用いた、接地面を有する5(IUIDリングを形成
し、そのインダクタンスを評価した。
まず、5rTi03基板の接地面を形成する基板面に、
接地面を埋め込む凹部を形成するためのマスクパターン
を、Nb金属薄膜を用いて(dcマグネトロンスパッタ
、 100a+mφターゲット、スパッタ電流1.5A
、10μm厚)、レジストコート・露光・現像を行い、
R,1,E、により形成した。
続いて、10μmのNb薄膜をマスクとして、Arによ
るイオンミリング(Ar電圧、05Pa、加速電圧ao
ov、ビーム電流密度2.8mA/cm’)で5rTi
03基板を加工して、幅400 pm 、長さ600μ
m、深さ145μmの凹部を形成し、NbマスクはIl
、1.E、により除去した。
上述のように加工した5枚の基板を用いて、B1212
M22Cu30)(ターゲット(100mmφ、 5+
n+n厚、旧はS「あるいはBa、 M2はBe、Mg
、Zn、Cd、)IgあるいはCa)を用いて、5Pa
のAr+50vo1.%FO2ガス中で200Wの電力
を印加して、「fマグネトロンスパッタリングにより、
接地面を形成する側の基板面に600℃の基板温度でB
12M12M22Cu、0.薄膜を5 μmの厚さに形
成した。
次に、レジストコート・露光・現像を行い、Arによる
イオンミリング (Ar電圧、05Pa、加速電圧ao
ov、ビーム電流密度2.8m^/cm2)で酸化物薄
膜を加工して、埋め込みを行う凹部に、幅300μ■、
長さ500 μmの接地面を形成した。
次に、接地面と反対側の基板面に、接地面形成に用いた
のと同じB12M12M22Cu303Bターゲツトを
用いて、5PaのAr+50vo1.零n2ガス中で2
00Wの電力を印加してrfマグネトロンスパッタ法に
より、500℃に加熱した基板上に酸化物超伝導薄膜を
400nmの厚さに形成した。
次に、レジストコート・露光・現像を行い、Arによる
イオンミリング(Ar電圧、05Pa、加速電圧800
V、ビーム電流密度2.6[11^/cm勺で酸化物薄
膜を加工して、全体の大きさ1mm X 1mm、開口
部100 μm X100 μm、スリットの幅100
μmのリング部を形成した。
このとき、接地面とリング部とは5rTi03単結晶で
隔離されているため、それぞれ、基板との相互拡散の少
ない良好な界面を形成することができ、絶縁ももちろん
良好であった。
5QIIID リングのインダクタンスの理論予測値し
は、実施例1における結果を用いると、接地面がない場
合の〜a6opoに比較して小さく、L2〜(157+
11.7)pH〜170pHである。
作製された5QLIIDリングを用いて5QUIDを作
製して、5QUID動作により実際のインダクタンスを
評価したところ、表1に示す結果が得られた。表1から
分かるように、これら接地面付きの5QUIDリングで
は、スリット部のインダクタンスを大幅に低減して、開
口部のインダクタンスのみで5QUIDのインダクタン
スを規定することができた。
なお、本実施例においては高臨界温度酸化物超伝導薄膜
にB12M12M22Cu30xを用いたが、これに限
らず他の[11−Ml−M2−Cu−0高臨臨界環酸化
物超伝導薄膜を用いることができる。
実施例3 SrTiO,、単結晶基板(20mmx 20mm、0
.15mm厚)(001)面を20枚用意して、!!!
族金属元素に対応する高臨界温度酸化物超伝導体により
、基板の裏側面に埋め込まれた接地面を有する5Qtl
IDリングを形成して、そのインダクタンスを評価した
まず、5rTiOs基板の接地面を形成する基板面に、
接地面を埋め込む凹部を形成するためのマスクパターン
を、Nb金属薄膜を用いて(dcマグネトロンスパッタ
、 100mmφターゲット、スパッタ電流1.5A、
10μm厚)、レジストコート・露光・現像を行い、R
,1,E、により形成した。
続いて、10μmのNb薄膜をマスクとして、Arによ
るイオンミリング(へ電圧0.05Pa、加速電圧ao
ov、ビーム電流密度2.6mA/cn+2)により5
rTiO+基板を加工して、幅500μ1.長さ600
μm、深さ145μmの凹部を形成し、NbマスクはR
,1,E、により除去した。
上述のように加工した20枚の基板を用いて、M12B
a2Ca2CLlsO)(ターゲット(100n+n+
φ、 5+on+厚、 MlはIII族金属元素Sc、
Y、La、Ce、Pr、Nd、釦、Pm、Eu、Tb、
Dy。
)1o、Er、ソb、Lu、B、 Al1 、Ga、I
nおよびTflの中から選ばれた1種以上の元素)を用
いて、5PaのAr+50vo1.!に02ガス中で2
00Wの電力を印加して、rfマグネトロンスパッタリ
ングにより、接地面を形成する側の基板面に600℃の
基板温度で旧2Ba2Ca2Cu30X薄膜を5 μm
の厚さに形成した。
次に、レジ各トコート・露光・現像を行い、^rによる
イオンミリング (Ar電圧、05Pa、加速電圧ao
ov、ビーム電流密度2.6mA/cm2)で酸化物薄
膜を加工して、埋め込みを行う凹部に、幅400μmn
、長さ500μmの接地面を形成した。
次に、接地面と反対側の基板面に、接地面形成に用いた
のと同じM12Ba2Ca2Cu30.ターゲットを用
いて、5PaのAr+50vo1.%;02ガス中で2
00wの電力を印加してrfマグネトロンスパッタ法に
より、500℃に加熱した基板上に酸化物超伝導薄膜を
400nmの厚さに形成した。
次に、レジストコート・露光・現像を行い、A「による
イオンミリング(Ar電圧、05Pa、加速電圧aoo
v、ビーム電流密度2.6m^/Cl112)で酸化物
薄膜を加工して、全体の大きさ1mm X 1+nl1
1.開口部100 μm X100 μm、スリットの
幅100μmのリング部を形成した。
このとき、接地面とリング部とは5rTiO,単結晶で
隔離されているため、それぞれ、基板との相互拡散の少
ない良好な界面を形成することができ、絶縁ももちろん
良好であった。
5QUID リングのインダクタンスの理論予測値は、
実施例1における結果を用いると、接地面かない場合の
〜860pHに比較して小さく、L2〜(157÷8.
75)pH〜16apHである。
作製された5QUIDリングを用いて5QUIDを作製
して実際のインダクタンスを評価したところ、表2に示
す結果が得られた。表2から分かるように、これら接地
面付きの5QUID リングでは、スリット部のインダ
クタンスを大幅に低減して、開口部のインダクタンスの
みで5QII[Dのインダクタンスを規定することがで
きた。
なお、本実施例においては高臨界温度酸化物超伝導薄膜
にMIJa2Ca2Cu30×を用いたが、これに限ら
ず他のMl−Ba−Ca−Cu−0高臨界温度酸化物超
伝導薄膜を用いることができる。
実施例4 SrTiO,!f−結晶基板(20mmX20IRI1
1.0.15mm厚)(001)面を14枚用意して、
1vおよびV族元素に対応する高臨界温度酸化物超伝導
体により、裏側面に埋め込まれた接地面を有する5QU
IDリングを形成して、そのインダクタンスを評価した
まず、5rTiO,基板の接地面を形成する基板面に、
接地面を埋め込む凹部を形成するためのマスクパターン
を、Nb金属薄膜を用いて(dcマグネトロンスパッタ
、 !00+++mφターケット、スパッタ電流1.5
A、1QII厚)、レジストコート・露光・現像を行い
、R,1,E、により形成した。
続いて、10μmのNb薄膜をマスクとして、Arによ
るイオンミリング(^r電圧、05I’a、加速電圧a
oov、ビーム電流密度2.8mA/cm2)により5
rTi03基板を加工して、幅500μm、長さ6GO
μm、深さ145 μmの凹部を形成し、Nbマスクは
Il、1.Hにより除去した。
上述のように加工した14枚の基板を用いて、M12S
r2Ca2Cu3(IXターゲット(100mmφ、 
5mm厚、 MlはSt、Ge、Sn、Pb、 TJl
、Zr、Iff、P、八s、Sb、[li、V、Nbお
よびTaの中から選ばれた1 fffi以上の元素)を
用いて、5PaのAr+50vo1.亀02ガス中で2
00Wの電力を印加して、rfマグネトロンスパッタリ
ングにより、接地面を形成する側の基板面に600℃の
基板温度でM12Sr2Ca2CusOx薄膜を5 μ
mの厚さに形成した。
次に、レジストコート・露光・現像を行い、Arによる
イオンミリング (Ar電圧、05Pa、加速電圧ao
ov、ビーム電流密度2.6mA/m2)で酸化物薄膜
を加工して、埋め込みを行う凹部に、幅400μm、長
さ500μmの接地面を形成した。
次に、接地面と反対側の基板面に、接地面形成に用いた
のと同じM12SrzCa2Cu30Xターゲットを用
いて、5PaのAr+50vo1.9602ガス中で2
00Wの電力を印加して「fマグネトロンスパッタ法に
より、500℃に加熱した基板上に酸化物超伝導薄膜を
400nmの厚さに形成した。
次に、レジストコート・露光・現像を行い、計によるイ
オンミリング(Ar電圧、05Pa、加速電圧aoov
、ビーム電流密度2.6mA/cm2)で酸化物薄膜を
加工して、全体の大きさ1mm X 1mm、開口部1
00μmX100μm、スリットの幅100μmのリン
グ部を形成した。
このとき、接地面とリング部とは、5rTi03単結晶
で隔離されているため、それぞれ、基板との相互拡散の
少ない良好な界面を形成することができ、絶縁ももちろ
ん良好であった。
5QLIID リングのインダクタンスの理論予測値は
、実施例1における結果を用いると、接地面がない場合
の〜8609Hに比較して小さく、し2〜(157+8
.75)pl(〜16apl(である。
作製された5QIIIDリングを用いて5QUIDを作
製して実際のインダクタンスを評価したところ、表3に
示す結果が得られた。表3から分かるように、これら接
地面付きの5QUIロリングでは、スリット部のインダ
クタンスを大幅に低減して、開口部のインダクタンスの
みで5QIIIDのインダクタンスを規定することがで
きた。
に、スリットの直下でリング部を形成する基板面の反対
側に高温酸化物超伝導薄膜からなる接地面を設置するよ
うにしたので、スリット部エツジに集中して流れようと
する電流を接地面の幅に広げてスリット部のインダクタ
ンスを低減化し、また、接地面とリング部との距以を近
づけるために接地面をリング部を形成する基板に埋め込
むようにしたので、高性能の5QUIDリングを提供す
ることができる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明は高臨界温度酸化物超伝導
体薄膜を用いた5QUID(超伝導量子干渉素子)を形
成するにあたって、全体および中央の開口部が矩形で、
開口部と外部がスリット部により連結されるリング部に
おいて、5QtllDインダクタンスを開口部のインダ
クタンスで規定するため
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による埋め込み接地面を有する5QII
ID リングの外観斜視図、 第2図は本発明による5QUIDリングの接地面つきの
スリット部の概念断面図、 第3図は本発明による5QtllDリングの接地面を埋
め込むための凹部を形成する工程の概念図、第4図は従
来の5QtllDす、ングの見取図、第5図は従来の5
QIIIDリング開口部およびスリット部の概念断面図
、 第6図はオーバーラツプ構造を有する5QUIDリ ングを示す図である。 IA・・・リング部、 ・・・基板、 ・・・接地面、 9、to、11 ・・・ストリップライン、 12・・・金属薄膜、 13・・・レジスト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)矩形の開口部およびスリット部を有し、酸化物超伝
    導体からなるリング部と、 該リング部が載置される基板と、 該基板の前記リング部が載置された面の反対側の面に接
    し、かつ前記スリット部の直下に設置された酸化物超伝
    導体からなる接地面とを 具えたことを特徴とするSQUIDリング。 2)前記接地面を、前記基板の裏側に埋め込むことを特
    徴とする請求項1記載のSQUIDリング。 3)前記酸化物超伝導体の組成式がM1_UM2_XM
    3_YCuO_Z(ただし、0<U<1、0<x<1、
    0<Y<1、2<Z<4)であり、M1、M2およびM
    3はIII族金属元素(Sc、Y、La、Ce、Pr、
    よびTl)、II族金属元素(Be、Mg、Ca、Sr
    、Ba、Zn、CdおよびHg)、IV族元素(Si、
    Ge、Sn、Pb、Tl、ZrおよびHf)およびV族
    元素(P、As、Sb、Bi、V、NbおよびTa)の
    うちの1種以上の元素であることを特徴とする請求項1
    または2に記載のSQUIDリング。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0418848A2 (de) * 1989-09-21 1991-03-27 Forschungszentrum Jülich Gmbh Sensor zum Messen von magnetischem Fluss
EP0441281A2 (de) * 1990-02-06 1991-08-14 Forschungszentrum Jülich Gmbh Schaltungsanordnung mit Supraleitenden Quanten Interferenz Detektoren (SQUID)

Cited By (3)

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EP0441281A3 (en) * 1990-02-06 1992-09-02 Forschungszentrum Juelich Gmbh Circuit arrangement with squids

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