JPH02155741A - インクジェットプリントヘッド - Google Patents

インクジェットプリントヘッド

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JPH02155741A
JPH02155741A JP30989988A JP30989988A JPH02155741A JP H02155741 A JPH02155741 A JP H02155741A JP 30989988 A JP30989988 A JP 30989988A JP 30989988 A JP30989988 A JP 30989988A JP H02155741 A JPH02155741 A JP H02155741A
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JP
Japan
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ink
ultrasonic
flow path
film
oscillation
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Application number
JP30989988A
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English (en)
Inventor
Yukihisa Koizumi
幸久 小泉
Naoki Morita
直己 森田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH02155741A publication Critical patent/JPH02155741A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/02Ink jet characterised by the jet generation process generating a continuous ink jet
    • B41J2/025Ink jet characterised by the jet generation process generating a continuous ink jet by vibration

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はマルチノズル型のインクジェットプリンタに
使用されるインクジェットプリントヘッドに関する。
[従来の技術] 従来、上記インクジェットプリンタとしては、次に示す
ようなものがある。すなわち、第14図に示すように、
インクジェットプリントヘッド100内の流路101に
インクを導入し、その長手方向に沿って多数設けられた
ノズル102.102・・・から、第15図に示すよう
に、インクをジェット状に噴射する。その際、インクジ
ェットプリントヘッド100に超音波振動子103によ
って超音波振動を印加し、ジェット状のインクを滴状に
分離して飛翔させる。超音波振動子103は、インクジ
ェットプリントヘッド100の流路101の背面側に、
ヘッド100の長手方向に沿って固着されている。また
、超音波振動子103は、ヘッド100の背面側に設け
る場合もある。
上記の如く滴状に分離されて飛翔するインク滴りを、帯
電電1i1104によって画像信号に応じて帯電させた
後、偏向N極105が作る電界によって偏向させ、記録
用紙(図示せず)上へと飛翔させることにより画像の印
字を行なうようになっている。
しかし、この場合には、プリントヘッド100の長手方
向に沿って設けられた超音波振動子103によって超音
波の定在波を形成し、この超音波の定在波によって、ノ
ズル102.102・・・から噴射されるジェット状の
インクをインク滴りに分離するものである。そのため、
超音波振動子103の寸法誤差や材質の不均一性によっ
て、定在波の周期を長手方向に沿って多数設けられたノ
ズル102.102・・・の位置と正確に一致させるの
が困難であゆ、超音波の定在波の周期とノズルの位置と
が微妙にズしてしまい、インク滴りが分離される位置に
第16図に示すようにバラツキが生じる。
ところで、上記インク滴りは、ジェットから分離される
瞬間に帯N電極104によって所定の電荷が帯電される
ため、インク滴りが分離される位置にバラツキが生じる
と、インクIDが生成される状態がバラツキ、しかも帯
電されるタイミングがずれる。そのため、インク滴りが
所定の電荷mに帯電されず、偏向電極105によって偏
向される際に、インク滴が所定の方向に偏向されないた
め、適正な画像の印字が行なえないという問題点があっ
た。また、上記超音波振動子103の共振点と流路内の
定在波の共振点が温度によって変化し、安定したインク
滴りの生成が行えないという問題点があった。
そこで、上記の問題点を解決するため、次に示すような
ものが既に提案されている。
(1)特開昭58−197056号、特開昭58−19
7057号、特開昭59−48163号、特開昭59−
95153号、61−173947号公報等に示すよう
に、超音波振動子103の共振点を複数設定し、共振点
の中間で超音波振動子103を安定して動作させるよう
にしたり、異なった共振点を設けて高調波の影響を防止
するようにしたもの。
(2)電子写真学会誌 第26巻 第1号1987  
PP11〜17「連続流型マルチオリフィスインクジェ
ット用ドロップジェネレータの研究」、及び特開昭62
−10563号公報に示すように、超音波振動子の振動
状態を解析し、良好な振動が行える形状等の条件を求め
たり、インク流路の体積を小さくして、超音波振動子の
振動をインクに直接伝えてそのままインク滴を生成する
ことにより、小さなインク流路へ音響出力を集中し、イ
ンク滴の分離位置を均一にするようにしたもの。
しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を
有している。すなわち、 (1)の場合には、基本的に単一のノズルに関する技術
であり、マルチノズルにはそのまま適用することができ
ず、また温度変化に伴う共振点の変動等にはある程度対
応することができても、ヘッドの長手方向に沿って設け
られる超音波振動子自体がもっている寸法誤差や材質の
不均一性による振動のバラツキを依然として防止できな
いという問題点を有している。
(2)の場合には、超音波振動子をピストン状に振動さ
せる点に対して知見を与えるとともに、小さなインク室
に固体音響室を介して超音波振動子の振動を伝達するも
のであるが、超音波振動子を長尺なヘッドの長手方向に
亘って均一に振動させるのはやはり困難であり、インク
滴りの分離長を一定にすることができないという問題点
を有している。
上記の問題点を解決し得るものζして、米国特許筒4.
282,532@公報に示すように、ヘッドと超音波振
動子との機械的な共振によらず、それ自体で所定の振動
を行なう圧電フィルムを用いたものが既に提案されてい
るが、やはり寸法誤差や材質の不均一性等により、長手
方向に亘って均一な振動状態を得ることが困難であると
いう問題点を有している。
そこで、本発明者は、他の発明者とともに、上記の問題
点を解決するものとして、特願昭62−131789号
に示すようなものを既に提案した。
これは、第17図に示すように、ステンレス等の角材に
長手方向に沿って断面円形状の貫通孔110を穿設して
筒体111を形成するとともに、その一方の表面に一定
の間隔で小孔112.112・・・を多数穿設する。そ
して、この筒体111の小孔112.112・・・を開
けた面に、その小孔112.112・・・と等しいピッ
チで微小なノズル113.113・・・を多数有するノ
ズル板114を接着等の手段によって固着する。また、
上記筒体111に穿設された貫通孔110の一端に超音
波励振B115を配置するとともに、他端に超音波吸収
器116を配置する。そして、超音波励振器115によ
って貫通孔110内のインクに超音波の進行波を付与し
て、各ノズル113.113・・・から噴射されるイン
タジエッ1−をインク滴りに分離するようになっている
。貫通孔110の他端に伝播した超音波は、超音波吸収
器116によってすべて吸収される。
上記超音波励振器115は、第18図に示すように、円
板状の圧i!振動子117.118を一対のピストン1
19,120によって挟持して構成されている。この超
音波励振器115は、圧電振動子118とピストン12
0との間に介在されるシム121を介して、筒体111
の端部に液密状に取付けられており、一方のピストン1
20が貫通孔110内に位置するようになっている。
そして、上記圧電振動子117.118に、両振動子間
に介在された電極122によって高周波電圧を印加する
ことにより、超音波振動を発生させ、この超音波振動を
ピストン120を介して貫通孔110内のインクに伝播
するようになっている。
このインクジェットプリントヘッドは、上記の如く筒体
111の内部に設けられた貫通孔110内のインクに、
超音波の進行波を印加することにより、インク滴りの生
成を行なうように構成されており、超音波の進行波は、
貫通孔110の音響的な形状を均一にすることにより、
精度良く周期を揃えることができるので、インク滴りの
生成を安定且つ均一に行なうことが可能となる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を
有している。すなわち、上記超音波励振器115は、圧
電振動子117.118を1対のピストン119.12
0によって挟持して構成されており、構造が複雑であっ
て組立てが面倒でありコスト高になるという問題点があ
った。また、圧電振動子117.118やピストン11
9.120等の部材を、接着やビス止め等の手段により
圧接して構成されているため、これらの部材の圧接状態
によっては、振動状態が異なり、安定した振動特性を長
期に亘って保持することができないという問題点があっ
た。さらに、ピストン119.120等の部材が機械的
に振動してインクに超音波振動を伝播するものであるた
め、ピストン119.120等の振動がシム121を介
して筒体11に伝播し、筒体111のノズル113.1
13・・・から噴射するインクジェットに悪影響を及ぼ
すという問題点もあった。
[課題を解決するための手段] そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、構造
が簡単で、安価であり、しかも振動特性が長期に亘って
安定しているとともに、撮動がヘッド本体が伝わって悪
影響を及ぼすことのないインクジェットプリントヘッド
を提供することにある。
すなわち、この発明は、内部に長手方向に沿ったインク
流路を有するとともに、その側面にインク流路に連通し
た複数のノズルを有するインクジェットプリントヘッド
本体と、このプリントヘッド本体の一端に取付けられ、
インク流路内のインクに超音波振動を印加することによ
り、上記ノズルからジェット状に噴射されるインクをイ
ンク滴に分離するための超音波発生手段とを具備するイ
ンクジェットプリントヘッドにおいて、上記超音波発生
手段を、フィルム状の高分子圧電振動子から構成するよ
うになっている。
上記フィルム状高分子圧電据動子としては、例エバPV
D F %VD F/T r F E、VDF/TFE
、VDCN/VAc等からなるものが用いられる。
[作用J この発明においては、超音波発生手段を、フィルム状の
高分子圧電振動子から構成することにより、構成が簡単
であり、したがって安価に提供することができるととも
に、長期に亘って安定した撮動特性を得ることができる
。また、高分子圧電振動子は、音響インピーダンスがス
テンレス等に比べてインクに近いため、効率良くインク
に超音波振動を印加することができる。さらに、高分子
圧電振動子は、電圧を印加した領域のみ振動するため、
この振動部分をインク流路に対向させることにより、超
音波振動がヘッド本体に伝わって悪影響を及ぼすのを防
止することができる。
[実施例〕 以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第13図はこの発明に係るインクジェットプリントヘッ
ドを適用し得るインクジェットプリンタを示すものであ
る。図において、1はインクジェットプリントヘッドを
示すものであり、このインクジェットプリントヘッド1
は、図示しないポンプから導入孔2を介してインクを導
入し、その長手方向に複数設けられたノズル3.3・・
・からインクを滴状りに分離して噴射する。このインク
滴りは、画像信号に応じて帯電′R極4によって帯電さ
れた襖、偏向電極5が作る電界によって偏向され、記録
用紙(図示せず)上まで飛翔して、記録用紙上に画像の
印字を行なうものである。図中、6は必要に応じてイン
クを排出する排出孔を示している。
また、上記インクジェットプリントヘッド1は、次に示
すように構成されている。このインクジェットプリント
ヘッド1は、第2図に示すように、ステンレス等の金属
製の角材からなるヘッド本体7を備えており、このヘッ
ド本体7には、第3図に示すように、断面円形状のイン
ク流路8が貫通状に穿設されている。このインク流路8
の直径は、例えば3mmに設定される。また、上記ヘッ
ド本体7には、その−側面側に一定の間隔で小孔9.9
・・・が多数穿設されており、この小孔9.9・・・は
、表面にまで貫通している。さらに、ヘッド本体7の表
2面には、ノズル板10が固着されており、このノズル
板10には、小孔9.9・・・と対応した間隔でノズル
11.11・・・が穿設されている。
上記ヘッド本体7の両端には、第1図に示すように、超
音波発生手段としての超音波励振器12と超音波吸収器
13とが設けられている。そして、上記超音波励振器1
2によって超音波を発生させ、超音波の進行波をインク
流路8内を伝播させ、ノズル11.11・・・から噴射
されるインクジェットに超音波振動を印加して、インク
滴りを生成するようになっている。インク流路8内を伝
播した超音波は、超音波吸収器13によって吸収され、
反射波を生じないようになっている。図中、14及び1
5はヘッド本体7に設けられたインクの導入孔及び排出
孔をそれぞれ示している。
ところで、この実施例では、超音波発生手段を、フィル
ム状の高分子圧電振動子から構成するようになっている
。すなわち、上記超音波励振15!12は、第4図に示
すように、フィルム状の高分子圧電振動子16を有して
おり、このフィルム状高分子圧電振動子16は、ヘッド
本体7の断面の外形と同じ矩形状に形成されている。ま
た、フィルム状高分子圧電振動子16の厚さは、数10
〜数100μm程度に設定される。上記フィルム状高分
子圧電素子16としては、例えばPVDF、VDF/T
rFE、VDF/TFE。
VDCN/VAC等のm−延伸フィルムや共重合体フィ
ルムなどが用いられる。この高分子圧電振動子16の音
響インピーダンス(×106Kg/mm2・5eC)は
、PVDFが4.0、VDF/TrFEが4.5という
ように、セラミック類の圧電振動子(PZTなど)の3
5やステンレスの45という値に比べて小さく、水やイ
ンクの1.5という値に近い。
また、上記高分子圧電振動子16の表面には、第4図に
示すように、ヘッド本体7のインク流路8に対応した位
置に1を穫17が設けられており、この電極17は、第
5図に示すように、インク流路8の断面形状と同一形状
すなわち直径3mmの円形状に形成されている。また、
電極17には、電圧を印加するための端子17aが接続
されている。上記電極17は、フィルム状高分子圧電振
動子16の表面に金属層を蒸着したり、金属板を導電性
接着剤等により接着して形成される。
上記フィルム状高分子圧電振動子16は、第4図に示す
ように、テフロン(商品名)等からなる絶縁フィルム1
8を介してヘッド本体7の端部に取付けられる。このフ
ィルム状高分子圧電振動子16は、電極17がヘッド本
体7側に、しかも電極17がインク流路8の位置と一致
するように、絶縁フィルム18を介してヘッド本体7の
端部に接合される。そして、フィルム状高分子圧電振動
子16は、反対側の面を取付ブロック19によって挟持
するように、取付ブロック19をヘッド本体7の端部に
ビス20.20止めして取付けられている。上記取付ブ
ロック19は、ステンレス等によって形成され、その形
状は、ヘッド本体7の側面形状と同一で所定の厚さを有
する直方体状となっている。この取付ブロック19は、
アースに接続されている。
上記取付ブロック19の厚さは、フィルム状高分子圧i
!振動子16の音響インピーダンスが4程度と小さいの
に対し、取付ブロク19を形成するステンレス等の音響
インピーダンスが45と大きく、高分子圧電娠動子16
からの超音波は、取付ブロック19の表面でほとんど反
射されるので、余り考慮する必要はない。しかし、取付
ブロック19内に伝播した超音波がその外側のGa′面
で反射し、再びインク流路8内へ伝播した場合を考慮す
れば、取付ブロック19の厚さは、取付ブロック19内
を伝播する超音波の波長λの1/4以下が好ましい。
そして、上記電極17に電源Gによって所定周波数の高
周波高電圧を印加することにより、フィルム状高分子圧
電振動子16に電極17と取付ブロック19との間に電
界を印加し、フィルム状高分子圧電振動子16を振動さ
せて超音波を発生するようになっている。
また、ヘッド本体7のインク流路8の開口端には、第4
図に示すように、Oリング21を嵌合するための嵌合溝
22が穿設されており、この嵌合溝22に嵌合されたO
リング21によって、ヘッド本体7の端部におけるイン
クの漏れ防止が行なわれている。
そして、上記超音波励S器12は、第1図に示すように
、電極17がリード線23を介してil源Gに接続され
ている。したがって、電極17に電mGによって高周波
電圧を印加し、フィルム状圧電振動子16によって超音
波振動を発生させ、この超音波撮動を直接インク流路8
内に伝播させるものである。第6図は印加電圧の周波数
と超音波撮動の振幅との関係を示すものである。上記印
加電圧は、ある程度低い電圧で大きな振幅を取ることが
できて、また振動のピークに設定すると振動が不安定に
なるので、駆動周波数Fは、ピークの近傍に設定される
また、ヘッド本体7の他端には、第7図に示すように、
超音波を吸収する超音波吸収器13が設けられている。
この超音波吸収器13は、先端24aがナイフェツジ状
に形成されたシリコンゴム24を備えており、このシリ
コンゴム24によって、入射波に対して反射波がゼロと
なり、しかも入射した超音波を減衰させるようになって
いる。
シリコンゴム24は、保持容器25に嵌合されており、
この保持容器25は、ヘッド本体7にビス26.26止
めされている。上記保持部材25の内側端部には、凹溝
27が穿設されており、この凹溝27には、インクの漏
れを防止するOリング28が配設されている。
以上の構成において、この実施例に係るインクジェット
プリントヘッドでは、次のようにして超音波の発生及び
インク滴の生成が行なわれる。すなわち、超音波吸収器
12の電極17に、電源Gによって高周波電圧を印加し
、フィルム状高分子圧電振動子16によって超音波振動
を発生させる。
その際、フィルム状高分子圧電振動子16は、第8図に
示すように、電極17によって電圧が印加された部分の
みが単純なピストン状に振動し、この振動は、インク流
路8内のインクに超音波の進行波として伝播する。その
ため、ヘッド本体7のノズル11.11・・・からジェ
ット状に噴射するインクは、超音波撮動によって滴状に
分離され、インク滴りとして飛翔する。また、ヘッド本
体7の他端まで伝播した超音波振動は、シリコンゴム2
4によって吸収される。
このように、超音波励振器12を、フィルム状の高分子
圧電振動子16から構成したので、構成が簡単であり、
したがって安価に提供することができる。また、超音波
励振器12が複数の部材を接合して構成されているので
はなく、フィルム状の高分子圧電振動子16から構成さ
れているので、長期間に亘って安定した振動特性を得る
ことができる。さらに、超音波励振器12を構成するフ
ィルム状高分子圧電振動子16は、音響インピーダンス
が4程度とステンレス等の45に比べてインクの1.5
に近い。
ところで、音波が異なる媒質に垂直に入射する際の透過
率T1は、 T  −4ZI Z2 / (Z1+Z2)■ で与えられる。ここで、Zlは入射側の媒質の音響イン
ピーダンス、Z2は出射側の媒質の音響インピーダンス
を示している。
上記透過率T1の値を、入射側の媒質としてフィルム状
^分子圧振動子及びPZTセラミック振動子、出射側の
媒質としてインク及びステンレスに対して求めると、次
の表のようになる。
表 この表から明らかなように、フィルム状高分子振動子か
らインクに超音波振動が入射する場合は、セラミック振
動子からインクに入射する場合に比べて、約4.8倍程
度透過率が高い。そのため、この実施例のように、超音
波励振器12をフィルム状高分子圧電振動子16によっ
て構成した場合には、インクに効率良く超音波振動を印
加することができる。
また、フィルム状高分子振動子からステンレスに超音波
撮動が入射する場合は、セラミック振動子からステンレ
スに入射する場合に比べて、約1/3、倍程度透過率が
小さい。そのため、この実施例のように、超音波励振器
12をフィルム状高分子圧電振動子16によって構成し
た場合には、ステンレス等からなるヘッド本体7に超音
波振動が伝播し難く、超音波励振器12から発生した超
音波がヘッド本体7側に伝わって悪影響を及ぼすのを防
止することができる。
第9図及び第10図はこの発明のそれぞれ他の実施例を
示すものであり、前記実施例と同一の部分には同一の符
号を付して説明すると、この実施例では、超音波励振器
12側の端部におけるインク流路8の形状が前記実施例
と異なっている。すなわち、第9図に示すものでは、イ
ンク流路8の端部8aが超音波励振器12側に向けてエ
クスポネンシャル状に広くなるように形成されている。
また、第10図に示すものでは、インク流路8の端部8
aが超音波励振器12側に向けてテーバ状に広くなるよ
うに形成されている。こうすることによって、フィルム
状高分子圧電振動子16から出力された超音波を増幅し
てインク流路8内に印加することができる。
次に、第9図に示す実施例について詳しく説明する。こ
の実施例では、インク流路端部8aが、第11図に示す
ように、その断面が円形状であり、その断面積Sが次に
示すように変化している。
今、インク流路端部8aの先端面8a=の面積をSlと
した場合、インク流路端部8aの先端面Ba−から距離
しに位置する部分の面積Sが、SγL −8e   にしたがって変化するように設定されてい
る。
次に、インク流路端部8aの先端面Ba′の直径を3m
m、基端面8a″の直径を15mmとし、駆動周波数F
を200K)−12とした場合の一次共振におけるイン
ク流路8の端部8aの長ざ及び振幅の増加量を求める。
インク流路8aの先端面の面積81とM端面の面積S2
との比は、上記半径の値から S  /S2−25 となる。
また、インクは慣性を有さないとして、機械インピーダ
ンス■は■とする。
これより、インク流路端部8aの一次共振長しは、 L−c/2πF=4.3  (mm) で与えられる。ここで、4.3は、機械インピーダンス
■がωの場合に予め計算されたグラフ等から求まる振動
のパラメータを用いて計算された値である。但し、音速
c=1550m/sea、駆動周波数F−200KH2
とした。
したがって、インク流路8の端部8aの長さは、4mm
程度に設定すれば良いことになる。
また、速度比は、先に述べた面積比から、1/2−5 v  /v  = (S  /82 )となる。
従って、インク流路8の端部8aをエクスポネンシャル
形状とすることにより、フィルム状高分子圧MFjx動
子16によって得られる撮動の約5倍の撮動量を得るこ
とができる。そのため、インク流路8の端部8aをエク
スポネンシャル形状とづることにより、フィルム状高分
子圧電振動子16によって得られる振動を増幅すること
ができる。
これは、第10図に示すように、インク流路8の端部8
aをテーパ状に形成した場合も同様である。
その他の構成及び作用は前記実施例と同一であるので、
その説明を省略する。
第12図はこの発明のさらに他の実施例を示すものであ
り、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施例では、フィルム状高分子圧電振動
子16を3桟積層して用いている。また、各フィルム状
高分子圧電振動子16.16.16は、表裏が交互に位
置するように積層されている。さらに、各フィルム状高
分子圧電振動子16.16.16の間には、第5図に示
すものと同じ形状の電極17.17が2枚設けられてお
り、インク流路8側の電極17は、アースに接続されて
いるとともに、振動子16側の電極17は、電源Gに接
続されており、フィルム状高分子圧電振動子16.16
.16は、同位相の高周波電圧によって同一方向に振動
するように駆動される。なお、この実施例では、インク
流路8の端部8aがテーパ状に形成されている。
このように、フィルム状高分子圧電振動子16の枚数を
増やすことによって、超音波振動の振幅を増加すること
ができ、低い電圧供給で駆動することも可能となる。な
お、フィルム状高分子圧電振動子の枚数を増やして振動
口を増加させる場合には、すべてのフィルム状高分子圧
電振動子が同じ方向に振動するように電圧を印加する必
要がある。その他の構成及び作用は前記実施例と同一で
あるので、その説明を省略する。
[発明の効果] この発明に係るインクジェットプリントヘッドは、超音
波発生手段をフィルム状高分子圧電振動子によって構成
したので、構造が簡単で、安価であり、しかも振動特性
が長期に亘って安定しているとともに、振動がヘッド本
体が伝わって悪影響を及ぼすことのないインクジェット
プリントヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るインクジェットプリントヘッド
の一実施例を示す断面図、第2図は同プリントヘッドを
示す正面図、第3図は第2図の■−m線断面図、第4図
は超音波励振器を示す断面図、第5図は電極を示す平面
図、第6図は超音波励振器の駆動周波数と振幅との関係
を示すグラフ、第7図は超音波吸収器を示す断面図、第
8図はフィルム状圧電振動子の振動状態を示す説明図、
第9図及び第10図はインク流路の変形例をそれぞれ示
す断面図、第11図はインク流路の形状を示す説明図、
第12図はこの発明のさらに他の実施例を示す分解断面
図、第13図はこの発明に係るインクジェットプリント
ヘッドを適用し得るインクジェットプリンタを示す概略
図、第14図は従来のインクジェットプリントヘッドを
示す断面図、第15図は同ヘッドの使用状態を示す平面
説明図、第16図はインク滴の分離長を示すグラフ、第
17図は従来の提案例を示す断面図、第18図は同提案
例の超音波発生装置を示す断面図である。 「符号の説明」 1・・・インクジェットプリントヘッド7・・・ヘッド
本体 8・・・インク流路 11・・・ノズル 12・・・超音波励撮器 16・・・フィルム状圧電振動子 特 許 出 願 人  富士ゼロックス株式会社代 理
 人 弁理士  中村 智廣(外3名)第4 第 図 第 図 ヒ 振動子駆動周波数(K)Lzl 第10図 第11 図 第 図 第 図 第12 図 第13 図 第14図 第16 図 第17図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 内部に長手方向に沿つたインク流路を有するとともに、
    その側面にインク流路に連通した複数のノズルを有する
    インクジェットプリントヘッド本体と、このプリントヘ
    ッド本体の一端に取付けられ、インク流路内のインクに
    超音波振動を印加することにより、上記ノズルからジェ
    ット状に噴射されるインクをインク滴に分離するための
    超音波発生手段とを具備するインクジェットプリントヘ
    ッドにおいて、上記超音波発生手段を、フィルム状の高
    分子圧電振動子から構成したことを特徴とするインクジ
    ェットプリントヘッド。
JP30989988A 1988-12-09 1988-12-09 インクジェットプリントヘッド Pending JPH02155741A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003013444A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Kajima Corp グラウンドアンカー工法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003013444A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Kajima Corp グラウンドアンカー工法

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