JPH0262241A - インクジェットプリントヘッド及びその超音波発生装置 - Google Patents

インクジェットプリントヘッド及びその超音波発生装置

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JPH0262241A
JPH0262241A JP21374888A JP21374888A JPH0262241A JP H0262241 A JPH0262241 A JP H0262241A JP 21374888 A JP21374888 A JP 21374888A JP 21374888 A JP21374888 A JP 21374888A JP H0262241 A JPH0262241 A JP H0262241A
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ink
flow path
ultrasonic
piston
ink flow
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JP21374888A
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Naoki Morita
直己 森田
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Fuji Xerox Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/02Ink jet characterised by the jet generation process generating a continuous ink jet
    • B41J2/03Ink jet characterised by the jet generation process generating a continuous ink jet by pressure

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はマルチノズル型のインクジェットプリンタに
使用されるインクジェットプリントヘッド、及びプリン
トヘッドのノズルから噴射されるインクジェットに超音
波振動を印加してインク滴を生成するための超音波発生
装置に関する。
[従来の技術] 従来、上記インクジェットプリンタとしては、次に示す
ようなものがある。すなわち、第22図に示すように、
インクジェットプリントヘッド100内の流路101に
インクを導入し、その長手方向に沿って多数設けられた
ノズル102.102・・・から、第23図に示すよう
に、インクをジェット状に噴射する。その際、インクジ
ェットプリントヘッド100に超音波振動子103によ
って超音波振動を印加し、ジェット状のインクを滴状に
分離して飛翔させる。超音波振動子103は、インクジ
ェットプリントヘッド100の流路101の背面側に、
ヘッド100の長手方向に沿って固着されている。また
、超音波振動子103は、ヘッド100の背面側に設け
る場合もある。
上記の如く滴状に分離されて飛翔するインク滴りを、帯
N電極104によって画像信号に応じて帯電させた後、
偏向電極105が作る電界によって偏向させ、記録用紙
(図示せず)上へと飛翔させることにより画像の印字を
行なうようになっている。
しかし、この場合には、プリントヘッド100の長手方
向に沿って設けられた超音波振動子103によって超音
波の定在波を形成し、この超音波の定在波によって、ノ
ズル102.102・・・から噴射されるジェット状の
インクをインク滴りに分離するものである。そのため、
超音波振動子103の寸法誤差や材質の不均一性によっ
て、定在波の周期を長手方向に沿って多数設けられたノ
ズル102.102・・・の位置と正確に一致させるの
が困難であり、超音波の定在波の周期とノズルの位置と
が微妙にズレエしまい、インク滴りが分離される位置に
第24図に示すようにバラツキが生じる。
ところで、上記インク滴りは、ジェットから分離される
瞬間に帯電電極104によって所定の電荷が帯電される
ため、インク滴りが分離される位置にバラツキが生じる
と、インク滴りが生成される状態がバラツキ、しかも帯
電されるタイミングがずれる。そのため、インク滴りが
所定の電荷口に帯電されず、偏向電極105によって偏
向される際に、インク滴が所定の方向に偏向されないた
め、適正な画像の印字が行なえないという問題点があっ
た。また、上記超音波振動子103の共振点と流路内の
定在波の共振点が温度によって変化し、安定したインク
滴りの生成が行えないという問題点があった。
そこで、上記の問題点を解決するため、次に示すような
ものが既に提案されている。
(1)特開昭58−197056号、特開昭58−19
7057号、特開昭59−48163号、特開昭59−
95153号、61−173947号公報等に示すよう
に、超音波振動子103の共振点を複数設定し、共振点
の中間で超音波振動子103を安定して動作させるよう
にしたり、異なった共振点を設けて高調波の影響を防止
するようにしたもの。
(2)電子写真学会誌 第26巻 第1号1987  
PP11〜17「連続流型マルチオリフィスインクジェ
ット用ドロップジェネレータの研究」、及び特開昭62
−10563号公報に示すように、超音波振動子の振動
状態を解析し、良好な撮動が行える形状等の条件を求め
たり、インク流路の体積を小さくして、超音波振動子の
振動をインクに直接伝えてそのままインク滴を生成する
ことにより、小さなインク流路へ音響出力を集中し、イ
ンク滴の分離位置を均一にするようにしたもの。
しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を
有している。すなわち、 (1)の場合には、基本的に申−のノズルに関する技術
であり、マルチノズルにはそのまま適用することができ
ず、また温度変化に伴う共振点の変動等にはある程度対
応することができても、ヘッドの長手方向に沿って設け
られる超音波振動子自体がもっている寸法誤差や材質の
不均一性による振動のバラツキを依然として防止できな
いという問題点を有している。
(2)の場合には、超音波振動子をピストン状に振動さ
せる点に対して知見を与えるとともに、小さなインク室
に固体音響室を介して超音波振動子の振動を伝達するも
のであるが、超音波振動子を長尺なヘッドの長手方向に
亘って均一に振動させるのはやはり困難であり、インク
滴りの分離長を一定にすることができないという問題点
を有している。
上記の問題点を解決し得るものとして、米国特許筒4.
282.532号公報に示すように、ヘッドと超音波振
動子との機械的な共振によらず、それ自体で所定の振動
を行なう圧電フィルムを用いたものが既に提案されてい
るが、やはり寸法誤差や材°質の不均一性等により、長
手方向に亘って均一な振動状態を得ることが困難である
という問題点を有している。
そこで、本発明者は、他の発明者とともに、上記の問題
点を解決するものとして、特願昭62−131789号
に示すようなものを既に提案した。
これは、第25図に示すように、ステンレス等の角材に
長手方向に沿って断面円形状の貫通孔110を穿設して
筒体111を形成するとともに、その一方の表面に一定
の間隔で小孔112.112・・・を多数穿設する。そ
して、この筒体111の小孔112.112・・・を開
けた面に、その小孔112.112・・・と等しいピッ
チで微小なノズル113.113・・・を多数有するノ
ズル板114を接着等の手段によって固着する。また、
上記筒体111に穿設された貫通孔110の一端に超音
波励振器115を配置するとともに、他端に超音波吸収
器116を配置する。そして、超音波励振器115によ
って貫通孔110内のインクに超音波の進行波を付与し
て、各ノズル113.113・・・から噴射されるイン
クジェットをインク滴りに分離するようになっている。
貫通孔110の他端に伝搬した超音波は、超音波吸収器
116によってすべて吸収される。
上記超音波励振器115は、第26図に示すように、円
板状の圧電振動子117.118を一対のピストン11
9.120によって挟持して構成されている。この超音
波励振器115は、圧電振動子118とピストン120
との間に介在されるシム121を介して、筒体111の
端部に液密状に取付けられており、一方のピストン12
0が貫通孔110内に位置するようになっている。
そして、上記圧電振動子117.118に、両振動子間
に介在された電極122によって高周波電圧を印加する
ことにより、超音波振動を発生させ、この超音波振動を
ピストン120を介して貫通孔110内のインクに伝搬
するようになっている。
このインクジェットプリントヘッドは、上記の如く筒体
111の内部に設けられた貫通孔110内のインクに、
超音波の進行波を印加することにより、インク滴りの生
成を行なうように構成されており、超音波の進行波は、
貫通孔110の音響的な形状を均一にすることにより、
精度良く周期を揃えることができるので、インク滴りの
生成を安定且つ均一に行なうことが可能となる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を
有している。すなわち、上記超音波励振B115は、貫
通孔110に超音波振動を伝搬させるピストン120が
貫通孔110内に配設されており、ピストン120の断
面積は、貫通孔110の断面積と略等しい。この貫通孔
110の断面積は、装置の小型化等のため小さく設定さ
れているため、ピストン120の断面積も小さい。
従って、超音波を発生させる圧電振動子117.118
は、ピストン119.120と同形状であるため小さく
、励起電圧に対する振動振幅が小さい。また、超音波振
動を貫通孔110内に伝搬させるピストン120も断面
積が小さいため、貫通孔110内に付与される超音波の
強度が弱い。そのため、貫通孔110内を伝搬する超音
波振動が弱(、超音波励振器115の製造工程上のバラ
ツキが直接振幅のバラツキ等として現れ、超音波の出力
が安定しないという問題点を有している。
また、超音波励振器115と筒体111とは、単にシム
121を介して接続されているため、超音波励振器11
5の振動がシム121を介して筒体111に伝わる。そ
のため、筒体111に不本息な振動等が生じ、インク滴
りの生成が安定して行なえないという問題点がある。
[課題を解決するための手段] そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、超音
波発生手段の振動がヘッド本体に伝わるのを防止するこ
とにより、インク滴の生成を安定して行なうことが可能
なインクジェットプリントヘッドを提供することにある
また、他の目的とするところは、超音波の進行波を用い
てインク滴の生成を行なうインクジェットプリントヘッ
ドにおいて、超音波振動の出力を大きくすることができ
、長期に亘って安定したインク滴の生成が可能な超音波
発生装置を提供することにある。
すなわち、この発明に係るインクジェットプリントヘッ
ドは、内部に長手方向に沿ったインク流路を有するとと
もに、その側面にインク流路に連通した複数のノズルを
有するインクジェットプリントヘッド本体と、このプリ
ントヘッド本体の一端に取付けられ、インク流路内のイ
ンクに超音波振動を印加することにより、上記ノズルか
らジェット状に噴射されるインクをインク滴に分離する
ための超音波発生手段とを具備するインクジェットプリ
ントヘッドにおいて、上記超音波発生手段を、支持部材
を介してプリントヘッド本体に取付けるように構成され
ている。
この発明に係るインクジェットプリントヘッドの超音波
発生装置は、内部に長手方向に沿ったインク流路を有す
るとともに、その側面にインク流路に連通した複数のノ
ズルを有するインクジェットプリントヘッド本体の一端
に取付けられ、インク流路内のインクに超音波振動を印
加することにより、上記ノズルからジェット状に噴射さ
れるインクをインク滴に分離するためのインクジェット
プリントヘッドの超音波発生装置において、圧電振動子
を一対のピストン部材によって挟持し、−方のピストン
部材をインク流路内に配置するとともに、インク流路の
内部にピストン部材を収容する収容部を設け、上記ピス
トン部材及び圧電振動子の断面形状を、インク流路の断
面形状よりも大きく設定するとともに、インク流路の内
部に配設されるピストン部材の先端部を、インク流路の
断面形状に対応するように細く形成するように構成され
ている。
上記インク流路内に配設されるピストンとしては、例え
ば基端部の径を大きく、先端部の径を小さくした2段形
状のものが用いられる。
また、上記ピストンとしては、エクスポネンシャル形状
あるいはコニカル形状のものなどが用いられる。
[作用] この発明に係るインクジェットプリントヘッドにおいて
は、超音波発生手段を、支持部材を介してプリントヘッ
ド本体に取付けることにより、超音波発生手段の振動が
ヘッド本体に伝わるのを防止するようになっている。
また、この発明に係るインクジェットプリントヘッドの
超音波発生装置においては、ピストン部材及び圧電振動
子の断面形状を、インク流路の断面形状よりも大きく設
定することにより、超音波撮動の出力を増加させるとと
もに、インク流路の内部に配設されるピストン部材の先
端部を、インク流路の断面形状に対応するように細く形
成することにより、発生した超音波振動を効率良くイン
ク流路内のインクに伝搬するようになっている。
[実施例] 以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第21図はこの発明に係るインクジェットプリントヘッ
ドを適用し得るインクジエッi〜プリンタを示すもので
ある。図において、1はインクジェットプリントヘッド
を示すものであり、このインクジェットプリントヘッド
1は、図示しないポンプから導入孔2を介してインクを
導入し、その長手方向に複数設けられたノズル3.3・
・・からインクを滴状りに分離して噴射する。このイン
ク滴りは、画像信号に応じて帯電電極4によって帯電さ
れた後、偏向電極5が作る電界によって偏向され、記録
用紙(図示せず)上まで飛翔して、記録用紙上に画像の
印字を行なうものである。図中、6は必要に応じてイン
クを排出する排出孔を示している。
また、上記インクジェットプリントヘッド1は、次に示
すように構成されている。このインクジェットプリント
ヘッド1は、第2図に示すように、ステンレス等の金属
製の角材からなるヘッド本体7を備えており、このヘッ
ド本体7には、第3図に示すように、断面円形状のイン
ク流路8が貫通状に穿設されている。このインク流路8
の直径は、例えば3mmに設定される。また、上記ヘッ
ド本体7には、その−側面側に一定の間隔で小孔9.9
・・・が多数穿設されており、この小孔9.9・・・は
、表面にまで貫通している。さらに、ヘッド本体7の表
面には、ノズル板10が固着されており、このノズル板
10には、小孔9.9・・・と対応した間隔でノズル1
1.11・・・が穿設されている。
上記ヘッド本体7の両端には、第1図に示すように、超
音波励振器12と超音波吸収器13とが設けられている
。そして、上記超音波励振器12によって超音波を発生
させ、超音波の進行波をインク流路8内を伝搬させ、ノ
ズル11.11・・・から噴射されるインクジェットに
超音波振動を印加して、インク滴りを生成するようにな
っている。
インク流路8内を伝搬した超音波は、超音波吸収器13
によって吸収され、反射波を生じないようになっている
。図中、14及び15はヘッド本体7に設けられたイン
クの導入孔及び排出孔をそれぞれ示している。
第4図はこの発明に係る超音波発生装置の一実施例とし
ての上記超音波励振器を示すものである。
この超音波励振器12は、第5図に示すように゛、円板
状の電極16の両端にこれを挟持するように同じく円板
状のPZTセラミック17.18と、SUS等からなる
円柱状のピストン19.20を配置し、これらの部材を
真空グリースにより隙間を埋めて音響的な密着性を保証
した上で、貫通するビス21によって互いに圧接固定し
て形成されている。ビス21のトルクは、例えばl0K
O/Cm2に設定される。
また、PZTセラミック18とピストン20との間には
、取付は用のシム22が挟持されている。
この取付は用のシム22としては、例えば厚さ0.1〜
Q、3mm程度のステンレス薄板が用いられるが、これ
に限定されるものではなく、合成樹脂やゴム等からなる
ものを用いても良い。但し、シム22は、PZTセラミ
ック17.18の振動をピストン20に伝える必要があ
るので、この点を考慮する必要がある。上記シム22は
、超音波励振器12の振動を減衰させ、ヘッド本体7に
伝わらないようにする支持部材としての役割をも果して
いる。すなわち、シム22をステンレス等によって形成
する場合には、その厚さを薄く設定することにより、ヘ
ッド本体7へ伝わる振動をある程度減衰させることがで
きる。
上記電極16、PzTセラミック17.18、ピストン
19及びシム22には、第6図に示すように、ビス21
を通すための挿通孔23が穿設されているとともに、ピ
ストン20には、ビス21の先端を螺合するための雌ネ
ジ24が螺刻されている。また、上記ビス21には、電
極16との電気的な接触を避けるため、円筒状の絶縁ゴ
ム25が巻かれている。
ところで、この実施例では、上記の構成に加えて、イン
ク流路の内部にピストン部材を収容する収容部を設け、
上記ピストン部材及び圧電振動子の断面形状を、インク
流路の断面形状よりも大きく設定するとともに、インク
流路の内部に配設されるピストン部材の先端部を、イン
ク流路の断面形状に対応するように細く形成するように
構成されている。
すなわち、上記電極16、PZTセラミック17.18
及びピストン19.20の直径は、第4図に示すように
、インク流路8の直径よりも大幅に大きく設定されてい
る。また、インク流路7内に位置するピストン20は、
第7図に示すように、同心状に位置する基端部20aと
先端部20bとから段付き状に形成されている。上記基
端部20aは、ピストン19と同じ直径の円柱状に形成
されているとともに、先端部20bは、インク流路8よ
りもわずかに直径が小さい円柱状に形成されている。イ
ンク流路8の直径が例えば3mmの場合、先端部20b
の直径は、例えば2.8mmに設定される。
上記ピストン20は、第7図に示すように、両端面20
a−20a″が振動の節に、先端部20bの端面20b
−が振動の腹となって振動するように設定されている。
そのため、ピストンの基端部20aは、その長さLlが
超音波の1/2波長に等しく、先#ii部20bは、そ
の長さL2が超音波の1/4波長に等しくなるように設
定されている。例えば、プリント周波数200KHzに
対し、ステンレス中の音速を5000m/Secとする
と、1波長は25mmであるから、ピストンの基端部2
0aの長さLlは12.5mmに、先端部20bの良さ
L2は6.25mmにそれぞれ設定される。しかし、実
際には、ピストン20等がビス21によって固着されて
いるので、ピストン19.20内の超音波の波長は、上
記の値に完全には一致しない。そのため、実験により多
少の補正をするのが望ましい。なお、ピストン19の長
さは、ピストン20との振動のバランスを考慮して決定
される。
また、インク流路8には、第4図に示すように、超音波
励振器12側の端部にピストン20を収容するための収
容部26が設けられている。この収容部26は、ピスト
ン20の基端部20aよりわずかに直径及び長さが大き
く設定されている。その結梁、ピストン20は、その基
端部20aが収容部26に、その先端部20bがインク
流路8にそれぞれ自由に振動可能なように収容されてい
る。
このように、ピストン20は、ヘッド本体7に接触せず
、インク流路8内で音響的に浮いた構造となっている。
そのため、ピストン20は、インク流路8内で長さ方向
に沿って上記の如く所定位置を節及び腹として自由に振
動することができるようになっている。
上記超音波励振器12は、第4図に示すように、シム2
2の外周を取付部材27によって挟持した状態で、取付
部材27を第8図に示す如くヘッド本体7にビス28.
28止めすることによって取付けられる。この取付部材
27は、ヘッド本体7の側面形状と同形状に形成されて
おり、その中央には、ピストン19を挿通するための開
口部29が設けられている。この開口部29は、シム2
2を確実に固定する上では小さい方が好ましいが、超音
波励振器12には、電極16に駆動電圧を印加するため
のリード線を接続する必要があるため、その分のスペー
スが必要となる。
上記シム22の形状及び取付部材27をヘッド本体7に
固着するためのビス28の配置としては、第9図に示す
ように、種々の変形が可能である。
図中、30はシム22に設けられた切欠を、31及び3
2はヘッド本体7に設けられた位置決めピン及び長穴を
それぞれ示している。
また、ヘッド本体7のインク流路8の開口端には、第4
図に示すように、0リング33を嵌合するための嵌合溝
34が穿設されており、この嵌合溝34に嵌合されたO
リング33によって、ヘッド本体7の端部におけるイン
クの漏れ防止が行なわれている。このように、Oリング
33をピストン2oから離れた位置に設けることにより
、Oリング33によってピストン20を押え付けること
がないので好ましい。
上記Oリング33は、第10図に示すように、ヘッド本
体7のピストン20と接触しない位置に設けるようにし
ても良い。この場合、Oリング33がピストン20に接
触するが、0リング33によってピストン20の芯出し
を行なうことができる。
そして、上記超音波励振器12は、第4図に示すように
、電極16がリード線41を介して電源35に接続され
ている。したがって、電極16に電源35によって高周
波電圧を印加し、PZTセラミックス17.18によっ
て超音波振動を発生させ、この超音波振動をピストン2
0によってインク流路8内に伝搬させるものである。第
11図は印加電圧の周波数と超音波振動の振幅との関係
を示すものである。上記印加電圧は、ある程度低い電圧
で大きな振幅を取ることができて、また振動のピークに
設定すると振動が不安定になるので、駆動周波数Fは、
ピークの近傍に設定される。
また、ヘッド本体7の他端には、第12図に示すように
、超音波を吸収する超音波吸収器13が設けられている
。この超音波吸収器13は、先端36aがナイフェツジ
状に形成されたシリコンゴム36を漏えており、このシ
リコンゴム36によって、入射波に対して反射波がゼロ
となり、しかも入射した超音波を減衰させるようになっ
ている。
シリコンゴム36は、保持容器37に嵌合されており、
この保持容器37は、ヘッド本体7にビス38.38止
めされている。上記保持部材37の内側端部には、凹溝
39が穿設されており、この凹溝39には、インクの漏
れを防止するOリング40が配設されている。
以上の構成において、この実施例に係る超音波発生装置
では、次のようにして超音波の発生が行なわれる。すな
わち、超音波励振器12の電極16に、電源35によっ
て高周波電圧を印加し、PZTセラミック17.18に
よって超音波振動を発生させる。その際、PZTセラミ
ック17.18は、第13図に示すように、単純なピス
トン状に振動し、この振動は、ピストン19及び20に
伝搬し、ピストン19及び20も、第14図に示すよう
に、単純なピストン状に振動する。図中、破線は振動時
に変形した形状を示している。
その際、ピストン20の基端部20aは、その長さLl
が超音波の1/2波長に設定されているとともに、端面
20a”がシム22によって固定されているので、基端
部20aの両端面20a′20a′−は、第14図に示
すように、振動の節となり、振幅はゼロとなる。また、
ピストン20の先端部20bは、その長さL2が1/4
波長に設定されているので、先端部20bの端面は、振
動の腹となって振動し、その振幅は最大となる。
そのため、インク流路8内のインクには、ピストン先端
部20bの端面20b′によって超音波の粗密波が印加
される。なお、ピストンの基端部20aの端面20a=
−は、振動の節となるので、この部分からは超音波振動
がインク流路8内に伝搬しない。
このように、ピストン19.20及びPZTセラミック
17.18の直径を、インク流路8の直径よりも大きく
したので、PZTセラミック17.18によって発生す
る超音波撮動の振幅を印加電圧に対して大きくとること
ができ、出力の大きな超音波振動を得ることができる。
また、ピストン20は、直径の大きな基端部20とイン
ク流路8の直径に対応した細い先端部20bとによって
2段形状に形成されているので、上記の如く発生した振
幅の大きな超音波振動を、ピストン20の先端部20b
によってインク流路8内のインクに効率良く印加するこ
とができる。そのため、インク流路8内を伝搬する超音
波撮動は、振幅が大きいため、ヘッド本体7のノズル1
1.11・・・から噴射されるジェット状のインクに確
実に伝わり、インクを確実に且つ安定してインク滴りに
分離することができ、インク滴りの生成を長期に亘って
安定して行なうことができる。また、超音波励振器12
の出力振幅は大きいため、超音波励振器12に製造上の
バラツキ等があったとしても、その影響がインク滴りの
生成に現れることはなく、この点からもインク滴りの生
成を安定して行なうことができる。
一方、インクジェットプリントヘッド1は、超音波励振
器12を、振動を減衰させるように構成されたシム22
を介してヘッド本体7に取付けているので、超音波励振
器12の振動が不本意にヘッド本体7に伝わることがな
く、インク滴りの生成に悪影響を及ぼすことなく、イン
ク滴りの生成を安定して行なうことができる。
第15図はこの発明の他の実施例を示すものであり、前
記実施例と同一の部分は同一の符号を付して説明すると
、この実施例では、ピストン20が2段形状に形成され
ているのではなく、エクスポネンシャル形状に形成され
ている。すなわち、ピストン20は、第16図に示すよ
うに、その断面が円形状であり、その断面積Sが次に示
すように変化している。
今、ピストン20の先端面20′の面積をs1とした場
合、ピストン20の先端面20′から距離りに位置する
部分の面積Sが、s=s  e7Lにしたがって変化す
るように設定されている。インク流路8の端部には、ピ
ストン20の外形に対応した形状の収容部26が設けら
れており、ピストン20は、すべての部分がこの収容部
26に収容されている。
次に、ピストン20の先端面20′の半径を3mm、基
端面20−′の半径を10mmとし、駆動周波数Fを2
00KH2とした場合の一次共振における振幅の増加1
を求める。
ピストン20の先端面の面積S1と基端面の面積S2と
の比は、上記半径の値から S1/52=10 となる。
また、インクは慣性を有さないとして、機械インピーダ
ンス■は■とする。
これより、ピストン20の一次の共振長りは、2πFL
/c−3,3 で与えられる。ここで、3.3は、機械インピーダンス
■が■の場合に予め計算されたグラフ等がら求まる撮動
のパラメータである。
この式に、音速c=5000m/sec、駆動周波数F
=200KHzを代入すると、L=13mm となる。
ちなみに、テーパ定数γは γ−(1/ 13) I Oq (81/82 )より
、 T=0. 19 となる。
なお、遮断周波数F。(Fo=70/4π)は、75K
Hzとなる。
また、速度比は、先に述べた面積比から、1/2 Vt /v2= (S、/S2 )   =3となる。
従って、ピストン20をエクスポネンシャル形状とする
ことにより、PZTセラミック17.18によって得ら
れる振動の約3倍の振動量を得ることができる。そのた
め、ピストン2oをエクスポネンシャル形状とすること
により、振動の効率化を図ることができる。
その他の構成及び作用は前記実施例と同一であるので、
その説明を省略する。
第17図はこの発明のさらに他の実施例を示すものであ
り、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施例では、ピストン20の形状がコニ
カル形状となっている。こうした場合でも、ピストン2
0の振動の効率化を図ることができる。その他の構成及
び作用は前記実施例と同一であるので、その説明を省略
する。
上記ピストン20の形状は、第18図及び第19図に示
すように、その基端部に円柱状の段部を設け、その先端
にエクスポネンシャル形状あるいはコニカル形状の先端
部を設けるようにしても良い。
第20図はこの発明のさらに他の実施例を示すものであ
り、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施例では、円板状のPZTセラミック
50.51.52.53が4枚設けられている。また、
各PZTセラミック50.51.52.53の間には、
電極54.55.56が3枚設けられており、中央の電
極55は、アースに接続されているとともに、両側の電
極54.56は、電源35に接続されており、PZ王セ
ラミック50.51.52.53は、同位相の高周波電
圧によって駆動されるようになっている。このように、
PZTセラミックの枚数を増やすことによって、撮動量
を増やすことができ、低い電圧供給で駆動することが可
能となる。なお、PZTセラミックの枚数を増やして振
動量を増加させる場合には、PZTセラミックの枚数を
偶数枚に設定する必要がある。その他の構成及び作用は
前記実施例と同一であるので、その説明を省略する。
[発明の効果] この発明に係るインクジェットプリントヘッドは、超音
波発生手段を、支持部材を介してプリントヘッド本体に
取付けるようにしてなるので、超音波発生手段の振動が
不本意にヘッド本体に伝りることがなく、インク滴の生
成を安定して行なうことができる。
また、この発明に係るインクジェットプリントヘッドの
超音波発生装置は、圧電振動子を一対のピストン部材に
よって挟持し、一方のピストン部材をインク流路内に配
置するとともに、インク流路の内部にピストン部材を収
容する収容部を設け、上記ピストン部材及び圧電素子の
断面形状を、インク流路の断面形状よりも大きく設定す
るとともに、インク流路の内部に配設されるピストン部
材の先端部を、インク流路の断面形状に対応するように
細く形成したので、超音波振動の出力を大きくすること
ができるとともに、長期に亘って安定したインク滴の生
成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るインクジェットプリントヘッド
の一実施例を示す断面図、第2図は同プリントヘッドを
示す正面図、第3図は第2図の■−■線断面図、第4図
は超音波励振器を示す断面図、第5図は同超音波励振器
の分解斜視図、第6図は同超音波励振器の分解断面図、
第7図はピストンを示す側面説明図、第8図は超音波励
振器の取付部材を示す側面図、第9図は同超音波励振器
の取付部材の他の例を示す分解R視図、第10図は同超
音波励振器の取付部材のさらに他の例を示す断面図、第
11図は超音波励振器の駆動周波数と振幅との関係を示
すグラフ、第12図は超音波吸収器を示す断面図、第1
3図はPZTセラミックの振動状態を示す説明図、第1
4図はピストンの振動状態を示す説明図、第15図はこ
の発明の他の実施例を示す断面図、第16図は同実施例
のピストンを示す説明図、第17図はこの発明のさらに
他の実施例を示す断面図、第18図及び第19図はピス
トンの変形例をそれぞれ示す正面図、第20図はこの発
明のさらに他の実施例を示す分解断面図、第21図はこ
の発明に係るインクジェットプリントヘッドを適用し得
るインクジェットプリンタを示す概略図、第22図は従
来のインクジェットプリントヘッドを示す断面図、第2
3図は同ヘッドの使用状態を示す平面説明図、第24図
はインク滴の分離長を示すグラフ、第25図は従来の提
案例を示す断面図、第26図は同提案例の超音波発生装
置を示す断面図である。 「符号の説明」 1・・・インクジェットプリントヘッド7・・・ヘッド
本体 8・・・インク流路 11・・・ノズル 12・・・超音波励振器 17.18・・・PZTセラミック 19.20・・・ピストン 22・・・シム 第3図 22:シム 特 許 出 願 人  富士ゼロックス株式会社代 理
 人 弁理士  中村 智廣(外3名)第 図 第 図 第10図 第11図 賦動子駆動周波数 (Klセ) 第 図 第 第12 図 第13 図 第14図 第 図 第18図 第19図 第20図 第21図 第22図 第24図 第25図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内部に長手方向に沿つたインク流路を有するとと
    もに、その側面にインク流路に連通した複数のノズルを
    有するインクジェットプリントヘッド本体と、このプリ
    ントヘッド本体の一端に取付けられ、インク流路内のイ
    ンクに超音波振動を印加することにより、上記ノズルか
    らジェット状に噴射されるインクをインク滴に分離する
    ための超音波発生手段とを具備するインクジェットプリ
    ントヘッドにおいて、上記超音波発生手段を、支持部材
    を介してプリントヘッド本体に取付けたことを特徴とす
    るインクジェットプリントヘッド。
  2. (2)内部に長手方向に沿つたインク流路を有するとと
    もに、その側面にインク流路に連通した複数のノズルを
    有するインクジェットプリントヘッド本体の一端に取付
    けられ、インク流路内のインクに超音波振動を印加する
    ことにより、上記ノズルからジェット状に噴射されるイ
    ンクをインク滴に分離するためのインクジェットプリン
    トヘッドの超音波発生装置において、圧電振動子を一対
    のピストン部材によつて挟持し、一方のピストン部材を
    インク流路内に配置するとともに、インク流路の内部に
    ピストン部材を収容する収容部を設け、上記ピストン部
    材及び圧電振動子の断面形状を、インク流路の断面形状
    よりも大きく設定するとともに、インク流路の内部に配
    設されるピストン部材の先端部を、インク流路の断面形
    状に対応するように細く形成したことを特徴とするイン
    クジェットプリントヘッドの超音波発生装置。
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