JPH0270441A - インクジェットプリントヘッドの超音波吸収装置 - Google Patents
インクジェットプリントヘッドの超音波吸収装置Info
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- JPH0270441A JPH0270441A JP22220688A JP22220688A JPH0270441A JP H0270441 A JPH0270441 A JP H0270441A JP 22220688 A JP22220688 A JP 22220688A JP 22220688 A JP22220688 A JP 22220688A JP H0270441 A JPH0270441 A JP H0270441A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/015—Ink jet characterised by the jet generation process
- B41J2/02—Ink jet characterised by the jet generation process generating a continuous ink jet
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明はマルチノズル型のインクジェットプリンクに
使用されるインクジェットプリントヘッドにおいて、上
記ヘッド本体の一端に取付けられ、その他端に取付けら
れた超音波発生手段から伝播する超音波の進行波を吸収
するための超音波吸収装置に関する。
使用されるインクジェットプリントヘッドにおいて、上
記ヘッド本体の一端に取付けられ、その他端に取付けら
れた超音波発生手段から伝播する超音波の進行波を吸収
するための超音波吸収装置に関する。
[従来の技術]
従来、上記インクジェットプリンタとしては、次に示す
ようなものがある。すなわち、第23図に示すように、
インクジェットプリントヘッド100内の流路10’l
にインクを導入し、その長手方向に沿って多数設けられ
たノズル102.102・・・から、第24図に示すよ
うに、インクをジェット状に噴射する。その際、インク
ジェットプリントヘッド100に超音波振動子103に
よって超音波振動を印加し、ジェット状のインクを滴状
に分離して飛翔させる。超音波振動子103は、インク
ジェットプリントヘッド100の流路101の背面側に
、ヘッド100の長手方向に沿って固着されている。ま
た、超音波振動子103は、ヘッド100の背面側に設
ける場合もある。
ようなものがある。すなわち、第23図に示すように、
インクジェットプリントヘッド100内の流路10’l
にインクを導入し、その長手方向に沿って多数設けられ
たノズル102.102・・・から、第24図に示すよ
うに、インクをジェット状に噴射する。その際、インク
ジェットプリントヘッド100に超音波振動子103に
よって超音波振動を印加し、ジェット状のインクを滴状
に分離して飛翔させる。超音波振動子103は、インク
ジェットプリントヘッド100の流路101の背面側に
、ヘッド100の長手方向に沿って固着されている。ま
た、超音波振動子103は、ヘッド100の背面側に設
ける場合もある。
上記の如く滴状に分離されて飛翔するインク滴りを、帯
電電極104によって画像信号に応じて帯電させた後、
偏向電極105が作る電界によって偏向させ、記録用紙
(図示せず)上へと飛翔させることにより画像の印字を
行なうようになっている。
電電極104によって画像信号に応じて帯電させた後、
偏向電極105が作る電界によって偏向させ、記録用紙
(図示せず)上へと飛翔させることにより画像の印字を
行なうようになっている。
しかし、この場合には、プリントヘッド100の長手方
向に沿って設けられた超音波振動子103によって超音
波の定在波を形成し、この超音波の定在波によって、ノ
ズル102.102・・・から噴射されるジェット状の
インクをインク滴りに分離するものである。そのため、
超音波振動子103の寸法誤差や材質の不均一性によっ
て、定在波の周期を長手方向に沿って多数設けられたノ
ズル102.102・・・の位置と正確に一致させるか
の困難であり、超音波の定在波の周期とノズルの位置と
が微妙にズしてしまい、インク滴りが分離される位置に
第25図に示すようにバラツキが生じる。
向に沿って設けられた超音波振動子103によって超音
波の定在波を形成し、この超音波の定在波によって、ノ
ズル102.102・・・から噴射されるジェット状の
インクをインク滴りに分離するものである。そのため、
超音波振動子103の寸法誤差や材質の不均一性によっ
て、定在波の周期を長手方向に沿って多数設けられたノ
ズル102.102・・・の位置と正確に一致させるか
の困難であり、超音波の定在波の周期とノズルの位置と
が微妙にズしてしまい、インク滴りが分離される位置に
第25図に示すようにバラツキが生じる。
ところで、上記インク滴りは、ジェットから分離される
瞬間に帯電電極104によって所定の電荷が帯電される
ため、インク滴りが分離される位置にバラツキが生じる
、各々異なった状態でインク滴りが生成されると、イン
ク滴りが帯電されるタイミングがずれることなどにより
、インク滴りが所定の電荷量に帯電されず、偏向電極1
05によって偏向される際に、インク滴が所定の方向に
偏向されないため、適正な画像の印字が行なえないとい
う問題点があった。また、上記超音波振動子103の共
振点が温度によって変化し、安定したインク滴りの生成
が行えないという問題点があった。
瞬間に帯電電極104によって所定の電荷が帯電される
ため、インク滴りが分離される位置にバラツキが生じる
、各々異なった状態でインク滴りが生成されると、イン
ク滴りが帯電されるタイミングがずれることなどにより
、インク滴りが所定の電荷量に帯電されず、偏向電極1
05によって偏向される際に、インク滴が所定の方向に
偏向されないため、適正な画像の印字が行なえないとい
う問題点があった。また、上記超音波振動子103の共
振点が温度によって変化し、安定したインク滴りの生成
が行えないという問題点があった。
そこで、上記の問題点を解決するため、次に示すような
ものが既に提案されている。
ものが既に提案されている。
(1)特開昭58−197056号、特開昭58−19
7057号、特開昭59−48163号、特開昭59−
95453号、61−173947号公報等に示すよう
に、超音波振動子103の共振点を複数設定し、共振点
の中間で超音波振動子103を安定して動作させるよう
にしたり、異なっだ共振点を設けて高調波の影響を防止
するようにしたもの。
7057号、特開昭59−48163号、特開昭59−
95453号、61−173947号公報等に示すよう
に、超音波振動子103の共振点を複数設定し、共振点
の中間で超音波振動子103を安定して動作させるよう
にしたり、異なっだ共振点を設けて高調波の影響を防止
するようにしたもの。
(2)電子写真学会誌 第26巻 第1号1987
PP11〜17「連続流型マルチオリフィスインクジェ
ット用ドロップジェネレータの研究」、及び特開昭62
−10563号公報に示すように、超音波振動子の振動
状態を解析し、良好な振動が行える形状等の条件を求め
たり、インク流路の体積を小さくして、超音波振動子の
振動をインクに直接伝えてそのままインク滴を生成する
ことにより、小さなインク流路へ音響出力を集中し、イ
ンク滴の分離位置を均一にするようにしたもの。
PP11〜17「連続流型マルチオリフィスインクジェ
ット用ドロップジェネレータの研究」、及び特開昭62
−10563号公報に示すように、超音波振動子の振動
状態を解析し、良好な振動が行える形状等の条件を求め
たり、インク流路の体積を小さくして、超音波振動子の
振動をインクに直接伝えてそのままインク滴を生成する
ことにより、小さなインク流路へ音響出力を集中し、イ
ンク滴の分離位置を均一にするようにしたもの。
しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を
有している。すなわち、 (1)の場合には、基本的に単一のノズルに関する技術
であり、マルチノズルにはそのまま適用することができ
ず、また温度変化に伴う共振点の変動等にはある程度対
応することができても、ヘッドの長手方向に沿って設け
られる超音波振動子自体がもっている寸法誤差や材質の
不均一性による振動のバラツキを依然として防止できな
いという問題点を有している。
有している。すなわち、 (1)の場合には、基本的に単一のノズルに関する技術
であり、マルチノズルにはそのまま適用することができ
ず、また温度変化に伴う共振点の変動等にはある程度対
応することができても、ヘッドの長手方向に沿って設け
られる超音波振動子自体がもっている寸法誤差や材質の
不均一性による振動のバラツキを依然として防止できな
いという問題点を有している。
(2)の場合には、超音波振動子をピストン状に振動さ
せる点に対して知見を与えるとともに、小さなインク室
に固体音響室を介して超音波振動子の振動を伝達するも
のであるが、超音波振動子を長尺なヘッドの長手方向に
亘って均一に振動させるのはやはり困難であり、インク
滴りの分離長を一定にすることができないという問題点
を有している。
せる点に対して知見を与えるとともに、小さなインク室
に固体音響室を介して超音波振動子の振動を伝達するも
のであるが、超音波振動子を長尺なヘッドの長手方向に
亘って均一に振動させるのはやはり困難であり、インク
滴りの分離長を一定にすることができないという問題点
を有している。
上記の問題点を解決し得るものとして、米国特許筒4.
282.532号公報に示すように、ヘッドと超音波振
動子との機械的な共振によらず、それ自体で所定の振動
を行なう圧電フィルムを用いたものが既に提案されてい
るが、やはり寸法誤差や材質の不均一性等により、長手
方向に亘って均一な振動状態を得ることが困難であると
いう問題点を有している。
282.532号公報に示すように、ヘッドと超音波振
動子との機械的な共振によらず、それ自体で所定の振動
を行なう圧電フィルムを用いたものが既に提案されてい
るが、やはり寸法誤差や材質の不均一性等により、長手
方向に亘って均一な振動状態を得ることが困難であると
いう問題点を有している。
そこで、本発明者は、他の発明者とともに、上記の問題
点を解決するものとして、特願昭62−131789号
に示すようなものを既に提案した。
点を解決するものとして、特願昭62−131789号
に示すようなものを既に提案した。
これは、第26図に示すように、ステンレス等の角材に
長手方向に沿って断面円形状の貫通孔110を穿設して
筒体111を形成するとともに、その一方の表面に一定
の間隔で小孔112.112・・・を多数穿設する。そ
して、この筒体111の小孔112.112・・・を開
けた面に、その小孔112.112・・・と等しいピッ
チで微小なノズル113.113・・・を多数有するノ
ズル板114を接着等の手段によって固着する。また、
上記筒体111に穿設された貫通孔110の一端に超音
波励振器115を配置するとともに、他端に超音波吸収
器116を配置する。上記超音波励振器115によって
貫通孔110内のインクに超音波の進行波を付与し、各
ノズル113.113・・・から噴射されるインクジェ
ットをインク滴りに分離するようになっている。そして
、貫通孔110の他端に伝播した超音波は、超音波吸収
器116によって吸収される。
長手方向に沿って断面円形状の貫通孔110を穿設して
筒体111を形成するとともに、その一方の表面に一定
の間隔で小孔112.112・・・を多数穿設する。そ
して、この筒体111の小孔112.112・・・を開
けた面に、その小孔112.112・・・と等しいピッ
チで微小なノズル113.113・・・を多数有するノ
ズル板114を接着等の手段によって固着する。また、
上記筒体111に穿設された貫通孔110の一端に超音
波励振器115を配置するとともに、他端に超音波吸収
器116を配置する。上記超音波励振器115によって
貫通孔110内のインクに超音波の進行波を付与し、各
ノズル113.113・・・から噴射されるインクジェ
ットをインク滴りに分離するようになっている。そして
、貫通孔110の他端に伝播した超音波は、超音波吸収
器116によって吸収される。
上記超音波吸収器116は、第27図に示すように、音
響インピーダンスがインクに近く且つ耐インク性を有す
るシリコンゴム117を備えており、このシリコンゴム
117は、先端がナイフェツジ状に形成され、筒体11
1の端部に液密状に固定されている。
響インピーダンスがインクに近く且つ耐インク性を有す
るシリコンゴム117を備えており、このシリコンゴム
117は、先端がナイフェツジ状に形成され、筒体11
1の端部に液密状に固定されている。
そして、上記シリコンゴム117によって、入射波に対
して反射波がゼロとなり、しかも入射した超音波を減衰
させるようになっている。
して反射波がゼロとなり、しかも入射した超音波を減衰
させるようになっている。
このインクジェットプリントヘッドは、上記の如く筒体
111の内部に設けられた貫通孔110内のインクに、
超音波の進行波を印加することにより、インク滴りの生
成を行なうように構成されており、超音波の進行波は、
貫通孔110の音響的な形状を均一にすることにより、
精度良く超音波の強度と周期を揃えることができるので
、インク滴りの生成を安定且つ均一に行なうことが可能
となる。
111の内部に設けられた貫通孔110内のインクに、
超音波の進行波を印加することにより、インク滴りの生
成を行なうように構成されており、超音波の進行波は、
貫通孔110の音響的な形状を均一にすることにより、
精度良く超音波の強度と周期を揃えることができるので
、インク滴りの生成を安定且つ均一に行なうことが可能
となる。
[発明が解決しようとする課題]
しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を
有している。すなわち、上記超音波吸収器116は、超
音波を吸収するため、貫通孔110の端部に超音波吸収
部材としてシリコンゴム117を単に配置したのみであ
り、シリコンゴム117による超音波の吸収特性につい
ては、何等考慮されていないため、シリコンゴム117
の長さによっては、超音波を十分減衰させることができ
ない。そのため、第6図、第8図、第15図等に示され
る蓋体36による超音波の反射等により、シリコンゴム
117から貫通孔110の内部に向けて反射波が生じ、
この反射波と超音波励振器115からの進行波とが干渉
して、貫通孔110内に超音波の定在波が形成される。
有している。すなわち、上記超音波吸収器116は、超
音波を吸収するため、貫通孔110の端部に超音波吸収
部材としてシリコンゴム117を単に配置したのみであ
り、シリコンゴム117による超音波の吸収特性につい
ては、何等考慮されていないため、シリコンゴム117
の長さによっては、超音波を十分減衰させることができ
ない。そのため、第6図、第8図、第15図等に示され
る蓋体36による超音波の反射等により、シリコンゴム
117から貫通孔110の内部に向けて反射波が生じ、
この反射波と超音波励振器115からの進行波とが干渉
して、貫通孔110内に超音波の定在波が形成される。
このように、貫通孔110内に超音波の定在波が生じる
と、この定在波によってインク滴りの分離位置にバラツ
キが生じ、インク滴りの生成を安定して行なえないとい
う問題点がある。また、シリコンゴム117の長さを必
要以上に長くした場合には、超音波を十分吸収すること
ができ、定在波の発生を防止できるものの、その弁装置
が大型化するという問題点が新たに生じる。
と、この定在波によってインク滴りの分離位置にバラツ
キが生じ、インク滴りの生成を安定して行なえないとい
う問題点がある。また、シリコンゴム117の長さを必
要以上に長くした場合には、超音波を十分吸収すること
ができ、定在波の発生を防止できるものの、その弁装置
が大型化するという問題点が新たに生じる。
[課題を解決するための手段]
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、超音
波吸収部材によって超音波を十分減衰させて反射波をな
くし、インク滴の生成を安定して行なうことができ、し
かも装置が必要以上に大型化するのを防止可能なインク
ジェットプリントヘッドの超音波吸収装置を提供するこ
とにある。
ためになされたもので、その目的とするところは、超音
波吸収部材によって超音波を十分減衰させて反射波をな
くし、インク滴の生成を安定して行なうことができ、し
かも装置が必要以上に大型化するのを防止可能なインク
ジェットプリントヘッドの超音波吸収装置を提供するこ
とにある。
すなわち、この発明に係るインクジェットプリントヘッ
ドの超音波吸収装置は、内部に長手方向に沿ったインク
流路を有するとともに、その側面にインク流路に連通し
た複数のノズルを有するインクジェットプリントヘッド
本体の一端に取付けられ、上記ヘッド本体の他端に取付
けられた超音波発生手段からインク流路内のインクを介
して伝鵠する超音波の進行波を吸収する超音波吸収部材
を具備するインクジェットプリントヘッドの超音波吸収
装置において、上記超音波吸収部材の長さを、この超音
波吸収部材中を伝播する超音波の波長の3倍以上に設定
するように構成されている。
ドの超音波吸収装置は、内部に長手方向に沿ったインク
流路を有するとともに、その側面にインク流路に連通し
た複数のノズルを有するインクジェットプリントヘッド
本体の一端に取付けられ、上記ヘッド本体の他端に取付
けられた超音波発生手段からインク流路内のインクを介
して伝鵠する超音波の進行波を吸収する超音波吸収部材
を具備するインクジェットプリントヘッドの超音波吸収
装置において、上記超音波吸収部材の長さを、この超音
波吸収部材中を伝播する超音波の波長の3倍以上に設定
するように構成されている。
上記超音波吸収部材としては、例えば円柱状に成形され
たシリコンゴムが用いられるが、これに限定されるもの
ではなく、その形状は円柱状以外でも勿論良く、材料も
シリコンゴム以外にフッ素ゴムやエチレンプロピレンゴ
ム等を用いても良い。
たシリコンゴムが用いられるが、これに限定されるもの
ではなく、その形状は円柱状以外でも勿論良く、材料も
シリコンゴム以外にフッ素ゴムやエチレンプロピレンゴ
ム等を用いても良い。
[作用]
この発明においては、超音波吸収部材の長さを、この超
音波吸収部材中を伝播する超音波の波長の3倍以上に設
定することにより、超音波吸収部材によって確実に超音
波を減衰させ、反射波をなくすとともに、超音波吸収部
材の長さを上記の値近傍に設定することにより、超音波
吸収部材を必要以上に長くする必要をなくし、装置の小
型化を可能とする。
音波吸収部材中を伝播する超音波の波長の3倍以上に設
定することにより、超音波吸収部材によって確実に超音
波を減衰させ、反射波をなくすとともに、超音波吸収部
材の長さを上記の値近傍に設定することにより、超音波
吸収部材を必要以上に長くする必要をなくし、装置の小
型化を可能とする。
[実施例]
以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第22図はこの発明を適用し得るインクジェットプリン
タを示すものである。図において、1はインクジェット
プリントヘッドを示すものであり、このインクジェット
プリントヘッド1は、図示しないポンプから導入孔2を
介してインクを導入し、その長手方向に複数設けられた
ノズル3.3・・・からインクを滴状りに分離して噴射
する。このインク滴りは、画像信号に応じて帯電電極4
によって帯電された後、偏向電極5が作る電界によって
偏向され、記録用紙(図示せず)上まで飛翔して、記録
用紙上に画像の印字を行なうものである。図中、6は必
要に応じてインクを排出する排出孔を小している。
タを示すものである。図において、1はインクジェット
プリントヘッドを示すものであり、このインクジェット
プリントヘッド1は、図示しないポンプから導入孔2を
介してインクを導入し、その長手方向に複数設けられた
ノズル3.3・・・からインクを滴状りに分離して噴射
する。このインク滴りは、画像信号に応じて帯電電極4
によって帯電された後、偏向電極5が作る電界によって
偏向され、記録用紙(図示せず)上まで飛翔して、記録
用紙上に画像の印字を行なうものである。図中、6は必
要に応じてインクを排出する排出孔を小している。
また、上記インクジェットプリントヘッド1は、次に示
すように構成されている。このインクジェットプリント
ヘッド1は、第2図に示すように、ステンレス等の金属
製の角材からなるヘッド本体7を備えており、このヘッ
ド本体7には、第3図に示すように、断面円形状のイン
ク流路8が貫通状に穿設されている。このインク流路8
の直径は、例えば3mmに設定される。また、上記ヘッ
ド本体7には、その−側面側に一定の間隔で小孔9.9
・・・が多数穿設されており、この小孔9.9・・・は
、表面にまで貫通している。さらに、ヘッド本体7の表
面には、ノズル板10が固着されており、このノズル板
10には、小孔9.9・・・と対応した間隔でノズル1
1.11・・・が穿設されている。
すように構成されている。このインクジェットプリント
ヘッド1は、第2図に示すように、ステンレス等の金属
製の角材からなるヘッド本体7を備えており、このヘッ
ド本体7には、第3図に示すように、断面円形状のイン
ク流路8が貫通状に穿設されている。このインク流路8
の直径は、例えば3mmに設定される。また、上記ヘッ
ド本体7には、その−側面側に一定の間隔で小孔9.9
・・・が多数穿設されており、この小孔9.9・・・は
、表面にまで貫通している。さらに、ヘッド本体7の表
面には、ノズル板10が固着されており、このノズル板
10には、小孔9.9・・・と対応した間隔でノズル1
1.11・・・が穿設されている。
上記ヘッド本体7の両端には、第1図に示すように、超
音波励振器12と超音波吸収器13とが設けられている
。そして、上記超音波励振器12によって超音波を発生
させ、超音波の進行波をインク流路8内を伝播させ、ノ
ズル11.11・・・がら噴射されるインクジェットに
超音波振動を印加して、インク滴りを生成するようにな
っている。
音波励振器12と超音波吸収器13とが設けられている
。そして、上記超音波励振器12によって超音波を発生
させ、超音波の進行波をインク流路8内を伝播させ、ノ
ズル11.11・・・がら噴射されるインクジェットに
超音波振動を印加して、インク滴りを生成するようにな
っている。
インク流路8内を伝播した超音波は、超音波吸収器13
によって吸収され、反射波を生じないようになっている
。図中、14及び15はヘッド本体7に設けられたイン
クの導入孔及び排出孔をそれぞれ示している。
によって吸収され、反射波を生じないようになっている
。図中、14及び15はヘッド本体7に設けられたイン
クの導入孔及び排出孔をそれぞれ示している。
上記超音波励振器12は、第4図及び第5図に示すよう
に、円板状の電極16の両端にこれを挟持するように同
じく円板状のPZTセラミック17.18と、SUS等
からなる円柱状のピストン19.20を配置し、これら
の部材を真空グリースにより隙間を埋めて音響的な密着
性を保証した上で、貫通するビス21によって互いに圧
接固定して形成されている。上記PZTセラミック17
.18及びピストン19.20は、その直径がインク流
路8の直径よりもかなり大きく設定されている。また、
ピストン20は、ピストン19と同径の基端部20aと
、インク流路8よりわずかに小径の先端部20bとから
2段形状に形成されており、インク流路8内に振幅の大
きな超音波を印加可能となっている。図中、Rはインク
流路8に設けられたピストン20の基端部20aを収容
する収容部を示している。
に、円板状の電極16の両端にこれを挟持するように同
じく円板状のPZTセラミック17.18と、SUS等
からなる円柱状のピストン19.20を配置し、これら
の部材を真空グリースにより隙間を埋めて音響的な密着
性を保証した上で、貫通するビス21によって互いに圧
接固定して形成されている。上記PZTセラミック17
.18及びピストン19.20は、その直径がインク流
路8の直径よりもかなり大きく設定されている。また、
ピストン20は、ピストン19と同径の基端部20aと
、インク流路8よりわずかに小径の先端部20bとから
2段形状に形成されており、インク流路8内に振幅の大
きな超音波を印加可能となっている。図中、Rはインク
流路8に設けられたピストン20の基端部20aを収容
する収容部を示している。
上記PZTセラミック18とピストン20との間には、
取付は用のシム22が挟持されており、超音波励振器1
2は、第4図に示すように、シム22の外周端を取付部
材23によって挟持した状態で、取付部材23をヘッド
本体7にビス止めすることによって取付けられている。
取付は用のシム22が挟持されており、超音波励振器1
2は、第4図に示すように、シム22の外周端を取付部
材23によって挟持した状態で、取付部材23をヘッド
本体7にビス止めすることによって取付けられている。
また、ヘッド本体7のインク流路8の開口端には、0リ
ング25を嵌合するための嵌合溝26が穿設されており
、この嵌合溝26に嵌合された0リング25によって、
ヘッド本体7の端部におけるインクの漏れ防止が行なわ
れている。
ング25を嵌合するための嵌合溝26が穿設されており
、この嵌合溝26に嵌合された0リング25によって、
ヘッド本体7の端部におけるインクの漏れ防止が行なわ
れている。
そして、上記超音波励振器12は、第4図に示すように
、電極16がリード線27を介して電源28に接続され
ている。したがって、電極16に電源28によって高周
波電圧を印加し、PZTセラミックス17.18によっ
て超音波振動を発生させ、この超音波振動をピストン2
0によってインク流路8内に伝播させるものである。
、電極16がリード線27を介して電源28に接続され
ている。したがって、電極16に電源28によって高周
波電圧を印加し、PZTセラミックス17.18によっ
て超音波振動を発生させ、この超音波振動をピストン2
0によってインク流路8内に伝播させるものである。
第6図はこの発明に係る超音波吸収装置の一実施例とし
ての超音波吸収器を示すものである。この超音波吸収器
13は、超音波吸収部材として音響インピーダンス(比
重と音速との積)がインクに近く、且つ耐インク性を有
するシリコンゴム30を備えている。シリコンゴム30
は、比重が略1で、音響インピーダンスが1550m/
s程度の値を有している。このシリコンゴム30は、イ
ンク流路8の長手方向すなわち超音波の伝播方向に沿っ
て直線状に配置されている。シリコンゴム30は、円柱
状に形成されており、その基端部30a側がハウジング
31に嵌合固定されている。
ての超音波吸収器を示すものである。この超音波吸収器
13は、超音波吸収部材として音響インピーダンス(比
重と音速との積)がインクに近く、且つ耐インク性を有
するシリコンゴム30を備えている。シリコンゴム30
は、比重が略1で、音響インピーダンスが1550m/
s程度の値を有している。このシリコンゴム30は、イ
ンク流路8の長手方向すなわち超音波の伝播方向に沿っ
て直線状に配置されている。シリコンゴム30は、円柱
状に形成されており、その基端部30a側がハウジング
31に嵌合固定されている。
また、シリコンゴムの先端部30bは、第7図に示すよ
うに、ナイフェツジ状に形成されており、先端部30b
の傾斜角θは、例えば30度に設定される。シリコンゴ
ム30の直径は、インク流路8の直径を3mmとした場
合、例えば3.2mmに設定される。
うに、ナイフェツジ状に形成されており、先端部30b
の傾斜角θは、例えば30度に設定される。シリコンゴ
ム30の直径は、インク流路8の直径を3mmとした場
合、例えば3.2mmに設定される。
上記ハウジング31は、音響インピーダンスがインクに
近い材料によって形成するのが好ましく、例えばポリア
セタール樹脂であるデルリン(デュポン社 商標名)に
よって形成される。このハウジング31は、第8図に示
すように、角柱状に形成されており、その基端部31a
には、取付用のフランジ32.32が上下方向に一体的
に設けられており、ハウジング31は、7ランジ32.
32をヘッド本体7にビス33止めすることによって取
付けられている。上記ハウジグ31の内部には、インク
流路8と同一の直径を有する円筒状の嵌合孔34が、貫
通状に穿設されている。このハウジング31は、嵌合孔
34内にシリコンゴム30を嵌合固定した状態で、その
先端部をビス35止めされた蓋体36によって閉塞して
構成されている。また、ハウジング31の基端部31a
内周端には、溝50が穿設されているとともに、この溝
50には、○リング51が装着されており、ヘッド本体
7とハウジング31との間のインクの漏れ防止が行なわ
れている。さらに、必要に応じて、蓋体36とハウジン
グ31との間のインクの漏れ止めが行なわれる。
近い材料によって形成するのが好ましく、例えばポリア
セタール樹脂であるデルリン(デュポン社 商標名)に
よって形成される。このハウジング31は、第8図に示
すように、角柱状に形成されており、その基端部31a
には、取付用のフランジ32.32が上下方向に一体的
に設けられており、ハウジング31は、7ランジ32.
32をヘッド本体7にビス33止めすることによって取
付けられている。上記ハウジグ31の内部には、インク
流路8と同一の直径を有する円筒状の嵌合孔34が、貫
通状に穿設されている。このハウジング31は、嵌合孔
34内にシリコンゴム30を嵌合固定した状態で、その
先端部をビス35止めされた蓋体36によって閉塞して
構成されている。また、ハウジング31の基端部31a
内周端には、溝50が穿設されているとともに、この溝
50には、○リング51が装着されており、ヘッド本体
7とハウジング31との間のインクの漏れ防止が行なわ
れている。さらに、必要に応じて、蓋体36とハウジン
グ31との間のインクの漏れ止めが行なわれる。
上記シリコンゴム30は、例えば次のようにして所定の
形状に形成された状態で取付けられる。
形状に形成された状態で取付けられる。
すなわち、円柱状のシリコンゴム3oの先端を細く形成
し、このシリコンゴム3oの先端をハウジング31の嵌
合孔34内に挿通して他端側から引張ることにより、シ
リコンゴム3oの円柱状の部分をハウジング31の嵌合
孔34内に嵌合固定する。その後、シリコンゴム30の
先端部30bをナイフェツジ状にカットするとともに、
基端部30aをハウジング31の長さに合せて直角に切
断する。
し、このシリコンゴム3oの先端をハウジング31の嵌
合孔34内に挿通して他端側から引張ることにより、シ
リコンゴム3oの円柱状の部分をハウジング31の嵌合
孔34内に嵌合固定する。その後、シリコンゴム30の
先端部30bをナイフェツジ状にカットするとともに、
基端部30aをハウジング31の長さに合せて直角に切
断する。
ところで、この実施例では、超音波吸収部材の長さを、
この超音波吸収部材中を伝播する超音波の波長の3倍以
上に設定するように構成されている。すなわち、上記シ
リコンゴム30の長さlは、超音波励振器12で発生さ
れた超音波がシリコンゴム30中を伝播するときの波長
の約3倍、すなわち後述するように25mmとなるよう
に設定されている。
この超音波吸収部材中を伝播する超音波の波長の3倍以
上に設定するように構成されている。すなわち、上記シ
リコンゴム30の長さlは、超音波励振器12で発生さ
れた超音波がシリコンゴム30中を伝播するときの波長
の約3倍、すなわち後述するように25mmとなるよう
に設定されている。
上記超音波励振器12によって発生された超音波は、イ
ンク流路8内を伝播し、インク流路8の端部に設けられ
たシリコンゴム3oに到達する。
ンク流路8内を伝播し、インク流路8の端部に設けられ
たシリコンゴム3oに到達する。
シリコンゴム30は、粘弾性体であるため、シリコンゴ
ム30中に入射した超音波は、シリコンゴム30中を粗
密を繰返して伝播する間に、シリコンゴム30の粘性に
よって次第に減衰する。
ム30中に入射した超音波は、シリコンゴム30中を粗
密を繰返して伝播する間に、シリコンゴム30の粘性に
よって次第に減衰する。
この超音波の減衰は、シリコンゴム30の長さに依存し
ている。つまり、シリコンゴム30の長さが短いと、超
音波がシリコンゴム30中を伝播する間に十分減衰せず
、蓋体36によって反射され、この反射波は、再びシリ
コンゴム30中を伝播してインク流路8内に放出される
。すると、この反射波がインク流路8内の進行波と干渉
して定在波が発生するという不都合が生じる。
ている。つまり、シリコンゴム30の長さが短いと、超
音波がシリコンゴム30中を伝播する間に十分減衰せず
、蓋体36によって反射され、この反射波は、再びシリ
コンゴム30中を伝播してインク流路8内に放出される
。すると、この反射波がインク流路8内の進行波と干渉
して定在波が発生するという不都合が生じる。
そこで、本発明者は、シリコンゴム30の長さを種々変
化させ、シリコンゴム30による超音波の減衰の程度を
求める試験を行なった。シリコンゴム30としては、長
さ10mm、15mm、25mm、30mmの4種類を
用いた。なお、超音波の周波数は、200K)−1z1
.:設定した。
化させ、シリコンゴム30による超音波の減衰の程度を
求める試験を行なった。シリコンゴム30としては、長
さ10mm、15mm、25mm、30mmの4種類を
用いた。なお、超音波の周波数は、200K)−1z1
.:設定した。
上記シリコンゴム30による超音波の減衰の程度の評価
は、第9図に示すように、ノズル11の端部からインク
滴りが分離する位置までの距離L(切断長)によって行
なった。シリコンゴム30によって超音波が十分減衰さ
れていれば、反射波が生じないため切断長りは略均−と
なり、超音波の減衰が不十分であると、反射波が生じて
切断長りにバラツキが生じる。
は、第9図に示すように、ノズル11の端部からインク
滴りが分離する位置までの距離L(切断長)によって行
なった。シリコンゴム30によって超音波が十分減衰さ
れていれば、反射波が生じないため切断長りは略均−と
なり、超音波の減衰が不十分であると、反射波が生じて
切断長りにバラツキが生じる。
第10図乃至第14図は上記実験の結果をそれぞれ示し
ている。第10図はシリコンゴム30を用いなかったも
の、第11図はシリコンゴム30の長さが10mmのも
の、第12図はシリコンゴム30の長さが15mmのも
の、第13図は25mmのもの、第14図は3Qmmの
ものである。
ている。第10図はシリコンゴム30を用いなかったも
の、第11図はシリコンゴム30の長さが10mmのも
の、第12図はシリコンゴム30の長さが15mmのも
の、第13図は25mmのもの、第14図は3Qmmの
ものである。
上記の実験結果から明らかなように、シリコンゴム30
の長さを10mm及び15mmに設定したものは、シリ
コンゴム30を用いなかったものに比べて、切断長が均
一になってきており、超音波の減衰の効果は認められる
が、そのバラツキはまだ大きい。それに対して、シリコ
ンゴム30の長さが25mmのものは、切断長のバラツ
キが小さく、シリコンゴム30によって超音波が十分減
衰されていることがわかる。
の長さを10mm及び15mmに設定したものは、シリ
コンゴム30を用いなかったものに比べて、切断長が均
一になってきており、超音波の減衰の効果は認められる
が、そのバラツキはまだ大きい。それに対して、シリコ
ンゴム30の長さが25mmのものは、切断長のバラツ
キが小さく、シリコンゴム30によって超音波が十分減
衰されていることがわかる。
上記実験の結果から、超音波を十分減衰させるシリコン
ゴム30の長さは、超音波の波長と密接に関係している
ことが明らかになった。すなわち、シリコンゴム30中
を伝播する超音波は、音速が一定であるため、周波数が
決まれば、それに対応して波長も決定される。そのため
、シリコンゴム30の長さが長くなる程、超音波の減衰
効率が高くなるのは、シリコンゴム30中で何回粗密を
繰返すかすなわちシリコンゴム30の長さが超音波の波
長の何倍かによって依存している。
ゴム30の長さは、超音波の波長と密接に関係している
ことが明らかになった。すなわち、シリコンゴム30中
を伝播する超音波は、音速が一定であるため、周波数が
決まれば、それに対応して波長も決定される。そのため
、シリコンゴム30の長さが長くなる程、超音波の減衰
効率が高くなるのは、シリコンゴム30中で何回粗密を
繰返すかすなわちシリコンゴム30の長さが超音波の波
長の何倍かによって依存している。
従って、上記実験の結果から、シリコンゴム30の長さ
が25mmあれば、超音波を十分減衰させることができ
ることがわかった。そのため、シリコンゴム30の長さ
lは、25mmに設定されている。シリコンゴム30中
の超音波の音速は1550m/sと考えており、周波数
は200KH2であるから、シリコンゴム30中を伝播
する超音波の波長は、1550 (m/s)/200(
K)−1z)−7,8mmとなる。シリコンゴム30の
長さ25mmは、25/7.8−3.2となり、超音波
の波長の約3倍に相当する。よって、シリコンゴム30
の長さがシリコンゴム30中を伝播する超音波の予想さ
れる波長の3倍以上であれば、シリコンゴム30によっ
て超音波を十分減衰させることができることがわかった
。
が25mmあれば、超音波を十分減衰させることができ
ることがわかった。そのため、シリコンゴム30の長さ
lは、25mmに設定されている。シリコンゴム30中
の超音波の音速は1550m/sと考えており、周波数
は200KH2であるから、シリコンゴム30中を伝播
する超音波の波長は、1550 (m/s)/200(
K)−1z)−7,8mmとなる。シリコンゴム30の
長さ25mmは、25/7.8−3.2となり、超音波
の波長の約3倍に相当する。よって、シリコンゴム30
の長さがシリコンゴム30中を伝播する超音波の予想さ
れる波長の3倍以上であれば、シリコンゴム30によっ
て超音波を十分減衰させることができることがわかった
。
また、シリコンゴム30による超音波の減衰の程度が、
シリコンゴム30中を伝播する超音波の波長に依存して
おり、シリコンゴム30の長さが超音波の波長に対して
長くなれば長くなるほど、超音波の吸収効率が向上する
。このことは、シリコンゴム30の長さが一定であれば
、超音波の周波数が高くなり、波長が短くなればなるぼ
ど、超音波の吸収効率が向上することを示している。こ
のことは、実験により確認された。
シリコンゴム30中を伝播する超音波の波長に依存して
おり、シリコンゴム30の長さが超音波の波長に対して
長くなれば長くなるほど、超音波の吸収効率が向上する
。このことは、シリコンゴム30の長さが一定であれば
、超音波の周波数が高くなり、波長が短くなればなるぼ
ど、超音波の吸収効率が向上することを示している。こ
のことは、実験により確認された。
但し、この場合、超音波吸収部材として音響インピーダ
ンスが異なる材料を用いれば、その中を伝播する超音波
の音速が変化し、従って波長も異なるので、その材料に
合せて超音波吸収部材の長さの最適値を求める必要があ
ることは勿論である。
ンスが異なる材料を用いれば、その中を伝播する超音波
の音速が変化し、従って波長も異なるので、その材料に
合せて超音波吸収部材の長さの最適値を求める必要があ
ることは勿論である。
以上の構成において、この実施例に係る超音波吸収装置
では、次のようにして超音波の吸収が行なわれる。すな
わち、インク滴りを生成するには、超音波励振器12に
よって超音波を発生させ、この超音波をインク流路8内
のインクに印加する。
では、次のようにして超音波の吸収が行なわれる。すな
わち、インク滴りを生成するには、超音波励振器12に
よって超音波を発生させ、この超音波をインク流路8内
のインクに印加する。
このインク流路8内に印加された超音波によって、イン
ク流路8内を伝播し、ノズル11.11・・・からジェ
ット状に噴射されるインクが滴状に分離される。
ク流路8内を伝播し、ノズル11.11・・・からジェ
ット状に噴射されるインクが滴状に分離される。
そして、インク流路8内を伝播した超音波は、超音波吸
収器13に到達する。この超音波吸収器13のシリコン
ゴム30は、インクに略等しい音響インピーダンスを有
しているので、超音波は、シリコンゴム30の表面で反
射することなく、シリコンゴム30中に入射する。この
シリコンゴム30中に入射した超音波は、粗密の振動を
繰返しながら伝播し、シリコンゴム30の粘性によって
次第に減衰する。
収器13に到達する。この超音波吸収器13のシリコン
ゴム30は、インクに略等しい音響インピーダンスを有
しているので、超音波は、シリコンゴム30の表面で反
射することなく、シリコンゴム30中に入射する。この
シリコンゴム30中に入射した超音波は、粗密の振動を
繰返しながら伝播し、シリコンゴム30の粘性によって
次第に減衰する。
ところで、上記シリコンゴム30の長さは、シリコンゴ
ム30中を伝播する超音波の波長の3倍程度に等しい長
さ、25mmに設定されているので、シリコンゴム30
中で超音波は十分減衰され、反射波はほとんど生じない
。そのため、インク滴りの切断長りは、第13図に示す
ように略一定になる。
ム30中を伝播する超音波の波長の3倍程度に等しい長
さ、25mmに設定されているので、シリコンゴム30
中で超音波は十分減衰され、反射波はほとんど生じない
。そのため、インク滴りの切断長りは、第13図に示す
ように略一定になる。
このように、シリコンゴム30の長さを、超音波励振器
12で発生する超音波がシリコンゴム30中を伝播する
ときの波長の略3倍に等しい長さに設定することにより
、シリコンゴム30によって確実に超音波を吸収し、反
射波をなくすことができ、インク滴りの生成を安定して
行なうことができる。また、シリコンゴム30の長さを
必要以上に長く設定する必要がないので、装置の小型化
が可能となる。
12で発生する超音波がシリコンゴム30中を伝播する
ときの波長の略3倍に等しい長さに設定することにより
、シリコンゴム30によって確実に超音波を吸収し、反
射波をなくすことができ、インク滴りの生成を安定して
行なうことができる。また、シリコンゴム30の長さを
必要以上に長く設定する必要がないので、装置の小型化
が可能となる。
第15図はこの発明の他の実施例を示すものであり、航
記実施例と同一の部分は同一の符号を付して説明すると
、この実施例では、シリコンゴム30をハウジング31
内に嵌合固定して取付けるのではなく、インク流路8内
に嵌合固定するようになっている。そして、インク流路
8の端部は、蓋体36で閉塞されるようになっている。
記実施例と同一の部分は同一の符号を付して説明すると
、この実施例では、シリコンゴム30をハウジング31
内に嵌合固定して取付けるのではなく、インク流路8内
に嵌合固定するようになっている。そして、インク流路
8の端部は、蓋体36で閉塞されるようになっている。
こうした場合には、シリコンゴム30を固定するハウジ
ング31を別途に設ける必要がないので、部品点数が少
なくて済むという利点がある。その他の構成及び作用は
前記実施例と同一であるので、その説明を省略する。
ング31を別途に設ける必要がないので、部品点数が少
なくて済むという利点がある。その他の構成及び作用は
前記実施例と同一であるので、その説明を省略する。
第16図はこの発明のさらに他の実施例を示すものであ
り、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施例では、シリコンゴムの形状が前記
実施例のものと異なっている。すなわち、シリコンゴム
30の端部には、7ランジ40が一体的に形成されてお
り、シリコンゴム30は、このフランジ40を蓋体36
で挟持固定した状態でヘッド本体7に取付けられている
。
り、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施例では、シリコンゴムの形状が前記
実施例のものと異なっている。すなわち、シリコンゴム
30の端部には、7ランジ40が一体的に形成されてお
り、シリコンゴム30は、このフランジ40を蓋体36
で挟持固定した状態でヘッド本体7に取付けられている
。
こうした場合には、シリコンゴム30自体によってイン
ク流路8の端部の液漏れを防止することができ、他の液
漏れ防止手段を講じる必要がないので、構成を簡略化す
ることができる。その他の構成及び作用は前記実施例と
同一であるので、その説明を省略する。
ク流路8の端部の液漏れを防止することができ、他の液
漏れ防止手段を講じる必要がないので、構成を簡略化す
ることができる。その他の構成及び作用は前記実施例と
同一であるので、その説明を省略する。
第17図はこの発明のまたさらに他の実施例を示すもの
であり、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付し
て説明すると、この実施例では、シリコンゴムが湾曲し
た状態で取付けられるようになっている。すなわち、ヘ
ッド本体7の端部には、直方体状のハウジング31が取
付けられており、このハウジング31内に、シリコンゴ
ム30の端部側が湾曲状に収容されている。こうするこ
とによって、シリコンゴム30をある程度長く形成する
ことによって超音波の吸収効率を向上させた場合でも、
装置の大型化を防止することができる。その他の構成及
び作用は前記実施例と同一であるので、その説明を省略
する。
であり、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付し
て説明すると、この実施例では、シリコンゴムが湾曲し
た状態で取付けられるようになっている。すなわち、ヘ
ッド本体7の端部には、直方体状のハウジング31が取
付けられており、このハウジング31内に、シリコンゴ
ム30の端部側が湾曲状に収容されている。こうするこ
とによって、シリコンゴム30をある程度長く形成する
ことによって超音波の吸収効率を向上させた場合でも、
装置の大型化を防止することができる。その他の構成及
び作用は前記実施例と同一であるので、その説明を省略
する。
第18図はこの発明のさらに他の実施例を示すものであ
り、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施例では、シリコンゴムの形状が前記
実施例と異なっている。すなわち、ヘッド本体7の端部
には、直方体状に形成されたシリコンゴム30が、取付
板41.41によって固着されている。このように、シ
リコンゴム30のインク流路8側の端部を平面状に形成
しても、超音波の減衰効果は十分得ることができる。上
記シリコンゴム30及び取付板41には、インク流路8
内にインクを供給あるいは排出するための通路42が設
けられている。こうした場合には、ヘッド本体7にイン
クの供給孔等を穿設する必要がないので、ヘッド本体7
の加工が容易となり、加工コストを低減することができ
る。その他の構成及び作用は前記実施例と同一であるの
で、その説明を省略する。
り、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施例では、シリコンゴムの形状が前記
実施例と異なっている。すなわち、ヘッド本体7の端部
には、直方体状に形成されたシリコンゴム30が、取付
板41.41によって固着されている。このように、シ
リコンゴム30のインク流路8側の端部を平面状に形成
しても、超音波の減衰効果は十分得ることができる。上
記シリコンゴム30及び取付板41には、インク流路8
内にインクを供給あるいは排出するための通路42が設
けられている。こうした場合には、ヘッド本体7にイン
クの供給孔等を穿設する必要がないので、ヘッド本体7
の加工が容易となり、加工コストを低減することができ
る。その他の構成及び作用は前記実施例と同一であるの
で、その説明を省略する。
なお、上記シリコンゴム3oを内杆状に形成した場合で
も、その先端部30bの形状は、ナイフェツジ状に限定
されるものではなく、第19図に示すような平面状、第
20図に示すような円錐状の突部、第21図に示すよう
な円錐状の凹部に形成するようにしても良い。こうした
場合でも、超音波の減衰効果を十分得ることができる。
も、その先端部30bの形状は、ナイフェツジ状に限定
されるものではなく、第19図に示すような平面状、第
20図に示すような円錐状の突部、第21図に示すよう
な円錐状の凹部に形成するようにしても良い。こうした
場合でも、超音波の減衰効果を十分得ることができる。
[発明の効果]
この発明に係るインクジェットプリントヘッドの超音波
吸収器は、超音波吸収部材の長さを、この超音波吸収部
材中を伝播する超音波の波長の3倍以上に設定すること
により、超音波吸収部材によって超音波を十分減衰させ
て反射波をなくすことができ、インク滴の生成を安定し
て行なうことができ、しかも装置が必要以上に大型化す
るのを防止することができる。
吸収器は、超音波吸収部材の長さを、この超音波吸収部
材中を伝播する超音波の波長の3倍以上に設定すること
により、超音波吸収部材によって超音波を十分減衰させ
て反射波をなくすことができ、インク滴の生成を安定し
て行なうことができ、しかも装置が必要以上に大型化す
るのを防止することができる。
第1図はこの発明に係るインクジェットプリントヘッド
の一実施例を示す断面図、第2図は同プリントヘッドを
示す正面図、第3図は第2図の■−n線断面図、第4図
は超音波励振器を示す断面図、第5図は同超音波励振器
の分解斜視図、第6図は同超音波吸収器の断面図、第7
図はシリコンゴムを示す外観斜視図、第8図は超音波吸
収器のハウジングを示す斜視図、第9図は超音波の吸収
度合の評価方法を示す説明図、第10図乃至第14図は
シリコンゴムの長さを変化させた場合の超音波の吸収度
合をそれぞれ示すグラフ、第15図はこの発明の他の実
施例を示す断面図、第16図はこの発明のさらに他の実
施例を示す断面図、第17図はこの発明のまたさらに他
の実施例を示す断面図、第18図はこの発明のさらに他
の実施例を示す断面図、第19図乃至第21図はシリコ
ンゴムの変形例をそれぞれ示す断面図、第22図はこの
発明に係るインクジェットプリントヘッドを適用し得る
インクジェットプリンタを示す概略図、第23図は従来
のインクジェットプリントヘッドを示す断面図、第24
図は同ヘッドの使用状態を示す平面説明図、第25図は
インク滴の分離長を示すグラフ、第26図は従来の提案
例を示す断面図、第27図は同提案例の超音波吸収装置
を示す断面図である。 「符号の説明」 1・・・インクジェットプリントヘッド7・・・ヘッド
本体 8・・・インク流路 11・・・ノズル 13・・・超音波吸収器 30・・・シリコンゴム 第3図 第4図 特 許 出 願 人 富士ゼロックス株式会社 第5 図 第 図 第 図 第10図 第11 図 第14図 ω (資) ノズルナンバー 第12図 第13図 第15 図 Jす 第16 図 jす 第17図 第18図 第24図 第25図 第26図 第22図 第23図 第27図
の一実施例を示す断面図、第2図は同プリントヘッドを
示す正面図、第3図は第2図の■−n線断面図、第4図
は超音波励振器を示す断面図、第5図は同超音波励振器
の分解斜視図、第6図は同超音波吸収器の断面図、第7
図はシリコンゴムを示す外観斜視図、第8図は超音波吸
収器のハウジングを示す斜視図、第9図は超音波の吸収
度合の評価方法を示す説明図、第10図乃至第14図は
シリコンゴムの長さを変化させた場合の超音波の吸収度
合をそれぞれ示すグラフ、第15図はこの発明の他の実
施例を示す断面図、第16図はこの発明のさらに他の実
施例を示す断面図、第17図はこの発明のまたさらに他
の実施例を示す断面図、第18図はこの発明のさらに他
の実施例を示す断面図、第19図乃至第21図はシリコ
ンゴムの変形例をそれぞれ示す断面図、第22図はこの
発明に係るインクジェットプリントヘッドを適用し得る
インクジェットプリンタを示す概略図、第23図は従来
のインクジェットプリントヘッドを示す断面図、第24
図は同ヘッドの使用状態を示す平面説明図、第25図は
インク滴の分離長を示すグラフ、第26図は従来の提案
例を示す断面図、第27図は同提案例の超音波吸収装置
を示す断面図である。 「符号の説明」 1・・・インクジェットプリントヘッド7・・・ヘッド
本体 8・・・インク流路 11・・・ノズル 13・・・超音波吸収器 30・・・シリコンゴム 第3図 第4図 特 許 出 願 人 富士ゼロックス株式会社 第5 図 第 図 第 図 第10図 第11 図 第14図 ω (資) ノズルナンバー 第12図 第13図 第15 図 Jす 第16 図 jす 第17図 第18図 第24図 第25図 第26図 第22図 第23図 第27図
Claims (1)
- 内部に長手方向に沿つたインク流路を有するとともに、
その側面にインク流路に連通した複数のノズルを有する
インクジェットプリントヘッド本体の一端に取付けられ
、上記ヘッド本体の他端に取付けられた超音波発生手段
からインク流路内のインクを介して伝播する超音波の進
行波を吸収する超音波吸収部材を具備するインクジェッ
トプリントヘッドの超音波吸収装置において、上記超音
波吸収部材の長さを、この超音波吸収部材中を伝播する
超音波の波長の3倍以上に設定したことを特徴とするイ
ンクジェットプリントヘッドの超音波吸収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22220688A JPH0270441A (ja) | 1988-09-07 | 1988-09-07 | インクジェットプリントヘッドの超音波吸収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22220688A JPH0270441A (ja) | 1988-09-07 | 1988-09-07 | インクジェットプリントヘッドの超音波吸収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0270441A true JPH0270441A (ja) | 1990-03-09 |
Family
ID=16778802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22220688A Pending JPH0270441A (ja) | 1988-09-07 | 1988-09-07 | インクジェットプリントヘッドの超音波吸収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0270441A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013230622A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Brother Industries Ltd | インクジェット記録装置 |
-
1988
- 1988-09-07 JP JP22220688A patent/JPH0270441A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013230622A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Brother Industries Ltd | インクジェット記録装置 |
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