JP2013230622A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】浸透性の高い水性インクを用いても樹脂部品中の脂肪族アミドの水性インクでの析出が抑制され、かつ、樹脂部品の機械的強度の低下も抑制されたインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録用水性インクと接触する樹脂部品を含むインクジェット記録装置であって、水性インクは、グリコールエーテル及び水を含み、樹脂部品は、ポリアセタール樹脂で形成されているポリアセタール樹脂部品を含み、ポリアセタール樹脂部品の脂肪族アミドの含有量が29ppm未満である。例えば、インクジェットヘッド3等の水性インクと接触する構成要素の少なくとも一つが、ポリアセタール樹脂部品を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録用水性インクには、記録用紙への浸透性を高めることを目的に、グリコールエーテルが配合されることがある。しかし、グリコールエーテルを配合した水性インクは、前記水性インクと接触するインクジェット記録装置の樹脂部品中に滑剤として含まれる脂肪族アミドを析出させることがあり、その結果、インク流路中のフィルタやノズルの目詰まり等が生じる問題があった。この問題を解決するものとして、前記樹脂部品中の脂肪族アミドを減らすことが提案されている(特許文献1)。
特許第2874691号公報
しかし、前記樹脂部品中の脂肪族アミドを減らすと、前記樹脂部品のインク流路の機械的強度が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、浸透性の高い水性インクを用いても樹脂部品中の脂肪族アミドの前記水性インクでの析出が抑制され、かつ、前記樹脂部品の機械的強度の低下も抑制されたインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のインクジェット記録装置は、
インクジェット記録用水性インクと接触する樹脂部品を含むインクジェット記録装置であって、
前記水性インクは、グリコールエーテル及び水を含み、
前記樹脂部品は、ポリアセタール樹脂で形成されているポリアセタール樹脂部品を含み、前記ポリアセタール樹脂部品の脂肪族アミドの含有量が29ppm(重量比)未満であることを特徴とする。
本発明のインクジェット記録装置は、樹脂部品としてポリアセタール樹脂部品を含み、かつ、前記ポリアセタール樹脂部品の脂肪族アミドの含有量が29ppm(重量比)未満であるため、グリコールエーテルを用いた浸透性の高い水性インクを用いても脂肪族アミドの前記水性インクでの析出が抑制され、かつ、前記樹脂部品の機械的強度の低下も抑制される。
図1は、本発明のインクジェット記録装置の構成の一例を示す概略斜視図である。 図2(a)及び(b)は、本発明のインクジェット記録装置を用いたインクジェット記録方法による記録例を示す図である。
本発明のインクジェット記録装置は、前述のように、インクジェット記録用水性インク(以下、単に「水性インク」又は「インク」と言うことがある。)と接触する樹脂部品を含むインクジェット記録装置であって、前記水性インクは、グリコールエーテル及び水を含み、前記樹脂部品は、ポリアセタール樹脂で形成されているポリアセタール樹脂部品を含み、前記ポリアセタール樹脂部品の脂肪族アミドの含有量が29ppm(重量比)未満であることを特徴とする。
本発明のインクジェット記録装置は、グリコールエーテル及び水を含む水性インクが接触する樹脂部品を含み、かつ、前記樹脂部品が、ポリアセタール樹脂で形成されているポリアセタール樹脂部品を含み、前記ポリアセタール樹脂部品の脂肪族アミドの含有量が29ppm(重量比)未満であればよく、その他の構成及び形状等は、特に制限されない。本発明のインクジェット記録装置は、ポリアセタール樹脂以外の樹脂で形成された前記ポリアセタール樹脂部品以外の樹脂部品を含んでもよく、前記ポリアセタール樹脂部品以外の樹脂部品については脂肪族アミドの含有量は29ppm(重量比)未満でなくてもよいが、前記ポリアセタール樹脂部品については、脂肪族アミドの含有量が29ppm(重量比)未満である。
本発明のインクジェット記録装置において、脂肪族アミドの含有量が29ppm(重量比)未満の前記ポリアセタール樹脂部品は、自作してもよいし、市販品を用いてもよい。前記ポリアセタール樹脂部品の脂肪族アミドの含有量は、例えば、前記ポリアセタール樹脂部品を有機溶媒に溶解させ、その溶液を用いて、液体クロマトグラフィー質量分析(LC−MS)又はガスクロマトグラフィー質量分析(GC−MS)等を行うことで測定可能である。前記脂肪族アミドの含有量を29ppm(重量比)未満とすることで、グリコールエーテルを用いた浸透性の高い水性インクを用いても脂肪族アミドの前記水性インクでの析出が抑制される。前記脂肪族アミドの含有量は、好ましくは、25ppm(重量比)以下であり、より好ましくは、22ppm(重量比)以下であり、さらに好ましくは、20ppm(重量比)以下であり、特に好ましくは、15ppm(重量比)以下である。また、樹脂部品としてポリアセタール樹脂部品を含むことで、前記樹脂部品の機械的強度の低下も抑制される。
前記インクジェット記録装置において、前記樹脂部品には、グリコールエーテル及び水を含む水性インクが接触する。
前記グリコールエーテルは、特に限定されず、例えば、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコール−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ヘキシルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコール−n−プロピルエーテル、トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル、テトラエチレングリコール−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコール−n−プロピルエーテル及びトリプロピレングリコール−n−ブチルエーテル等があげられる。前記グリコールエーテルは、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
前記水性インク全量に対する前記グリコールエーテルの配合量は、例えば、0重量%を超えて20重量%以下であり、好ましくは、0.1重量%〜15重量%であり、より好ましくは、0.5重量%〜10重量%である。
前記水は、イオン交換水又は純水であることが好ましい。前記水性インク全量に対する前記水の配合量(水割合)は、例えば、10重量%〜90重量%であり、好ましくは、40重量%〜80重量%である。前記水割合は、例えば、他の成分の残部としてもよい。
前記水性インクは、着色剤を含む有色インクであってもよいし、着色剤を含まない無色のインクであってもよい。前記有色インクにおいて、前記着色剤は、顔料又は染料のいずれであってもよい。また、前記着色剤として、顔料及び染料を混合して用いてもよい。
前記顔料は、例えば、カーボンブラック、無機顔料及び有機顔料等があげられる。前記カーボンブラックとしては、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等があげられる。前記無機顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化鉄系無機顔料及びカーボンブラック系無機顔料等をあげることができる。前記有機顔料としては、例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料;フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料等の多環式顔料;塩基性染料型レーキ顔料、酸性染料型レーキ顔料等の染料レーキ顔料;ニトロ顔料;ニトロソ顔料;アニリンブラック昼光蛍光顔料;等があげられる。また、その他の顔料であっても水相に分散可能なものであれば使用できる。これらの顔料の具体例としては、例えば、C.I.ピグメントブラック1、6及び7;C.I.ピグメントイエロー1、2、3、12、13、14、15、16、17、55、78、150、151、154、180、185及び194;C.I.ピグメントオレンジ31及び43;C.I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、12、15、16、48、48:1、53:1、57、57:1、112、122、123、139、144、146、149、166、168、175、176、177、178、184、185、190、202、221、222、224及び238;C.I.ピグメントバイオレット196;C.I.ピグメントブルー1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:4、16、22及び60;C.I.ピグメントグリーン7及び36等があげられる。
前記顔料は、自己分散型顔料であってもよい。前記自己分散型顔料は、例えば、顔料粒子にカルボニル基、ヒドロキシル基、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基等の親水性官能基及びそれらの塩の少なくとも一種が、直接又は他の基を介して化学結合により導入されていることによって、分散剤を使用しなくても水に分散可能なものである。前記自己分散型顔料は、例えば、特開平8−3498号公報、特表2000−513396号公報、特表2008−524400号公報、特表2009−515007号公報等に記載の方法によって顔料が処理されたものを用いることができる。前記自己分散型顔料の原料としては、無機顔料及び有機顔料のいずれも使用することができる。また、前記処理を行うのに適した顔料としては、例えば、三菱化学(株)製の「MA8」及び「MA100」等のカーボンブラックがあげられる。前記自己分散型顔料は、例えば、市販品を用いてもよい。前記市販品としては、例えば、キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ社製の「CAB−O−JET(登録商標)200」、「CAB−O−JET(登録商標)250C」、「CAB−O−JET(登録商標)260M」、「CAB−O−JET(登録商標)270Y」、「CAB−O−JET(登録商標)300」、「CAB−O−JET(登録商標)400」、「CAB−O−JET(登録商標)450C」、「CAB−O−JET(登録商標)465M」及び「CAB−O−JET(登録商標)470Y」;オリエント化学工業(株)製の「BONJET(登録商標)BLACK CW−2」及び「BONJET(登録商標)BLACK CW−3」;東洋インキ製造(株)製の「LIOJET(登録商標)WD BLACK 002C」;等があげられる。
前記有色インク全量に対する前記顔料の固形分配合量(顔料固形分量)は、特に限定されず、例えば、所望の光学濃度又は色彩等により、適宜決定できる。前記顔料固形分量は、例えば、0.1重量%〜20重量%であり、好ましくは、1重量%〜10重量%であり、より好ましくは、2重量%〜8重量%である。
前記染料は、特に限定されず、例えば、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料等があげられる。前記染料の具体例としては、例えば、C.I.ダイレクトブラック、C.I.ダイレクトブルー、C.I.ダイレクトレッド、C.I.ダイレクトイエロー、C.I.ダイレクトオレンジ、C.I.ダイレクトバイオレット、C.I.ダイレクトブラウン、C.I.ダイレクトグリーン、C.I.アシッドブラック、C.I.アシッドブルー、C.I.アシッドレッド、C.I.アシッドイエロー、C.I.アシッドオレンジ、C.I.アシッドバイオレット、C.I.ベーシックブラック、C.I.ベーシックブルー、C.I.ベーシックレッド、C.I.ベーシックバイオレット及びC.I.フードブラック等があげられる。前記C.I.ダイレクトブラックとしては、例えば、C.I.ダイレクトブラック17、19、32、51、71、108、146、154及び168等があげられる。前記C.I.ダイレクトブルーとしては、例えば、C.I.ダイレクトブルー6、22、25、71、86、90、106及び199等があげられる。前記C.I.ダイレクトレッドとしては、例えば、C.I.ダイレクトレッド1、4、17、28、83及び227等があげられる。前記C.I.ダイレクトイエローとしては、例えば、C.I.ダイレクトイエロー12、24、26、86、98、132、142及び173等があげられる。前記C.I.ダイレクトオレンジとしては、例えば、C.I.ダイレクトオレンジ34、39、44、46及び60等があげられる。前記C.I.ダイレクトバイオレットとしては、例えば、C.Iダイレクトバイオレット47及び48等があげられる。前記C.I.ダイレクトブラウンとしては、例えば、C.I.ダイレクトブラウン109等があげられる。前記C.I.ダイレクトグリーンとしては、例えば、C.I.ダイレクトグリーン59等があげられる。前記C.I.アシッドブラックとしては、例えば、C.I.アシッドブラック2、7、24、26、31、52、63、112及び118等があげられる。前記C.I.アシッドブルーとしては、例えば、C.I.アシッドブルー9、22、40、59、90、93、102、104、117、120、167、229及び234等があげられる。前記C.I.アシッドレッドとしては、例えば、C.I.アシッドレッド1、6、32、37、51、52、80、85、87、92、94、115、180、256、289、315及び317等があげられる。前記C.I.アシッドイエローとしては、例えば、C.I.アシッドイエロー11、17、23、25、29、42、61及び71等があげられる。前記C.I.アシッドオレンジとしては、例えば、C.I.アシッドオレンジ7及び19等があげられる。前記C.I.アシッドバイオレットとしては、例えば、C.I.アシッドバイオレット49等があげられる。前記C.I.ベーシックブラックとしては、例えば、C.I.ベーシックブラック2等があげられる。前記C.I.ベーシックブルーとしては、例えば、C.I.ベーシックブルー1、3、5、7、9、24、25、26、28及び29等があげられる。前記C.I.ベーシックレッドとしては、例えば、C.I.ベーシックレッド1、2、9、12、13、14及び37等があげられる。前記C.I.ベーシックバイオレットとしては、例えば、C.I.ベーシックバイオレット7、14及び27等があげられる。前記C.I.フードブラックとしては、例えば、C.I.フードブラック1及び2等があげられる。
前記有色インク全量に対する前記染料の配合量は、特に限定されず、例えば、0.1重量%〜20重量%であり、好ましくは、0.3重量%〜10重量%である。
前記着色剤は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
前記無色のインクは、凝集剤を含んでもよい。前記凝集剤としては、例えば、多価金属塩、カチオン性ポリマー、カチオン性界面活性剤等があげられる。
前記多価金属塩としては、例えば、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、塩化バリウム、臭化バリウム、ヨウ化バリウム、酸化バリウム、硝酸バリウム、チオシアン酸バリウム、塩化カルシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カルシウム、亜硝酸カルシウム、硝酸カルシウム、リン酸二水素カルシウム、チオシアン酸カルシウム、乳酸カルシウム、フマル酸カルシウム、クエン酸カルシウム、塩化銅、臭化銅、硫酸銅、硝酸銅、酢酸銅、塩化鉄、臭化鉄、ヨウ化鉄、硫酸鉄、硝酸鉄、シュウ酸鉄、乳酸鉄、フマル酸鉄、クエン酸鉄、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸マンガン、硝酸マンガン、リン酸二水素マンガン、酢酸マンガン、サリチル酸マンガン、安息香酸マンガン、乳酸マンガン、塩化ニッケル、臭化ニッケル、硫酸ニッケル、硝酸ニッケル、酢酸ニッケル、硫酸スズ、塩化チタン、塩化亜鉛、臭化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、チオシアン酸亜鉛、酢酸亜鉛等があげられる。これらの中でも、カルシウム、マグネシウムの多価金属塩が好ましい。また、前記無色のインクと共に使用する有色インクに含まれる着色剤の凝集度合いの観点から、2価の金属塩が好ましい。
前記カチオン性ポリマーとしては、例えば、ポリアミン、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミン、ポリビニルアミン、ポリビニルピリジン、ポリエチレンイミン−エピクロルヒドリン反応物、ポリアミド−ポリアミン樹脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂、カチオンデンプン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアミジン、カチオンエポキシ樹脂、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリビニルホルムアミド、アミノアセタール化ポリビニルアルコール、ポリビニルベンジルオニウム、ジシアンジアミド・ホルマリン重縮合物、ジシアンジアミド・ジエチレントリアミン重縮合物、エピクロルヒドリン・ジメチルアミン付加重合物、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド・SO共重合物、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、及びこれらの誘導体等があげられる。また、前記カチオン性ポリマーとしては、例えば、ジメチルアミノエチル−メタクリレート(DM)、メタクリロイロキシエチル−トリメチルアンモニウム−クロライド(DMC)、メタクリロイロキシエチル−ベンジルジメチル−アンモニウムクロライド(DMBC)、ジメチルアミノエチル−アクリレート(DA)、アクリロイロキシエチル−トリメチルアンモニウム−クロライド(DMQ)、アクリロイロキシエチル−ベンジルジメチル−アンモニウムクロライド(DABC)、ジメチルアミノプロピル−アクリルアミド(DMAPAA)、アクリルアミドプロピル−トリメチルアンモニウム−クロライド(DMAPAAQ)等の水溶性モノマーの少なくとも一つからなる単一モノマー重合体又は複数種のモノマーの共重合体等もあげられる。これらの中でも、ポリアミン、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミンが好ましい。
前記カチオン性界面活性剤としては、例えば、第1級、第2級及び第3級アミン塩型化合物、アルキルアミン塩、ジアルキルアミン塩、脂肪族アミン塩、ベンザルコニウム塩、第4級アンモニウム塩、第4級アルキルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩、スルホニウム塩、ホスホニウム塩、オニウム塩等があげられる。具体的には、例えば、ラウリルアミン、ヤシアミン、ロジンアミン等の塩酸塩、酢酸塩等、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム、ジメチルエチルラウリルアンモニウムエチル硫酸塩、ジメチルエチルオクチルアンモニウムエチル硫酸塩、トリメチルラウリルアンモニウム塩酸塩、セチルピリジニウムクロライド、セチルピリジニウムブロマイド、ジヒドロキシエチルラウリルアミン、デシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ドデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、テトラデシルジメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルジメチルアンモニウムクロライド、オクタデシルジメチルアンモニウムクロライド等があげられ、これらの中でも、ジメチルエチルラウリルアンモニウムエチル硫酸塩、ジメチルエチルオクチルアンモニウムエチル硫酸塩、トリメチルラウリルアンモニウム塩酸塩、ドデシルジメチルアンモニウムクロライド、テトラデシルジメチルアンモニウムクロライドが好ましい。
前記無色のインク全量に対する前記凝集剤の配合量は、特に限定されず、例えば、多価金属塩であれば、例えば、1重量%〜30重量%であり、好ましくは、5重量%〜25重量%であり、例えば、カチオン性ポリマーであれば、例えば、0.1重量%〜15重量%であり、好ましくは、1重量%〜10重量%であり、例えば、カチオン性界面活性剤であれば、例えば、1重量%〜30重量%であり、好ましくは、1重量%〜25重量%である。前記凝集剤は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
前記水性インクは、さらに、湿潤剤を含んでもよい。前記湿潤剤は、特に限定されず、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の低級アルコール;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド;アセトン等のケトン;ジアセトンアルコール等のケトアルコール;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル;ポリアルキレングリコール、アルキレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン等の多価アルコール;2−ピロリドン;N−メチル−2−ピロリドン;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等があげられる。前記ポリアルキレングリコールは、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等があげられる。前記アルキレングリコールは、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール等があげられる。これらの湿潤剤は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。これらの中で、アルキレングリコール、グリセリン等の多価アルコールが好ましい。
前記水性インク全量に対する前記湿潤剤の配合量は、例えば、0重量%〜95重量%であり、好ましくは、5重量%〜80重量%であり、より好ましくは、5重量%〜50重量%である。
前記水性インクは、必要に応じて、さらに、従来公知の添加剤を含んでもよい。前記添加剤としては、例えば、界面活性剤、pH調整剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、防黴剤等があげられる。前記粘度調整剤は、例えば、ポリビニルアルコール、セルロース、水溶性樹脂等があげられる。
前記水性インクは、例えば、グリコールエーテル及び水と、必要に応じて他の添加成分とを、従来公知の方法で均一に混合し、フィルタ等で不溶解物を除去することにより調製できる。
つぎに、本発明のインクジェット記録装置及びそれを用いたインクジェット記録方法について説明する。前記記録は、印字、印画、印刷等を含む。
図1に、本発明のインクジェット記録装置の一例の構成を示す。図示のとおり、このインクジェット記録装置1は、インクカートリッジ集合体2と、インク吐出手段(インクジェットヘッド)3と、ヘッドユニット4と、キャリッジ5と、駆動ユニット6と、プラテンローラ7と、パージ装置8とを主要な構成要素として含む。これらの構成要素のうち、例えば、インクジェットヘッド3等の前記水性インクと接触する構成要素の少なくとも一つが、前記ポリアセタール樹脂部品を含む。ポリアセタール樹脂は、機械的強度が高く、また自己潤滑性があるため、耐摩耗性及び摺動性に優れている。また、ポリアセタール樹脂は、寸法精度と耐溶剤性にも優れている。インクジェット記録装置において、ポリアセタール樹脂は、その種々の優れた特性から、例えば、ギヤ、フレーム、キャップ、ポンプ等の部品で広く使用されている。
インクカートリッジ集合体2は、無色インクカートリッジ2aと、4つの有色インクカートリッジ2bとを含む。無色カートリッジ2aは、前記無色のインクを含む。4つの有色インクカートリッジ2bは、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色の前記有色インクを、それぞれ1色ずつ含む。
ヘッドユニット4に設置されたインクジェットヘッド3は、記録媒体(例えば、記録用紙)Pに記録を行う。キャリッジ5には、インクカートリッジ集合体2及びヘッドユニット4が搭載される。駆動ユニット6は、キャリッジ5を直線方向に往復移動させる。駆動ユニット6としては、例えば、従来公知のものを使用できる(例えば、特開2008−246821号公報参照)。プラテンローラ7は、キャリッジ5の往復方向に延び、インクジェットヘッド3と対向して配置されている。
パージ装置8は、インクジェットヘッド3の内部に溜まる気泡等を含んだ不良インクを吸引する。パージ装置8としては、例えば、従来公知のものを使用できる(例えば、特開2008−246821号公報参照)。
パージ装置8のプラテンローラ7側には、パージ装置8に隣接してワイパ部材20が配設されている。ワイパ部材20は、へら状に形成されており、キャリッジ5の移動に伴って、インクジェットヘッド3のノズル形成面を拭うものである。図1において、キャップ18は、前記無色のインク及び前記有色インクの乾燥を防止するため、記録が終了するとリセット位置に戻されるインクジェットヘッド3の複数のノズルを覆うものである。
本例のインクジェット記録装置1においては、インクカートリッジ集合体2は、ヘッドユニット4と共に、1つのキャリッジ5に搭載されている。ただし、本発明は、これに限定されない。前記インクジェット記録装置において、インクカートリッジ集合体2の各カートリッジは、ヘッドユニット4とは別のキャリッジに搭載されていてもよい。また、インクカートリッジ集合体2の各カートリッジは、キャリッジ5には搭載されず、インクジェット記録装置内に配置、固定されていてもよい。これらの態様においては、例えば、インクカートリッジ集合体2の各カートリッジと、キャリッジ5に搭載されたヘッドユニット4とが、チューブ等により連結され、インクカートリッジ集合体2の各カートリッジからヘッドユニット4に前記無色のインク及び前記水性インクが供給される。
このインクジェット記録装置1を用いたインクジェット記録は、例えば、つぎのようにして実施される。まず、インクジェットヘッド3は、記録用紙Pに前記無色のインクを付与(吐出)する。前記無色のインクの付与は、記録用紙Pの記録面の全面でもよく、一部でもよい。一部に付与する場合、記録用紙Pの記録面の少なくとも前記有色インクによる記録部分が付与部となる。一部に付与する場合、付与部の大きさは、記録部分よりも大きい方がよい。例えば、図2(a)に示すように、記録用紙Pに対し、文字(X)を記録する場合は、前記文字の線幅よりも大きな線幅で付与部30を形成するように前記無色のインクを付与することが好ましい。また、図2(b)に示すように、記録用紙Pに対し、図柄を記録する場合は、前記図柄よりも大きな付与部40を形成するように前記無色のインクを付与することが好ましい。
つぎに、インクジェットヘッド3から、記録用紙Pの前記無色のインクの付与部に、前記有色インクを吐出する。前記無色のインクの吐出から、前記有色インクの吐出までの時間は、特に制限されない。例えば、前記有色インクの吐出は、前記無色のインクの吐出と同一走査内で実施すればよい。本発明のインクジェット記録装置によれば、グリコールエーテルを用いた浸透性の高い前記無色のインク及び前記有色インクを用いても脂肪族アミドの前記無色のインク及び前記有色インクでの析出が抑制され、かつ、前記樹脂部品の機械的強度の低下も抑制される。
本例のように、前記無色のインクは、前記有色インクの吐出に先立ち記録用紙Pに付与する前処理液として使用することが好ましい。ただし、本発明は、これに限定されない。本発明では、記録用紙Pに前記有色インクを先に吐出した後、前記無色のインクを吐出してもよいし、前記記録用紙Pへの前記無色のインクの吐出と前記有色インクの吐出とを同時に行ってもよい。
このようにして記録された記録用紙Pは、インクジェット記録装置1から排紙される。図1においては、記録用紙Pの給紙機構及び排紙機構の図示を省略している。
図1に示す装置では、シリアル型インクジェットヘッドを採用するが、本発明は、これに限定されない。前記インクジェット記録装置は、ライン型インクジェットヘッドを採用する装置であってもよい。
つぎに、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は、下記の実施例により限定及び制限されない。
(水性インク1〜4、10及び11の調製)
水性インク組成(表1)における、自己分散型顔料を除く成分を、均一に混合しインク溶媒を得た。つぎに、水に分散させた自己分散型顔料に前記インク溶媒を加え、均一に混合した。その後、得られた混合物を、東洋濾紙(株)製のセルロースアセテートタイプメンブレンフィルタ(孔径3.00μm)でろ過することで、実施例に使用するインクジェット記録用水性インク1〜4、10及び11を得た。
(水性インク5〜9の調製)
水性インク組成(表1)の各成分を、均一に混合した。その後、得られた混合物を、東洋濾紙(株)製の親水性ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)タイプメンブレンフィルタ(孔径0.20μm)を用いてろ過することで、実施例に使用するインクジェット記録用水性インク5〜9を得た。
Figure 2013230622
水性インク1〜11を用いて、(a)紙面乾燥性評価、(b)印字品質(ブリーディング)評価及び(c)析出評価を、下記の方法により行った。
(a)紙面乾燥性評価
ブラザー工業(株)製のインクジェットプリンタ搭載デジタル複合機MFC−J6710CDWを用いて、表2に示すインクセット1〜4を構成する水性インク1〜11の吐出により、表2に示す記録用紙1〜6に、600dpiで100%ベタを記録し、前記ベタ記録後、紙面上から水性インクがなくなるまでの時間を計測し、紙面乾燥性を、下記の評価基準に従って評価した。なお、表2に示すインクセット5については、インクセット5を構成する水性インク1〜4の吐出前に、無色のインク9を吐出したこと以外は同様にして、紙面乾燥性を評価した。
紙面乾燥性評価 評価基準
A :5秒以内に、紙面上から水性インクがなくなった
B :5秒を超えて10秒以内に、紙面上から水性インクがなくなった
C :10秒を超えた後、紙面上から水性インクがなくなった
(b)印字品質(ブリーディング)評価
前記インクジェットプリンタ搭載デジタル複合機MFC−J6710CDWを使用して、表2に示す記録用紙1〜6に、背景が無地である、表2に示す水性インク1、5、10又は11を用いた黒色のラインを記録し評価サンプル1を作製した。また、表2に示すインクセット1〜4を構成する水性イエローインクを用いて形成した黄色領域に、表2に示す水性インク1、5、10又は11を用いて黒色のラインを形成したパッチを記録したこと以外は評価サンプル1と同様にして、評価サンプル2を作製した。前記評価サンプル1及び2の黒色のラインのラギッドネス(Raggedness)をハンディ型画像評価システム「PIAS(登録商標)−II」により測定し、両者のラギッドネスの差を求め、印字品質(ブリーディング)を、下記評価基準に従って評価した。前記ラギッドネスの測定は、ISO−13660に準拠して実施し、各記録用紙について6回行った。ここで、各記録用紙における測定結果は、それぞれ、6回測定した値の平均値である。なお、表2に示すインクセット5については、インクセット5を構成する水性イエローインク(水性インク2)及び水性インク1の吐出前に、無色のインク9を吐出したこと以外は同様にして、印字品質(ブリーディング)を評価した。
印字品質(ブリーディング)評価 評価基準
A:ラギットネスの差が、10μm未満
B:ラギットネスの差が、10μm以上20μm未満
C:ラギットネスの差が、20μm以上
(c)析出評価
表3に示す脂肪族アミド含有量(重量比)8ppm、15ppm、29ppm及び65ppmのポリアセタール樹脂の62.5mm×12.7mm×3.2mmの大きさの試験片を作製した。密閉容器内で70gの水性インク1〜11に前記試験片7本を浸漬し、60℃の環境下で2週間放置した。放置後の密閉容器を放冷した後、密閉容器の底部から水性インク1〜11を採取し、光学顕微鏡(倍率200倍)にて析出物の有無を確認し、析出物が無ければ「G」、析出物が有れば「NG」とした。
紙面乾燥性評価及び印字品質(ブリーディング)評価の評価結果を、表2に示す。また、析出評価の評価結果を、表3に示す。
Figure 2013230622
Figure 2013230622
表2に示すとおり、グリコールエーテルを含む水性インク1〜9で構成されたインクセット1、2及び5では、紙面乾燥性評価及び印字品質(ブリーディング)評価の結果が優れていた。一方、グリコールエーテルを含まない水性インク10又は11を含むインクセット3及び4では、紙面乾燥性評価及び印字品質(ブリーディング)評価の結果が劣ることがあった。
また、表3に示すとおり、脂肪族アミド含有量が29ppm(重量比)未満のポリアセタール樹脂では、水性インク1〜11のいずれにおいても析出物が生じず、成形性にも問題はみられなかった。一方、脂肪族アミド含有量が29ppm(重量比)以上のポリアセタール樹脂では、グリコールエーテルを含む水性インク1〜9で析出物が生じた。なお、JIS K 7116に準じた3点負荷による曲げクリープ試験において、脂肪族アミド含有量15ppm(重量比)のポリアセタール樹脂のヤング率は3000MPa、脂肪族アミド含有量29ppm(重量比)のポリアセタール樹脂のヤング率は2700MPaといずれも実用上問題のないレベルであり、前記曲げクリープ試験後のクリープ試験片にも変形が見られなかった。一方、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート/ABS樹脂及びポリエチレンについてポリアセタール樹脂と同様にして前記曲げクリープ試験を行うと、試験片に変形が見られた。
以上のように、本発明のインクジェット記録装置は、グリコールエーテルを用いた浸透性の高い水性インクを用いても脂肪族アミドの前記水性インクでの析出が抑制され、かつ、前記樹脂部品の機械的強度の低下も抑制されたものである。本発明のインクジェット記録装置の用途は、特に限定されず、各種のインクジェット記録に広く適用可能である。
1 インクジェット記録装置
2 インクカートリッジ集合体
3 インク吐出手段(インクジェットヘッド)
4 ヘッドユニット
5 キャリッジ
6 駆動ユニット
7 プラテンローラ
8 パージ装置

Claims (2)

  1. インクジェット記録用水性インクと接触する樹脂部品を含むインクジェット記録装置であって、
    前記水性インクは、グリコールエーテル及び水を含み、
    前記樹脂部品は、ポリアセタール樹脂で形成されているポリアセタール樹脂部品を含み、前記ポリアセタール樹脂部品の脂肪族アミドの含有量が29ppm(重量比)未満であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記グリコールエーテルが、テトラエチレングリコール−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル及びジプロピレングリコール−n−プロピルエーテルからなる群から選択される少なくとも一種のグリコールエーテルを含むことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
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