JPH021540Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH021540Y2 JPH021540Y2 JP2783683U JP2783683U JPH021540Y2 JP H021540 Y2 JPH021540 Y2 JP H021540Y2 JP 2783683 U JP2783683 U JP 2783683U JP 2783683 U JP2783683 U JP 2783683U JP H021540 Y2 JPH021540 Y2 JP H021540Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch hub
- hub sleeve
- reverse
- gear
- ring member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 8
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 5
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、自動車などにおいて用いられる歯車
変速機の同期装置の改良に関するものである。
変速機の同期装置の改良に関するものである。
(従来の技術)
従来、自動車などにおいて用いられる歯車変速
機では、リバースギヤに対しては、前進ギヤに対
して設けている同期装置を設けていないのが通例
である(例えば実開昭52−98054号公報参照)。こ
れは、リバースギヤの係合部が高速状態でクラツ
チハブスリーブと噛合することがないし、また、
前進中にリバース位置に変速操作することもない
からである。
機では、リバースギヤに対しては、前進ギヤに対
して設けている同期装置を設けていないのが通例
である(例えば実開昭52−98054号公報参照)。こ
れは、リバースギヤの係合部が高速状態でクラツ
チハブスリーブと噛合することがないし、また、
前進中にリバース位置に変速操作することもない
からである。
(考案が解決しようとする課題)
ところが、アイドリング運転後、ニユートラル
位置からリバース位置に変速操作する場合、リバ
ースギヤは既に回転(遊転)しているので、該リ
バースギヤの回転が十分に低下しないうちにクラ
ツチを接続すると、噛合がうまく行われず、異音
が発生するという不具合がある。この不具合を解
消するにあたり、リバースギヤをリバースセレク
ト方向にスライドさせることにより、ボールでス
ペーサをリバースセレクト方向とは逆方向に動か
し、前進用のシンクロナイザリング方向に押付け
遊転しているギヤにブレーキをかけるようにした
ものがある(英国特許第1225448号参照)。
位置からリバース位置に変速操作する場合、リバ
ースギヤは既に回転(遊転)しているので、該リ
バースギヤの回転が十分に低下しないうちにクラ
ツチを接続すると、噛合がうまく行われず、異音
が発生するという不具合がある。この不具合を解
消するにあたり、リバースギヤをリバースセレク
ト方向にスライドさせることにより、ボールでス
ペーサをリバースセレクト方向とは逆方向に動か
し、前進用のシンクロナイザリング方向に押付け
遊転しているギヤにブレーキをかけるようにした
ものがある(英国特許第1225448号参照)。
ところが、上述の変速装置においては、確実な
ブレーキ効果を得ようとした場合、ボールとスペ
ーサとの2部品の寸法管理及び配置を正確に行う
必要があると共に、リバースセレクト方向とは逆
方向にスペーサを動かさなければならないため、
構造が複雑化してしまう結果、実用性が低いとい
う問題があつた。
ブレーキ効果を得ようとした場合、ボールとスペ
ーサとの2部品の寸法管理及び配置を正確に行う
必要があると共に、リバースセレクト方向とは逆
方向にスペーサを動かさなければならないため、
構造が複雑化してしまう結果、実用性が低いとい
う問題があつた。
本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、リ
バース位置に変速操作するリバース操作時にリバ
ースギヤの回転を制動する割り環状のリング部材
を、リバースギヤの係合部とクラツチハブスリー
ブとの間に配置するという簡単な構造により、リ
バース操作時にリング部材がリバースギヤの回転
を強制低下させ、異音の発生を防止してリバース
位置に円滑に変速操作することができる歯車変速
機の同期装置を提供することを目的とするもので
ある。
バース位置に変速操作するリバース操作時にリバ
ースギヤの回転を制動する割り環状のリング部材
を、リバースギヤの係合部とクラツチハブスリー
ブとの間に配置するという簡単な構造により、リ
バース操作時にリング部材がリバースギヤの回転
を強制低下させ、異音の発生を防止してリバース
位置に円滑に変速操作することができる歯車変速
機の同期装置を提供することを目的とするもので
ある。
(課題を解決するための手段)
本考案は、上記目的を達成するために、リバー
ス位置に変速操作するリバース操作時にリバース
ギヤの回転を制動する割り環状のリング部材を、
リバースギヤの係合部とクラツチハブスリーブと
の間に配置することにより、リバース操作時にリ
ング部材がリバースギヤの回転を強制低下させる
ものである。
ス位置に変速操作するリバース操作時にリバース
ギヤの回転を制動する割り環状のリング部材を、
リバースギヤの係合部とクラツチハブスリーブと
の間に配置することにより、リバース操作時にリ
ング部材がリバースギヤの回転を強制低下させる
ものである。
具体的には、本考案は、回動軸に固定したクラ
ツチハブの外周に軸方向に移動可能に取付けられ
ているクラツチハブスリーブと、前記回動軸に支
承され、前記クラツチハブスリーブがリバース操
作されたときこれと係合する係合部を有するリバ
ースギヤと、前記クラツチハブスリーブとリバー
スギヤの係合部との間に配置された割り環状のリ
ング部材とを具備し、前記リング部材に、リバー
スギヤに向かつて斜め外方に傾斜しクラツチハブ
スリーブの内周縁よりも外方にまで延びる傾斜部
を有する突起が外周に形成されると共に、リバー
ス操作時におけるクラツチハブスリーブと前記傾
斜部との当接により上記リバースギヤの係合部の
側面に押圧される当接面が形成されていることを
特徴とする。
ツチハブの外周に軸方向に移動可能に取付けられ
ているクラツチハブスリーブと、前記回動軸に支
承され、前記クラツチハブスリーブがリバース操
作されたときこれと係合する係合部を有するリバ
ースギヤと、前記クラツチハブスリーブとリバー
スギヤの係合部との間に配置された割り環状のリ
ング部材とを具備し、前記リング部材に、リバー
スギヤに向かつて斜め外方に傾斜しクラツチハブ
スリーブの内周縁よりも外方にまで延びる傾斜部
を有する突起が外周に形成されると共に、リバー
ス操作時におけるクラツチハブスリーブと前記傾
斜部との当接により上記リバースギヤの係合部の
側面に押圧される当接面が形成されていることを
特徴とする。
(作用)
リバース位置に変速操作するリバース操作時に
は、クラツチハブスリーブがリバースギヤ側へ移
動し、クラツチハブスリーブがリング部材の傾斜
部(突起)に当接する。それによつて、リング部
材の当接面がリバースギヤの係合部の側面に押圧
され、該リバースギヤの回転を制動する。その結
果、クラツチハブスリーブは、略静止状態にある
リバースギヤの係合部に円滑に噛合する。
は、クラツチハブスリーブがリバースギヤ側へ移
動し、クラツチハブスリーブがリング部材の傾斜
部(突起)に当接する。それによつて、リング部
材の当接面がリバースギヤの係合部の側面に押圧
され、該リバースギヤの回転を制動する。その結
果、クラツチハブスリーブは、略静止状態にある
リバースギヤの係合部に円滑に噛合する。
(実施例)
以下、本考案の実施例を図面に沿つて詳細に説
明する。
明する。
歯車変速機の同期装置を示す第1図及び第2図
において、1はクラツチハブで、回動軸2に固定
されている。3はクラツチハブスリーブで、クラ
ツチハブ1の外周にスプライン嵌合により取付け
られ、シフトフオーク4によつて軸方向に移動で
きるようになつている。
において、1はクラツチハブで、回動軸2に固定
されている。3はクラツチハブスリーブで、クラ
ツチハブ1の外周にスプライン嵌合により取付け
られ、シフトフオーク4によつて軸方向に移動で
きるようになつている。
5はリング部材で、クラツチハブ1と、回動軸
2に支承されたリバースギヤ6との間に遊嵌合さ
れ配置されている。このリング部材5は、途中に
割り溝5aを有する割り環状で(第3図参照)、
一側にシンクロナイザキー7が嵌合する切欠部5
bが形成される一方、他側に外方に突出する突起
としての略断面台形状の周回突条5cを外周に有
する。上記周回突条5cのクラツチハブスリーブ
3側の傾斜部5dは、リバースギヤ6側に向かつ
て斜め外方に傾斜しクラツチハブスリーブ3の内
周縁(回動軸2の外周に平行な内周部分)より外
方まで延びている。
2に支承されたリバースギヤ6との間に遊嵌合さ
れ配置されている。このリング部材5は、途中に
割り溝5aを有する割り環状で(第3図参照)、
一側にシンクロナイザキー7が嵌合する切欠部5
bが形成される一方、他側に外方に突出する突起
としての略断面台形状の周回突条5cを外周に有
する。上記周回突条5cのクラツチハブスリーブ
3側の傾斜部5dは、リバースギヤ6側に向かつ
て斜め外方に傾斜しクラツチハブスリーブ3の内
周縁(回動軸2の外周に平行な内周部分)より外
方まで延びている。
また、リング部材5は、リバース操作時におけ
るクラツチハブスリーブ3と前記傾斜部5dとの
当接により上記リバースギヤ6の係合部6aの側
面に押圧される当接面5e(先端面)が形成され
ている。なお、リバースギヤ6の係合部6aに
は、クラツチハブスリーブ3が係合される。
るクラツチハブスリーブ3と前記傾斜部5dとの
当接により上記リバースギヤ6の係合部6aの側
面に押圧される当接面5e(先端面)が形成され
ている。なお、リバースギヤ6の係合部6aに
は、クラツチハブスリーブ3が係合される。
8は回動軸2に支承された前進ギヤ、9はシン
クロナイザリング、10はシンクロナイザキース
プリングである。
クロナイザリング、10はシンクロナイザキース
プリングである。
上記のように構成すれば、リバース位置に変速
操作するリバース操作時には、シフトフオーク4
によりクラツチハブスリーブ3がリバースギヤ6
側へ移動し、第5図に示すようにクラツチハブス
リーブ3の内周縁の開口端部がリング部材5の傾
斜部5dを押圧する。それによつて、リング部材
5に該リング部材5の張り力に応じた押圧力が発
生し、リング部材5の当接面5eがリバースギヤ
6の係合部6aのクラツチハブスリーブ3側軸部
端面に圧接され、該リバースギヤ6の回転を制動
する。
操作するリバース操作時には、シフトフオーク4
によりクラツチハブスリーブ3がリバースギヤ6
側へ移動し、第5図に示すようにクラツチハブス
リーブ3の内周縁の開口端部がリング部材5の傾
斜部5dを押圧する。それによつて、リング部材
5に該リング部材5の張り力に応じた押圧力が発
生し、リング部材5の当接面5eがリバースギヤ
6の係合部6aのクラツチハブスリーブ3側軸部
端面に圧接され、該リバースギヤ6の回転を制動
する。
しかして、前記押圧力に打ち勝つ力でクラツチ
ハブスリーブ3を移動せしめると、リング部材5
に割り溝5aがあることから半径方向内方に弾性
収縮するので、クラツチハブスリーブ3の内周縁
の開口端部がリング部材5の傾斜部5dに沿つて
該リング部材5を乗り越え、クラツチハブスリー
ブ3の内周縁内方にリング部材5を位置させる
(第6図参照)。
ハブスリーブ3を移動せしめると、リング部材5
に割り溝5aがあることから半径方向内方に弾性
収縮するので、クラツチハブスリーブ3の内周縁
の開口端部がリング部材5の傾斜部5dに沿つて
該リング部材5を乗り越え、クラツチハブスリー
ブ3の内周縁内方にリング部材5を位置させる
(第6図参照)。
その結果、クラツチハブスリーブ3は、略静止
状態にあるリバースギヤ6の係合部6aに、異音
を発生することなく円滑に噛合する。
状態にあるリバースギヤ6の係合部6aに、異音
を発生することなく円滑に噛合する。
(考案の効果)
本考案は、上記のように、リバース操作時にリ
バースギヤの回転を制動する割り環状のリング部
材を、リバースギヤの係合部とクラツチハブスリ
ーブとの間に配置したので、環状のリング部材と
いう単一の部品を用いることで寸法管理及び配置
を容易にできると共に、環状のリング部材をリバ
ースセレクト方向に動かしリバースギヤにブレー
キをかけれるため簡単な構造により、異音を発生
させることなく、リバース位置への変速操作を円
滑に行うことができる。
バースギヤの回転を制動する割り環状のリング部
材を、リバースギヤの係合部とクラツチハブスリ
ーブとの間に配置したので、環状のリング部材と
いう単一の部品を用いることで寸法管理及び配置
を容易にできると共に、環状のリング部材をリバ
ースセレクト方向に動かしリバースギヤにブレー
キをかけれるため簡単な構造により、異音を発生
させることなく、リバース位置への変速操作を円
滑に行うことができる。
図面は本考案の実施例を示し、第1図は歯車変
速機の同期装置の概略構成図、第2図は第1図の
要部拡大図、第3図はリング部材の斜視図、第4
図はリング部材とシンクロナイザキーとの関係を
示す説明図、第5図及び第6図は動作状態を示す
図である。 1……クラツチハブ、2……回動軸、3……ク
ラツチハブスリーブ、5……リング部材、5a…
…割り溝、5d……傾斜部、5e……当接面、6
……リバースギヤ、6a……係合部。
速機の同期装置の概略構成図、第2図は第1図の
要部拡大図、第3図はリング部材の斜視図、第4
図はリング部材とシンクロナイザキーとの関係を
示す説明図、第5図及び第6図は動作状態を示す
図である。 1……クラツチハブ、2……回動軸、3……ク
ラツチハブスリーブ、5……リング部材、5a…
…割り溝、5d……傾斜部、5e……当接面、6
……リバースギヤ、6a……係合部。
Claims (1)
- 回動軸に固定したクラツチハブの外周に軸方向
に移動可能に取付けられているクラツチハブスリ
ーブと、前記回動軸に支承され、前記クラツチハ
ブスリーブがリバース操作されたときこれと係合
する係合部を有するリバースギヤと、前記クラツ
チハブスリーブとリバースギヤの係合部との間に
配置された割り環状のリング部材とを具備し、前
記リング部材に、リバースギヤに向かつて斜め外
方に傾斜しクラツチハブスリーブの内周縁よりも
外方にまで延びる傾斜部を有する突起が外周に形
成されると共に、リバース操作時におけるクラツ
チハブスリーブと前記傾斜部との当接により上記
リバースギヤの係合部の側面に押圧される当接面
が形成されていることを特徴とする歯車変速機の
同期装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2783683U JPS59132916U (ja) | 1983-02-25 | 1983-02-25 | 歯車変速機の同期装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2783683U JPS59132916U (ja) | 1983-02-25 | 1983-02-25 | 歯車変速機の同期装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59132916U JPS59132916U (ja) | 1984-09-06 |
JPH021540Y2 true JPH021540Y2 (ja) | 1990-01-16 |
Family
ID=30158717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2783683U Granted JPS59132916U (ja) | 1983-02-25 | 1983-02-25 | 歯車変速機の同期装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59132916U (ja) |
-
1983
- 1983-02-25 JP JP2783683U patent/JPS59132916U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59132916U (ja) | 1984-09-06 |
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