JPH0215328Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は簡易に収納可能なコード付電気器具収
納装置に関する。

（従来の技術） 従来、コード付電気器具、たとえばヘアドライ
ヤ、電気かみそり等の使用後の収納に際し下記の
手段が用いられている。すなわち、第６図に示す
ようにたとえばコード付ヘアドライヤａをケース
ｂに収納する。また第７図に示すように袋ｃに収
納しひもｄによつて吊り下げる。さらには第８図
に示すようにたとえば壁面等の造営面イに取着さ
れた係止具ロにドライヤａを引掛けて吊持してい
た。

また、実開昭56−159835号公報には頂面に蓋体
を有する硬質の箱形ケース本体の側面の両端にそ
れぞれ係止部を設け、可撓性の帯状部材の両端を
両係止部のそれぞれに係合することによつて帯状
部材とケース本体との間に空間部を形成し、所望
に応じてケース本体内に電子計算機の本体部を収
容し、空間部に記録紙などの付属部材を収容する
電気器具の収納装置が開示されている。この技術
をコード付電気器具の収納装置に適用すれば、ケ
ース本体内に電気器具本体部を収納し、かつ空間
部にコードを収納することが推考できる。

（考案が解決しようとする課題） 第１のケースｂに収納する手段はドライヤａ付
設の電源コードｅをきれいに折りたたみバンドで
固定しなければケースｂに収容できないので極め
て手数がかかる。また、袋ｃに収納することも上
記同様に手数がかかり面倒となる。さらに第８図
の吊り下げの場合はコードｅを折りたたまない場
合はもち論、図示のように折りたたんだ状態であ
つても係止具ロからぶら下つているため、外観的
に見苦しくなる問題点を有している。

また、上述の実開昭56−159835号公報記載の技
術を適用しても電気器具本体部をケース本体に、
コードを帯状部材の空間部に分けて収納するので
操作が面倒で、かつケース本体から空間部までコ
ードが延在するので見苦しい欠点がある。

そこで、本発明の課題はコードをきれいに折り
たたまなくとも手軽に器具本体とともに収納で
き、しかも外観的に体裁の良いコード付電気器具
収納装置を提供することである。

〔考案の構成〕

（課題を解決するための手段） 本考案のコード付電気器具の収納装置は被取付
け体の係止部に端部を取着し他端に係合部を設け
た可撓性を有する帯状部材と、係止部に対する上
記係合部の嵌合により帯状部材に形成された空間
部とこの空間部に収納され本体部とコードとから
なるコード付電気器具とを具備したことによつて
上述の課題を解決したものである。

（作用） 可撓性帯状部材の両端を係止部に係着すること
によつて空間部を形成すれば、この空間部にコー
ド付電気器具を収容することができ、コードをき
れいに折りたたむ必要がなく、単にコードを数回
折り曲げるだけで器具本体部とコードとを同時に
同じ空間部に収納でき、コードが垂れ下るような
見苦しいこともなく、また器具本体部をケース本
体に収納し、この器具本体部から延在するコード
を空間部に収容するような面倒で見苦しいことを
しないでもよい。

（実施例） 以下、本考案の詳細を実施例について図面を参
照して説明する。１はたとえば壁面などの被取付
け体で、適所に突設したかぎ状の係止部２を有し
ている。３はたとえば長方形状に形成された可撓
性材料からなる帯状部材で、上方端部側に設けた
透孔４を係止部２に嵌合取着することにより、被
取付け体１に吊持され、他端には同じく透孔から
なる係合部５が設けられている。６は空間部で、
帯状部材３の他端部を折り返しでその係合部５を
被取付け体１から突設した係止部２に嵌合させる
ことにより包囲状に形成されている。そしてこの
空間部６にコード付電気器具７、たとえばヘアド
ライヤの本体部８とコード９とが収納できるよう
になつている。１０は固定部を示す。

次にコード付電気器具７の収納手順について述
べる。あらかじめ、帯状部材３は第１図示のよう
に被取付け体１の係止部２に透孔４を介して取着
され、さらに固定部１０によつて被取付け体１に
端部を固定的に吊持されている。そして器具７の
収納時にはその可撓性を利用して他端部側を第２
図示のように上方へ折り返えすとともにこの折り
返えしによつて形成される空間部６にコード付電
気器具７の本体部８と、２ないし３回程度折り曲
げたコード９とを当ててから他端に設けられた係
合部５を被取付け体１の係止部２に嵌合させれば
器具７は空間部６内に収納支持される。

このように、本実施例コード付電気器具収納装
置は単に帯状部材３を折り返して係合部５を係止
部２に係合するだけで空間部６を形成し、かつこ
の空間部６に電気器具本体部８とコード９とを同
時に包み込むことができるので、収納作業が極め
て簡単で、特にコードをきれいに折りたたむ必要
がなく、単に数回折り曲げるだけで同じ空間部６
に収納できるので作業性が向上した。また、電気
器具本体部８をケース本体あるいは袋に収容しか
つコードを帯状部材３の空間部６に収納するとい
う面倒なことをする必要がなく、かつ外観もよ
い。

つぎに、帯状部材３の他の実施例を第３図に示
す。前記実施例では帯状部材３を長方形状に形成
したが三角形の帯状部材３′であつてもよく、ま
た、係合部５も透孔に限らず、別個のリング状部
材を取着させた係合部５′であつてもよい。さら
に第４図示のように帯状部材３の端部には係止部
２と嵌合する透孔４とともにその上方の延在部分
に鏡１１を取着してもよく、また第５図示のよう
にくし１２等の整髪用小物入れ１３を付設するよ
うにしてもよい。

〔考案の効果〕

本考案は以上詳述したように被取付け体の係止
部に端部を取着した可撓性を有する帯状部材を設
けるとともにこの帯状部材の他端に設けた係合部
を係止部に嵌合させることにより空間部を形成し
この空間部に本体部とコードとからなるコード付
電気器具を収納支持するようにしたコード付電気
器具の収納装置であるから、コード付電気器具の
収納が簡単となり特に付設のコードをきれいに折
りたたむ必要がなく単に数回折り曲げるだけの簡
易な操作によつて器具本体部とともに同じ空間部
に収納すればよいので作業性が向上し、さらには
体裁がよく外観的にもすぐれたものとなる格別な
利点を有している。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し第１図は帯状部材の
吊持状態を示す斜視図、第２図はコード付電気器
具の収納状態を示す斜視図、第３図は帯状部材の
他の実施例を示す斜視図、第４図および第５図は
それぞれさらに他の実施例を示す斜視図であり、
第６図ないし第８図はコード付電気器具の従来の
収納状態の異なる例をそれぞれ示す斜視図であ
る。 １……被取付け体、２……係止部、３……帯状
部材、５……係合部、６……空間部、７……コー
ド付電気器具、８……電気器具本体部、９……コ
ード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被取付け体の係止部に端部を取着され、他端に
   係合部を設けた可撓性を有する帯状部材と、上記
   係止部に対する上記係合部の嵌合により上記帯状
   部材に形成された空間部と、この空間部に収納さ
   れた電気器具本体部とコードとからなるコード付
   電気器具とを具備したことを特徴とするコード付
   電気器具収納装置。