JPH02151489A - 感熱転写記録媒体 - Google Patents

感熱転写記録媒体

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JPH02151489A
JPH02151489A JP63305189A JP30518988A JPH02151489A JP H02151489 A JPH02151489 A JP H02151489A JP 63305189 A JP63305189 A JP 63305189A JP 30518988 A JP30518988 A JP 30518988A JP H02151489 A JPH02151489 A JP H02151489A
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JP
Japan
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heat
layer
meltable
colorless
fusible
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JP63305189A
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English (en)
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Kunihiro Koshizuka
国博 腰塚
Shigehiro Kitamura
繁寛 北村
Takao Abe
隆夫 阿部
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は感熱転写記録媒体に関し、さらに詳しく言う
と、優れた転写感度を有しながら、かつ尾引き等による
地汚れを発生することなく、耐擦過性に優れた印字画像
を形成することができ、また表面平滑度の低い被転写媒
体に対しても高品位の印字画像を形成することのできる
感熱転写記録媒体に関する。
[従来技術と発明が解決しようとする課題]近年、ワー
ドプロセッサーなどの感熱転写装置の普及に伴ない、支
持体上に熱溶融性のインク層を設けてなる感熱転写記録
媒体が広く使用されるに至っている。
ところで、従来、感熱転写記録媒体においては、速やか
に印字画像を被転写媒体に形成する、いわゆる感熱転写
記録媒体の高感度化のために様々な検討がなされ、たと
えばインク層の熱溶融性物質の含有率を高めたり、イン
ク層に添加剤を含有させることによって、インク層の凝
集力を低下せしめ、感熱転写記録媒体の高感度化を図る
技術が試みられている。
しかしながら、これらの感熱転写記録媒体は、いずれに
しても、インク層の凝集力を低下させることにより前記
高感度化を図るものであることから、印字を行うに際し
て、尾引き等による地汚れを生じやすく、また得られた
印字画像も擦れによる汚れを免れないという不都合を有
していた。
さらに、これらの感熱転写記録媒体は、印字を行うに際
して、被転写媒体の表面平滑度の影響を受は易く、たと
えば表面平滑度の低いラフ紙に印字を行うと、印字画像
が、ラフ紙表面の微細な凹凸に、良好な橋架は構造を形
成することができないことに起因する印字品質の低下を
生じるという不都合を有していた。
この発明は前記事情に基いてなされたものである。
すなわち、この発明の目的は、優れた転写感度を有しな
がら、かつ尾引き等による地汚れを発生することなく、
耐擦過性に優れた印字画像を形成することができ、また
表面平滑度の低い被転写媒体に対しても高品位の印字画
像を形成することのできる感熱転写記録媒体を提供する
ことにある。
[前記課題を解決するための手段] 前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、支
持体上に、少なくとも、熱溶融性無色層と熱溶融性有色
層と熱軟化性層とをこの順に設けてなることを特徴とす
る感熱転写記録媒体である。
請求項2に記載の発明は、熱溶融性無色層がポリオキシ
エチレン系化合物を含有してなる請求項1に記載の感熱
転写記録媒体である。
請求項3に記載の発明は、熱溶融性有色層が熱溶融性無
色層および熱軟化性層より厚い、請求項1に記載の感熱
転写記録媒体である。
請求項4に記載の発明は、熱溶融性有色層が熱溶融性無
色層および熱軟化性層より厚い、請求項2に記載の感熱
転写記録媒体である。
以下、この発明について詳細に説明する。
この発明の感熱転写記録媒体は、支持体上に、少なくと
も、熱溶融性無色層と熱溶融性有色層と熱軟化性無色層
とをこの順に設けてなる。
次に、この発明の感熱転写記録媒体の構成について、支
持体、熱溶融性無色層、熱溶融性有色層、熱軟化性無色
層の順に説明する。
−支持体− この発明の感熱転写記録媒体における支持体は、良好な
耐熱強度を有するとともに寸法安定性の高いことが望ま
しい。
その材料としては、たとえば、普通紙、コンデンサー紙
、ラミネート紙およびコート紙等の紙類:ポリエチレン
、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプ
ロピレンおよびポリイミド等の樹脂フィルム類;紙と樹
脂フィルムとの複合体ならびにアルミ箔等の金属シート
などがいずれも好適に使用される。
支持体の厚みは1通常、30gm以下、好ましくは2〜
30pmの範囲内である。支持体の厚みが30pmを超
えると、熱伝導性が劣化して、印字品質の低下を招くこ
とがある。
なお、この発明の感熱転写記録媒体において、支持体の
裏面側の構成については任意であり、たとえばスティッ
キング防止層等のパフキング層を設けても良い。
支持体には、これに隣接して、あるいはたとえば従来よ
り公知の剥離層やアンカー層を介して。
次に詳述する熱溶融性無色層が植層される。
−熱軟化性無色層一 前記熱溶融性無色層の無色とは、実質的に無色であれば
よい。
すなわち、植種的に色材を排除するものではなく、この
発明の目的を阻害しないかぎりにおいて、前記熱溶融性
無色層に5重量%以下の色材を含有せしめてもよいし、
また有色のバインダー成分を含有せしめてもよい。
熱溶融性無色層は、主に、熱溶融性物質を含有する。
前記熱溶融性物質の具体例としては、カルナバロウ、木
ロウ、オウリキュリーロウおよびニスパルロウ等の植物
ロウ:蜜ロウ、昆虫ロウ、セラックロウおよび鯨ロウ等
の動物ロウ;パラフィンワックス、マイクロクリスタル
ワックス、ポリエチレンワックス、エステルワックスお
よび酸ワツクス等の石油ロウ;ならびに、モンタンロウ
、オシケライトおよびセレシン等の鉱物ロウ等のワック
ス類を挙げることができ、さらにこれらのワックス類な
どの他に、パルミチン酸、ステアリン酸、マルガリン酸
およびベヘン酸等の高級脂肪酸;バルミチルアルコール
、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、マルガ
ニルアルコール、ミリシルアルコールおよびエイコサノ
ール等の高級アルコール;パルミチン酸セチル、パルミ
チン酸ミリシル、ステアリン酸セチルおよびステアリン
酸ミリシル等の高級脂肪酸エステル:アセトアミド、プ
ロピオン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸
アミドおよびアミドワックス等のアミド類:ならびにス
テアリルアミン、ベヘニルアミンおよびパルミチルアミ
ン等の高級アミン類などが挙げられる。
これらは1種単独で用いても良いし、2種以上を組合わ
せて用いても良い。
これらの中でも、好ましいのは柳本MJP−2型を用い
て測定した融点が50〜100℃の範囲内にあるワック
スである。
熱溶融性無色層における前記熱溶融性物質の含有率は、
熱溶融性無色層組成物の合計量に対して、通常、50〜
100重量%の範囲内であり、好ましくは60〜99重
量%の範囲内である。
熱溶融性無色層は、前記熱溶融性物質のほかに、熱可塑
性樹脂を含有してもよい。
前記熱可塑性樹脂としては、エチレン系共重合体、ポリ
アミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニ
ル系樹脂、セルロース系樹脂、ロジン系樹脂、アイオノ
マー樹脂eよび石油系樹脂等の樹脂類;天然ゴム、スチ
レンブタジェンゴム、インプレンゴム、クロロブレンゴ
ムおよびジエン系コポリマーなどのエラストマー類:エ
ステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフェノール
樹脂および水添ロジン等のロジン誘導体;ならびにフェ
ノール樹脂、テルペン樹脂、シクロペンタジェン樹脂お
よび芳香族系炭化水素樹脂等の軟化点50〜150℃の
高分子化合物などを挙げることができる。
前記各種の熱可塑性樹脂の中でも、好ましいのは、エチ
レン系共重合体である。
前記エチレン系共重合体としては、たとえば、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共
重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチ
レン−アクリル酸イソブチル共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−ビニルアルコール共IEI
体、エチレン−塩化ビニル共重合体およびエチレン−ア
クリル酸金gi塩共重合体などが挙げられる。
これらの熱可塑性樹脂は1種単独で使用しても良いし、
2種以上を組合わせて使用しても良い。
この発明において、好適に使用することのできる前記熱
可塑性樹脂成分のメルトインデー、クスCMI値)は、
通常、2〜1500の範囲内にあり、好ましくは20〜
500の範囲内にある。
熱溶融性無色層における前記熱可塑性樹脂成分の含有率
は、通常、1〜30重量%の範囲内であり、好ましくは
3〜20重量%の範囲内である。
なお、この発明の熱溶融性無色層においては、前記熱溶
融性物質、前記熱可塑性樹脂のほかにポリオキシエチレ
ン系化合物を含有することが好ましい。
ポリオキシエチレン系化合物が熱溶融性層中に含まれて
いると、熱溶融性層における加熱部の支持体からの迅速
な剥離、前記加熱部における加熱後の過冷却性の付与、
破断伸度の向上をより一層向上させることができる。
前記ポリオキシエチレン系化合物は1分子内に、次式(
1) %式%(1) (ただし、式中、nは2以上の整数であり、好ましくは
4〜50の整数である。) で示される部分を有する化合物であれば特に制限がない
、もっとも、ポリオキシエチレン系化合物は、その両末
端が一〇Hとなっているものよりも、誘導体となってい
るほうが好ましい、たとえば、ポリエチレングリコール
の一つあるいは二つのアルコール性水酸基と種々の有機
化合物とを反応させて、エーテル結合、エステル結合を
始めとして、イオウ原子や窒素原子との結合、ウレタン
結合その他のさまざまの結合形態の誘導体が挙げられる
前記ポリオキシエチレン系化合物としては、その融点も
しくは軟化点が0〜120℃、特に40〜LOG℃であ
るものが好ましい。
前記ポリオキシエチレン系化合物のポリオキシエチレン
鎖部分の好ましい分子量は、40〜20.000.特に
40〜2,000が好ましい。
前記ポリオキシエチレン系化合物の含有率は。
熱溶融性無色層を形成する組成物の合計量に対して、通
常、0.5〜50重量%の範囲内であり、好ましくは1
〜20重量%の範囲内である。
このような組成物からなる熱溶融性無色層は。
ホットメルト塗布法、水性塗工法、有機溶媒を用いた塗
工法等を採用してeI!設することができる。
前記塗工法により支持体上に塗設される熱溶融性無色層
の層厚は、通常、0.3〜2JLm、好ましくは0.5
〜24mである。
一熱溶融性有色層一 熱溶融性有色層は、主に1色材と熱溶融性物質とを含有
する。
前記色材としては、たとえば無機顔料および有機顔料な
どの顔料ならびに染料を挙げることができる。
前記無機顔料としては1、二酸化チタン、カーボンブラ
ック、酸化亜鉛、プルシアンブルー、硫化カドミウム、
酸化鉄ならびに鉛、亜鉛、バリウムおよびカルシウムの
クロム酸塩などが挙げられる。
前記有機顔料としては、アゾ系、チオインジゴ系、アン
トラキノン系、アントアンスロン系、トリフエンジオキ
サジン系の顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔料
、たとえば銅フタロシアニンおよびその誘導体ならびに
午ナクリドン顔料などが挙げられる。
前記染料としては、酸性染料、直接染料1分散染料、油
溶性染料、含金属油溶性染料などが挙げられる。
熱溶融性有色層が前記色材を含有する場合、熱溶融性有
色層における前記色材の含有率は1通常、5〜30重量
%の範囲内であり、好ましくは10〜25重量%の範囲
内である。
前記熱溶融性物質としては、前記熱溶融性無色層に用い
たものと同様の熱溶融性物質を好適に採用することがで
きる。
前記熱溶融性有色層における前記熱溶融性物質の含有率
は、熱溶融性有色層組成物の合計量に対して1通常、2
0〜80i1量%の範囲内であり、好ましくは50〜8
0重量%の範囲内である・熱溶融性有色層は、前記熱溶
融性物質のほかに、熱可塑性樹脂を含有してもよい。
前記熱可塑性樹脂としては、前記熱溶融性無色層に用い
ることのできる各種の熱可塑性樹脂を好適に採用するこ
とができる。
これらの中でも好ましいのは、エチレンとアクリル酸エ
チルとの重合反応により得られるエチレン−アクリル酸
エチル共重合樹脂(EEA樹脂)もしくはその誘導体で
ある。
前記熱溶融性有色層における前記熱可塑性樹脂の含有率
は、熱溶融性有色層組成物の合計量に対して1通常、3
〜30重量%の範囲内であり、好ましくは5〜20重量
%の範囲内である。
このような組成物からなる熱溶融性有色層は、通常、前
記熱溶融性無色層の塗設に採用することのできる前記塗
工法を採用し、前記熱溶融性無色層上に直接、または他
の中間層を介して塗設することができる。
前記熱溶融性有色層の層厚は、通常2.5〜7.OIL
m 、好ましくは、3〜5JLmである。
なお、この発明の感熱転写記録媒体においては、熱溶融
性有色層が前記熱溶融性無色層および後述する熱軟化性
無色層より厚いことが好ましい。
一熟軟化性層一 熱軟化性層は、主に、熱可塑性樹脂を含有する。
前記熱可塑性樹脂としては、前記熱溶融性無色層に用い
ることのできる各種の熱可塑性樹脂を好適に採用するこ
とができる。
これらの中でも好ましいのは、エチレンと酢酸ビニルと
の重合反応により得られるエチレン−酢酸ビニルコポリ
マー(EVA)およびその誘導体、アクリル系樹脂、ポ
リエステル系樹脂である。
前記アクリル系樹脂としては、たとえば、(メタ)アク
リル酸等の一塩基性カルポン酸あるいはそのエステルと
、これらと共重合し得る少なくとも一種の化合物とを重
合させることにより得られるアクリル系樹脂を挙げるこ
とができる。
前記カルボン酸あるいはそのエステルの例としては、(
メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチルエステル
、(メタ)アクリル酸エチルエステル、(メタ)アクリ
ル酸イソプロピルエステル、(メタ)アクリル酸ブチル
エステル、(メタ)アクリル酸イソブチルエステル、(
メタ)アクリル酸アミルエステル、(メタ)アクリル酸
ヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸オクチルエステ
ル、 (メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシルエステ
ル、(メタ)アクリル酸デシルエステル、(メタ)アク
リル酸ドデシルエステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキ
シエチルエステルおよび(メタ)アクリル酸ヒドロキシ
エチルエステルなどが挙げられる。
また、前記の共重合し得る化合物の例としては、酢酸ビ
ニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、無水マレイン酸、
無水フマル酸、スチレン、2−メチルスチレン、クロル
スチレン、7クリロニトリル、ビニルトルエン、N−メ
チロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、ビニルピリジンおよびN−ビ
ニルピロリドンなどが挙げられる。
前記ポリエステル系樹脂としては、この発明の目的を阻
害しないかぎりにおいて、特に副成はないが、好ましく
は、軟化点が50−100℃の飽和線状ポリエステルで
ある。
前記軟化点が50〜100℃の苗和線状ポリエステルと
しては、たとえば、グリプタル樹脂、グリプタル系樹脂
、イソフタル酸系樹脂、テレフタル酸系樹脂、ボリアリ
レート、脂肪族ポリエステルなどのポリエステル系化合
物が挙げられる。
これらの中でも、好ましいのは主鎖にエステル結合(−
CO−0−)を有する常温で固体の直鎖状ポリエステル
およびその誘導体であり、低分子量ポリエステルは特に
好ましい。
この発明において、低分子ポリエステルとは、1分子中
にエステル結合(−Go−0−)を3以上含有するもの
であって、11平均分子量(My)が1500〜120
00の範囲内にある化合物を言う。
このような化合物は、たとえば多価アルコールと多塩基
酸との1縮合体またはラクトン系化合物の開環重合体と
して得ることができる。
低分子ポリエステルの好ましい具体例を以下に示す。
(1)アジピン酸と1,4−ブタンジオールとの重縮合
体(My =2000、軟化点55℃)、(2)ε−カ
プロラクトン; (3)セバシン酸−デカメチレングリコール共重合体 
        (M胃 =3000)  、(4)ア
ジピン酸−プロピレングリコール共重合体(Mw =3
000)、 (5)ω−ヒドロキシデカン酸重重合 体My =4000) 。
(6)δ−ヴアレロラクトン重合体 (Mw =4000)、 この発明において好適に使用することのできる低分子ポ
リエステルは、このようなポリエステルをブロック状ま
たはグラフト状に分子内に含有する化合物であっても良
く、さらに末端がアルキル基、アミド基であるものであ
っても良い、また。
単数または複数の水酸基、アミン基、カルボキシル基、
カルボニル基を有するものであっても良い、さらにまた
、一部エーテル結合、アミド結合、ウレタン結合を主鎖
または側鎖に有するものであっても良い。
低分子ポリエステルは、前記例において示した二塩基酸
および二価アルコール、多塩基酸および多価アルコール
を用いて合成されるものに限らず、その他の二塩基酸お
よび二価アルコール、多塩基酸および多価アルコールを
用いて合成されるものであっても良い。
低分子ポリエステルは市販品としても得ることができる
。具体的には、 「プラグセル」 [商品名;ダイセル
化学■製]シリーズ、 「エリ−チル」 [商品名;ユ
ニチカ輛製1シリーズなどが挙げられる。
この発明において、好適に使用することのできる前記ポ
リエステル系化合物の重量平均分子量は、通常、100
0〜70000の範囲内にあり、好ましくは2000〜
20000の範囲内にある。
前記熱軟化性層における前記熱可塑性樹脂の含有率は、
熱軟化性層組成物の合計量に対して1通常、20〜10
0重量%の範囲内であり、好ましくは50〜toogz
%の範囲内である。
これらは1種単独で用いても良いし、2種以上を組み合
わせて用いても良い。
このような組成物からなる熱軟化性層は、通常、前記熱
溶融性無色層の塗設に採用することのできる前記塗工法
を採用し、前記熱溶融性有色層上に直接、または他の中
間層を介して塗設することができる。
前記熱軟化性層の層厚は、通常o、i〜2.OILm、
好ましくは、0.3〜2.OILmである。
こうして各層を塗設した後、所望により乾燥工程1表面
平滑化処理工程などを経て所望の形状に裁断することに
より、この発明の感熱転写記録媒体になる。
このようにして得られる感熱転写記録媒体は、たとえば
テープ状あるいはタイプライタ−リボン状などの形態で
使用することができる。
この感熱転写記録媒体を用いる感熱転写方法は、通常の
感熱転写記録方法と異なるものではないが、熱源として
最も典型的な熱ヘツドを使用する場合を例にして説明す
る。
まず、感熱転写記録媒体の熱軟化性層と被転写媒体、た
とえば転写紙とを密着させ、必要に応じてさらに転写紙
の背面からプラテンによって押圧しつつ、熱ヘツドによ
って熱パルス(与え、所望の印字ないし転写パターンに
対応する熱溶融性無色層、熱溶融性有色層、熱軟化性層
を局部的に加熱する。
前記被加熱部は、その温度が上昇し、速やかに軟化する
前記熱溶融性有色層は熱溶融性無色層および熱軟化性層
より厚いため、その蓄熱効果により、前記熱軟化性層の
軟化性を維持しながら被転写媒体に密着し、また、前記
熱溶融性無色層にポリオキシエチレン系化合物を含有す
るので、熱溶融性無色層において良好な東集破壊剥離が
実現し、被転写媒体に転写される。
なお、転写された印字画像は1表面に熱溶融性無色層を
有するので耐擦過性に優れ、また被転写媒体との接着面
側には、熱可塑性樹脂を含有する前記熱軟化性層を有す
るので地汚れを発生することなく、また表面平滑度の低
い被転写媒体に対しても高い接着力を発揮して印字後の
定着性が良好な高品位の印字画像を形成することができ
る。
[実施例J 次に、この発明の実施例および比較例を示し、この発明
について、さらに具体的に説明する。
(実施例1) 厚み3.51Lmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム上に下記の熱溶融性無色層組成物を乾燥膜厚が0.7
1Lmになるように塗布して、熱溶融性無色層を形成し
た。
なお、塗布はワイヤーバーを用いたホットメルト法を採
用して行なった。
熱溶融 無 層!i1成物 パラフィンワックス・・・φ−・壷30重量%EVA樹
脂・・拳・・・・・・・・5重量%ポリオキシエチレン
系化合物 [ポリオキシエチレンステアリル エステル(poEm5)] ・・・・5ffiffi%
次いで、以下に記載する熱溶融性有色層組成物を前記の
熱溶融性無色層上に乾燥膜厚が3.5ルmになるように
塗布し、熱溶融性有色層を形成した。
なお、塗布はワイヤーバーを用いた塗工法を採用して行
なった。
を前記の熱溶融性有色層−Lに乾燥膜厚が0.フルmに
なるように塗布し、熱軟化性無色層な形成して感熱転写
記録媒体を作成した。
なお、塗布はフルベントを用いた塗工法を採用して行な
った。
薇」コ1隨漫」U1物 EVA樹脂・・・−・Φ・・舎・・・40重量%アクリ
ル樹脂 [HMA、(分子量1ooooo、 ) ] ・・44
0重量%ポリエステル樹 脂ε−カプロラクトン開環重合体 (分子量4000)・−・・・φ・・・・20重量%、
溶融   層組成物 パラフィンワックスms・−・・φ82ffii%EE
A樹脂・・・・・・・・・・−20重量%カーボンブラ
ック拳争・拳・・命・18重量%次いで、以下に2孜す
る熱溶融性無色層組成物得られた感熱転写記録媒体を市
販の高速プリンター(24ドツトシリアルヘツド、印加
エネルギー;25*J/ヘツド)に装着して、ランカス
ター紙(ベック平滑度2秒)にアルファベットの転写(
印字)を行ない、得られた印字画像の印字品質、定着性
および耐擦過性の評価を行なった。
結果を第1表に示す。
なお、印字品質、定着性および耐擦過性は1次のように
して評価した。
プリンターのプラテン圧400 、ハ、ドの条件下に、
印字速度を第1表に示したように変化させて印字を行な
い、得られた印字画像の印字品質、地汚れおよび尾引き
について目視により評価するとともに、粘着テープ[「
ポストイツトテープ」 ;住友スリーエム■製]を用い
た剥離試験を行なって印字画像の定着性を評価し、また
得られた印字画像を指で擦って、その印字画像を目視に
より評価した。
なお、第1表において記号の意味は次の通りである。
凧主屋j ■・・・・・・・・ボイド、カスレがなく、またエッヂ
シャープネスが優れる。
○・・・・・・・・ボイド、カスレがない。
Δ・・・・・・・・ややボイドがある。
×・・・・・・・・ボイドが多く、文字が判読しにくい
定jL性 O・・・・・・・・テープ剥離後、印字にほとんど変化
がない。
Δ・・・・・・・・インクがやや剥離する。
×・・・・・・・・印字が剥離してしまう。
紺Jし1性 O・・・・・・・・印字に変化はなかった。
X・・・・・・・・印字にカスレおよび汚れを生じた。
(実施例2) 前記実施例1で用いた熱溶融性無色層に代えて以下に記
載する熱溶融性無色層組成物からなる熱溶融性無色層を
設けたほかは、実施例1と同様に感熱転写記録媒体をを
製造し、実施例1と同様に得られた感熱転写記録媒体の
評価を行った。
熱溶融 N  層組成物 パラフィンワックス−−−−−−−95fflrJ%E
VA樹脂・・・・・・・・・串・5重量%結果を第1表
に示す。
(比較例1) 前記実施例1において、前記実施例1で用いた熱溶融性
有色層のみを支持体上に設けてなる感熱転写記録媒体を
製造し、得られた感熱転写記録媒体につき、前記実施例
1と同様の評価を行なった。
結果を第1表に示す。
(比較例2) 支持体上に、前記実施例1と同様の熱溶融性有色層と熱
軟化性層とだけをこの順に設けたほかは、実施例1と同
様に感熱転写記録媒体を製造し、実施例1と同様に得ら
れた感熱転写記録媒体の評価を行った。
結果を第1表に示す。
(評価) 第1表から明らかなように、この発明の感熱転写記録媒
体は、テンカスター紙のような表面平滑度の低い被転写
媒体に対しても優れた定着性と耐擦過性を有する良好な
印字品質の印字画像を形成することができることを確認
した。
[発明の効果] この発明によると。
(1)優れた転写感度を有しながら、かつ尾引き等によ
る地汚れを発生することなく、耐擦過性に優れた印字画
像を形成することができ。
(2)また表面平滑度の低い被転写媒体に対しても高品
位の印字画像を形成することのできる等の利点を有する
感熱転写記録媒体を提供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持体上に、少なくとも、熱溶融性無色層と熱溶
    融性有色層と熱軟化性層とをこの順に設けてなることを
    特徴とする感熱転写記録媒体。
  2. (2)熱溶融性無色層がポリオキシエチレン系化合物を
    含有してなる請求項1に記載の感熱転写記録媒体。
  3. (3)熱溶融性有色層が熱溶融性無色層および熱軟化性
    層より厚い、請求項1に記載の感熱転写記録媒体。
  4. (4)熱溶融性有色層が熱溶融性無色層および熱軟化性
    層より厚い、請求項2に記載の感熱転写記録媒体。
JP63305189A 1988-12-02 1988-12-02 感熱転写記録媒体 Pending JPH02151489A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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