JPH0215086Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0215086Y2 JPH0215086Y2 JP1984145598U JP14559884U JPH0215086Y2 JP H0215086 Y2 JPH0215086 Y2 JP H0215086Y2 JP 1984145598 U JP1984145598 U JP 1984145598U JP 14559884 U JP14559884 U JP 14559884U JP H0215086 Y2 JPH0215086 Y2 JP H0215086Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating shaft
- bearing
- annular groove
- fixing member
- outside
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 claims description 19
- 239000002826 coolant Substances 0.000 claims description 17
- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 11
- 238000011084 recovery Methods 0.000 claims description 10
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 6
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 2
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本考案は、回転軸を軸承する軸受端部からの潤
滑油の流出を阻止するとともに外部から軸受端部
へクーラントが侵入するのを阻止する回転軸のシ
ール装置に関するものである。
滑油の流出を阻止するとともに外部から軸受端部
へクーラントが侵入するのを阻止する回転軸のシ
ール装置に関するものである。
〈従来の技術〉
流体軸受を用いた砥石軸等においては、軸受端
部から潤滑油が漏れることを防止するために、第
2図に示すように、回転軸10の一端を軸受端部
から突出させるとともに、この突出部の外径より
も微少量だけ径の大きな貫通穴12を形成した固
定部材11を取付け、この貫通穴12の内周面に
雌ねじを形成して潤滑油の流出を防止していた。
部から潤滑油が漏れることを防止するために、第
2図に示すように、回転軸10の一端を軸受端部
から突出させるとともに、この突出部の外径より
も微少量だけ径の大きな貫通穴12を形成した固
定部材11を取付け、この貫通穴12の内周面に
雌ねじを形成して潤滑油の流出を防止していた。
すなわち、貫通穴12の中央に環状の凹部13
を形成するとともに、この貫通穴13を大気に連
通し、この環状凹部13よりも軸受16に近い側
に右ねじ14を刻設し、環状凹部13よりも外側
には左ねじ15を形成していた。これにより、回
転軸10の突出部10a外周面における流体のつ
れ回りと左右両ねじ14,15の作用によつて図
示するような空気の流れを発生させ、これによつ
て軸受16から流出する潤滑油が外方に流出する
ことを防止するとともに、外部からクーラント等
が侵入することを防止していた。
を形成するとともに、この貫通穴13を大気に連
通し、この環状凹部13よりも軸受16に近い側
に右ねじ14を刻設し、環状凹部13よりも外側
には左ねじ15を形成していた。これにより、回
転軸10の突出部10a外周面における流体のつ
れ回りと左右両ねじ14,15の作用によつて図
示するような空気の流れを発生させ、これによつ
て軸受16から流出する潤滑油が外方に流出する
ことを防止するとともに、外部からクーラント等
が侵入することを防止していた。
〈考案が解決しようとする問題点〉
しかしながら、従来のかかる装置においては、
回転軸10が第2図において矢印で示すように紙
面右方から見て回転軸が反時計方向に回転した場
合のみ有効であり、回転軸10がこれと反対方向
に回転した場合には、空気の流れが反対となり、
潤滑油が軸受16側から環状溝13へ流れ、この
環状溝13にたまつた潤滑油がエアー通路17か
ら噴出する問題があつた。
回転軸10が第2図において矢印で示すように紙
面右方から見て回転軸が反時計方向に回転した場
合のみ有効であり、回転軸10がこれと反対方向
に回転した場合には、空気の流れが反対となり、
潤滑油が軸受16側から環状溝13へ流れ、この
環状溝13にたまつた潤滑油がエアー通路17か
ら噴出する問題があつた。
〈問題点を解決するための手段〉
本考案は、軸受端部より所定量突出した回転軸
の外径よりも微小量だけ径の大きな貫通穴を穿設
した固定部材を前記貫通穴が前記回転軸と同心と
なるように軸受端部に取付け、この固定部材の前
記貫通穴の内周面に2個以上の環状溝を軸方向に
互いに離間して形成して前記貫通穴の内周面に互
いに離間した3個以上の環状作用面を形成し、こ
れら環状作用面に左ねじと右ねじとを交互に刻設
し、前記固定部材に外部側の環状溝の底部より大
気に下向きに連通する第1の連絡通路を形成し、
固定部材に軸受端部側の環状溝の底部に連通する
油回収通路を形成し、固定部材に外部側の環状溝
を除いた環状溝に大気と連通する第2の連絡通路
を形成したことを特徴とするものである。
の外径よりも微小量だけ径の大きな貫通穴を穿設
した固定部材を前記貫通穴が前記回転軸と同心と
なるように軸受端部に取付け、この固定部材の前
記貫通穴の内周面に2個以上の環状溝を軸方向に
互いに離間して形成して前記貫通穴の内周面に互
いに離間した3個以上の環状作用面を形成し、こ
れら環状作用面に左ねじと右ねじとを交互に刻設
し、前記固定部材に外部側の環状溝の底部より大
気に下向きに連通する第1の連絡通路を形成し、
固定部材に軸受端部側の環状溝の底部に連通する
油回収通路を形成し、固定部材に外部側の環状溝
を除いた環状溝に大気と連通する第2の連絡通路
を形成したことを特徴とするものである。
〈作用〉
回転軸が一方に回転したときは、第1の連絡通
路を経て環状溝へ空気を導き、この空気を回転軸
とつれ回りさせながら外部へ導くことによつて、
外部から軸受端部へクーラントが侵入するのを阻
止する。逆に回転軸が他方向に回転したときは、
回転軸とつれ回りしながら外部のクーラントが外
部側の環状溝へ侵入するが、軸受端部側の複数の
環状作用面の何方かによつて軸受端部側への侵入
を阻止でき、第1の連絡通路を経て外部へクーラ
ントが流れる。また、回転軸が一方向に回転した
ときは、第2の連絡通路を経て環状溝へ空気を導
き、この空気を回転軸とつれ回りさせながら軸受
端部側へ導くことによつて、軸受端部から外部へ
潤滑油が漏れるのを防止する。逆に回転軸が他方
向に回転したときは、軸受端部の漏れ潤滑油が回
転軸とつれ回りして軸受端部側の環状溝まで新入
するが、この環状溝に対して外部側の環状作用面
によつて軸受端部へ向けて空気の流れが発生する
ため、漏れ潤滑油は外部へ漏れることなく油回収
通路へ流れる。
路を経て環状溝へ空気を導き、この空気を回転軸
とつれ回りさせながら外部へ導くことによつて、
外部から軸受端部へクーラントが侵入するのを阻
止する。逆に回転軸が他方向に回転したときは、
回転軸とつれ回りしながら外部のクーラントが外
部側の環状溝へ侵入するが、軸受端部側の複数の
環状作用面の何方かによつて軸受端部側への侵入
を阻止でき、第1の連絡通路を経て外部へクーラ
ントが流れる。また、回転軸が一方向に回転した
ときは、第2の連絡通路を経て環状溝へ空気を導
き、この空気を回転軸とつれ回りさせながら軸受
端部側へ導くことによつて、軸受端部から外部へ
潤滑油が漏れるのを防止する。逆に回転軸が他方
向に回転したときは、軸受端部の漏れ潤滑油が回
転軸とつれ回りして軸受端部側の環状溝まで新入
するが、この環状溝に対して外部側の環状作用面
によつて軸受端部へ向けて空気の流れが発生する
ため、漏れ潤滑油は外部へ漏れることなく油回収
通路へ流れる。
〈実施例〉
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図において20は回転軸であり、この回
転軸20は流体軸受21を介して支持台22に軸
承されている。そして、この回転軸20の一端は
軸受21の端部より外方に突出し、この突出部2
0aには、突出部20aの外径よりも僅かに径の
大きな貫通穴26を形成した円筒状の固定部材2
5が回転軸20と同心となるように固着されてい
る。そして、前記貫通穴26の内周面には3個の
環状溝27a,27b,27cが軸方向に一定距
離ずつ離間して刻設されており、これによつて、
貫通穴26の内周面を4つの環状作用面28a,
28b,28c,28dに分割している。そし
て、これら4つの環状作用面28a,28b,2
8c,28dの内、軸受21に最も近い作用面2
8dとこの作用面28dから1つおいて外方に位
置する作用面28bには右ねじが刻設され、残る
作用面28cと28aには左ねじが刻設されてい
る。
る。第1図において20は回転軸であり、この回
転軸20は流体軸受21を介して支持台22に軸
承されている。そして、この回転軸20の一端は
軸受21の端部より外方に突出し、この突出部2
0aには、突出部20aの外径よりも僅かに径の
大きな貫通穴26を形成した円筒状の固定部材2
5が回転軸20と同心となるように固着されてい
る。そして、前記貫通穴26の内周面には3個の
環状溝27a,27b,27cが軸方向に一定距
離ずつ離間して刻設されており、これによつて、
貫通穴26の内周面を4つの環状作用面28a,
28b,28c,28dに分割している。そし
て、これら4つの環状作用面28a,28b,2
8c,28dの内、軸受21に最も近い作用面2
8dとこの作用面28dから1つおいて外方に位
置する作用面28bには右ねじが刻設され、残る
作用面28cと28aには左ねじが刻設されてい
る。
また、固定部材25の先端下方には、環状溝2
7aを大気に連通させるとともに、環状溝27a
に侵入したクーラント等を外部に流出させる第1
の連絡通路29aが環状溝27aの底部から下向
きに突設されているとともに、固定部材25の上
部には前記環状溝27bと27cを大気に連通さ
せる第2の連絡通路29b,29cが穿設されて
いる。さらに、この固定部材25には軸受21に
最も近い環状溝27cの底部に連通する油回収通
路30が穿設され、この油回収通路30は支持台
に形成された油回収穴に連通している。
7aを大気に連通させるとともに、環状溝27a
に侵入したクーラント等を外部に流出させる第1
の連絡通路29aが環状溝27aの底部から下向
きに突設されているとともに、固定部材25の上
部には前記環状溝27bと27cを大気に連通さ
せる第2の連絡通路29b,29cが穿設されて
いる。さらに、この固定部材25には軸受21に
最も近い環状溝27cの底部に連通する油回収通
路30が穿設され、この油回収通路30は支持台
に形成された油回収穴に連通している。
上記のように構成したシール装置においては、
回転軸20がどちらの方向に回転した場合でも、
回転軸20の突出部20aの外周における空気の
つれ回りと4つの作用面28a〜28dに形成さ
れた雌ねじの作用によつて、軸受21から流出す
る潤滑油が外部に漏れることを防止するととも
に、外部からクーラント等が侵入することを効果
的に防止する。
回転軸20がどちらの方向に回転した場合でも、
回転軸20の突出部20aの外周における空気の
つれ回りと4つの作用面28a〜28dに形成さ
れた雌ねじの作用によつて、軸受21から流出す
る潤滑油が外部に漏れることを防止するととも
に、外部からクーラント等が侵入することを効果
的に防止する。
すなわち、回転軸20が第2図に実線で示すよ
うに、紙面右側から見て反時計方向に回転した場
合、作用面28bと28dに形成された右ねじの
作用によつて環状溝27a,27c内の空気が軸
受21側に向けて移動され、これによつて潤滑油
が固定部材25の外方に流出することを防止でき
る。またこれと同時に、作用面28a,28cに
形成された左ねじの作用によつて環状溝27a,
27c内の空気が固定部材25の外方に向けて流
れ、これによつて外部からクーラント等が侵入す
ることを防止できる。
うに、紙面右側から見て反時計方向に回転した場
合、作用面28bと28dに形成された右ねじの
作用によつて環状溝27a,27c内の空気が軸
受21側に向けて移動され、これによつて潤滑油
が固定部材25の外方に流出することを防止でき
る。またこれと同時に、作用面28a,28cに
形成された左ねじの作用によつて環状溝27a,
27c内の空気が固定部材25の外方に向けて流
れ、これによつて外部からクーラント等が侵入す
ることを防止できる。
一方回転軸20が第2図において破線で示すよ
うに時計方向に回転した場合には各作用面におけ
る空気の流れが反対となり、作用面28aと28
cにおいて軸受21方向に向く空気の流れが生
じ、作用面28bと28dにおいて固定部材25
の外方に向く空気の流れが発生する。これによ
り、軸受21から洩れた潤滑油が作用面28dと
突出部20aとの間の隙間を通つて環状溝27c
に流れ込むが、作用面28cによつて発生する空
気の流れにより、潤滑油が外部へ漏れるのを阻止
され、漏れた潤滑油は油回収通路30を経て回収
される。このとき、環状溝27c内に潤滑油が溜
まつて第2の連絡通路29cから潤滑油が噴き出
すことがない。
うに時計方向に回転した場合には各作用面におけ
る空気の流れが反対となり、作用面28aと28
cにおいて軸受21方向に向く空気の流れが生
じ、作用面28bと28dにおいて固定部材25
の外方に向く空気の流れが発生する。これによ
り、軸受21から洩れた潤滑油が作用面28dと
突出部20aとの間の隙間を通つて環状溝27c
に流れ込むが、作用面28cによつて発生する空
気の流れにより、潤滑油が外部へ漏れるのを阻止
され、漏れた潤滑油は油回収通路30を経て回収
される。このとき、環状溝27c内に潤滑油が溜
まつて第2の連絡通路29cから潤滑油が噴き出
すことがない。
また、最も外方の作用面28aにおいては、軸
受21に向く方向の空気の流れが生じて、クーラ
ントが環状溝27aに流れ込むが、作用面28b
によつて発生する空気の流れにより、クーラント
が軸受端部へ侵入するのを阻止し、侵入したクー
ラントは第1の連絡通路を経て外部へ流れる。な
お、上記実施例において、作用面28a及び環状
溝27aを形成しなくても上記実施例と同様の効
果が得られる。
受21に向く方向の空気の流れが生じて、クーラ
ントが環状溝27aに流れ込むが、作用面28b
によつて発生する空気の流れにより、クーラント
が軸受端部へ侵入するのを阻止し、侵入したクー
ラントは第1の連絡通路を経て外部へ流れる。な
お、上記実施例において、作用面28a及び環状
溝27aを形成しなくても上記実施例と同様の効
果が得られる。
〈考案の効果〉
以上述べたように本考案においては、軸受端部
より所定量突出した回転軸の外径よりも微小量だ
け径の大きな貫通穴を穿設した固定部材を前記貫
通穴が前記回転軸と同心となるように軸受端部に
取付け、この固定部材の前記貫通穴の内周面に2
個以上の環状溝を軸方向に互いに離間して形成し
て前記貫通穴の内周面に互いに離間した3個以上
の環状作用面を形成し、これら環状作用面に左ね
じと右ねじとを交互に刻設し、固定部材に軸受端
部側の環状溝の底部に連通する油回収通路を形成
し、固定部材に外部側の環状溝を除いた環状溝に
大気と連通する第2の連絡通路を形成した構成で
あるので、回転軸が一方向に回転したときは、第
2の連絡通路を経て環状溝へ空気を導き、この空
気を回転軸とつれ回りさせながら軸受端部側へ導
くことにより、軸受端部の潤滑油が外部へ漏れる
ことを防止でき、また前記空気を回転軸とつれ回
りさせながら軸受端部と反対側へ導くことによ
り、外部のクーラントが軸受端部へ侵入するのを
防止できる。逆に回転軸が他方向に回転したとき
は、回転軸とつれ回りしながら軸受端部の漏れ潤
滑油が軸受端部側の環状溝まで侵入するが、この
環状溝に対して外部側の環状作用面によつて軸受
端部側に向けて空気の流れが発生しているため、
漏れ潤滑油は油回収通路へ流れ、外部へ漏れるこ
とがない利点が得られる。また、潤滑油が第2の
連絡通路を経て、外部へ噴き出す恐れがない利点
が得られる。
より所定量突出した回転軸の外径よりも微小量だ
け径の大きな貫通穴を穿設した固定部材を前記貫
通穴が前記回転軸と同心となるように軸受端部に
取付け、この固定部材の前記貫通穴の内周面に2
個以上の環状溝を軸方向に互いに離間して形成し
て前記貫通穴の内周面に互いに離間した3個以上
の環状作用面を形成し、これら環状作用面に左ね
じと右ねじとを交互に刻設し、固定部材に軸受端
部側の環状溝の底部に連通する油回収通路を形成
し、固定部材に外部側の環状溝を除いた環状溝に
大気と連通する第2の連絡通路を形成した構成で
あるので、回転軸が一方向に回転したときは、第
2の連絡通路を経て環状溝へ空気を導き、この空
気を回転軸とつれ回りさせながら軸受端部側へ導
くことにより、軸受端部の潤滑油が外部へ漏れる
ことを防止でき、また前記空気を回転軸とつれ回
りさせながら軸受端部と反対側へ導くことによ
り、外部のクーラントが軸受端部へ侵入するのを
防止できる。逆に回転軸が他方向に回転したとき
は、回転軸とつれ回りしながら軸受端部の漏れ潤
滑油が軸受端部側の環状溝まで侵入するが、この
環状溝に対して外部側の環状作用面によつて軸受
端部側に向けて空気の流れが発生しているため、
漏れ潤滑油は油回収通路へ流れ、外部へ漏れるこ
とがない利点が得られる。また、潤滑油が第2の
連絡通路を経て、外部へ噴き出す恐れがない利点
が得られる。
さらに、本考案において、外部側の環状作用面
にねじを刻設し、前記固定部材に外部側の環状溝
の底部より大気に下向きに連通する第1の連絡通
路を形成した構成であるので、回転軸が一方向に
回転したときは、第1の連絡通路を経て環状溝へ
空気を導き、この空気を回転軸とつれ回りさせな
がら外部へ導くことによつて、外部から軸受端部
へクーラントが侵入するのを阻止できる。逆に回
転軸が他方向に回転したときは、回転軸とつれ回
りしながら外部のクーラントが外部側の環状溝へ
侵入するが、軸受端部側の2つの環状作用面の何
方かによつて外部へ向けて空気の流れが発生する
ため、クーラントは第1の連絡通路を経て外部へ
流れ、軸受端部側へ侵入するのを阻止できる利点
が得られる。
にねじを刻設し、前記固定部材に外部側の環状溝
の底部より大気に下向きに連通する第1の連絡通
路を形成した構成であるので、回転軸が一方向に
回転したときは、第1の連絡通路を経て環状溝へ
空気を導き、この空気を回転軸とつれ回りさせな
がら外部へ導くことによつて、外部から軸受端部
へクーラントが侵入するのを阻止できる。逆に回
転軸が他方向に回転したときは、回転軸とつれ回
りしながら外部のクーラントが外部側の環状溝へ
侵入するが、軸受端部側の2つの環状作用面の何
方かによつて外部へ向けて空気の流れが発生する
ため、クーラントは第1の連絡通路を経て外部へ
流れ、軸受端部側へ侵入するのを阻止できる利点
が得られる。
第1図は本考案の実施例を示すシール装置の断
面図、第2図は従来のシール装置を示す断面図で
ある。 20……回転軸、21……軸受、25……固定
部材、26……貫通穴、27a,27b,27c
……環状溝、28a,28b,28c,28d…
…作用面、29a……第1の連絡通路、29b,
29c……第2の連絡通路、30……油回収通
路。
面図、第2図は従来のシール装置を示す断面図で
ある。 20……回転軸、21……軸受、25……固定
部材、26……貫通穴、27a,27b,27c
……環状溝、28a,28b,28c,28d…
…作用面、29a……第1の連絡通路、29b,
29c……第2の連絡通路、30……油回収通
路。
Claims (1)
- 正逆転する回転軸を回転可能に軸承する軸受端
部から外部へ潤滑油が流出するのを阻止するとと
もに、外部から軸受端部へクーラントが流入する
のを阻止する回転軸のシール装置であつて、前記
軸受端部より所定量突出した回転軸の外径よりも
微小量だけ径の大きな貫通穴を穿設した固定部材
を前記貫通穴が前記回転軸と同心となるように軸
受端部に取付け、この固定部材の前記貫通穴の内
周面に2個以上の環状溝を軸方向に互いに離間し
て形成して前記貫通穴の内周面に互いに離間した
3個以上の環状作用面を形成し、これら環状作用
面に左ねじと右ねじとを交互に刻設し、前記固定
部材に外部側の環状溝の底部より大気に下向きに
連通する第1の連絡通路を形成し、固定部材に軸
受端部側の環状溝の底部に連通する油回収通路を
形成し、固定部材に外部側の環状溝を除いた環状
溝に大気と連通する第2の連絡通路を形成したこ
とを特徴とする回転軸のシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984145598U JPH0215086Y2 (ja) | 1984-09-25 | 1984-09-25 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984145598U JPH0215086Y2 (ja) | 1984-09-25 | 1984-09-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6159966U JPS6159966U (ja) | 1986-04-22 |
JPH0215086Y2 true JPH0215086Y2 (ja) | 1990-04-24 |
Family
ID=30703853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984145598U Expired JPH0215086Y2 (ja) | 1984-09-25 | 1984-09-25 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0215086Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4983026B2 (ja) * | 2006-01-27 | 2012-07-25 | 株式会社島津製作所 | 回転機器 |
JP6446852B2 (ja) * | 2014-06-20 | 2019-01-09 | 株式会社ジェイテクト | 転がり軸受装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5067256U (ja) * | 1973-10-24 | 1975-06-16 |
-
1984
- 1984-09-25 JP JP1984145598U patent/JPH0215086Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6159966U (ja) | 1986-04-22 |
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