JP4983026B2 - 回転機器 - Google Patents

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本発明は、シャフト挿通孔を備えた隔壁を有するケーシング内に、オイル潤滑式の軸受に回転可能に支持させてなるとともに翼車取付部を延出させたシャフトと、前記翼車取付部に取り付けた翼車とを収納させてなる回転機器に関する。
この種の回転機器として代表的なターボブロワには、隔壁により翼車室及びモータ室に区画された内部空間を有し前記隔壁にシャフトを挿通可能なシャフト挿通孔を設けているケーシングと、前記モータ室内に設けた流体潤滑式の軸受に回転可能に支持させてなる基部及び前記翼車室内に配した翼車取付部を有し前記シャフト挿通孔を通過するシャフトと、前記翼車取付部に取り付けた翼車と、前記モータ室内に設けられ前記シャフト及び前記翼車を駆動するモータとを具備するものが知られている。このような回転機器においては、前記軸受に供給する潤滑材が翼車室側に漏出し、該翼車室を通過するガスが汚染される不具合の発生を防ぐべく、シャフトとケーシングとの間に微小隙間を形成し、この微小隙間による絞り効果で流体のシールを行うようにすることが従来考えられてきている。(例えば特許文献1を参照。)なお、前記特許文献1では、翼車室は循環ガス圧縮室、モータ室は軸受保持室、翼車はターボ翼としてそれぞれ述べられている。
特開平11−311197号公報
ところで、前記特許文献1記載の構成では、シャフトとケーシングとの間に微小隙間を形成する際、従来は微小隙間の幅を小さくして翼車室側への極力少なくすべく、精密な加工によりシール部を設けるようにしている。しかし、シール部の形成の際に加工精度が要求されるので、シール部の製造コストがかさむ不具合が生じている。さらに、潤滑材がこの微小隙間に侵入すると、侵入した潤滑材がこの微小隙間に留まり、シャフトとシール部との間に発生する摩擦熱や微小粒子との混合等により潤滑材が劣化する不具合も発生する。
本実施形態は、このような課題を解決すべく、シャフトとケーシングとの間の隙間にオ潤滑材が留まらない構成を実現するものである。
すなわち本発明に係る回転機器は、隔壁により翼車室及びモータ室に区画された内部空間を有し前記隔壁にシャフトを挿通可能なシャフト挿通孔を設けているケーシングと、このケーシングのモータ室内に設けた流体潤滑式の軸受に回転可能に支持させてなる基部及び前記翼車室内に配した翼車取付部を有し前記シャフト挿通孔に挿通させてなるシャフトと、このシャフトの翼車取付部に取り付けた翼車と、この翼車を回転駆動すべく前記モータ室内に設けられ前記シャフトを回転駆動するモータとを具備し、前記シャフトと前記シャフト挿通孔との間の隙間に、螺旋溝を利用して流体を前記モータ室側に付勢するための流体付勢領域を設けている回転機器であって、前記シャフトと前記シャフト挿通孔との間の隙間の前記流体付勢領域より前記翼車室側に、前記流体付勢領域に設けたものと逆方向の螺旋溝を利用して流体を前記翼車室側に付勢することにより流体の前記翼車室から前記モータ室への流れを抑制するための流体漏出抑制領域を設けているとともに、前記シャフトの前記流体付勢領域と前記流体漏出抑制領域との間に対応する部位に、前記隙間の幅を前記流体付勢領域及び前記流体漏出抑制領域における幅よりも大きくすべく該シャフトの径を小さくした小径部を設けていることを特徴とする。
このように構成すれば、前記シャフトと前記シャフト挿通孔との間の隙間に潤滑材が侵入し、この隙間に設けた流体付勢領域に潤滑材が達した際に、潤滑材がモータ室側に付勢されるので、潤滑材が翼車室に侵入しにくくなり、精密な加工によりシール部を設けることなく、前記シャフト又は前記シャフト挿通孔の少なくとも一方に螺旋溝を設ける簡単な加工により翼車室を通過するガス等の流体が潤滑材により汚染されることを防ぐことができる。さらに、前記シャフトと前記シャフト挿通孔との間の隙間に潤滑材が侵入しても、シャフトの回転に伴い潤滑材もまたモータ室側に向けて移動するので、前記隙間に潤滑材が留まり潤滑材が劣化する不具合を防ぐこともできる。そして、シャフトの回転そのものを利用して流体をモータ室側に付勢しているので、モータ室内を翼車室内よりも低圧に保つための排気手段を設けている場合に、排気手段の起動直後であってモータ室内と翼車室内との圧力差が小さい場合や、排気手段の脈動により一時的に前記圧力差が逆転する場合であっても潤滑材を含む流体を確実にモータ室側に付勢できる。さらに、シャフトの回転数が高い場合等、流体付勢領域により潤滑材を含む流体に強い付勢力を与えることができる場合には、このような排気手段を省略するようにもできる。
さらに、前記シャフトと前記シャフト挿通孔との間の隙間の前記流体付勢領域より前記翼車室側に、螺旋溝を利用して流体の前記翼車室から前記モータ室への流れを抑制するための流体漏出抑制領域を設けているので、精密な加工によりシール部を設けることなく、前記シャフト又は前記シャフト挿通孔の少なくとも一方に螺旋溝を設ける簡単な加工により、翼車室からモータ室へのガス等の流体の漏出を少なくし、流体の空費を抑える効果を実現できる。
本発明に係る回転機器は、前記シャフトと前記シャフト挿通孔との間の隙間に流体をモータ保持室側に付勢するための流体付勢領域を螺旋溝を利用して設けているので、前記隙間に侵入した動作液をモータ室側に戻すことができ、精密な加工によりシール部を設けることなく、前記シャフト又は前記シャフト挿通孔の少なくとも一方に螺旋溝を設ける簡単な加工により翼車室を通過するガス等の流体がオイルにより汚染されることを防ぐことができる。さらに、螺旋溝を利用してこのような流体付勢領域を設けているので、前記シャフトと前記シャフト挿通孔との間の隙間にオイルが侵入しても、シャフトの回転に伴いオイルもまた移動するので、前記隙間にオイルが留まりオイルが劣化する不具合をも防ぐことができる。そして、シャフトの回転そのものを利用して流体をモータ室側に付勢しているので、モータ室内を翼車室内よりも低圧に保つための排気手段の運転状態に関わらず流体を確実にモータ室側に付勢できるとともに、このような排気手段を省略するようにもできる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る回転機器であるターボブロワ100は、図示しないCO2ガスレーザ等のレーザ発振部にガスを供給するためのものであり、ガス循環経路上にレーザ発振部と直列して設けられている。
具体的にこのターボブロワ100は、概略断面図を図1に示すように、隔壁53により翼車室たるターボ翼室51及びモータ室52に区画された内部空間を有するケーシング5と、このケーシング5の内部空間に収納させたシャフト2と、このシャフト2に取り付けた翼車たるターボ翼1と、このターボ翼1を回転駆動すべく前記モータ室52内に設けられ前記シャフト2を回転駆動するモータ4とを具備する遠心式のものである。なお、本実施例のものはシャフト2を起立させて使用する。
前記ケーシング5のターボ翼室51内には前記ターボ翼1、モータ室52内には前記電動モータ4を収納するようにしている。前記隔壁53には前記シャフト2を挿通可能なシャフト挿通孔5xを設けていて、このシャフト挿通孔5xを介して前記ターボ翼室51及び前記モータ室52を連通させている。さらに詳述すると、前記ターボ翼室51は、各ターボ翼1の頂部方向に開口するガス導入ポート54と、ターボ翼1の側方に開口するガス導出ポート55とを備えている。一方、前記モータ室52は、その中央近傍に設けられ後述する電動モータ4を配設するためのモータ配設部56と、このモータ配設部55の上下方にそれぞれ設けられ転がり軸受3を配設するための上下の軸受配設部57a、57bと、下端部に設けられ軸受潤滑用の潤滑液である潤滑オイルOILを滞留させておくオイルだめ部58と備えている。そして本実施形態では、ガスが前記シャフト挿通孔5xと前記シャフト2との間の隙間を前記モータ室52内に向かう方向に流れるようにすべく、前記モータ保持室52内のガスを排気手段である真空ポンプ9により排気して前記モータ室52内を前記ターボ翼室51内よりも低圧に保つようにしている。
上下の転がり軸受3、3は、前記モータ室52内の上下の軸受配設部57a、57bにそれぞれ支持させたもので、後述する電動モータ4の上下にそれぞれ配置されている。本実施例では、これら転がり軸受3、3としてアンギュラタイプのものを採用し、ジャーナル方向、スラスト方向に作用する両荷重を支持しうるようにしている。そして、これら転がり軸受3、3は、シャフト2内に設けた後述するオイル供給路21aを介して潤滑材、具体的には潤滑オイルOILの供給を受ける流体潤滑式の軸受である。
前記シャフト2は、前記モータ室52内に配した前記転がり軸受3に回転可能に支持させてなるとともに内部にオイル供給路21aを有する基部21と、この基部21から延出させているとともに前記シャフト挿通孔5xを通過させてなる中間部22と、この中間部22から延出させて前記ターボ翼室51内に配した翼車取付部たるターボ翼取付部23とを具備する。前記基部21内部に形成したオイル供給路21aはこのシャフト2の下端面に開口し、その開口がオイルだめ部58内の潤滑オイルOILに浸かっている状態にしてある。また、各転がり軸受3の上側におけるシャフト2の外周面にもそれぞれ開口するように構成されている。オイル供給路21aの下端部21bは、遠心ポンプ部として機能するように構成されている。具体的には下方に向かって断面積が減少するテーパ状のものとなっている。すなわち、シャフト2の回転による遠心力でオイルだめ58から潤滑オイルOILをテーパ面に沿って上昇させ、吸い上げたオイルをシャフト2の外周面にそれぞれ設けた開口から噴射して各転がり軸受3に供給できるように構成されている。なお、この潤滑オイルOILは、シャフト2の回転によって、モータ室52内では噴霧状態としても存在している。
ターボ翼1は、切頭円錐状の基体11の斜面部に螺旋状に複数の翼体12を立設した一般に知られているもので、前記シャフト2のターボ翼取付部23に取り付けている。
電動モータ4は、ロータ41をシャフト2に外嵌させて固着するとともに、ロータ41の周囲にケーシング5に支持させてステータ42を配設した例えばDCブラシレス式のものであって、シャフト2と一体的に設け、直接的にシャフト2を回転駆動させるものである。本実施例ではシャフト2及び電動モータ4の駆動源として図示しないインバータを用いている。
しかして本実施形態では、前記図1、およびこの図1におけるシャフト挿通孔5x付近の拡大図である図2に示すように、前記シャフト2と前記シャフト挿通孔5xとの間の隙間Sに、第1の螺旋溝2xを利用して流体をモータ室52側に付勢するための流体付勢領域A1を設けている。具体的には、前記シャフト2の中間部22のうちモータ室52寄りの部位に、このシャフト2の前記図2における矢印x方向への回転に応じて見かけ位置がモータ室52側に移動するような第1の螺旋溝2xを設けている。ここで、前記図2に示す状態から位相を90度移動させた状態の図を図3に示す。以下、シャフト2の前記矢印x方向への回転に応じて螺旋溝間に位置するネジ山の見かけ位置がモータ室52側に移動するような螺旋溝を順方向ネジ溝と称する。また、逆向きの螺旋溝は逆方向ネジ溝と称する。
前記シャフト2を前記図2における矢印x方向に回転させると、この第1の螺旋溝2x内の流体、具体的にはガスと潤滑オイルOILの微細粒子等との混合物はこの第1の螺旋溝2x内で矢印x方向と逆方向に移動するよう付勢される。すなわち、この第1の螺旋溝2xは上述したように順方向ネジ溝であるので、前記流体はモータ室52側に付勢され、潤滑オイルOILの微細粒子等がモータ室52に排出される。また、第1の螺旋溝2xを形成するネジ山2x1と前記シャフト挿通孔5xとの間に位置する微小隙間SSは、シャフト2の回転につれて移動する。そして、この微小隙間SSに侵入している潤滑オイルOILも、前記ネジ山2x1に付勢されてシャフト2の回転速度より低い速度で前記矢印x方向に移動し、第1の螺旋溝2x内に達した後、上述したようにこの第1の螺旋溝2x内をモータ室52側に向けて移動するよう付勢される。
一方、前記シャフト2と前記シャフト挿通孔5xとの間の隙間Sには、前記流体付勢領域A1よりターボ翼室51側に、第2の螺旋溝2yを利用して流体のターボ翼室51からモータ室52への流れを抑制するための流体漏出抑制領域A2も設けている。具体的には、前記シャフト2の中間部22であって前記第1の螺旋溝2xよりターボ翼室51側の部位に、逆方向ネジ溝である第2の螺旋溝2yを設けている。
前記シャフト2を前記図2における矢印x方向に回転させると、この第2の螺旋溝2y内の流体、具体的には主にターボ翼室51からこの第2の螺旋溝2y内に進入したガスは、この第2の螺旋溝2y内で矢印x方向と逆方向に移動するよう付勢される。すなわち、この第2の螺旋溝2yは上述したように逆方向ネジ溝であるので、前記流体はターボ翼室51側、すなわちこのガスの流れる方向と逆側に付勢される。また、第2の螺旋溝2yを形成するネジ山2y1と前記シャフト挿通孔5xとの間に位置する微小隙間SSSも、シャフト2の回転につれて移動する。そして、この微小隙間SSSに侵入している潤滑オイルOILも、前記ネジ山2x1に付勢されてシャフト2の回転速度より低い速度で前記矢印x方向に移動し、第2の螺旋溝2y内に達する。
そして本実施形態では、上述したターボ翼室51からモータ室52への流体の流れを確保すべく、シャフト2の流体付勢領域A1と流体漏出抑制領域A2との間に対応する部位に、該流体付勢領域A1及び流体漏出抑制領域A2の少なくともネジ山2x1、2y1に対応する部位よりも径を小さくした小径部221を設け、シャフト2の小径部221と前記シャフト挿通孔5xとの間の部位における前記隙間Sの幅を、これら流体付勢領域A1と流体漏出抑制領域A2における前記隙間Sの幅よりも大きくしている。
また、モータ室52側の圧力脈動に起因してモータ室52とターボ翼室51との間の圧力差が逆転した場合においても上述したターボ翼室51からモータ室52への流体の流れを確保できるようにすべく、前記流体付勢領域A1による付勢能力を前記流体漏出抑制領域A2の抑制能力よりも大きくしている。
以上に述べたように、本実施形態に係るターボ型回転機器であるターボブロワ100の構成によれば、前記シャフト2と前記シャフト挿通孔5xとの間の隙間Sに順方向ネジ溝である第1の螺旋溝2xを利用して流体をモータ室52側に付勢するための流体付勢領域A1を設けているので、この流体付勢領域A1に達した潤滑オイルOIL等の不純物の微細粒子はシャフト2の回転に伴い周囲のガスなど他の流体とともに第1の螺旋溝2x内をモータ室52側に移動するよう付勢され、モータ室52に排出される。したがって、真空ポンプ9の起動直後のモータ室52とターボ翼室51との間の圧力差が小さい時間帯であっても、潤滑オイルOIL等の不純物をモータ室52に排出でき、該不純物がターボ翼室51側に侵入してこのターボ翼室51を通過するガスが汚染されることを防げる。
また、第1の螺旋溝2xを形成するネジ山2x1と前記シャフト挿通孔5xとの間に位置する微小隙間SSがシャフト2の回転に伴い移動するので、上述した作用により潤滑オイルOILが表面張力によりこの微小隙間SSに滞留することを防ぐことができ、従って前記シャフト2と前記シャフト挿通孔5xとの間に発生する摩擦熱や微小粒子との混合による潤滑オイルOILの劣化を防ぐこともできる。
さらに本実施形態では、前記流体付勢領域A1よりターボ翼室51寄りに逆方向ネジ溝である第2の螺旋溝2yを利用して流体をターボ翼室51側に付勢するための流体漏出抑制領域A2を設けているので、この流体漏出抑制領域A2ではガスが第2の螺旋溝2y内をターボ翼室51側に移動する方向に付勢され、ターボ翼室51からモータ室52へのガスの流出を抑えることができる。さらに、第2の螺旋溝2yを形成するネジ山2y1と前記シャフト挿通孔5xとの間に位置する微小隙間SSSがシャフト2の回転に伴い移動するので、上述した作用により潤滑オイルOILが表面張力によりこの微小隙間SSSに滞留することを防ぐこともできる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限られない。
例えば、上述したような前記第1の螺旋溝2xを利用した流体付勢領域A1に代えて、上述した実施形態における図2に対応する図を図4に示すように、前記シャフト挿通孔5x側に刻設した逆方向ネジ溝5yを利用して流体付勢領域AA1を設けてもよい。このような流体付勢領域AA1を設けた場合、シャフト2を図4の矢印x方向に回転させると、前記逆方向ネジ溝5y内の流体もこれにつれて矢印x方向に進むよう付勢され、前記逆方向ネジ溝5y内の流体はこの逆方向ネジ溝5y内をモータ室52側に向けて移動する。
また、上述したような前記第2の螺旋溝2yを利用した流体漏出抑制領域A2に代えて、図4に示すように、前記シャフト挿通孔5x側に刻設した順方向ネジ溝5zを利用して流体漏出抑制領域AA2を形成してもよい。このような流体漏出抑制領域AA2を設けた場合、シャフト2を図4の矢印x方向に回転させると、前記順方向ネジ溝5z内の流体もこれにつれて矢印x方向に進むよう付勢される。すなわち、前記順方向ネジ溝5z内の流体はターボ翼室51側に向けて付勢される。
もちろん、前記第1、第2の螺旋溝2x、2yと、前記シャフト挿通孔5x側に刻設した逆方向ネジ溝、及び前記シャフト挿通孔5x側に刻設した順方向ネジ溝の少なくとも一方を同時に設けてもよく、また、上述した実施形態に係る流体付勢領域A1と前記流体漏出抑制領域AA2との組合せ、または前記流体付勢領域AA1と上述した実施形態に係る流体漏出抑制領域A2との組合せを採用してもよい。
加えて、シャフト2の回転速度が十分速く、流体付勢領域のみによりガスをモータ収納室側に付勢できる場合は、排気手段を設ける必要はない。そして、このような構成を採用した場合において、ターボ翼室からモータ室へのガスの流出量が少ない場合には、流体漏出抑制領域を省略してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係るターボブロワを示す概略断面図。 図1におけるシャフト挿通孔付近の拡大図。 同実施形態に係るターボブロワの動作を示す図。 本発明の他の実施態様に係るターボブロワにおける図2に対応する図。
符号の説明
1…ターボ翼
2…シャフト
2x…第1の螺旋溝
2y…第2の螺旋溝
3…軸受
4…モータ
5…ケーシング
51…ターボ翼室
52…モータ室
53…隔壁
5x…シャフト挿通孔
A1…流体付勢領域
A2…流体漏出抑制領域

Claims (1)

  1. 隔壁により翼車室及びモータ室に区画された内部空間を有し前記隔壁にシャフトを挿通可能なシャフト挿通孔を設けているケーシングと、このケーシングのモータ室内に設けた流体潤滑式の軸受に回転可能に支持させてなる基部及び前記翼車室内に配した翼車取付部を有し前記シャフト挿通孔に挿通させてなるシャフトと、このシャフトの翼車取付部に取り付けた翼車と、この翼車を回転駆動すべく前記モータ室内に設けられ前記シャフトを回転駆動するモータとを具備し、前記シャフトと前記シャフト挿通孔との間の隙間に、螺旋溝を利用して流体を前記モータ室側に付勢するための流体付勢領域を設けている回転機器であって、
    前記シャフトと前記シャフト挿通孔との間の隙間の前記流体付勢領域より前記翼車室側に、前記流体付勢領域に設けたものと逆方向の螺旋溝を利用して流体を前記翼車室側に付勢することにより流体の前記翼車室から前記モータ室への流れを抑制するための流体漏出抑制領域を設けているとともに、
    前記シャフトの前記流体付勢領域と前記流体漏出抑制領域との間に対応する部位に、前記隙間の幅を前記流体付勢領域及び前記流体漏出抑制領域における幅よりも大きくすべく該シャフトの径を小さくした小径部を設けていることを特徴とする回転機器。
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