JPH02150767A - 電着塗料の不揮発分濃度測定法および電着塗装の浴管理法 - Google Patents

電着塗料の不揮発分濃度測定法および電着塗装の浴管理法

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JPH02150767A
JPH02150767A JP63305471A JP30547188A JPH02150767A JP H02150767 A JPH02150767 A JP H02150767A JP 63305471 A JP63305471 A JP 63305471A JP 30547188 A JP30547188 A JP 30547188A JP H02150767 A JPH02150767 A JP H02150767A
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Japan
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paint
resin
electrodeposition paint
electrodeposition
replenishment
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JP63305471A
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English (en)
Inventor
Ikuo Tochisawa
栃沢 郁夫
Hitoshi Kawai
川井 均
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電着塗料の不揮発分濃度測定法および電着
塗装の浴管理法に関する。
〔従来の技術〕
自動車や建材等の塗装は、一般に、電着塗装によ゛りな
されている。電着塗装は、高速大量生産に適した塗装法
であるからである。電着塗装ラインは、被塗装物が浸漬
される電着槽のほかに、塗料循環手段その他の付属設備
を備え、前記電着槽には電着塗料が満たされていている
。この電着塗料は、溶剤中に顔料と水溶性または水分散
性の樹脂とを含むものであり、被塗装物が電着槽に浸漬
され通電されると、顔料と樹脂とが電気泳動して被塗装
物に付着(電着)し、塗装がなされる。
このとき、塗装の進行につれて槽内の樹脂分量と顔料分
量の低下が起きるので、その分だけ新しい電着塗料を補
給するようにしている。このときには、電着槽中の顔料
分量と樹脂分量を知る必要があるが、従来は、これらの
量を筒車に測定する方法がなかったので、被塗装物の概
略の塗装面積に比例させて塗料の補給を行うか一定時間
毎に−定量の塗料を補給することによって顔料や樹脂の
消費分を補うようにする浴管理法に依っていた。
この浴管理法によれば、電着槽内の不揮発分濃度にバラ
ツキが生じ易い。また、塗装時における顔料骨と樹脂分
の塗着量は必ずしも槽内の顔料骨濃度と樹脂分濃度に比
例しないので、塗装の進行とともに顔料骨と樹脂分の濃
度比率が変化して行くと言う現象が生じる。さらに、槽
内の攪拌不良や槽外からの不純物の持ち込みによって大
量の沈澱物が発生し、これによっても顔料骨と樹脂分の
濃度比率の変化が起きると言う現象も生じる。このよう
にして、塗装に際しては、槽内の顔料骨と樹脂分の濃度
比率が当初の建浴条件と大きく変化する場合がしばしば
ある。
〔発明が解決しようとする課題〕
塗料においては、顔料や樹脂は不揮発分として存在する
。そこで、従来は、上記のような浴管理を行う中で、時
々、生産ラインから離れて、手作業により不揮発分量の
測定を行うようにしていたのである。
この測定には、蒸発乾固法の他に、一定量の塗料を燃焼
してその前後の重量を精密に秤量する天分法を併用する
必要があった。すなわち、たとえば、秤量皿内に一定量
の電着塗料を採取して1 )1r〜3Hr加熱乾燥し加
熱前後の重量を秤量してその重量差に基づき不揮発分量
を得るとともに、これとは別に、ルツボに一定量の電着
塗料を採取して600〜700℃で30分〜1時間加熱
して、加熱前後の重量を秤量し灰分量を測定するように
していたのである。しかし、これらの測定方法は、時間
と人手を要するばかりでなく、必ずしも容易でもないの
で、実際の測定は、採取したサンプルを塗料メーカーに
持込んで行われることが多い、そのため、この測定は、
週に1度から月に1度しか行い得ないのが実態であった
電着槽内の不揮発分測定は、上述のごとく、多くの時間
が掛かり、測定時点と結果を得る時点との間に大きな時
間的ずれが生じるため、高速大量生産ラインを管理する
のに使用するには不適当であった。また、自動測定では
ないので、ラインの自動管理には適用できないものでも
あった。
このような事情に基づき、この発明は、人手を要せず、
即時性があって、しかも、必要に応じ顔料骨と樹脂分と
の成分比も正確に測定出来て、ラインの自動管理に適す
る電着塗料の不揮発分濃度測定法と、この測定法を応用
した電着塗装の浴管理法を提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記課題を解決するため、この発明は、以下の構成を有
する。
請求項1記載の発明は、溶剤中に不揮発分として顔料や
樹脂を含む電着塗料に対して超音波を放射してその減衰
率を求め、その結果に基づき電着塗料中の不揮発分量を
求める電着塗料の不揮発分濃度測定法を特徴とする 請求項2記載の発明は、溶剤中に不揮発分として顔料や
樹脂を含む電着塗料に対して周波数の異なる2種以上の
超音波を放射してそれぞれにおける減衰率を求め、その
結果に基づき電着塗料中の顔料の量と樹脂の量を求める
電着塗料の不揮発分濃度測定法を特徴とする 請求項3記載の発明は、上記請求項1または2の測定法
を応用して、すなわち、電着塗装浴中に超音波を放射し
てその減衰率を求め、別に予め求めておいた不揮発分と
減衰率との関係に基づき前記電着塗装浴中の不揮発分量
を測定して浴管理を行う電着塗装の浴管理法を要旨とす
る。
〔作   用〕
電着塗装ラインにおける塗料補給方法には、所定濃度の
顔料と樹脂を含む1種類の補給塗料を用いて行う方法も
あるが、多くは、つぎの2液補給法によっている。すな
わち、溶剤中に大量の顔料と顔料を分散させるための少
量の樹脂とを含む補給塗料F−1の補給ラインと、溶剤
中に前記樹脂のみを含む補給塗料F−2の補給ラインと
を設けておいて、塗装中、時々、電着槽内の樹脂分量と
顔料分量とを測定し、それぞれの含量が所定の範囲内に
維持されるよう、前記二つの補給ラインから補給塗料F
−1,F−2を補給するようにしているのである。これ
は、2液補給法がl液補給法に比して槽内の顔料と樹脂
の相互比率の変更・設定が容易である等の理由による。
そこで、この発明の作用を、この2液補給法の場合を例
に挙げて、説明する。
補給に際しては、通常の場合、補給塗料F−1と補給塗
料F−2を一定の比率で補給するようにする。被塗装物
の形状が複雑で多種にわたる場合は、一定時間毎に一定
量の補給塗料F−1,F2を補給するようにする。補給
量は、通常、数週間ないし1ケ月の間、ラインの不揮発
分濃度変化を実測して、その平均値を用いて決定される
。このようにすれば、補給塗料F−1と補給塗料F−2
の槽内構成比が常に略一定に保たれるため、槽内では、
不揮発分総量は変化するものの、顔料骨と樹脂分の相互
比率がほぼ一定に保たれている。
他方、通常の電着ラインは、高速大量処理であるため、
槽内塗料の消費率が比較的高く、そのため槽内塗料の新
鮮度が高い。槽内に酸やアルカリや塩類等の不純物の持
込みが極力少なくなるように管理されている。槽内の塗
料循環はデッドゾーンが生じないよう工夫されてもいる
電着塗装ラインにおける塗料の補給方法や槽内の様子が
上のような事情にあることから、発明者らの見出したと
ころによると、電着塗料は、溶剤中に顔料が分散し、ま
た樹脂が熔解または分散した状態の液であるが、このよ
うな電着塗料に対して超音波を放射したときでも、超音
波エネルギーの減衰が起き、しかも、このときの不揮発
分すなわち顔料骨と樹脂分の量(重量)と超音波エネル
ギーの減衰度(対数)との間には、直線性の関係が成り
立つ。
そこで、既知量の顔料骨と樹脂分を含む電着塗料に対し
である特定周波数の超音波を放射して前記直線性の関係
を予め求めておく、そうすれば、この関係に基づき、前
記周波数の超音波を放射してその減衰度を実測すれば、
電着塗料中の顔料骨と樹脂分の量を求めることができる
のである。そして、この超音波の放射および超音波エネ
ルギーの減衰度の測定は、いずれも、電気的に処理でき
、自動化が可能である。また、前記直線性の関係式に基
づく測定結果の数値処理は、コンピュータにより行うこ
とができ、やはり、自動化が可能である。いずれの処理
も超高速で行うことができることは言うまでもない。
他方、実際の電着塗装ラインにおいては、槽内の顔料分
量と樹脂分量の相互比率を一定に保つことが困難なライ
ンもある。この場合には、補給塗料F−1と補給塗料F
−2の補給は、一定比率で行うのでなく、顔料と樹脂の
個々の消費量に従い変化させて行う必要がある。
このようなラインの課題は、次のようにして解決される
すなわち、まず、補給塗料F−1や補給塗料F−2に対
してそれぞれ、周波数の異なる2種以上の超音波を放射
して前記の直線関係を予め求めてお(ようにするのであ
る、この場合、補給液F−1、F−2は顔料や樹脂の濃
度が高いものなので、上記測定に当たっては、槽内濃度
に合わせるため、それぞれを水で希釈して測定するよう
にするのが良い。しかし、これは必須ではない。このと
き、補給塗料F−2(その希釈液を含む。以下同じ)に
特定周波数の超音波を放射したときには、補給塗料F−
2中の樹脂分濃度の増大にしたがって超音波のエネルギ
ー減衰度が直線的に変化する。超音波の周波数を変化(
増大)させると減衰度も増大する。他方、補給塗料F−
1(その希釈液を含む、以下同じ)に特定周波数の超音
波を放射したときにも、補給塗料F−1中の顔料骨濃度
の増大にしたがって超音波エネルギーの減衰度は直線的
に変化する。このときも、超音波の周波数を変化(増大
)させると減衰度も増大する。しかし、その増大の度合
は、補給塗料F−2における減衰率の増大に比し、はる
かに大きい、他方、補給塗料F−2に関する前記直線性
の関係と補給塗料F−1に関する前記直線性の関係との
間には、加成性も成り立つ。そこで、溶剤中に既知量の
顔料骨と樹脂分を含む補給塗料F−1と溶剤中に既知量
の樹脂分のみを含む補給塗料F−2とに対して異なる周
波数を持つ2種の超音波をそれぞれ放射して、補給塗料
F−1における不揮発分濃度:減衰度の関係式と補給塗
料F−2における不揮発分濃度:減衰度の関係式を実測
により求めておけば、補給塗料F−1,F−2と水との
3者混合物に対して超音波を放射したときに得られる超
音波エネルギーの減衰度yと、補給塗料F−1中の顔料
分と樹脂分の合計量の前記3者混合物全体量に対する重
量比x1と、補給塗料F−2中の樹脂分量の前記3者混
合物全体量に対する重量比x8との相関関係式は、計算
によって予め求めることが出来る。この相関関係式は、
ひとつの既知数yに対して二つの未知数X l +  
X *を有するものであるから、実際の電着塗装ライン
における電着槽内の電着塗料(これは前記3者混合物か
らなる)に対し前記異なる周波数を持つ2種の超音波を
放射して、超音波エネルギーの減衰度y(複数)を実測
し、前記相関関係式に代入する。そうすると、前記重量
比XI+X!は、計算によってそれぞれ求めることがで
きるのである。この場合、周波数の異なる超音波を3種
またはそれ以上用いても同様の結果が得られることは、
言うまでもない。
この発明の電着塗装の浴管理法は、上記不揮発分測定法
を応用して行う。
〔実 施 例〕
以下に、この発明の実施例を詳しく説明する。
第1図は、この実施例に用いた減衰度測定装置をあられ
す。測定槽1中には、電着塗料Aが満たされている。攪
拌器Mを用いて、測定槽l中の電着塗料Aを絶えず攪拌
している。測定槽の側壁には、超音波発信子と受信子3
−1aと3−1b。
3−2aと3−2b、3−3aと3−3bからなるIM
IIz用、ZMllz用、3MHz用の3つの超音波発
信装置が組み込まれている。
実施例に用いた電着塗料は、日本ペイント@製のカチオ
ン塗料(商品名PTU−50)であって、その補給塗料
F−1は、溶剤中に大量の顔料と少量の樹脂を含むもの
であり、溶剤は水と有機溶剤からなり、有機溶剤として
は主としてセロソルブ系溶剤が用いられ、顔料としては
カーボンブランクや酸化チタン等の着色顔料と硅酸アル
ミ等の体質顔料が用いられ、樹脂としてはエポキシ系カ
チオン塗料が用いられている。他方、補給塗料F−2は
、溶剤中に大量の樹脂を含むものであり、溶剤および樹
脂の種類は補給塗料F−1と同じである。
測定槽1内に補給塗料F−1を水に希釈して満たし、そ
の不揮発分量(顔料分および樹脂分の合計量)x+を変
えて、周波数2MHzの超音波を放射し、それぞれの場
合における超音波エネルギーの減衰度y、を開ぺて、グ
ラフを描いてみたところ、第2図にみるようであって、
直線性の関係が見られた。超音波の周波数をIMHzと
3MHzに切り換えても同様の結果が得られる。
このことから、この補給塗料F−1においては、超音波
エネルギーの減衰度y、が実測によって得られると、こ
の実測結果に基づき、上記グラフで示される直線関係に
基づいて、この水に希釈された補給塗料F−1中の不揮
発分量(顔料分および樹脂分の合計量)Xlを求めるこ
との出来ることが分かる。
以上が請求項1記載の発明の具体実施例の一例である。
同様にして、前記溶剤中に前記樹脂のみを含む補給塗料
F−2についても、例えば、第3図の直線グラフが得ら
れ、やはり、超音波エネルギーの減衰度y、が実測によ
って得られると、この実測結果に基づき、上記グラフで
示される直線関係に基づいて、この補給塗料F−2中の
不揮発分量(樹脂分量)x、を求める・ことの出来るこ
とも分かる。
つぎに、補給塗料F−1と補給塗料F−2の混合比量を
一定にして合計量を変化させて水に希釈し建浴した3者
混合物(電着塗料)に対しても、周波数を切り換えて、
それぞれの配合時における不揮発分量Xと超音波エネル
ギーの減衰度yの関係をグラフ化した。ここに、不揮発
分量xとは、補給塗料F−1中の顔料分および樹脂分の
合計量の前記3者混合物全体量に対する重量比X、と、
補給塗料F−2中の樹脂分量の前記3者混合物全体量に
対する重量比X!とを合算した値(x、十xt)である
。その結果は、例えば、第4図に示すごとくであって、
いずれの周波数下でも、不揮発分量(顔料分および樹脂
分量の合計量)Xと超音波エネルギーの減衰度yとの間
には直線性の関係がみられた。このことがらxl:x、
の比が一定であれば、超音波減衰度をある一定の周波数
に対して測定すればXl +x2の値を求めることが出
来る。
つぎに、上記減衰度yは、補給塗料F−1中の顔料分お
よび樹脂分の合計量の電着塗料全体量に対する重量比が
xlであったときの超音波エネルギー減衰度y、と、補
給塗料F−2中の樹脂分の電着塗料全体量に対する重量
比がx2であったときの超音波エネルギー減衰度y、を
加算した値になることも分かっている。すなわち、上記
補給塗料F−1に関する直線性の関係と、補給塗料F2
に関する直線性の関係との間に下式(1)で示す加成性
(加算性)のあることも分かっている。
y=y+ +y、         ・・藝・・・ (
11補給塗料F−1中の顔料分および樹脂分の合計量の
電着塗料全体量に対する重量比がxlであったときの超
音波エネルギー減衰度y1と、補給塗料F−2中の樹脂
分の合計量の電着塗料全体量に対する重量比がx2であ
ったときの超音波エネルギー減衰度y2は、つぎのよう
にして求められる。すなわち、周波数aの超音波を水に
希釈された補給塗料F−1に放射したときの超音波エネ
ルギーの減衰度ylは、顔料分に基づく減衰と樹脂分に
基づく減衰との合わさったものであって、第2図にみた
ように、重量比X、との間に、原点を通る直線関係を有
するから、この直線関係は、下式(2)で仮定される。
また、周波数aの超音波を補給塗料F−2に放射したと
きの超音波エネルギーの減衰度yオは、樹脂分のみに基
づくものであって、第3図にみたように、重量比x2と
の間に、原点を通る直線関係を有するから、この直線関
係は、下式(3)で仮定される。
)’I =C+  ・a”  −ax。
+C*  ・a” ・ (,1−α)xl・・・・・・
  (2) yz =Cz ・a”−x、       −(3)第
3図の各周波数における減衰度yx、xl比x2の値を
(3)式に代入して、定数C=、l暑の値を求めると、 C,=0.8066.1.=1.188となるから、前
記(3)式より、 1g =  0.8066a’1” XI      
++*+++  (4)なる直線関係式(4)が導かれ
る。
上述のようにして求められた定数Cm、im と、第2
図の各周波数における減衰度119重量比x1の値を(
2)式に代入して、定数Cr、1+の値を求めると、 C,=1.014、z、=1.413 となるから、前記(2)式より、 31’+ = (0,837a′4目+0.1413”
” ) XIなる直線関係式(5)が導かれる。
したがって、この実施例に用いたカチオン型電着塗料P
TU−50(日本ペイント置載)においては、溶剤中に
大量の顔料と少量の樹脂を含む補給塗料F−1と溶剤中
に前記樹脂のみを含む補給塗料F−2と水との3者混合
物に対して超音波を放射したときに得られる超音波エネ
ルギーの減衰度yと、前記補給塗料F−1中の顔料分お
よび樹脂分の合計量の3者混合物全体量に対する重量比
x1と、前記補給塗料F−2中の樹脂分量の3者混合物
全体量に対する重量比X!との間には、y=y+ +y
= (0,837a”” +0.141 a’I” )
 Xt+ 0.8066a ”” x 、      
−=・(6)なる相関関係式を得ることが出来る。
そこで、未知量の不揮発分(顔料分および樹脂分)を含
む3者混合物に対し、周波数を2種以上に切り換えて、
超音波エネルギーの減衰度y(複数)を求め、これらを
、前記相関関係式(6)に代入すると、前記補給塗料F
−1中の顔料分および樹脂分の合計量の3者混合物全体
量に対する重量比x、と、前記補給塗料F−2中の樹脂
分量の3者混合物全体量に対する重量比X、とを、それ
ぞれ求めることが出来るのである。
たとえば、周波数2MH2のときの3者混合物の減衰度
をy′、周波数3MIIZのときの3者混合物の減衰度
をy#とすると、前記(6)式から、y’=2.550
x+  +1.837xiy ’=4.473x+  
+2.975xzとなり、この2つの式を重量比x+ 
+  xiについて解くと、 XI  =2.916y’  4.723y’  m+
+  (7)XI =7.1013”  4.049y
’  ・・・・・・ (8)が導かれる。
そこで、周波数2MIIZの超音波と周波数3MIIZ
の超音波を不揮発分量未知の3者混合物に放射して、そ
れぞれの場合における超音波エネルギー減衰度y’、y
″を求め、これらの値を前記(7)式。
(8)式に代入すると、各重量比X l *  X *
が分かるのである。
補給塗料F−1中の顔料分と樹脂分の相互割合は、一定
であり、かつ、既知でもあるので、上記2つ重量比X 
l *  X @が求まると、補給塗料F1と補給塗料
F−2を用いて建浴された電着槽l内の電着塗料の顔料
分量と樹脂分量は、計算によって容易に分かる。
なお、上記各数値は、補給塗料が前記の組成であるとき
のものであって、その組成に応じて変わることは言うま
でもない。
以上が請求項2記載の発明の考え方である。
そして、第5図は以上の不揮発分濃度測定法を応用した
電着塗装の浴管理法の一実施例を示す。
すなわち、電着槽l中には、電着塗料Aが満たされてい
る。循環ポンプPを用いて、電着槽l中の電着塗料Aを
絶えず循環している。循環経路2中に超音波発信器3が
組み込まれている。超音波発信器3の前後には流量調節
弁4とストップ弁5が設けられている。超音波発信器3
には給水弁6と排水弁7が設けられ、循環経路2のポン
プPと超音波発信器3の間には、フィルター8が設けら
れている。フィルター8は、超音波エネルギーの減衰が
気泡やゴミによっても発生し測定誤差の要因となるので
これらを除去するために設けられている。また、弁5は
、発信子や受信子の表面に油や塗料が付着したときも測
定誤差が生じるのでこれらの定期的清掃点検を行うため
に設けられている。電着槽1には、また、補給塗料F−
1の供給ライン9と補給塗料F−2の供給ラインlOと
がそれぞれ設けられている。そして、このような電着塗
装装置を用い、前記請求項1または2の考え方を応用し
て、浴管理をするのである。
以下では、請求項2記載の発明の具体的な実施例を述べ
る。
塗料としては、前記カチオン型電着塗料PTU−50を
用いた。ライン9.10から供給される補給塗料F−1
,F−2の組成は、下記のとおりである。
補給塗料F−1:顔料分 45.4wt%樹脂分  9
.6%1t% 溶剤分 45.0wt% ここに、溶剤は、水42.Owt%と有機溶剤3.0w
t%からなる。
補給塗料F−2:樹脂分 36.Owt%溶剤分 64
.0賀t% ここに、溶剤は、水60.0%1t%と有機溶剤4.0
wt%からなる。
これらの補給塗料F−1,F−2を用いて、次のように
建浴した。
補給塗料F−1100重量部 補給塗料塗料2    350重量部 合計 906重量部 超音波発信器は、超音波工業株式会社製のパイプ型発信
器である。
このように建浴された電着槽1において、ポンプPを運
転しながら、周波数2 Mllz、  3 MHzのと
きの超音波エネルギー減衰度y’、y″を実測したとこ
ろ、y’=36.9.y’=61.7であったので、こ
れらの値を前記(7)式、(8)式に代入した。
その結果、補給塗料F−1中の顔料分および樹脂分の合
計量の3者混合物全体量に対する重量比(実測値)x+
は5.46、補給塗料F−2中の樹脂分量の3者混合物
全体量に対する重量比(実測値)Xlは12.53であ
った。これに対し、蒸発法および灰分法による測定結果
はx、=5.6% X□= 12.2%であって、上記
請求項2記載の発明の測定法の結果は、この結果と良く
一致していることが分かる。
なお、上記実施例では超音波発生器としてパイプ型発信
器が用いられているが、浸漬型発信器が用いられても同
様の結果が得られることは、言うまでもない。
〔発明の効果〕
請求項1〜2記載の発明にかかる不揮発分濃度測定法は
、上記のように構成されているので、人手を要せず、即
時性があって、ラインの自動管理に適する。この方法に
よれば、塗料の温度、pH2電導度1色等に無関係に、
不揮発分濃度管理を厳密に維持することが出来る。
そして、これらの測定法を応用した請求項3記載の電着
塗装の浴管理法によれば、電着塗膜の膜厚管理、P/V
比管理がより厳密に行えることになり、電着塗膜の品質
がより安定することになるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、 (blは請求項1,2記載の発明の実
施例に用いた電着塗装装置の概略説明図であって図(a
)は平面図、図(b)は側断面図、第2図、第3図、第
4図は不揮発分と超音波エネルギー減衰度の関係を表す
グラフ、第5図は請求項3記載の発明の実施例に用いた
電着塗装装置の概略説明図であるl・・・電着槽 3・
・・超音波発信器 3−1(al、32 (a)、  
3−3 (a)・・・発信子 3−1(b)、  3−
2(bl3−3 (b)・・・受信子

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 溶剤中に不揮発分として顔料や樹脂を含む電着塗料
    に対して超音波を放射してその減衰率を求め、その結果
    に基づき電着塗料中の不揮発分量を求める電着塗料の不
    揮発分濃度測定法。 2 溶剤中に不揮発分として顔料や樹脂を含む電着塗料
    に対して周波数の異なる2種以上の超音波を放射してそ
    れぞれにおける減衰率を求め、その結果に基づき電着塗
    料中の顔料の量と樹脂の量を求める電着塗料の不揮発分
    濃度測定法。 3 電着塗装浴中に超音波を放射してその減衰率を求め
    、別に予め求めておいた不揮発分と減衰率との関係に基
    づき前記電着塗装浴中の不揮発分量を測定して浴管理を
    行う電着塗装の浴管理法。
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