JPH021501A - レーザ干渉測長器及びそれを用いた位置決め方法 - Google Patents

レーザ干渉測長器及びそれを用いた位置決め方法

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JPH021501A
JPH021501A JP63144183A JP14418388A JPH021501A JP H021501 A JPH021501 A JP H021501A JP 63144183 A JP63144183 A JP 63144183A JP 14418388 A JP14418388 A JP 14418388A JP H021501 A JPH021501 A JP H021501A
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はΔ11J定精度向上を図ったレーザ干渉測長器
に係り、このレーザ干渉測長器は例えば半導体製造装置
におけるウェハの位置決め精度を向上させるのに使用で
きるものである。
[従来の技術] 従来のレーザ干渉測長装置では、空気の屈折率変化によ
る変位の測定誤差の補正は、特開昭60−263801
号公報に記載のように、信号用ビームの他に屈折率補正
用ビームとして参照ビームを信号ビームの近傍に設け、
参照ビーム反射鏡と信号ビーム反射鏡をほぼ同じ距離だ
け離して設定することにより両ビームがほぼ同程度の屈
折率変化を受けるので、両光の干渉をとることによって
それらの影響がほぼキャンセルされるとして近似的に補
正を行うだけのものであった。しかし、測定対象物があ
る程度長い距離を動いて両ビームの光路長差が大きくな
ったときに発生する測定誤差については配慮していなか
った。
また現在のところ広く行われている従来技術としては、
環境センサを使って信号ビームの近傍における空気の温
度、圧力、湿度等を測定し、数式によって空気の屈折率
を算出して数値補正を行っているものがあるが、環境の
測定点数が限られるため、その測定点数における屈折率
の平均値的なものでしか補正が行えず、レーザビームパ
ス全体についての補正としては完全なものとは言えなか
った・ [発明が解決しようとする問題点コ 上記のように従来技術では、測定対象物が変位して参照
ビームと信号ビームの光路長差が大きくなったときには
1両ビームに与える空気の屈折率変化の影響の度合いが
異なるために補正が不完全になり、測定誤差が大きくな
る点が問題点となっていた。
本発明の目的は、測定対象物がどの位置にあっても、ま
た空気の屈折率がビーム上においてどのように分布して
いても補正を完全に行い、測定誤差を低減し得るレーザ
干渉測長器を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記目的は、対象物の変位ii+1J定用ビームとは完
全に独立した屈折率補正用のビーム及びその信号処理回
路と、演算装置とを設け、この補正用ビームにより空気
の屈折率変化を間接的にモニタし、両ビームによる測定
結果より空気の屈折率変化に起因する成分を消去してそ
の影響を全く受けない出力を演算装置において演算する
ことにより達成される。
[作   用] ビーム分割手段で2分割されたレーザビームのうち補正
用ビームは空気中において、もう一方のi1+’l定用
ビームの近傍を走り、それぞれ別の観点からΔ1り定対
象変位を測定する。このとき、該両ビームの光路はごく
接近していることから両者は同等に、かつその光路長に
応じて空気の屈折率変化の影響を受けると考えてよい。
従って上記両ビームによる測定出力を用いた演算により
空気の屈折率変化の影響を除去した測定対象変位量の測
定ができる。
[実 施 例コ 以下1本発明のレーザ干渉測長器の一実施例を第1図及
び第2図により説明する。第1−図(、)は側面図、第
1図(b)は平面図、第2図は部分詳細図である。まず
全棒構I戊を説明する。1は直、線傷光を発振する波長
安定化レーザ発振器であり、5はビームスプリッタ(以
降B、S、と略記する)とミラーから成るビーム分割器
であり、レーザ発振器1からのレーザ光を平行な2つの
ビームに分割するものである。3は、174波長板9,
13、偏光板23及び偏光ビームスプリッタ(以降P、
B、S。
と略記する)11よりなる干渉計であり、第2図に示す
ように174波長板9及び同13を保持面としてホルダ
55に対してバネ56〜59による与圧によって保持さ
れている。また53は測定対象物54(例えばXYステ
ージなど)上に取り付けられた反射面36及び39を持
つ断面がL字型で、かつ石英など線膨張係数の比較的小
さい母材で作られた棒ミラーである。
20.21は干渉計3からの干渉光を光電変換してこれ
より位相変化を測定する光路差測定装置で、これらの出
力はそれぞれ出力A、高出力であり、22はこれらの出
力を処理する演算装置でその出力は出力Xである。
以下に動作を説明する。波長を安定化したレーザ発振器
1から発した紙面に対して45°方向に偏光面をもつ直
線偏光のレーザ光はビーム分割器5により互いに平行な
2つのレーザ光に分割され、これらの光は干渉計3のP
、B、S、 11の■印の位置に入射する。このうち+
1.D、5.11の上半分側に入射したビームと下半分
側に入射したビームは、それぞれ測定対象物54上に設
置した捧ミラー53の変位量をtll’l定するもので
あるが、反射位置が反射面36と同339で異なるため
後記の信号ビームの光路長が常にミラーの段差の分Q2
だけ異なる。
まず、P、+3.S、I 1の上半分側に入射した光は
測定用ビームであり、P、B、5.11の分割面におい
てその偏光成分により2分割される。まずこの入射面に
対して平行な方向に偏光面を持つ直線偏光成分は分割U
rJを透過して174波長板13に至り、その背後に設
けた反射膜12で反射して再びP、B、S。
11に戻るが、174波長板13を1往復してきたこの
光は偏光面が90’回転しているので今度はP、B、3
.11の分割面で反射されて偏光板23に至る。これを
測定用ビームの参照ビーム(I2で示す)と称する。一
方はじめに入射面に対して垂直な方向に偏光面をもつ直
線偏光成分は、分割面で反射されて174波長板9を経
て測定対象物上に設計面したミラー53の反射面3って
反射されて再び1/′4波長板9を経てP、B、S、 
l ]−に戻るが、やはり174波長板9を1往復して
きたこの光も偏光面が90’回転しているので今度はP
、B、5.11の分割面を透過し、偏光板23に至る。
これを測定用ビームの信号ビーtz (r zで示す)
と称する。偏光板23はその透過軸を紙面に対して45
°に設置しであるので、ここで両光I工T  Izの共
通な偏光成分同志が干渉を起こす。測定対数物54が変
位し干渉計3と捧ミラー53との距離が変化すると干渉
光の明るさが変化するので、光路差測定装置20におい
てその変化から光路長差の変化分を出力Aとして得る。
次にP、[3,S、 11の下半分に入射した光は補正
用ビームであり、やはり先と同様に信号ビーム(補正用
ビームの信号ビーム。これを工、で示す)と参照ビーム
(補正用ビームの参照ビーム。これを14で示す)に分
割され、これらの干渉によって捧ミラー53の変位を測
定するが、信号ビーl、の反射位置が反射面36に変わ
り、信号ビームの長さが先の場合に比べて常にミラーの
段差の分Q2だけ異なる以外は、各ビームの挙動は先の
測定用ビームの場合と全く同様なのでここでは詳しい説
明は省略する。このビームによる干渉光は、光路差ルI
す定装置20において光路長差の変化分に換算して出力
Bとして得る。
続いて出力A、Bについて説明する。ここでは測定の原
点(リセッ1へ時)、つまり測定対象物54の変位Xが
零の時の反射面36と174波長板9との距離をα□、
反射面36と同39の段差をQ2で表わし、さらにQl
及びQ2の領域では空気の屈折率は一様でnであると考
える。この状態から測定対象物54がXだけ変位したと
し、この間に空気の屈折率が全光路上において一様にΔ
nだけ変化して(n+Δn)になったとすると、光路差
測定装置20.21の出力A、Bはそれぞれ次のように
なる・ A =(Q x + x ) (n十Δn)−Q、n=
xn+(Qよ+X)Δn      ・・・■B =(
Q□+Q2+x)(n+Δ n)−(III□l、) 
 n= x n +(Q、+Q2+z)Δn    ・
・・■ここで、■−■をとると B−A=Q、2Δnより Δn ” (B  A ) / Q zこれを0式に代
入してXについて整理すると次のようになる・ 取り込んで0式の演算を実行し、その解Xを随時出力X
として出力すれば、この出力Xは空気の屈折率変化Δn
つまり空気のゆらぎの影響を受けない安定な変位Xの測
定結果となる。
ここで初期値として用いるリセット時のQl。
J、nに要求される精度について検討する。
まず、Qlが誤差δQ□を持っとき、これによるa11
定誤差は次のようになる。
ここで、Qz n >(B  A)= Q2Δn、さら
に往復1mの光路上で気温が仮りに1℃変化するとΔn
はlo−6程度変化するので、Δn月10−’と考える
と、 従って、リセット時のa□、Qz、nを初期値として演
算装置22に入力しておき、光路差測定装置20.21
の出力A、Bを随時演算装置22に210−’δQ1 従って測定値Xを誤差1nmで測定するためには1O−
6δQ□<10−’ 、°、   δ Q工<IP’  (m)よってQ□は
11圃の精度で測定すればよい。
次にQ2が誤差δQ2をもつとき、これによる測定誤差
は次のようになる。
ここでQ 1 / Q z < 10 、Δn<10−
’とすると、測定誤差δXをlnm以下にするためには
−10Xl0−6δQ2< 10−’ 、°、  δQ2 < 10−’  (m)従って捧ミ
ラーの段差Q2は0.1mの加工精度で作成すればよい
最後にnが誤差δnをもつとき、これによる測定誤差は
次のようになる。
従って、測定誤差δXを1n+n以下にするには、初期
値nには10−8〜10−9のきびしい精度が要求され
る。これは0式が近似的に x=A/n と表されることからもわかるように、測定値Xが屈折率
nにほぼ反比例することがら、nの誤差が直接的に測定
値に影響をおよぼすからである。つまり初期値nに誤差
がある場合には測長器のスケールが誤差をもつことにな
り絶対精度は保証されない。しかし後に説明する最も一
般的な実施例であるXYステージ位置決め用などで用い
られる繰り返しの位置決め動作では、その繰り返し精度
は保証される。
また先に述べたQ工t Q2の誤差が10−3〜10−
4より大きい場合にも絶対精度はその誤差の大きさに比
例して悪くなるが、nの誤差の場合と同様に繰り返し精
度は保証される。
但しここで、第2図に示すように信号ビームの出射端面
を少なくともひとつの保持面として干渉計をホルダ55
に保持しなければ、温度変化によって干渉計を構成して
いる光学素子が熱膨張又は収縮して、信号ビームエ、の
光学的長さ(物理的な長さに媒質の屈折率を乗じたもの
)が変化し、出力の温度ドリフトが起こるので注意が必
要である。
なお、前記のようにミラー36と39の位置の差(捧ミ
ラー53の段差)で測定用ビームの信号ビームと補正用
ビームの信号ビームとの一定光路長差Q2を与える代り
に、これら両ミラー36゜39の位置は一致させておき
、測定用ビームの干渉計と補正用ビームの干渉計との位
置を一定にずらせておいてもよい。更には、これらの方
策を併用してもよい。要は測定用ビームの信号ビームと
補正用ビームの信号ビームとの間に一定光路長差があれ
ばよい。
次に本発明のレーザ干渉測長器の別の実施例を第3図に
より説明する。まず全体構成から説明するが、第3図に
おいて第1図と同一部分には同一符号を用いている。1
は直線偏光を発振するレーザ発振器であり、Il、S、
5はレーザ光を測定用ビームと補正用ビームに2分割す
る手段であり、測定用ビームは測定用ビーム干渉計に導
かれ、補正用ビームはミラー65,66により補正用ビ
ーム干渉計に導かれる。補正用ビーム干渉計ば、先の実
施例と同様、P、Il、S、 11.1/4波長板9,
13、偏光板23より構成されている。補正用ビーム干
渉計も全く同様ニP、B、s、 60.174波長板6
1゜62及び偏光板64より構成されている。変位Xは
棒ミラー53の変位を表わしている。本実施例において
は、alす走用ビームは前者の干渉計を基1′<口とし
て、測定対象物に取り付けた捧ミラー53の反射面68
の変位を8111定し、補正用ビームは後者の干渉計を
基準として、捧ミラー53i面の反射面69の変位を先
とは反対側から測定する。各干渉計におけるレーザ光の
挙動及び干渉の概要は先の実施例と全く同様であるので
ここではその詳細は省略するが、測定用ビーム干渉計か
らの干渉光は光路差測定装置20で処理されて変位Xに
換算された出力Aを得、補正用ビーム干渉計からの干渉
光は光路差測定装置21で処理されて変位Xに換算され
た出力Bを得る。空気の屈折率変化の影響を含んだこの
出力A、Bはさらに演算装]a22に入力としてQ工+
 Qz+ nとともに取り込まれ、屈折率の変化分を消
去する演算によって、屈折率変化の影響を受けない変位
Xを表わすffl’J定出力Xを得る。
では具体的にそれぞれの出力について述べる。
測定の原点(リセット時)、つまり俸ミラー53の変位
Xが零のときの反射面68と174波長板9との距離を
Q、i、反射面69と1/4波長板61との距離をQz
で表わし、さらにQl及びQzの領域では空気の屈折率
は一様でnであると考える。この状態から捧ミラー53
がXだけ変位したとし、この間に空気の屈折率が一様に
Δnだけ変化して(n+Δn)になったとすると、光路
差1llJ!l定′技置20.21の出力Δ、Bはそ5
れぞれ次のようになる。
A =(Q t 十x ) (n+Δn)−Q、n=x
(n+Δn)+QユΔn     ・・・■B =(f
12− x)(n+Δn)−Q2n=−x(n+Δn)
+Q、Δn     ・−■■、■より A+B=(Q、+Q2)Δn よって 一方向じ(■、■より A−B=2x(n+Δn)−(Qx、−Qz)Δnとな
り。これより ユニで■に■を代入して整理すると次のようになる。
従って、リセット時のQ□、Qz、nを初期値として演
算装置に入力しておき、光路差測定装置20.21の出
力A、Bを随時演算装置22に取り込んで■式の演算を
実行し、その解Xを随時出力又として出力すれば、やは
り、この出力Xは空気の屈折率変化Δn、つまり空気の
ゆらぎの影響を受けない安定な変位Xの測定結果を与え
る。
次に、本発明のレーザ干渉副長器の更に別の実施例を第
4図により説明する。まず全体構成を説明する。これま
での図と同一部分には同一符号を用いる。1は直線偏光
を発振する波長安定化レーザ発振器であり、2はレーザ
光の偏光状態を保ったまま干渉計3に導く偏波面保存フ
ァイバである。
不図示のベース上で該ベースに対して相対的に図の左右
方向に変位する干渉計3は、偏光板4を接着し1つのコ
ーナーを分割面51と平行な光学研磨面52としたB、
S、 5、及び−1反射膜8を付けた1/4波長板7と
偏光板23とを接着したP、B、S、 6 。
及び、反射膜10を着けたl/4波長板9と、反射膜1
2を付けた174波長板13と、174波長板14とを
接着したP、B、S、 11から構成されている。
15.16はミラーであり、例えばスーパーアンバーな
どの小さな線膨張係数を持つ材質の保持具17で連結さ
れており、該保持具17は前記のベース(不図示)に固
定されている。18及び19はマルチモードファイバで
あり、マルチモードファイバ18は後述の信号ビームエ
□と参照ビームエ2の干渉光を光路差測定装置20へ、
またマルチモードファイバ19は後述の信号ビームエ、
と参照ビームI4の干渉光を光路差測定装′E121へ
導く。光路差測定装置20及び21の出力は夫々出力A
、Bであり、22はこれらの出力を処理する演算装置で
あり、その出力は出力Xである。
以下に動作を説明する。レーザ発振器1からの直線偏光
は偏波面保存ファイバ2によりその偏光状態を保たれた
まま干渉計3に導かれる。ファイバ4の出口では偏光方
向が紙面に対して45°になるように該ファイバの角度
が設定されているので、同じく紙面に対して45°方向
に透過軸をもつ偏光板4において45°以外の偏光成分
はカットされる。偏光板4を透過した紙面に対して45
゜方向に偏光面を持つ直線偏光はB、3.5の分割面5
1において2分割されるが、そのうち、はじめにB、3
.5を透過した光はそのまま、また反射した光は光学研
磨面52で再び反射されて、それぞれが平行にP、[1
,5,6に入射する。P、B、5.6に入射した光のう
ち前者の光はP、B、5.6において紙面に垂直な偏光
面をもつ直線偏光■1と、紙面に平行な偏光面をもつ直
線偏光I2とに分割され、これが測定用ビームとなり(
工□が測定用ビームの信号ビーム、I2が測定用ビーム
の参照ビームである)、同じく後者の光もまた紙面に垂
直な偏光面をもつ直線偏光重、と、紙面に平行な偏光面
をもつ直線偏光■4とに分割され、これが補正用ビーム
となる(I、が補正用ビームの信号ビーム、■、が補正
用ビームの参照ビームである)。
本実施例はこれまでの実施例の干渉計よりもやや複雑な
ので、まず上記のビームT工l I2について説明する
。P、B、5.6で反射された光重、は、さらにP、B
、S、 11で反射され、174波長板14を透過して
ミラー15で反射され、再び174波長板14を透過し
てP、B、3.11に戻るが、174波長板を1往復し
たこの光は偏光面が90°回転しているので今度は透過
して174波長板9に至り、その裏側の反射膜1oで反
射されて三たびP、B、S、 11に至る。また、さら
に偏光面が90°回転したこの光はP、B、5.11で
反射され、174波長板13を1往復してr’、II、
S、 11 、 P、B、S、 6を経て偏光板23に
至る。一方、はじめにP、B、5.6を透過した前記の
光■2は174波長板7を透過してその裏面の反射膜8
で反射され、再び174波長板7を経てP、B。
5.6に戻るが、174波長板を1往復して偏光面が9
0’回転したこの光は今度はP、B、3.6で反射され
て偏光板23に至る。偏光板23入射時には重なり合っ
ているこれらのビーム11と工2は偏光面が互いに直交
しているので干渉しないが、紙面に対して45°方向に
透過軸をもつ偏光板23においてそれぞれの共通成分同
志が干渉し、両光の光路長差に応じて干渉光強度が正弦
波的に変化する。
この干渉光はマルチモードファイバ18によって光路差
測定装置20に導かれ、両ビームエ□l I2の光路長
差の変化分が出力Aとして得られる。
次に、前述のビームI3.I4について説明する。
P、B、5.6で反射されたビーム■3はさらにp、o
、s。
11で反射され、ミラー15.16間を1往復した後1
74波長板13の裏面に付けた反射膜12で反射し、P
、B、S、 L 1 、 P、B、S、 6を経て偏光
板23に至る。他方、ビームエ、はP、B、S、 6を
透過した後174波長板7の裏面の反射膜8で反射され
、再びP、n、5.6を経て偏光板23に至る。先と同
様に、ビーム■、と1.は偏光板23において干渉し、
この干渉光をマルチモードファイバ19により光路差測
定装置21に導き、両ビームI3と工、の光路長差の変
化分を出力Bとして得る。
続いて、これらのビームエ、〜■4の光路長について説
明する。ここではiil!I定の原点(リセツ1−時)
、つまり干渉計3の変位Xが零のとき、ミラー15と1
74波長板14との距離をRt、1/4波長板9とミラ
ー16との距離をQ2で表わし、さらにQ工及びQ2の
領域では空気の屈折率は一様でnであると考える。干渉
計3の各光学素子内部の光路においては空気のゆらぎの
影響は受けず、その光路長は安定なので、以下の説明で
は空気のゆらぎの影響を受ける光路長のみを考える。
まずビーム■□l  I2の光路長は、リセッ1−時に
は次のとおりである。
よって、リセット時の両光の光路長差は2Q1rlであ
る。次に、この状態から干渉計3が右方向にXだけ変位
したとし、この間に空気の屈折率が一様にΔnだけ変化
して(n+Δn)になったとすると、 となり、両光の光路長差は2(Q□+x)(n+△n)
となるので、光路差al!I定装置20の出力Aは次の
ようになる。
A=2(Q1+x)(n+Δn)−2Q1n=2x(n
+Δn)+ll□Δn      ”’■一方、ビーム
I、、 I、の光路長は、リセッ1−時には次のとおり
である。
よってリセット時の両光の光路差は2(α□+f12)
nである。次に干渉計3がXだけ変位した後には、とな
り、これらの光路長差は2(Q工+x)(n+Δn)+
2(Q2−x)(n+Δn)となるので、光路差測定装
置21の出力Bは次のようになる。
L3==2(Q1+x)(n+Δn)+2(Q2−x)
(n+Δn)−2(Q 1” Q 2)n=2(Q工+
pz)Δn          ・・働ココテ、[株]
式より得られるΔn =B / 2 (Ql” Q、2
 )を0式に代入して整理すると となり、これをXについて解くと次のようになる。
従って、リセッ1−時のΩ□r QZT nを初期値と
して演算装置22に入力しておき、光路差測定装置i¥
120.21の出力A、Bを随時演算装置22に取り込
んで0式の演算を実行し、その解Xを随時出力Xとして
出力すれば、この出力Xは空気の屈折率変化Δnつより
空気のゆらぎの影響を受けない、安定な変位Xの測定結
果となる。
ここで、初期値として用いるリセット時のQ□。
Q、2. nに要求されるギ11度について検討する。
ますQユ誤差ΔQ□をもつとき、これによる測定誤差は
次のようになる。
ここでn ’= 1.11<2n(Q□+Q2)、n=
2Δn(Qz”pz)であるから ここで2(A+2Q2)と(Ql、”Qz)は同オーダ
であるので、 1mの光路上で気温が仮に1℃変化すると、Δロ弁10
−″と考えると、 ΔXz10X10−’ΔQ1 測定値Xを誤差1nmで測定するためには1QX10−
’ΔQ1 < 10−9 八ΔQ□<Io−4(m) 次にQ2が誤差ΔQ2をもつとき、これによる測定誤差
は次のようになる。
これは先のΔQ1と同じ形であり、ΔQ2の許容差もや
はりΔQ z < 1010−4(となる。
最後にnが誤差δnをもつとき、これによる測定誤差は
次のようになる。
z−2A・δn 従ってΔXが1 nm(10−’ m )の精度をもつ
には。
nは10−B〜10″″jのきびしい精度が要求される
このように、この場合も、第1の実施例と同様にこのn
の誤差がそのまま変位Xの測定誤差に反映され絶対精度
に影響を及ぼすことになるが、繰り返し精度はやはり保
証されるので、次の実施例などにおいては好適な効果を
発揮する。
次に本発明のさらに具体的な実施例を第5図により説明
する。本実施例はXYステージの位置決め用のセンサと
して第4図のレーザ干渉測長器を利用した例であり、こ
れまでの図と同一部分には同一符号(但し添字A、Bを
付す)を用いる。もちろん第1図及び3図のレーザ干渉
測長器を用いてもこのようなステージシステムを構成す
ることはでき、概要は同じである。
まず全体構成を説明する。1はレーザ発振器であり、2
3はレーザ光をXYステージの上テーブル24の位置決
め用の光と下テーブル25の位置決め用の光に2分割す
るB、S、であり、2A、2Bはそれぞれの光を干渉計
3A、3Bに導く偏波面保存ファイバである。3Aは上
テーブル24位置決め用干渉計であり、上テーブル24
上に設置されている。15A、16Aは干渉計3A用の
基準ミラーであり、保持具17Aを介して下テーブル2
5に固定されている。一方、3Bは下テーブル25位置
決め用干渉計であり、下テーブル25上に設置されてい
る。15B、16Bは干渉計3B用の基僧ミラーであり
、保持具17Bを介してステージが設置されているベー
スに固定されている。
18A、19A、18B、19Bはそれぞれ干渉光を導
くマルチモードファイバであり、20A。
21A、2C)B、21Bはそれぞれの光路差測定装置
である。22Aは上テーブル24の変位を算出する演算
回路であり、26Aは上テーブル24の目標値設定器、
27Aは比較器、28Aは増幅器、29Aは上テーブル
24を即動するリニアモータである。26B〜29Bは
同じく下テーブル25用のものである。
続いて動作を説明する。レーザ発振器1からの直線偏光
はB、5.23において上テーブル24位置決め用の光
と、下テーブル25位置決め用の光に2分割される。上
テーブル24位置決め用の光は偏波面保存ファイバ2A
を介して干渉計3Aに導かれる。干渉計3Aは先の第3
の実施例と同様な構成となっており、下テーブル25に
保持具17Aを介して固定された2つのミラー15Aと
16Aとの間を上テーブル24と共に移動し、干渉光1
8A、19Aより光路差測定装置20A。
21Aで光路差に変換して演算装置22Aにおいて変位
量Xを求めることは先の実施例と同じである。ここで求
め変位量と、上テーブル24の目標値設定器26Aの出
力とを比較器27Aで比較し。
その偏差が零になるように増幅器28A及びりニアモー
タ29Aで上テーブル24をサーボコントロールする。
下テーブル25についてももこれを全く同様の機橘によ
って位置決めが行われる。
ここで、先にも述べたように変位Xが絶対精度1.0−
9mを持つためには、リセット時の屈折率nの初期値を
10−6オーダで測定しなければならない。
その方法の一つに空気の温度、気圧、湿度等を測定して
数式によりnを求める方法があるが、10−8オーダで
測定するには、温度: 0.01℃、気圧:0.025
mmHg(0,03mb)、湿度: 0.2mm1gで
測定しなければならず現実的ではない。
そこで次のような方法でnを決定し測長器を校正する。
その−例を第6図を用いて簡単に説明する。第6図は本
発明のレーザ干渉測長器によって制御されるXYステー
ジシステムにより実際に例えばウェハを位置決めする様
子を示した説明図である。第6図に示すXYステージは
第5図に示すシステムに準じ、同一部分には同一符号を
用いる。
またレーザ干渉測長器及びステージの邪動機構等は第5
図に詳しいので、第6図では図示を省略している。第6
図において30は既知の基準ステンプ間隔のアライメン
1〜マーク31A、31B等を設けた基準ウェハである
。32は縮小投影光学系、34はアライメントマーク3
5を設けたマスクである。縮小投影光学系32とマスク
34及び露光光線33を発する露光光源(不図示)はス
テージが設置しであるベース上にコラムと呼ばれる構造
体によって保持固定されており、ウェハを搭載したXY
ステージが移動することによってウェハを縮小投影光学
系32に対してアライメントする構成になっている。
例えば、上テーブル24測定用のレーザ干渉測長器を校
正するには、まずアライメントマーク35に対してアラ
イラン1〜マーク31Aをアライメン1〜するように上
テーブル24を位置決めする。
このアライメントにはパターン検出技術が一般に利用さ
れ、アライメントマーク31Aおよび35の重なりの様
子をテレビカメラで観測し、画像処理によりアライメン
ト位置が検出される。この瞬間にレーザ干渉測長器をリ
セットするが、この際nの初期値は近似値として例えば
1.0を代入しておく。次に上テーブル24を動かして
既知の距離x0(mステップ)だけ雌れたアライメント
マーク31Bに対して同様にアライメントを行う。この
とき、レーザ干渉測長器の光路差測定装置20Bの出力
AはX。にきわめて近い値を示すはずであるが、先にn
の初期値を近似値1.0としているために誤差が発生す
る。ここで次の演算式により求まるnを正しい初期値と
して再度入力すれば、レーザ干渉測長器の目盛は基準ウ
ェハ30のアライメントマーク31A、31Bにより校
正されたことになり、以降は電源を切断するか、再度リ
セットをかけるまでは、空気の屈折率nの変化を時々刻
々補正して正確で安定したalll定植を出力し得る。
下テーブル25測定用のレーザ干渉測長器についても同
様の手段で校正することができる。
以上の方法によれば、空気の屈折率nの変化に無関係に
ウェハを正確なピッチで位置決めることができ、しかも
停止位置においてnの変化に起因する微小振動が発生す
ることもない。さらにウェハ上に多層にパターンを構成
する際にもal定の再現性が高いために、高い重ね合わ
せ精度が得られ、良好なウェハの位置決めが行える。
またステージの位置決め精度が高いので、ICの露光ス
テップごとにパターン検出等の方法でチップアライメン
トを行うという従来必要であった操作が必要でなくなり
、ウェハを交換するたびに1回だけマスクとウェハを平
均的にアライメン1〜するグローバルアライメントで充
分となるためスループットも飛躍的に向上するという効
果が得られる。
また本実施例においては、特に基準ウェハなどというも
のを用意せず、次のような方法によっても差し支えない
ウェハに多層のパターンを構成する際に、まず第1層目
のパターンを焼き付けるときはレーザ干渉測長器に定数
として人力するnの初期値を例えばn−1,0としてウ
ェハを位置決めし、第1層目のパターンを焼き付ける。
このとき、実際には空気の屈折率の初期値nは仮定した
1、0に対して幾分誤差を持っているが、その程度はせ
いぜい3X10−4はどであり、一般のチップ間隔15
mmに対して10−”mmの誤差にしかならないので実
用上は全く問題にならない。また、前にも述べたように
、この誤差はすべてのチップについて同じに現れ。
チップ間隔は正確に保たれる。このようにして1層目を
焼き付けたウェハには各チップごとにアライメントマー
クがあるので、2層目以降の焼き付は時にはこの1層目
のアライメントマークに対してレーザ干渉副長器を校正
すれば高い重ね合わせ精度が得られる。
本発明のさらにまた別の実施例を第7図を用いて以下に
説明する。本実施例は従来例(特開昭6O−26380
1)に最も近い構成を有するものである。これまでの図
と同一または対応する部分には同一符号を用い、また第
6図と同様ににXYステージ駆動機構及びコラムの図示
は省略している。
レーザ発振器1からのレーザ光は複数のビームスプリッ
タで構成されるビームスプリッタ23において、上テー
ブル24位置決め用の補正用ビーム37Aおよび測定用
、ビーム38Aと、下テーブル25位置決め用の補正用
ビーム37Bおよび測定用ビーム38Bとに4分割され
る。このうち前者の補正用ビーム37Aと測定用ビーム
38Aは干渉計3Aに入射し、後者の補正用ビーム37
Bと測定用ビーム38Bは干渉計3Bに入射する。干渉
計3Aおよび3Bは、上テーブル24および下テーブル
25よりなるXYステージの設置されているベースに固
定されている。
干渉計3Aに入射した測定用ビーム38Aは。
先述と同様に二つのビー1% I□と工2に分かれ、ビ
ーム■□は、上テーブル24に設置された捧ミラー36
Aに投射され、該ミラー36Aで反射されて干渉計3A
に戻り、先述と同様に上記ビーム■2と干渉し、その干
渉光を取り込んだ光路差測定袋m20Aは上テーブル2
4の変位を示す出力(但し空気の屈折率変化の影響を含
む)を生ずる。
また、干渉計38Aに入射した補正用ビーム37Aは、
同様に二つのビーム上、と工。に分がれ、ビーム上、は
、コラムに固定されている縮小投影光学系32に固定さ
れた補正ビーム基準ミラー39Δ投射され該ミラー39
Aで反射されて干渉計3Aに戻り、上記のビーム上、と
干渉し、その干渉光を取り込んだ光路差測定装置21A
の出力はベースに対する上記基準ミラー39Aの変位を
示す出力(但し空気の屈折率変化の影響を含む)を生ず
る。而して本来この基準ミラー39’Aは実際にはベー
スに対して不動であるので、上記光路差測定装置21Δ
の出力は空気の屈折率変化の影ビのみを示すことになる
。(従って、基準ミラー39Aの設定位置は前記箇所に
限らす、ベースに対して固定されている箇所であればよ
い。)そこで、光N差測定装置20Aおよび21Aの出
力を用いて先の実施例と同様に演算装置において空気の
屈折率変化Δnを補正する演算をすれば、空気の屈折率
変化の影響を排除した安定な上テーブル24の変位測定
結果が得られる。
なお、下テーブル25位置決め用の補正用ビーム37B
および測定用ビーム38Bの作用についても、上テーブ
ル24位置決め用と全く同様である。
[発明の効果] 本発明によれば、レーザ干渉を利用した測長器において
、測定対象物がどのような位置にあるときにでも、また
空気の屈折率がビーム上でどのように分布しさらにそれ
が不均一に変化する時にでも、空気の屈折率変化による
変位の測定誤差を補正し、高精度で再現性の高い安定な
出方が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は夫々本発明のレーザ干渉測長器
の一実施例の全体構成を示す側面図及び平面図、第2図
はその中の干渉計部分の拡大図、第3図は本発明の他の
実施例の構成を示す図、第4図は本発明の更に他の実施
例を示す構成図、第5図は第4図のレーザ干渉測長器を
利用したXYステージ位置決め装置の実施例を示す構成
図、第6図は該位置決め装置においてレーザ干渉測長器
を校正する方tムの説明図、第7図は従来例に最も近い
構成を持つ本発明のさらに別の実施例を示す概要斜視図
である。 1・・・レーザ発振器   3・・・干渉計5・・・ビ
ームスプリッタ 6.11・・・偏光ビームスプリッタ 20.21・・・光路差未測定装置 22・・・演算装置    30・・・基準ウェハ31
A、31B、35・・・アライメントマーク第2図 第1図(α) 第3図 ■刀入 ビームスブリ7夕 偏光ヒ゛−ムスフ゛リッタ 22−・屓■装置 第6図 アうイメンドとり 第5図 1R父:尺)−−−ミラー 22A、B−−一ン1虻i算11ら)買電7図 36A、B−4!−ミラー 39△、B゛°補正ビーム早埋ミう

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、レーザ光の干渉を利用したレーザ干渉測長器におい
    て、レーザビームを二分割する手段と、その一方のビー
    ムを空気中を経由する測定用ビームとしこれを用いて測
    定対象変位量を示す測定出力を生ずる干渉計手段および
    、他方のビームを上記測定用ビームの近傍の空気中を経
    由する補正用ビームとしこれを用いて前者と異なる影響
    で空気の屈折率変化の影響を受けた測定出力を生ずる干
    渉計手段と、リセット時の上記両ビームの光路長の情報
    および空気の屈折率値を定数入力として且つ上記両干渉
    計手段の測定出力を随時入力として取り込み、リセット
    時以降の空気の屈折率変化の影響を補正した測定対象変
    位量を示す測定結果を出力する演算手段とからなること
    を特徴とするレーザ干渉測長器。 2、測定用ビームと補正用ビームとで干渉計手段の位置
    又は測定対象の反射面の位置、あるいはその両者をずら
    せて両ビームの光路長が異なるようにしたことを特徴と
    する請求項1記載のレーザ干渉測長器。 3、補正用ビームの干渉計手段を、測定用ビームの干渉
    計手段に対して測定対象物をはさんで反対側に配置し、
    測定用ビームと反対側から測定する補正用ビームを用い
    る構成としたことを特徴とする請求項1記載のレーザ干
    渉測長器。 4、補正用ビームは、相対的に不変の二基準面間の距離
    または、干渉計手段と同一ベース上に固定された基準面
    までの距離を測定することにより、その測定値の変化分
    が本質的に空気の屈折率変化を示す構成としたことを特
    徴とする請求項1記載のレーザ干渉測長器。 5、干渉計手段は測定対象物に照射する信号ビームを出
    射し且つその反射光を入射する干渉計端面を干渉計ホル
    ダに対する少くとも1つの保持面として保持する構成を
    有することを特徴とする請求項1記載のレーザ干渉測長
    器。 6、請求項1記載のレーザ干渉測長器で得られた測定結
    果を位置決め対象物の変位量を示す信号として用い、こ
    の信号と該位置決め対象物の位置決め目標位置信号との
    偏差が零となるように位置決め対象物駆動機構を制御す
    ることを特徴とする位置決め方法。 7、既知の距離だけ離れた複数のアライメントマークを
    持つ基準平面を位置決め対象物に設け、そのひとつのア
    ライメントマークに対して位置決めした瞬間の前記測定
    結果と、その後に他のアライメントマークに対して位置
    決めした瞬間の前記測定結果との差、つまり該両アライ
    メントマーク間の距離の測定値、が上記既知の距離に等
    しくなるように前記演算手段への定数入力としての空気
    の屈折率値を補正することにより、上記基準平面に対し
    て前記レーザ干渉測長器を校正して使用することを特徴
    とする請求項6記載の位置決め方法。
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