JPH0214855B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 この発明は人工腎臓機械により処理するために
血液が血管から引き抜かれ、患者の腎臓が血液を
適当に清潔にできない患者に戻される血液透析の
ような医学処置に通常関する。この処置が呼ばれ
るように、透析において、２つの針が分離する血
管内に挿入され、無菌のゴム状またはプラスチツ
ク管により人工腎臓機械の入口および出口穴に連
結される。

ロ 従来の技術 処理されなければならない大量の血液のため、
各処理のために数時間の時間を必要とし、針は非
常に大きい。代表的に、針は寸法が15ゲージ（ほ
ぼ1/12インチまたは約2.1mmの直径）までの鋼管
で作られ、針の前端を横切つて二重斜め切断をす
ることによりとがらせる。

腎臓透析患者は１週間に３回ごとに、時には１
日おきに、各回４時間ほどこの処理を受けなけれ
ばならない。これら大きな比較的切味の悪い注射
針による血管の繰返し貫通は非常に苦痛であり、
血管に重大な外傷を生じ、組織に横たわる。注射
針のための望ましい位置は血管自体の約10〜15mm
部分（約４〜６インチ）内に挿入される前膊内で
あり、または「ゴルテツクス」あるいは「ボバイ
ン」移植と呼ばれる代替部分内である。

前膊、上腕および脚の種々な位置が透析注射針
のための出入点として用いられる。回復は透析患
者の血液の化学的特性が急速な回復のためには理
想的でないため時々遅れる。患者の血管がそれ自
体再生に失敗しまたは繰返し注射針挿入による傷
跡組織が適当な血液流れを妨げる場合、血管は事
実上使い古され、患者はも早や出入点がなく、彼
または彼女は死亡する。

これら通例の大きい直径の斜め切断した透析注
射針には固有のいくつかの問題がある。

第１に、これら大きな約2.1mm直径（15ゲージ）
の注射針は単に斜め切断方法により有効にとがら
せることができない。この方法は27ゲージ（1/60
インチまたは0.42mm直径）またはこれより小さい
小さな皮下注射針について良い加工をする。しか
しながら、斜め切り先鋭技術は大径の透析注射針
に有効に作用しなく、この技術は苦痛な貫通、組
織および血管に対する外傷を十分避けるように注
射針をとがらせない。

別の問題が透析注射針を長時間処理の間安定す
るようにまる25.4mm（１インチ）またはそれ以上
通す必要から生じる。

これは大径の注射針は血管のほぼ内径の大きさ
であり、通例の注射針の中心のずれているとがつ
た先端は血管壁内にひつかかり、他の側を通つて
まつすぐ進む傾向があるため、実施が困難であ
る。これは、「浸入」と呼ぶ重大な共式の災難で
ある。

通例の注射針の有する他の問題は注射針が適当
な位置に置かれた後透析機械が作動中患者の血液
の流動量が減少することである。次いで血圧が落
ち、引つ込める注射針を有する静脈が逆止めまた
はちよう型弁のように流れを止める作用をして、
注射針の前方で斜めに切つた開口を横切つてつぶ
れる。これが起きると、機械は警告状態になり、
操作者または添付人は通常の流れを再出発させる
ように緊急の対策をとらなければならない。

前記欠点にも拘らず、普通に使用される透析注
射針だけが記載された斜め切断管である。

ハ 発明が解決しようとする問題点 従つて、本発明は孔が貫通する管と、前記管の
前端を横切つて横に延びるかみそり刃の刃物ブレ
ードとを有し、前記刃物ブレードが前記管の相対
する両側から前方に収斂し、針のとがつた先端で
終る１対の鋭い切断刃を備えたほぼ「Ｖ」形状を
有し、前記切断刃の間に配置され、前記管の相対
する両側から針の前記とがつた先端の後方に隣接
する位置に前方に収斂する１対の相対向する平滑
な組織拡張リブを有し、前記切断刃と前記組織拡
張リブは、開口を形成するとともに、前記とがつ
た先端から後方に延び、前記孔と連通する流体流
れ通路を有する透析注射針またはその他同様のも
のを提供することにある。

ニ 実施例及び作用 図面における本発明の実施例より、第１図に示
す透析注射針組立品が２０で示される。透析注射
針組立品は針２２と平らなタブまたは「バタフラ
イ」案内要素２４からなる。使用中、透析注射針
組立品は腎臓透析機械（図示せず）に連結される
可撓性ゴム状管またはプラスチツク管２６に取り
付けられる。

先づ第１図乃至第５図に示す改良された針２２
を参照すると、針は適当な長さを有し、典型的な
例で外径15ゲージ（0.072インチまたは約1.82mm）
を有するステンレス鋼の円筒状の管２８からな
る。管は血液（または流体、例えば針が静脈内供
給のために用いられる場合）が流通する内部孔３
０を有する。第１図乃至第５図に示す実施例は全
て金属、例えばステンレス鋼である。

前端で（図に左に）、管２８は中央に配置され
た針のとがつた先端３６に前方で収斂する１対の
鋭い切断刃３４を有する「Ｖ」形刃物ブレード３
２を形成する。

針の重要な部分は鋭い切断刃３４が第２図に矢
印により示す範囲に限りとがつた先端３６から外
部に延びていることである。このように、切断刃
は針が操作位置内に十分に挿入され、血管内の中
心にあるとき、血管の内部壁の切断を避けるよう
に管２８の直径より広くない。切断刃３４の外部
限度３８は第２図に最良に示されるように管の外
径以内であることである。

１対の直径方向に対向する平滑な組織拡張リブ
４０が切断刃３４の間の中間で管の前方に配置さ
れ、管の相対する両端からとがつた先端３６の後
方に隣接する位置に前方に収斂する。最大の患者
の安楽のため、針の苦痛のない挿入を容易にする
ために、切口が組織拡張リブ４０によりあけ広げ
られる前に組織が切断刃３４により切り込まれる
ことが更に重要である。この目的のために、刃物
ブレード３２の横幅が組織拡張リブ４０の外面の
間の間隔より大きい割合で前から後へ次第に増加
する。これはある１点における刃物ブレード３２
の幅が同一挿入深さで組織拡張リブ４０の間の間
隔Ｂより実質的に大きい比較的広い寸法Ａとして
示される第２図と第３図とを比較することにより
最良に説明される。針の限界前方位置のこの関係
を成就させる一方法はそれぞれ第２図および第３
図に示すように重要な凹面の外部輪郭を有する組
織拡張リブ４０を設けることである。

第３図は両方の前端がとがつた先端３６の後の
ある距離で終る対称的な関係の組織拡張リブ４０
を示す。第８図は組織拡張リブ４０ａの前端が組
織拡張リブ４０の前端よりとがつた先端３６の後
のより大きな距離で終る他の非対称的な関係を示
す。

第４図の正面図に最良に示されるように、４つ
の血液流開口４２は切断刃３４と組織拡張リブ４
０との間に設けられる。またこれら血液流開口は
針に沿つて後方に相当な距離延びている。この広
い血液流開口の分散、その細長い輪郭および直径
方向に対立する組織拡張リブ４０は全て血管を積
極的に開くのを保持するように組み合い、通例の
斜め切断針を用いて生じるような引き抜き針のつ
ぶれによる流れの遮断を防止する。

一方第１図乃至第５図の実施例はステンレス鋼
のような単一材料で作られ、第６図および第７図
で示される他の構造は前方に収斂する尖頭形の切
断刃３４ａを有するステンレス鋼または他の適当
な金属のほぼ三角形状刃物ブレード挿入体４４を
前方に有するナイロンのようなプラスチツク材料
で作られる管２８ａおよび組織拡張リブ４０ａを
有する。

挿入するとき、針の方向を定めることが重要な
ので、刃物ブレード３２または刃物ブレード挿入
体４４の平面Ｘ−Ｘ（第１図、第４図、第５図お
よび第６図）は患者の皮ふの平面に対し典型的に
約45度の鋭角である。この方向決定を維持する案
内として、平らな、プラスチツクタブまたは「バ
タフライ」案内要素２４が針の後端に設けられ
る。鋭い刃がこの45度の角度で皮ふ次いで静脈ま
たは動脈壁を切断した後、１つの平滑な組織拡張
リブ４０は静脈壁の遠い側に対しすつかり底に届
く。次いで針は静脈に平行にさらに近く傾けら
れ、静脈内により遠く押入れられまたは通され
る。約25.4mm（１インチ）またはそれ以上血管内
に挿入後、「バタフライ」案内要素は皮ふにテー
プで取り付けられ、平滑な組織拡張リブ４０およ
び管２８の外部壁は、とがつた先端３６あるいは
切断刃３４（または３４ａ）のいずれもが血管の
内壁に係合し切断する可能性なく、血管内の中央
に位置した針を維持する。

針は説明のために記述され、透析装置における
使用に対する限定のために記述するのではない。
透析以外の他の使用は改良された針がより安楽
で、苦痛がなく、通例の針より一般により有効な
献血および輸血を含む。さらに、一方大径針のた
めに記述されたその効果は、多くの同じ効果が小
径針のために適用される。

本発明は必ずしも完全に丸い管状横断面に限定
されない。例えば、第９図は丸い横断面管２８ｂ
が長円形の長軸X′−X′に沿つてその幅を横切つ
て十分に延びる刃物ブレード３２ｂを有する長円
形横断面の前方に突出る管状部分２９ｂを有する
さらに他の実施例を示す。組織拡張リブ４０ｂは
前記組織拡張リブ４０および４０ａに対応するも
のである。第９図の実施例は切り口の長さを管２
８ｂの円周により近接するように刃物ブレード３
２ｂによりされるようにする。これは切り口の拡
張および裂けるのを最小にし血管の最小の外傷で
管２８ｂの入ることを許し、急速な回復を容易に
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の望ましい形を示す透析注射針
組立品の平面図、第２図は第１図の改良した注射
針の前方部分の破断拡大図、第３図は第２図の側
面図、第４図は第２図および第３図の正面図、第
５図は第２図および第３図の針部分の透視図、第
６図は刃物ブレード挿入体を用いる他の実施例の
第５図と同様な透視図、第７図は第６図に示す刃
物ブレード挿入体の透視図、第８図は本発明のさ
らに他の実施例の第３図と同じ図、第９図は本発
明のなおさらに他の実施例の第４図と同じ図であ
る。 ２０：透析注射針組立品、２２：針、２４：
「バタフライ」案内要素、２８，２８ａ，２８
ｂ：管、３０：孔、３２，３２ｂ：刃物ブレー
ド、３４，３４ａ：切断刃、３６：とがつた先
端、４０，４０ａ，４０ｂ：組織拡張リブ、４
２：血液流開口、４４：刃物ブレード挿入体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 孔３０が貫通する管２８と、前記管２８の前
   端を横切つて横に延びるかみそり刃の刃物ブレー
   ド３２とを有し、前記刃物ブレード３２が前記管
   ２８の相対する両側から前方に収斂する１対の鋭
   い切断刃３４を備えたほぼＶ形の縦断面を有する
   とともに、針２２のとがつた先端３６で終り、さ
   らに前記切断刃３４の間に円周に沿つて配置さ
   れ、前記管２８の相対する両側からの針の前記と
   がつた先端３６の後方に隣接する位置に前方に収
   斂する１対の相対向する平滑な組織拡張リブ４０
   を有し、前記切断刃３４と前記組織拡張リブ４０
   は、開口４２を形成するとともに、前記とがつた
   先端３６から後方に延び、前記孔３０と連通する
   流体流れ通路を有する透析注射針において、前記
   刃物ブレード３２の横幅Ａは切口が前記組織拡張
   リブ４０によりあけ広げられる前に組織が切り込
   まれることを保証するように前記組織拡張リブ４
   ０間の横幅Ｂよりより大きな割合で前から後まで
   次第に増加することを特徴とする透析注射針。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の透析注射針にお
   いて、前記組織拡張リブ４０が重要な凹面の外部
   輪郭で形成され、前記切断刃３４が重要な凸面の
   外部輪郭で形成されることを特徴とする透析注射
   針。 ３ 特許請求の範囲第１項記載の透析注射針にお
   いて、前記管２８の後方部分が円筒状断面を有
   し、前記管２８の少くとも前端が横断面において
   長円形であり、前記刃物ブレード３２がその全長
   にわたり長円形横断面の長軸に沿つて延びること
   を特徴とする透析注射針。