JPH02148537A - 片口金形蛍光ランプの製造方法及びその金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、複数本の直管形のガラスバルブを隣接するバ
ルブ同士でその端部側壁を融着させて接合することによ
り放電路を屈曲させ、片側に電極マウントを封着してな
る片口金形蛍光ランプの製造方法及びその製造方法に用
いる接合部成形用の金型に関する。

［従来の技術］ 最近、片口金形蛍光ランプが種々開発、実用化されてい
る。その−例として第１図に示すように複数本のガラス
バルブの端部側壁を融着させて相互に導通、接合して全
体として一本の屈曲した放電路を形成した片口金形蛍光
ランプが提案されている。

その−例として、特開昭５５−１３３７３０号公報に前
記その製造方法が開示されている。

この製造方法では、まず第２図に示すように。

あらかじめ内壁面に蛍光体膜２が被着されると共に一端
が閉塞され、他端部には排気管４及び電極フィラメント
５を備えたステム３が封止されたガラスバルブ１が２本
準備される。

次に、第３図及゛び第４図に示すように前記ガラスバル
ブ１の閉塞端部側の側壁の一部をパーナ−６により加熱
し軟化させて排気管４から注入する乾燥空気又は不活性
気体のわずかに過剰の圧力によりガラスバルブの内側か
ら外方にこの軟化させた部分を吹き破ることによってカ
ラー７を有する開口部８を形成し、２本のガラスバルブ
のカラーが互いに導通するように各カラーを接合させる
ものである。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、前記公報に記載されている製造方法には
カラーや開口部の形状及び寸法を規制する手段が開示さ
れておらず、商業的に実施しようとする場合、加熱用バ
ーナーの炎のゆらぎやガラスバルブの肉厚のバラツキ等
によってガラスの軟化状態が一定せず、又ガラスバルブ
内に供給する気体の圧力の変化等によりカラーや開口部
の形状及び寸法にバラツキが生じる。

このためその後の融着工程において、開口部の形状及び
寸法の不整合により気密の漏洩や残留歪によるクラック
等の不良が発生することが多いという欠点がある。

［課題を解決するための手段］ 本分明は前記に鑑みてなされたもので、複数本のガラス
バルブを接合し導通して一本の放電路を形成してなる片
口金形蛍光ランプの製造方法において、接合部の形状及
び寸法を一定に規制する金型を用いることにより、信頼
性の高い接合部を有する片口金形蛍光ランプの製造方法
及びこの方法に用いる金型を提供することを目的とする
。

前記目的を達成するため１本発明は一端部を閉塞し他端
部に電極マウントを封止した複数本のガラスバルブを用
い、前記閉塞部の端部側壁の接合予定個所を加熱し軟化
させ、接合部の形状及び寸法を一定に規制することがで
きるような金型を当接させながらガラスバルブ内に過剰
の圧力の気体を供給して突起部を形成すると共に局部的
な薄肉部を形成した後、該薄肉部を再度加熱し軟化させ
て開口部を形成するようにしたことを特徴どする。

［作用コ 本発明に係る製造方法は、複数本のガラスバルブを相互
に接合し導通させるに当り、ガラスバルブ側壁の接合予
定部を予め加熱し軟化させる工程と、接合部の形状及び
寸法を一定に規制することができるような構造を有する
金型を当接させながらガラスバルブ内に過剰の圧力の気
体を供給して突起部を形成すると共に局部的な薄肉部を
形成する工程と、該薄肉部を再度加熱し軟化させること
により開口部を形成する工程とを有しているので、接合
部の形状及び寸法が一定になり、信頼性の高い接合部を
得ることができる。

［実施例］ 以下５本発明に係る一実施例を図面に基づき説明する。

第５図乃至第１４図は本発明に係る製造方法の一実施例
を示す説明図である。

第５図に示すように直管形のガラスバルブ１１の内壁面
に蛍光体物質の懸濁液を塗布して乾燥し、その後焼成し
て蛍光体膜１２を形成したバルブを用意する。

次に、第６図に示すようにガラスバルブ１１の一端を加
熱して閉塞部１６を形成し、他端の開口端１７の近傍の
蛍光体膜を除去して蛍光体膜除去部１８を形成する。そ
して、前記除去部に排気管１４及び電極フィラメント１
５を備えたステム１３を封止する。

第７図は前記工程を終了した後のガラスバルブ１１であ
り、このガラスバルブ１１の閉塞部１６の近傍の接合予
定部１９を第８図に示すように加熱し軟化させた後、第
９図及び第１０図に示すように金型３１を当てながら排
気管１４から乾燥空気又は不活性気体を供給することに
より加圧し、突起部２０を形成すると共に局部的な薄肉
部２１を形成する。

ここで、第１５図及び第１６図は前記金型の説明図であ
り、ガラスバルブの管軸と同一方向に、ガラスバルブと
略同寸法の径を有する円筒状の溝３２が形成され、又、
該溝の側壁には溝と直交する方向にガラスバルブの突起
部を形成するための略半球状の主室３３が形成されてお
り、更に、主室の先端には薄肉部を形成するための主室
よりも断面積の小さい円筒状の副室３４が形成されてい
る。このように金型３１には主室３３と副室３４とを設
けたことにより第１０図に示すように軟化したガラスが
バルブ内に供給された過剰の圧力の気体により拡張され
、突起部２０及び突起部の先端にはより薄肉な突起２１
を形成することができる。

次に、第１１図に示すように前記薄肉部を再度加熱して
軟化させるとバーナーの火力によって軟化部が吹き破ら
れる。この場合バルブ内部にわずかに過剰の圧力の気体
を供給するか又はバルブ内部を真空ポンプ等の減圧手段
によって減圧することにより開口部をさらに確実にする
ことができる。

第１２図は前記開口部形成後の開口部近傍を示す部分拡
大図であって、前記工程により形状及び寸法の一定な接
合部を得ることができる。

そして、ガラスバルブ１１と前記と同様な方法で開口部
２４が形成された他のガラスバルブ２３とを第１３図に
示すようにその開口部を位置合わせし当接して、加熱し
融着して接合する。

そして、第１４図に示す中間工程の蛍光ランプを排気管
１４から排気して通常の工程によって片口金形蛍光ラン
プを製造する。

なお、本発明に係る片口金形蛍光ランプの製造方法は前
記した蛍光ランプに限るものではなく、内壁面に蛍光体
膜の被着されていない複数本のガラスバルブを接合し導
通させる場合にも適用可能であり、この場合には蛍光体
膜の形成及びステムの封止工程は接合工程の後で行なう
。

又、ランプ形状も前記蛍光ランプに限るものではなく、
−平面内に配置された４本のガラスバルブを有する蛍光
ランプあるいは断面正方形の形態に立体的に構成された
４本のガラスバルブを有する片口金形蛍光ランプにも適
用できかつ多数本のガラスバルブを有する蛍光ランプに
も適用可能である。

更に、Ｕ字形状に屈曲させたガラスバルブ同上を２本又
は複数本その直管部の側壁で接合し導通させた片口金形
蛍光ランプにも適用することができる。

また更に、前記金型は前記実施例記載の形状に限らず、
ガラスバルブの突起部と該突起部先端しこ形成された薄
肉部の形状及び寸法を規制するようにした主室と、該主
室よりも断面積の小さい副室からなる構造を有するもの
であれば、その断面形状は種々変形可能である。

要すれば１本発明は複数本のガラスバルブを相互に接合
し導通させるに当たり、所要形状の金型を用いてその接
合のための突起部及び開口部の形状、寸法を一定に規制
したことを特徴としているものである。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明は複数本のガラスバルブを
接合し導通させて一本の放電路を形成してなる片口金形
蛍光ランプの製造方法において、ガラスバルブの接合部
の形成に当って、予めバルブ側壁を加熱し軟化させ、該
バルブと直交する方向に主室と副室とを有する金型を当
接しながらバルブ内に過剰の圧力の気体を供給すること
によって突起部を形成すると共に局部的な薄肉部を形成
する工程と、その後再度薄肉部を加熱し軟化させて開口
部を形成する工程とを有しているから、その形状及び寸
法が一定した開口部が得られ、その後の融着工程におけ
る機械的強度の低下又は気密性の低下という欠陥の少な
い信頼性の高い接合部が得られるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は乃至第４図は従来の片口金形蛍光ランプの製造
方法の説明図、第５図乃至第１４図は本発明の一実施例
を示す製造方法の工程順に沿う説明図、第１５図及び第
１６図は本発明に係る金型の一例を示す説明図である。 １１・・・ガラスバルブ、１２・・・蛍光体膜、１３・
・・ステム、１４・・・排気管、１５・・・電極フィラ
メント、１６・・・閉塞部、２０・・・突起部、２１・
・・薄肉部、２４・・・開口部、３１・・・金型、３２
・・・円筒状溝、３３・・・主室、３４・・・副室。 牙１図 ７２図 第３図 ７４図 ７５図 ２６図 オフ図 オ８図 第１５１！１ 矛１６図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）一方の端部を閉塞したガラスバルブの端部側壁を
   加熱し軟化させる工程と、該軟化部に金型を当接しなが
   らバルブ内に過剰の圧力の気体を供給して突起部を形成
   すると共に局部的な薄肉部を形成する工程と、該薄肉部
   を再度加熱し軟化させて開口部を形成する工程とを含む
   片口金形蛍光ランプの製造方法。
2. （２）前記ガラスバルブの管軸と同軸方向に形成されか
   つバルブと略同径の円筒状溝と、該溝の側壁にバルブと
   直交する軸方向に形成された主室と、該主室の先端部に
   形成されかつ主室よりも断面積の小さい副室を有する金
   型。