JPH0214474Y2 - - Google Patents

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JPH0214474Y2
JPH0214474Y2 JP1983175833U JP17583383U JPH0214474Y2 JP H0214474 Y2 JPH0214474 Y2 JP H0214474Y2 JP 1983175833 U JP1983175833 U JP 1983175833U JP 17583383 U JP17583383 U JP 17583383U JP H0214474 Y2 JPH0214474 Y2 JP H0214474Y2
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【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、自動製図機やX−Yプロツタ等の自
動筆記装置に関し、特に筆記手段として鉛筆の芯
を用いてなる自動筆記装置に関する。
<背景技術とその問題点> 従来、筆記手段として鉛筆の芯を用いてなる自
動筆記装置において、筆記面上の任意の方向に移
動自在な筆記ヘツドに複数本の筆記ブロツクを装
着固定し、これら各筆記ブロツクに径の異なる芯
を一本ずつ装填し、上記各筆記ブロツクを選択的
に使い分けることにより太さの異なる線等を自動
的に筆記し得るようにしたものが知られている。
ところで、上記従来の自動筆記装置にあつて
は、筆記ヘツドに複数本の筆記ブロツクを装着し
たものであり、筆記ヘツドの重量が相当重くなつ
ている。したがつて、筆記ヘツドの駆動力も大き
なものを必要とし、装置全体が大型化してしまつ
ており、机上に設置して使用する可搬型の自動筆
記装置に対しては不向きなものである。
<考案の目的> そこで、本考案はこのような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、筆記ヘツドの駆動力が
小さく、装置全体の小型化を図るようにすること
を目的とする。
<考案の概要> 本考案は、上述した目的を達成されるために提
案されたものであつて、筆記面をXY方向に移動
可能となされ筆記ヘツドが配設されてなる基台
と、上記基台に固定されたソレノイドプランジヤ
と、上記ソレノイドプランジヤの出力軸の結合さ
れ上記基台に対し昇降自在となるよう配設されて
なる挾持アームと、上記挾持アームに脱着自在に
挾持されてなる円筒状の外筒体と、この外筒体の
内側に軸方向の先端部側に向かつて筆圧となる押
圧力を付与するよう弾性部材を介して筆記面方向
に付勢され摺動自在に支持されてなる芯ホルダ部
と、上記芯ホルダ部内に設けられ鉛筆芯を把持す
るための芯チヤツク機構と、上記芯ホルダ部の先
端に軸方向に摺動自在に設けられ鉛筆芯の先端が
突き出るようになされた芯ガイドと、上記芯ガイ
ド内に設けられ鉛筆芯先端に摩擦力を付与する摩
擦体と、上記芯ガイドを上記芯ホルダ部に対して
筆記面に向かう復帰力を付与する芯ガイド復帰用
スプリングとを備えた筆記ブロツクと、上記筆記
ブロツクの下降時に上記芯ガイドを係止するよう
に前記取付基台に配設されたガイドストツパと、
前記筆記ヘツドの移動範囲内の位置に設けられ予
備の筆記ブロツクを保持するホルダ部を備えたス
タンド部材とを備え、上記筆記ブロツクは前記ソ
レノイドプランジヤを介してなされる前記挾持ア
ームの下降動作により上記芯先端が筆記面に着地
した時に上記芯チヤツク機構による鉛筆芯の把持
が行われて上記芯ホルダ部の下降が阻止されると
ともに前記弾性部材による筆圧が上記鉛筆芯に印
可され、上記挾持アームを介してなされる上昇動
作による芯ホルダ部の上昇に対して摩擦体により
芯先端を保持して筆記面方向への復帰力が付与さ
れるとともに芯先端を上記筆記面から浮上離隔さ
せるようになされてなる自動筆記装置であるとと
もに、前記ソレノイドプランジヤによる挾持アー
ムの昇降動作により前記スタンド部材に保持され
た予備の筆記ブロツクとの交換を可能となしたこ
とを特徴とするものである。
<実施例> 以下、本考案の一実施例を図面を参照しながら
具体的に説明する。
第1図は本考案にかかる自動筆記装置の概略平
面図である。この自動筆記装置は、作図板1の図
中上下両側縁に互に平行に配設された移動機構を
構成する固定レール2,3と、これら各固定レー
ル2,3に沿つて図中左右方向に移動自在な移動
レール4と、この移動レール4の長手方向(図中
上下方向)に移動自在に取り付けられた筆記ヘツ
ド5を有し、上記ヘツド5は作図板1の筆記面1
A上の任意の方向(図中X方向及びY方向)に移
動し得るようになつている。
上記筆記ヘツド5は、第2図、第3図及び第4
図に示すように上記X,Y方向等に移動する可動
台となる取付け基台6と、この取付け基台6に設
けられ筒状の筆記ブロツク7を筆記面1Aに対し
て垂直に保持しながら昇降駆動する昇降機構8を
有してなる。上記昇降機構8は、上記取付け基台
6に上下動自在に支持された筒状のスライダ部材
9と、このスライダ部材9に軸方向に所定距離を
置いて配された二対の挾持アーム10,11,1
2,13を有してなる。上記各挾持アーム10,
11,12,13は筆記ブロツク7を両側から挾
持するためのものであり、支軸14,14,1
4,14を介してそれぞれ水平方向に回転し得る
ように、且つこれら各アーム10,11,12,
13の先端面に筆記ブロツク挿入用の空間部が形
成されるように上記スライダ部材9に支持されて
いる。また、上記各挾持アーム10,11,1
2,13の先端はこれら各アーム10,11,1
2,13の基端と上記スライダ部材9間に設けた
圧縮コイルバネ15,15,15,15によつ
て、それぞれ閉じる方向に弾発付勢されており、
筆記ブロツク7は上記各挾持アーム10,11,
12,13の先端に作用する弾発力を以つて挾持
されるようになつている。したがつて、筆記ブロ
ツク7の保持力は高いものとなつている。なお、
上記各挾持アーム10,11,12,13の先端
は筆記時に筆記ブロツク7の保持状態が安定する
ようにそれぞれ内方に折曲され、筆記ブロツク7
は、各挾持アーム10,11,12,13間で抱
え込まれるようになつている。また、上記各挾持
アーム10,11,12,13の先端縁には筆記
ブロツク7を水平方向からこれら各アーム10,
11,12,13間にスムーズに装着し得るよう
にテーパ部10A,11A,12A,13Aが形
成されている。
上記取付け基台6における上記スライダ部材9
の両側部位には、上記スライダ部材9を上下動さ
せるための一対のソレノイドプランジヤ16,1
6が取付け固定されている。そして、ソレノイド
プランジヤ16,16の出力軸(駆動軸)16
A,16Aと上記スライダ部材9は連結板50を
介して結合されている。
筆記ブロツク7は、第5図に示すように上記各
挾持アーム10,11,12,13によつて両側
より挾持される支持部材となる外筒体17と、こ
の外筒体17の内側で軸方向に摺動自在に支持さ
れた芯ホルダ部18と、この芯ホルダ部18の先
端近傍で軸方向に摺動自在に設けられた芯ガイド
19とを備えている。上記外筒体17には第1、
第2及び第3の鍔部17A,17B,17Cが形
成されており、下方側の挾持アーム12,13は
第2の鍔部17Bと第3の鍔部17C間の軸部に
係合するとともに、上方側の挾持アーム10,1
1は第1の鍔部17Aの上方部位の軸部に係合す
るようになつている。そして、下方側の挾持アー
ム12,13が第2の鍔部17Bに係合して外筒
体17を上方向及び下方向に駆動することにより
筆記ブロツク7は筆記面1Aに対して昇降駆動さ
れる。芯ホルダ部18は筒体20の内部に芯チヤ
ツク機構21を有して成り、芯ガイド19内には
ゴムパツキングあるいはゴムリング22が設けら
れている。筆記ブロツク7の軸方向は筆記面1A
に対して略垂直となつており、鉛筆の芯100
は、この筆記面1Aに向かつて供給され、芯ガイ
ド19を介して先端が突出する。上記ソレノイド
プランジヤ16は、上記各挾持アーム10,1
1,12,13を介して筆記ブロツク7の外筒体
17を筆記面1Aに対して垂直方向(矢印Z方
向)に上下動させ、芯100の先端が筆記面1A
に着地し圧接した状態と、筆記面1Aより浮上離
隔した状態とを選択的にとり得るようにしてい
る。
筆記ブロツク7の外筒体17と芯ホルダ筒体2
0との間には、芯圧印加用のコイルスプリング2
3が介在しており、外筒体17に対して芯ホルダ
筒体20を下方に(筆記面1A側に向かつて)押
圧する。また、芯ホルダ筒体20と芯ガイド19
との間には、芯ガイド復帰用のコイルスプリング
24が配され、芯ガイド19に下方へ向かう押圧
力を付与している。なお、この芯ガイド19には
挿通される芯の軸方向と直行する方向に係合部1
9aが設けられている。さらに、芯ホルダ筒体2
0と芯チヤツク機構21との間に配されるコイル
スプリング25は、芯チヤツク機構復帰用であ
り、芯チヤツク機構21を上方に押圧する。
ここで、芯チヤツク機構21は、一般のノツク
式シヤープペンシルに用いられているものと同様
な構造とすればよい。すなわち、芯チヤツク機構
21は、略円筒状のチヤツクホルダ26内に、下
端部がやや膨出し縦方向に割り溝を有する芯チヤ
ツク部材27を配し、この芯チヤツク部材27を
コイルスプリング28により上方に付勢するとと
もに、下端部に嵌め込まれたリング29により芯
チヤツク部材27の上記膨出部の径を縮めるよう
にして芯100を把持するような構造を有してい
る。
このような芯チヤツク機構21の芯把持作用と
しては、芯100に対して上方の力が加わるとき
強固な保持力が働くが、芯100に下方への力が
加わるときには弱い保持力となつて、芯100が
下方に送り出される。すなわち、芯チヤツク機構
21により把持された芯100が芯ガイド19の
ゴムリング22を貫通している状態において、芯
ガイド19に対して芯チヤツク機構21を下方に
移動するときには、芯100は芯チヤツク機構2
1に強固に保持されゴムリング22による摩擦力
に抗してチヤツク移動方向である下方に送られる
が、芯ガイド19に対して芯チヤツク機構21を
上方に移動するときには、ゴムリング22の摩擦
力による芯100の保持力の方が芯チヤツク機構
21の保持力よりも大きくなり、芯100はゴム
リング22で保持固定され芯チヤツク機構21の
みが上方に移動する。この動作は、芯ガイド19
と芯チヤツク機構21との相対的な移動により生
ずるものであり、芯チヤツク機構21を静止して
芯ガイド19を上下動した場合にも同様に、すな
わち、芯ガイド19を上方に移動するときには芯
チヤツク機構21により芯100が保持固定さ
れ、芯ガイド19を下方に移動するときゴムリン
グ22の摩擦保持力により芯100が下方に送ら
れるようになる。
上記筆記面1Aに対する垂直方向である矢印Z
方向(上下方向)についての上記芯ホルダ部18
の変位あるいは移動を検出する手段の一例として
の検出プレート30は、第3図及び第4図に示す
ように、取付け基台6に支軸31を介して回転自
在に支持されており、検出プレート30の一端部
30aは、芯ホルダ部18の芯ホルダ筒体20の
鍔部20aに係止され、他端部に設けられた遮光
片32は、フオトインタラプタ33の発光部33
aと受光部33bとの間に挿入され得るような位
置に配設されている。この検出プレート30に
は、図示しないコイルスプリング等により第4図
中反時計回り方向への付勢力が付与されており、
上記一端部30aは芯ホルダ筒体20の鍔部20
aの表面(上面)に当接し、芯ホルダ筒体20の
上下動に応じて検出プレート30が上下動する。
ここで、芯ホルダ部18は、後述するように筆
記動作によつて上記芯100の先端が摩耗すると
き、上記筆記面1Aに対する垂直方向(高さ方
向)の位置が下方に変化し、この下方変位を検出
プレート30及びフオトインタラプタ33にて検
出することにより、芯100の摩耗を検出するこ
とができる。
以上のような構成を有する筆記ヘツド5の動作
について説明する。
先ず、筆記あるいは作画を行なうに先立つて、
芯挿入筒体34を介して鉛筆の芯100を挿入
し、手指等で2〜3回押圧することにより、芯1
00が芯チヤツク機構21を介して芯ガイド19
のゴムリング22に達し、さらに芯ガイド19の
先端より必要量(例えば1〜2mm程度)突出す
る。このとき、ソレノイドプランジヤ16は吸引
されておらず、挾持アーム10,11,12,1
3は上方に持ち上つているため、筆記ブロツク7
全体が第6図に示すように上方に位置しており、
芯ホルダ筒体20の突部20bがコイルスプリン
グ23により下方に付勢されて、外筒体17の下
端部17aの内側底面に当接した状態となつてい
る。また、芯100の先端は、筆記面1Aの上方
に例えば距離Dだけ離れて位置している。
次に、上記ソレノイドプランジヤ16が通電制
御されて上記駆動軸16Aが一定のストローク
(変位量)Sだけ吸引されると、挾持アーム10,
11,12,13を介して筆記ブロツク7の外筒
体17が第7図に示すように上記ストロークSの
距離だけ下方に移動する。この移動距離Sは、上
記芯100と筆記面1Aとの距離Dよりも大きく
(S>D)、上記下方移動時に芯100の先端が筆
記面1Aに当接したとき芯ホルダ部18が静止す
るのに対して、外筒体17はさらに下方に移動す
る。従つてコイルスプリング23が圧縮され、芯
ホルダ筒体20の突部20bの下端と外筒体17
の下端部17aの内側底面との間にはS−Dの間
隔の隙間が生じるとともに、芯100には芯ホル
ダ部18を介してコイルスプリング23の押圧力
が印加され、必要とされる筆圧が得られる。また
このとき、芯ガイド19は、前記係合部19aを
介して取付け基台6に取付け固定された芯ガイド
ストツパ35に係合支持される。
ここで、上述の動作中で芯100の先端が筆記
面1Aに当接したときには、筆記面1Aからの反
作用として芯100に上向きの力が作用するか
ら、前述したように芯ホルダ部18の芯チヤツク
機構21の芯保持力が大きく、芯チヤツク機構2
1は芯100を強固に把持した状態となる。従つ
て、芯ホルダ部18の上記下方移動が阻止されて
外筒体17のみが下方に移動し、コイルスプリン
グ23が圧縮されることにより芯ホルダ部18の
筒体20及び芯チヤツク機構21を介して芯10
0に所要の筆圧が印加されるわけである。
次に、芯100が筆記面1Aに着地した状態で
筆記動作が行なわれることにより、芯100の先
端が摩耗すると、この摩耗した分だけ芯ホルダ部
18が下降する。例えば第8図は、上記摩耗量が
tで芯ホルダ部18が矢印Z方向にtだけ下降し
た状態を示している。すなわち、上記筆記動作前
の初期状態(第6図、第7図参照)において、芯
ホルダ部18の芯チヤツク機構21からの芯10
0の繰り出し量Tは、芯100の先端が筆記面1
Aに当接した状態(第7図)における芯チヤツク
機構21の先端の高さ(筆記面1Aからの垂直方
向距離)に対応している。芯チヤツク機構21を
含む芯ホルダ部18は、コイルスプリング23に
より下方に押圧されているため、上記芯繰り出し
量の変化に応じて芯チヤツク機構21の先端の高
さも変化し、上記筆記動作により芯100が長さ
tだけ摩耗すると上記芯繰り出し量がT−tとな
り、第8図に示すように、芯チヤツク機構21の
先端の高さ、すなわち筆記面1Aからの距離がT
−tとなる。
このように芯ホルダ部18が移動距離tだけ下
方に移動することに応じて、鍔部20aに一端部
30aが係止された検出プレート30もtだけ下
方に移動し、この移動量が一定の設定値(0.5〜
1mm程度)に達したことを前記フオトインタラプ
タ33により検出することができる。また、筆記
ブロツク7の先端部の芯ガイド19は、前記取付
基台6に取付固定された芯ガイドストツパ35に
より係止され、筆記面1Aより一定の高さ位置に
支持されているため、芯ホルダ部18の下降時に
は、相対的に芯ガイド19が芯ホルダ部18に対
して持ち上つた状態となる。
次に、芯100の先端が筆記面1Aに着地した
状態のままで筆記し得る一操作(あるいは1スト
ローク)が終了した時点、あるいは上記フオトイ
ンタラプタ33による一定量の芯摩耗検出が行な
われた時点において、上記ソレノイドプランジヤ
6が吸引駆動されて筆記ブロツク7の外筒体17
が上昇すると、第6図の状態に復帰し、芯100
の先端が筆記面1Aから浮上離隔する。このと
き、芯ホルダ部18の筒体20に対して芯ガイド
19がコイルスプリング24の復帰力により下方
に移動する。この下方移動時に、芯ガイド19の
ゴムリング22の摩擦力により芯100が下方に
引かれ、この場合の芯チヤツク機構21の保持力
は弱いため、芯100が芯チヤツク機構21より
繰り出される。
したがつて、以上のような構造の筆記ヘツド5
を有する自動筆記装置にあつては、筆記動作中の
芯先端の着地、浮上動作、いわゆるペンダウン、
ペンアツプ動作に伴つて芯100の繰り出し動作
が自動的に行なわれるため、芯先端を筆記面1A
に圧接させたまま一筆で描く際の芯摩耗量が前記
一定の値(例えば0.5〜1mm程度)を越えない限
り強制的な芯100の繰り出し動作は行なわれな
い。これに対し、上記一筆で描く際の芯摩耗量が
上記一定値を越えた場合には、芯ホルダ部18の
筆記面1Aからの高さ位置の変化が検出プレート
30、遮光片32、及びフオトインタラプタ33
より成る位置検出手段により検出され、この検出
出力に応じて、筆記動作を一時的に停止させソレ
ノイドプランジヤ16を吸引駆動して筆記ブロツ
ク7を上下動させることにより、芯100の繰り
出しが強制的に行なわれる。そして、この芯繰り
出し動作終了後に、上記一時的に停止した筆記動
作を継続させればよい。この場合、芯摩耗の検出
は、筆記動作中に定常的に行なわれており、この
芯摩耗検出のためだけに筆記動作を中断させる必
要がないことに注目すべきである。
ところで、第1図に示すように作図板1の一側
縁(図中左側縁)付近には、例えば径が0.3mm,
0.5mm,0.7mmの芯が装填された予備の筆記ブロツ
ク7,7…を保持するスタンド部材40が配され
ている。なお、スタンド部材40は筆記ヘツド5
の移動範囲内に位置している。上記スタンド部材
40は、例えば径が0.3mm,0.5mm,0.7mmの芯が装
填された複数本の筆記ブロツク7,7,…を上記
作図板1の一側縁に沿つて整列保持するホルダ部
41,41,…を有してなる。
上記各ホルダ部41,41,…は、いずれも同
一形状に構成されているものであり、したがつ
て、一ホルダ部41について構成を詳述する。す
なわち、ホルダ部41は一対をなす上方アーム部
42,43と他の一対をなす下方アーム部44,
45が上下二箇所に隔設され、これら各アーム部
42,43,44,45により筆記ブロツク7を
保持するようになつている。
上記各アーム部42,43,44,45は、各
先端附近の上側に互に対向するように係合突部4
2A,43A,44A,45Aが膨出形成されて
いる。なお、上記各アーム部42,43及び4
4,45間の距離は外筒体17の軸部の外径と略
対応する間隔寸法に形成されている。
ここで、筆記ブロツク7を筆記ヘツド5とスタ
ンド部材40間で着脱交換するときの状態につい
て説明する。
第9図に示す状態は、筆記ブロツク7がスタン
ド部材40のホルダ部41に装着保持されて待期
している状態を示す。この状態では筆記ブロツク
7は各アーム部42,43及び44,45間に係
合保持されており、さらに詳しくは第1の鍔部1
7Aの下側面が上方アーム部42,43の上側面
上に載置係合され、第3の鍔部17Cの下側面は
下方アーム部44,45の上側面上に載置係合さ
れ、さらに第1及び第3の鍔部17A,17Cに
は各アーム部42,43,44,45の先端に突
設された係合爪42A,43A,44A,45A
が水平方向より係合した状態となつている。ま
た、第1、第2及び第3の鍔部17A,17B,
17Cの外周壁は、このときホルダ部41の垂直
壁46に突き当つた状態となつている。
そして、このようにホルダ部41に垂直に保持
された筆記ブロツク7を筆記ヘツド5が取り出す
ときには、このヘツド5の各挾持アーム10,1
1,12,13は下降位置、すなわち筆記ブロツ
ク7を図板面に着地させる位置に降下した状態で
上記ペンスタンド部材40の所望ホルダ部41に
対峙して移動接近する。
上記筆記ヘツド5がスタンド部材40に保持さ
れた筆記ブロツク7に係合すると、筆記ヘツド5
の上方挾持アーム部10,11は外筒体17の第
1の鍔部17Aの上方部位の軸部に係合し、さら
に下方挾持アーム部12,13は外筒体17の第
2の鍔部17Bと第3の鍔部17Cとの間に入り
込んで軸部係合した状態となる。
そして、この状態から各挾持アーム10,1
1,12,13を上昇させると、第1の鍔部17
Aと上方アーム部42,43に設けられた係合爪
42A,43Aの係合及び第3の鍔部17Cと下
方アーム部44,45に設けられた係合爪44
A,45Aの係合が解除される。
そして、この状態から筆記ヘツド5がスタンド
部材40から離れる方向に移動すると筆記ブロツ
ク7は筆記ヘツド5に装着された状態となり筆記
ブロツク7の筆記ヘツド5への交換装着が行なわ
れる。
また、筆記ヘツド5に装着されている筆記ブロ
ツク7を前記スタンド部材40に返却収納するた
めには、上述した筆記ブロツク取り出し操作と逆
の手順により容易に行なうことができる。
このように、上記構造のスタンド部材40を有
する自動筆記装置にあつては、スタンド部材40
の各ホルダ部41,41,…に径が異なる芯を装
填した複数本の筆記ブロツク7,7,…を予め格
納しておくことにより、鉛筆の芯の保持、給芯及
び筆記面1Aに対する芯圧等の機態を阻害させる
ことなく、筆記、態様に応じて所望の筆記ブロツ
ク7を筆記ヘツド5とスタンド部材40間で着脱
交換することができる。
また、筆記ヘツド5をスタンド部材40の位置
で上昇又は下降させる動作のみによつて筆記ブロ
ツク7を着脱交換することができ、その交換は容
易なものとなる。
また、スタンド部材40に径が同一な芯が装填
された多数本の筆記ブロツク7,7,…を装着し
ておけば、芯が無くなるごとに手作業で芯の詰め
替えを行なうことなく、自動的に新しい筆記ブロ
ツクと交換することができ、筆記作業を迅速に行
なうことができる。
また、スタンド部材40にインクペン、フアイ
バーペン及びボールペン等を装填した筆記ブロツ
クを装置しておけば一台の装置によつて多種類の
筆記手段を用いることができる。このとき、上記
筆記ブロツクの外周に前記第1、第2及び第3の
鍔部17A,17B,17Cと同一機能を果す手
段が図られていることが必要であることはいうま
でもない。
<考案の効果> このように、本考案によれば鉛筆の芯の保持、
給芯及び筆記面に対する芯圧等の機能を阻害させ
ることなく筆記ブロツクを筆記ヘツドとスタンド
部材間で着脱交換することができるので、従来の
ように複数本の筆記ブロツクを筆記ヘツドに装着
したものと比較して筆記ヘツドの駆動力が小さな
もので済み装置全体の小型化を図ることができ
る。したがつて、机上に設置して使用する可搬型
の自動筆記装置に対しては優れた効果を発揮する
ものである。また、本考案は、挾持アームを介し
てなされる筆記ブロツクの上昇及び下降による芯
の送り出し及び筆記ブロツクの着脱は単一の駆動
源を介してなされるものであることから、簡単な
筆記ヘツドを有する自動筆記装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す概略平面図、
第2図は筆記ヘツドの拡大正面図、第3図はその
拡大平面図、第4図はその一部破断拡大側面図、
第5図は筆記ブロツクの拡大断面図、第6図、第
7図及び第8図はそれぞれ上記筆記ブロツクの異
なる動作状態を示す拡大断面図、第9図はスタン
ド部材のホルダ部の拡大側面図、第10図はその
拡大平面図である。 1……作図板、1A……筆記面、2,3……固
定レール、4……移動レール、5……筆記ヘツ
ド、7……筆記ブロツク、8……昇降機構、9…
…スライダ部材、10,11……上方側の挾持ア
ーム、12,13……下方側の挾持アーム、1
6,16……ソレノイドプランジヤ、18……芯
ホルダ部、19……芯ガイド、21……芯チヤツ
ク機構、23……芯圧印加用のコイルスプリン
グ、40……スタンド部材、41……ホルダ部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 筆記面をXY方向に移動可能となされ筆記ヘツ
    ドが配設されてなる基台と、 上記基台に固定されたソレノイドプランジヤ
    と、 上記ソレノイドプランジヤの出力軸の結合され
    上記基台に対し昇降自在となるよう配設されてな
    る挾持アームと、 上記挾持アームに脱着自在に挾持されてなる円
    筒状の外筒体と、この外筒体の内側に軸方向の先
    端部側に向かつて筆圧となる押圧力を付与するよ
    う弾性部材を介して筆記面方向に付勢され摺動自
    在に支持されてなる芯ホルダ部と、上記芯ホルダ
    部内に設けられ鉛筆芯を把持するための芯チヤツ
    ク機構と、上記芯ホルダ部の先端に軸方向に摺動
    自在に設けられ鉛筆芯の先端が突き出るようにな
    された芯ガイドと、上記芯ガイド内に設けられ鉛
    筆芯先端に摩擦力を付与する摩擦体と、上記芯ガ
    イドを上記芯ホルダ部に対して筆記面に向かう復
    帰力を付与する芯ガイド復帰用スプリングとを備
    えた筆記ブロツクと、 上記筆記ブロツクの下降時に上記芯ガイドを係
    止するように前記取付基台に配設されたガイドス
    トツパと、 前記筆記ヘツドの移動範囲内の位置に設けられ
    予備の筆記ブロツクを保持するホルダ部を備えた
    スタンド部材とを備え、 上記筆記ブロツクは前記ソレノイドプランジヤ
    を介してなされる前記挾持アームの下降動作によ
    り上記芯先端が筆記面に着地した時に上記芯チヤ
    ツク機構による鉛筆芯の把持が行われて上記芯ホ
    ルダ部の下降が阻止されるとともに前記弾性部材
    による筆圧が上記鉛筆芯に印可され、上記挾持ア
    ームを介してなされる上昇動作による芯ホルダ部
    の上昇に対して摩擦体により芯先端を保持して筆
    記面方向への復帰力が付与されるとともに芯先端
    を上記筆記面から浮上離隔させるようになされて
    なる自動筆記装置であるとともに、前記ソレノイ
    ドプランジヤによる挾持アームの昇降動作により
    前記スタンド部材に保持された予備の筆記ブロツ
    クとの交換を可能となした自動筆記装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56109796A (en) * 1980-02-06 1981-08-31 Mutoh Ind Ltd Detector for shortage of lead in drawing head of drawing machine
JPS57138997A (en) * 1981-02-20 1982-08-27 Hitachi Seiko Kk Lead exchanging supplying device for drawing instrument

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