JPH02143817A - サンドウイッチ成形機におけるノズルのシャットオフ機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は、サンドウィッチ成形に使用される射出成形機
のノズル先端部におけるシャットオフ機構に関する。

（従来の技術） 従来の射出成形機のノズル先端部におけるシャットオフ
機構については、下記（イ）、（ロ）のもの等が知られ
ている。

（イ）外側ノズル内に外周部に螺旋状突条を有する内側
ノズルを同心的に配設し、該内側ノズル内にそのノズル
孔を開閉するための閉鎖ピンを設けたもの（特開昭５９
−２０１８３４号公報参照）。

（ロ）外側ノズル内に同心的に配設したその軸方向に摺
動自在な内側ノズルを回動手段により回動自在とし、該
内側ノズルの回動により樹脂通路を開閉するとともに、
該内側ノズル内に内側ノズルのノズル孔を開閉する作動
ロッドを設けたもの（特開昭５９−２２０３４１号公報
参照）。

（発明が解決しようとする課題） 上記従来の技術の内（イ）のものは、外側ノズルのノズ
ル孔にシャットオフ手段がなく、射出ユニット側に逆止
弁を設けたものであるので、ショット毎に外側ノズル内
に溶融樹脂が残留して次回のショットでの糸引きを起し
て成形不良を生じる原因となる。また（口）のものはノ
ズル孔の開閉機構が複雑で、かつ複数の駆動装置が設け
られているため、ノズル孔の開閉の制御も複雑となる。

さらに上記（イ）および（ロ）のいずれにおいても、ス
キン層およびコア層の樹脂量およびノズル孔近傍におけ
る溶融樹脂の流量が安定せずスキン層が破れるという問
題点があった。

本発明は、上記従来の技術の有する問題点に鑑みてなさ
れたものであり、スキン層およびコア層の樹脂量および
ノズル孔付近の溶融樹脂の流Ｉ１１がショット毎に安定
しており、金型の充填後の保圧効果にも勝れたサンドウ
ィッチ成形機におけるシャットオフ機構を提供すること
を目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明のシャットオフ機構は
、ノズル本体内の先端部位に環状の外側トーピードを嵌
着するとともに、その後端部に前記ノズル本体内に配設
された円筒状のバルブハウジングを接続して、ノズル本
体の内周而とバルブハウジングの外周面との間に外側通
路を形成し、前記バルブハウジング内に往復駆動手段に
より往復動されるシャフトを挿入して両者間に内側通路
を形成させ、前記外側トーピードの内周面に摺動自在に
案内される内側トーピードを前記シャフトの先端部に固
着し、該内側トーピードのボス部の先端部と後端部にそ
わそれ先端シール面とシール部とを設けたものである。

また、ノズル本体を複数に分解可能とすると効果的であ
る。

〔作　　用〕

往復駆動手段を作動させてシャフトを介して内側トーピ
ードを最後退位置へ後退させてその後端部のシール部に
より内側通路を閉鎖し、この状態で、外側通路内にスキ
ン層を形成する溶融合成樹脂を一部圧入して、型締めし
た金型内へ射出する。

ついで、往復駆動手段を作動してシャフトを介して内側
トーピードを所定の中間位置に面進させて、外側通路お
よび内側通路をともに開放した状態とし、両通路にそれ
ぞれ溶融合成樹脂を圧入すると、両通路をそれぞれ流れ
る溶融合成樹脂はノズル孔内をスキン層にコア層が包ま
れた層状の流れとなって流動し、金型内へ射出される。

この場合、内側トーピード３の位置を制御してスキン層
によりコア層が完全に包まれた層状の流れとなるように
する。

そして、金型が完全に充填される直重ｆに、往復駆動手
段を作動してシャフトを介して内側トーピードを最後退
位置へ後退させてそのシール部により内側通路を閉３ｎ
シたのち、開放されている外側通路内へ溶融合成樹脂を
圧入してスキン層のみを金型内へ射出すると、金型のス
プル部およびその近傍もスキン層で覆われたサンドウィ
ッチ成形品か成形される。

〔実施例〕

本発明の実施例を図面にシ、（ついて説明する。

第１図および第２図に示１）−ように、ノズル本体７は
、両側にし１示しない射出ユニットにそれぞれ接続され
る接続部１０．１１が突設された基部７ａと、該コ、（
部７ａに図示しないボルト等により分解可能に結合され
た先端部７ｂから構成されており、該先端部７ｂの重力
開口部にはノズル孔１ａをイ「するノズルチップ１か着
脱自在に固着されている。いうまでもないがノズル本体
７は、Ｔ形に限ることはなく、２合の射出ユニットの配
置に合わせて、種々の形のものとする。

また、前記ノズル本体７内の先端部位には、環状の外側
トーピード２が嵌着されており、その後端部にノズル本
体７内に同心状に配設された円筒状のバルブハウジング
６を接続して、ノズル本体７の内周而とバルブハウジン
グ６の外周面との間に外側通路８か形成されている。而
記バルブハウラング６内には、その後端面等に取付けら
れた油圧シリンダ４およびその内部に設けられたピスト
ン４ａ等からなる往復駆動手段により往復動されるシャ
フト５を挿入し、両者間すなわちバルブハウジング６の
内周面とシャフト５の外周面との間に内側通路９が形成
されている。そして、ｎη記シャフト５の先端部には内
側トーピード３が固着され、該内側トーピード３は前記
外側トーピード７の内周面の大径部２ｂに案内され前記
シャフト５を介して軸方向に往復動される。

さらに、前記外側トーピード２は、その円周方向に間隔
をおいて形成された軸方向に貫通する複数の貫通孔２ａ
を存し、該ｎ通孔２ａを介して外側通路８とノズル孔１
ａとが連通され、一方、内側トーピード３はその円周方
向に間隔をおいて形成された軸方向に貫通する複数の貫
通孔３ｄを有し、該貫通孔３ｄを介して内側通路９とノ
ズル孔１ａとが連通される。

なお、上述の外側トーピード２の内周面に大径部２ｂを
設けるかわりに、図示しないが外側トーピードの内周面
を全長にわたって大径とし、内側トーピード３のシール
部３ｂが当接されるシール用の糧状突出部をその内周面
に形成して内側通路を閉２ｎするように構成してもよい
。また、両トーピード２．３の前記ｎ通孔２ａ、３ｄの
断面形状は図示の円形のものに限らず、種々の形状とす
ることができる。

次に、本実施例の動作について説明する。

第１図に示す油圧シリンダ４内のピストン４ａを遠隔操
作の油圧の作用により後退させ、第３図（Ａ）に示すよ
うに、シャフト５を介して内側トーピード３を最後退位
置へ後退させてその後端部のシール部３ｂにより内側通
路９を閉鎖し、この状態で、外側通路８内に図示しない
射出ユニットによりスキン層を形成する溶融合成樹脂を
一部圧入して、型締めした金型内へ射出する。

ついで、前記ピストン４ａを油圧の作用により府道させ
、第３図（Ｂ）に示すように、シャフト５を介して内側
トーピード３を所定の中間位置に府道させて外側通路８
および内側通路９をともに開放状態とし、内通路８．９
内へそれぞれ図示しない射出ユニットより溶融合成樹脂
を圧入すると、内通路８，９をそれぞれ流れる溶融合成
樹脂はノズル孔ｌａ内をスキン層にコア層が包まれた層
状の流れとなって流動し、金型内へ射出される。この場
合、前記トーピード３の位置を制御してスキン層により
コア層が完全に包まれた層状の流れとなるように、外側
通路８および内側通路９からノズル孔１ａに流れる溶融
合成樹脂の流量を調節してスキン層の厚さをコントロー
ルすることができる。

そして、金型が完全に充填される直前に、前記ピストン
４ａを油圧の作用により再び後退させ、シャフト５を介
して内側トーピード３を第３図（Ａ）の最後退位置へ後
退させて内側通路９を閉鎖し、この状態で外側通路８へ
溶融合成樹脂を圧入してスキン層のみを金型内へ射出す
る。これにより、金型のスプル部およびその近傍もスキ
ン層で覆われたサンドウィッチ成形品が成形できる。な
お、このスキン層のみの射出のあと必要に応じて保圧す
るが、保圧の制御は外側通路に接続されている射出ユニ
ットによって行なうことができ、別途保圧のための装置
を設ける必要がない。

この後、前記ピストン４ａを油圧の作用によりＩＦｆ進
させ、シャフト５を介して内側トーピード３を第３図（
Ｃ）に示す最面進位置へ府道させて、その先端シール面
３ａによりノズル孔１ａを閉鎖すると、ノズル本体７内
の溶融合成樹脂の糸引きが防止される。

〔発明の効果〕

本発明は、上述のように構成されているので、以下に記
載するような効果を奏する。

外側通路および内側通路からノズル孔に流れる溶融合成
樹脂の流量を内側トーピードの位置を調整することによ
り制御することができるので、安定したスキン層を形成
することができ、スキン層のＪ＋’Ｊさも任７αに変更
することができる。また、金型内に完全に溶融合成樹脂
が充填される直前に、１１１記内側通路を閉鎖して外側
通路のみより溶融合成樹脂を金型内に射出して金型のス
プルおよびその近傍のスキン層の薄肉現象を防止できる
。

さらに、ノズル本体を分解して簡単に清掃・点検を行な
うことかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のノズルの主要部断面図、第２図は第
１図Ａ−Ａ線に沿う断面図、第３図は本発明のノズルの
各成形工程における内側トーピードの位置を示し、（Ａ
）は内側トーピードを最後退位置へ後退させて、内側通
路を閉鎖した状態を示す要部断面図、（１１）は内側ト
ーピードを所定の中間位置にした状態を示す要部断面図
、（Ｃ）は内側トーピードを最１）１進位置へ０１進さ
せてノズル孔を閉鎖した状態を示す要部断面図である。 １・・・ノズルチップ、　　１ａ・・・ノズル孔、２・
・・外側トーピード、 ２ａ・・・１１通孔、　　　　　２ｂ・・・大径部、３
・・・内側トーピード、 ３ａ・・・先端シール面、　　３ｂ・・・シール部、３
ｃ・・・ボス部、　　　　　３ｄ・・・貫通孔、４・・
・油圧シリンダ、　　４ａ・・・ピストン、５・・・シ
ャフト、 ７・・・ノズル本体、 ７ａ・・・基部、 ８・・・外側通路、 １０．１１・・・接続部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ノズル本体（７）内の先端部位に環状の外側トーピ
   ード（２）を嵌着するとともに、その後端部に前記ノズ
   ル本体（７）内に配設された円筒状のバルブハウジング
   （６）を接続して、ノズル本体（７）の内周面とバルブ
   ハウジング（６）の外周面との間に外側通路（８）を形
   成し、前記バルブハウジング（６）内に往復駆動手段（
   ４、４ａ）により往復動されるシャフト（５）を挿入し
   て両者間に内側通路（９）を形成させ、前記外側トーピ
   ード（２）の内周面に摺動自在に案内される内側トーピ
   ード（３）を前記シャフト（５）の先端部に固着し、該
   内側トーピード（３）のボス部（３ｃ）の先端部と後端
   部にそれぞれ先端シール面（３ａ）とシール部（３ｂ）
   とを設けたサンドウイッチ成形機におけるノズルのシャ
   ットオフ機構。 ２、ノズル本体が複数に分解可能である請求項１記載の
   サンドウイッチ成形機におけるノズルのシャットオフ機
   構。