JPH0214174Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0214174Y2
JPH0214174Y2 JP1009784U JP1009784U JPH0214174Y2 JP H0214174 Y2 JPH0214174 Y2 JP H0214174Y2 JP 1009784 U JP1009784 U JP 1009784U JP 1009784 U JP1009784 U JP 1009784U JP H0214174 Y2 JPH0214174 Y2 JP H0214174Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic core
planar coil
shaped magnetic
inductor
pot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1009784U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60124007U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1009784U priority Critical patent/JPS60124007U/ja
Publication of JPS60124007U publication Critical patent/JPS60124007U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0214174Y2 publication Critical patent/JPH0214174Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は薄形に成形されたインダクタに関する
ものである。
従来から、周波数の高い領域(例えば1000Hz以
上)において用いられているインダクタにおいて
は、一般に酸化物磁性材料(フエライト)で作ら
れた磁心が用いられている。
しかしながら、フエライトは高温で焼結するた
め、焼結による寸法変化が大きく、薄型の磁心を
作ることが難しい。さらに、材質が硬くしかも脆
いので割れ、欠けが生じやすく、分割磁心を突き
合わせて磁心を形成する場合、突き合わせ面の間
隙を皆無にすることができず、漏れ磁束が多くな
るので、分割磁心を大きくしなければ所要の特性
が得られないという問題点がある。したがつて、
フエライト磁心で薄形の安価なインダクタを提供
することは非常に困難であつた。
本考案の目的とするところは、安価で、取扱い
が容易でしかも性能のすぐれた薄形インダクタを
提供することである。
本考案によれば、互いに対向する2つの板状磁
心部と、両板状磁心部同士を互いに間隔をおいて
結合する少なくとも1つの柱状磁心部とからなる
磁心および該柱状磁心の周囲に巻線されたコイル
とからなるインダクタにおいて、上記磁心は、磁
性粉末を混合した合成樹脂で成形した少なくとも
2つの部分磁心を突き合わせ面で超音波溶着して
構成されており、しかも上記コイルは平面状コイ
ルであり、全体としてへん平に構成されているこ
とを特徴とする薄形インダクタが得られる。
以下、本考案について、図面の実施例に基づい
て説明する。
まず、本考案に用いられる平面コイルについ
て、第1図〜第3図を参照して説明する。
平面コイルの第1の実施例である第1図を参照
して、環状の絶縁膜2の内周の近傍には、連結貫
通小孔3が設けられており、絶縁膜2の上面に
は、絶縁膜2の外周部から小孔3に到るように渦
巻き状の導体4が、蒸着、接着などの方法によつ
て固着されている。さらにこの導体4の上から絶
縁被膜5を形成し、導体4の外周端部は外方向へ
引き出され、内側端部は小孔3を通つて、絶縁膜
2の下面まで達している。このようにして形成さ
れたコイル素子1,1′を第2図(模式的に示し
た図)に示すように、コイル素子1,1′の導体
4,4′が設けられていない面同士を突き合わせ
て接着剤等により接着する。なおこのとき孔3,
3′が一致するようにし、小孔3,3′において、
導体4,4′は点溶接によつて接続され、第1図
に示す積層平面コイル6となる。
第3図は、本考案に用いられる平面コイルの他
の実施例である多巻平面コイルを表わしたもので
ある。この多巻平面コイル7は、一本の絶縁被覆
電線を図中実線で示す上部層(外側から左巻きの
渦巻)と、破線で示した下部層(外側から石巻き
の渦巻)2層によつて形成され、この2層は互い
に密着している。
上述したような平面コイルを用いて、本考案に
よる薄形インダクタが形成される。(以下、平面
コイルとしては積層平面コイル6を用いたインダ
クタについて説明する。) まず、本考案に用いられる磁心の一実施例であ
る第4図を参照すると、円板状の部材の一面(図
中では上面)に、外周部と中心部を残して、環状
の凹部9を設けてなる壷型磁心8が示されてい
る。この壷型磁心は、磁性粉末(例えば粒径
0.1μm〜10μmのMn−Zn系フエライト)を80〜95
重量パーセント混合した合成樹脂(例えばナイロ
ン6)を成形することによつて作製されている。
(なお、以下の実施例では、合成樹脂に磁性粉末
を混合した磁心を用いる。) ここで、本考案の第一の実施例である第5図を
参照して、上述の壷型磁心8の環状凹部9に平面
コイル6を収納する。このとき、平面コイル6の
中心部に設けられている貫通孔と壷型磁心8の中
心部の突起が嵌合し、環状凹部の上端部は、平面
コイル6の厚さの1/2のところに位置している。
さらに、同形状の別の壷型磁心8′を平面コイル
6に収納した壷型磁心8にかぶせる。なお一方の
壷型磁心8の外周壁には切欠き溝10が設けられ
ており、この溝10から平面コイル6のリード線
が引き出される。その後、壷型磁心同士の突き合
わせ面を、超音波によつて溶着、接合する。こう
して、薄形の壷形インダクタが完成する。
ここで、外径30mm、内径6mm、厚さ0.8mmのコ
イルを巻き線として用いる導線の直径を0.3mm、
巻回数52回とした平面コイル6を作製した場合、
そのインダクタンスは52μHであつた。そして、
この平面コイル6を用いて上述した壷形インダク
タを外径32mm、厚さ3mmとして作製すると、イン
ダクタンスは520μHであつた。さらに、前述した
壷型磁心同士の突き合わせを溶着しない場合、そ
のインダクタンスは350μHであつた。
このように本考案による薄形インダクタによれ
ば非常に高いインダクタンスを得ることができ
る。さらに本考案によるインダクタンスでは、合
成樹脂に磁性粉を混合した磁心を用いているた
め、靭性に富み、割れや欠けのおそれがほとんど
なく、肉薄に成形することも容易である。また、
この磁心は焼結を行う必要がないので寸法のくる
いがほとんどなく、磁心の突き合わせ面において
間隙なく接合できるので、漏れ磁束を少なくでき
る。
第6図には、本考案による第2の実施例が示さ
れており、第4図に示された壷形磁心において、
環状凹部9の深さを平面コイル6の厚さと同じに
して、この環状凹部9に平面コイル6を収納し、
壷形磁心8を円板状磁心11でふたをし、壷形磁
心8と円板状磁心11の接触部分は、上述したよ
うに超音波によつて溶着、接合される。なお、壷
形磁心8の外周部には、切欠き溝10が設けられ
ており、この溝10から平面コイル6のリード線
が引き出される。
第7図に本考案による第三の実施例を示す。
このインダクタは、上述した平面コイル6の中
央孔に、平面コイル6の厚さよりもわずかに高い
円柱状の磁心12を貫設する。さらに、平面コイ
ル6の上面と下面に平面コイル6と同じ外径を有
する円板状磁心を配置し、磁心12と溶着、接合
したいわゆる鼓型磁心を用いたインダクタであ
る。
このインダクタの磁心は完全な閉磁路磁心では
ないから、上述した第一および第二の実施例の場
合と比べて、高いインダクタンスを実施すること
は困難であるが、磁心11および12は作製が容
易であるので、安価である。
第8図には本考案による第四の実施例を示す。
このインダクタにおいては、同心軸状に2個の
環状凹部14,15を設けて、壷型磁心13を形
成し、それぞれの凹部14,15に平面コイル
6,6′を収納して、壷型磁心13に円板状磁心
11をかぶせて、接触部を溶着、接合する。な
お、このインダクタはトランスとして機能する。
また、壷型磁心の裏面には、平面コイル6,6′
のリード線を引き出すための貫通孔が設けられて
いる。
第9図は本考案による第五の実施例である。
この実施例では、等間隔に並んだ3つの脚部と
この脚部を連結する橋絡部とを有する断面E字形
状磁心16の脚部端部には橋絡部と同型の方形板
状磁心17が溶着、接合されている。なお、磁心
16の脚部はあまり長くないほうがよい。そし
て、磁心16の中央脚部を囲むようにして磁心1
6の脚部間を通つて方形板状磁心17(図中点線
の部分)が配置されている。なお、このインダク
タの磁心は上述した肉薄磁心に比べて成形が容易
である。
以上説明したように、本考案によれば、合成樹
脂に磁性粉末を混合した成形磁心としているた
め、靭性が高く、したがつて取り扱いが容易であ
る。また、寸法の狂いがほとんどないため、漏れ
磁束を非常に少なくでき、小型であつても高いイ
ンダクタンスをもつことができる安価な薄形イン
ダクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に用いられる平面コイルの一実
施例を示す正面断面図、第2図は第1図における
導体と絶縁膜とを示す模式図、第3図は平面コイ
ルの他の実施例を示す平面図、第4図は第一の実
施例における壷型磁心を示す斜視図、第5図は本
考案による第一の実施例を示す断面図、第6乃至
第8図はそれぞれ本考案による第二乃至第四の実
施例を示す断面図、第9図は第五の実施例を示す
斜視図である。 1,1′……コイル素子、2,2′……絶縁膜、
3,3′……貫通小孔、4,4′……導体、5,
5′……絶縁被膜、6,6′……積層平面コイル、
7……多巻平面コイル、8,13……壷型磁心、
9,14,15……環状凹部、10……切欠き
溝、11……円板状磁心、12……円柱状磁心、
16……E字状磁心、17……方形板状磁心。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに対向する2つの板状磁心部と、両板状磁
    心部同士を互いに間隔をおいて結合する少なくと
    も1つの柱状磁心部とからなる磁心、および該柱
    状磁心の周囲に巻線されたコイルとからなるイン
    ダクタにおいて、上記磁心は、磁性粉末を混合し
    た合成樹脂で成形した少なくとも2つの部分磁心
    を突き合わせ面で超音波溶着して構成されてお
    り、しかも上記コイルは平面状コイルであり、全
    体としてへん平に構成されていることを特徴とす
    る薄形インダクタ。
JP1009784U 1984-01-30 1984-01-30 薄形インダクタ Granted JPS60124007U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1009784U JPS60124007U (ja) 1984-01-30 1984-01-30 薄形インダクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1009784U JPS60124007U (ja) 1984-01-30 1984-01-30 薄形インダクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60124007U JPS60124007U (ja) 1985-08-21
JPH0214174Y2 true JPH0214174Y2 (ja) 1990-04-18

Family

ID=30490967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1009784U Granted JPS60124007U (ja) 1984-01-30 1984-01-30 薄形インダクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60124007U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012053439A1 (ja) * 2010-10-21 2012-04-26 Tdk株式会社 コイル部品及びその製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3340303B2 (ja) * 1996-02-20 2002-11-05 株式会社東芝 薄型dc−dcコンバータ用部品
JP2007088131A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Aw Japan:Kk フラット構造の変圧器及びインダクタンス要素
US7791445B2 (en) * 2006-09-12 2010-09-07 Cooper Technologies Company Low profile layered coil and cores for magnetic components

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012053439A1 (ja) * 2010-10-21 2012-04-26 Tdk株式会社 コイル部品及びその製造方法
US9236171B2 (en) 2010-10-21 2016-01-12 Tdk Corporation Coil component and method for producing same

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60124007U (ja) 1985-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2472531B1 (en) Inductor core
EP3382723B1 (en) Transformer and method for manufacturing transformer
JPH0214174Y2 (ja)
JPH10163029A (ja) コモンモードチョークコイル
JP2002305121A (ja) 非接触電力伝送装置
JP3707461B2 (ja) コイル部品の製造方法
JP2005353989A (ja) 複合型インダクタ
JP2017168564A (ja) 磁性素子
JP3162692B2 (ja) インダクター及びトランス
JP7043749B2 (ja) コイル部品
JP2001052945A (ja) 閉磁路インダクタおよびその製造方法。
JPH0456303A (ja) 高周波用インダクタ
JPH07297045A (ja) ドラム形磁心
JPS6322658Y2 (ja)
JPH0238408Y2 (ja)
JP2024117458A (ja) コイル装置
JPS625619U (ja)
JPH0543458Y2 (ja)
JPS6331371Y2 (ja)
JPS6017862Y2 (ja) 装荷線輪
JPS6343518Y2 (ja)
JP2024117461A (ja) コイル装置
JPH0238417Y2 (ja)
JPH07254507A (ja) インダクタンス素子
JPH03130913A (ja) 複合型浮動磁気ヘッド