JPH02138530A - 油圧緩衝器の減衰力発生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車両の車体側と車輪側間に介装されて路面から
の摂動等を減衰する油圧緩衝器の減衰力発生装置に関す
る。

〔従来の技術〕

この種、従来の油圧緩衝器として、例えば実開昭６０−
１０１２４２号公報に開示されたものが開発されている
。この油圧緩衝器は、シリンダｌ内にピストン２を介し
てピストンロッド３が移動自在に挿入され、ピストン２
の外側と内側に通孔６と７を設け、通孔７の上端（油室
４側）のシート面８にノンリターンバルブ９をスプリン
グ１１により押し付けた構成において、通孔６の下端（
油室５側）内側にシート面２８を形成すると共に、通孔
７の下端外側に上記シート面２８よりも背の低いシート
面２９を形成し、この内側の径の小さいシート面２９に
は、径の小さい薄板からなるサブリーフバルブ３０を当
接させ、又、外側のシート面２８には、上記サブリーフ
バルブ３０との間に間座３１を挾んで配したメインリー
フバルブ３２を当接させ、且つ一端が通孔６に開口し他
端が上記シート面２８と２９との間に開口する斜めのバ
イパス通孔３３を設け、メインリーフバルブ３２はスプ
リングシート３４のフランジ部３５との間に介在させた
スプリング３６とスプリングシート３７を介して押し付
けられるようにしである。

又、矛３図の例は１，１−２図の変形であって、斜めバ
イパス通孔３３に代えてピストン２に通孔６，７と平行
にバイパス通孔３３ａを設けたものである。

上記いずれの方式でもピストンロッド３の伸び行程でピ
ストン２が低速で動くときの減衰力を、上記油室４の作
動油が通孔７を通ってサブリーフバルブ３０を押し開い
てバイパス通孔３３又は３３α、通孔６を通り流れるこ
とにより生じさせるものである。ピストンロッド３の伸
長速度が速くなると、メインリーフバルブ３２が開き中
速域以上の減衰力が発生する。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、一般に低速域減衰力は小さい値であるに
もかかわらず、内側のシート面２９の径が小さいことか
らサブリーフバルブ３０も小径であるため、サブリーフ
バルブ３０が薄板であっても剛性が比較的大ぎく、小さ
い圧力ではサブリーフバルブ３０が開ぎ難い場合があっ
て、小さい減衰力に対応しにくい。従って、減衰力のセ
ツティングにかなりの制限を受ける。

従って、本発明の目的は低速域で小さい減衰力が要望さ
れる場合に対応でき、且つ減衰力のセツティングも容易
な油圧緩衝器の減衰力発生装置を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するため、本発明の構成はシリンダ内
に隔壁部材を設け、隔壁部材はシリンダ内に二つの油室
を区画し、二つの油室は隔壁部材に設けたボートを介し
て連通し、ポートの出口端にリーフバルブを開閉自在に
設けた油圧緩衝器に於て、隔壁部材に設けたポートカ司
・ｌのボートと第２のポートとからなり、矛１のボート
の出口端に中速域以上で開く第１のリーフバルブを設け
、才２のポートの出口端に第１のリーフバルブより下流
側に配置され且つ、？１のリーフバルブより大径で低速
域で開く第２のリーフバルブを設けたことを特徴とする
ものである。

第２のボートは第１のポートから分岐してもよく、並列
に設けてもよく、あるいはシート部や＞Ｘのリーフバル
ブの切欠きでもよい。

更に、第２のボートの出ロ端シート部はオニのボートの
出ロ端シート部より座高が高く、外径も大きい。

〔作　用〕

ピストンの低速域では第２のポートより第１のリーフバ
ルブを押し開いて油が流れ、第１のリーフバルブによる
流動抵抗で小さい減衰力が発生し、中速域によると矛１
のポートの内圧が上昇して＋Ｘのリーフバルブが開いて
矛１のリーフバルブによる減衰力も発生し、高速域にな
ると牙１１．！２ポートの流動抵抗も加わった高い減衰
力が発生する。第２のリーフバルブは大径であり、板厚
も小さくできるから剛性を小さくでき、低速域の小さい
減衰力に対応できる。

〔実施例〕

以下本発明の実施例を図面にもとづいて説明する。

矛１図は本発明の一実施例に係り、これは第２のポート
が矛１のボートから分岐した通路とこの分岐通路に連通
ずる環状溝とからなるものである。

シリンダｌ内に隔壁部材たるピストン２を介してピスト
ンロッド３が移動自在に挿入され、ピストン２はシリン
ダｌ内に上下二つの油室４゜５を区画している。

シリンダｌの外側にアウターチューブ１２が設けられ、
シリンダ１と７ウタ一チユーブ１２間にリザーバ１３が
区画され、リザーバ１３はベースバルブ１４を介して下
部油室５と連通している。

ベースバルブ１４は隔壁部材たるバルブボディ１５を有
し、バルブボディ１５がシリンダ１内に下部油室５とリ
ザーバ側の油室１６とに区画している。

ピストン２には油室４，５を連通する伸側第１のボー）
１７と第２のポート１８と、圧側矛３のポート１９とが
形成されている。

第１のポート１７の出口端には環状溝を区画するシート
部２０が設けられ、このシート部２０にピストンの中速
域以上で開く第１のリーフバルブ２２が開閉自在に配置
されている。

第２のポート１８は第１のポート１７がら分岐した斜め
の通路と、この斜めの通路の出口端に形成した環状溝と
からなり、環状溝はシート部２１で区画され、シート部
には低速域で開く第２のリーフバルブ２３が開閉自在に
配置されている。

シート部２１は他のシート部２０より外側に配置され且
つ座高が高くなっている。

第２のリーフバルブは一枚の板体から槽底され、第１の
リーフバルブ２２より下流側に配置されると共に第１の
リーフバルブ２２より大径に形成されている。

第２のリーフバルブは一枚の板木で大径に成形されてい
ることがら剛性を小さくでき、その剛性に任意に調整さ
れ、減衰力のセツティングが自由である。

即ち、牙ｌのリーフバルブの撓み剛性はその厚さと径の
大きさと間座２５の径とにより調整することができる。

第２のリーフバルブは必ずしも一枚の板体で成形しなく
てもよいことはいうまでもない。

矛３のポート１９の上部口端シート部にはチエツクバル
ブ２４が開閉自在に設けられている。

矛１のポート１７と第２のポート１８及び才１％第２の
リーフバルブ２２ｊ２３はピストン２の伸長作動時に減
衰力を発生させる。

ピストン２に設けた減衰力発生装置と同一の構造がバル
ブボディ１５に形成されている。構造が同じ部材は同一
の符号を符すことで詳細は省略する。

但し、ベースバルブ１４のｉｌ、、！２のリーフバルブ
２２．２３は圧縮作動時に減衰力を発生させるものであ
る。

ピストン２が低速で伸長する時、上部油室４の油は矛１
のポート１７と第２のポート１８を介してそれぞれ矛１
のリーフバルブ２２と、ｆ−２のリーフバルブ２３に作
用し、この時剛性の小さい第２のリーフバルブ２３が開
いて下部油室５に油が流出し、第２のリーフバルブ２３
の撓みによる流動抵抗で低速域の小さい減衰力が発生す
る。

ピストン２の伸長速度が速くなると、第２のポート１８
を通過する流体抵抗が増大して圧力が増大し、矛１のポ
ート１７の出口端における環状溝の圧力が高まり第１の
リーフバルブ２２を押し開いて下部油室５に流出し、第
１のリーフバルブ２２による中速域の減衰力を発生する
。

ピストンの伸長速度が高速になると、７ｘのポート１７
の流体抵抗が付加され、高速域の高減衰力が発生する。

伸長作動時ｋ、ピストンロッドの排出体積分ノ油量はり
ザーバ１３よりベースバルブ１４の矛３のポートを介し
てチエツクバルブ２４を押し開いて下部油室５に導入さ
れる。

圧縮作動時には下部油室５の油の一部がピストン２の矛
３のポート１９からチエツクバルブ２４を押し開いて上
部油室４に流出する。又ピストンロッド侵入量体積分の
油は下部油室５よりベースバルブ１４を介してリザーバ
１３に排出される。

この際、ピストンの圧縮速度の低速域ではベースバルブ
１４の第２のポート１８から第２のリーフバルブ２３を
押し開いてリザーバ１３に流出し、その時低速域の減衰
力が発生し、同じく中速域ではベースバルブ１４の矛１
のリーフバルブ２２が開いて中速域の減衰力を発生し、
高速域では矛１のポート１７の流動抵抗も加わって高減
衰力が発生する。

第２図は本発明の他の実施例に係り、これは第２のポー
トを第１のポート１７に対して並列に設けたものである
。

即ち、隔壁部材たるピストン２とベースバルブ１４のバ
ルブボディ１５に矛１のポート１７゜１７を設けると共
に第２のポート１８αＪ８αを軸方向に沿って第１のポ
ー）１７．１７と並列に形成し、第２のポート１８α、
１８αの出ロ端シート部２１．２１に２・２のリーフバ
ルブ２３．２３を開閉自在に設けたものである。

第２のポート１８α、Ｉ８ａを介して流れる油で第２の
リーフバルブ２３．２３を押し開いて低速域の減衰力を
発生する。その他の構造、作用、効果は矛１図の実施例
と同じである。

才３図は本発明の他の実施例に係り、これは第２のポー
トとして２ｘのリーフバルブ２２を支持するシート部に
切欠きを設けるか、又は第１のリーフバルブ２２Ｉ／ｃ
切久きを設け、との切欠きを環状溝と連通したものであ
る。

即ち、ピストン２に設けた第１のリーフバルブ２２支持
用の外周シート部に切欠き２６を形成し、この切欠き２
６を環状溝忙連通して第２のポートとして利用している
。

同じくベースバルブ１４に設けた２ｘのリーフバルブ２
２の最上段バルブの端部に切欠き２７を形成し、この切
欠き２７をシート部２１内側の環状溝に連通させて第２
のポートとして利用するものである。

切欠き２６はそれぞれピストン２とバルブボディ１５に
設けてもよＸ、又はリーフバルブの切欠き２７はピスト
ン側とベースバルブ側の両方の矛１のリーフバルブ２２
に形成してもよい。

作用効果は矛１図の実施例と同じであり、その他の構造
、作用、効果も同じである。

矛４図〜矛６図は本発明の他の実施例に係り、これは中
速以上の減衰力を調整できるようにしたものである。

例えば、矛１図の実施例では中速域以上の減衰力は第１
のリーフバルブの撓み作用で発生させるが、その減衰力
を調整する場合には第１のリーフバルブの枚数を増減し
て行なうことが可能である。そこで１．内側シート部２
０の下面と外側シート部２１の下面間の巾が一定である
ことに鑑み、この中白で第１のリーフバルブの枚数を変
更してその剛性を調整し、減衰力の太きさを調薬するも
のである。

矛４図の実施例では、第１のリーフバルブの最大枚数に
対応して作られた内側シート部２゜と外側シート部２１
間の段差中ｚ、　、　ｐｃに対して、第１のリーフバル
ブ２２αの使用枚数が沙ない組合せに対して間座４０，
４１を重ね加えて対応させている。

ピストン側の第１のリーフバルブ２２αは最大枚数より
小さい数の枚数で構成し、最大枚数より減少した分の厚
みに対応して間座４ｏを上側に重ねている。

間座４０は中間リング４２と外側リング４３とを連結片
４５で接続し、中間リング４２と外側リング４３間には
ほぼ環状の空間たる通路４４を形成し、中間リング４２
の内周にピストンロッド３を嵌合した時、中間リング４
２の上面が内側のシート部２０に当接し、外側リング４
３が外側のシート部２１に当接し、通路４４は第１のリ
ーフバルブ２２この上面に開口している。

この為、オニのリーフバルブ２２αの枚数が少ない分割
性が小さくなり、減衰力も小さくなる。

伸長作動時には第１のポート１７より間座４゜の通路４
４から油が流れて第１のリーフバルブ２２αに作用し、
これを押し開かせ、牙ｌのリーフバルブ２２αの撓みに
よる中速域以上の減衰力を発生させる。

同じく、ベースバルブ１４側の＋Ｘのリーフバルブ２２
αも最大枚数より少ない枚数で構放し、この第１のリー
フバルブ２２αの下面に間座４１を配置している。

間座４１は内外二つのリング４２α、４３αとリング４
２ａ、　４３αを接続する連結片４５αとリング４２α
、４３α間のほぼ環状の空間４４αとから槽底され、υ
レグ４２α１４３ａは、１７１のリーフバルブ２２Ｚの
下面を支持している。

間座４１は空間４４αが形成されているから。

間座４１自体の剛性が小さく、矛１のリーフバルブ２２
αに重ねた場合でも最大枚数のものに比べれば剛性が小
さくなり、減衰力も小さくできる。

ピストン側とベースバルブ側の矛１のリーフバルブ２２
αとこれに重ねた間座４０．４１の構成は両者同一でも
よく別々でもよく、あるいは矛４図の例と逆でもよい。

更に間座は第１のリーフバルブを構成する弁板間にサン
ドイッチ状に撓んでもよい。間座は単なるトータル厚さ
の調整用部材として使用し、作用するため、第１のリー
フバルブを構成する弁板の濃大使用枚数に対応して一種
類設定すればよく、部品手配が大巾に簡略化され、ピス
トン２やバルブボディ１５も一定のものを使用でき、製
作上のメリットが極めて大きい。

〔発明の効果〕

本発明によれば、第２のリーフバルブが第１のリーフバ
ルブより下流側に配置され且つ外径が大径であるから、
第２のリーフバルブ自体の剛性を小さくできて小さい低
速域の減衰力を発生でき、そのセツティングも容易であ
る。

【図面の簡単な説明】

矛１図、第２図、矛３図、矛４図は本発明の各実施例に
係る油圧緩衝器の一部縦断正面図、矛５図、矛６図は間
座の平面図、矛７図、矛８図は従来の油圧緩衝器の一部
縦断正面図である。 ｌ・・・シリンダ、２＃１５・・・隔壁部材、４．５・
・・油室、１７・・・矛１のポート、１８・・・第２の
ポート、２２．２２α・・・第１のリーフバルブ、２３
・・−第２のリーフバルブ。 第２図 第３図 第４図 −＋　　Ｑ。 第５図 二Ｌ１１ｃ 第６図 第７図 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シリンダ内に隔壁部材を設け、隔壁部材はシリンダ内に
   二つの油室を区画し、二つの油室は隔壁部材に設けたポ
   ートを介して連通し、ポートの出口端にリーフバルブを
   開閉自在に設けた油圧緩衝器に於て、隔壁部材に設けた
   ポートが第１のポートと第２のポートとからなり、第１
   のポートの出口端の中速域以上で開く第１のリーフバル
   ブを設げ、第２のポートの出口端に第１のリーフバルブ
   より下流側に配置され且つ第１のリーブバルブより大径
   で低速域で開く第２のリーフバルブを設けたことを特徴
   とする油圧緩衝器の減衰力発生装置。