JPH0213381Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、搬入コンベヤの両側に分岐コンベヤ
を配しかつ分岐具を用いて搬入コンベヤ上のワー
クを分岐コンベヤに確実に分岐するとともに不良
のワークの排出をも可能とする分岐装置に係り、
本考案の分岐装置１は、例えば第２図に例示す
る、多連クレイドル等を具え、コイルを順次送り
出しうるアンローダ装置２と、巻き戻しを終了し
たコイルの後端と、新たに供給されるコイルの先
端とを溶接する溶接装置３と、新たにコイルが供
給するまでの間、巻戻されるフープ材をストレー
ジするピツト４と、フープ材に穿孔するプレス５
と、フープ材を成形するロール成形装置６と、成
形されるロール成形品を切断する切断装置７とを
有する、コイル材から一連のワークを成形する成
形装置９に連設されており、切断装置７から送出
されるワークを、長さに応じて選別、分岐すると
ともに、溶接部を含むワーク又は端材からなるワ
ークなどの不良ワークを排出できる。

分岐装置１は、搬入コンベヤ１１の両側に搬入
コンベヤ１１と平行かつ間隔を隔てて２つの分岐
コンヘヤ１２，１３を設け、かつ搬入、搬出両コ
ンベヤ１１、１２，１３の間を橋絡片１４により
連係させており、又搬入コンベヤ１１は、分岐具
１５を具え、その下流側に排出コンベヤ１６が連
設される。搬入コンベヤ１１は、側枠１７，１７
間に例えばピローブロツクを用いてローラ１８を
並設したローラコンベヤからなり、前記ローラ１
８は、同心に配した鎖車１９に巻装されるチエー
ンを介して被動される。又分岐コンベヤ１２，１
３は側枠２０，２０間にローラ２１を並置した同
様な構成を有し、搬入コンベヤ１１よりも長く形
成されるとともに側枠１７に比べて側枠２０を低
く設定することによつて、分岐コンベヤ１２，１
３の上面ａは搬入コンベヤ１１の上面ｂよりも低
位置となる。

前記橋絡片１４は、側枠１７，２０に設ける支
柱２３，２３で架け渡され、該橋絡片１４の上端
は、ローラ１８の端部やや下方に位置し、又その
下端は、ローラ２１の端部をこえる高さに設定さ
れ、従つて該橋絡片１４は分岐コンベヤ１２，１
３に向かい下方に傾斜することによつて搬入コン
ベヤ１１上のワークＷを自重により分岐コンベヤ
１２，１３に自由落下させうる。

前記分岐具１５は、側枠１７に側設される取付
片２５で側枠１７と平行に枢支される回転軸２６
に隔設、固定される鎖車２７，２７間を夫々チエ
ーン等の無端紐体２９により巻装し、その上走行
線２９ａは上面ｂとほぼ同高さに位置して搬入コ
ンベヤ１１を横切るとともに、該無端紐体２９に
は、常時は、ローラ２７両端部近傍に位置する押
出し片３１，３２を固定している。

前記排出コンベヤ１６は、本実施例では搬入コ
ンベヤ１１の側枠１７を下流側に延長し、その延
長部に形成され、側枠１７上に軸受片３３を用い
て、モータプーリ等の自転式ローラ３４を、その
搬送方向Ｘに対して水平面内で夫々傾斜させ多段
に配しており、従つて該ローラ３４はその回転に
より、上流側に向く側部ｄに向かい、ワークＷを
搬送方向Ｘに搬送しつつ斜めに横切りできる。さ
らに排出コンベヤ１６には、該側部ｄ側に、上方
に向く係止片３５を有する受取り具３６を、側枠
１７に側設しており、該受取り具３６には、排出
コンベヤ１６から該排出コンベヤ１６の側方に落
下するワークＷをその水平片３７上に載置でき
る。さらに本実施例では、ワークＷに溶接部が存
在するとき、該溶接部を検知しうるマークセンサ
４０が、分岐コンベヤ１２の外部の側枠２０から
のびるＬ字枠４１にかつ搬入コンベヤ１１上方で
取付けられる。

然して本考案の分岐装置１において、例えば第
３図に示すごとく、切断装置７から搬入されるワ
ークＷの長さに応じて、回転軸２６が正逆に回転
し、押出し片３１，３２によりワークＷを橋絡片
１４上に押出し分岐コンベヤ１２，１３に移載で
きる。なお無端紐体２９はそののち逆転し、押出
し片３１，３２をローラ１７の両端部に位置させ
た、元位置に戻し、次のワークＷの進入に備え
る。又溶接部を含むワークＷが搬入された際に
は、前記マークセンサ４０が検知し、分岐具１５
を静止することによつて該ワークＷは、搬入コン
ベヤ１１を流過して排出コンベヤ１６に流れ、受
取り具３６上に移載する。なお移載の後、磁気吸
着具等を具える適宜の搬出装置を用いて取出され
る。なお端材等からなる短寸のワークＷをも同様
に排出コンベヤ１６に移入し排出する。

叙上のごとく本考案の分岐装置は、搬入コンベ
ヤに分岐コンベヤを両側に並設し、かつ橋絡片に
より連結するとともに、無端紐体を用いた分岐具
によりワークを選別、分岐可能としているため、
極めて構成簡易にして搬入コンベヤ上のワークを
確実に選別、分岐させワークの品種に応じて次工
程に搬出できる。さらに搬入コンベヤの下流側に
は、受取り具を側設した排出コンベヤを設けてい
るため、溶接部を含むワーク、端材からなるワー
ク等の不良ワークは容易かつ確実に受取り具上に
排出でき、装置の自動化を可能とする。なお本考
案の分岐装置は、分岐コンベヤに分岐具を付設す
るとともに、副分岐コンベヤを、分岐コンベヤに
並設することにより、さらに多種類のワークの選
別をなしうるとともに、また前記受取り具とし
て、前記Ｌ字状のものにかえて例えば分岐コンベ
ヤ下方を通る取出し用の適宜のコンベヤを排出コ
ンベヤに遊離させ側設するなど種々な態様のもの
に変形できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は本考案の分岐装置が採用される成形装置を例
示する線図、第３図は分岐具の作用を示す線図で
ある。 １１…搬入コンベヤ、１２，１３……分岐コン
ベヤ、１４……橋絡片、１５……分岐具、１６…
…排出コンベヤ、２９……無端紐体、３１，３２
……押出し片、３４……ローラ、３６……受取り
具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ワークを搬入する搬入コンベヤの両側に、該搬
   入コンベヤと平行かつ間隔を隔てて該搬入コンベ
   ヤの上面よりも低位置に上面を有する分岐コンベ
   ヤを配設するとともに、前記搬入コンベヤと分岐
   コンベヤの間に搬入コンベヤ上のワークを分岐コ
   ンベヤに自動降下させうる橋絡片を設ける一方、
   搬入コンベヤを横切る正逆可能な無端紐体に、該
   搬入コンベヤ上のワークを前記橋絡片に押出す押
   出し片を設けた分岐具を付設し、しかも前記搬入
   コンベヤの下流側に、該搬入コンベヤの搬送方向
   に対して水平面内で傾斜するローラを多段に配し
   かつ該ローラが上流側に向く側部に前記ローラか
   ら落下するワークを受取る受取り具を側設した排
   出コンベヤを設けてなる分岐装置。