JPH0213315B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は所望のデータを記憶するためのハンデ
イタイプのデータ記録盤に関する。

健康管理に於て日々の血圧や運動量を記憶した
り、また、時々刻刻と変化する株価等を記憶する
データ記録装置は公知であり、広く利用されてい
る。然しながら、上記の如きデータを記憶するデ
ータ記録装置は、ほとんどのものが大型であり、
また、その大半のものは専門家等が使用する業務
用に属するものであつた。

これらの機械類を使用し得ない一般家庭等に於
ては、これら数値によつて表された多数のデータ
をノート等に記録しておき、一定の期間経過した
後、これらのデータを見て健康状態またはその運
動量を把握していた。

然しながら、上記の如き数値によつて表示され
たデータを見ただけではそれらの変化状態を正確
に把握するのは困難である。

従つて、上記の如き健康状態または運動量を一
目で把握したい時には、上記データに基づいて棒
グラフ若しくは折れ線グラフ等に書きなおして表
示するのが普通であつた。然しながら、上記のよ
うに数値で表示されたデータに基づいてグラフを
作成するのは、繁雑な作業であり、また、特にデ
ータが多い時にはそのデータ処理に時間がかかつ
てしまう等の問題点があつた。

また、例えば、温度計、気圧計、湿度計等を内
蔵し、若しくは、それらと結合して簡単に過去数
日間の気象条件等を記録し得る簡便なデータ記録
計等は提案されていないが、このような記録盤が
提供できれば個人的に確実に天候の変化を予知し
得るので便利である。

本発明は叙上の観点にたつてなされたものであ
つて、その目的とするところは、一般家庭等で誰
もが簡単に様々なデータを記録することができ、
しかし、上記記録されたデータが棒グラフ形式で
液晶画面上に表示され、しかも一定の期間内に入
力したそれぞれのデータが総て上記液晶画面上に
棒グラフとなつて表示されていて、そのデータの
変化状態を一目で把握することができるデータ記
録盤を提供しようとするものである。

而して、上記の目的は、いずれも格子状に多数
配設された表示素子により構成された目時表示部
とグラフ表示部とから成り、且つ上記グラフ表示
部が縦又横の複数のコラムに分割された液晶のグ
ラフ表示盤と、上記複数のコラムに分割された各
コラムに対応して設けられ、各コラムに表示され
たグラフに関するデータ及び上記データの入力日
時を記憶すると共に、必要に応じてそのデータ及
び上記データの入力日時を出力力し液晶のグラフ
表示盤に棒グラフその入力日時を表示させる記憶
装置と、新たなデータを記憶装置の一つに入力す
る入力装置と、新たなデータが入力されるとその
都度前のデータを順次隣接するコラムに対応する
記憶装置に転送記憶させるデータ処理装置とから
成るデータ記憶装置によつて達成される。

以下、図面により本発明の詳細を具体的に説明
する。

第１図は本発明にかかるデータ記録盤の一実施
例を示す説明図、第２図はその使用時の状態を示
す説明図、第３図はその回路構成を示す説明図、
第４図は他の実施例を示す説明図である。

第１図乃至第３図中、１はデータ記録盤本体、
２は単層液晶表示板によつて構成された表示画
面、２ａは時間が表示される時間表示部、２ｂは
グラフ表示部、２ｃは上記グラフ表示部２ｂを構
成する表示素子、３はメインスイツチ、４はメモ
リスイツチ、５はメモリクリアスイツチ、６及び
７はデータ入力スイツチ、８は測定器等により測
定したデータを直接入力する場合に上記測定器等
を接続するための接続端子、１０，１０は横に11
列に分割された各のコラムに対応して設けられた
記憶装置、１１は新たなデータを上記記憶装置１
０の一つに入力する入力装置、１２は新たなデー
タが入力されるとその都度前のデータを順次隣接
するコラムに対応る記憶装置に転送記憶させるデ
ータ処理装置である。

而して、データ記録盤本体１には、時間表示部
２ａと、グラフ表示部２ｂとによつて構成された
表示画面２が設けられていて、上記グラフ表示部
２ｂは図中細線で示した如く、多数のグラフ表示
素子２ｃ，２ｃが格子状に配列されている。本実
施例では、グラフ表示素子２ｃ，２ｃは横に11列
に配列され、11のコラムが構成されている。

この液晶の表示画面２は、メインスイツチ３が
OFFの時には時間表示部２ａに時間が表示され
るが、メインスイツチ３がONの時にはデータ入
力スイツチ６及び７を操作するこにり、又は接続
端子に測定器等を接続することにより入力したい
データを入力してグラフ表示部２ｂに上記データ
を棒グラフ状に表示することができるようになつ
ている。

而して、本発明にかかるデータ記録盤を使用す
る場合には、最初にデータ記録盤本体１に設けら
れているメインスイツチ３を押してデータ記録盤
をONにする。

すると表示画面２の時間表示部２ａに表示され
ていた時間表示が消えて、上記データ記録盤にデ
ータを入力することが可能な状態にセツトされ
る。

然る後、データ入力スイツチ７を押圧すると、
表示画面２のグラフ表示部２ｂの最左端のコラム
のグラフ表示素子２ｃが一つづつ順次下から輝い
て、データの数値に対応した棒グラフが表示され
ていくので、その数値に達したならばデータ入力
スイツチ７の押圧を停止させて棒グラフの上昇を
停止させるのである。

なお、データの数値を棒グラフに誤つて表示さ
せてしまつた場合には、データ入力スイツチ６を
押圧することにより、上記データの数値に基づい
て表示させた棒グラフを一目盛ごと減らしていく
ことができる。然る後、メモリスイツチ４を押せ
ば入力装置１１によりデータ記録盤２のグラフ表
示部２ｂに棒グラフ状に入力された上記データが
最左端のコラムに対応して設けられた記憶装置１
０に記憶されると共に、時間表示部２ａに表示さ
れている日時が同様に記憶される。

次に、新たなデータを入力すると、最初に入力
されたデータに基づいて表示された棒グラフはデ
ータ処理装置１２によつて一つ右のコラムに対応
して設けられた記憶装置１０に転送記憶され、も
とのコラムには入力装置１１により新たなデータ
に基づいた棒グラフが表示されるよう構成されて
いる。

なお、本発明にかかるデータ記録盤は、表示画
面２のグラフ表示部２ｂに棒グラフを表示させる
ための電源と、入力されたデータをメモリするた
め電源はそれぞれ独立して内蔵されているので、
メインスイツチ３をOFFにしても上記入力され
たデータをメモリクリアスイツチ５によつてクリ
アしない限り、メモリされている。

また、接続端子８には血圧計、筋力計、体重計
又は体温測定用等のデテクタ等を接続することが
可能であり、これらの装置のデータ出力端子を接
続端子８に接続することによりこれらのデテクタ
等で検出したデータを表示画面２のグラフ表示部
２ｂに棒グラフとして表示し得るものである。

特に、上記血圧計を接続した場合には、その最
高値および最小値の間のグラフ表示素子２ｃ，２
ｃが輝くので、両方の値を一目で知ることができ
る。

更に、上記棒グラフが表示されたコラムの位置
に対応する時間表示部２ａの部分にその測定月日
が表示される。

従つて、上記表示画面２のグラフ表示部２ｂ、
時間表示部２ａに表示された棒グラフ及びその測
定月日をメモリスイツチ４によつて記憶させてお
けば、一定の期間中の健康状態等を一目で知るこ
とができるのである。

また、これらのデテクタのうち、温度計や歩行
計等の小型のものはこのデータ記録盤に内蔵せし
めたり、外部検出端として附属させたりすること
ができる。

次に、第４図について説明する。

第４図中、第１図乃至第３図に付した番号と同
一の番号を付したものは同一の構成要素を示して
おり、２′は２層液晶表示板によつて構成される
表示画面、９は表示画面２′の表示を切り換える
ための切り換えスイツチである。

而して、本実施例のデータ記録盤においては、
表示画面２′に２層液晶表示部を使用しているの
で、全く異なつた２種類のデータ基づいた棒グラ
フを表示させることが可能である。

従つて、使用者は表示画面２′がデータに基づ
いて表示された棒グラフで一杯になつたならば、
切り換えスイツチ９を押し、然る後、データ入力
スイツチ６，７及びメモリスイツチ４を操作する
ことにより、上記表示画面２′に新たなデータに
基づいた棒グラフを表示させていくことができる
ものである。また、この他一方の表示画面２′を
ゲーム盤とすることも可能である。

本発明は叙上の如く構成されるので、本発明の
データ記録盤による時には、数値等によつて表わ
されるデータを容易に棒グラフ形式で表示するこ
とができ、しかも常時一定の期間内におけるデー
タの変化を一目で把握し得るようになる。

これらの表示データとしては、例えば、上記の
健康状態の外、気圧、温度、湿度等の気象条件、
歩行状態、株価や商品相場、ゴルフ、野球その他
のスポーツに於けるスコアやレコード、商店の売
上高や販売価格、小遺その他の支出状態、試験の
得点等々がある。

なお、本発明は叙上の実施例に限定されるもの
ではない。即ち、例えば、本実施例装置において
は、データを入力するとグラフ表示部２ｂに縦の
棒グラフとして表示されるように構成したが、横
の棒グラフとして表示されるようにしてもよく、
また、平均値や合計の表示、数値の換算、百分比
表示を付加したり、また、ゲームと共用できるよ
うにしたり、メインスイツチONの時に時間のみ
ならず月日又は曜日等も表示されるように構成す
ることも可能である。更にまた、データ記録盤体
１の裏面にカードケースや薄手のゲーム盤又は鏡
等を設けることも推奨され、その他、データ記録
盤の形状、各操作スイツチの形状及びその取り付
け位置等は本発明の目的の範囲内で自由に設計変
更できるものであつて、本発明それらの総てを包
摂するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかるデータ記録盤の一実施
例を示す説明図、第２図はその使用時の状態を示
す説明図、第３図はその回路構成を示す説明図、
第４図は他の実施例を示す説明図である。 １……データ記録盤本体、２，２′……表示画
面、２ａ……時間表示部、２ｂ……グラフ表示
部、２ｃ……表示素子、３……メインスイツチ、
４……メモリスイツチ、５……メモリクリアスイ
ツチ、６，７……データ入力スイツチ、８……接
続端子、９……切り換えスイツチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ いずれも格子状に多数配設された表示素子に
   より構成された日時表示部とグラフ表示部とから
   成り、且つ上記グラフ表示部が縦又横の複数のコ
   ラムに分割された液晶のグラフ表示盤と、上記複
   数のコラムに分割された各コラムに対応して設け
   られ、各コラムに表示されたグラフに関するデー
   タ及び上記データの入力日時を記憶すると共に、
   必要に応じてそのデータ及び上記データの入力日
   時を出力し液晶のグラフ表示盤に棒グラフとその
   入力日時を表示させる記憶装置と、新たなデータ
   を記憶装置の一つに入力する入力装置と、新たな
   データが入力されるとその都度前のデータを順次
   隣接するコラムに対応する記憶装置に転送記憶さ
   せるデータ処理装置とから成ることを特徴とする
   データ記憶装置。