JPH0213303Y2 - - Google Patents

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JPH0213303Y2
JPH0213303Y2 JP1981187661U JP18766181U JPH0213303Y2 JP H0213303 Y2 JPH0213303 Y2 JP H0213303Y2 JP 1981187661 U JP1981187661 U JP 1981187661U JP 18766181 U JP18766181 U JP 18766181U JP H0213303 Y2 JPH0213303 Y2 JP H0213303Y2
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heat
containers
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terephthalic acid
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は諸性質の優れたラベルもしくはキヤツ
プシールを被嵌せしめた容器類に関する。 [従来の技術] 一般に例えば瓶、缶等の容器類におけるラベル
やキヤツプシールには、ポリ塩化ビニルからなる
熱収縮性フイルムが主として用いられていること
は周知である。ところがこれらラベルやキヤツプ
シールは容器類に被嵌せしめるに当り作業性をあ
げる等の目的で、ある程度の腰を必要とするため
に、ポリ塩化ビニルフイルムを用いる際も、硬質
で例えば40〜50μ以上の厚手のものを用いざるを
得なかつた。しかしながら厚手のフイルムを用い
るとそれだけラベル等がかさばり、見た目が悪く
包装物の商品価値を低下せしめる原因ともなつて
いた。また、厚手のものはどうしても原料を多く
必要とし高価とならざるを得ない情況であり、腰
があつて且つ薄手のフイルムを得ることは実質的
に困難であつた。また、厚手のフイルムは原料を
多く必要とするので、省資源の面でも好ましくな
い上に、ポリ塩化ビニルを原料としたものは廃棄
物の焼却時に炉を腐蝕せしめるという問題があ
り、例えばスチロール容器等にポリ塩化ビニルの
熱収縮性ラベル等を付してなる乳酸飲料容器等の
廃棄物やゴミは、ゴミ処理団体から締出しを受け
るという動きもあり、検討する必要にせまられて
いた。 また、テレフタル酸もしくはその誘導体及びエ
チレングリコールとシクロヘキサンジメタノール
から誘導される非晶質のコポリエステルからなる
熱収縮性フイルムを用いたものは、やはり腰がも
う一つ十分でなく更に検討を加える必要性が生じ
ていた。 [考案が解決しようとする課題] こうした現況に鑑みて本考案者らは腰がある上
に、薄手かつ透明性に優れ、廃棄物の焼却時に炉
を腐蝕せしめることがなく、食品衛生上の点でも
優れた熱収縮性フイルムからなるラベルやキヤツ
プシールを探索し、もつて容器類に被嵌せしめる
ことにより所期の目的に沿つたラベル、もしくは
キヤツプシールを被嵌せしめた容器類の提供を可
能にした。 [課題を解決するための手段] 即ち、本考案の特徴とするところは、テレフタ
ル酸もしくはその誘導体及びエチレングリコール
とシクロヘキサンジメタノールから誘導される非
晶質のコポリエステルを主成分とし、かつ前記コ
ポリエステル中にテレフタル酸もしくはその誘導
体及びエチレングリコールから誘導されるポリエ
ステルを5〜50%、より限定的には10〜30%含ん
でなる一方方向に延伸せしめた熱収縮性フイルム
を、円周方向に高い収縮率を有するように筒状体
に形成してなるラベル、もしくはキヤツプシール
を被嵌せしめたことを特徴とする容器類を提供し
ようとする点にある。 本考案に係るコポリエステルとは、好ましくは
テレフタル酸もしくはその誘導体及びエチレング
リコール50〜80重量%と、シクロヘキサンジメタ
ノール20〜50重量%との共重合体から誘導される
透明かつ丈夫な非晶質のものを例示できる。勿
論、この際上記の数値は限定されるものでないこ
とは当然である。更に前記のテレフタル酸もしく
はその誘導体とは、テレフタル酸及びそこにメチ
ル基、エチル基等に導入してなるジメチルテレフ
タレート、ジエチルテレフタレート等適宜のもの
をいう。 この際、コポリエステル中に例えばテレフタル
酸もしくはその誘導体及びエチレングリコールか
らなるポリエステル(以下「通常のポリエステ
ル」と称す)を5〜50%、より限定的には10〜30
%程度加える必要がある。この際、通常のポリエ
ステルが5%未満であると、耐熱性が低下するば
かりでなく強度低下が大きく、風合い、腰の面で
劣る為、ラベルもしくはキヤツプシールとしては
厚手のフイルムを用いざるを得なくなり、その結
果、ラベルもしくはキヤツプシールがかさばり、
見た目が悪く商品価値を低下させる。通常のポリ
エステルが50%を越えると低温熱収縮率が低下す
る為、ラベルもしくはキヤツプシールとして使用
した場合、容器類と緊密に密着しない為、見た目
が悪く包装物の商品価値を低下させ、更に通常の
ポリエステルが増加する程延伸性も悪くなるので
ある。更に、必要に応じ滑剤、帯電防止剤、アン
チブロツキング剤、その他適宜の添加剤を加える
ことは自由である。 [作用] 本考案の熱収縮性フイルムは、上記したテレフ
タル酸もしくはその誘導体及びエチレングリコー
ルとシクロヘキサンジメタノールから誘導される
非晶質のコポリエステルを主成分とし、かつ前記
コポリエステル中にテレフタル酸もしくはその誘
導体及びエチレングリコールから誘導されるポリ
エステルを5〜50%、より限定的には10〜30%含
んでなる熱可塑性フイルムを少なくとも一方方向
に延伸せしめ、熱収縮性を有するようにしたもの
を云う。 斯る非晶質のコポリエステルを主成分とし、か
つ前記コポリエステル中にテレフタル酸もしくは
その誘導体及びエチレングリコールから誘導され
るポリエステルを5〜50%、より限定的には10〜
30%含んでなる熱可塑性フイルムは、耐化学薬品
性が極めて優れているため、例えば腐蝕性のある
液体を容器に収容し、容器口から取り出す際、瓶
を伝わつてこぼれる「うら洩れ」現象のためにラ
ベル等を腐蝕せしめるという現象も起き難く、従
来のものに比べてこのような特徴をも併せ有する
ものである。 更に、製造技術の上から一軸延伸も極めて容易
に可能であり、ラベルやキヤツプシールとして有
利である上に、延伸倍率も多く出せるのでそれだ
け収縮率の大きいフイルムの製造が可能であると
いう利点をも有するものである。本考案における
筒状体とはチユーブ状フイルムをそのまま用いた
もの、もしくはフラツト状フイルムを使用状態に
あわせて適宜にシールし、筒状としたもの、その
他適宜のものを例示できる。 [実施例] 本考案におけるラベルとは例えば第1図イに示
すものであり、ここには必要に応じその表または
裏に印刷模様7が付されている。またラベル1は
フラツトフイルムを用い、シール13を施して筒
状体としたものであり、特にその円周方向に高い
収縮率を有する必要がある。このラベル1を例え
ば瓶に被嵌せしめ、加熱収縮により密着せしめた
状態を第1図ロに示している。 キヤツプシールとは第2図イに示すものであ
り、必要に応じ剥ぎ取り用ミシン目8が2本施さ
れている。キヤツプシールはラベルと同様に筒状
体となつており、特にその円周方向に高い収縮率
を有する必要がある。このキヤツプシールを例え
ば瓶4の口部に被嵌せしめ、加熱収縮により密着
せしめた状態を第2図ロに示している。 また本考案はキヤツプシールとラベルが一体化
された第3図イに示されるような構成の筒状体を
用い、例えばプラスチツク容器4に被嵌せしめて
加熱収縮により密着せしめ、第3図ロの如き構成
をとるものも例示できる。 その他、ラベルやキヤツプシールについては特
に制限はなく、適宜に応用可能である。容器類と
しては瓶、缶、樽、プラスチツク容器その他、液
状、固状、ガス状物質を収容できる全てのものを
例示でき特に制限はない。 〈実施例1、2及び比較例1〉 テレフタル酸ジメチルとエチレングリコールの
一部分に、1,4−シクロヘキサンジメタノール
を用いた非晶質のコポリエステル(この際1,4
−シクロヘキサンジメタノールとエチレングリコ
ールのモル比は3:7)及びテレフタル酸とエチ
レングリコールから合成された通常のポリエステ
ルとを第1表の如き比率でTダイスを用いて溶融
押出し、次いで緯方向に所定倍率の延伸を施して
なる厚さ30μの熱収縮性フイルムを円周方向に高
い収縮率を有する第1図の如き筒状体のラベル1
に形成して、瓶4に被嵌せしめ熱収縮により瓶壁
に密着せしめて第1図ロに示す容器類を得た。 この際、熱収縮性フイルムの諸性質は第1表の
通りで、非晶質のコポリエステル100%のものを
比較例1とした。 〈比較例 2〉 実施例1と同じ構成でポリ塩化ビニルからなる
厚さ50μの熱収縮性フイルムを用いたところ、こ
の熱収縮性フイルムの諸性質は第1表の通りであ
つた。
【表】 また、第1表における透明性(ヘイズ)は、
JIS−K−6714による方法で測定した値であり、
光沢は、JIS−Z−8741による方法で測定した値
である。 この例からも本考案に係る熱収縮性フイルム
は、腰の面でも非晶質のコポリエステル単独のも
のに比して、格別優れている上に十分な熱収縮性
も備えており、好ましいものといえる。更に厚さ
30μの本考案に係る熱収縮性フイルムでも、ポリ
塩化ビニルからなる厚さ50μの熱収縮性フイルム
よりもヤング率が高い値を示し、このことからも
本考案に係る熱収縮性フイルムは、薄手のもので
も優れた腰を有することがうかがえる。 しかしながら、本考案に係る一方方向に延伸せ
しめた熱収縮性フイルムも薄くなると若干腰が不
足し問題となるおそれもあるので、好ましくは
15μ以上の厚さを有するものを使用すると、特に
所期の目的に沿つた容器類の提供が可能となるも
のである。勿論この値は限定されるものでないこ
とは明らかである。 また、本考案に係るコポリエステルを主成分と
し、かつ前記コポリエステル中にテレフタル酸も
しくはその誘導体及びエチレングリコールから誘
導されるポリエステルを5〜50%、より限定的に
は10〜30%含んでなる、一方方向に延伸せしめた
熱収縮性フイルムの比重は1.26程度で、従来のポ
リ塩化ビニルの比重が1.4程度であるため、この
ことからしても従来のものに比して比重が軽いた
め、原料の使用量は重量単位でみるとその厚さ比
率以上に大きなのもとなり、省資源等の面でも格
別なる効果が期待され得るものである。 [考案の効果] 本考案に係る、非晶質のコポリエステルを主成
分とし、かつ前記コポリエステル中にテレフタル
酸もしくはその誘導体及びエチレングリコールか
ら誘導されるポリエステルを5〜50%、より限定
的には10〜30%含んでなる、一方方向に延伸せし
めた熱収縮性フイルムは、薄手であつて、腰があ
るため、容器類に被嵌せしめる際、作業性も良好
で、特にトラブルも起きることがなかつた。ま
た、透明性が良好で艶が良く薄手のものが得られ
るため、容器類に被嵌せしめるとその商品価値が
一層高まり、その効果は大なるものがある。更に
例えば、本考案のラベル等をスチロール等のプラ
スチツク容器類に被嵌せしめてなる空容器、ゴミ
等を容器と共に焼却するに当つても、焼却炉を腐
蝕せしめるという現象が生ずることもなく、その
効果は一層大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図イはラベルの斜視図、第1図ロはラベル
で被嵌せしめられた容器類の斜視図であり、第2
図イはキヤツプシールの斜視図、第2図ロはキヤ
ツプシールにより被嵌せしめられた容器類の斜視
図であり、第3図イはラベルとキヤツプシールを
兼ねた筒状体の斜視図、第3図ロはラベルとキヤ
ツプシールを兼ねた筒状体により被嵌せしめられ
た容器類の斜視図を示す。 1……ラベル、2……キヤツプシール、3……
ラベルとキヤツプシールを兼ねた筒状体、4……
容器類、5……容器類口部上面に折れ曲がつたキ
ヤツプシール端、6……容器類底部に折れ曲がつ
たラベル端、7……印刷部、8……摘み片部のミ
シン目、9……キヤツプシール部、10……ラベ
ル部、11,12……キヤツプシール部とラベル
部の境におけるミシン目、13……シール部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. テレフタル酸もしくはその誘導体及びエチレン
    グリコールとシクロヘキサンジメタノールから誘
    導される非晶質のコポリエステルを主成分とし、
    かつ前記コポリエステル中にテレフタル酸もしく
    はその誘導体及びエチレングリコールから誘導さ
    れるポリエステルを5〜50%、より限定的には10
    〜30%含んでなる一方方向に延伸せしめた熱収縮
    性フイルムを、円周方向に高い収縮率を有するよ
    うに筒状体に形成してなるラベルもしくはキヤツ
    プシールを被嵌せしめたことを特徴とする容器
    類。
JP18766181U 1981-12-15 1981-12-15 容器類 Granted JPS5891538U (ja)

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