JPH02131434A - 薬剤組成物 - Google Patents

薬剤組成物

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JPH02131434A
JPH02131434A JP63285566A JP28556688A JPH02131434A JP H02131434 A JPH02131434 A JP H02131434A JP 63285566 A JP63285566 A JP 63285566A JP 28556688 A JP28556688 A JP 28556688A JP H02131434 A JPH02131434 A JP H02131434A
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正憲 橋本
Masaki Odagiri
優樹 小田切
Teruko Imai
今井 輝子
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61K9/141Intimate drug-carrier mixtures characterised by the carrier, e.g. ordered mixtures, adsorbates, solid solutions, eutectica, co-dried, co-solubilised, co-kneaded, co-milled, co-ground products, co-precipitates, co-evaporates, co-extrudates, co-melts; Drug nanoparticles with adsorbed surface modifiers
    • A61K9/146Intimate drug-carrier mixtures characterised by the carrier, e.g. ordered mixtures, adsorbates, solid solutions, eutectica, co-dried, co-solubilised, co-kneaded, co-milled, co-ground products, co-precipitates, co-evaporates, co-extrudates, co-melts; Drug nanoparticles with adsorbed surface modifiers with organic macromolecular compounds

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、低分子量キトサンと難溶性薬剤とを含有する
薬剤組成物に関する6 〔従来の技術〕 一般に、難溶性医薬品と称される医薬品は水に対する溶
解性が極めて悪く、従って生体に経口投与した場合の吸
収速度が遅く、絶対的な吸収量も少ない場合が多い。従
って水に溶け易くするために塩酸塩やナトリウム塩とい
った塩の形にしたり,水溶性のプロドラッグにする試み
がなされている。 また製剤的見地から、界面活性剤のような可溶化剤を添
加したり,サイクロデキストリン等で包接化する試みが
なされている。また結晶レベルでは、原末を微粉化した
り、非品質化したりする試みがなされている。 しかし、これらの従来技術は医薬品それぞれで有効な方
法が異なるため、すκでの医薬品に有効な方法とは言い
難く、特に難溶性医薬品の絶対的な吸収量を改善できて
も,必ずしも吸収速度の改善はできないのが現状である
。ところが、難溶性医薬品の中にはその薬理効果の面か
ら速効性を期待される医薬品も多くまれでおり、吸収景
の面からのみではなく、吸収速度の面からも良好な経口
投与製剤が望まれている。 このような状況の中で、雅溶性薬剤の吸収性の改善に種
々の高分子を利用することが検討されている。 高分子量のゼラチンを利用する方法として、特開昭57
−26615号には、難溶性薬剤と高分子量のゼラチン
等を共粉砕する方法が記載されている。しかし、この方
法は難溶性薬剤の吸収改善のために添加するゼラチン量
が多く、また製造法も共粉砕法に限られているという欠
点がある。 一方、カニやエビの甲殻から得られるキチンやキトサン
を製剤に利用する試みもなされている.ところが、キチ
ンやキトサンの利用は、薬剤の徐放化の目的で検討され
ているのが大部分であり、難溶性薬剤の可溶化に関する
ものはまだ少ない.特公昭63−28414号には、キ
チンおよび/またはキトサンと,抗生物質および抗てん
かん剤から選ばれるいずれか1種の難溶性薬剤とを、薬
剤の大部分が非結晶化する程度に混合共粉砕し,薬剤の
吸収速度および吸収量を改善する方法が記載されている
。しかし、この方法は、低分子量のキトサンを開示して
おらず、また混合共粉砕には多大な時間と動力を要する
とともに、製剤工程が複雑化するという問題点がある。 また,キタサマイシンと各種高分子化合物とをロール混
合することにより、キタサマイシンの溶解速度を向上さ
せる方法が報告されており〔表面,26(5)336(
1988)) 、この中でキトサンは酢酸塩溶液として
用いるが、ポリビニルピロリドンの効果に比較すると劣
ったものとなっている。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的は、上記のような問題点を解決するため、
種々の難溶性薬剤の水に対する溶解度と溶出速度が改善
された薬剤組成物を提供することである.さらに、湿式
法、乾式法,共粉砕法、噴霧造粒法等の製剤法が利用で
きる難溶性薬剤を含有する薬剤組成物を提供することで
ある。 〔課題を解決するための手段〕 本発明者らは、難溶性医薬品の溶解性改善のために種々
の高分子の添加効果を検討してきた。その結果、低分子
量キトサンと難溶性薬剤とを混合することにより、難溶
性薬剤の溶解度と溶出速度が改善されることを発見し本
発明を完成した。 すなわち、本発明は、低分子量キトサンと難溶性薬剤と
を含有する薬剤組成物である。 本発明で使用する低分子量キトサンは,天然のキチンか
ら得られるキトサンの低分子化物であり、重量平均分子
量が500〜50 X 103.好ましくは800〜1
0 X 10’で、酸性はもちろん, 中性ないしアル
カリ性の水に溶解するキトサンである。重量平均分子量
が500未満の場合およびso x io’を超える場
合は,難溶性薬剤の溶解度と溶出速度の改善効果が小さ
くなる。重量平均分子量は、ゲルパーミエーションク口
マトグラフィーにより分子量既知のポリエチレングリコ
ールを標準として決定できる.低分子量キトサンの原料
となるキトサンは,カニやエビの甲殻などからキチンを
とりだし、アルカリで脱アセチル化することにより得ら
れる高分子物質である。この場合のキトサンの脱アセチ
ル化の程度は特に限定されるものではなく、酸性水溶液
に可溶な範囲であればよい.このようなキトサンから低
分子量キトサンを得るには,キトサンに酵素を作用させ
る酵素的方法、あるいはキトサンに過酸化水素、亜硝酸
イオン、アルカリ、酸などを加えてグルコシド結合を切
断する化学的方法により、低分子量キトサンを得ること
ができる。 化学的方法により低分子量キトサンを得るには,キトサ
ンをアルカリ液中に懇濁させ,適量の過酸化水素を添加
して一定温度下に一定時間反応させ低分子化し、その後
説塩,分子量分画等の精製を行い,水分除去後乾燥して
粉末化すればよい。キトサンを切断し低分子化する条件
は.PH6〜12、過酸化水素濃度0.005〜10重
量%、液温20〜90℃、反応時間30〜500分程度
が好ましい.また酵素的方法によれば,キトサンとキチ
ナーゼまたはキトサナーゼを接触させて低分子化する。 その後上述の方法で粉末化すればよい.本発明において
使用できる難溶性薬剤は難溶性医薬品が例示され、その
生体内への吸収速度あるいは吸収量(パイオアベイラビ
リティ)が充分とは言えない医薬品であれば特に限定さ
れない。このような医薬品としては、例えば以下のもの
があげられる。 イ)催眠・鎮静剤: 例えば、ニトラゼパム、トリアゾラム、フェノバルビタ
ール、アミバルビタール等 α》抗てんかん剤: 例えば、フェニトイン、メタルビタール,プリミドン、
クロナゼバム、カルバマゼピン、バルプロ酸等 ハ)解熱鎮痛消炎剤: フルルビプロフェン、メフェナム酸,ケトプロフェン、
イブプロフェン、インドメタシン,ジクロフェナク酸、
フエナセチン、オキシフェンブタゾン,フェニルブタゾ
ン,スルビリン,ペンタゾシン、ピロキシカム等 二)鎮うん剤: 塩酸メクリジン,ジメンヒドリナート等幻精神神経用剤
: ハロペリドール、メプロバメート、クロルジアゼポキシ
ド、ジアゼパム,オキサゼバム、スルピリド等 へ)鎮けい剤: パバベリン、アトロピン、エトミドリン等ト)強心剤: ジゴキシン、ジギトキシン、メチルジゴキシン、ユビデ
カレノン等 チ)不整脈用剤: ビンドロール、アジマリン、ジソビラミド等り)利尿剤
: ヒドロクロ口チアジド,スピロノラクトン、トリアムテ
レン、フロセミド、ブメタニド等ヌ)杭高血圧剤: レセルピン、メシル酸ジヒドロエルゴトキシン,塩酸プ
ラゾシン、メトプロロール、プロプラノロール、アテノ
ロール等 ル)冠血管拡張剤: ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、ジルチアゼム,
ニフエジピン、ジピリダモーノレ等ヲ)鎮咳剤: ノスカピン、サルブタモール、プロ力テロール,ツロプ
テロール、トラニラスト,ケトチフェン等 ワ)脳循環改善剤: 二カルジピン、ピンポセチン等 力)抗生物質: エリスロマイシン、ジョサマイシン、クロフムフェニコ
ール,テトラサイクリン,リファンピシン,グリセオフ
ルビン等 ヨ)抗ヒスタミン剤: ジフェンヒドラミン,プロメタジン、メキタジン等 タ)ステロイド剤: トリアムシノロン、デキサメタゾン、ベタメタゾン,プ
レドニゾロン、ダナゾール、メチルテストステロン、酢
酸クロルマジノン等レ)ビタミン剤: ビタミンE、ビタミンK、アルファ力ルシドール、フィ
トナジオン,ニコチン酸di一α一トコフェロール、メ
ナテトレノン等 ン)その他: ジクマロール、シンナリジン、クロフィブラート、ゲフ
ァルナート、シメチジン,プロベネシド、メルカプトプ
リン、メトトレキサート,ウルソデスオキシコール酸,
メシル酸ジヒドロエルゴタミン等 上記の難溶性医薬品は原末の溶解性の面から、湿式また
は乾式の粉砕機で粉砕して得られる平均粒径100μI
以下,好ましくは50μm以下であることが望ましい。 本発明の薬剤組成物は,前記の低分子量キトサンが上記
の難溶性薬剤に対して均一に分散するように混合して製
造するのが望ましい。この場合、低分子量キトサンは,
混合する難溶性薬剤の種類により適宜量使用すればよい
.一般的には、難溶性薬剤1重址部に対して低分子量キ
トサンを0.2ないし10重量部配合すれば、難溶性薬
剤の溶解度と溶出速度を改善することができる。 本発明の薬剤組成物は、種々の方法により製剤化してヒ
トに投薬することができる。すなわち、本発明の薬剤組
成物は、そのまま顆粒剤として用いることができるが,
錠剤,カプセル剤、軟膏,貼布剤、座剤、シロップ剤、
トローチ剤などとして用いることもできる。これらの製
剤中には必要に応じて製剤上知られる賦形剤、崩壊剤、
滑沢剤等の種々の添加剤を配合することができる。 本発明の薬剤組成物は、次のような方法で製剤化するこ
とができる。錠剤は、低分子量キトサンと難溶性薬剤と
を水,酸溶液あるいは適当な溶媒を用いて練合し、乾燥
、整粒、打錠を行う練合法、また低分子量キトサンと難
溶性薬剤とを練合し、乾燥、整粒後、種々の添加剤を混
合し、打錠を行う半直打法といった湿式法.低分子量キ
トサンの量を調整することにより乾式法あるいは共粉砕
法等により製造することができる.これらの中では湿式
法により固体分散体とするのが好ましい。顆粒剤および
カプセル剤においても錠剤の場合と同様に湿式法により
製剤化するのが好ましレ1が、場合によっては乾式法や
共粉砕法あるいは噴霧造粒法等も採用することができる
。また、錠剤および顆粒剤などの剤形においては,マス
キング等の目的でコーティングを施すこともできる。 以上のようにして製造した製剤は、従来のものに比べて
難溶性薬剤の溶解度と溶出速度が改善されているため、
パイオアベイラビリテイの良好な医薬品となる。 〔発明の効果〕 本発明によれば、難溶性薬剤を低分子量キトサンと配合
するようにしたので、難溶性薬剤の溶解度と溶出速度が
改善された薬剤組成物を得ることができる.さらに、こ
の薬剤組成物から湿式法、乾式法、共粉砕法、噴霧造粒
法等の製剤法により種々の形態の製剤を得ることができ
る。 〔実施例〕 次に、本発明の実施例について説明する。 参考例1 紅ずわいがにから常法によりキトサンを得た(以下,C
−0と略記する).このキトサンを水に}萄濁させ、P
HII,0、温度を70℃に保ち,攪拌しながら過酸化
水素水を過酸化水素として2.1〜40.0g/ill
添加して、110〜300分間反応させて低分子化した
.低分子化した後脱塩精製し、次いで凍結乾燥し、第1
表に示す低分子量キトサンC−1、C−2、C−3およ
びC−4を得た.また、同様にキトサン(C−O)をp
}!8.0、温度を70℃に保ち、攪拌しながら過酸化
水素水を過酸化水素として4 0g/Ω添加して低分子
化した.低分子化後濾過により固形分を除き,次いでt
]F膜を用いて分子量分画を行い、凍結乾燥して低分子
量キトサンC−5を得た。 このようにして得たキトサンの物性を第1表に示す。第
1表中の蒸発残分は、105℃で乾燥させた時の残渣で
あり、灰分は600℃で燃焼した時の残渣である。キト
サンの分子量は,キトサンを同量の酢酸と適当量の水を
用いて溶解し、この溶液2.0mQを0.2M酢酸−0
.1M酢酸ナトリウム緩衝液で50mj2とし、これを
東ソー(株)のTSK Gel. 3000 PWXL
に掛け0.2M酢酸−0.1M酢酸ナトリウム溶出液を
使用して、ゲルパーミエーションク口マトグラフィーで
測定した。なお、分子量既知のポリエチレングリコール
を用いて較正曲線を求め、キトサンの重量平均分子量を
求めた。 第1表 実施例1 参考例1で得たC−0からC−5のキトサンとフルルビ
プロフェン(以下、FPと略記する場合がある)を重量
比1:1の割合で秤量し、キトサンの2倍量の水を添加
して1時間混練した。室温減圧下48時間乾燥し、10
0メッシュ以下の粒子を固体分散体とした。この固体分
散体について、37℃の水中におけるFPの溶出速度を
下記の方法で測定した。 37℃に保った溶出試験器(富山産業(株)製溶出試験
器)に水500mQを入れ、上記の固体分散体をFPと
して40mg相当量加え、91rpmで攪拌した,一定
時間毎に綿栓付きピペットで試料溶液を3+aQを採取
し、 0.45μmメンプランフィルターでろ過し、ろ
液のFP濃度をクロロホルムで抽出して定量した。 結果を第1図に示す。 実施例2 ビタミンEおよびビタミンKと低分子量キトサンC−5
の組成物の溶解度を、下記の方法で測定した。 一定過剰量のビタミンEまたはビタミンKを5mg精秤
して試験管に取り、種々の濃度の参考例1で得たC−5
のキトサン水溶液を加えて密栓し、25℃で10日間振
盪した。溶解平衡に達した各飽和溶液を綿栓付きピペッ
トでろ取し、0.45μmメンプランフィルターでろ過
し,クロロホルムで抽出してUv法によりビタミンEま
たはビタミンKの濃度を定景した。 ビタミンEの結果を第2図,ビタミンKの結果を第3図
に示す。 実施例3 第2表に示す薬剤と低分子量キトサンC−5の組成物に
ついて,溶解度を測定した。測定方法は実施例2と同様
である。結果をまとめて第4図に示す。 第4図から分るように,各薬剤の溶解度は低分子量キト
サンの濃度上昇とともに上昇した.特に酸性薬剤の場合
に著しい上昇がamされた.これは塩基性多糖である低
分子量キトサンと酸性薬剤との対イオン形成等の相互作
用が関与しているものと考えられるが、薬剤の解離をあ
まり考慮しなくても良いステロイド剤であるジゴキシン
およびフェニトインの場合にも溶解度が上昇した.また
、ベタメサゾンおよびトリアムシノロンの場合には薬剤
の溶解度の上昇部分、プラト一部分および下降曲線部分
を伴うBS型相図を与えた.これらの結果は、低分子量
キトサンが各薬剤と単に対イオンを形成するだけでなく
、何らかの相互作用をすることにより薬剤の溶解度を上
昇させているものと推定される。 実施例4 トリアムシノロン,ベタメサゾン、プレドニゾロン,フ
ルルビプロフエン、インドメタシン、ジゴキシンおよび
フェニトインの各薬剤の固体分散体と薬剤単独物につい
て溶出速度を測定した。 測定方法は、参考例1で得た低分子量キトサンC−5を
用いて、実施例1と同様(但し,薬剤は10〜30mg
相当量加え、溶出液60mmを57rpmで撹拌した)
にして行った.結果をまとめて第5図に示す。なお、フ
ルルビプロフエンの結果については、再掲載する. さらに、溶出速度から算出した平均溶出時間を第3表に
示す。 第3表 いずれの薬剤においても、固体分散体からの薬剤の溶出
速度は薬剤単独の場合に比べて著しく速くなった。酸性
薬剤の場合には、実施例3の結果から明らかなように、
薬剤の溶解度上昇に伴う溶出速度の増大が考えられるが
、溶解度の上昇があまり認められなかった薬剤において
も著しい溶出速度の増大が観察された. 実施例5 フルルビプロフェンと参考例lで得た低分子量キトサン
C−5の粉末を重量比1:3の割合で単純に混合しただ
けの物理的混合物と、フルルビプロフェンとC−5の配
合割合を重量比1:3に代えた以外は実施例1と同様に
して得た固体分散体について、粉末X線回折を行った.
粉末X線は理学電気■製Geiger Flex 21
02 X線回折装置を使用し、Cu−Ka線、 Niフ
ィルターを用い、30kV、20mA,時定数2 se
c、走査速度1℃/winで測定した.インドメタシン
、ジゴキシン,トリアムシノロンについても同様にして
粉末X線回折を行った.結果を第6図に示す。 粉末X線回折パターンは薬剤の結晶系および充填状態に
関する情報を与える.第6図から分るように、低分子量
キトサン単独は非品質性物質であるため、物理的混合物
の場合には薬剤特有の特性ピークがamされるだけであ
る。酸性薬剤のフルルビプロフェンの場合には、物理的
混合物で観察された薬剤の特性ピークが固体分散体では
i察されず,フルルビプロフェンが低分子量キトサン中
に非晶質化して分散していることを示した。しかしなが
ら他の3つの薬剤の固体分散体は物理的混合物と全く同
じ回折パターンを示し、低分子量キトサン添加による薬
剤の結晶性の低下は認められなかった。 実施例6 融点が低分子量キトサンより低いフルルビプロフェンと
インドメタシンについて示差熱量を測定した。測定に使
用した試料は、実施例5で得た物理的混合物、固体分散
体,低分子量キトサン単独物、薬剤単独物である。示差
熱量は、理学電気■1!Thermoflex TG−
8110を使用し、試料は薬剤単独として5IIIgを
昇温速度10℃/winで、α−アルミナを標準物質に
用いて測定した。 結果を第7図に示す. 示差熱量は,薬剤の融解に基づく吸熱ピークをIN察す
ることにより、固体中の薬剤の状態を知ることができる
.第7図から分るように、フルルビプロフェンの固体分
散体の場合には,薬剤の融解に基づくピークが消失し、
フルルビプロフェンが低分子量キトサンとの固体分散体
中に結晶性を失って分散していることを示した。しかし
ながら、インドメタシンの場合には、固体分散体におい
ても薬剤の融解ピークがみられ,インドメタシンは結晶
性を保ったまま固体分散体中に分散していることを示し
た。これらの結果は実施例5の結果と一致しており,フ
ルルビプロフェンは低分子量キトサンと固体状態におい
て何らかの相互作用をして,低分子量キトサンとの固体
分散体中に非品質化して存在するが、他の薬剤は低分子
量キトサンとほとんど相互作用せずに、結晶性を有した
まま固体分散体中に存在することが推定される.実施例
7 フルルビプロフェン、インドメタシン、およびトリアム
シノロンについて薬剤粒子表面のぬれを測定した.測定
に使用した試料は、実施例5で得た固体分散体と薬剤単
独物である。ぬれは. IR打錠機により直径2cmの
錠剤を成形し、その表面に50μΩの水を落として、接
触角を測定することにより求めた. 結果を第4表に示す. 第4表 第4表から分るように、薬剤単独の接触角に比べて、低
分子量キトサンとの固体分散体のそれは低下した.これ
らの結果から低分子量キトサンは薬物粒子表面水に対す
るぬれを改善することにより溶出速度を上昇させるもの
と推定される。 実施例8 フルルビブロフェンと、参考例1で得た低分子量キトサ
ンC−2、C−4またはC−5との混線体(重量比で1
:1または1:5)からH−15 (カカオ油脂)を基
剤として坐剤をつくり、この坐剤からのフルルビプロフ
ェンの放出率を測定した。 結果を第8図に示す.
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の結果を示すグラフ,第2図および第
3図は実施例2の結果を示すグラフ、第4図(A)〜(
L)は実施例3の結果を示すグラフ、第5図(A)〜(
G)は実施例4の結果を示すグラフ,第6図(A)〜(
D)は実施例5の結果を示すグラフ、第7図(A). 
(B)は実施例6の結果を示すグラフ、第8図は実施例
8の結果を示すグラフである.第1図 S工吟間(分) 代理人 弁理士 柳 原   成 第2図 第4図 (A) CB) C−5  ヘトプンの5農度(It’ん》第3図 C−5 ベトプ冫05泉J隻(.11/.)C−5  
ベトプンの須/t(it’/JC−5  そトブンリチ
la<v量0l0)第4図 第4図 (E) (F) C−5  モトプノリシ賓,1(−1t°/.)C−5
 子}プ〉の堺し%(重.t’/.)C−5N}ブ>n
J/t (菫t’/.)C−5  大トブン弓漢/l(
菫10I0)(G) (H) C−5  へドブンつゾL度(里子010)C−5  
’r’rY>t>J/I(110/o)C−5 キトプンの謬り{(吏t’/.) C−5  代’rY ン*=K,t(tt’/o)第5
図 (A) (B) トリアムレノロン 薄ム吟M(今) (C) プしド゛ニゾロン 5容広崎r4(分) 溶よ叶間(分) 第5図 (E) (F) ジ゛コ゛A冫ノ 溶二杵間(分) CG) フェシトイン 噌云崎間(分) 第6図 (A) 7ルルどプロフェン 物理I19逢合物 固イ4ζ分乍し(イニド、 CB) インドノタンン 物環的混/?F物 iイネ分散イイ( 2e(@) (A) ′As. (″′C) 第6図 (C) ジゴ〜シン 尋脣1的47外旬 (D) ドリア4ンノOン 物惺的』し分物 ロ0イ爪分】じ(イ戚 2θ(@) CB) インドメタシン 五度(゜C) 叙ム早(it’/.)/ 1梱O竺剤 手続補正書 平成1年12月15日 1.事件の表示 昭和63年特許願第285566号 2.発明の名称 薬剤組成物 3.補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所  熊本県熊本市長嶺町1675番地32氏名 
 小田切優樹 住 所  熊本県熊本市花立二丁目255番地氏名  
今井輝子 代表者 4.代理人 住所 代表取締役社長 高岡  清 〒105  電話436−4700 東京都港区西新橋3丁目15番8号 訂正明細書 1.発明の名称 薬剤組成物 2.特許請求の範囲 (1)低分子量キトサンと難溶性薬剤とを含有する薬剤
組成物. 3.発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、低分子量キトサンと難溶性薬剤とを含有する
薬剤組成物に関する。 〔従来の技術〕 一般に、難溶性医薬品と称される医薬品は水に対する溶
解性が極めて悪く、従って生体に経口投与した場合の吸
収速度が遅く、絶対的な吸収量も少ない場合が多い。従
って難溶性医薬品を水に溶け易くするために塩酸塩やナ
トリウム塩といった塩の形にしたり、水溶性のプロドラ
ッグにする試みがなされている.また製剤的見地から、
界面活性剤のような可溶化剤を添加したり、サイクロデ
キストリン等で包接化する試みがなされている.また結
晶レベルでは、原末を微粉化したり,非品質化したりす
る試みがなされている. しかし、これらの従来技術は医薬品それぞれで有効な方
法が異なるため、すべての医薬品に有効な方法とは言い
難く、特に難溶性医薬品の絶対的な吸収量を改善できて
も,必ずしも吸収速度の改善はできないのが現状である
。ところが、難溶性医薬品の中にはその薬理効果の面か
ら速効性を期待される医薬品も多く含まれており,吸収
量の面からのみではなく、吸収速度の面からも良好な経
口投与製剤が望まれている. このような状況の中で、戴溶性薬剤の吸収性の改善に種
々の高分子を利用することが検討されている. 高分子量のゼラチンを利用する方法として、特開昭57
−26615号には,難溶性薬剤と高分子量のゼラチン
等を共粉砕する方法が記載されている。しかし、この方
法は難溶性薬剤の吸収改善のために添加するゼラチン量
が多く、また製造法も共粉砕法に−謬られているという
欠点がある.一方、カニやエビの甲殻から得られるキチ
ンやキトサンを製剤に利用する試みもなされている.と
ころが、キチンやキトサンの利用は、薬剤の徐放化の目
的で検討されているのが大部分であり、難溶性薬剤の可
溶化に関するものはまだ少ない.特公昭63−2841
4号には、キチンおよび/またはキトサンと、抗生物質
および抗てんかん剤から選ばれるいずれか1種の難溶性
薬剤とを、薬剤の大部分が非結晶化する程度に混合共粉
砕し、薬剤の吸収速度および吸収量を改善する方法が記
載されている.しかし、この方法は、低分子量のキトサ
ンを開示しておらず、また混合共粉砕には多大な時間と
動力を要するとともに、製剤工程が複雑化するという問
題点がある。 また、キタサマイシンと各種高分子化合物とをロール混
合することにより、キタサマイシンの溶解速度を向上さ
せる方法が報告されており〔表面、26(5)336(
1988)) .この中でキトサンは酢酸塩溶液として
用いるが、ポリビニルピロリドンの効果に比較すると劣
ったものとなっている。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的は、上記のような問題点を解決するため、
種々の難溶性薬剤の水に対する溶解度と溶出速度が改善
された薬剤組成物を提供することである。さらに、湿式
法、乾式法、共粉砕法、噴霧造粒法等の種々の製剤法に
より種々の形態に製剤化できる難溶性薬剤を含有する薬
剤組成物を提供することである。 〔課題を解決するための手段〕 本発明者らは、難溶性医薬品の水に対する溶解性改善の
ために、種々の高分子の添加効果を検討してきた。その
結果、低分子量キトサンと忽溶性薬剤とを混合すること
により、難溶性薬剤の溶解度と溶出速度が改善されるこ
とを発見し本発明を完成した。 すなわち、本発明は、低分子景キトサンと難溶性薬剤と
を含有する薬剤組成物である。 本発明の薬剤組成物は、種々の難溶性医薬その他の薬剤
の溶解度と溶出速度を改善するために利用でき、これら
の難溶性薬剤の生体内への吸収速度および吸収量が改善
された医薬品その他の薬剤組成物として利用できる。 本発明で使用する低分子量キトサンは、天然のキチンか
ら得られるキトサンの低分子化物であり、重量平均分子
量が500〜so x to3.好ましくは800〜1
0 X 103で、酸性はもちろん,中性ないしアルカ
リ性の水に溶解するキトサンである.重景平均分子景が
500未満の場合およびbo x to’を超える場合
は,難溶性薬剤の溶解度と溶出速度の改善効果が小さく
なる。重量平均分子量は、ゲルパーミ工一ションク口マ
トグラフィーにより分子量既知のポリエチレングリコー
ルを@3準として決定できる。 低分子量キトサンの原料となるキトサンは、カニやエビ
の甲殻などからキチンを取り出し、アルカリで脱アセチ
ル化することにより得られる高分子物質である。この場
合のキトサンの脱アセチル化の程度は特に限定されるも
のではなく、酸性水溶液に可溶な範囲であればよく、一
般的には50〜100%である。 このようなキトサン
から低分子量キトサンを得るには、キトサンに酵素を作
用させる酵素的方法、あるいはキトサンに過酸化水素、
亜硝酸イオン、アルカリ,酸などを加えてグルコシド結
合を切断する化学的方法により、低分子量キトサンを得
ることができる。 化学的方法により低分子量キトサンを得るには、キトサ
ンをアルカリ液中に懸濁させ、適量の過酸化水素を添加
して一定温度下に一定時間反応させ低分子化し、その後
説塩,分子量分画等の精製を行い、水分除去後乾燥して
粉末化すればよい。このような方法でキトサンを切断し
低分子化する条件は、2116〜12、過酸化水素濃度
o.oos〜10重量%,液温20〜90℃、反応時間
30〜500分程度が好ましい。 また酵素的方法によれば,キトサンとキチナーゼまたは
キトサナーゼとを接触させて低分子化する。その後上述
の方法で粉末化すればよい。 本発明において使用できる難溶性薬剤は難溶性医薬品が
例示され、その生体内への吸収速度あるいは吸収量(パ
イオアベイラビリテイ)が充分とは言えない医薬品であ
れば特に限定されない.このような医薬品としては、例
えば以下のものがあげられる. 1)催眠・鎮静剤: 例えば、ニトラゼパム,トリアゾラム、フェノバルビタ
ール、アモバルビタール等 2)抗で.んかん剤: 例えば、フェニトイン、メタルビタール、プリミドン、
クロナゼパム、カルバマゼピン,バルプ口酸等 3)解熱鎮痛消炎剤: フルルビプロフエン、メフエナム酸、ケトプロフェン、
イブプロフェン.インドメタシン、ジクロフェナク酸、
フェナセチン、オキシフェンブタゾン、フエニルブタゾ
ン,スルピリン、ペンタゾシン,ピロキシカム等 4)鎮うん剤: 塩酸メクリジン、ジメンヒドリナート等5)精神神経用
剤: ハロペリドール、メプロバメート、クロルジアゼポキシ
ド,ジアゼパム,オキサゼバム、スルビリド等 6)鎮けい剤: パパベリン、アトロビン、エトミドリン等7)強心剤: ジゴキシン、ジギトキシン、メチルジゴキシン、ユビデ
カレノン等 8)不整脈用剤: ビンドロール、アジマリン、ジソピラミド等9)利尿剤
: ヒドロクロロチアジド,スビロノラクトン、トリアムテ
レン、フロセミド、ブメタニド等10)抗高血圧剤: レセルビン、メシル酸ジヒドロエルゴトキシン,塩酸プ
ラゾシン、メトプロロール、プロプラノロール、アテノ
ロール等 11)冠血管拡張剤: ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、ジルチアゼム、
ニフェジピン,ジビリダモール等12)鎮咳剤: ノス力ピン、サルブタモール、プロ力テロール,ツロプ
テロール,トラニラスト、ケトチフェン等 13)脳循環改善剤: ニカルジピン、ピンポセチン等 14)抗生物質: エリスロマイシン、ジョサマイシン、クロラムフェニコ
ール,テトラサイクリン、リファンピシン、グリセオフ
ルビン等 15)抗ヒスタミン剤: ジフェンヒドラミン,プロメタジン,メキタジン等 16)ステロイド剤: トリアムシノロン、デキサメサゾン、ベタメサゾン、プ
レドニゾロン、ダナゾール,メチルテストステロン,酢
酸クロルマジノン等17)ビタミン剤: ビタミンE、ビタミンK、アルファ力ルシドール、フィ
トナジオン,ニコチン酸dトα一トコフェロール、メナ
テトレノン等 18)その他: ジクマロール,シンナリジン、クロフィブラート、ゲフ
ァルナート,シメチジン、プロベネシド、メルカプトプ
リン、メトトレキサート、ウルソデスオキシコール酸、
メシル酸ジヒドロエルゴタミン等 上記の難溶性医薬品は原末の溶解性の面から,湿式また
は乾式の粉砕機で粉砕して得られる平均粒径100μm
以下、好ましくは50μm以下であることが望ましい。 本発明の薬剤組成物は低分子量キトサンと難溶性薬剤と
を混合することにより得られる。混合に際しては、低分
子量キトサンを離溶性薬剤に対して均一に分散させるの
が望ましい。混合方法は特に限定されず、例えば粉末状
の両成分を単純に混合する方法(以下、このような方法
で得られた組成物を物理的混合物という。)、粉末状の
両成分に適当量の水等の溶媒を添加して混棟する方法(
以下、このような方法で得られた組成物を固体分散体と
いう。)、低分子量キトサン水溶液中に難溶性薬剤を添
加する方法などをあげることができる.混合に際し、低
分子量キトサンは、混合する難溶性薬剤の種類により適
宜量使用すればよい.一般的には、難溶性薬剤1重量部
に対して低分子量キトサンを0.2〜10重量部配合す
れば,難溶性薬剤の溶解度と溶出速度を改善することが
できる.本発明の薬剤組成物は、種々の方法により製剤
化してヒトに投薬することができる.すなわち,本発明
の薬剤組成物は、そのまま顆粒剤として用いることがで
きるし、錠剤、カプセル剤,軟膏、貼布剤、座剤,シロ
ップ剤、トローチ剤などとして用いることもできる.こ
れらの製剤中には必要に応じて製剤上知られる賦形剤,
崩壊剤,滑沢剤等の種々の添加剤を配合することができ
る6本発明の薬剤組成物は、次のような方法で製剤化す
ることができる。錠剤は、低分子量キトサンと難溶性薬
剤とを水、酸溶液あるいは適当な溶媒を用いて練合し,
乾燥,整粒、打錠を行う練合法、低分子量キトサンと難
溶性薬剤とを練合し、乾燥,整粒後,種々の添加剤を混
合し、打錠を行う半直打法などの湿式法、低分子量キト
サンの量を調整することにより乾式法あるいは共粉砕法
等により製造することができる.これらの中では湿式法
により固体分散体とするのが好ましい.顆粒剤およびカ
プセル剤においても錠剤の場合と同様に湿式法により製
剤化するのが好ましいが、場合によっては乾式法や共粉
砕法あるいは噴霧造粒法等も採用することができる。ま
た、錠剤および顆粒剤などの剤形においては、マスキン
グ等の目的でコーティングを施すこともできる。 以上のようにして製造した製剤は,従来のものに比べて
難溶性薬剤の溶解度と溶出速度が改善されているため、
パイオアベイラビリティの良好な医薬品となる. 〔発明の効果〕 本発明によれば,難溶性薬剤を低分子量キトサンと配合
するようにしたので、難溶性薬剤の水に対する溶解度と
溶出速度が改善された薬剤組成物を得ることができる.
また、この薬剤組成物は湿式法、乾式法、共粉砕法、噴
霧造粒法等の種々の製剤法により種々の形態に製剤化で
きる.さらに本発明の薬剤組成物からなる医薬品は、難
溶性薬剤の生体内への吸収速度および吸収量が改善され
た医薬品となる。 〔実施例〕 次に、本発明の実施例について説明する.各例中、%は
重量%を示す. 参考例1 紅ずわいがにから常法によりキトサンを得た(以下、C
−0と略記する). このキトサンを水に懸濁させ, 
pH11.0、温度を70℃に保ち、攪拌しながら過酸
化水素水を過酸化水素として2.1〜40.0gIQ添
加して. 110〜300分間反応させて低分子化した
.低分子化した後脱塩精製し、次いで凍結乾燥し、第1
表に示す低分子量キトサンC−1、C−2. C−3お
よびC−4を得た.また、同様にキトサン(C−O)を
PI{8.0、温度を70℃に保ち、攪拌しながら過酸
化水素水を過酸化水素として40g#l添加して低分子
化した.低分子化後濾過により固形分を除き、次いでU
F膜を用いて分子量分画を行い、凍結乾燥して低分子量
キトサンC−5を得た. このようにして得たキトサンの物性を第1表に示す。第
1表中の蒸発残分は、105℃で乾燥させた時の残渣で
あり、灰分は600℃で燃焼した時の残渣である。キト
サンの分子量は、ゲルパーミエーションク口マトグラフ
ィーで測定した.すなわちキトサンを同量の酢酸と適当
量の水を用いて溶解し、この溶液2.Omflを0.2
M酢酸−0.1阿酢酸ナトリウム緩衝液で50mMとし
、これを東ソー(株)製のTSK Gel. 3000
 PVXL(商標)からなる充填力ラムに注入し、0.
2M酢酸−0.1M酢酸ナトリウム緩衝液で溶出した.
なお、分子量既知のポリエチレングリコールを用いて較
正曲線を求め、キトサンの重量平均分子量を求めた. 第1表 実施例1 参考例1で得たC−0ないしC−5のキトサンとフルル
ビプロフエン(以下、FPと略記する場合がある)とを
重量比1:1の割合で秤量し,キトサンの2倍量の水を
添加して1時間混練した.室温減圧下48時間乾燥し、
100メッシュ以下の粒子を固体分散体とした。この固
体分散体について、37℃の水中におけるFPの溶出速
度を下記の方法で測定した.37℃に保った溶出試験器
(富山産業(株)製溶出試験器)に水500mQを入れ
、上記の固体分散体をFPとして40mg相当量加え,
91rpmで攪拌した.一定時間毎に綿栓付きピペット
で試料溶液を3鳳Q採取し、0.454メンプランフィ
ルターでろ過し、ろ液のFP濃度をクロロホルムで抽出
して定量した.結果を第1図に示す. 実施例2 ビタミンEまたはビタミンKと低分子量キトサンC−5
との組成物を下記の方法で調製し、ビタミンEまたはビ
タミンKの溶解度を下記の方法で測定した. 一定過剰量のビタミンEまたはビタミンKを5mg精秤
して試験管に取り,種々の濃度の参考例1で得たC−5
のキトサン水溶液を加えて密栓し,25℃で10日間振
盪した.溶解平衡に達した各飽和溶液を綿栓付きピペッ
トで採取し、0.45μmメンプランフィルターでろ過
し、クロロホルムで抽出してUv法によりビタミンEま
たはビタミンKの濃度を定量した. ビタミンEの結果を第2図、ビタミンKの結果を第3図
に示す. 実施例3 第2表に示す難溶性薬剤と低分子量キトサンC一5との
組成物について,実施例2と同様にして各薬剤の溶解度
を測定した.結果をまとめて第4図(A)〜(シ)に示
す. 第2表 第4図から分るように、各薬剤の溶解度は低分子量キト
サンの濃度上昇とともに上昇した.特に酸性薬剤の場合
に著しい上昇が[察された。これは塩基性多糖である低
分子量キトサンと酸性薬剤との対イオン形成等の相互作
用が関与しているものと考えられるが,薬剤の解離をあ
まり考慮しなくても良いステロイド剤であるジゴキシン
およびフェニトインの場合にも溶解度が上昇した.また
、ベタメサゾンおよびトリアムシノロンの場合には薬剤
の溶解度の上昇部分、プラト一部分および下降曲線部分
を伴うB5型相図を与えた.これらの結果は,低分子量
キトサンが各薬剤と単に対イオンを形成するだけでなく
、何らかの相互作用をすることにより薬剤の溶解度を上
昇させているものと推定される。 実施例4 トリアムシノロン、ベタメサゾン、プレドニゾロン,フ
ルルビプロフェン、インドメタシン、ジゴキシンおよび
フェニトインの各薬剤の固体分散体と薬剤単独物につい
て溶出速度を測定した.測定方法は,参考例1で得た低
分子量キトサンC−5を用いて、実施例1と同様(但し
、薬剤は10〜30mg相当量加え、溶出液60m(l
を57rpmで撹拌した)にして一定時間毎に薬剤の溶
出濃度を測定し、薬剤の溶出割合(全添加量に対する溶
出量)を算出した。結果をまとめて第5図(A)〜(G
)に示す。 なお,フルルビプロフェンの結果については,再掲載す
る。 さらに、溶出速度から算出した平均溶出時間を第3表に
示す。なお平均溶出時間の算出はche+o.phar
m. Bull., Vol 30, pl088 (
1982)の方法によった・ 第3表 いずれの薬剤においても、固体分散体からの薬剤の溶出
速度は薬剤単独の場合に比べて著しく速くなった。酸性
薬剤の場合には、実施例3の結果から明らかなように,
薬剤の溶解度上昇に伴う溶出速度の増大が考えられるが
、溶解度の上昇があまり認められなかった薬剤において
も著しい溶出速度の増大が観察された。 実施例5 フルルビプロフェンと参考例1で得た低分子量キトサン
C−5の粉末を重量比1:3の割合で単純に混合して得
た物理的混合物と,フルルビプロフェンとC−5の配合
割合を重量比1:3に代えた以外は実施例1と同様にし
て得た固体分散体について、粉末X線回折を行った。粉
末X線は理学電気■製Geiger Flex 210
2 X線回折装置を使用し、Cu−Ka線、Niフィル
ターを用い, 30kV、20mA、時定数2sec、
走査速度1℃/’minで測定した。 インドメタシン、ジゴキシン、トリアムシノロンについ
ても上記と同様にして粉末X線回折を行った。結果を第
6図(A)〜(D)に示す。 粉末X線回折パターンは薬剤の結晶系および充填状態に
関する情報を与える。第6図(A)〜(D)から分るよ
うに、低分子量キトサン単独は非品質性物質であるため
、物理的混合物の場合には薬剤特有の特性ピークが観察
された。酸性薬剤のフルルビプロフェンの場合には、物
理的混合物で観察された薬剤の特性ピークが固体分散体
では観察されず、フルルビプロフェンが低分子量キトサ
ン中に非品質化して分散していることを示した。一方他
の3つの薬剤の固体分散体は物理的混合物と全く同じ回
折パターンを示し,低分子量キトサン添加による薬剤の
結晶性の低下は認められなかった。 実施例6 融点が低分子量キトサンより低いフルルビプロフェンと
インドメタシンについて示差熱量を測定した.測定に使
用した試料は,実施例5で得た物理的混合物、固体分散
体、低分子漱キトサン単独物、薬剤単独物である.示差
熱量は、理学電気■製Thermoflex TG−8
110を使用し、試料は薬剤単独として51mgを昇温
速度lO℃/ffiinで、α−アルミナを標準物質に
用いて測定した。結果を第7図(A)、(B)に示す。 示差熱量は,薬剤の融解に基づく吸熱ピークを観察する
ことにより、固体中の薬剤の状態を知ることができる。 第7図から分るように、フルルビブロフェンの固体分散
体の場合には、薬剤の融解に基づくピークが消失し、フ
ルルビプロフエンが低分子量キトサンとの固体分散体中
に結晶性を失って分散していることを示した.一方イン
ドメタシンの場合には、固体分散体においても薬剤の融
解ピークがみられ,インドメタシンは結晶性を保ったま
ま固体分散体中に分散していることを示した。これらの
結果は実施例5の結果と一致しており、フルルビプロフ
エンは低分子景キトサンと固体状態において何らかの相
互作用をして,低分子景キトサンとの固体分散体中に非
晶質化して存在するが、他の薬剤は低分子量キトサンと
ほとんど相互作用せずに,結晶性を有したまま固体分散
体中に存在することが推定される。 実施例7 フルルビプロフエン、インドメタシン、およびトリアム
シノロンについて薬剤粒子表面のぬれを測定した.測定
に使用した試料は、実施例5で得た固体分散体と薬剤単
独物である。ぬれはIR打錠機により直径2cmの錠剤
を成形し、その表面に50一の水を落して、接触角を測
定することにより求めた。結果を第4表に示す. 第4表 第4表から分るように、薬剤単独の接触角に比べて、低
分子量キトサンとの固体分散体のそれは低下した。これ
らの結果から低分子量キトサンは薬物粒子表面水に対す
るぬれを改善することにより溶出速度を上昇させるもの
と推定される。 実施例8 フルルビプロフェンと、参考例1で得た低分子量キトサ
ンC−2、C−4またはC−5との混練体(重景比で1
:1または1:5)からH−15 (カカオ油脂)を基
剤として坐剤をつくり、この坐剤からのフルルビプロフ
ェンの放出率を測定した。結果を第8図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の結果を示すグラフ,第2図および第
3図は実施例2の結果を示すグラフ,第4図(A)〜(
L)は実施例3の結果を示すグラフ,第5図(A)〜(
G)は実施例4の結果を示すグラフ、第6図(A)〜(
D)は実施例5の結果を示すグラフ、第7図(A)、(
B)は実施例6の結果を示すグラフ、第8図は実施例8
の結果を示すグラフである。 代理人 弁理士 柳 原   成 第2図 C−5  へトプンの沫度(t量!ム)第3図 溶工吟間(分) C−5版トプンつ濃/t(it’/.)第4図 第4図 (A) CB) (E) (F) C−5−N}プンの濃/I (tt @/o)C−S 
へトプ〉の濃,?(重,量.’/.)(G) (H) (−5xt4ンの5農度(it’/.)C−5  子ト
プンり濃/iCt量’/.)C−S  へトプンの儂/
I(!量0l.)C−S  代トプレのジ良/I(It
’/.)第4図 第6図 (A) フルルビプロフ工ン 物11灼5几合物 〔1イ4ζクテaイオζ C−5 %ト”J>4fL (it’/0)C−S  
矢トプンQiLC1t’ム》(κ) (L) CB) インドノタン/ 勺μ!.的三見+物 固イネ分1じ(イ4( C−5 七トザンの濃度(吏t’/.) C−S へトプンりiLCi量.’/.)2e(”) 第5図 (A) CB) トリアムシノ0ン 5客二吋間(分) 薄払吟関(捌) 薄代崎閏(分》 三写よ叶間(分) 第5図 (E) CG) フェードイン 59 ’;: a?間(・栃 第6図 (C) シゴNシノ 物15−的ジ毘番・物 (D) トリアムンノロン 物理的形晃合物 [ロイ爪クク唱i(イ4( 2θ(@) 溶二吟間(分) 方じ早 C01.)/lイ固Oりt剤 (A) As. (”C) (B) インドメタンン 51度(゜C)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)低分子量キトサンと難溶性薬剤とを含有する薬剤
    組成物。
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