JPH02127082A - 記録媒体の製造方法 - Google Patents

記録媒体の製造方法

Info

Publication number
JPH02127082A
JPH02127082A JP63280503A JP28050388A JPH02127082A JP H02127082 A JPH02127082 A JP H02127082A JP 63280503 A JP63280503 A JP 63280503A JP 28050388 A JP28050388 A JP 28050388A JP H02127082 A JPH02127082 A JP H02127082A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
forming element
base material
layer
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63280503A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Harada
俊明 原田
Toshiji Inui
利治 乾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP63280503A priority Critical patent/JPH02127082A/ja
Publication of JPH02127082A publication Critical patent/JPH02127082A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、シート状基村上に画像形成素体を結着させて
転写記録層を形成する記録媒体の製造方法に関する。
[従来の技術] 近年、産業の急速な発展に伴って種々の情報処理システ
ムか開発され、またそれぞれの情報処理システムに適し
た記録方法および記録装置が開発されてきている。
このような記録方法の一例として、転写記録層の一部を
記録情報に応じて画像状に被記録媒体に転写させる方式
を用いた記録方法を挙げることができる。
このような転写記録層を利用した記録方法には、例えば
画像状加熱により転写記録層の所定部分の転写を可能と
する感熱転写記録法、熱及び光等の複数種のエネルギー
により転写記録層の所定部分の転写を可能とする記録方
法などが知られている。
これらの記録方法に用いられる記録媒体としては、種々
の構成のものが実用化され、また開発されつつある。
その−例として、着色剤を含む画像形成素体を基材上に
結着させて転写記録層を形成した構成の記録媒体がある
このような構成の記録媒体を用いた記録は、基材上の画
像形成素体(少なくとも該素体中に含まれる着色剤)の
被記録媒体上への選択的転写を、該素体の転写特性を変
化させ得るエネルギーの転写記録層への記録情報に応じ
た付与によって行なう過程を有する。
従って、画像形成素体の構成は、転写記録に用いられる
エネルギーの種類などによって適宜選択される。
[発明が解決しようとする課題] 転写記録層の構成に画像形成素体を利用する記録媒体は
、基材の所定部に画像形成素体を結着させることにより
製造することができる。
画像形成素体の結着状態は、記録媒体の記録性能、すな
わち該記録媒体を用いて形成した画像の品質に与える影
響が極めて大きい。そこで、画像形成素体の良好な基材
への結着状態を得るための方法が種々検討されてきた。
特に、濃度が十分に高く、色の再現性も良好な画像を得
るには、均一、かつ密な一層状に画像形成素体が基材ト
に結着していることが望ましい。
更に、非記録媒体への転写後に画像形成素体の壁材が破
壊されて、その内部の芯材に含まれた着色剤成分を被記
録媒体表面に放出させるタイプの記録媒体の場合には、
壁材の破壊時における結着材への悪影響をなくすために
、すなわち、壁剤1bが破壊されたときに、芯材1aが
結着材3に邪魔されることなく充分に吐出するには、例
えば第 図に示すように個々の画像形成素体の周囲が完
全に結着材に覆われていないことが望ましい。
一方、画像形成素体を結着させる基材は、記録情報に応
じたエネルギー付与を効果的に行なうために、通常シー
ト状の形状を有し、その一方の面に画像形成素体の結着
層(結着材付着面)が形成され、他の一方の面は、熱等
の付与に利用される。
従来の方法における画像形成素体の基材上への結着は、
例えば第3図(a)および(b)に示すように、画像形
成素体積層用液(通常、揮発性溶剤と結着材とからなる
)に所望量の画像形成素体1を分散して得られる画像形
成素体分散液を、基材2J:に所望の厚さに塗布した後
、積層液2中の揮発性溶剤を揮発させるとともに結着材
4を乾燥させて硬化させる[第3図(b)への過程]こ
とにより行なわれていた。
しかしながら、このような画像形成素体の分散液を画像
形成素体層形成用塗布液として用いる方法では、液中の
画像形成素体の動きを制御することが困難であり、該液
の塗布時の厚みを厳密に管理したとしても、基材上に画
像形成素体を均一かつ単層に積層することは困難な場合
が多い。しかも、画像形成素体の一部を結着材より露出
させることも非常、に困難であった。
これに対して、本件特許出願人は画像形成素体を基材上
に均一単層に結着させるための方法を発明し、出願した
(特願昭61−224803号、特願昭61−2248
04及び特願昭61−224806号)。
この方法によれば、記録媒体は以下のようにして製造さ
れる。
まず、第4図(a)及び(b)に示すように、基材2上
に結着材3の層を形成し、更に、この層の上に過剰量の
画像形成素体1をふりかける。このとき画像形成素体1
は、第4図(a)に示すように基材2上に多層に配置さ
れる。
ここで、基材2上の画像形成素体のうちで結着材層3に
充分に接触していないものを基材上から適当な方法で除
去してやると、第4図(b)に示すように基材2上の画
像形成素体が1層状態で残される。
結着材3のLに画像形成素体1を配置させる方法として
は、単に振りかける方法だけでなく、別途用意した支持
体上に結着材3を配置したものとを重ね合せたり、予め
画像形成素体1の入った容器りに結着材3の塗布された
基材を接触搬送させる等の方法が通用される。
また、結着材3の塗布された基材2上の画像形成素体1
のうち、結着材3に充分に接触していないものを基材上
から除去する方法としては、重力による落下を利用する
方法、画像形成素体1を付着部材に付着させて除去する
方法、気体流をあてて除去する方法等が適用される。
本発明の目的は、このような画像形成素体を基材上に均
一単層状態に結着させることによる画像記録媒体の製造
方法において、更に高速で歩留り良く画像記録媒体を製
造できる方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成する本発明の記録媒体の製造方法は、帯
電した画像形成素体が静電吸着している画像形成素体分
配手段を、シート状基材の結着材付着面へ加圧・接触さ
せて、前記画像形成素体分配手段から画像形成素体を該
シート状基材の結着材付着面に結着させる過程を有する
記録媒体の製造方法において、前記シート状基材の結着
材付着面に対する裏面にシート状の覆いを重ね合せた状
態で前記画像形成素体分配手段から画像形成素体を該シ
ート状基材の結着材付着面に結着させる過程と、画像形
成素体か結着されたシート状基材から面記シート状の覆
いを分離する過程とを有することを特徴とする。
本発明の方法によれば、画像形成素体の均−単層化が容
易に行なえ、例えば濃度が十分に高く、色の再現性も良
好な画像を形成するのに有用な記録媒体を高速かつ歩留
り良く製造できる。従って、本発明の方法は、画像形成
素体の均−単層性が特に要求される記録媒体の製造に好
適であり、例えば、光及び熱の組合せ等の2以上のエネ
ルギーの付与により転写特性が変化する画像形成素体を
用いた転写記録層を有する記録媒体の製造に特に有用で
ある。
なお、このような複数種のエネルギーの付与により転写
記録を行なう方法によれば、高速記録で高品位の転写像
を形成でき、かつ中間調記録が可能で、多色の転写画像
をえる場合にも被転写媒体に複雑な動きをさせることな
く、鮮明な色ずれのない多色画像を得ることができる。
この種の記録媒体としては、少なくともa)着色剤と、 b)光重合開始剤と、 C)不飽和二重結合を有するモノマー、オリゴマー及び
ポリマーからなる群より選択された1種以上とを、 含み、光エネルギー及び熱もしくは熱エネルギーに変換
し得るエネルギーの付与によって感応する(転写特性が
変化する)成分を用いた記録媒体がある。なお、本願出
願人はこのような記録媒体に関する発明をすでに出願し
ている(特願昭62−174195号)。
以下、本発明の一例を図面を参照しつつ更に詳細に説明
する。
第1図は本発明の方法に用いることのできる装置の主要
部の概略図である。
この装置就、シート状の基材2上に結着層8(結着材付
着面)を形成するための手段と、結着層8に画像形成素
体1を結着させるための手段と、基材2の結着層8が設
けられた面と反対側の面に覆いとしての保護シート35
を供給するための手段とを有する。
基材2トに結着層8を形成するための手段は、基材2の
送り出しを行なう基材ロール5と、結着材3を保持する
とともに基材2上に結着材3を塗布するための結着材塗
布容器6と、基材2上に塗布した結着材3の表面をなら
し、基材2上の結着材3を所定の厚みの結着層8とする
ためのブレード7と、結着材3を有する基材2の走行方
向を変換するための中間ローラ9.32と、結着層8を
加熱乾燥する乾燥機10とを有する。
また、結着層8に画像形成素体1を結着させる手段は、
画像形成素体lを流動させるための手段と、画像形成素
体1を帯電させるための手段と、画像形成素体1を基材
2上の結着層8に供給するための手段と、画像形成素体
lと接触状態にある結着層8を硬化させて、画像形成素
体lを結着層に結着させるための手段とを有する。
画像形成素体1を流動させるための手段は、高圧気体を
気体室14へ供給するための圧力タンク12と、該圧力
タンクから供給される高圧気体の圧力を調節するための
圧力調節弁13と、気体室14からの気体を更に減圧ま
たは整流通過させて、画像形成素体1を画像形成素体分
配手段としての転写シリンダー19方向へ流動させるた
めの多孔質板15と、多孔質板15とともに画像形成素
体1を保持する遮蔽板16とを有する。
また、画像形成素体1を帯電させるための手段は、画像
形成素体1を帯電させるための高電圧発生用ゼネレータ
ー17及び電極18とを有する。
一方、画像形成素体1を基材2上の結着層8に供給する
ための手段は、多孔質板15を通過してくる気流により
流動する帯電した画像形成素体を静電気力により付着さ
せ、付着した帯電画像形成素体を基材2上の転写層8に
接触させるための画像形成素体分配手段としての転写シ
リンダー19を有し、また、画像形成素体1を結着層に
結着させるための手段は加熱ヒーター21が内蔵された
回転ドラム20、転写シリンダー19及び一対の熱圧ロ
ール25a、25bを有する。
なお、転写シリンダー19に付着しなかった画像形成素
体及び浮遊した画像形成素体は回収器23によって、結
着層8から落下した画像形成素体及び転写シリンダー表
面に残された画像形成素体は回収器24により回収され
る。
更に、基材2の結着層8が設けられた面と反対側の而に
覆いとしての保護シート35を供給するための手段は保
護シート35の供給ロール30、巻取ロール31、回転
ドラム20、保護シート35の走行方向を変化させるた
めのローラ33及び基材2裏面から保護シート35を剥
離するためのローラ34とを有する。
以下、該装置を用いた本発明の方法について説明する。
基材2は、基材ロール5から送り出され、記録媒体回収
ロール26による巻き取り、及び中間ローラ9、変向ロ
ーラ32及び回転ドラム20の回転等によってその搬送
方向や速度が制御される。
基材ロール5から送り出された基材2上面に、塗布容器
6内の結着材3が塗布され、その層厚はブレード7によ
って調節され、結着材層8が形成される。
結着材3としては、エポキシ系接着剤、ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、
ウレタンアクリル系接着剤等を用いることができ、例え
ば適当な溶剤に溶解もしくは分散させた塗布液、あるい
は溶融状態とした塗布液等として用いることができる。
更に、結着層8を形成する方法としては、図示した塗布
法の他に、スプレーによる吹き付け、グラビア印刷法等
種々の方法が利用できる。
基材2としては、ポリエチレンナレフタレート(PET
)、ポリアミドフィルム、ポリイミドフィルム、コンデ
ンサー紙等、記録媒体の基材として利用できるものなら
制限なく利用できる。
結着層8は乾燥器10により乾燥され、回転ドラム20
方向へ送り込まれる。その際、基材2の裏面(結着層8
の設けられていない面)に保護シート35が供給される
この保護シート35は、基材裏面を覆い、該裏面への所
望としない画像形成素体1の付着を防止できる機能を有
するものであるならばどのようなものでも利用可能であ
り、例えば、ポリエステル、アラミド等からなる樹脂フ
ィルム及びコンデンサー紙等を用いることができる。
保護シート35は、供給ロール30から矢印方向に送り
出され、変向ローラ33と剥離ローラ34との間におい
て基材2の裏面に添付されて、基材2と同一速度で移動
する。
保護シート35が基材2の裏面に添付されることによっ
て画像形成素体の基材裏面への付着が効果的に防止され
、基材裏面へ画像形成素体が付着した場合に必要とされ
ていた基材裏面からの画像形成素体の除去操作が不用と
なる。
一方、画像形成素体1の結着層8への結着は以下の操作
によって行なわれる。
遮蔽板16及び多孔質板15で形成された部分に画像形
成素体1を入れ、ゼネレータ17からの高電圧を電極1
8に印加して画像形成素体1を均−に帯電させるととも
に、圧力タンク12から圧力調節弁13を介して気体室
14に導入され、多孔質板15を通して供給される気体
流により帯電した画像形成素体1を流動させて、アース
された転写シリンダー19に画像形成素体を静電付着さ
せる。このとき、画像形成素体1は転写シリンダー19
の表面に平滑な多層構造を形成して分布する(第5図)
電極18は画像形成素体を均一に帯電させ、また気体室
14から送られてくる気体を通過させるために必要な構
造で設ければ良く、例えば網目構造等とすることができ
る。
なお、画像形成素体1を流動させる方法としては、図示
した多孔質板と気体流との組み合せを用いる方法の他に
、画像形成素体と気体流を混合して適当な構造のノズル
から噴射する方法、圧電素子等を用いて画像形成素体に
振動を与える方法等を適用することもできる。
転写シリンダー19の表面に付着した画像形成素体は転
写シリンダー19の回転とともに基材2の結着層8方向
へ供給され、回転ドラム20と転写シリンダー19の間
にかけられた圧力で結着層8上に押圧される。一方、転
写シリンダー19とともに上方に運ばれ、転写シリンダ
ー19から離れて浮遊、落下する画像形成素体は回収器
23によって回収される。
なお、結着層8に熱可塑性樹脂を用いた場合には、回転
ドラム20表面をヒーター21で加熱して軟化させて、
画像形成素体が付着し易い状態とすると良い。しかしな
がら、結着層8に常温でタック性を有する結着材を用い
た場合にはヒーター21は必ずしも必要ない。
結着層8に供給された画像形成素体1はほぼ均一な単一
層状に結着される。なお、結着層8に十分に接触してい
ない不必要な画像形成素体は、剥離ローラ34方向への
搬送過程で下方へ落下し、更に、結着層8に結着した画
像形成素体の層は熱ローラ25を通過する際に単一層状
に成形され、回収ロール26に巻き取られる。
この熱ローラ25による処理は、必要に応じて適宜変更
でき、例えば圧力または熱のみで充分な場合は、加圧ロ
ーラまたは加熱手段のみによる処理でも良い。
また、基材2に結着せずに転写シリンダー19表面上に
残った画像形成素体1は、ブレード22によってクリー
ニングされ、回収器24に回収される。更に、基材2の
結着層8に十分に接触せずにそこから離脱・落下した画
像形成素体1もまた回収器24に回収される。
なお、結着層8に十分に接触していない画像形成素体の
除去は、気流を吹き付ける方法、基材2に振動を与える
方法、付着部材を接触させる方法等を用いて行なうこと
もできる。
なお、画像形成素体1の結着層8への結着を行なう領域
は、カバー36によって覆われ、該領域から画像形成素
体1が浮遊・離散するのが防止され、また回収器23.
24による画像形成素体1の回収が効果的に行なわれる
。更に、回収器23.24に回収された画像形成素体1
は必要に応じて再利用される。
一方、基材2の裏面を覆う保護シート35はローラ34
によって基材から剥離される。この時、保護シート35
上に付着した画像形成素体も同時に取り除かれる。
本発明の方法に用いる画像形成素体1としては、上述の
転写シリンダー19への静電付着と、結着層8への結着
が可能な構成を有するものであれば制限なく利用でき、
その形態は、例えば、第3図に示したマイクロカプセル
状のもの、あるいは壁材1bを有さない着色材及びその
他の必要な材料を配合して得た粒子状のものなどが挙げ
られる。
また、画像形成素体1に酸化鉄などの磁性体有させ、回
転ドラム20内にマグネットを配置して、画像形成素体
1を結着層8表面により強力に吸引・付着させることも
できる。更に、コロナ帯電器等により結着層8を画像形
成素体と逆の電荷に帯電させることによフて結着層8に
画像形成素体1をより強力に結着層8へ付着させても良
い。
[実施例] マイクロカプセルの製造方法 100gの水及びイソブチレン−無水マレイン酸共重合
体(20,6%)(クレハ化学社製)26gを混合し、
ここにペクチン3.1gを添加して20分間攪拌した。
次いで20%硫酸溶液でpHを4.0に調製して、0.
2gのクオドロール(BASF社)を添加した。これを
ホモミキサーで3000rpmで攪拌しながら、第3表
に示す成分20gを30gのクロロホルムで溶解した溶
液を10〜15秒かけて投入し、そのまま10分間乳化
を行なった。
乳化液を500 mlのビーカーに移し、そのまま攪拌
羽根で1〜2時間攪拌を続は溶媒を留去した。
次に、8.3gの尿素溶液(50wt%)、5gの水に
溶解したレゾルシン0.4g、 io、7gのホルマリ
ン(37%)及び10m1の水に溶かした0、6gの硫
酸アンモニウムを2分間隔で加えた。
このまま60℃に昇温して3時間攪拌を続けた後、温度
を下げ、20%の苛性ソーダ溶液でpHを12.0とし
た。このカプセル液を濾過した後2回]000m1の水
で洗浄し乾燥を行い、マイクロカプセ ル状の画像形成素体を得た。
これら画像形成素体は、表1及び表2の組成からなる第
2図に示したコア1c、1dがシェル1eで覆われた構
成を有するマイクロカプセルであり、その粒径は7〜1
5μに分布し、平均粒径は10pであった。
次に、得られた2種の画像形成素体を等量混合して、第
1図に示した装置の多孔質板15上に供給した後、上述
の操作に従って結着層8上に結着させて記録媒体を形成
した。
なお、具体的な操作条件は以下に示すとおりである。
基材2としては、厚さ6μのポリエチレンテレフタレー
ト(PET)フィルムを、結着材3には、重合度140
0、ケン化度約95モルのポリビニルアルコールの5重
量%水溶液に、PETフィルムへの濡れ性を良くするた
めに非イオン系界面活性剤(ヤシ油脂肪酸ジェルノール
アミド)を0.15重量%の割合で添加したものを、ま
た保護シート35にはポリエチレンテレフタレート(P
ET)フィルムをそれぞれ用いた。結着材3の塗布厚は
、乾燥膜厚が約1−となるようにブレード7により調節
され、塗布層(結着層8)の乾燥は乾燥器10で80℃
程度に加熱することにより行なった。
また、多孔質板15としては、P−EライトLS−3(
弁上エムチービー−社製)が用いられた。
更に、電極18は網目状構造とされ、電極の電圧はゼネ
レーター17によって50kVに設定され、圧力タンク
12からは空気が供給され、その圧力は圧力調整弁13
を用いてゲージ圧で0.3kg/cm2とされた。
一方、回転ドラム20と転写シリンダー19の間には4
kg/cm2程度の圧力が加えられ、回転ドラム20の
表面は約80℃に加熱保持された。
また、熱圧ローラ25は、約80℃、2kg/cm2に
設定された。
更に、転写シリンダー19の表面の周速が回転ドラム2
0上の基材の移動速度に対して120%の大きさとなる
ように設定した。
以上の条件で操作を行なったところ、画像形成素体1は
、転写シリンダー19表面に多層(第5図)となフて付
着し、その状態で基材2の結着層8に接触し、そこに結
着された。
また、保護シート35上に少量の浮遊画像形成素体が付
着したが、これらは保護シート35とともに記録媒体か
ら除去された。
保護シート35は、ロール31に巻き取られ、廃棄され
た。
形成された記録媒体は、回収ロール26に回収された。
この回収された記録媒体1を顕微鏡で観察したところ、
画像形成素体が結着層8上に結着材に完全に覆われるこ
となく、均一、単層かつ密に配置され、しかも基材2裏
面(結着層8と反対側の面)が画像形成素体等の付着の
ない清浄な面であることが確認された。
以上の方法によって得られた記録媒体を用い以下のよう
な転写記録を実施した。
得られた記録媒体の基材の露出面(結着層と反対側の面
)を加熱したホットプレートに密着させ、かつ画像形成
素体より約25cm1lれたところより第6図に示すグ
ラフCの分光特性を有する東芝■社製の20W健康線用
蛍光灯FL20SEを約50 m5ec、の時間にわた
って所定の箇所へ照射した。
次に、加熱及び光照射後の記録媒体を、記録媒体の画像
形成素体側の表面平滑度が約10〜20秒の記録紙と接
するようにこれらを重ね合せて互いに圧接させた2本の
ローラ間に通した。
これらのローラ間の圧力は、約25kg/cm2に設定
され、その温度は90〜100℃になるように加熱され
た。
これらローラ間の通過後、記録紙と記録媒体とを剥離し
たところ、シアン色の高品質画像が得られた。
更に、未使用の記録媒体と記録紙を用いて光照射を第6
図に示すグラフDの分光特性を有する東芝社製の20胃
蛍光灯F L IOA 70E 39を約50m5ec
の時間にわたって所定の場所に照射し、それ以外は上記
と同様の操作を繰り返したところ、マセンタ色の高品質
画像が得られた。
[発明の効果] 本発明の方法によれば、画像形成素体が基材上に均一単
層で密に配置された記録媒体を高速かつ歩留り良く製造
することができる。
特に、画像形成素体の結着層への供給に、静電気力での
付着による方式を採用しているので、画像形成素体に粒
径分布がある場合でも、粒径が小さい素体はど転写シリ
ンダー表面もしくはその近傍に積層され、粒径が大きい
素体は上層部分(転写シリンダー表面からより離れた位
置)に位置するようになり、結着層に結着される画像形
成素体は内容物含有量が大きく、粒径分布が小さいもの
となり、記録媒体の品質が格段に向上される。なお、こ
の効果は、粒径が小さい素体はど帯電能が大きく、質量
が小さいために電気力線上に招集されやすいためである
と考えられる。
更に、保護シートが基材裏面を保護した状態で画像形成
素体の結着操作が行なわれるので、記録媒体裏面(基材
の露出面)への余分な画像形成素体の付着が防止され、
記録媒体裏面に画像形成素体が付着することによって起
きる画像ノイズ[回収ロール中に、その裏面に余分な画
像形成素体が付着した記録媒体が巻き取られると、先に
巻き取られた記録媒体の表面(画像形成素体の結着面)
と該裏面とが接触し、該裏面に付着していた余分な画像
形成素体が該表面に転写され、記録時に余分な着色部(
画像ノイズ)を形成する]等の発生が防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法に用いることのできる装置の主要
部の該略図、第2図は本発明の方法によって形成するこ
とにできる記録媒体の構成を示す部分断面図、第3図(
a)及び(b)は従来の記録媒体の製造方法を説明する
ための図、第4図(a)及び(b)は他の方法による記
録媒体の製造方法を説明するための図、第5図は本発明
の方法における転写シリンダー表面での画像形成素体の
付着分布状態を示すための図、第6図は実施例で用いた
照射光の分光特性を示すグラフである。 1・・・画像形成素体   1a・・・芯材tb−・・
壁材      2・−基材3・・・結着材     
 4・・・結着層5・・・基材ロール    6・・・
塗布容器7・・・ブレード     8・−結着層9・
・・中間ロール    10−・・乾燥器12−・圧力
タンク    13・・・圧力調整弁14−・・気体室
      15−・・多孔質板16−・・遮閉板  
    17−・・ゼネレータ+ 9−・・転写シリン
ダー  20−・・回転ドラム21−・加熱ヒーター 
  23・−回収器24−・・回収器      25
a、25b−熱圧ロール26−・記録媒体回収ロール 30−・・保護シート供給ロール 31−・・巻取りロール   32・・・変向ロール3
3−変向ロール    34・−剥離ロール35・−保
護シート    36・・・カバー第 図 ]ソ (a) (b) 第 図 第 図 冨 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)帯電した画像形成素体が静電吸着している画像形成
    素体分配手段を、シート状基材の一方の面に設けた結着
    層へ加圧・接触させて、前記画像形成素体分配手段から
    画像形成素体を該結着層に結着させる過程を有する記録
    媒体の製造方法において、前記シート状基材の結着層が
    設けられた面に対する裏面にシート状の覆いを重ね合せ
    た状態で前記画像形成素体分配手段から画像形成素体を
    該シート状基材の結着層に結着させる過程と、画像形成
    素体が結着されたシート状基材から前記シート状の覆い
    を分離する過程とを有することを特徴とする記録媒体の
    製造方法。
JP63280503A 1988-11-08 1988-11-08 記録媒体の製造方法 Pending JPH02127082A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63280503A JPH02127082A (ja) 1988-11-08 1988-11-08 記録媒体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63280503A JPH02127082A (ja) 1988-11-08 1988-11-08 記録媒体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02127082A true JPH02127082A (ja) 1990-05-15

Family

ID=17625999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63280503A Pending JPH02127082A (ja) 1988-11-08 1988-11-08 記録媒体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02127082A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006021522A (ja) Lat画像化フィルムのオンディマンド製造
JPS6148994B2 (ja)
US4461823A (en) Multiple transfer of tacky image areas using prolonged tack toners
US3811765A (en) Contact-transfer electrostatic printing system
US4847110A (en) Transfer recording medium and process for production thereof
JPH02127082A (ja) 記録媒体の製造方法
JP3133030B2 (ja) 強誘電性記録部材からの自己固定印刷のための方法および手段
JP2730730B2 (ja) 記録媒体製造方法
US6341208B1 (en) Absorbent coating for contact transfer of liquid toner images
US5068123A (en) Process for producing recording medium and apparatus therefor
JPH0233157B2 (ja)
US3790375A (en) Electrostatic copier
JPH0233150A (ja) 記録媒体製造方法
JPH0225381A (ja) 記録媒体製造方法
JPH0225383A (ja) 記録媒体製造方法
JPH0263790A (ja) 記録媒体製造方法
JPH0250889A (ja) 記録媒体製造方法
JP2002040719A (ja) 湿式現像剤、曲面印刷用転写フィルム、及びそれらの製造方法
JPH0243086A (ja) 記録媒体の製造方法
JP2000118128A (ja) 熱転写受像シートの製造方法
JPH02153786A (ja) 記録媒体製造方法
JPS6381078A (ja) 転写記録媒体の製造方法
JPS63173688A (ja) 熱転写シ−トおよびその製造法
JPS6381080A (ja) 転写記録媒体の製造方法
JPS6381079A (ja) 転写記録媒体の製造方法